JP2001026106A - インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ

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JP2001026106A
JP2001026106A JP11201640A JP20164099A JP2001026106A JP 2001026106 A JP2001026106 A JP 2001026106A JP 11201640 A JP11201640 A JP 11201640A JP 20164099 A JP20164099 A JP 20164099A JP 2001026106 A JP2001026106 A JP 2001026106A
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piezoelectric element
pressure chamber
ink jet
jet head
thickness
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JP11201640A
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Tomohisa Shinkai
知久 新海
Koichi Oikawa
浩一 及川
Shuji Koike
修司 小池
Yoshiaki Sakamoto
義明 坂本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/11Embodiments of or processes related to ink-jet heads characterised by specific geometrical characteristics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜法により圧電素子を形成しても、実用的
なインクジェットヘッド及びインクジェットプリンタを
提供する。 【解決手段】 圧電素子の機械的歪指数を550×10
-6以上とする。あるいは、応力指数を30×106以上
とする。あるいは、電界強度を3.0×106以上とす
る。さらに、圧電素子の幅を22μm以上で300μm
以下とする。さらに、圧電素子と振動板とを合わせた厚
みが1.5μm以上で30μm以下とし、さらに、圧力
室の幅を28μm以上で330μm以下とする。これに
より、効率的な構造で、かつ、十分な実用性を有する印
刷性能を得られるインクジェットヘッドおよびインクジ
ェットプリンタを構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド及びインクジェットプリンタに係り、特に、インクを
噴射するための手段として薄膜圧電素子を使用したイン
クジェットヘッド及びインクジェットプリンタに関す
る。
【0002】インクジェットヘッドを使用したインクジ
ェットプリンタは、ヘッドから騒音が発生せず、電子写
真プリンタに比較して低価格でカラー印刷が実現可能で
あることから、低価格のカラープリンタ市場の主流とな
っている。
【0003】近年、インクジェットプリンタには高い解
像度が要求されており、インクジェットヘッドから吐出
されるインクの粒径の微細化が急速に進められている。
そしてインクジェットヘッドは、このような高性能化の
要求を満足しつつ、高い信頼性で量産される構造である
ことが必要となってきている。
【0004】
【従来の技術】図1はインクジェットプリンタ10を示
す。インクジェットヘッド11は、キャリッジ12の下
面に取付けてある。インクジェットヘッド11は、送り
ローラ13と排出ローラ14との間に位置して、プラテ
ン15に対向している。キャリッジ12は、インクタン
ク16を有し、紙面に垂直な方向に移動可能に設けてあ
る。用紙17は、ピンチローラ18と送りローラ13と
によって挟まれ、ピンチローラ19と排出ローラ14と
によって挟まれて、A方向に送られる。インクジェット
記録ヘッド11が動作され、キャリッジ12が紙面に垂
直な方向に移動されて、インクジェット記録ヘッド10
が用紙17に印刷を行なう。印刷がなされた用紙17
は、スタッカ20内に収容される。
【0005】図2は上述したインクジェットヘッドの要
部を示す。同図に示すように、インクジェットヘッド3
0は、インクを吐き出すノズル32が形成されたノズル
板33と、各ノズル32に対応して形成された圧力室3
5およびインク導通路40と、各圧力室の一壁を形成す
る駆動部31と、各圧力室にインクを供給する共通イン
ク流路39と、圧力室35と共通インク流路39を一体
的に形成した本体部36から構成されている。
【0006】駆動部31は、各圧力室の一壁を共通に形
成する振動板34に各圧力室35毎に設けた圧電素子3
7と、圧電素子37の上面に設けられた個別電極38と
よりなる構成である。駆動部31は、圧電素子37と振
動板34とによってバイモルフ構造を構成している。個
別電極38にコントローラからの駆動信号が印加される
と圧電素子37は振動板34の面内方向に縮むように歪
んで、駆動部31が破線で示すように圧力室35内に向
かって変形し、インク粒がノズル32から吐出される。
駆動信号が印加されなくなると、駆動部31が平坦な状
態に復元するに伴い、共通インク流路39からインクが
圧力室に供給される。
【0007】このようなバイモルフ構造は微小な圧電素
子の歪みに対して大きな体積変位が得られるために、量
産化に適した構造が形成しやすいという利点がある。
【0008】バイモルフ構造を形成するには、板状に形
成された圧電素子を細かく切断し、切断した圧電素子を
振動板に接着剤などにより固定していた。このような構
造のために、圧電素子を大きく変形させると圧電素子と
振動板が剥がれてしまうという欠点があり印刷効率のよ
いインクジェットヘッドを形成することができなかっ
た。さらに、機械的に切断したものを固定するという作
業を取っていたために、圧力室や圧電素子を小さくする
ことが困難であった。
【0009】比較的小型化が可能なバイモルフ構造とし
て印刷によって圧電素子を形成したものがある。セラミ
ックのような耐熱性能の高い振動板に共通電極を形成
し、その上に圧電素子の材料となるペーストをスクリー
ン印刷により形作り、焼成することで形成したものであ
る。このような構造の圧電素子は、印刷により形成する
ために圧電素子の密度を向上することが困難であり、そ
の結果極めて脆い材料となってしまっていた。その結
果、圧電素子を大きく変形させようとすると壊れてしま
うという欠点があった。この変形量が小さいという欠点
を補うために、圧力室と圧電素子の面積は可能な限り大
きく形成する必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】印刷によってバイモル
フ構造を形成する方法では、圧電素子を十数μm以下で
量産することは困難であった。そのために、印刷効率の
よいインクジェットヘッドを量産するためには、圧力室
の幅が200μmは必要となり、ノズル間隔を小さくす
ることができなかった。
【0011】一方、圧電素子を薄く製造するためには、
スクリーン印刷法のような圧膜法に替えて、スパッタリ
ング法等の薄膜法を適用することで実現できる。しか
し、薄膜法を用いた場合には十数μmという厚みは、量
産化するには厚過ぎて製造するために時間がかかり過ぎ
ることから適用できるものではなかった。そこで、数μ
m程度の圧電素子を適用しようとした場合、今までと同
じ大きさの圧力室で利用すると、バイモルフ構造のため
に、インクに対して十分な圧力を発生させることができ
ず、インクの圧力に負けてしまい十分な体積変位を発生
することができなかった。
【0012】さらに、厚膜の圧電素子と同様の比率で薄
膜の圧電素子に対応する圧力室を形成すると圧力室が小
さくなり過ぎ、噴射可能なインク粒が数分の1ピコリッ
トル以下(1ピコリットル=10-12リットル=10-15
3)と極めて小さくなってしまう。圧力室が小さいとノ
ズル間隔を小さくすることができ、インク粒が小さいと
高画質化が可能であり、高性能なインクジェットヘッド
が実現できる。しかし、人間の目で認識可能なドットを
形成するためには2ピコリットルのインクが必要であ
り、逆に言えばこれよりも小さなインク滴で印刷して
も、画質の向上は望めないものである。さらに、このよ
うな構成で例えば数分の1ピコリットルのインク滴で印
刷しようとすると多数の問題が生じる。インク滴を小さ
くするためには、ノズルを小さくする必要があるので、
ノズルの詰まりが非常に発生しやすくなり、このような
小さなノズルで詰まりが発生した場合にバックアップユ
ニットでの回復が困難になる。また、インク滴が小さく
なると、ノズルから飛び出してから紙に着弾するまでの
空気との摩擦の影響が大きくなりインクの着弾位置のズ
レが著しくなる。さらには、必要な印刷濃度を確保する
ためにはインク滴の大きさには殆ど関係なく、単位面積
当たりに必要な染料あるいは顔料の量は略同じであるの
で、小さなインク滴で従来通りの濃度の印刷を行うため
には非常に多くのドットが必要となり、印刷に時間がか
かることになる。
【0013】よって、薄膜法により製造した圧電素子を
用いたインクジェットヘッドは高い信頼性を確保するこ
とも量産することも困難であり、一般的な市場で販売で
きる製品として構成することが困難であった。
【0014】また、上記の欠点のうち印刷に時間がかか
ってしまう点については、ノズル数を増やせば解消可能
である。しかし、ノズル数が増えるにしたがって多数の
信号線や圧電素子を駆動する多数のドライバ回路さらに
は、これらの多数の信号線を接続するための多くの製造
工数を必要とする。さらには、多数のデータを一度に処
理可能な高性能のプロセッサが必要となり、コスト的に
現実的ではないものとなってしまう。また、多数のデー
タ量が必要となると、コンピュータから送信されるデー
タ量も膨大となるために、印刷データを伝送する経路も
また高速化が必要となり、標準インターフェースでは対
応できない場合が生じてしまう。
【0015】そこで本発明は、上記課題を解決したイン
クジェットヘッド及びインクジェットプリンタを提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1および7の発明
は、20μm以下の厚みの圧電素子と振動板とからなる
バイモルフ構造により圧力室に体積変位をおこすインク
ジェットヘッドの圧電素子の駆動による圧力室の体積変
位をV0[m3],圧電素子の幅をL2[m],圧力室の奥行き
をb[m]としたときに、
【0017】
【数7】
【0018】を満たすように構成したものである。
【0019】この条件を満たす圧力室の大きさと圧電素
子によりインクジェットヘッドを構成することで、量産
性のよい大きさでかつ印刷能力の高いインクジェットヘ
ッドおよびインクジェットプリンタを構成することが可
能となる。
【0020】請求項2および8の発明は、20μm以下
の厚みの圧電素子と振動板とからなるバイモルフ構造に
より圧力室に体積変位をおこすインクジェットヘッドの
圧電素子の縦弾性係数をE[Pa],圧電素子の駆動によ
る圧力室の体積変位をV0[m3],圧電素子の幅をL
2[m],圧力室の奥行きをb[m]としたときに、
【0021】
【数8】
【0022】を満たすように構成したものである。
【0023】この条件を満たす圧力室の大きさと圧電素
子によりインクジェットヘッドを構成することで、特
に、薄膜法によって圧電素子の縦弾性係数が大きくなっ
た場合において、量産性のよい大きさでかつ印刷能力の
高いインクジェットヘッドおよびインクジェットプリン
タを構成することが可能となる。
【0024】請求項3および9の発明は、20μm以下
の厚みの圧電素子と振動板とからなるバイモルフ構造に
より圧力室に体積変位をおこすインクジェットヘッドの
圧電素子に印加する電圧をV[V],圧電素子の厚みをh2
[m]としたときに、
【0025】
【数9】
【0026】を満たすように構成したものである。
【0027】この条件を満たす電界強度で駆動可能な圧
電素子を形成し、その圧電素子を駆動することで、量産
性のよい大きさでかつ印刷能力の高いインクジェットヘ
ッドおよびインクジェットプリンタを構成することが可
能となる。
【0028】請求項4の発明は、圧電素子の幅L2を2
2μm以上で300μm以下とすることで、高い圧力を
発生させることが可能となり、さらに印刷能力の高いイ
ンクジェットヘッドを構成することが可能となる。
【0029】請求項5の発明は、圧電素子と振動板とを
合わせた厚みが1.5μm以上で30μm以下とし、さ
らに、圧力室の幅を28μm以上で330μm以下とす
ることで、バイモルフ構造による変形量を大きくするこ
とが可能となり、さらに印刷能力の高いインクジェット
ヘッドを構成することが可能となる。
【0030】請求項6の発明は、印刷効率のよいインク
ジェットヘッドが量産可能でとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】図3は本発明が適用されるインク
ジェットプリンタ60を示す。スペースモータ63を駆
動すると、ベルト64を介してインクジェットヘッド6
1がX1、X2方向に動作をする。フィードモータ65を
駆動すると、フィードローラ66が回転して、用紙67
をY1方向に送る。このようにして用紙67の全面に印
字がなされる。インクジェットヘッド61には、インク
を供給するチューブ62が設けられており、インクタン
ク68内のインクが常時供給できるようになっている。
バックアップユニット69は、印刷を行わないときにノ
ズルの詰まりを防止するために、インクジェットヘッド
61のノズル部分をカバーしたり、印刷中に定期的にノ
ズル面を清掃したり、ノズルの詰まりを防止するため
に、インクの吸引を行ったりする。
【0032】インクジェットヘッド61は、図4及に示
すように、振動板70に、各圧力室71毎に圧電素子7
2が設けてあり、各圧電素子72の上部には個別電極7
4が設けられている。圧力室71の先端には、圧力室か
らノズルへインクを誘導しインクの流れを一方向に揃え
るためのインク導通路を介してノズル73が取り付けら
れている。個別電極74と振動板70に電圧が印加され
圧電素子72が充電されたときに圧力室71の容積を小
さくするように振動板70を撓ませて、圧力室71内の
インクをノズル73より噴射させ、インク粒を飛翔させ
る構成である。圧電素子72の電荷が放電されると、振
動板70は元の平坦状となる。この過程で、共通インク
流路75内のインクが圧力室71内に補給される。
【0033】また、フレキシブルプリント基板76の各
配線パターン78の先端が、各圧電素子72の個別電極
74と接続してあり、各配線パターン78の他端は、駆
動信号発生回路77と接続してある。
【0034】図5〜7は本発明が適用されるバイモルフ
構造の圧電素子を薄膜法により形成したインクジェット
ヘッドの製造工程を説明する図である。(A)に示す80
はターゲット基板である。ターゲット基板80は、圧電
素子を形成する格子定数に応じて選択する必要がある。
本実施例では、ターゲット基板80として厚み0.3m
mの酸化マグネシウム(MgO)単結晶体を用いている。
次に(B)の工程で個別電極となる電極層81をスパッタ
リング法にて形成している。本実施例では、電極層81
を白金(Pt)で形成している。次に(C)の工程で電極層
81上に圧電素子(PZT)82をスパッタリング法にて
形成する。
【0035】そして(D)に示すように、圧電素子と個別
電極を圧力室に対応するように分割するためのミリング
パターン83を第1のドライフィルムレジストにて圧電
素子82の上に形成する。第1のドライフィルムレジス
トは電極層81と圧電素子82を残す部分に対応させて
形成している。本実施例では第1のドライフィルムレジ
ストとして東京応化製のFI215(アルカリタイプレ
ジスト、15μm厚)を用いた。具体的には、線厚2.5
kgf/cm,速度1m/s,温度115℃で第1のドラ
イフィルムレジストをラミネートする。次に、ガラスマ
スクで120mJの露光を行い、60℃で10分の予備
加熱後室温まで冷却する。そして、1ωt%のNa2
3溶液で現像した。これにより、(D)に示す通りのミ
リングパターン83が形成できる。
【0036】次に、熱伝導性の良いグリスを用いてター
ゲット基板80を銅ホルダーに固着し、照射角度15°
でArガスのみを用いて700Vでミリングを行う。こ
れにより、(E)に示す通り電極層81と圧電素子82と
を個別に形成するためのミリング部84を成すことがで
る。本実施例では、上述のミリングにより深さ方向のテ
ーパ角を85°以上という垂直性を確保することができ
た。そして、ミリングパターン83を(F)に示すように
除去し、ミリング部84に平坦化層85を(G)に示すよ
うに形成する。平坦化層85は、圧電素子82が極めて
薄いことによって新たに発生してくる問題点である、個
別電極を成す電極層81と共通電極を成す振動板の間で
の絶縁破壊を防止するものであり、これにより、安定し
た動作と高い耐久性を実現したインクジェットヘッドを
形成できる。また、(H)で示す工程で形成される振動板
86を平坦に形成することを可能とするものである。こ
こで、振動板86を平坦化する(平坦に形成されるよう
にする)のは、圧電素子82により湾曲させたエネルギ
ーが振動板86の平坦化していない部分に吸収されて、
駆動効率が下がるのを防止する効果があるためである。
以上の理由により形成されたミリング部84および圧電
素子82の上に(H)に示すように、振動板86をスパッ
タリング法により成膜を行うことでアクチュエータ部
(図中ハッチングで記載した部分)が形成できる。本実施
例ではニッケルクロム(Ni−Cr)を用いたものと、ク
ロム(Cr)を用いたものを形成した。
【0037】上記のように、アクチュエータ部を構成し
た後に、引き続いて圧力室87を形成する。圧力室87
を形作る本体部36は後述する36aと36bの2つに
分割されて形成している。まず(I)に示すように、個別
に分割された電極層81および個別に分割された圧電素
子82に対応するように圧力室87を振動板86の上に
形成する。圧力室87を形作る本体部36aは第2のド
ライフィルムレジストを用いて形成した。本実施例では
第2のドライフィルムレジストとして東京応化製のPR
−100シリーズを用いた。具体的には、線厚2.5k
gf/cm,速度1m/s,温度35℃で第2のドライフ
ィルムレジストをラミネートする。次に、ガラスマスク
を用いて、圧電層81および圧電素子82のミリング時
に形成しておいたアライメントマークにて位置合わせを
行い、180mJの露光を行い、60℃で10分の予備
加熱後室温まで冷却する。そして、東京応化製のC−3
溶液,F−5溶液で、それぞれ現像とリンスを行い、
(I)に示す通りの本体部36aが形成できる。
【0038】一方、(J)に示す他方の本体部36bおよ
びノズル板33を別工程にて形成する。本体部36b
は、前述の第2のドライフィルムレジストを前述の工程
の通りラミネート,露光,現像を必要な回数繰り返して形
成する。これらの具体的な工程は、厚さ20μmのノズ
ル板33に20μm径のストレートなノズル32を形成
する。次に、圧力室からノズルへインクを誘導し、イン
クの流れを一方向に揃えるためのインク導通路を60μ
m径で深さ60μmに形成し、その上に圧力室を幅10
0μm,長さ1700μm,深さ60μmで形成する。ま
ず、ノズル板33に第2のドライフィルムレジストをラ
ミネートし、ノズル板33にあらかじめ形成しておいた
アライメントマークへインク導通路のパターンを位置合
わせして露光する。同様に、第2のドライフィルムレジ
ストをさらにラミネートし、圧力室のパターンを位置合
わせして露光する。その後、10分間室温で自然放置
し、温度60℃で10分間加熱硬化を行い、溶剤で現像
してインク導通路および圧力室となる部分を除去する。
【0039】以上のようにして形成された本体部36
a,36bは、(J)に示すように対向させ、前述した双
方のアライメントマークを用いて位置合わせを行い、加
重15kgf/cm2,温度80℃で1時間の予備加熱を
行った後、温度150℃で14時間の本接合を行い、そ
して自然冷却する。その結果、(K)に示すように、境界
面36’で精度良く接合され本体部36が形成される。
【0040】(K)は(J)で示したインクジェットヘッド
を反転した状態を示す。以上の工程により形成されたイ
ンクジェットヘッドのアクチュエータ部は、ターゲット
基板80に強固に固着しているために、変形しようとし
ても変形できない。そこで、(K)で示すように、少なく
とも個別に分割された部分の電極層81や圧電素子82
に対応する部分を除去する必要がある。そのために、エ
ッチングにより開口部88を形成する。このようにター
ゲット基板80を全て取り除くことなく開口部88を形
成することで、残ったターゲット基板80がアクチュエ
ータ部を保護する役目を有し、薄膜化されたアクチュエ
ータ部を損傷させることを防止してくれる。また、この
構成によりインクジェットヘッドの製造信頼性も向上さ
せることができる。
【0041】以上、ターゲット基板80上に薄膜法を用
いて電極層81,圧電素子82,振動板86を順次形成し
てアクチュエータ部を形成するため、個別電極と同じ形
状の高精度な薄いアクチュエータ部を高信頼性をもって
形成することができる。
【0042】これらの工程において、振動板86を圧電
素子82よりも後に形成するのは、薄膜法により所定の
材料を積層する際に厚みが厚くなるにしたがってターゲ
ット基板の格子定数が崩れてくるという性質があるため
である。そのために、本発明で適用される圧電素子は、
比較的薄い電極層、圧電素子、振動板の順に積層してい
る。さらに、振動板は圧電素子を積層した後に直接積層
している。ここで言う直接積層とは圧電素子の上に単に
振動板を積層することではなく、PZTのような圧電素
子材料をスパッタリング法等の薄膜法で形成した平滑な
薄膜上にそのまま振動板となる薄膜を同様の薄膜法で積
層することである。また、本発明は上記の工程や構造に
限定されるものではなく、エッジシュート,サイドシュ
ートを問わず実施可能であり、本件の特徴を満たせばC
VD法等の他の薄膜法を用いることも可能であり、さら
に製造工程においても、電極層,圧電素子,振動板を形成
した後にターゲット基板を除去してから個別化するなど
の工程の変更をすることも可能である。
【0043】また、通常のブロック状の圧電素子や、ス
クリーン印刷法等の厚膜法で形成した圧電素子は焼結と
いう製法に起因して結晶粒昇や気孔が多数存在する密度
の低いものである。一方、スパッタリング法等の薄膜法
では、基板の材質や結晶方向や温度等をコントロールす
ることで、単結晶に近い結晶性を有する本発明に好適な
圧電素子を形成することが可能となる。このような、圧
電素子は内部の結晶性が良好で表面が平滑である。一般
にこのような材質の機械的強度は弱いと考えられるかも
知れないが、上記のような連続成膜法によって、注意深
く加工及び表面処理された素子構成では破壊強度を飛躍
的に高めることができ、バイモルフ動作に対して十分な
耐久性を示した。
【0044】この理由は、例えばガラスの機械的強度に
関していわれている次のような理論が当てはまるものと
考えられる。すなわち、脆性固体であるガラスはほとん
どの場合引っ張り応力により破壊する。ヤング係数と表
面張力からガラスの理論強度を計算すると約1×1010
Pa前後の値が得られるが、実用ガラスの強度はその1
00分の1程度にすぎず、板ガラスの強度は約5×10
7Paである。理論強度と実用強度の大きな違いは、ガ
ラス表面に微細な傷が存在し、傷の先端に応力が集中す
ることによる。形成直後の清浄な表面をただちに保護膜
で覆い、傷の発生を防いだガラス繊維では、3〜4×1
9Paの高い強度も得られている。
【0045】このような理論により、圧電素子を薄膜法
で形成し、その上に直接振動板を形成することで、実用
強度の高い圧電素子を形成することができ、本発明に好
適な圧電素子が形成可能となるものである。例えば、焼
結圧電素子の実用強度は高々6×107Paであるのに
対し、スパッタリング法により形成した圧電素子では、
実用強度を5×108Pa以上に高めることができる。
【0046】
【実施例】図6は本発明の実施例を説明するための図
で、図4のA矢印方向から圧力室を見た図であり、(A)
は各部の寸法を説明する図、(B)はバイモルフ構造の説
明をする図である。
【0047】図6(A)に示す通り、圧力室93は壁94
と振動板92で囲まれた大きさで決定され、圧力室93
の大きさは幅L1、高さh3、奥行きbとする。振動板9
2の大きさは厚みh1とし、駆動する部分の幅および駆
動する部分の奥行きは、圧力室と同じ幅L1および奥行
きbとする。そして、圧電素子91の大きさは厚み
2、幅L2とし、奥行きは圧力室93をカバーできる大
きさであり、実質的には圧力室の奥行きbである。
【0048】圧電素子91に電圧を印加すると、図6
(B)に示す通りX方向に収縮する。一方、振動板92は
圧電素子91に接合されており、圧電素子の収縮を阻止
するように働くことにより、振動板92は図に示す通り
圧力室93の方向に湾曲する。この湾曲により圧力室内
に体積変位が生じる。この体積変位によりインクがノズ
ルから噴射される。そして、噴射されるインク粒の大き
さは、この体積変位に略等しい大きさとなっている。体
積変位V0[m3],はヤング率E[Pa],電界に直交する方
向(図6のX方向)の圧電定数d31[m/V]の圧電素子に
電圧V[V]を印加した時の圧力室内の体積変化量とす
る。
【0049】表1にそれぞれの値を示す。従来技術1は
板状に形成された圧電素子(板ピエゾ)を正方形に切断し
てバイモルフ構造を形成したインクジェットヘッド。従
来技術2は板ピエゾを圧力室のピッチ方向の幅を狭くし
た長方形に切断してバイモルフ構造を形成したインクジ
ェットヘッド。従来技術3はスクリーン印刷法により圧
電素子を振動板に形成したインクジェットヘッド。比較
例1〜2および実施例1〜6はスパッタリング法により
圧電素子と振動板を形成したインクジェットヘッドであ
る。
【0050】
【表1】
【0051】表中において、 L1は圧力室の幅、 bは圧力室の奥行き、 h1は振動板の厚み、 h2は圧電素子の厚み、 L2は圧電素子の幅、 Eは圧電素子のヤング
率、 V0は圧力室の体積変位、 Vは圧電素子に印加す
る電圧である。
【0052】また、従来技術1〜3の圧電定数d31は−
200×10-12m/Vで、比較例1〜2および実施例
1〜6の圧電定数d31は−100×10-12m/Vであ
る。
【0053】なお、表中のV0/(L2 2b)は機械的歪に
関連する式であり、これを機械的歪指数と称す。EV0
/(L2 2b)は応力に関連する式であり、これを応力指数
と称す。V/h2を電界強度と称す。
【0054】比較例1,2および実施例1は薄膜法のス
パッタリング法を用いて従来技術3と同じ大きさのイン
クジェットヘッドを形成した時の値である。薄膜法によ
り圧電素子を形成する方法としては、例えば特開平10
−209517がある。そして比較例1は、従来技術3
と同じ電界強度で駆動した時の値である。表1から判る
ように体積変位が従来技術3よりも低くなっている。こ
の結果から明らかなように、薄膜法を用いて従来技術3
と同じ大きさのインクジェットヘッドを形成したとして
も、同じように駆動したのでは、噴射量が減ってしまい
印刷効率の良いインクジェットヘッドを構成することは
できない。比較例2は従来技術3と同じ応力指数で駆動
した場合である。この場合も体積変位が従来技術3より
も低くなっている。よって比較例1と同様、噴射量の少
ない印刷効率の悪いインクジェットヘッドとなってい
る。
【0055】そこで、実施例1は機械的歪指数を111
7×10-6、応力指数を100.5×106、電界強度を
15.2×106となるように、圧電素子を選定製造し、
駆動した場合である。表1から判るように体積変位が従
来技術3の約4倍となっており、よって、本発明の特徴
である、
【0056】
【数10】
【0057】
【数11】
【0058】
【数12】
【0059】を同時に満たすことにより薄膜法を用いて
形成された圧電素子を用いた場合においても十分な印刷
効率を得ることができる。
【0060】実施例2〜6は薄膜法を用いて表1の通り
の大きさでインクジェットヘッドを構成したものであ
る。実施例2〜4は前記比較例1〜2および実施例1よ
りも、量産性を考慮した本発明にさらに好適な実施例で
ある。
【0061】実施例2〜4は圧電素子の厚みを3μmと
薄膜法で量産性の良い10μm未満の厚みを実現してお
り、さらに、ノズル間隔の密度を比較例の2.5倍とし
たものである。ノズル間隔を2.5倍狭くすることで、
同じ大きさの基板で一度に2.5倍のヘッドを製造する
ことが可能であり、量産性が向上しコストを下げること
ができる。また、圧電素子の厚みを一桁薄くすること
で、スパッタリングにより圧電素子を蒸着する製造時間
も1桁短くすることができ、同じ装置で1桁多く製造す
ることが可能となる。さらに、実施例2〜4は圧力室の
大きさが小さくなったことで、比較例よりも高速な駆動
(短い周期でインク滴を噴射)することが可能となるの
で、ノズルの相対能力は従来技術以上を確保することが
できる。
【0062】よって、量産性を向上させたインクジェッ
トヘッドを製造しているにも関わらず十分な噴射能力を
確保することが可能となっている。また、実施例4にお
いては、圧力室や圧電素子を小型化しているにも関わら
ず、従来技術3と同等な噴射量を得ることができた。
【0063】実施例5,6は、ノズル間隔の密度を実施
例2〜4のさらに2倍としたものである。この大きさと
することで、比較例に比べて同じ大きさの基板で一度に
5倍のヘッドを製造することが可能であり、さらに量産
性が向上しコストを下げることができる。一方、実施例
5,6は圧力室が小さくなったことで、実施例2〜4よ
りも数段小さなインク滴しか噴射できなくなってしまっ
ているが、さらに高速な駆動ができることから、従来技
術を上回る噴射性能を実現することができる。
【0064】また、実施例5,6は圧力室の体積変位V0
がそれぞれ1.5×10-153,3.5×10-153と他
の実施例や比較例と比べて1桁小さな値となってしまっ
ている。しかし、前述した通り、通常用いられる染料濃
度3%程度のインクを用いた場合に、孤立ドットが識別
できる視覚限界が2ピコリットル程度であるため、1.
5×10-153,3.5×10-153の体積変位から得ら
れる約1.5ピコリットル,3.5ピコリットルというイ
ンク滴の大きさは、淡色インクを用いることなく高画質
な印刷が可能となる量である。つまり、本発明を適用す
ることで、高画質な印刷を可能としつつ十分な印刷性能
を確保することが可能となる。さらに、淡色インクを必
要としないことから印刷コストの低いインクジェットプ
リンタを製造することが可能であり、淡色インクを必要
としないことから従来6色分必要としていたヘッドやそ
れに関わる部品が3色分で済むことから、従来よりも安
価で、従来よりも高性能なインクジェットプリンタを製
造することが可能となる。
【0065】なお、実施例3および5は最大応力150
MPaを有する薄膜圧電素子を用い、実施例4および6
は前述の本発明に好適な製造方法により製造した最大応
力350MPaを有する薄膜圧電素子を用いた場合に得
られたデータである。
【0066】実施例3〜6の説明の通り、本発明のさら
に好適な特徴は、
【0067】
【数13】
【0068】または、
【0069】
【数14】
【0070】または、
【0071】
【数15】
【0072】を満たすことにより、量産性と噴射性能の
両立を実現することができる。
【0073】さらに実施例3〜6の説明の通り、本発明
のさらなる好適な特徴は、圧電素子が圧力室の上壁面を
構成する振動板の一面に面内方向の圧電効果を生じる圧
電薄膜として当該薄膜圧電素子と振動板とのトータル厚
み10μm以下にすると共に、1ピコリットル以上のイ
ンク噴射量とし、マルチノズル型のインクジェットヘッ
ドのノズルの配列ピッチを1インチ当たり150本以上
にしたことである。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および7
の発明は、20μm以下の厚みの圧電素子と振動板とか
らなるバイモルフ構造により圧力室に体積変位をおこす
インクジェットヘッドの圧電素子の駆動による圧力室の
体積変位をV0[m3],圧電素子の幅をL2[m],圧力室の
奥行きをb[m]としたときに、
【0075】
【数16】
【0076】を満たすように構成したことにより薄膜法
を用いて形成した圧電素子を用いても印刷能力の高いイ
ンクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタを構
成することが可能となる。
【0077】請求項2および8の発明は、20μm以下
の厚みの圧電素子と振動板とからなるバイモルフ構造に
より圧力室に体積変位をおこすインクジェットヘッドの
圧電素子の縦弾性係数をE[Pa],圧電素子の駆動によ
る圧力室の体積変位をV0[m3],圧電素子の幅をL
2[m],圧力室の奥行きをb[m]としたときに、
【0078】
【数17】
【0079】を満たすように構成したにより、薄膜法に
よって圧電素子の縦弾性係数が大きくなった場合におい
ても、量産性のよい大きさでかつ印刷能力の高いインク
ジェットヘッドおよびインクジェットプリンタを構成す
ることが可能となる。
【0080】請求項3および9の発明は、20μm以下
の厚みの圧電素子と振動板とからなるバイモルフ構造に
より圧力室に体積変位をおこすインクジェットヘッドの
圧電素子に印加する電圧をV[V],圧電素子の厚みをh2
[m]としたときに、
【0081】
【数18】
【0082】を満たすように構成したことによって、量
産性のよい大きさでかつ印刷能力の高いインクジェット
ヘッドおよびインクジェットプリンタを構成することが
可能となる。
【0083】請求項4の発明は、圧電素子の幅L2を2
2μm以上で300μm以下とすることで、高い圧力を
発生させることが可能となり、さらに印刷能力の高いイ
ンクジェットヘッドを構成することが可能となる。
【0084】請求項5の発明は、圧電素子と振動板とを
合わせた厚みが1.5μm以上で30μm以下とし、さ
らに、圧力室の幅を28μm以上で330μm以下とす
ることで、バイモルフ構造による変形量を大きくするこ
とが可能となり、さらに印刷能力の高いインクジェット
ヘッドを構成することが可能となる。
【0085】請求項6の発明は、印刷効率のよいインク
ジェットヘッドが量産可能でとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なインクジェットプリンタ
【図2】インクジェットヘッド
【図3】本発明が適用されるインクジェットプリンタ
【図4】本発明が適用されるインクジェットヘッド
【図5】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
【図6】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
【図7】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
【図8】本発明の実施例を説明する図
【符号の説明】
60 インクジェットプリンタ 70,92 振動板 71,93 圧力室 72,91 圧電素子 73 ノズル 74 個別電極
フロントページの続き (72)発明者 小池 修司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 坂本 義明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF51 AF93 AG39 AG42 AG43 AG44 AP11 AP14 AP52 BA05 BA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧力室と前記圧電素子の関係が 【数1】 を満たすことを特徴とするインクジェットヘッド。ただ
    し、圧電素子の駆動による圧力室の体積変位をV
    0[m3],圧電素子の幅をL2[m],圧力室の奥行きをb
    [m]とする。
  2. 【請求項2】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧力室と前記圧電素子の関係が 【数2】 を満たすことを特徴とするインクジェットヘッド。ただ
    し、圧電素子の縦弾性係数をE[Pa],圧電素子の駆動
    による圧力室の体積変位をV0[m3],圧電素子の幅をL2
    [m],圧力室の奥行きをb[m]とする。
  3. 【請求項3】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧電素子と電圧の関係が 【数3】 を満たすことを特徴とするインクジェットヘッド。ただ
    し、圧電素子に印加する電圧をV[V],圧電素子の厚み
    をh2[m]とする。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子の幅L2が22μm以上、
    300μm以下であることを特徴とする請求項1〜3記
    載のインクジェットヘッド
  5. 【請求項5】 前記圧電素子と振動板の大きさが 1.5×10-6≦h1+h2≦30×10-6 28×10-6≦L1≦330×10-6 を満たすことを特徴とする請求項4記載のインクジェッ
    トヘッド。ただし、振動板の厚みをh1[m],圧電素子の
    厚みをh2[m],圧力室の幅をL1[m]とする。
  6. 【請求項6】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するマルチノズル型のインクジェット
    ヘッドであって、 圧電素子が圧力室の上壁面を構成する振動板の一面に面
    内方向の圧電効果を生じる圧電薄膜として形成されてお
    り、当該薄膜圧電素子と振動板とのトータル厚みを10
    μm以下にすると共に、1ピコリットル以上のインク噴
    射量を有し、ノズルの配列ピッチを1インチ当たり15
    0本以上にしたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドを有するイ
    ンクジェットプリンタであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧力室と前記圧電素子の関係が 【数4】 を満たすことを特徴とするインクジェットプリンタ。た
    だし、圧電素子の駆動による圧力室の体積変位をV0[m
    3],圧電素子の幅をL2[m],圧力室の奥行きをb[m]と
    する。
  8. 【請求項8】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドを有するイ
    ンクジェットプリンタであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧力室と前記圧電素子の関係が 【数5】 を満たすことを特徴とするインクジェットプリンタ。た
    だし、圧電素子の縦弾性係数をE[Pa],圧電素子の駆
    動による圧力室の体積変位をV0[m3],圧電素子の幅を
    2[m],圧力室の奥行きをb[m]とする。
  9. 【請求項9】 圧力室と、該圧力室の体積変位を生じさ
    せる圧電素子を有するインクジェットヘッドを有するイ
    ンクジェットプリンタであって、 前記圧電素子は20μm以下の厚みを有するとともに、
    振動板に接合されており、 前記圧電素子と電圧の関係が 【数6】 を満たすことを特徴とするインクジェットプリンタ。た
    だし、圧電素子に印加する電圧をV[V],圧電素子の厚
    みをh2[m]とする。
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