JP2004074428A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004074428A
JP2004074428A JP2002233766A JP2002233766A JP2004074428A JP 2004074428 A JP2004074428 A JP 2004074428A JP 2002233766 A JP2002233766 A JP 2002233766A JP 2002233766 A JP2002233766 A JP 2002233766A JP 2004074428 A JP2004074428 A JP 2004074428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
piezoelectric elements
piezoelectric element
pressure generating
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002233766A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinao Miyata
宮田 佳直
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002233766A priority Critical patent/JP2004074428A/ja
Publication of JP2004074428A publication Critical patent/JP2004074428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14491Electrical connection

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】低コストで印刷品質及び印刷速度を向上でき且つヘッドの小型化を図ることができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】各圧電素子と個別に接続される複数の出力端子が長手方向に亘って並設され且つ外部配線130から入力される圧電素子の列全体に対応する所定の制御信号が長手方向一方側の出力端子からその他方側の出力端子に向かって順々に制御データとしてセットされる一種類の駆動IC110を隣接する圧電素子の列の一方側の列に沿って一つ以上配置し、他方側の列には、前記駆動ICと同一のものを長手方向逆向きに配置し、且つ長手方向逆向きに配置した駆動IC110には、接合基板30上又は接合基板30に外部配線130を介して接続される配線基板140上に設けられた所定の制御信号の各圧電素子300に対応する制御データの順番を逆向きに反転させる信号制御回路デバイス200から各圧電素子300に対応する制御データの順番を反転した制御信号が入力されるようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室に供給された液体を圧電素子の変形により加圧することによって、ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、液体としてインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置としては、例えば、圧電素子や発熱素子によりインク滴吐出のための圧力を発生させる複数の圧力発生室と、各圧力発生室にインクを供給する共通のリザーバと、各圧力発生室に連通するノズル開口とを備えたインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録装置があり、このインクジェット式記録装置では、印字信号に対応するノズルと連通した圧力発生室内のインクに吐出エネルギを印加してノズル開口からインク滴を吐出させる。
【0003】
このようなインクジェット式記録ヘッドには、前述したように圧力発生室内に駆動信号によりジュール熱を発生する抵抗線等の発熱素子を設け、この発熱素子の発生するバブルによってノズル開口からインク滴を吐出させるものと、圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させてノズル開口からインク滴を吐出させる圧電振動式の2種類のものに大別される。
【0004】
また、圧電振動式のインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子を軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。
【0005】
前者は圧電素子の端面を振動板に当接させることにより圧力発生室の容積を変化させることができて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
【0006】
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難であるという問題がある。
【0007】
一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消すべく、特開平5−286131号公報に見られるように、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案されている。
【0008】
これによれば圧電素子を振動板に貼付ける作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、かつ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばかりでなく、圧電素子の厚みを薄くできて高速駆動が可能になるという利点がある。
【0009】
そして、このようなインクジェット式記録ヘッドでは、薄膜で形成された圧電素子を用いることにより、印刷品質及び印刷速度を向上することができるが、近年、印刷品質及び印刷速度のさらなる向上が望まれている。
【0010】
このような要望には、圧電素子(圧力発生室)の列を複数設けることによって応えることはできるが、一つの駆動ICで全ての圧電素子を駆動しようとすると、各圧電素子と駆動ICとを接続する接続用配線を形成するためのスペースを各圧電素子の列毎に確保する必要があり、ヘッドが大型化してしまうという問題がある。
【0011】
このような問題を解決するために、各圧電素子の列に対応してそれぞれ駆動ICを設け、これらの駆動ICの間の領域で、各圧電素子と駆動ICとを接続する構造が提案されている。このような構造とすることにより、接続用配線を形成するためのスペースを縮小でき、ヘッドの大きさを比較的小さく抑えることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各圧電素子の列に対応して設けられた駆動ICのそれぞれには、圧電素子の列の一方の端部で接続された外部配線から駆動信号が入力されるため、同一の駆動ICを複数用いようとすると、駆動信号の調整が煩雑化するという問題がある。
【0013】
具体的には、上述した構成とした場合、各圧電素子の列に対応する駆動ICを回転対称となるように、すなわち、長手方向逆向きに配置する必要があるため、例えば、駆動信号に含まれるシリアル信号等の制御信号は、各駆動IC毎に順番を入れ替える必要があり、例えば、インクジェット式記録装置側で各駆動IC毎に入力する制御信号を調整した後にその制御信号をインクジェット式記録ヘッド内の各駆動ICに送信しようとすると、インクジェット式記録装置側での信号調整が煩雑化してしまう。
【0014】
また、設計の異なる2種類の駆動ICを形成し、各圧電素子毎に異なる駆動ICを用いることにより、駆動信号の調整は容易となるが、コストが大幅に増加するという問題がある。
【0015】
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、勿論、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても、同様に存在する。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑み、低コストで印刷品質及び印刷速度を向上でき且つヘッドの小型化を図ることができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して各圧力発生室に対応して設けられる圧電素子と、前記流路形成基板の前記振動板側に接合される接合基板とを具備し、前記流路形成基板には、前記圧力発生室をその幅方向に複数並設した当該圧力発生室の列が複数列設けられると共に前記圧力発生室の列に対応して前記圧電素子の列が複数列設けられる一方、前記接合基板上には、前記圧電素子を駆動するための駆動ICが複数搭載される液体噴射ヘッドにおいて、各圧電素子と個別に接続される複数の出力端子が長手方向に亘って並設され且つ外部配線から入力される前記圧電素子の列全体に対応する所定の制御信号が長手方向一方側の前記出力端子からその他方側の出力端子に向かって順々に制御データとしてセットされる一種類の駆動ICを隣接する圧電素子の列の一方側の列に沿って一つ以上配置し、他方側の列には、前記駆動ICと同一のものを長手方向逆向きに配置し、且つ当該長手方向逆向きに配置した駆動ICには、前記所定の制御信号の各圧電素子に対応する前記制御データの順番を逆向きに反転させる信号制御回路デバイスから各圧電素子に対応する前記制御データの順番を反転した制御信号が入力されるようにしたことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0018】
かかる第1の態様では、各圧電素子の列に対応してそれぞれ駆動ICを設け、これらの駆動ICの間の領域で各圧電素子と駆動ICとを接続する構造とし、且つ信号制御回路デバイスを設けることにより、同一の駆動ICを用いることができる。このため、コストを大幅に削減することができる。また、印刷品質及び印刷速度を向上でき且つヘッドの小型化を図ることができる。
【0019】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記駆動ICがシリアルパラレル変換型のドライバICであることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0020】
かかる第2の態様では、各圧電素子がシリアルパラレル変換型のドライバICによって駆動される。
【0021】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記圧電素子の列間では、各圧電素子の列に対応して配置された駆動ICと各圧電素子とが個別に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0022】
かかる第3の態様では、各圧電素子の列間で対応する駆動ICの出力端子と圧電素子とを接続するようにしたので、各駆動IC同士が回転対称となり、ヘッドの小型化を図ることができる。
【0023】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記外部配線は、前記駆動ICの長手方向一端部側の前記接合基板上に配線パターンを介して接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0024】
かかる第4の態様では、外部配線が片側で接続される構造となるため、ヘッドの小型化を図ることができる。
【0025】
本発明の第5の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記外部配線は、前記駆動ICの長手方向両端部側の前記接合基板上に配線パターンを介してそれぞれ接続されており、当該外部配線の一方側からは高電圧回路に関わる信号が入力されると共に他方側からは低電圧回路に関わる信号が入力されるようになっていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0026】
かかる第5の態様では、高電圧回路に関わる信号と低電圧回路に関わる信号とを接合基板の長手方向端部側からそれぞれ別々に供給するようにしたので、ノイズを防止することができる。
【0027】
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより形成され、前記圧電素子の各層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたものであることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
【0028】
かかる第6の態様では、高密度のノズル開口を有する液体噴射ヘッドを大量に且つ比較的容易に製造することができる。
【0029】
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
【0030】
かかる第7の態様では、印刷品質を向上すると共に、小型化された液体噴射装置を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0032】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの概略を示す分解斜視図であり、図2は、図1の概略平面図及び断面図であり、図3は、駆動ICと接続配線との接続状態を示す図である。
【0033】
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方面側には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。
【0034】
この流路形成基板10には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12がその幅方向に複数並設されている。また、この圧力発生室12の列は、圧力発生室12の長手方向に複数列、例えば、本実施形態では、2列並設されている。そして、これら各圧力発生室12の列の並び方向外側には、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する連通部13が形成され、各圧力発生室12の長手方向一端部とそれぞれインク供給路14を介して連通されている。
【0035】
ここで、異方性エッチングは、シリコン単結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われる。例えば、本実施形態では、シリコン単結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが出現し、(110)面のエッチングレートと比較して(111)面のエッチングレートが約1/180であるという性質を利用して行われる。かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室12を高密度に配列することができる。
【0036】
本実施形態では、各圧力発生室12の長辺を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板10をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングすることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵される量がきわめて小さい。また各圧力発生室12の一端に連通する各インク供給路14は、圧力発生室12より浅く形成されており、圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。すなわち、インク供給路14は、シリコン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハーフエッチング)することにより形成されている。なお、ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行われる。
【0037】
このような流路形成基板10の厚さは、圧力発生室12を配列密度に合わせて最適な厚さを選択すればよく、圧力発生室12の配列密度が、例えば、1インチ当たり180個(180dpi)程度であれば、流路形成基板10の厚さは、220μm程度であればよいが、例えば、200dpi以上と比較的高密度に配列する場合には、流路形成基板10の厚さは100μm以下と比較的薄くするのが好ましい。これは、隣接する圧力発生室12間の隔壁11の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるからである。
【0038】
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10−6/℃]であるガラスセラミックス、又は不錆鋼などからなる。ノズルプレート20は、一方の面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たす。
【0039】
ここで、インク滴吐出圧力をインクに与える圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズル開口21の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノズル開口21は数十μmの直径で精度よく形成する必要がある。
【0040】
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約0.5〜5μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70、及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室12毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。なお、上述した例では、弾性膜50及び下電極膜60が振動板として作用する。
【0041】
そして、このような圧電素子300は、本実施形態では、各圧力発生室12に対応してそれぞれ設けられているため、上述した各圧力発生室12の列に対応して圧電素子300の列が2列並設されている。
【0042】
なお、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍から引き出されて各圧電素子300の列間に対向する領域の弾性膜50上まで延設される、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されている。
【0043】
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300を密封可能な圧電素子保持部31を有する封止基板30が接合されている。また、この封止基板30には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部32が設けられている。リザーバ部32は、本実施形態では、封止基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述したように、流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
【0044】
このようなリザーバ形成基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
【0045】
また、封止基板30の略中央部、すなわち、圧力発生室12の列間に対向する領域には、封止基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられている。そして、各圧電素子300から引き出されたリード電極90の先端部近傍がこの貫通孔33内で露出され、後述する駆動IC110とボンディングワイヤからなる駆動配線111によって接続されている。
【0046】
さらに、封止基板30の圧電素子保持部31とは反対側には、貫通孔33を囲むように配線パターン120が設けられている。このような封止基板30の一端部に延設された配線パターン120には、例えば、フレキシブルプリント回路基板(FPC)等の外部配線130を介して配線基板140が接続されている。この配線基板140には、例えば、外部からコネクタ(図示なし)が接続され、パソコン等の外部端末からコネクタを介して印刷データが入力されるようになっている。そして、このような配線基板140では、印刷データを駆動信号に変換し、その変換した駆動信号を外部配線130を介して封止基板30上の各駆動IC110に入力するようになっている。
【0047】
また、このような配線基板140上には、本実施形態では、後述する信号制御回路デバイス200が設けられている。そして、配線基板140内で印刷データを変換した駆動信号は、信号制御回路デバイス200を介して封止基板30上の配線パターン120に供給され、更に、各駆動IC110に入力されるようになっている。
【0048】
また、このような封止基板30上には、圧電素子300を駆動するための複数の駆動IC110(第1の駆動IC110A,第2の駆動IC110B)が搭載されている。
【0049】
具体的には、封止基板30の配線パターン120上には、シリアルパラレル変換型のドライバICである第1の駆動IC110A及び第2の駆動IC110Bが、圧電素子300の列の一方側(図3中左側)の列に沿って所定間隔で配置されている。また、他方側(図3中右側)の列には、一方側の列と同じの第1及び第2の駆動IC110A,110Bが長手方向逆向きに配置されている。
【0050】
また、これら各駆動IC110は、ボンディングワイヤからなる入力配線114によって配線パターン120に接続されている。そして、この配線パターン120からは、外部配線130から供給された、例えば、駆動電圧や駆動信号等が入力配線114を介して各駆動IC110に供給されるようになっている。
【0051】
具体的には、図3に示すように、第1及び第2の駆動IC110A,110B上には、各圧電素子300を駆動するための所定の駆動電圧が入力される複数の駆動電圧供給パッド112が長手方向に亘って所定間隔で配設されている。また、これら各駆動電圧供給パッド112は、隣接する駆動電圧供給パッド112同士がボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線113によって接続されている。そして、並設された両端の各駆動電圧供給パッド112は、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる入力配線114によって各駆動IC110毎に配線パターン120に接続されている。
【0052】
したがって、外部配線130から入力された駆動電圧は、各駆動IC110の長手方向に沿って延設されている配線パターン120を介して、その長手方向両端部側から各駆動IC110にそれぞれ供給されるようになっている。
【0053】
また、第1及び第2の駆動IC110A,110Bの長手方向一端部には、駆動信号が入力される入力端子である複数の信号入力パッド115がそれぞれ配設され、これら各信号入力パッド115は、入力配線114によって配線パターン120と接続されている。すなわち、所定の駆動信号は、各駆動IC110の長手方向両端部側から信号入力パッド115を介して入力されるようになっている。
【0054】
さらに、各駆動IC110の長手方向他端部近傍には、信号入力パッド115を介して入力された駆動信号の一部が出力される複数の信号出力パッド116がそれぞれ配設されている。また、各駆動IC110の長手方向他端部側には、信号出力パッド116に隣接して駆動信号の一部が入力される信号入力パッド115が設けられている。そして、この第1の駆動IC110Aに設けられた信号出力パッド116と、圧電素子300の列に沿って隣接する第2の駆動IC110Bの信号入力パッド115とは、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる連結配線117を介して接続されている。
【0055】
したがって、第1の駆動IC110Aには、外部配線130に接続された配線パターン120から入力配線114を介して所定の駆動信号が入力されるようになっており、第2の駆動IC110Bには、第1の駆動IC110Aに入力された駆動信号の一部が連結配線117を介して入力され、その他の駆動信号は、長手方向両側で入力配線114を介して入力されるようになっている。
【0056】
また、各駆動IC110上には、その幅方向一端部、例えば、本実施形態では、各圧電素子300の列間側の端部近傍に、各圧電素子300と個別に接続される複数の出力端子である駆動信号出力パッド118が長手方向に亘って並設されている。すなわち、駆動信号出力パッド118は、各圧電素子300の列に沿って圧電素子300の数と同数設けられており、外部配線130側から各圧電素子300の並設方向に亘って並設されている。このような駆動信号出力パッド118は、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる駆動配線111によって、各圧電素子300の上電極膜80から延設されて貫通孔33内に露出したリード電極90と接続されている。そして、各圧電素子300には、対応する駆動IC110から駆動信号出力パッド118を介して所定の駆動信号が入力されるようになっている。
【0057】
このように、本実施形態では、第1の駆動IC110Aと第2の駆動IC110Bとは実質的に同一のものである。また、貫通孔33の両側に配置された第1及び第2の駆動IC110A,110Bの各列は、上述したように、基本的には同じ構成である。そして、各圧電素子300の列間では、各圧電素子300の列に対応して配置された駆動IC110と各圧電素子300とが個別に接続されている。したがって、このような各駆動IC110の列同士は、回転対称の位置関係となっている。すなわち、一方側の駆動IC110列を基準とすると、他方側の駆動IC110列が長手方向逆向きに配置されている。
【0058】
そして、外部から供給された駆動信号等は、配線基板140上に設けられた信号制御回路デバイス200を介して、例えば、本実施形態では、図3中左側に配置されたの一方側の第1の駆動IC110Aに供給された後、この第1の駆動IC110Aと圧電素子300の列に沿って隣接する第2の駆動IC110Bに入力され、続いて、図3中右側に配置された他方側の第1の駆動IC110A及び第2の駆動IC110Bに供給されるようになっている。
【0059】
ここで、信号制御回路デバイス200は、配線基板140上に設けられたゲートアレイ等の論理回路であり、駆動信号に含まれる制御信号の各圧電素子300に対応する制御データの順番を逆方向に反転させるものである。そして、このような信号制御回路デバイス200は、本実施形態では、一方側(図3中左側)の各駆動IC110に駆動信号の一部である所定の制御信号を入力すると共に、この一方側の各駆動IC110に入力された制御信号の各圧電素子300に対応する制御データの順番を逆方向に反転した制御信号を他方側(図3中右側)の各駆動IC110に入力するようになっている。
【0060】
すなわち、本実施形態では、同一の制御信号が信号制御回路デバイス200に入力されると、この信号制御回路デバイス200は、一方側の各駆動IC110に所定の制御信号を入力し、続いて、他方側の各駆動IC110に一方側の各駆動IC110に入力された制御信号の各圧電素子300に対応する制御データの順番を反転した制御信号を入力する。これにより、一方側の各駆動IC110の制御データと、他方側の各駆動IC110の制御データとの配列を同一とすることができる。
【0061】
なお、本発明でいう駆動信号とは、例えば、駆動電源信号(VDD)及びグランド信号(GND)等の駆動ICを駆動させるための駆動系信号のほか、シリアル信号(SI)、あるいはクロック信号(SCLK)、ラッチ信号(LAT)等の各種制御系信号を含む。このような駆動信号は、各駆動IC110に入力されると、例えば、印刷データに基づいて選択された所定の圧電素子300に印加されるようになっている。なお、図3では、配線パターン120のレイアウトや各種パッドの数等を一部省略しているため、実際とは異なっている。
【0062】
また、本発明でいう制御データとは、各圧電素子300の駆動を制御するデータであり、例えば、印刷データに基づいて各圧電素子300に対して駆動信号を選択的に供給するためのデータである。
【0063】
ここで、図4を参照して、信号制御回路デバイス200から入力された制御データを各圧電素子300に対応してセットするセット順番について説明する。なお、図4は、制御データのセット順番を説明する図である。
【0064】
図4に示すように、制御データは、一方側(図4中左側)の各駆動IC110に入力される制御データAと、他方側(図4中右側)の各駆動IC110に入力される制御データBとからなる。そして、この制御データBは、上述したように、信号制御回路デバイス200によって制御データAの順番を逆方向に反転したデータである。
【0065】
例えば、圧電素子300が一列で360個(360dpi)ある場合には、制御データAは、データ1、データ2、データ3、・・・データ358、データ359、データ360の順番に並んだデータである。一方、制御データBは、制御データAの順番を反転したデータ、すなわち、データ360、データ359、データ358・・・データ3、データ2、データ1の順番に並んだデータである。
【0066】
このような制御データは、一方側の各駆動IC110から他方側の各駆動IC110に順々に入力されると、制御データBが他方側の各駆動IC110内にある各圧電素子300に対応した360個のセット領域aに外部配線130側、すなわち、第2の駆動IC110Bから第1の駆動IC110Aに向かって順番にセットされ、続いて、制御データAが各駆動IC110内にある360個のセット領域aに第2の駆動IC110Bから第1の駆動IC110Aに向かって順番にセットされる。すなわち、制御データは、制御データの入力方向とは逆方向に向かって各駆動IC110内のセット領域aに順番にセットされる。これにより、一方側の各駆動IC110のデータ配列と、他方側の各駆動IC110のデータ配列が同一となる。
【0067】
このように、本実施形態では、各圧電素子300の列に対応してそれぞれ駆動IC110を設け、これらの駆動IC110の間の領域で各圧電素子300と駆動IC110とを接続する構造とし且つ各圧電素子300の列に対応する駆動IC110を回転対称となるように配置し、配線基板140上に信号制御回路デバイス200を設けるようにしたので、同じ駆動IC110を用いることができる。したがって、コストを大幅に削減することができる。また、インクジェット式記録装置側から駆動IC110に駆動信号方向を指定する信号を別途入力しなくてもよく、これにより、インクジェット式記録装置側の信号調整が不要となる。
【0068】
また、本実施形態では、各接続用の配線を形成するためのスペースを縮小でき、ヘッドの大きさを比較的小さく抑えることができる。
【0069】
さらに、駆動IC110の内部にDIR端子(データセット方向制御端子)を設けず、その代わりに、封止基板30上に信号制御回路デバイス200を設けるようにしたので、駆動IC110自体の大きさが実質的に小さくなり、比較的容易にヘッドの小型化を図ることができる。
【0070】
また、圧電素子300の列を複数列設けることができるため、大幅なコストアップを抑えて、多ノズル化、例えば、一列当たりのノズル開口21数を360個程度としたインクジェット式記録ヘッドを実現することができる。
【0071】
したがって、低コストで印刷品質及び印刷速度を向上でき、且つヘッドの小型化を比較的容易に図ることができる。
【0072】
なお、図1及び図2に示すように、上述した第1及び第2の駆動IC110A,110Bが搭載された封止基板30上には、さらに、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部32の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
【0073】
また、図示しないが、封止基板30及びコンプライアンス基板40には、リザーバ100と外部とを連通するインク導入口が形成されており、このインク導入口からリザーバ100内にインクが供給される。
【0074】
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段と接続したインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC110A,110Bによって、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80とに駆動電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
【0075】
(他の実施形態)
以上、本発明について説明したが、勿論、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0076】
例えば、上述の実施形態では、各圧力発生室の列に対向する領域に、2つの駆動ICをそれぞれ併設するようにしたが、勿論、3つ以上の駆動ICを並設するようにしてもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では、各駆動IC110の長手方向両端部側から圧電素子300を駆動するための駆動電圧が入力されるようにしたが、勿論、駆動IC110の長手方向の何れか一端側のみから入力されるようにしてもよい。
【0078】
さらに、上述した実施形態では、外部配線130を封止基板30の長手方向一端部近傍に延設された配線パターン120に接続するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、封止基板の長手方向両側にそれぞれ外部配線を接続して、一方側の外部配線から高電圧回路に関わる信号を入力するようにし、他方側の外部配線から低電圧回路に関わる信号を入力するようにしてもよい。これにより、ノイズを防止することができる。
【0079】
さらには、上述した実施形態では、各圧電素子300の列を2列設けるようにしたが、これに限定されず、圧電素子の列を3列以上設けるようにしてもよい。もちろん、駆動ICは、3列以上の圧電素子の列に対応して配置すればよい。
【0080】
また、上述した実施形態では、信号調整回路デバイス200を配線基板140上に設けたが、これに限定されず、例えば、各駆動ICが搭載された封止基板上に信号調整回路デバイスを設けるようにしてもよい。このような構成としても、同一の駆動ICを用いることができ、上述した実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0081】
さらに、例えば、上述の実施形態では、成膜及びリソグラフィ法を応用して製造される薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される圧膜型のインクジェット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
【0082】
そして、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図5は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
【0083】
図5に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
【0084】
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
【0085】
また、上述の実施形態では、液体噴射ヘッドとして、印刷媒体に所定の画像や文字を印刷するインクジェット式記録ヘッドを一例として説明したが、勿論、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等、他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、各圧電素子の列に対応してそれぞれ駆動ICを設けると共に、各圧電素子の列に対応する駆動ICを回転対称となるように配置し、隣接する一方側の駆動ICに入力した制御信号を信号制御回路デバイスによって反転させて他方側の駆動ICに入力するようにしたので、同一の駆動ICを用いて複数列の圧電素子を駆動することができる。したがって、本発明では、低コストで印刷品質及び印刷速度を向上でき、且つヘッドの小型化を比較的容易に図ることができる。
【0087】
さらに、駆動ICの間の領域で各圧電素子と駆動ICとを接続する構造としたので、各接続用の配線を形成するためのスペースを縮小でき、ヘッドの大きさを比較的小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの概略を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの概略を示す平面図及び断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る駆動ICと接続配線との接続状態を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る制御データのセット順番を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略図である。
【符号の説明】
10 流路形成基板
12 圧力発生室
20 ノズルプレート
21 ノズル開口
30 封止基板
31 圧電素子保持部
32 リザーバ部
32 圧電素子保持部
40 コンプライアンス基板
60 下電極膜
70 圧電体層
80 上電極膜
90 リード電極
100 リザーバ
110A 第1の駆動IC
110B 第2の駆動IC
111 駆動配線
112 駆動電圧供給パッド
113 接続配線
114 入力配線
115 信号入力パッド
116 信号出力パッド
117 連結配線
118 駆動信号出力パッド
120 配線パターン
130 外部配線
300 圧電素子

Claims (7)

  1. ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して各圧力発生室に対応して設けられる圧電素子と、前記流路形成基板の前記振動板側に接合される接合基板とを具備し、前記流路形成基板には、前記圧力発生室をその幅方向に複数並設した当該圧力発生室の列が複数列設けられると共に前記圧力発生室の列に対応して前記圧電素子の列が複数列設けられる一方、前記接合基板上には、前記圧電素子を駆動するための駆動ICが複数搭載される液体噴射ヘッドにおいて、
    各圧電素子と個別に接続される複数の出力端子が長手方向に亘って並設され且つ外部配線から入力される前記圧電素子の列全体に対応する所定の制御信号が長手方向一方側の前記出力端子からその他方側の出力端子に向かって順々に制御データとしてセットされる一種類の駆動ICを隣接する圧電素子の列の一方側の列に沿って一つ以上配置し、他方側の列には、前記駆動ICと同一のものを長手方向逆向きに配置し、且つ当該長手方向逆向きに配置した駆動ICには、前記所定の制御信号の各圧電素子に対応する前記制御データの順番を逆向きに反転させる信号制御回路デバイスから各圧電素子に対応する前記制御データの順番を反転した制御信号が入力されるようにしたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、前記駆動ICがシリアルパラレル変換型のドライバICであることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1又は2において、前記圧電素子の列間では、各圧電素子の列に対応して配置された駆動ICと各圧電素子とが個別に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記外部配線は、前記駆動ICの長手方向一端部側の前記接合基板上に配線パターンを介して接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記外部配線は、前記駆動ICの長手方向両端部側の前記接合基板上に配線パターンを介してそれぞれ接続されており、当該外部配線の一方側からは高電圧回路に関わる信号が入力されると共に他方側からは低電圧回路に関わる信号が入力されるようになっていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより形成され、前記圧電素子の各層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたものであることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1〜6の何れかの液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
JP2002233766A 2002-08-09 2002-08-09 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Pending JP2004074428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233766A JP2004074428A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233766A JP2004074428A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004074428A true JP2004074428A (ja) 2004-03-11

Family

ID=32018813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002233766A Pending JP2004074428A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004074428A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005088570A (ja) * 2003-08-13 2005-04-07 Brother Ind Ltd 記録ヘッド及びインクジェットヘッド
JP2008044297A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド
KR100846373B1 (ko) * 2005-08-19 2008-07-15 세이코 엡슨 가부시키가이샤 디바이스 실장 구조, 디바이스 실장 방법, 전자 장치, 액적토출 헤드, 및 액적 토출 장치
JP2012101227A (ja) * 2012-02-03 2012-05-31 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2012183747A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2016032946A (ja) * 2015-12-08 2016-03-10 株式会社リコー 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US9802407B2 (en) 2014-11-27 2017-10-31 Ricoh Company, Ltd Liquid discharge head, liquid discharge device, and liquid discharge apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005088570A (ja) * 2003-08-13 2005-04-07 Brother Ind Ltd 記録ヘッド及びインクジェットヘッド
JP4492170B2 (ja) * 2003-08-13 2010-06-30 ブラザー工業株式会社 記録ヘッド
KR100846373B1 (ko) * 2005-08-19 2008-07-15 세이코 엡슨 가부시키가이샤 디바이스 실장 구조, 디바이스 실장 방법, 전자 장치, 액적토출 헤드, 및 액적 토출 장치
JP2008044297A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド
JP2012183747A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US8752937B2 (en) 2011-03-07 2014-06-17 Ricoh Company, Ltd. Inkjet head and inkjet print device
JP2012101227A (ja) * 2012-02-03 2012-05-31 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US9802407B2 (en) 2014-11-27 2017-10-31 Ricoh Company, Ltd Liquid discharge head, liquid discharge device, and liquid discharge apparatus
JP2016032946A (ja) * 2015-12-08 2016-03-10 株式会社リコー 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6886923B2 (en) Small-sized liquid-jet head and liquid-jet apparatus with increased number of arrays of nozzle orifices
JP3491688B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2003159800A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4258605B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2003246065A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4344116B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2004074428A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2000103059A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置
JP2004066496A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2005088560A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2001287363A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2002086724A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP4338944B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2003200574A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2004154986A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2003182076A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP3589108B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2003118110A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2002178514A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2004160947A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP3953703B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP3491193B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2004216581A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2003251805A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2003127358A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置