JP2001025128A - カバー接続材 - Google Patents

カバー接続材

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JP2001025128A
JP2001025128A JP11191348A JP19134899A JP2001025128A JP 2001025128 A JP2001025128 A JP 2001025128A JP 11191348 A JP11191348 A JP 11191348A JP 19134899 A JP19134899 A JP 19134899A JP 2001025128 A JP2001025128 A JP 2001025128A
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Keiichi Sugaya
慶一 菅谷
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聡 吉田
Kenji Kitajima
賢二 北嶋
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】隣接するカバーQ相互の接続端部Q1間の
間隙を閉塞する。隣接するカバーQ相互の接続端部Q1
上面を一体に覆う帯状の天板1と、天板1から下方に延
長されて接続端部Q1間の間隙に挿入する連結片2と、
連結片2の下端から屈曲延長されて一方のカバーQの下
面に係止する係止片3とを設ける。係止片3が係止した
一方のカバーQに着脱自在に装着する。天板1の両端を
下方に向けて屈曲する。 【効果】カバー装着作業の妨げにならない。定期点検等
のカバー取り外し作業を極めて容易に行うことができ
る。カバー端部間の隙間を確実且つ外観良好に閉塞す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばケーブルラ
ックやケーブルダクトにカバーを装着する際に使用する
カバー接続材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルラックやケーブルダクト
の開口部に、カバーを連続して装着する場合に、たとえ
ば次のような工法で装着している。
【0003】第1の工法は、一方のカバー端部に上方又
は下方に屈曲延長される段出し部を形成し、端部形状が
直線状を成した他方のカバー端部に、この段出し部を重
ねて接続する工法。この作業は、特に、カバーの長さや
装着位置が正確に決定されている工事に用いられる。
【0004】第2の工法は、隣接するカバーの端部を突
き合わせ状態にして接続する工法。この工法は、端部が
直線状に形成されたカバー相互を突き合わせたり、カバ
ーを現場で切断してカバーの長さを調節した場合に用い
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】段出し部を形成したカ
バーの使用は、特に、カバーの長さや装着位置が正確に
決定されているような工事に適している。その反面、現
場で長さを調節することができず、たとえ僅かな変更が
生じても端部相互が重合されなくなる不都合がある。し
かも、ケーブルラックやケーブルダクトの全体の寸法や
装着位置は、設計段階で設定されてはいるが、実際の装
着作業では、設置場所の条件変更等に対応して、個々に
修正しながら設置することが多い。段出し部を形成した
カバーの使用は、このような設計変更を伴なう装着工事
には不適当であった。
【0006】一方、カバーの端部相互を突き合わせて装
着した場合は、段出し部を形成したカバーのように重ね
る必要がないので、設計変更を伴なう装着工事でも多く
用いられている。ところが、直線状の端部相互を突き合
わせただけなので、接続端部間に隙間が生じるおそれが
ある。このとき、予め直線状に形成されている端部相互
を突き合わせた場合は、接続端部間の隙間はそれ程目立
たないが、特に、現場で切断したカバーの端部を突き合
わせる場合は、接続端部が斜めに切断されていることも
あり、一般に大きな隙間が生じることが多い。そのた
め、接続端部間の大きな隙間から塵挨等が侵入し易くな
り、また、不揃いになった接続端部の形状によって見栄
えが悪くなる不都合もあった。
【0007】そこで従来より、端部相互を突き合わせた
カバーの接続端部に生じる隙間を体裁良く閉塞すること
ができる部材の提供が望まれていた。しかしながら、ダ
クトやケーブルラックに装着するカバーは、一つの工事
現場でも装着枚数が極めて多くなるので、隙間を閉塞す
る部材の装着作業は、カバー装着作業の妨げになっては
ならず、できるだけ簡単な作業で装着できるものでなけ
ればならない。しかも、ダクトやケーブルラックに装着
したカバーは、点検のために、装着したカバーを定期的
に取り外すこともある。したがって、隙間を閉塞する部
材がカバー取り外し作業を妨害するものであってもなら
ない。このように、カバー端部に生じる隙間を閉塞する
部材は、カバーの装着作業、取り外し作業のいずれの作
業においても妨げにならず、しかも、カバーの端部に生
じる隙間を確実に塞ぎ体裁も良好になるものが望まれて
いた。
【0008】本発明は、上述の課題を解消すべく創出さ
れたもので、カバー装着作業の妨げにならず、しかも、
定期点検等のカバー取り外し作業も極めて容易に行うこ
とができ、カバー端部間の隙間を確実且つ外観良好に閉
塞することができるカバー接続材の提供を目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、配線ケーブルや給排水管を収納
するダクトP1又はケーブルラックP2の開口上部を施
蓋するカバーQの接続端部Q1に装着され、隣接するカ
バーQ相互の接続端部Q1間の間隙を閉塞するカバー接
続材であって、隣接するカバーQ相互の接続端部Q1上
面を一体に覆う帯状の天板1と、天板1から下方に延長
されて接続端部Q1間の間隙に挿入する連結片2と、連
結片2の下端から屈曲延長されて一方のカバーQの下面
に係止する係止片3とを設けて係止片3が係止した一方
のカバーQに着脱自在に装着するものである。
【0010】また第2の手段は、隣接する相互のカバー
Qに重ねる天板1の両端を下方に向けて屈曲し、各カバ
ーQの上面に、屈曲した両端部が接するようにしたこと
にある。
【0011】更に、第3の手段は、連結片2の下端部を
一部鉛直下方に延長し、係止片3が係止した一方のカバ
ーQが他方のカバーQよりも浮き上がったときに、他方
のカバーQ端部に係止する外れ止め突起4を設けたこと
を課題解消のための手段とする。
【0012】本発明によると、接続端部Q1間に装着し
たカバー接続材がカバーQ相互の接続端部Q1間の間隙
を閉塞するものである。そして、係止片3が係止した一
方のカバーQに本発明カバー接続材を装着し、このカバ
ーQと共に移動するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。本発明は、カバーQの端部に装
着して隣接するカバーQ相互の接続端部Q1間に生じる
隙間を閉塞するものである(図1参照)。本発明カバー
接続材を装着するカバーQは、例えば配線ケーブルや給
排水管を収納するダクトP1用のカバーQや、あるいは
ケーブルラックP2を施蓋するカバーQ等の間に装着す
るものである。
【0014】本発明の構成は、天板1と連結片2と係止
片3とで構成されている(図2参照)。図示例では、こ
れらの構成を一体形成しているが、別体の構成を連結し
てもよい。また、本発明の材質としてアルミニウム合金
の使用を予定しているが、この材質もプラスチック材な
ど任意に変更できるものである。
【0015】天板1は、隣接するカバーQ相互の接続端
部Q1上面を一体に覆う帯状を成している。この天板1
が接続端部Q1間の隙間を閉塞し、また、外観を良好に
するものである。図2乃至図4に示す天板1は、連結片
2に連続する天板1の中央部が上方に緩く突出するよう
に全体に湾曲している。また、図5に示す天板1は、連
結片2の接続位置を中央として略平に形成し、その両端
部を下方に向けて屈曲している。このように天板1を湾
曲させ、あるいは屈曲することで、カバーQの上面と天
板1との隙間を閉塞するようにしている。
【0016】連結片2は、天板1と係止片3とを連結す
る構成であり、本発明使用時において、接続端部Q1の
間に挿入される(図3参照)。図示の連結片2は、接続
端部Q1の長手方向に沿って形成することで、連結片2
の強度を高めている。また、連結片2の構成は図示に限
定されるものではなく、例えば間隔をおいて複数の短冊
状に形成するなど、接続端部Q1の間に介して天板1と
係止片3とを連結できる構成であればその形状は問わな
い。図5に示す連結片2は、連結片2の下端部を一部鉛
直下方に延長して外れ止め突起4を設けている。この外
れ止め突起4は、状況によって本発明接続材を装着して
いない他方のカバーQに係止する。すなわち、ケーブル
ラックP2の開口上部を施蓋する際に、このケーブルラ
ックP2に装着した振れ止め金具や継ぎ金具Rによっ
て、係止片3を係止した一方のカバーQが他方のカバー
Qよりも浮き上がることがある。このときに、浮き上が
った一方のカバーQと他方のカバーとの隙間を閉塞する
と共に、本発明接続材が横方向に抜け出ないようにする
ものである(図6参照)。
【0017】係止片3は、連結片2の下端から屈曲形成
されたもので、隣接するカバーQの一方のカバーQの下
面に係止し、他方のカバーQには係止しない(図3参
照)。そして、この係止片3と天板1との間に一方のカ
バーQの接続端部Q1を挟着することで、このカバーQ
に装着するものである。このとき、接続端部Q1を挟着
する係止片3や天板1は、いずれも接続端部Q1に沿っ
て帯状に配されるから、天板1と係止片3との間にカバ
ーQの端部を緩く差し込むだけでも本発明接続材を装着
することができる。図示の係止片3は、断面略鉤形状を
成し、天板1の長手方向に沿った略帯状を成す(図1参
照)。このような係止片3を使用すると、ダクトP1等
の開口上部とカバーQの下面との間に係止片3が挟着さ
れるので、使用時の安定性を高めることができる。ま
た、前述した連結片2と同様に係止片3の形状は図示例
に限定されるものではなく、例えば連結片2の一部に複
数の短冊状に形成するなど、一方のカバーQの下面に係
止できる構成であればその形状は任意に変更できるもの
である。
【0018】本発明接続材を接続端部Q1に装着するに
は、隣接するカバーQの一方のカバーQにのみ装着す
る。そして、本発明を装着した一方の接続端部Q1を、
接続しようとする他方のカバーQの接続端部Q1の位置
まで移動すると隣接する接続端部Q1間に本発明接続材
が装着される(図3参照)。また、この状態からカバー
Qを開けるには、本発明接続材を装着したカバーQの接
続端部Q1を上方に持ち上げると、カバー接続材は、持
ち上げた接続端部Q1と共に上方に移動する(図4参
照)。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。
【0020】すなわち、請求項1により、本発明接続材
をカバー装着作業の妨げにならずに装着することができ
る。したがって、一つの工事現場でも装着枚数が極めて
多いダクトやケーブルラックに装着するカバーでも簡単
な作業で容易に取り付けることができる。更に、係止片
3により、本発明接続材を装着した一方のカバーQと共
に取り扱えるので、定期点検等のカバー取り外し作業も
極めて容易に行える。
【0021】また、請求項2に記載の天板1により、天
板1とカバーQ上面との隙間を確実に閉塞することがで
きる。しかも、この係止片3が閉塞状態の見栄えを良く
しているので、施蓋工事全体の外観を良好にする。
【0022】更に、請求項3に記載の外れ止め突起4に
よって、一方のカバーQが他方のカバーQよりも浮き上
がった状態になっても、カバーQ間の間隙を確実に閉塞
し、本発明接続材の装着状態を維持することができる。
【0023】このように本発明によると、カバー装着作
業の妨げにならず、しかも、定期点検等のカバー取り外
し作業も極めて容易に行うことができ、カバー端部間の
隙間を確実且つ外観良好に閉塞することができるなどと
いった有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装着状態を示す分解斜視
図。
【図2】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図3】本発明の使用状態を示す側断面図。
【図4】本発明の使用状態から一方のカバーを取り外す
状態を示す側断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す側断面図。
【図6】本発明の他の使用状態を示す側断面図。
【符号の説明】
P1 ダクト P2 ケーブルラック Q カバー Q1 接続端部 R 継ぎ金具 1 天板 2 連結片 3 係止片 4 外れ止め突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月21日(2000.3.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カバー接続材
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばケーブルラ
ックやケーブルダクトにカバーを装着する際に使用する
カバー接続材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルラックやケーブルダクト
の開口部に、カバーを連続して装着する場合に、たとえ
ば次のような工法で装着している。
【0003】第1の工法は、一方のカバー端部に上方又
は下方に屈曲延長される段出し部を形成し、端部形状が
直線状を成した他方のカバー端部に、この段出し部を重
ねて接続する工法。この作業は、特に、カバーの長さや
装着位置が正確に決定されている工事に用いられる。
【0004】第2の工法は、隣接するカバーの端部を突
き合わせ状態にして接続する工法。この工法は、端部が
直線状に形成されたカバー相互を突き合わせたり、カバ
ーを現場で切断してカバーの長さを調節した場合に用い
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】段出し部を形成したカ
バーの使用は、特に、カバーの長さや装着位置が正確に
決定されているような工事に適している。その反面、現
場で長さを調節することができず、たとえ僅かな変更が
生じても端部相互が重合されなくなる不都合がある。し
かも、ケーブルラックやケーブルダクトの全体の寸法や
装着位置は、設計段階で設定されてはいるが、実際の装
着作業では、設置場所の条件変更等に対応して、個々に
修正しながら設置することが多い。段出し部を形成した
カバーの使用は、このような設計変更を伴なう装着工事
には不適当であった。
【0006】一方、カバーの端部相互を突き合わせて装
着した場合は、段出し部を形成したカバーのように重ね
る必要がないので、設計変更を伴なう装着工事でも多く
用いられている。ところが、直線状の端部相互を突き合
わせただけなので、接続端部間に隙間が生じるおそれが
ある。このとき、予め直線状に形成されている端部相互
を突き合わせた場合は、接続端部間の隙間はそれ程目立
たないが、特に、現場で切断したカバーの端部を突き合
わせる場合は、接続端部が斜めに切断されていることも
あり、一般に大きな隙間が生じることが多い。そのた
め、接続端部間の大きな隙間から塵挨等が侵入し易くな
り、また、不揃いになった接続端部の形状によって見栄
えが悪くなる不都合もあった。
【0007】そこで従来より、端部相互を突き合わせた
カバーの接続端部に生じる隙間を体裁良く閉塞すること
ができる部材の提供が望まれていた。しかしながら、ダ
クトやケーブルラックに装着するカバーは、一つの工事
現場でも装着枚数が極めて多くなるので、隙間を閉塞す
る部材の装着作業は、カバー装着作業の妨げになっては
ならず、できるだけ簡単な作業で装着できるものでなけ
ればならない。しかも、ダクトやケーブルラックに装着
したカバーは、点検のために、装着したカバーを定期的
に取り外すこともある。したがって、隙間を閉塞する部
材がカバー取り外し作業を妨害するものであってもなら
ない。このように、カバー端部に生じる隙間を閉塞する
部材は、カバーの装着作業、取り外し作業のいずれの作
業においても妨げにならず、しかも、カバーの端部に生
じる隙間を確実に塞ぎ体裁も良好になるものが望まれて
いた。
【0008】本発明は、上述の課題を解消すべく創出さ
れたもので、カバー装着作業の妨げにならず、しかも、
定期点検等のカバー取り外し作業も極めて容易に行うこ
とができ、カバー端部間の隙間を確実且つ外観良好に閉
塞することができるカバー接続材の提供を目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、配線ケーブルや給排水管を収納
するダクトP1又はケーブルラックP2の開口上部を施
蓋するカバーQの接続端部Q1に装着され、隣接するカ
バーQ相互の接続端部Q1間の間隙を閉塞するカバー接
続材であって、隣接するカバーQ相互の接続端部Q1上
面を一体に覆う帯状の天板1と、天板1から下方に延長
されて接続端部Q1間の間隙に挿入する連結片2と、連
結片2の下端から屈曲延長されて一方のカバーQの下面
に係止する係止片3とを設けて係止片3が係止した一方
のカバーQに着脱自在に装着する。また、隣接する相互
のカバーQに重ねる天板1の両端を下方に向けて屈曲
し、各カバーQの上面に、屈曲した両端部が接するよう
にしたことにある。
【0010】更に、第2の手段は、連結片2の下端部を
一部鉛直下方に延長し、係止片3が係止した一方のカバ
ーQが他方のカバーQよりも浮き上がったときに、他方
のカバーQ端部に係止する外れ止め突起4を設けたこと
を課題解消のための手段とする。
【0011】本発明によると、接続端部Q1間に装着し
たカバー接続材がカバーQ相互の接続端部Q1間の間隙
を閉塞するものである。そして、係止片3が係止した一
方のカバーQに本発明カバー接続材を装着し、このカバ
ーQと共に移動するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。本発明は、カバーQの端部に装
着して隣接するカバーQ相互の接続端部Q1間に生じる
隙間を閉塞するものである(図1参照)。本発明カバー
接続材を装着するカバーQは、例えば配線ケーブルや給
排水管を収納するダクトP1用のカバーQや、あるいは
ケーブルラックP2を施蓋するカバーQ等の間に装着す
るものである。
【0013】本発明の構成は、天板1と連結片2と係止
片3とで構成されている(図2参照)。図示例では、こ
れらの構成を一体形成しているが、別体の構成を連結し
てもよい。また、本発明の材質としてアルミニウム合金
の使用を予定しているが、この材質もプラスチック材な
ど任意に変更できるものである。
【0014】天板1は、隣接するカバーQ相互の接続端
部Q1上面を一体に覆う帯状を成している。この天板1
が接続端部Q1間の隙間を閉塞し、また、外観を良好に
するものである。図2乃至図4に示す天板1は、連結片
2に連続する天板1の中央部が上方に緩く突出するよう
に全体に湾曲している。また、図5に示す天板1は、連
結片2の接続位置を中央として略平に形成し、その両端
部を下方に向けて屈曲している。このように天板1を湾
曲させ、あるいは屈曲することで、カバーQの上面と天
板1との隙間を閉塞するようにしている。
【0015】連結片2は、天板1と係止片3とを連結す
る構成であり、本発明使用時において、接続端部Q1の
間に挿入される(図3参照)。図示の連結片2は、接続
端部Q1の長手方向に沿って形成することで、連結片2
の強度を高めている。また、連結片2の構成は図示に限
定されるものではなく、例えば間隔をおいて複数の短冊
状に形成するなど、接続端部Q1の間に介して天板1と
係止片3とを連結できる構成であればその形状は問わな
い。図5に示す連結片2は、連結片2の下端部を一部鉛
直下方に延長して外れ止め突起4を設けている。この外
れ止め突起4は状況によって本発明接続材を装着してい
ない他方のカバーQに係止する。すなわち、ケーブルラ
ックP2の開口上部を施蓋する際に、このケーブルラッ
クP2に装着した振れ止め金具や継ぎ金具Rによって、
係止片3を係止した一方のカバーQが他方のカバーQよ
りも浮き上がることがある。このときに、浮き上がった
一方のカバーQと他方のカバーとの隙間を閉塞すると共
に、本発明接続材が横方向に抜け出ないようにするもの
である(図6参照)。
【0016】係止片3は、連結片2の下端から屈曲形成
されたもので、隣接するカバーQの一方のカバーQの下
面に係止し、他方のカバーQには係止しない(図3参
照)。そして、この係止片3と天板1との間に一方のカ
バーQの接続端部Q1を挟着することで、このカバーQ
に装着するものである。このとき、接続端部Q1を挟着
する係止片3や天板1は、いずれも接続端部Q1に沿っ
て帯状に配されるから、天板1と係止片3との間にカバ
ーQの端部を緩く差し込むだけでも本発明接続材を装着
することができる。図示の係止片3は、断面略鉤形状を
成し、天板1の長手方向に沿った略帯状を成す(図1参
照)。このような係止片3を使用すると、ダクトP1等
の開口上部とカバーQの下面との間に係止片3が挟着さ
れるので、使用時の安定性を高めることができる。ま
た、前述した連結片2と同様に係止片3の形状は図示例
に限定されるものではなく、例えば連結片2の一部に複
数の短冊状に形成するなど、一方のカバーQの下面に係
止できる構成であればその形状は任意に変更できるもの
である。
【0017】本発明接続材を接続端部Q1に装着するに
は、隣接するカバーQの一方のカバーQにのみ装着す
る。そして、本発明を装着した一方の接続端部Q1を、
接続しようとする他方のカバーQの接続端部Q1の位置
まで移動すると隣接する接続端部Q1間に本発明接続材
が装着される(図3参照)。また、この状態からカバー
Qを開けるには、本発明接続材を装着したカバーQの接
続端部Q1を上方に持ち上げると、カバー接続材は、持
ち上げた接続端部Q1と共に上方に移動する(図4参
照)。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。
【0019】すなわち、請求項1により、本発明接続材
をカバー装着作業の妨げにならずに装着することができ
る。したがって、一つの工事現場でも装着枚数が極めて
多いダクトやケーブルラックに装着するカバーでも簡単
な作業で容易に取り付けることができる。更に、係止片
3により、本発明接続材を装着した一方のカバーQと共
に取り扱えるので、定期点検等のカバー取り外し作業も
極めて容易に行える。
【0020】また、隣接する相互のカバーQに重ねる天
板1の両端を下方に向けて屈曲し、各カバーQの上面
に、屈曲した両端部が接するようにしたことにより、天
板1とカバーQ上面との隙間を確実に閉塞することがで
きる。しかも、この係止片3が閉塞状態の見栄えを良く
しているので、施蓋工事全体の外観を良好にする。
【0021】更に、請求項2に記載の外れ止め突起4に
よって、一方のカバーQが他方のカバーQよりも浮き上
がった状態になっても、カバーQ間の間隙を確実に閉塞
し、本発明接続材の装着状態を維持することができる。
【0022】このように本発明によると、カバー装着作
業の妨げにならず、しかも、定期点検等のカバー取り外
し作業も極めて容易に行うことができ、カバー端部間の
隙間を確実且つ外観良好に閉塞することができるなどと
いった有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装着状態を示す分解斜視
図。
【図2】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図3】本発明の使用状態を示す側断面図。
【図4】本発明の使用状態から一方のカバーを取り外す
状態を示す側断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す側断面図。
【図6】本発明の他の使用状態を示す側断面図。
【符号の説明】 P1 ダクト P2 ケーブルラック Q カバー Q1 接続端部 R 継ぎ金具 1 天板 2 連結片 3 係止片 4 外れ止め突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北嶋 賢二 東京都江戸川区中央1丁目3番3号 株式 会社ブレスト工業研究所内 Fターム(参考) 5G357 BA10 BB04 BC07 BC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線ケーブルや給排水管を収納するダク
    ト又はケーブルラックの開口上部を施蓋するカバーの接
    続端部に装着され、隣接するカバー相互の接続端部間の
    間隙を閉塞するカバー接続材であって、隣接するカバー
    相互の接続端部上面を一体に覆う帯状の天板と、天板か
    ら下方に延長されて接続端部間の間隙に挿入する連結片
    と、連結片の下端から屈曲延長されて一方のカバーの下
    面に係止する係止片とを設け、この係止片が係止した一
    方のカバーに着脱自在に装着することを特徴とするカバ
    ー接続材。
  2. 【請求項2】 隣接する相互のカバーに重ねる前記天板
    の両端を下方に向けて屈曲し、各カバーの上面に、屈曲
    した両端部が接するようにした請求項1記載のカバー接
    続材。
  3. 【請求項3】 前記連結片の下端部を一部鉛直下方に延
    長し、係止片が係止した一方のカバーが他方のカバーよ
    りも浮き上がったときに、他方のカバー端部に係止する
    外れ止め突起を設けた請求項1又は2記載のカバー接続
    材。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003087927A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Burest Kogyo Kenkyusho Co Ltd ラック用上下自在ベンド屋根形カバー
JP2011188634A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Burest Kogyo Kenkyusho Co Ltd 大型ラック用カバー構造

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