JP2001024373A - ファン装置付き電気機器 - Google Patents

ファン装置付き電気機器

Info

Publication number
JP2001024373A
JP2001024373A JP11193386A JP19338699A JP2001024373A JP 2001024373 A JP2001024373 A JP 2001024373A JP 11193386 A JP11193386 A JP 11193386A JP 19338699 A JP19338699 A JP 19338699A JP 2001024373 A JP2001024373 A JP 2001024373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan device
temperature
partition plate
housing
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11193386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4174919B2 (ja
Inventor
Hirotaka Nagata
浩隆 永田
Fumiyoshi Hayashi
文祥 林
Yoshiki Ito
芳規 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP19338699A priority Critical patent/JP4174919B2/ja
Publication of JP2001024373A publication Critical patent/JP2001024373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174919B2 publication Critical patent/JP4174919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内の複数の熱源の温度に対応して1つの
ファン装置の冷却エアを有効に分配して供給でき、特に
小型の筐体を有する電気機器に有効なファン装置付き電
気機器を提供する。 【解決手段】 筐体10の内部に仕切り板40を設けて
上下に空間を分割し、各空間に温度センサ60、62を
設けて温度を検出する。筐体10の仕切り板40の板面
方向の両側壁に冷却エアの流出口12と流入口14を形
成し、流出口12の内側にファン装置20を配置する。
また、仕切り板40と流入口14との間に可動フィン3
0を設け、圧電素子44によって傾斜角度を制御する構
成とする。温度センサ60、62の検出温度により、各
分割空間の温度差を検出し、その温度差に応じて可動フ
ィン30の傾斜角度を制御し、冷却エアの割り振り流量
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に小型の筐体を
有する各種の電気機器に適用して有効なファン装置付き
電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の電気機器において、筐
体内の冷却を行うためのファン装置を設けたものが提供
されている。また、このようなファン装置を用いた電気
機器において、筐体内で熱源が分散せざるを得ないよう
な場合には、次のような方法によって冷却効果を得るよ
うにしていた。 (1)熱源に対応して複数のファン装置を設ける。 (2)1つのファン装置を設けるとともに、その他の部
分はヒートパイプで熱を低温度部に移動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
に示す従来の方法では、複数のファン装置を配置するた
め、かなりの配置スペースが取られてしまい、例えば携
帯型の機器等のように小型の筐体を有するものにおいて
は、採用できないという問題がある。また、(2)に示
す従来の方法では、ヒートパイプに対して熱の移動によ
る冷却効果を得るために、低温側の放熱容量を大きくす
るか、ヒートパイプの径を太くする必要があり、小型、
軽量化が求められる、例えば携帯型の機器等において
は、冷却効果に限界がある。さらに、冷却する部位をヒ
ートパイプに取り付ける必要があり、部分的な冷却効果
しか得られない。そこで、このような問題に対応すべ
く、筐体内の複数の熱源による温度値に応じて1つのフ
ァン装置による気流の方向を板状の部材によって制御
し、筐体内の複数の熱源を冷却するようにした装置が提
案されている。
【0004】例えば特開平11−40969号公報に開
示された冷却構造は、筐体内のエアダクトの側壁に複数
の開閉板を設け、かつ筐体内の熱源の温度を検出する温
度センサを複数配置し、各温度センサの検出値に応じて
各開閉板を開閉制御することにより、エアダクト内に流
れる冷却エアを筐体の各部に選択的に供給するものであ
る。しかしながら、この冷却構造では、筐体内にエアダ
クトを設ける構造であるため、構造が複雑化し、例えば
携帯型の機器等のように小型の筐体を有するものにおい
ては、採用しづらいという問題がある。
【0005】また、特開平5−126352号公報に開
示された冷却装置では、複数のファン装置の故障等に対
応して複数のルーパの傾きを制御することにより、筐体
内を均一に冷却するものである。しかしながら、この冷
却装置においても、筐体内に複数のルーパを配置する構
造であるため、構造が複雑化し、例えば携帯型の機器等
のように小型の筐体を有するものにおいては、採用しづ
らいという問題がある。また、この冷却装置では、複数
のルーパをモータにより駆動するため、この点からも電
気機器の大型化を招くという問題がある。
【0006】さらに、特開平9−186477号公報に
開示された空冷構造では、冷却エアを流通する通風孔を
設けた板と、通風孔を塞ぐ板とを重ね合わせてスライド
する構造で配置し、スライドさせることにより気流を制
御するものである。しかしながら、この空冷構造におい
ては、ファン装置による気流の方向に対して直交する状
態で2つの板を重ね合わせて配置する構造であるため、
筐体内のスペースを大きくとり、例えば携帯型の機器等
のように小型の筐体を有するものにおいては、採用しづ
らいという問題がある。
【0007】例えば携帯電話機では、人の手でつかめる
細長い筐体を有しており、この細長い筐体を全体的に1
つのファン装置で効率的に冷却しようとすると、筐体の
長手方向に冷却エアの気流を発生させて冷却することが
有効となる。また、携帯電話機の筐体内には、複数の基
板が配置されており、これらは一般的に、筐体の表側面
に設けられた表示/操作面と平行に、筐体の長手方向に
沿って配置されることが多い。また、携帯型のオーディ
オ装置等においても同様である。したがって、このよう
な筐体内の基板配置構造を阻害することなく、かつ、構
造の複雑化を招くことなく、筐体内の各部にファン装置
の冷却エアを供給する構造が必要となる。
【0008】そこで本発明の目的は、筐体内の複数の熱
源の温度に対応して1つのファン装置の冷却エアを有効
に分配して供給でき、特に小型の筐体を有する電気機器
における各種配線基板等の配置構造を阻害することな
く、かつ、構造の複雑化を招くことなく、効率のよい冷
却を行うことができるファン装置付き電気機器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、筐体内の空間を分割する仕切り板を有し、前
記仕切り板で仕切られた空間にそれぞれ発熱部材を有す
る電気機器において、前記筐体の側壁部の前記仕切り板
の一方の端部に臨む位置に形成された第1の開口部と、
前記筐体の第1の開口部と反対側の側壁部に形成された
第2の開口部と、前記筐体の前記第1の開口部の内側に
配置され、前記仕切り板の板面方向に沿って気流を発生
させるファン装置と、前記仕切り板の他方の端部と前記
第2の開口部との間に、前記仕切り板の板面方向に沿っ
て配置され、前記仕切り板側の端部を中心に前記第2の
開口部側の端部が傾斜可能に設けられた可動フィンと、
前記可動フィンの傾斜角度を制御する圧電素子と、前記
仕切り板で仕切られた空間の温度をそれぞれ検出する第
1及び第2の温度センサと、前記第1の温度センサと前
記第2の温度センサとの検出温度の差に基づいて、前記
圧電素子を駆動することにより、前記可動フィンの傾斜
角度を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】本発明のファン装置付き電気機器におい
て、筐体内の空間は、仕切り板によって分割され、この
仕切り板の板面方向の両側に第1及び第2の開口部が形
成され、第1の開口部の内側にファン装置が設けられて
いることから、ファン装置が駆動すると、基本的には仕
切り板の板面方向に気流が生じ、外部から吸引した冷却
エアによって仕切り板で仕切られた各空間を冷却し、外
部に排気する。また、仕切り板で仕切られた各空間の温
度は、第1、第2の温度センサによって検出され、その
検出温度の差に基づいて、圧電素子を介して可動フィン
の傾斜角度が制御される。
【0011】可動フィンは、仕切り板の他方の端部と第
2の開口部との間に、仕切り板の板面方向に沿って配置
されているため、通常の傾斜しない状態(中立状態)で
は、仕切り板と同一平面を形成しており、筐体の細長い
空間内で邪魔にならない状態で配置されている。この中
立状態では、ファン装置による冷却エアの流れは、仕切
り板で仕切られた各空間を例えば均等に冷却している。
そして、この中立状態から、可動フィンの傾斜角度が制
御されると、可動フィンの第2の開口部に臨む端部が変
位し、仕切り板で仕切られた各空間のいずれか一方に傾
く。これにより、仕切り板で仕切られた各空間に対する
ファン装置による冷却エアの割合が変更され、温度上昇
の大きい方の空間に多くの冷却エアが供給され、冷却バ
ランスを適正に制御できる。
【0012】このような可動フィンが傾斜する領域は、
筐体内の第2の開口部に近接する領域であるため、空間
の全体的なスペースを阻害することなく、第2の開口部
に近接する空間だけを用いて冷却エアの流れを制御で
き、小型の筐体を有する電気機器に容易に適合できる。
したがって、筐体内の複数の熱源の温度に対応して1つ
のファン装置の冷却エアを有効に分配して供給でき、特
に小型の筐体を有する電気機器における各種配線基板等
の配置構造を阻害することなく、かつ、構造の複雑化を
招くことなく、効率のよい冷却を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるファン装置付
き電気機器の実施の形態について図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の実施の形態によるファン装置付き
電気機器の全体構成を示す断面図であり、図2は、図1
に示すファン装置付き電気機器に設けられた可動フィン
の傾斜時の状態を示す断面図である。本例のファン装置
付き電気機器は、例えば携帯可能に構成された細長また
は扁平な直方体状の筐体10を有している。この筐体1
0は、例えばプラスチック製のものであり、長手方向
(図中水平方向)の一方の外側壁に、冷却エアの流出口
(第1の開口部)12が形成され、他方の外側部に、冷
却エアの流入口(第2の開口部)14が形成されてい
る。なお、流出口12及び流入口14は、例えば格子状
に多数の貫通孔を集めたものであり、必要に応じてエア
フィルタ等を配置したものであってもよい。
【0014】そして、筐体10の流出口12の内側には
ファン装置20が配置されている。このファン装置20
は、筐体10内に流入口14から流出口12に向う方向
に気流を発生させ、流入口14から吸引した外気による
冷却エアを流出口12より外部に排気して、筐体10内
の冷却を行うものである。なお、このファン装置20の
駆動量(回転速度)は、後述するMPU(制御手段)1
00によって制御され、冷却力を調整するようになって
いる。また、この筐体10内には、長手方向(図中水平
方向)に配置され、筐体10内の空間を2分割する仕切
り板40が設けられている。すなわち、筐体10の内部
空間は、仕切り板40によって図中垂直方向(仕切り板
40の板厚方向)に2分割され、それぞれ分割空間は、
図中垂直方向に狭い空間となっている。この仕切り板4
0は、例えば筐体10内で各種回路基板や電気部品を支
持するとともに、筐体20の補強を図るためなどに設け
られたものである。この仕切り板40の一方の端部は、
ファン装置20及び流出口12に臨む位置に配置されて
おり、他方の端部は、流入口14から一定の距離を有す
る位置に配置されている。
【0015】そして、仕切り板40の他方の端部には、
ヒンジ部42を介して可動フィン30が連結されてい
る。この可動フィン30は、仕切り板40の板面に沿っ
て配置され、仕切り板40と同一幅の板状に形成されて
いる。この可動フィン30は、仕切り板40と流入口1
4との間のスペースに対応する大きさを有し、一方の端
部が仕切り板40のヒンジ部42に回動自在に連結さ
れ、他方の端部が流入口14に臨む位置に配置されてい
る。そして、この可動フィン30は、ヒンジ部42を中
心に回動し、流入口14側の端部が図中垂直方向に変位
するものとなっている。なお、ヒンジ部42は、例えば
合成樹脂により可動フィン30と仕切り板40とを一体
成型によって形成するようにし、この可動フィン30と
仕切り板40との境界部分を板厚を薄肉に形成すること
により、合成樹脂の可撓性により可動フィン30が傾動
変位できるようにしたものである。このような可動フィ
ン30と仕切り板40及びヒンジ部42の構成により、
さらに小型な構成に容易に対応し得るものである。
【0016】また、ヒンジ部42には、圧電素子44が
設けられており、この圧電素子44を制御電圧の印加に
よって伸縮変形させることにより、可動フィン30の傾
斜角度を段階的に制御するようになっている。なお、圧
電素子の形態としては、例えば、単純に圧電素子の伸縮
を可動フィン30に垂直方向に伝えて傾斜角度を変える
ような形態であってもよいし、あるいは、バイモルフ型
の圧電素子を用いることも可能である。このような圧電
素子を用いることにより、例えば駆動モータ等を用いる
場合に比べて、筐体10内で微小なアクチュエータによ
り可動フィン30の傾斜制御を行うようになっている。
なお、図2は、可動フィン30の最大傾斜範囲を示して
いる。このような圧電素子44は、ドライバ回路46に
よって駆動される。このドライバ回路46は、後述する
筐体10内の温度検出等に基づいて、MPU100によ
って制御される。また、ドライバ回路46は、例えば圧
電素子44に印加する電圧の極性を反転することによ
り、可動フィン30の傾斜方向を逆方向に制御できるも
のである。
【0017】また、筐体10内の仕切り板40によって
仕切られた上側の分割空間内には、プリント配線基板5
0が配置され、第1の発熱部材(熱源)52が設けられ
ている。また、筐体10内の仕切り板40によって仕切
られた下側の分割空間内にも、プリント配線基板54が
配置され、第2の発熱部材(熱源)56が設けられてい
る。そして、各発熱部材52、56には、第1、第2の
温度センサ60、62が設けられており、各発熱部材5
2、56の温度が検出される。また、流出口12の内側
には、ファン装置20のほぼ中心部に第3の温度センサ
64が設けられている。この温度センサ64により、冷
却エアの排気時の温度が検出される。そして、このよう
な各温度センサ60、62、64による検出温度は、M
PU100によって読み取られ、MPU100は、これ
らの検出温度に基づいて、ファン装置20の回転速度制
御と、ドライバ回路46による可動フィン30の傾斜角
度制御を行う。
【0018】また、この電気機器には、MPU100の
制御に用いるデータテーブル110が設けられている。
このデータテーブル110は、第1のテーブルと第2の
テーブルから構成されている。第1のテーブルは、第
1、第2の温度センサ60、62による検出温度差と仕
切り板40で仕切られた各空間の流量との関係データを
記憶している。また、第2のテーブルは、第3の温度セ
ンサ64による検出温度とファン装置20の回転速度と
の関係データを記憶している。MPU100は、このよ
うなデータテーブル110に記憶された関係データと各
温度センサ60、62、64からの検出温度データとに
基づいて、ファン装置20の回転速度を制御するととも
に、ドライバ回路46による可動フィン30の傾斜角度
を段階的に制御する。
【0019】図3は、本例における電気機器におけるフ
ァン装置20と可動フィン30の制御動作の流れを示す
フローチャートである。以下、本フローチャートに基づ
いて本例の制御動作について説明する。まず、ステップ
S1において、温度センサ60、62により各分割空間
の温度を検出する。そして、これらの検出温度t1、t
2をMPU100で読み取り、上側分割空間の検出温度
t1と理想温度との温度差、及び下側分割空間の検出温
度t2と理想温度との温度差を求める(ステップS
2)。
【0020】次に、このような温度差のデータに基づい
て、データテーブル110の第1のテーブルを参照し
(ステップS3、S4)、この参照結果によって可動フ
ィン30の傾斜角度を決定する(ステップS5)。上述
した第1のテーブルには、各分割空間の検出温度t1、
t2とそれぞれの理想温度との温度差から、冷却エアの
流入量の割合が定義されており、この定義から可動フィ
ン30の傾斜角度を決定するものとする。このようにし
て可動フィン30の傾斜角度を決定すると、その傾斜角
度に応じて制御信号をドライバ回路46に出力し、ドラ
イバ回路46は、この制御信号に対応する駆動電圧を圧
電素子44に印加し、可動フィン30をステップS5で
決定した傾斜角度に制御する(ステップS6)。
【0021】次に、温度センサ64により流出口12の
温度を検出する(ステップS7)。そして、この検出温
度tをMPU100で読み取り、この検出温度tのデー
タに基づいて、データテーブル110の第2のテーブル
を参照し、この参照結果によってファン装置20の回転
速度を決定する(ステップS8、S9)。ファン装置2
0の回転速度は、多段階に分かれており、温度センサ6
4で検出された温度tからデータテーブル110を使用
してファン装置20の回転速度を決定する。そして、こ
のように決定した回転速度に応じて制御信号をファン装
置20に供給し、ファン装置20を必要な回転速度で駆
動制御する。なお、以上のようなファン装置20と可動
フィン30の制御動作は、電気機器の起動時や定期的な
割り込み動作によって実行するものとする。以上のよう
にして、仕切り板40によって上下に仕切られた筐体1
0の2つの空間に対し、ファン装置20によって供給す
る冷却エアの量をファン装置20と可動フィン30の制
御動作によって適正に制御することができ、各空間内を
最適な温度に維持することができる。
【0022】以上のような本形態の電気機器によれば、
筐体内の空間が上下2層に分割された小型(細長型また
は扁平型)の機器において、それぞれの層に熱源がある
ような構成の電気機器に特に有効な冷却構造を提供する
ことができる。また、2層に分割された筐体内の各層に
温度センサを取り付けることにより、その温度差に応じ
て外気を温度の高い方に優先的に流入し、機器全体の冷
却効果を高めることができる。また、層を分割している
仕切り板40の一部を構成する可動フィン30を変位さ
せることにより、流入する冷却エアの振り分けを行うこ
とから、筐体内の空間を仕切る構造を利用して冷却エア
の制御を行うことができ、上述した先行発明として列挙
した別部品によるルーパや開閉板を設ける構成のよう
に、冷却エアを制御するためだけの専用の部品を付加す
る必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。
【0023】また、可動フィン30を圧電素子44によ
り駆動することから、モータ等の機構を用いる構成に比
べて、可動装置を小型に抑えることができ、例えばフィ
ンの駆動用モータが配置できないような小型の形態機器
に有利である。また、ファン装置20の回転速度を流出
温度の高いときには速く、低いときには遅く多段階に自
動調整させることから、省電力化を図ることが可能であ
る。また、フィンの傾斜角度は、各層の温度差と冷却エ
アの流量の関係データから決定するため、この関係デー
タを変更することにより、ハードウエアの変更を行うこ
となく、各層に対する冷却エアの変更を容易に行うこと
ができる。また、筐体内を仕切っている仕切り板40に
可動フィンを取り付けた構成であるため、層を増やした
い分だけ可動フィンも増やすことが可能である。したが
って、筐体内が多層に分割されている場合にも、同様の
構造により各層の冷却が実現可能となる。
【0024】なお、本発明の変形例として、フィンの角
度を決めるデータテーブルのデータを変更することによ
り、性質の異なる2つの気体を目的に合わせて混合する
装置を実現することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のファン装置
付き電気機器では、筐体内の空間を分割する仕切り板を
有し、仕切り板で仕切られた空間にそれぞれ発熱部材を
有する電気機器において、筐体の側壁部の仕切り板の一
方の端部に臨む位置に形成された第1の開口部と、筐体
の第1の開口部と反対側の側壁部に形成された第2の開
口部と、筐体の第1の開口部の内側に配置され、仕切り
板の板面方向に沿って気流を発生させるファン装置と、
仕切り板の他方の端部と第2の開口部との間に、仕切り
板の板面方向に沿って配置され、仕切り板側の端部を中
心に第2の開口部側の端部が傾斜可能に設けられた可動
フィンと、可動フィンの傾斜角度を制御する圧電素子
と、仕切り板で仕切られた空間の温度をそれぞれ検出す
る第1及び第2の温度センサと、第1の温度センサと第
2の温度センサとの検出温度の差に基づいて、圧電素子
を駆動することにより、可動フィンの傾斜角度を制御す
る制御手段とを設けた。したがって、筐体内の複数の熱
源の温度に対応して1つのファン装置の冷却エアを有効
に分配して供給でき、特に小型の筐体を有する電気機器
における各種配線基板等の配置構造を阻害することな
く、かつ、構造の複雑化を招くことなく、効率のよい冷
却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるファン装置付き電気
機器の全体構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すファン装置付き電気機器に設けられ
た可動フィンの傾斜時の状態を示す断面図である。
【図3】図1に示す電気機器における制御動作の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10……筐体、12……流出口、14……流入口、20
……ファン装置、30……可動フィン、40……仕切り
板、42……ヒンジ部、44……圧電素子、46……ド
ライバ回路、50、54……プリント配線基板、52、
56……熱源、60、62、64……温度センサ、10
0……MPU、110……データテーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E322 AB10 BA01 BA03 BA04 BB03 BB04 BC02 5H303 AA18 BB01 BB06 BB14 BB18 DD14 JJ08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内の空間を分割する仕切り板を有
    し、前記仕切り板で仕切られた空間にそれぞれ発熱部材
    を有する電気機器において、 前記筐体の側壁部の前記仕切り板の一方の端部に臨む位
    置に形成された第1の開口部と、 前記筐体の第1の開口部と反対側の側壁部に形成された
    第2の開口部と、 前記筐体の前記第1の開口部の内側に配置され、前記仕
    切り板の板面方向に沿って気流を発生させるファン装置
    と、 前記仕切り板の他方の端部と前記第2の開口部との間
    に、前記仕切り板の板面方向に沿って配置され、前記仕
    切り板側の端部を中心に前記第2の開口部側の端部が傾
    斜可能に設けられた可動フィンと、 前記可動フィンの傾斜角度を制御する圧電素子と、 前記仕切り板で仕切られた空間の温度をそれぞれ検出す
    る第1及び第2の温度センサと、 前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの検出
    温度の差に基づいて、前記圧電素子を駆動することによ
    り、前記可動フィンの傾斜角度を制御する制御手段と、 を有することを特徴とするファン装置付き電気機器。
  2. 【請求項2】 前記ファン装置は、前記第2の開口部か
    ら外気を吸引し、前記第1の開口部より排出する方向の
    気流を発生させるものであることを特徴とする請求項1
    記載のファン装置付き電気機器。
  3. 【請求項3】 前記筐体は、直方体状に形成されるとと
    もに、前記第1の開口部から前記第2の開口部の方向に
    沿って長手形状を有することを特徴とする請求項1記載
    のファン装置付き電気機器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第1、第2の温度
    センサによる検出温度差と前記仕切り板で仕切られた各
    空間の流量との関係データを記憶した第1のテーブルを
    有し、前記第1のテーブルに基づいて前記可動フィンの
    傾斜角度を決定することを特徴とする請求項1記載のフ
    ァン装置付き電気機器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記温度センサによる
    検出温度に基づいて、前記ファン装置の回転速度を制御
    することを特徴とする請求項1記載のファン装置付き電
    気機器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記温度センサによる
    検出温度と前記ファン装置の回転速度との関係データを
    記憶した第2のテーブルを有し、前記第2のテーブルに
    基づいて前記ファン装置の回転速度を決定することを特
    徴とする請求項5記載のファン装置付き電気機器。
  7. 【請求項7】 前記第1の開口部における温度を検出す
    る第3の温度センサを有し、前記制御手段は、前記第
    1、第2の温度センサと第3の温度センサとの検出温度
    の差に基づいて、前記ファン装置の回転速度を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のファン装置付き電気機
    器。
  8. 【請求項8】 前記ファン装置の回転速度を、前記第3
    の温度センサの検出温度が高いときには速く、低いとき
    には遅く多段階的に自動調整することを特徴とする請求
    項7記載のファン装置付き電気機器。
JP19338699A 1999-07-07 1999-07-07 ファン装置付き電気機器 Expired - Fee Related JP4174919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19338699A JP4174919B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ファン装置付き電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19338699A JP4174919B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ファン装置付き電気機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001024373A true JP2001024373A (ja) 2001-01-26
JP4174919B2 JP4174919B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=16307081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19338699A Expired - Fee Related JP4174919B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ファン装置付き電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174919B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501200A (ja) * 2004-06-24 2008-01-17 インテル・コーポレーション モジュラブレードシャーシ用の再構成可能な気流ディレクタ
JP2009163589A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Lenovo Singapore Pte Ltd コンピュータ・システムに搭載される放熱システムおよび放熱方法
JP2010198185A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nec System Technologies Ltd 冷却システム、コンピュータ装置、冷却ファン制御装置、冷却ファン制御方法、及び冷却ファン制御プログラム
JP2012079925A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Fujitsu Ltd ヒートシンク装置、ヒートシンク搭載装置、及びヒートシンク制御方法
JP2013531896A (ja) * 2010-07-07 2013-08-08 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 冷却装置を備えた電子アセンブリ
KR101539067B1 (ko) * 2015-02-10 2015-07-22 엘아이지넥스원 주식회사 통풍기 제어 장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501200A (ja) * 2004-06-24 2008-01-17 インテル・コーポレーション モジュラブレードシャーシ用の再構成可能な気流ディレクタ
JP2009163589A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Lenovo Singapore Pte Ltd コンピュータ・システムに搭載される放熱システムおよび放熱方法
JP4567067B2 (ja) * 2008-01-09 2010-10-20 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド コンピュータ・システムに搭載される放熱システムおよび放熱方法
JP2010198185A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nec System Technologies Ltd 冷却システム、コンピュータ装置、冷却ファン制御装置、冷却ファン制御方法、及び冷却ファン制御プログラム
JP2013531896A (ja) * 2010-07-07 2013-08-08 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 冷却装置を備えた電子アセンブリ
JP2012079925A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Fujitsu Ltd ヒートシンク装置、ヒートシンク搭載装置、及びヒートシンク制御方法
KR101539067B1 (ko) * 2015-02-10 2015-07-22 엘아이지넥스원 주식회사 통풍기 제어 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4174919B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7456751B2 (en) Electronic apparatus and method of cooling the electronic apparatus
KR100636043B1 (ko) 전자 기기
US8767399B2 (en) Cooling system for electronic device
US7296430B2 (en) Cooling air flow control valve for burn-in system
US7244178B2 (en) Communication device, cooling fan unit, and operation control method for the cooling fan unit
JP2008111588A (ja) 空調設備およびコンピュータシステム
JP2007024453A (ja) 空気調和機
JP6512872B2 (ja) 電子機器、その制御方法、および制御プログラム
JP2009123887A (ja) 電子機器用ラック,電子機器冷却方法及びプログラム
JPH10227551A (ja) 冷却用通気ダクトおよび冷却装置
JP2001024373A (ja) ファン装置付き電気機器
JPH047898A (ja) 電子機器の空冷装置
JP2014204453A (ja) 冷却フィンおよび該冷却フィンを具備する電力変換装置
JP3260063B2 (ja) 補助冷却装置及びその設置方法
JP2010072726A (ja) 電子機器における強制通気のためのファンの制御方法および電子機器
JP2001017868A (ja) 試験用恒温装置
JP2010155336A (ja) ロボット制御装置
JP2007250713A (ja) 電子機器収容ラックおよびその冷却方法
JP2020057890A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JPH0831997A (ja) 半導体冷却装置
JPH0276299A (ja) Pcbラック装置
JP2002353677A (ja) 発熱体を有する機器の放熱構造
JP2001144480A (ja) 熱発生源内蔵装置
JP2560559B2 (ja) 電子計算機
JPH08340065A (ja) 電子部品用冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees