JP2001022996A - 入金装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッカドア裏面を滑らかにして、且つ取り
残し紙幣の確認を容易に行いうるように前記スタッカド
アを改良する。 【解決手段】 入金紙幣を一時貯留するスタッカ内の紙
幣を、装置外部に取り出す為の開閉自在のスタッカドア
の裏面を滑らか且つ鏡面仕上げされた部材で形成する。
それにより、前記スタッカドア裏面の手触りが滑らかに
なり、且つ鏡面に前記スタッカ内部が反射して映るた
め、取り残し紙幣の確認が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、店舗における売上
金を該店舗の側で入金処理する際に、入金紙幣を入金装
置本体内の金庫に収納する機能あるいは入金紙幣を計数
し、スタッカに一時貯留し、貯留した入金紙幣を返却す
る機能を有する入金装置に関し、特に、スタッカからの
紙幣取り出し口に設けられたドアの構造を改良したもの
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、流通業界においては、例えばコン
ビニエンスストアやスーパーマーケットなどの売上金の
集金、送金業務の安全性の確保、或いはトータルコスト
の削減等を目的として、警備会社の管理による入金装置
が広く利用されている。この種の入金装置は入金処理の
際、入金紙幣を入金装置本体内の金庫に収納する機能あ
るいは入金紙幣を計数し、スタッカに一時貯留し、貯留
した入金紙幣を返却する機能を有しているものである。

【０００３】図３は従来から知られている入金装置の一
例を示す全体構成斜視図である。操作者により入金口１
０に紙幣が投入され、入金操作が操作パネル１２から選
択されると入金処理が開始される。先ず、投入紙幣は鑑
別器・計数器等（図示せず）を経て真偽鑑別及び計数さ
れ、真の紙幣はスタッカ１３で一時貯留される。偽の紙
幣あるいは破損した紙幣は、返却口１１から返却され
る。次に、操作者はディスプレイ等により入金額と入金
計数額との一致確認を行った後に、入金決定操作又は入
金取消操作（又は計数操作）を選択する。ここで、入金
操作が選択された場合には、紙幣はスタッカ１３から金
庫１４へ収納される（矢印Ａのルート）。一方、入金取
消操作又は計数操作が選択された場合には、スタッカド
ア１５は自動的に開放される。前記スタッカドア１５は
閉じた状態では図３に示すように入金装置の前面パネル
と同一平面をなすように垂直に立っている。開放時はド
ア１５の下辺部を回動支軸として装置前方に倒れるよう
に約９０度、ほぼ水平に開き（図において１５’で示
す）操作者はドア１５の開口から奥に手を入れて前記ス
タッカ１３に保持されている紙幣を手で取り出すことが
できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の入金装置におい
て、上述の入金取消操作又は計数操作が選択された場
合、操作者がスタッカから紙幣を取り出す際、スタッカ
ドア１５は上述のような状態で開くので、スタッカドア
１５の裏面が上向きとなって操作者に対して露出する。
従来装置では、スタッカドア裏面は板金加工のままなの
で、そこに操作者の手が触れると、荒い面で刺激され痛
かったり、ときには傷つく、等の問題があった。また、
一般に入金装置の高さは１ｍ程であり、スタッカドア１
５は低い位置にあるので、操作者は、スタッカ内に取り
残し紙幣があるか否かを調べるために、屈んでドア１５
の開口部から覗き込まねばならなかった。この発明は上
述の点に鑑みて為されたもので、スタッカドアから紙幣
を取り出す際に、上述のような不都合が生じないように
した入金装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る入金装置
は、入金紙幣を一時貯留するスタッカと、前記スタッカ
に一時貯留した紙幣を収納する金庫と、前記スタッカ内
の紙幣を取り出す為の開閉自在のドアとを備えた入金装
置であって、前記ドアの裏面を滑らか且つ鏡面仕上げさ
れた部材で形成したことを特徴とするものである。

【０００６】この発明によれば、入金紙幣を一時貯留す
るスタッカ内の紙幣を取り出すための開閉自在のドアの
裏面を滑らか且つ鏡面仕上げされた部材で形成している
ので、前記ドアの裏面の手触りは滑らかで（すなわち、
触れても痛くない、傷つかない）、且つ鏡面に前記スタ
ッカ内部が反射して映るため、取り残し紙幣があるか否
かの確認が容易に（屈んで下から覗き込まずに）行うこ
とができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の一実施例を詳細に説明する。図１はこの発明に係る
入金装置の一実施例におけるスタッカドア１の開放時に
おける断面図であり、図２は該スタッカドア１を裏面か
ら見た概略斜視図である。なお、本実施例に係る入金装
置の全体構造は従来例において図３に示した従来例と同
じものであるとする。すなわち、図３に示す入金装置に
おいて、スタッカドア１５の部分が、本発明の実施例に
おいては、スタッカドア１により置き換えられる。

【０００８】図１において、スタッカドア１は、従来例
と同様に、操作者が入金取消操作又は計数操作を選択し
た場合には、該スタッカドア１の下辺を支点として手前
に水平に開く。弧状の矢印（図１においてａで示す）は
該スタッカドア１の開閉動作を示したものである。スタ
ッカドア１の裏面カバー２は前記スタッカドア１の裏面
全体を覆うように配されており、本実施例の場合は、該
カバー２の部材として、例えば、表面が鏡面仕上げされ
た磨きステンレスを用いる。裏面カバー２には、開いた
状態におけるスタッカドア１の手前側から奥下に向かっ
て（該カバー２上の任意の中間位置ｂから端部ｃの方向
に下がってゆく）傾斜部２ａが形成されている。なお、
ドア１のヒンジ部３は支点４に係合する長孔３ａを有し
ており、ドア１を閉じるときはヒンジ部の一部側３ｂを
矢印ｘの方向に引くことで、支点４に係合する長孔３ａ
に倣ってヒンジ部３が上方に回動するようになってい
る。操作者 がスタッカ１３内の紙幣を取り出す際は、
ドア開口から奥に手を進入してスタッカ１３内の紙幣を
取り出さねばならないため、どうしてもドア裏面に手が
触れてしまうことになる。しかし、本発明によれば、前
記スタッカドア１の裏面に表面を滑らかに加工したカバ
ー２を配したことにより、該スタッカドア１の裏面に手
が触れても痛くないし、傷を負うこともない。ドア裏面
の手触りが滑らかになる。また、該カバー２には、操作
者が紙幣を取り出す手の動きに追従する向きに傾斜部２
ａが形成されているため、取り出し動作がスムースにな
る。また、操作者が取り残し紙幣があるか否かの確認を
行う際、該カバー２の表面は鏡面仕上げなので、スタッ
カ１３の内部が反射して該カバー２の鏡面に映って見え
るので、操作者はドアの開口付近まで頭を下げることな
く、取り残し紙幣の視覚的確認を楽に、容易に行える。

【０００９】なお、当実施例では、スタッカドアのカバ
ーとして磨きステンレスを用いたが、他の部材を用いて
もよいのは勿論であり、また、鏡面仕上げといっても必
ずしも完全な鏡面である必要はなく、スタッカ内に取り
残し紙幣があるか確認できる程度の反射性を有していれ
ばよい。

【００１０】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば,スタ
ッカドアの裏面を滑らか且つ鏡面仕上げされた部材でカ
バーしたため、前記スタッカドア裏面を滑らかにして、
且つ取り残し紙幣の確認を容易に行える、という優れた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る入金装置におけるスタッカドア
の一実施例を示す断面図。

【図２】 図１の入金装置におけるスタッカドアの斜視
図。

【図３】 従来の入金装置における一実施例を示す全体
構成斜視図。

【符号の説明】

１ スタッカドア ２ 裏面カバー ３ ヒンジ部 １０ 入金口 １１ 返却口 １２ 操作パネル １３ スタッカ １４ 金庫 １５ スタッカドア

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E001 AA06 AB01 BA02 CA04 CA09 DA15 FA11 FA78 3E040 AA01 BA03 FB01 FF03 FF09 FL01 3E042 BA11 BA20

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入金紙幣を一時貯留するスタッカと、前
   記スタッカに一時貯留した紙幣を収納する金庫と、前記
   スタッカ内の紙幣を取り出す為の開閉自在のドアとを備
   えた入金装置において、前記ドアの裏面を滑らか且つ鏡
   面仕上げされた部材で形成したことを特徴とする入金装
   置。
2. 【請求項２】 前記ドアの裏面における前記部材におい
   て、該ドアの開放時に下向きの傾斜をなすように、傾斜
   部を形成したことを特徴とする請求項１に記載の入金装
   置。