JP2018156203A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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弘之 齋藤
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Abstract

【課題】低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる硬貨処理装置を提供する。
【解決手段】装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、装置本体40に押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる硬貨受部24,52,84を有し、硬貨受部24,52,84が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて硬貨受部24,52,84の硬貨の取り忘れを判定する判定手段を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、硬貨処理装置に関する。
銀行等の金融機関では、硬貨を処理する硬貨処理機が使用されている(例えば、特許文献1参照)。硬貨処理機は、投入口に投入された硬貨を、硬貨検出センサで枚数を計数しつつ鑑別部で金種を識別し、入金一時庫に金種別に一時貯留する。入金一時庫の下方には、金種別の収納庫、出金庫、および返却箱が配置され、入金一時庫はこれらの上部に移動可能に構成されている。入金一時庫の底部にはシャッタが設けられ、シャッタを開放することで入金一時庫内の硬貨が下方に位置する収納庫、出金庫、および返却箱に選択的に供給される。返却箱は、機体対して引き出し自在に構成され、この返却箱を通じて一時貯留硬貨が利用者に返却される。
特許第5033592号公報
ところが、機体から返却箱を引き出すものの、返却箱の硬貨を取り出さないで誤ってそのまま返却箱を押し戻してしまうと、硬貨処理機側では返却箱の硬貨を取り出したと判断することになり、返却箱に硬貨が残り、利用者に返却すべき硬貨が渡されない状況が発生する可能性がある。さらに、返却箱に利用者の硬貨が取り出されないで残った状態で、次の利用者が返却処理を行うと両者の返却硬貨が混ざってしまい分からなくなるという問題がある。このような問題は、装置本体から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる返却箱、出金庫等の種々の硬貨受部において同様に生じる問題である。硬貨受部に硬貨の残留を検知するセンサ等を設けるとコスト増になってしまう。
本発明は、低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる硬貨処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、装置本体に対して引き出しおよび押し込み可能であり、前記装置本体に押し込まれた状態で前記装置本体から放出された硬貨を受け入れると共に、前記装置本体から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる硬貨受部を有し、前記硬貨受部が前記装置本体に対し引き出された状態での時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定する判定手段を有することを特徴とする。
上記第1の態様によれば、判定手段は、硬貨受部が装置本体に対し引き出された状態での時間に基づいて硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定するため、低コストで硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
本発明に係る第2の態様は、上記第1の態様において、前記判定手段は、前記硬貨受部の前記装置本体に対する引き出し開始時点から押し込み終了時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする。
上記第2の態様によれば、判定手段は、硬貨受部の装置本体に対する引き出し開始時点から押し込み終了時点までの時間に基づいて硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
本発明に係る第3の態様は、上記第1または第2の態様において、前記判定手段は、前記硬貨受部の前記装置本体に対する引き出し終了時点から押し込み開始時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする。
上記第3の態様によれば、判定手段は、硬貨受部の装置本体に対する引き出し終了時点から押し込み開始時点までの時間に基づいて硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
本発明に係る第4の態様は、上記第1から第3のいずれか一態様において、前記硬貨受部は、前記装置本体に対して引き出しおよび押し込み可能な引出部と、前記引出部に対し着脱可能であって、前記引出部に取り付けられ前記引出部と共に前記装置本体に押し込まれた状態で前記装置本体から放出された硬貨を受け入れると共に、前記引出部が前記装置本体から引き出されることで前記引出部から取り外し可能となって硬貨が外部に取り出し可能となる受部本体と、を有し、前記判定手段は、前記受部本体の前記引出部に対する取り外し時点から前記受部本体の前記引出部に対する取り付け時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする。
上記第4の態様によれば、判定手段は、受部本体の引出部に対する取り外し時点から受部本体の引出部に対する取り付け時点までの時間に基づいて硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
本発明に係る第5の態様は、上記第4の態様において、前記受部本体は、前記引出部に対し、該引出部の引き出し方向に反転して取り付け可能であり、前記判定手段は、前記受部本体の前記引出部に対する脱着前後の反転の有無に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする。
上記第5の態様によれば、判定手段は、受部本体の引出部に対する脱着前後の反転の有無に基づいて硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
本発明によれば、低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる硬貨処理装置を提供することができる。
本発明に係る第1〜第5実施形態の硬貨処理装置を示す斜視図である。 本発明に係る第1〜第4実施形態の硬貨処理装置の構成を概略的に示す正面図である。 本発明に係る第4実施形態の硬貨処理装置の返却部を示すもので、(a)は全閉状態の側断面図、(b)は全閉状態の平断面図、(c)は全開状態の側断面図である。 本発明に係る第5実施形態の硬貨処理装置の構成を概略的に示す正面図である。 本発明に係る第5実施形態の硬貨処理装置の返却部を示す全閉状態の平断面図である。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の硬貨処理装置を図1,図2を参照して以下に説明する。実施形態の硬貨処理装置10は、バラ硬貨の処理を行うと共に、バラ硬貨を包装単位枚数で包装した棒金の処理を行うものである。以下、バラ硬貨を単に硬貨と称す。
硬貨処理装置10は、図1に示すように外部に臨んで設けられた外部開口20から硬貨が投入される入金部21と、図2に示すように、入金部21に投入された硬貨の真偽、金種および正損を識別しつつ金種別および正損別に計数する入金識別部22と、入金識別部22の識別結果から真硬貨と識別された入金適正硬貨を分類して一時貯留させる入金一時庫23と、入金識別部22の識別結果から偽硬貨と識別された入金不適硬貨を外部に取り出し可能にリジェクトする入金リジェクト箱24(硬貨受部)とを有している。入金一時庫23は、入金適正硬貨のうち、汚損のない硬貨を金種別に分類して一時貯留させると共に、これらとは分離して汚損のある硬貨を金種混合で一時貯留させる。
硬貨処理装置10は、入金一時庫23に一時貯留された汚損のない硬貨を金種別に分類した状態のまま収納する収納庫50と、収納庫50への硬貨の収納時に入金一時庫23に一時貯留された汚損のある硬貨を金種混合で収納する汚損貨収納箱51と、入金一時庫23に一時貯留された全硬貨を返却可能に受け入れる返却部52(硬貨受部)と、入金一時庫23に一時貯留された硬貨を金種別に分類して出金可能に収納する出金庫53と、を有している。入金一時庫23は、出金庫53に汚損のない硬貨を金種別に分類して収納させる際に、汚損のある硬貨を金種混合で汚損貨収納箱51に収納させる。
入金部21は、上記した外部開口20を有して硬貨が投入されるホッパ31と、ホッパ31の外部開口20を開閉するシャッタ32と、ホッパ31の底面を形成し入金部21に投入された硬貨を載置させる供給盤33と、供給盤33の回転により繰り出される硬貨を受け入れる回転盤34と、を有している。入金識別部22は、回転盤34から一枚ずつ繰り出された硬貨の真偽、金種および正損を識別しつつ金種別および正損別に計数する。
入金一時庫23は、入金識別部22の識別結果から真硬貨と識別された入金適正硬貨の中から、汚損のない硬貨を金種別に分類しつつ、汚損のある硬貨をこれらと分離して、一時貯留させる。
入金リジェクト箱24は、上方開口の箱状であり、硬貨処理装置10の外側部分を主に構成する装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能となっている。入金リジェクト箱24は、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出され取り外されることで硬貨が外部に取り出し可能となる。入金リジェクト箱24には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する入金リジェクト箱検知センサ45と、入金リジェクト箱24を装置本体40に対し全閉位置でロックする入金リジェクト箱ロック機構46とが設けられている。
入金リジェクト箱検知センサ45は、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、入金リジェクト箱24の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、入金リジェクト箱検知センサ45は、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、入金リジェクト箱24の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
入金リジェクト箱ロック機構46は、電気的に駆動されて入金リジェクト箱24の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に入金リジェクト箱24をこの位置で装置本体40にロックする。
汚損貨収納箱51は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出され取り外されることで硬貨が外部に取り出し可能となる。汚損貨収納箱51には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、汚損貨収納箱51が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する汚損貨収納箱検知センサ61と、汚損貨収納箱51を装置本体40に対し全閉位置でロックする汚損貨収納箱ロック機構62とが設けられている。
汚損貨収納箱検知センサ61は、汚損貨収納箱51が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、汚損貨収納箱51の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、汚損貨収納箱検知センサ61は、汚損貨収納箱51が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、汚損貨収納箱51の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
汚損貨収納箱ロック機構62は、電気的に駆動されて汚損貨収納箱51の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、汚損貨収納箱51が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に汚損貨収納箱51をこの位置で装置本体40にロックする。
返却部52は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる。図2に示すように、返却部52は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能な返却引出部71(引出部)と、返却引出部71に対し着脱可能であって、返却引出部71に取り付けられ返却引出部71と共に装置本体40に押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、返却引出部71が装置本体40から全開位置まで引き出されることで返却引出部71から取り外し可能となって硬貨が外部に取り出し可能となる内箱としての返却箱72(受部本体)と、を有している。返却引出部71は、全開位置まで引き出されると停止し、装置本体40からの取り外しは規制される。
装置本体40には、返却引出部71が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する返却引出部全閉検知センサ75と、返却引出部71を装置本体40に対し全閉位置でロックする返却引出部ロック機構74と、返却引出部71が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあるか否かを検知する返却引出部全開検知センサ76と、が設けられている。
返却引出部全閉検知センサ75は、返却引出部71が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、返却引出部71の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、返却引出部全閉検知センサ75は、返却引出部71が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、返却引出部71の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
返却引出部ロック機構74は、電気的に駆動されて返却引出部71の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、返却引出部71が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に返却引出部71をこの位置で装置本体40にロックする。
返却引出部全開検知センサ76は、返却引出部71が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にないことを検知している状態から返却引出部71が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあることを検知する状態に切り替わることで、返却引出部71の装置本体40に対する全開位置への引き出し終了を検知することになる。また、返却引出部全開検知センサ76は、返却引出部71が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあることを検知している状態から返却引出部71が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にないことを検知する状態に切り替わることで、返却引出部71の装置本体40に対する全開位置からの押し込み開始を検知することになる。
返却引出部71には、返却箱72が取り付けられた状態にあるか否かを検知する返却箱検知センサ77が設けられている。
硬貨処理装置10は、出金庫53から繰り出された硬貨の金種を識別しつつ計数する出金識別部81と、出金識別部81で識別された硬貨を一時貯留させる出金一時庫82と、出金識別部81で識別された硬貨を出金一時庫82を介して収納する回収庫83と、出金一時庫82に一時貯留された硬貨を受け入れると共に、硬貨の出金処理時に硬貨を取り出し可能に出金する硬貨出金部84(硬貨受部)と、出金一時庫82に一時貯留された硬貨を受け入れる出金リジェクト箱85と、を有している。
硬貨出金部84は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる。図2に示すように、硬貨出金部84は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能な硬貨出金引出部91(引出部)と、硬貨出金引出部91に対し着脱可能であって、硬貨出金引出部91に取り付けられ硬貨出金引出部91と共に装置本体40に押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、硬貨出金引出部91が装置本体40から全開位置まで引き出されることで硬貨出金引出部91から取り外し可能となって硬貨が外部に取り出し可能となる内箱としての硬貨出金箱92(受部本体)と、を有している。硬貨出金引出部91は、全開位置まで引き出されると停止し、装置本体40からの取り外しは規制される。
装置本体40には、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する硬貨出金引出部全閉検知センサ95と、硬貨出金引出部91を装置本体40に対し全閉位置でロックする硬貨出金引出部ロック機構94と、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあるか否かを検知する硬貨出金引出部全開検知センサ96と、が設けられている。
硬貨出金引出部全閉検知センサ95は、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、硬貨出金引出部91の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、硬貨出金引出部全閉検知センサ95は、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、硬貨出金引出部91の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
硬貨出金引出部ロック機構94は、電気的に駆動されて硬貨出金引出部91の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に硬貨出金引出部91をこの位置で装置本体40にロックする。
硬貨出金引出部全開検知センサ96は、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあることを検知する状態に切り替わることで、硬貨出金引出部91の装置本体40に対する全開位置への引き出し終了を検知することになる。また、硬貨出金引出部全開検知センサ96は、硬貨出金引出部91が装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全開位置まで引き出された状態にないことを検知する状態に切り替わることで、硬貨出金引出部91の装置本体40に対する全開位置からの押し込み開始を検知することになる。
硬貨出金引出部91には、硬貨出金箱92が取り付けられた状態にあるか否かを検知する硬貨出金箱検知センサ97が設けられている。
出金リジェクト箱85は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から放出された硬貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出され取り外されることで硬貨が外部に取り出し可能となる。出金リジェクト箱85には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、出金リジェクト箱85が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する出金リジェクト箱検知センサ101と、出金リジェクト箱85を装置本体40に対し全閉位置でロックする出金リジェクト箱ロック機構102とが設けられている。
出金リジェクト箱検知センサ101は、出金リジェクト箱85が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、出金リジェクト箱85の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、出金リジェクト箱検知センサ101は、出金リジェクト箱85が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、出金リジェクト箱85の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
出金リジェクト箱ロック機構102は、電気的に駆動されて出金リジェクト箱85の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、出金リジェクト箱85が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に出金リジェクト箱85をこの位置で装置本体40にロックする。
硬貨処理装置10は、入金部21から繰り出され入金識別部22で識別された硬貨および出金庫53から繰り出され出金識別部81で識別された硬貨を受け入れて包装し棒金とする包装処理を行う包装部111と、包装部111で作製した棒金を出金可能に収納する棒金一括庫112と、包装部111から繰り出された棒金を外部に放出する棒金放出口110と、棒金一括庫112から繰り出された棒金を外部に取り出し可能に収納する棒金出金部113と、包装部111、棒金一括庫112、棒金放出口110および棒金出金部113の間で棒金を搬送する棒金搬送部116と、を有している。
硬貨処理装置10は、包装部111が出金庫53の硬貨を包装する自動包装処理において発生した、包装単位枚数に満たない数の硬貨を収納する端数貨収納箱114と、包装部111が入金部21の硬貨を包装するローカル包装処理において発生した、包装単位枚数に満たない数の硬貨を収納するクリアボックス115とを有している。
棒金一括庫112は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から繰り出された棒金を受け入れると共に、装置本体40から引き出されることで棒金が外部に取り出し可能となる。棒金一括庫112には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、棒金一括庫112が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する棒金一括庫検知センサ121と、棒金一括庫112を装置本体40に対し全閉位置でロックする棒金一括庫ロック機構122とが設けられている。
棒金一括庫検知センサ121は、棒金一括庫112が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、棒金一括庫112の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、棒金一括庫検知センサ121は、棒金一括庫112が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、棒金一括庫112の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
棒金一括庫ロック機構122は、電気的に駆動されて棒金一括庫112の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、棒金一括庫112が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に棒金一括庫112をこの位置で装置本体40にロックする。
端数貨収納箱114は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から繰り出された端数貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出され取り外されることで端数貨が外部に取り出し可能となる。端数貨収納箱114には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、端数貨収納箱114が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知する端数貨収納箱検知センサ131と、端数貨収納箱114を装置本体40に対し全閉位置でロックする端数貨収納箱ロック機構132とが設けられている。
端数貨収納箱検知センサ131は、端数貨収納箱114が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、端数貨収納箱114の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、端数貨収納箱検知センサ131は、端数貨収納箱114が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、端数貨収納箱114の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
端数貨収納箱ロック機構132は、電気的に駆動されて端数貨収納箱114の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、端数貨収納箱114が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的に端数貨収納箱114をこの位置で装置本体40にロックする。
クリアボックス115は、装置本体40に対して引き出しおよび押し込み可能であり、図1に示すように装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態で装置本体40から繰り出された端数貨を受け入れると共に、装置本体40から引き出され取り外されることで端数貨が外部に取り出し可能となる。クリアボックス115には、着脱可能な内箱はなく、硬貨を直接収納するようになっている。図2に示すように、装置本体40には、クリアボックス115が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあるか否かを検知するクリアボックス検知センサ141と、クリアボックス115を装置本体40に対し全閉位置でロックするクリアボックスロック機構142とが設けられている。
クリアボックス検知センサ141は、クリアボックス115が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知する状態に切り替わることで、クリアボックス115の装置本体40に対する全閉位置からの引き出し開始を検知することになる。また、クリアボックス検知センサ141は、クリアボックス115が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にないことを検知している状態から、装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれた状態にあることを検知する状態に切り替わることで、クリアボックス115の装置本体40に対する全閉位置への押し込み終了を検知することになる。
クリアボックスロック機構142は、電気的に駆動されてクリアボックス115の装置本体40へのロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、クリアボックス115が装置本体40に対し全閉位置まで押し込まれると自動的にクリアボックス115をこの位置で装置本体40にロックする。
上記した入金リジェクト箱検知センサ45、汚損貨収納箱検知センサ61、返却引出部全閉検知センサ75、返却引出部全開検知センサ76、返却箱検知センサ77、硬貨出金引出部全閉検知センサ95、硬貨出金引出部全開検知センサ96、硬貨出金箱検知センサ97、出金リジェクト箱検知センサ101、棒金一括庫検知センサ121、端数貨収納箱検知センサ131およびクリアボックス検知センサ141としては、発光受光式あるいは反射式の光学センサや、近接スイッチ、プッシュプルスイッチ等を用いることが可能である。
硬貨処理装置10は、操作者による操作を受け付ける操作部148と、操作者に向け表示を行う表示部149と、硬貨処理装置10の全体を制御する制御部151(判定手段)とを有している。
「入金処理」
操作部148に入金処理開始の操作入力がなされると、制御部151は、シャッタ32を開く。すると、入金部21からホッパ31に硬貨が投入されることになり、制御部151は、ホッパ31内の硬貨を供給盤33によって適量ずつ回転盤34に供給させることになり、供給された硬貨を回転盤34により一枚ずつ入金識別部22に搬送させる。入金識別部22では硬貨の真偽、金種、正損を識別して計数し、制御部47は、この識別結果に基づいて入金不適硬貨と識別された硬貨を入金リジェクト箱24へ、入金適正硬貨と識別された硬貨を、汚損のない硬貨は金種別に分類し、汚損のある硬貨は汚損のない硬貨と分けて入金一時庫23に一時貯留させる。そして、供給盤33の硬貨がすべて入金リジェクト箱24および入金一時庫23に振り分けられた状態で、制御部151は、入金処理での入金識別部22の識別結果を表示部149に表示させる。
ここで、入金処理において入金識別部22の識別結果から入金リジェクト箱24に送られた硬貨があると判定した場合、制御部151は、入金リジェクト箱ロック機構46を駆動して、入金リジェクト箱24のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149にリジェクト硬貨の取り出しを促す表示を表示させる。すると、操作者は、入金リジェクト箱24を装置本体40から手動で引き出し取り外して、入金リジェクト箱24から硬貨を受け取る。その後、操作者は、入金リジェクト箱24を装置本体40に全閉位置まで手動で押し込む。すると、入金リジェクト箱ロック機構46が入金リジェクト箱24をこの位置で装置本体40にロックする。
このとき、制御部151は、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて入金リジェクト箱24の硬貨の取り忘れを判定する。言い換えれば、制御部151は、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し引き出されてから戻されるまでの間における、所定のタイミング間の時間を監視して、入金リジェクト箱24から硬貨の取り出しが行われたか否かを判断する。例えば、制御部151は、入金リジェクト箱24の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて入金リジェクト箱24の硬貨の取り忘れを判定する。
具体的に、制御部151は、入金リジェクト箱検知センサ45が、入金リジェクト箱24の全閉位置からの引き出し開始を検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、入金リジェクト箱検知センサ45が、入金リジェクト箱24の全閉位置への押し込み終了を検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)未満であると、入金リジェクト箱24の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、入金リジェクト箱ロック機構46を駆動して、入金リジェクト箱24のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、入金リジェクト箱24内の硬貨の取り出しを促す表示を含んでいる。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)以上であると、入金リジェクト箱24の硬貨が適正に取り出されたと判定して、入金リジェクト箱ロック機構46を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
「収納処理」
制御部151は、入金処理での入金識別部22の識別結果を表示部149に表示させることになり、この表示に対し、操作部148に承認操作が入力されると、入金一時庫23の硬貨を出金庫53に、出金庫53が満杯のときは収納庫50に金種別に収納させる。いずれの場合も、汚損硬貨は、汚損貨収納箱51に収納させる。
「返却処理」
制御部151は、入金処理での入金識別部22の識別結果を表示部149に表示させることになり、この表示に対し、操作部148にキャンセル操作が入力されると、入金一時庫23の硬貨を返却部52に収納させる。その後、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149に返却硬貨の取り出しを促す表示を表示させる。すると、操作者は、返却部52の返却引出部71を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、返却箱72を返却引出部71から手動で取り外し、返却箱72から硬貨を受け取る。その後、操作者は、返却箱72を返却引出部71に手動で取り付けて、返却引出部71を装置本体40に手動で押し込む。すると、返却引出部ロック機構74が返却引出部71をこの位置で装置本体40にロックする。
このとき、制御部151は、返却部52が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。言い換えれば、制御部151は、返却部52が装置本体40に対し引き出されてから戻されるまでの間における、所定のタイミング間の時間を監視して、返却部52から硬貨の取り出しが行われたか否かを判断する。例えば、制御部151は、返却部52の返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。
具体的に、制御部151は、返却引出部全閉検知センサ75が、返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始を検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、返却引出部全閉検知センサ75が、返却引出部71の全閉位置への押し込み終了を検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば10秒)未満であると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、返却部52内の硬貨の取り出しを促す表示を含んでいる。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば10秒)以上であると、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
「出金処理」
操作部148に対して、出金する硬貨の金種および枚数の指示が入力され、出金処理開始の操作入力がなされると、制御部151は、指示された金種および枚数の硬貨を出金庫53から繰り出させることになり、繰り出された硬貨を出金識別部81が識別および計数する。そして、制御部151は、出金識別部81の識別結果から出金適正硬貨と出金不適硬貨とを分離して出金一時庫82に一時貯留させることになり、出金適正硬貨を指定された枚数だけ出金一時庫82に搬送させると、出金一時庫82から、出金不適硬貨を出金リジェクト箱85に、出金適正硬貨を硬貨出金部84に、それぞれ収納させることになる。その後、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149に出金硬貨の取り出しを促す表示を表示させる。すると、操作者は、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91から手動で取り外し、硬貨出金箱92から硬貨を受け取る。その後、操作者は、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91に手動で取り付けて、硬貨出金引出部91を装置本体40に手動で押し込む。すると、硬貨出金引出部ロック機構94が、硬貨出金引出部91をこの位置で装置本体40にロックする。
このとき、制御部151は、硬貨出金部84が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定する。言い換えれば、制御部151は、硬貨出金部84が装置本体40に対し引き出されてから戻されるまでの間における、所定のタイミング間の時間を監視して、硬貨出金部84から硬貨の取り出しが行われたか否かを判断する。例えば、制御部151は、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定する。
具体的に、制御部151は、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が、硬貨出金引出部91の全閉位置からの引き出し開始を検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が、硬貨出金引出部91の全閉位置への押し込み終了を検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば10秒)未満であると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とすると共に、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、硬貨出金部84内の硬貨の取り出しを促す表示を含んでいる。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば10秒)以上であると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
以上に述べた第1実施形態の硬貨処理装置10によれば、制御部151は、入金リジェクト箱24が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて、入金リジェクト箱24の硬貨の取り忘れを判定するため、入金リジェクト箱24に硬貨の残留を検知するセンサを設ける必要がなくなり、低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる。その際に、制御部151は、入金リジェクト箱24の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて入金リジェクト箱24の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
同様に、制御部151は、返却部52が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて、返却部52の硬貨の取り忘れを判定するため、返却部52に硬貨の残留を検知するセンサを設ける必要がなくなり、低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる。その際に、制御部151は、返却部52の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
同様に、制御部151は、硬貨出金部84が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて、硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨出金部84に硬貨の残留を検知するセンサを設ける必要がなくなり、低コストで硬貨の取り忘れを判定することが可能となる。その際に、制御部151は、硬貨出金部84の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態の硬貨処理装置を第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。
「返却処理」
第2実施形態においても、返却処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、返却部52の返却引出部71を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、返却箱72を返却引出部71から手動で取り外し、返却箱72から硬貨を受け取って、返却箱72を返却引出部71に手動で取り付け、返却引出部71を装置本体40に全閉位置まで手動で押し込むことになるが、このとき、第2実施形態では、制御部151が、返却部52の返却引出部71の全開位置への引き出し終了時点から、全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、返却引出部全開検知センサ76が、返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、返却引出部全開検知センサ76が、返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)未満であると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、返却引出部71が装置本体40に対して全閉位置まで移動させられている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)以上であると、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
「出金処理」
第2実施形態においても、出金処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91から手動で取り外し、硬貨出金箱92から硬貨を受け取って、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91に手動で取り付け、硬貨出金引出部91を装置本体40に全閉位置まで手動で押し込むことになるが、このとき、第2実施形態では、制御部151が、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了時点から、全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、硬貨出金引出部全開検知センサ96が、硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、硬貨出金引出部全開検知センサ96が、硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)未満であると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、硬貨出金部84が装置本体40に対して全閉位置まで移動させられている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金部84のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)以上であると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
以上に述べた第2実施形態の硬貨処理装置10によれば、制御部151は、返却部52の返却引出部71が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて、返却部52の硬貨の取り忘れを判定することになるが、その際に、返却引出部71の全開位置への引き出し終了時点から、全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。また、返却部52の手動による開閉速度の影響を受けにくくなる。
同様に、制御部151は、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91が装置本体40に対し引き出された状態での時間に基づいて、硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定することになるが、その際に、硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了時点から、全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。また、硬貨出金部84の手動による開閉速度の影響を受けにくくなる。
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態の硬貨処理装置を第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。
「返却処理」
第3実施形態においても、返却処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、返却部52の返却引出部71を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、返却箱72を返却引出部71から手動で取り外し、返却箱72から硬貨を受け取って、返却箱72を返却引出部71に手動で取り付け、返却引出部71を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、返却部52における返却引出部71に対する返却箱72の取り外し時点から取り付け時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、返却箱検知センサ77が、返却引出部71からの返却箱72の取り外しを検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、返却箱検知センサ77が、返却引出部71への返却箱72の取り付けを検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば5秒)未満であると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、返却引出部71が装置本体40に対して全閉位置まで移動させられている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば5秒)以上であると、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
「出金処理」
第3実施形態においても、出金処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91から手動で取り外し、硬貨出金箱92から硬貨を受け取って、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91に手動で取り付け、硬貨出金引出部91を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、硬貨出金部84における硬貨出金引出部91に対する硬貨出金箱92の取り外し時点から取り付け時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、硬貨出金箱検知センサ97が、硬貨出金引出部91からの硬貨出金箱92の取り外しを検知すると、その時点から監視タイマの計時を開始することになり、その後、硬貨出金箱検知センサ97が、硬貨出金引出部91への硬貨出金箱92の取り付けを検知すると、その時点で監視タイマの計時を終了する。そして、この計時開始から計時終了までの間の監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)未満であると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、硬貨出金部84が装置本体40に対して全閉位置まで移動させられている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金部84のロックを再び解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、この監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間(例えば7秒)以上であると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。この判定基準時間は、任意に設定可能となっている。
以上に述べた第3実施形態の硬貨処理装置10によれば、制御部151は、返却部52の返却引出部71が装置本体40に対し引き出された後の、返却箱72が返却引出部71から取り外された状態での時間、すなわち、返却箱72の返却引出部71からの取り外し時点から取り付け時点までの時間に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。また、返却部52の手動による開閉速度の影響を受けにくくなる。
同様に、制御部151は、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91が装置本体40に対し引き出された後の、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91から取り外された状態での時間、すなわち、硬貨出金箱92の硬貨出金引出部91からの取り外し時点から取り付け時点までの時間に基づいて硬貨出金部84の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。また、硬貨出金部84の手動による開閉速度の影響を受けにくくなる。
以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始時点から、全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
また、以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71の全開位置への引き出し終了時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
また、以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始時点から返却箱72の返却引出部71に対する取り付け時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
また、以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71の全開位置への引き出し終了時点から返却箱72の返却引出部71に対する取り付け時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
また、以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71からの返却箱72の取り外し時点から、返却箱72の返却引出部71への取り付け後の、返却引出部71の全開位置からの押し込み開始時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
また、以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、返却処理において、返却引出部71からの返却箱72の取り外し時点から、返却箱72の返却引出部71への取り付け後の、返却引出部71の全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて、この時間が所定の判定基準時間未満であると、返却部52の硬貨の取り忘れがあると判定するようにしても良い。出金処理時の硬貨出金部84も同様に変更可能である。
すなわち、制御部151は、返却処理において、返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始時点、または、返却引出部71の全開位置への引き出し終了時点、または、返却箱72の返却引出部71に対する取り外し時点から、返却箱72の返却引出部71に対する取り付け時点、または、返却引出部71の全開位置からの押し込み開始時点、または、返却引出部71の全閉位置への押し込み終了時点までの時間に基づいて、返却箱72内の硬貨の取り忘れを判定すれば良い。出金処理時の硬貨出金箱92の硬貨の取り忘れの判定も同様である。これによって、硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
以上の第1〜第3実施形態において、制御部151は、内箱のない入金リジェクト箱24について、入金リジェクト箱検知センサ45の検知に基づいて計時される、入金リジェクト箱24の全閉位置からの引き出し開始時点から、全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が所定の判定基準時間未満の場合に、入金リジェクト箱24の硬貨に取り忘れが発生したと判定するようにしているが、これと同様の判定を、内箱のない硬貨受部である、汚損貨収納箱51、出金リジェクト箱85、棒金一括庫112、端数貨収納箱114、クリアボックス115に対して行うようにしても良い。
その場合、制御部151は、汚損貨収納箱検知センサ61の検知に基づいて計時される、汚損貨収納箱51の全閉位置からの引き出し開始時点から全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が、所定の判定基準時間未満の場合に、汚損貨収納箱51の硬貨に取り忘れが発生したと判定する。また、制御部151は、出金リジェクト箱検知センサ101の検知に基づいて計時される、出金リジェクト箱85の全閉位置からの引き出し開始時点から全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が、所定の判定基準時間未満の場合に、出金リジェクト箱85の硬貨に取り忘れが発生したと判定する。また、制御部151は、棒金一括庫検知センサ121の検知に基づいて計時される、棒金一括庫112の全閉位置からの引き出し開始時点から全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が、所定の判定基準時間未満の場合に、棒金一括庫112の硬貨に取り忘れが発生したと判定する。また、制御部151は、端数貨収納箱検知センサ131の検知に基づいて計時される、端数貨収納箱114の全閉位置からの引き出し開始時点から全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が、所定の判定基準時間未満の場合に、端数貨収納箱114の端数貨の取り忘れが発生したと判定する。また、制御部151は、例えば、クリアボックス検知センサ141の検知に基づいて計時される、クリアボックス115の全閉位置からの引き出し開始時点から全閉位置への押し込み終了時点までの監視タイマの計時時間が、所定の判定基準時間未満の場合に、クリアボックス115の棒金の取り忘れが発生したと判定する。
<第4実施形態>
本発明に係る第4実施形態の硬貨処理装置を第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。
第4実施形態では、返却引出部71に返却箱72が、返却引出部71の装置本体40に対する引き出し方向において手前側と奥側とを反転しても取り付け可能となっている。すなわち、返却引出部71に返却箱72が、引き出し方向の手前側と奥側とを入れ替えてセット可能となっている。
返却引出部71に設けられた返却箱検知センサ77は、返却箱72が返却引出部71に対し一の順方向に取り付けられると返却箱72を検知し、返却箱72が返却引出部71に対しこの順方向とは逆の逆方向に取り付けられると返却箱72を検知しない位置に設けられている。具体的に、返却箱検知センサ77は、図3に示すように、例えば前側に発光部161を、後側に受光部162を備える光センサで構成されており、返却引出部71にセットされた返却箱72に対し、その長手方向の中央位置ではなく、手前側または奥側に偏った位置に設けられている。
返却箱72には、これが返却引出部71に対し上記順方向に取り付けられると、返却箱検知センサ77の発光部161と受光部162との間に介在して発光部161から受光部162への発光を遮って受光部162による受光を妨げる遮蔽部163が設けられている。返却箱検知センサ77は、発光部161の発光を受光部162が受光しない状態が、遮蔽部163を検知するオン状態となり、発光部161からの発光を受光部162が受光すると、遮蔽部163を検知しないオフ状態となる。返却箱検知センサ77は、返却箱72が上記順方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163を検知するオン状態となり、返却箱72が上記逆方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163を検知しないオフ状態となる。返却箱検知センサ77は、発光受光式の光学センサに限定されることなく、反射式の光学センサや、返却引出部71に取り付けられた返却箱72で押圧されてオン状態となるスイッチ等を用いることも可能である。すなわち、返却箱検知センサ77は、返却引出部71に取り付けられた返却箱72の向きを検知できるものであれば良い。
同様に、硬貨出金引出部91には、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91の装置本体40に対する引き出し方向において反転して取り付け可能であり、硬貨出金引出部91に設けられた硬貨出金箱検知センサ97が、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対し一の順方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知し、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対しこの順方向に対し逆の逆方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知しない位置に設けられている。
図3に示すように、返却引出部全閉検知センサ75は、例えば上部に発光部164を、下部に受光部165を備える光センサで構成されている。返却引出部71には、図3(a),(b)に示すように、これが全閉位置まで押し込まれると、返却引出部全閉検知センサ75の発光部164と受光部165との間に介在して発光部164から受光部165への発光を遮って受光部165による受光を妨げる遮蔽部163が設けられている。返却引出部全閉検知センサ75は、遮蔽部163で遮光されてオン状態とされると、返却引出部71が全閉位置にあることを検知する。
返却引出部全開検知センサ76は、例えば上部に発光部167を、下部に受光部168を備える光センサで構成されている。返却引出部71は、図3(c)に示すように、これが全開位置まで引き出されると、遮蔽部163が、返却引出部全開検知センサ76の発光部167と受光部168との間に介在して発光部167から受光部168への発光を遮って受光部168による受光を妨げる。返却引出部全開検知センサ76は、遮蔽部163で遮光されてオン状態とされると、返却引出部71が全開位置にあることを検知する。
「返却処理」
第4実施形態においても、返却処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、返却部52の返却引出部71を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、返却箱72を返却引出部71から手動で取り外し、返却箱72から硬貨を受け取って、返却箱72を返却引出部71に手動で取り付け、返却引出部71を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、返却箱72の前後を取り外し時点の状態に対し反転して取り付けるように表示部149に表示させる。そして、制御部151は、返却箱72の返却引出部71に対する脱着前後の反転の有無に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知してオン状態となっていると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、返却箱72内の硬貨の取り出しと、返却箱72の取り付け方向の前後入れ替えとを促す表示を含んでいる。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知せずオフ状態となっていれば、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知せずオフ状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72を検知せずオフ状態になっていると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、返却箱72内の硬貨の取り出しと、返却箱72の取り付け方向の前後入れ替えとを促す表示を含んでいる。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知せずオフ状態になっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72の遮蔽部163を検知してオン状態になっていると、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
なお、返却箱検知センサ77の検知結果の比較は、返却引出部全閉検知センサ75が返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始を検知した時点、または、返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点と、返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点、または、返却引出部全閉検知センサ75が返却引出部71の全閉位置への押し込み終了を検知した時点とで行えば良い。
「出金処理」
第4実施形態においても、出金処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91から手動で取り外し、硬貨出金箱92から硬貨を受け取って、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91に手動で取り付け、硬貨出金引出部91を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、硬貨出金箱92の前後を取り外し時点の状態に対し反転して取り付けるように表示部149に表示させる。そして、制御部151は、硬貨出金箱92の硬貨出金引出部91に対する脱着前後の反転の有無に基づいて硬貨出金箱92の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、硬貨出金箱92の硬貨の取り出しおよび硬貨出金箱92の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっていれば、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっていれば、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、硬貨出金箱92の硬貨の取り出しおよび硬貨出金箱92の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
なお、硬貨出金箱検知センサ97の検知結果の比較は、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が硬貨出金引出部91の全閉位置からの引き出し開始を検知した時点、または、硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点と、硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点、または、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が硬貨出金引出部91の全閉位置への押し込み終了を検知した時点とで行えば良い。
上記第4実施形態によれば、制御部151は、返却箱72の返却引出部71に対する脱着前後の反転の有無に基づいて返却箱72内の硬貨の取り忘れを判定するため、返却箱72内の硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。同様に、制御部151は、硬貨出金箱92の硬貨出金引出部91に対する脱着前後の反転の有無に基づいて硬貨出金箱92の硬貨の取り忘れを判定するため、硬貨出金箱92の硬貨の取り忘れを容易に判定することが可能となる。
<第5実施形態>
本発明に係る第5実施形態の硬貨処理装置を第4実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。
返却引出部71には、図4に示すように、第4実施形態の返却箱検知センサ77に加えて、もう一つの返却箱検知センサ171が設けられている。返却箱検知センサ77は、第4実施形態と同様、返却箱72が返却引出部71に対し一の順方向に取り付けられると返却箱72を検知し、返却箱72が返却引出部71に対しこの順方向とは逆の逆方向に取り付けられると返却箱72を検知しない位置に設けられている。もう一つの返却箱検知センサ171は、返却箱72が返却引出部71に対し上記順方向に取り付けられると返却箱72を検知せず、返却箱72が返却引出部71に対し上記逆方向に取り付けられると返却箱72を検知する位置に設けられている。
具体的には、図5に示すように、第4実施形態と同様、返却箱検知センサ77は、返却箱72が上記順方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163で遮光されてオン状態となり、返却箱72が上記逆方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163で遮光されずにオフ状態となる位置に発光部161および受光部162が設けられている。返却箱検知センサ171は、返却箱72が上記順方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163で遮光されずにオフ状態となり、返却箱72が上記逆方向に取り付けられると返却箱72の遮蔽部163で遮光されてオン状態となる位置に発光部181および受光部182が設けられている。
図4に示すように、同様に、硬貨出金引出部91には、第4実施形態の硬貨出金箱検知センサ97に加えて、もう一つの硬貨出金箱検知センサ172が設けられている。硬貨出金箱検知センサ97は、第4実施形態と同様、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対し一の順方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知し、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対しこの順方向とは逆の逆方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知しない位置に設けられている。もう一つの硬貨出金箱検知センサ172は、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対し上記順方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知せず、硬貨出金箱92が硬貨出金引出部91に対し上記逆方向に取り付けられると硬貨出金箱92を検知する位置に設けられている。
「返却処理」
第5実施形態においても、返却処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、返却部52の返却引出部71を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、返却箱72を返却引出部71から手動で取り外し、返却箱72から硬貨を受け取って、返却箱72を返却引出部71に手動で取り付け、返却引出部71を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、返却箱72の前後を取り外し時点の状態に対し反転して取り付けるように表示部149に表示させる。そして、制御部151は、返却箱72の返却引出部71に対する脱着前後の反転の有無に基づいて返却部52の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72を検知してオン状態となっていると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、返却箱72内の硬貨の取り出しおよび返却箱72の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ171が返却箱72を検知してオン状態となっていれば、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
このとき、返却箱検知センサ77,171のいずれも返却箱72を検知せずオフ状態となっていれば、返却箱72の装着忘れと判定し、表示部149に返却箱72の装着忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ171が返却箱72を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が、返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ171が返却箱72を検知してオン状態となっていると、返却部52内の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、返却箱72内の硬貨の取り出しおよび返却箱72の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、返却箱検知センサ171が返却箱72を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば返却引出部全開検知センサ76が、返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、返却箱検知センサ77が返却箱72を検知してオン状態となっていると、返却部52の硬貨が適正に取り出されたと判定して、返却引出部ロック機構74を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
このときも、返却箱検知センサ77,171のいずれも返却箱72を検知せずオフ状態となっていれば、返却箱72の装着忘れと判定し、表示部149に返却箱72の装着忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、返却引出部71が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、返却引出部ロック機構74を駆動して、返却引出部71のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
なお、返却箱検知センサ77,171の検知結果の比較は、返却引出部全閉検知センサ75が返却引出部71の全閉位置からの引き出し開始を検知した時点、または、返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置への引き出し終了を検知した時点、または、返却箱検知センサ77,171のいずれも返却箱72を検知しなくなった時点と、返却箱検知センサ77,171のいずれかが返却箱72を検知するようになった時点、または、返却引出部全開検知センサ76が返却引出部71の全開位置からの押し込み開始を検知した時点、または、返却引出部全閉検知センサ75が返却引出部71の全閉位置への押し込み終了を検知した時点とで行えば良い。
「出金処理」
第5実施形態においても、出金処理時に、第1実施形態と同様、操作者が、硬貨出金部84の硬貨出金引出部91を装置本体40から全開位置まで手動で引き出して、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91から手動で取り外し、硬貨出金箱92から硬貨を受け取って、硬貨出金箱92を硬貨出金引出部91に手動で取り付け、硬貨出金引出部91を装置本体40に手動で押し込むことになるが、このとき、制御部151は、硬貨出金箱92の前後を取り外し時点の状態に対し反転して取り付けるように表示部149に表示させる。そして、制御部151は、硬貨出金箱92の硬貨出金引出部91に対する脱着前後の反転の有無に基づいて硬貨出金箱92の硬貨の取り忘れを判定する。
すなわち、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、硬貨出金箱92の硬貨の取り出しおよび硬貨出金箱92の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ172が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
このとき、硬貨出金箱検知センサ97,172のいずれも硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっていれば、硬貨出金箱92の装着忘れと判定し、表示部149に硬貨出金箱92の装着忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ172が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ172が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨に取り忘れが発生したと判定して、表示部149に取り忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。この取り忘れ発生の報知は、硬貨出金箱92の硬貨の取り出しおよび硬貨出金箱92の取り付け方向の前後入れ替えを促す表示を含んでいる。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
また、制御部151は、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ172が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっている場合、その後、例えば硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点で、硬貨出金箱検知センサ97が硬貨出金箱92を検知してオン状態となっていると、硬貨出金部84の硬貨が適正に取り出されたと判定して、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動せず、表示部149に取り忘れ発生の報知を行わせることもない。
このときも、硬貨出金箱検知センサ97,172のいずれも硬貨出金箱92を検知せずオフ状態となっていれば、硬貨出金箱92の装着忘れと判定し、表示部149に硬貨出金箱92の装着忘れ発生の報知を、画面表示および音声出力により行わせて、利用者に注意喚起を行う。その際に、硬貨出金引出部91が装置本体40に全閉位置でロックされている場合、制御部151は、硬貨出金引出部ロック機構94を駆動して、硬貨出金引出部91のロックを解除してこれを引き出し可能な状態とする。
なお、硬貨出金箱検知センサ97,172の検知結果の比較は、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が硬貨出金引出部91の全閉位置からの引き出し開始を検知した時点、または、硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置への引き出し終了を検知した時点、または、または、硬貨出金箱検知センサ97,172のいずれも硬貨出金箱92を検知しなくなった時点と、硬貨出金箱検知センサ97,172のいずれかが硬貨出金箱92を検知するようになった時点、または、硬貨出金引出部全開検知センサ96が硬貨出金引出部91の全開位置からの押し込み開始を検知した時点、または、硬貨出金引出部全閉検知センサ95が硬貨出金引出部91の全閉位置への押し込み終了を検知した時点とで行えば良い。
上記第5実施形態によれば、返却引出部71に対する返却箱72の脱着前後の反転を2つの返却箱検知センサ77,171で検知することになり、硬貨出金引出部91に対する硬貨出金箱92の脱着前後の反転を2つの硬貨出金箱検知センサ97,172で検知することになるため、返却箱72および硬貨出金箱92の順方向取り付けと逆方向取り付けと装着忘れとを区別することができる。よって、硬貨の取り忘れをより正確に判定することが可能となる。
ここで、第1〜第3実施形態のいずれか、あるいは第1〜第3実施形態の組み合わせに、第4実施形態あるいは第5実施形態を組み合わせることになる。この場合、一次判定を第1〜第3実施形態のように時間判定で行い、この時間判定で硬貨の取り忘れがないと判定された場合に、二次判定として第4実施形態または第5実施形態の返却箱72および硬貨出金箱92の前後入れ替えを検知する。その際に、上記した判定基準時間は、第1〜第3実施形態の判定基準時間より短時間(例えば3秒程度)に設定しておくのが好ましい。
10 硬貨処理装置
40 装置本体
24 入金リジェクト箱(硬貨受部)
52 返却部(硬貨受部)
71 返却引出部(引出部)
72 返却箱(受部本体)
84 硬貨出金部(硬貨受部)
91 硬貨出金引出部(引出部)
92 硬貨出金箱(受部本体)
151 制御部(判定手段)

Claims (5)

  1. 装置本体に対して引き出しおよび押し込み可能であり、前記装置本体に押し込まれた状態で前記装置本体から放出された硬貨を受け入れると共に、前記装置本体から引き出されることで硬貨が外部に取り出し可能となる硬貨受部を有し、
    前記硬貨受部が前記装置本体に対し引き出された状態での時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定する判定手段を有することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記硬貨受部の前記装置本体に対する引き出し開始時点から押し込み終了時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記硬貨受部の前記装置本体に対する引き出し終了時点から押し込み開始時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする請求項1または2記載の硬貨処理装置。
  4. 前記硬貨受部は、
    前記装置本体に対して引き出しおよび押し込み可能な引出部と、
    前記引出部に対し着脱可能であって、前記引出部に取り付けられ前記引出部と共に前記装置本体に押し込まれた状態で前記装置本体から放出された硬貨を受け入れると共に、前記引出部が前記装置本体から引き出されることで前記引出部から取り外し可能となって硬貨が外部に取り出し可能となる受部本体と、を有し、
    前記判定手段は、前記受部本体の前記引出部に対する取り外し時点から前記受部本体の前記引出部に対する取り付け時点までの時間に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の硬貨処理装置。
  5. 前記受部本体は、前記引出部に対し、該引出部の引き出し方向に反転して取り付け可能であり、
    前記判定手段は、前記受部本体の前記引出部に対する脱着前後の反転の有無に基づいて前記硬貨受部の硬貨の取り忘れを判定することを特徴とする請求項4記載の硬貨処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154972A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 沖電気工業株式会社 現金処理システムおよび現金処理装置

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