JP2001022904A - データキャリア用リーダーライター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】キーボードを持ちながら、小型でコンパクトな
データキャリア用アンテナを提供する。 【解決手段】データキャリア用のリーダーライター１０
は、データキャリアから、無線通信によってデータの読
取、書込を行うものであって、リーダーライターとして
の回路部と、キーボード１とを有し、キーボード１に重
なり合ってアンテナ３が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯式の情報機
器、すなわちデータキャリアとデータを授受するリーダ
ーライターであって、キーボードを有するものに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、特定な部屋への入退室管理、スキ
ー場のリフト券、鉄道の乗車券、駐車場の入出車管理、
高速道路の通行券、電子マネー、商品の万引き防止など
にデータキャリアが使用されはじめている。データキャ
リアは、情報データの記憶部、制御部、データ通信部の
回路を備え、カード形、コイン形、あるいは箱形の形状
をしており、人が携帯したり、商品や自動車等に取付け
られて移動し、リーダーライターとの間で無線通信を行
う。リーダーライターは、ホストコンピュータにデータ
キャリアから読取ったデータを転送し、あるいはホスト
コンピュータからのデータをデータキャリアに書込んだ
りする。

【０００３】かかるリーダーライターについて、様々な
形状のものが要求され、必ずしも固定的な設置でなく、
移動可能なものもある。またリーダーライターに表示機
能を持ち、読取、書込データを目視できるもの、あるい
はキーボードを持ち、そのキーボードでリーダーライタ
ーからホストコンピュータまたは/およびデータキャリ
アにデータを書込みできるものもある。

【０００４】このような数々の機能が盛り込まれると、
その反動としてリーダーライターの大型化を招来する。
特に移動可能なリーダーライターにあっては、大型化は
好ましくなく、小型なリーダーライターが求められてい
る。

【０００５】データの読取、書込をするときのデータキ
ャリアとリーダーライターとの間の位置関係は、直に対
抗し通信距離を短くとれる場合、電波の授受に扁平平板
状のループアンテナが採用されている。扁平アンテナ
は、他の回路と共通の基板の上に形成できるため、全体
の体積的には節約できるが、送発信する面が比較的広く
必要となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような条
件下にあるリーダーライターについて、小型化の要求を
満たすためなされたもので、キーボードを持ちながら、
小型でコンパクトなデータキャリア用のリーダーライタ
ーを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明のデータキャリア用のリーダーライ
ター１０は、実施例に対応する図１に示すとおり、デー
タキャリアから、無線通信によってデータの読取、書込
を行うリーダーライター１０であって、リーダーライタ
ーとしての回路部と、キーボード１とを有し、キーボー
ド１に重なり合ってアンテナ３が形成されている。

【０００８】アンテナ３は、キーボード１のキーボード
回路が形成されている絶縁体２の裏面に形成されること
で適切に実施できる。また、アンテナ３は基板５上に設
けられたループアンテナであり、絶縁体２に接近または
接触していることでも適切に実施できる。

【０００９】リーダーライター１０としての回路部と、
キーボード１およびアンテナ３とが同一筐体８に取付け
られている。または該回路部と、キーボード１およびア
ンテナ３とが別体になっていてもよい。

【００１０】このリーダーライター１０は、ともに比較
的大面積を必要とするキーボード１とアンテナ３とが重
なり合う位置に配置されるので、小型化が達成できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例を
図面により詳細に説明する。図１は本発明を適用するリ
ーダーライター１０を分解した斜視図である。このアン
テナ１０はデータキャリアとデータを授受する機能を持
つもので、筐体８にキーボード１が収められている。キ
ーボード１は、接点導体を持つキー９が載置された基板
４と、上面にキーボード回路が形成された絶縁体２から
なる。絶縁体２の下側には、上面にループアンテナ３が
形成された基板５が重ね合わされる。さらに筐体８内の
基板５の下にはリーダーライター１０としての回路部品
が収められ、図２に概略を示す回路が形成され、その回
路からホストコンピュータに繋がるケーブル６が付けら
れている。

【００１２】図２に示すとおり、リーダーライター１０
の回路は、送受信回路、変調器、復調器を有するＲＦ回
路、演算制御回路ＭＰＵ、記憶回路Ｍｅｍ、バッテリPo
wer、インターフェースＩ/Ｆを有し、ループアンテナ３
に接続している。またデータキャリア１５は送受信回
路、変調器、復調器を有するＲＦ回路、演算制御回路Ｍ
ＰＵ、記憶回路Ｍｅｍ、バッテリPowerの回路とともに
ループアンテナ１６を有している。

【００１３】このリーダーライター１０は、図３に示す
ように、データキャリア１５をキーボード１の上に翳す
ことにより、リーダーライター１０のループアンテナ３
の無線電波、およびデータキャリア１５のループアンテ
ナ１６の無線電波は、キーボード１を通って送受信し、
データキャリア１５側のデータを読取ってホストコンピ
ュータに転送したり、ホストコンピュータのデータをデ
ータキャリア１５に書込んだりする。またキーボード１
から打ち込んだデータをデータキャリア１５に書込むこ
ともできる。

【００１４】なお、リーダーライター１０のループアン
テナ３を上面に形成してある基板５の下面に、回路部品
を実装してもよい。また、リーダーライター１０のルー
プアンテナ３は、キーボード１の絶縁体２の下面に形成
してもよい。

【００１５】さらに、リーダーライター１０は、キーボ
ード１およびアンテナ３だけを筐体８に組み込み、ＲＦ
回路、演算制御回路ＭＰＵ、記憶回路Ｍｅｍ、バッテリ
Power、インターフェースＩ/Ｆは別な筐体に組み込んで
あってもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明を適
用するデータキャリア用リーダーライターは、アンテナ
がキーボードと重なり合った位置に配置されているの
で、機器が小型でコンパクトなものとなる。そのため、
特に携帯可能なリーダーライターとして最適なものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用するデータキャリア用リーダーラ
イターの分解斜視図である。

【図２】データキャリアとリーダーライターの関係を示
すブロック図である。

【図３】本発明を適用するリーダーライターにデータキ
ャリアを翳して使用している状態を示す平面図である。

【符号の説明】

１はキーボード、２は絶縁体、３はループアンテナ、４
・５は基板、６はケーブル、８は筐体、９はキー、１０
はリーダーライター、１５はデータキャリア、１６はル
ープアンテナ、ＲＦはＲＦ回路、ＭＰＵは演算制御回
路、Ｍｅｍは記憶回路、Powerはバッテリ、Ｉ/Ｆはイン
ターフェースである。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データキャリアから、無線通信によっ
   てデータの読取、書込を行うリーダーライターであっ
   て、リーダーライターとしての回路部と、キーボードと
   を有し、該キーボードに重なり合ってアンテナが形成さ
   れていることを特徴とするリーダーライター。
2. 【請求項２】 該キーボードのキーボード回路が形成
   されている絶縁体の裏面に、該アンテナが形成されてい
   ることを特徴とする請求項１に記載のリーダーライタ
   ー。
3. 【請求項３】 該アンテナが基板上に設けられたルー
   プアンテナであり、該絶縁体に接近または接触している
   ことを特徴とする請求項１に記載のリーダーライター。
4. 【請求項４】 該回路部と、該キーボードおよび該ア
   ンテナとが同一筐体に取付けられていることを特徴とす
   る請求項１に記載のリーダーライター。
5. 【請求項５】 該回路部と、該キーボードおよび該ア
   ンテナとが別体になっていることを特徴とする請求項１
   に記載のリーダーライター。