JP2006268410A - 非接触通信媒体及び携帯機器 - Google Patents

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Kenichi Kabasawa
憲一 樺澤
Akihiro Kikuchi
章浩 菊地
Akira Endo
彰 遠藤
Tetsuo Goto
哲郎 後藤
Daisuke Kawakami
大介 川上
Masatoshi Ueno
正俊 上野
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Abstract

【課題】 不正アクセスからカード情報を保護することができる非接触通信媒体を提供する。
【解決手段】 非接触通信用のアンテナコイル1と、情報が記録された記憶素子を含むICチップ2とが、外装体に内蔵されている非接触通信媒体(ICカード)C1であって、アンテナコイル1を介しての情報の通信を許容する機能と、アンテナコイル1を介しての情報の通信を禁止する機能とを、外部からの操作で選択できる切替スイッチ9を設ける。非使用時には、切替スイッチ9でアンテナコイル1を介しての情報の通信を禁止する機能を選択し、不正アクセスから記憶情報を保護する。また、使用時には、切替スイッチ9でアンテナコイル1を介しての情報の通信を許容する機能を選択し、利用者の発意に基づく情報の授受を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)技術を利用した非接触通信媒体に関し、更に詳しくは、不正アクセスからカード情報を保護することができる非接触通信媒体及び携帯情報端末等の携帯機器に関する。
近年、非接触通信用のアンテナコイルと、情報が記録された記憶素子を含むICチップとを内蔵した非接触ICカードを使用して様々な情報のやり取りを電磁波による無線通信で行うICカードシステムが利用されている。このようなICカードシステムは、交通機関の改札システム、高速道路の自動車料金徴収システム、電子決済、工場における製品管理システム等に広く応用されている。
この種の非接触ICカード(以下単に「ICカード」ともいう)は、リーダ/ライタからの特定周波数の発振電波にアンテナコイルを結合させ電磁誘導の原理を利用してICチップに対する情報の読出し/書込みを行うようにしている。従って、ICカードとリーダ/ライタとの相対距離が近くなると、カード情報に自由にアクセスすることができるようになる。
特に近年においては、個人情報が記録されるICカードの需要が非常に高まっている。このようにICカードの需要が高まるにつれて、ハード面であるカード情報読取機(リーダ/ライタ)も軽量・高性能化し、これにより巧妙な不正アクセスが可能となって個人情報の読み盗られが容易に行われてしまう。
そこで、下記特許文献1には、非接触ICカードを不正アクセスから保護するための不正アクセス防護機能を備えたICカードホルダーが開示されている。このカードホルダーは、平面内で渦巻き状に巻回された導電性の巻線と、この巻線を支持する絶縁性の支持体と、上記巻線の短絡/開放状態を切り替える切替手段とを備えている。
そして、上記巻線に対向配置されるように収納されたICカードの通信機能を、上記切替手段による巻線の短絡/開放状態の切替操作によって制御するようにしており、カード非使用時には巻線端部を短絡状態に保持することによりICカードの通信を阻害して、外部からの不正アクセスに対してカード情報を保護する。また、カード使用時は巻線端部を開放状態に切替操作することによってICカードの通信機能を確保する。
これにより、カード所有者がアクセスしたい時のみICカードを通信可能状態とし、それ以外の状態においてはICカードとの通信を阻害して不正アクセスからカード情報を守ることにより、ICカードの高いセキュリティを実現している。
特開2004−348500号公報
上記特許文献1に記載の不正アクセス防護機能は、短絡状態にある巻線をICカードのアンテナコイルに対向配置して磁気的に結合させ、ICカードへのアクセスに必要な共振周波数にズレ(シフト)を生じさせることにより、ICカードとリーダ/ライタとの間の通信を阻害するようにしたものである。
ところが、リーダ/ライタの発振パワーが大きかったり、予めシフトさせた周波数で電波が発振された場合には、リーダ/ライタとICカードとの間で通信が確立してしまい、カード情報が読み盗られてしまうことになる。
また、ICカードをカードホルダに収納して携帯しない場合等においては、不正アクセスからカード情報を保護することが不可能となる。例えば近年、携帯電話等の携帯情報端末にICカード機能を有する非接触通信媒体を組み込んで買い物等が行えるシステムが拡がりつつあることに伴って、端末内部に組み込まれた非接触通信媒体に対する不正アクセス対策の重要性が増している。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、不正アクセス防護機能を備えたカードホルダー等を必要とすることなく、記憶情報を保護することができる非接触通信媒体及び携帯機器を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明は、非接触通信用のアンテナコイルと、情報が記録された記憶素子を含むICチップとが、外装体に内蔵されている非接触通信媒体であって、アンテナコイルを介しての情報の通信を許容する機能と、アンテナコイルを介しての情報の通信を禁止する機能とを、外部からの操作で選択できる切替手段を備えている。
この構成により、非使用時には、上記切替手段でアンテナコイルを介しての情報の通信を禁止する機能を選択し、不正アクセスから記憶情報を保護する。また、使用時には、上記切替手段でアンテナコイルを介しての情報の通信を許容する機能を選択し、利用者の発意に基づく情報の授受を可能とする。
切替手段としては、アンテナコイルの端子間を短絡又は開放する切替スイッチで構成することができる。この場合、当該切替スイッチは、非使用時においてアンテナコイルの端子間を短絡させる常閉型のスイッチで構成することにより、利用後のスイッチ戻し忘れを防止できる。
切替手段の他の構成としては、アンテナコイルとICチップとの間を電気的に遮断又は接続する切替スイッチで構成することができる。この場合、当該切替スイッチは、非使用時においてアンテナコイルとICチップとの間を電気的に遮断する常開型のスイッチで構成することにより、利用後のスイッチ戻し忘れを防止できる。
一方、上述のように非接触通信媒体を物理的に通信不可能な状態に切り替える構成に代えて、当該非接触通信媒体を電子的に通信不能な状態に切り替える構成を適用することも可能である。この場合、上記切替手段は、外部からの押圧操作に基づいてICチップ内の制御回路へ制御信号を出力し、アンテナコイルを介しての情報の通信を許容する機能を選択する操作スイッチで構成することができる。このような構成例は、非接触通信媒体を筐体内部に組み込んだ携帯情報端末等の携帯機器に好適である。
以上述べたように、本発明によれば、非利用時において非接触通信媒体自体を通信禁止状態に切り替えておくことができるので、不正アクセス防護機能を備えたカードホルダー等に収容せずとも、有効に記憶情報を保護することができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態を示している。ここで、図1は本発明の非接触通信媒体の一具体例である非接触ICカード(以下単に「ICカード」という)C1の機能ブロック図、図2AはICカードC1の全体図、図2B及び図2Cはその要部断面図である。
本実施の形態のICカードC1は、非接触通信用のアンテナコイル1と、このアンテナコイル1に電気的に接続されたICチップ2とを、外装体8に内蔵することによって構成されている。ICカードC1は、非接触で外部と情報の授受を行う機能を有するものであれば全て適用可能であり、例えば、表面に接触端子を具備したハイブリッドカードやデュアルインターフェースカード(コンビネーションカード)というような接触/非接触ICカード等も含まれる。
アンテナコイル1は、絶縁性フィルムあるいはリジッド基板の上にループ状にパターニングされた銅又はアルミニウム等の導体パターンで構成され、ICチップは当該絶縁性基板の上に実装されている。上記導体パターンはまた、アンテナコイル1と並列的に絶縁性基板上に実装されるコンデンサ3の回路パターンを形成しており、これらアンテナコイル1とコンデンサ3とによりLC共振回路を構成している。
ICチップ2は、電源/アナログブロック5とデジタルブロック6とメモリ7とで構成されている。電源/アナログブロック5は、アンテナコイル1で受信した電波から電源電圧を抽出する回路と、アンテナコイル1で送受信されるアナログ信号を処理する回路とを含んでいる。デジタルブロック6は、アンテナコイル1で送受信されるデータをデジタル信号で処理するブロックである。そしてメモリ7は、不揮発性メモリ等で構成され、カード情報として記録されている個人情報や秘匿性情報が格納されている。なお整流用ダイオード4は、電源/アナログブロック5の中に組み込まれていてもよい。
外装体8は、ICカードC1の外装面を形成している。外装体8としては、アンテナコイル1及びICチップ2を内包した表裏一対のプラスチック製カード外装シートやモールド樹脂成形体等が該当する。また、外装体8の内面側にアンテナコイル1等の導体パターンを直接形成してもよく、この場合は当該外装体が上記絶縁性基板として機能する。
そして、本実施の形態のICカードC1には、アンテナコイル1及びコンデンサ3と並列的に切替スイッチ9が設けられている。切替スイッチ9は本発明に係る「切替手段」に対応し、アンテナコイル1を介しての情報の通信を許容する機能と、アンテナコイル1を介しての情報の通信を禁止する機能とを、外部からの操作で選択できるように構成されている。
切替スイッチ9は、アンテナコイル1の端子間を短絡又は開放するスイッチで、非使用時においてアンテナコイル1の端子間を短絡させる常閉型スイッチで構成されており、使用時は切替スイッチ9を押下操作することで切替スイッチ9を開成し通信を可能とする。切替スイッチ9の取付位置は特に制限されないが、図2Aに示したようにICカードC1の一側縁部に設けたり、ICカードC1の主面上に設けることができる。
切替スイッチ9の一構成例を図2Bに示す。切替スイッチ9には、支持体11に形成された接点10A,10B間を電気的に接続する環状の導体層12を有している。図2Bは、基体13との間に設けられたバネ部材14の付勢力を受けて導体層12が接点10A,10Bに接触した状態を示しており、図2Cは、バネ部材14の付勢力に抗して切替スイッチ9を押し下げ、導体層12を接点10A,10Bから離した状態を示している。
図2Aに示す非使用状態において、切替スイッチ9は接点10A,10B間を電気的に接続してアンテナコイル1の両端子間の短絡状態を維持する。そして、カード所有者の意思でICカードC1を使用する際、所有者が手動で切替スイッチ9を押し下げ、図2Cに示したように接点10A,10B間の短絡状態を解除する。これにより、リーダ/ライタとICカードC1との間の通信が可能となる。
以上のように構成される本実施の形態のICカードC1においては、切替スイッチ9を押下操作した時のみ(カード所有者がアクセスしたい時のみ)、ICカードC1とリーダ/ライタ間におけるアンテナコイル1を介しての情報の通信が可能となり、それ以外の状態においては、ICカードC1の通信機能を物理的に不可能な状態にして第三者による不正アクセスからカード情報を守ることができる。
これにより、ICカードC1の高いセキュリティを実現でき、上記特許文献1に開示されているような不正アクセス防護機能を備えたカードホルダー等に収容せずとも、カード単体で確実にカード情報を保護することができる。
また、切替スイッチ9を常閉型のスイッチで構成したので、通信可能状態から通信不可能状態へのスイッチの戻し忘れを回避でき、カード情報のセキュリティ上の信頼性を確保することができる。
(第2の実施の形態)
図3〜図5は本発明の第2の実施の形態を示している。ここで、図3は本実施の形態のICカードC2の機能ブロック図、図4はアンテナコイル1が形成される絶縁性基板17の平面図、図5A,Bは切替スイッチ16の周辺構成を示す要部平面図及び側断面図である。なお、図において上述の第1実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態のICカードC2においては、アンテナコイル1を介しての情報の通信を許容する機能とアンテナコイル1を介しての情報の通信を禁止する機能とを選択的に切り替える切替手段として、アンテナコイル1の一端側とICチップ2との間を電気的に遮断又は接続する切替スイッチ16が設けられている。この切替スイッチ16は、非使用時においてアンテナコイル1の一端側とICチップ2との間を電気的に遮断する常開型スイッチで構成されており、使用時は、切替スイッチ16を押下操作することで切替スイッチ16を閉成し通信を可能とする。
切替スイッチ16の取付位置は特に制限されないが、図4に示したように、ICカードC2の主面上に設けることができる。本実施の形態では、アンテナコイル1及びICチップ2が搭載された絶縁性基板17上に接点18A,18Bを形成し、これら接点18A,18Bを電気的に接続又は遮断するように、切替スイッチ16を例えば図5Bに示したように構成する。この例において切替スイッチ16は、一方の接点18Aに接続され、他方の接点18Bに対向する弾性変形可能なドーム状の金属板16aと、この金属板16aを被覆し外装体8の表面に臨むゴム等の弾性材でなるスイッチ本体16bとを備えている。
図示する非使用状態において切替スイッチ16は、接点18Aと接点18Bの接続を解除してアンテナコイル1の一端側とICチップ2との間を遮断し、アンテナコイル1を介しての情報の通信を物理的に不可能とする。そして、カード所有者の意思でICカードC2を使用する際、所有者が手動で切替スイッチ16を押し下げることにより、接点18A,18B間を電気的に接続し、リーダ/ライタとICカードC1との間の通信を可能とする。
以上のように構成される本実施の形態のICカードC2においては、切替スイッチ16を押下操作した時のみ(カード所有者がアクセスしたい時のみ)、ICカードC2とリーダ/ライタ間におけるアンテナコイル1を介しての情報の通信が可能となり、それ以外の状態においては、ICカードC2の通信機能を物理的に不可能な状態にして第三者による不正アクセスからカード情報を守ることができる。
これにより、ICカードC2の高いセキュリティを実現でき、上記特許文献1に開示されているような不正アクセス防護機能を備えたカードホルダー等に収容せずとも、カード単体で確実にカード情報を保護することができる。
また、切替スイッチ16を常開型のスイッチで構成したので、通信可能状態から通信不可能状態へのスイッチの戻し忘れを回避でき、カード情報のセキュリティ上の信頼性を確保することができる。
(第3の実施の形態)
図6及び図7は本発明の第3の実施の形態を示している。ここで、図6はRFID機能を備えた携帯情報端末21の全体斜視図、図7は携帯情報端末21の内部の機能ブロック図である。
携帯情報端末21は、例えば携帯型電話機やPDA(Personal Digital Assistants )として構成されており、合成樹脂材料製の機器本体(筐体)22と、この機器本体22に対して矢印R方向に回動可能に取り付けられたパネル部23とを備えている。
機器本体22は略矩形状をなし、一方の主面(操作面)にテンキー、通話ボタン、電源ボタン等の各種押しボタンからなる入力部22aと、音声が入力され入力された音声を電気信号に変換するマイクロフォン22bとが設けられ、また、背面にはRFIDシステムに基づいた送受信部等を構成するアンテナモジュール(非接触通信媒体)22cが設けられている。アンテナモジュール22cは、その通信面を機器本体22の背面側に向けて配置されている。また、機器本体22の後端部には、携帯情報端末21の電源となるバッテリパック24が挿入されるバッテリ挿入口22dが設けられている。
一方、パネル部23には、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成された表示部23aと、電気信号を再生音に変換するスピーカ23bとが設けられている。なお、このパネル部23の前端側には、基地局と通信を行うための通信アンテナ31(図7)が設けられている。
次に、以上のように構成される携帯情報端末21の詳細について図7を参照して説明する。
図7に示すように携帯情報端末21は、基地局と通信を行う通信アンテナ31に接続された送受信部32と、この送受信部32に接続され通話やデータ通信時の変復調処理等を行うDSP(Digital Signal Processor)33と、通話時等において受信した音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換後スピーカ23bに出力し、又はマイクロフォン22bから入力された音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換する音声処理部34と、制御プログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)35と、ROM35に格納された制御プログラム等がロードされるRAM(Random Access Memory)36と、全体の動作を制御するシステムコントローラ37とを備えている。
送受信部32は、送信時、DSP33から入力された音声データに対して周波数変換処理等を施し、その結果得られた音声データを、通信アンテナ31を介して基地局へ送信する。また、送受信部32は、受信時、通信アンテナ31で受信されたRF信号を増幅して周波数変換等の処理を施し、得られたデータをDSP33に出力する。
DSP33は、送受信部32より入力された例えばスペクトラム拡散されている音声データをデコードし、デコードした音声データを音声処理部34に出力する。また、DSP33は、音声処理部34より入力された音声データをスペクトラム拡散し、送受信部32に出力する。
音声処理部34は、マイクロフォン22bにより集音されたユーザーの音声に対応した電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、DSP33に出力する。また、音声処理部34は、DSP33から入力された音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換してスピーカ23bに出力する。
システムコントローラ37は、入力部22aから入力された操作信号に基づいてROM35から読み出したプログラムをRAM36にロードし演算を行い、動作状況等を表示部23aに出力するとともに、DSP33に制御データ等を出力する。
このシステムコントローラ37には、更に、RFID回路部38を具備するアンテナモジュール22cが接続されている。このアンテナモジュール22cは、具体的に、外部のリーダ/ライタによってデータの書き込み又は読み出しが行われる非接触ICカード機能を有している。
アンテナモジュール22cは、外部のリーダ/ライタと通信を行うための導線がループ状に巻回されたアンテナコイル1と、このアンテナコイル1と並列に接続されたコンデンサ3とを有し、アンテナコイル1とコンデンサ3とは並列共振回路を構成している。そして、リーダ/ライタのアンテナコイルとアンテナモジュール22cのアンテナコイル1とが誘導結合することによって、リーダ/ライタとアンテナモジュール22cとの間でデータの送受信が行われる。
RFID回路部38は、上述の第1,第2の実施形態におけるICチップ2に相当するブロックであり、アンテナコイル1から供給された電気信号を整流平滑化する整流回路、整流回路から出力された電気信号を安定した直流電力に変換するレギュレータ、整流回路から出力された電気信号の高域成分を抽出するハイパスフィルタ、ハイパスフィルタから入力された高周波成分の信号を復調する復調回路、復調回路から供給されるデータに対応してデータの書き込み及び読み出しを制御するシーケンサ、復調回路から供給されるデータを記憶するメモリ、送信するデータを変調する変調回路等の各種制御回路で構成されている。
更に本実施の形態において、システムコントローラ37には、アンテナモジュール22cのアンテナコイル1を介しての情報の通信を許容する機能(第1の機能)と、アンテナコイル1を介しての情報の通信を禁止する機能(第2の機能)とを、外部からの操作で選択できる切替スイッチ40が接続されている。
切替スイッチ40は、本発明の「切替手段」に対応し、外部からの押圧操作に基づいてシステムコントローラ37からRFID回路部38内の所定の制御端子へ制御信号を出力させ、RFID回路部38における非接触データ通信に必要な処理を電子的に制限する。本実施の形態では、当該切替スイッチ40をユーザーが押圧操作しているときのみ、アンテナモジュール22cの通信動作を許容する機能(上記第1の機能)が選択されるようになっている。
システムコントローラ37からの制御信号が入力される制御端子としては、RFID回路部38内の、例えば図1に示したデジタルブロック6に相当する制御回路部(例えば上記シーケンサ等)に設けられる。また、図7において一点鎖線で示したように切替スイッチ40で直接RFID回路部38(制御端子)を制御することもできる。
切替スイッチ40としては、例えば機器本体22の入力部22aの一部のキー(例えば#(シャープ)キー)と兼用させてもよいし、図6に示したように機器本体22の外面側に別途専用のスイッチ40を設けてもよい。
以上のように構成される本実施の形態の携帯情報端末21においては、切替スイッチ40を押圧操作しながら機器本体21を外部のリーダ/ライタにかざすことにより、所定の情報のやり取りが行われる。システムコントローラ37は、切替スイッチ40の押圧操作を検出し、これに基づいてRFID回路部38を制御する。
従って本実施の形態によれば、切替スイッチ40を押圧操作した時のみ、アンテナモジュール22cと外部のリーダ/ライタ間における通信が可能となり、それ以外の状態においては、アンテナモジュール22cの通信機能を電子的に不可能な状態にして、第三者による不正アクセスから記憶情報を保護することができる。
特に本実施の形態によれば、切替スイッチ40を押圧操作している間のみアンテナモジュール22cの通信を可能なように構成されているので、非使用時における記憶情報のセキュリティを確実に保護することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の第1,第2の実施形態では、非接触通信媒体として規格化されたカードサイズの非接触ICカードを例に挙げて説明したが、形状、大きさ等はこれに限らず、製品管理用途等に用いられる小型のタグ形態のものにも、本発明は適用可能である。
また、切替スイッチ9,16は押下操作する形態のものに限らず、例えばスライド式のスイッチを適用することも可能である。この場合も、当該スイッチに初期位置(通信を禁止する位置)に自動的に復帰できるように、バネ等の付勢部材を介装させるのが好適である。
また、以上の第3の実施の形態では、非接触ICカード機能(タグ機能)付きの携帯情報端末21を例に挙げて説明したが、アンテナモジュール22cにタグ機能だけでなくリーダ/ライタ機能をも持たせることも可能であり、当該携帯情報端末で他のICカード情報の読出し/書込み操作を行えるようにしてもよい。この場合、例えば切替スイッチ40を押圧操作している間のみ非接触ICカード機能(タグ機能)として外部リーダ/ライタとの通信を可能とし、切替スイッチ40を押圧操作していないときはリーダ/ライタ機能として動作させる等の使い方ができる。また、アンテナコイル1はタグ用およびリーダ/ライタ用で兼用してもよいし、それぞれ別個に設けてもよい。
更に、以上の第3の実施の形態では、本発明に係る携帯機器として携帯情報端末21を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば非接触ICカード機能(タグ機能)を備えた携帯型オーディオプレーヤや携帯型ゲーム機等にも本発明は適用可能である。
本発明の第1の実施の形態によるICカードC1の機能ブロック図である。 ICカードC1に設けられる切替スイッチ9の概略説明図であり、AはICカードC1の平面図、Bは切替スイッチ9の非動作状態を示す要部断面図、Cは切替スイッチ9の動作状態を示す要部断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるICカードC2の機能ブロック図である。 アンテナコイル1及びICチップ2が搭載される絶縁性基板17の概略平面図である。 切替スイッチ16の概略構成図であり、Aは要部平面図、Bは要部側断面図である。 本発明の第3の実施の形態による携帯情報端末21の全体斜視図である。 携帯情報端末21の機能ブロック図である。
符号の説明
1…アンテナコイル、2…ICチップ、3…コンデンサ、8…外装体、9,16,40…切替スイッチ、21…携帯情報端末(携帯機器)、22…機器本体(筐体)、22a…入力部、22c…アンテナモジュール(非接触通信媒体)、37…システムコントローラ、38…RFID回路部、C1,C2…ICカード。

Claims (8)

  1. 非接触通信用のアンテナコイルと、情報が記録された記憶素子を含むICチップとが、外装体に内蔵されている非接触通信媒体であって、
    前記アンテナコイルを介しての情報の通信を許容する機能と、前記アンテナコイルを介しての情報の通信を禁止する機能とを、外部からの操作で選択できる切替手段を備えた
    ことを特徴とする非接触通信媒体。
  2. 前記切替手段は、前記アンテナコイルの端子間を短絡又は開放する切替スイッチである ことを特徴とする請求項1に記載の非接触通信媒体。
  3. 前記切替スイッチは、非使用時において前記アンテナコイルの端子間を短絡させる常閉型スイッチである
    ことを特徴とする請求項2に記載の非接触通信媒体。
  4. 前記切替手段は、前記アンテナコイルと前記ICチップとの間を電気的に遮断又は接続する切替スイッチである
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触通信媒体。
  5. 前記切替スイッチは、非使用時において前記アンテナコイルと前記ICチップとの間を電気的に遮断する常開型スイッチである
    ことを特徴とする請求項4に記載の非接触通信媒体。
  6. 非接触通信用のアンテナコイルと、情報が記録された記憶素子及び制御回路を含むICチップとを有する非接触通信媒体が、筐体内部に組み込まれた携帯機器であって、
    前記アンテナコイルを介しての情報の通信を許容する第1の機能と、前記アンテナコイルを介しての情報の通信を禁止する第2の機能とを、外部からの操作で選択できる切替手段を備えた
    ことを特徴とする携帯機器。
  7. 前記切替手段は、外部からの押圧操作に基づいて前記制御回路へ制御信号を出力し、前記第1の機能を選択する操作スイッチである
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯機器。
  8. 前記筐体は、携帯情報端末の端末本体である
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯機器。

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