JP2001021785A - モータライズドバリフォーカル交換レンズ及び該交換レンズを備えたシステム - Google Patents

モータライズドバリフォーカル交換レンズ及び該交換レンズを備えたシステム

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JP2001021785A
JP2001021785A JP11195236A JP19523699A JP2001021785A JP 2001021785 A JP2001021785 A JP 2001021785A JP 11195236 A JP11195236 A JP 11195236A JP 19523699 A JP19523699 A JP 19523699A JP 2001021785 A JP2001021785 A JP 2001021785A
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Kazuya Watanabe
和也 渡辺
Yokichi Aida
洋吉 合田
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Seiko Corp
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Seiko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズーム及びフォーカスを遠隔操作で自在に変
更可能であり、あらかじめ所定の位置をプリセットして
ズーム操作及びフォーカス位置の調整を自動化すること
が可能なモータライズドバリフォーカル交換レンズを提
供すること。 【解決手段】 バリエータ群及びフォーカス群を任意の
位置に移動操作する操作手段と、バリエータ群及びフォ
ーカス群のそれぞれのストローク端の位置と、各視野に
対応したバリエータ群及びフォーカス群の位置を記憶保
持する記憶保持手段と、バリエータ群及びフォーカス群
を光軸方向に移動させる駆動手段と、バリエータ群及び
フォーカス群のそれぞれの位置を検出する位置検出手段
とを備え、所定の目標位置データに基づいてバリエータ
群及びフォーカス群を光軸方向に移動して位置検出手段
により目標位置に位置決め制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視用テレビカメ
ラなどに用いるCCTVカメラ用レンズであり、特にモ
ータライズドバリフォーカル交換レンズ及び該交換レン
ズを備えたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCCTVカメラは、監視用カメラ
として様々な場所に取り付けられ、使用されている。図
10は、この種のCCTVカメラの使用態様の一例を模
式的に示す図である。
【0003】図10に示すように、CCTVカメラ10
3は、例えば、現金自動預け払い装置(ATM)102
を設置したキャッシングコーナーの天井部等に取り付け
られ、使用されている。
【0004】前記CCTVカメラ103のレンズとして
は、ズームレンズやバリフォーカルレンズを用いてい
る。
【0005】前記バリフォーカルレンズは、ズーム(変
倍)操作を行ってもフォーカス(結像)位置が移動しな
いズームレンズと異なり、ズーム(変倍)の大きさ及び
フォーカス(結像)位置の調整を個別に調整するもので
ある。すなわち、バリフォーカルレンズは、まずズーム
調整用レンズを光軸方向に移動することによりズーム
(変倍)の大きさを調整して、いわゆる画角を設定し、
次にフォーカス調整用レンズを移動することによりズー
ム調整用レンズの移動によるフォーカス(結像)位置の
ずれを調整して、いわゆるピントのボケを修正する必要
がある。しかしながら、バリフォーカルレンズは、ズー
ムレンズに比べて比較的簡単な構成であることから、コ
ンパクトかつ、低コストであり、交換用のCCTVカメ
ラ用レンズとして近年、多用される傾向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記CCTVカメラ1
03等に取り付ける従来のバリフォーカルレンズは、ズ
ーム(変倍)の大きさ及びフォーカス(結像)位置を手
動で調整する必要があり、前記CCTVカメラ103の
設置時に希望する所定位置に合わせてズーム(変倍)の
大きさと、フォーカス(結像)位置とをあらかじめ設定
して前記CCTVカメラ103に取り付けられている。
したがって、従来のバリフォーカルレンズは、ズーム
(変倍)の大きさ及びフォーカス(結像)位置が可変で
あるにもかかわらず、単焦点レンズとして使用されてお
り、ズーム(変倍)の大きさ及びフォーカス(結像)位
置を変更する場合には、前記CCTVカメラ103に用
いられているバリフォーカルレンズを再度調整する必要
がある。また、特に高所などに前記CCTVカメラ10
3を取り付けた場合には、この調整に手間や時間がかか
ることから、ズーム(変倍)の大きさ及びフォーカス
(結像)位置を容易に設定可能な交換用のバリフォーカ
ルレンズが求められている。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、ズーム(変倍)の大きさ及びフォーカス(結
像)位置を遠隔操作で自在に変更可能であるとともに、
あらかじめ所定の位置をプリセットしてズーム(変倍)
操作及びフォーカス(結像)位置の調整を自動化するこ
とができるバリフォーカル交換レンズ及び該交換レンズ
を備えたシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるモータライ
ズドバリフォーカル交換レンズは、バリエータ群を移動
するズーム駆動機構及びフォーカス群を移動するフォー
カス駆動機構を有するバリフォーカル交換レンズであっ
て、前記ズーム駆動機構及び前記フォーカス駆動機構
は、前記バリエータ群及び前記フォーカス群を光軸方向
に移動させる駆動手段と、前記バリエータ群及び前記フ
ォーカス群のそれぞれの位置を検出する位置検出手段
と、前記バリエータ群または前記フォーカス群のストロ
ーク端の位置で前記駆動手段からの駆動力を遮断するス
リップ機構とを有し、前記バリエータ群または前記フォ
ーカス群のストローク端の位置で、前記スリップ機構及
び前記位置検出手段により前記駆動手段の動作を停止さ
せるものである。
【0009】また、本発明によるモータライズドバリフ
ォーカル交換レンズの前記位置検出手段は、前記バリエ
ータ群及び前記フォーカス群それぞれのストローク端の
位置を検出し、前記バリエータ群または前記フォーカス
群の位置がストローク端に位置したとき、前記バリエー
タ群または前記フォーカス群の位置がストローク端であ
ることを告知する告知手段を有するものである。
【0010】また、本発明によるモータライズドバリフ
ォーカル交換レンズを備えたシステムは、バリエータ群
を移動するズーム駆動機構及びフォーカス群を移動する
フォーカス駆動機構を有するバリフォーカル交換レンズ
を備えたシステムであって、前記ズーム駆動機構及び前
記フォーカス駆動機構は、前記バリエータ群及び前記フ
ォーカス群を光軸方向に移動させる駆動手段と、前記バ
リエータ群及び前記フォーカス群のそれぞれの位置を検
出する位置検出手段と、前記バリエータ群または前記フ
ォーカス群のストローク端の位置で前記駆動手段からの
駆動力を遮断するスリップ機構とを備え、前記バリエー
タ群及び前記フォーカス群を任意の位置に移動操作する
操作手段と、前記バリエータ群及び前記フォーカス群そ
れぞれのストローク端の位置と、各視野に対応したバリ
エータ群の位置及びフォーカス群の位置とを記憶保持す
る記憶保持手段とを有するものである。
【0011】また、本発明によるモータライズドバリフ
ォーカル交換レンズを備えたシステムは、前記バリエー
タ群及び前記フォーカス群の所定の目標位置データに基
づき前記駆動手段により前記バリエータ群及び前記フォ
ーカス群を光軸方向に移動し、前記位置検出手段により
目標位置にバリエータ群及びフォーカス群を位置決め制
御するものである。
【0012】また、本発明によるモータライズドバリフ
ォーカル交換レンズを備えたシステムは、前記バリエー
タ群及び前記フォーカス群の目標位置データと前記位置
検出手段からの前記バリエータ群及び前記フォーカス群
のそれぞれの現在位置データとの差を演算する演算手段
と、前記目標位置データと前記現在位置データとの一致
の検出を行う一致検出手段とを有し、前記演算手段から
の信号により駆動手段の回転方向及び回転速度を決定
し、前記一致検出手段からの信号により駆動手段の駆動
及び停止の制御を行うものである。
【0013】また、本発明によるモータライズドバリフ
ォーカル交換レンズを備えたシステムの前記操作手段
は、前記バリフォーカル交換レンズの視野が固定位置か
ら他の位置に変更された場合には、制御部は、前記バリ
エータ群の基準位置が倍率が最小となるワイド側のスト
ローク端の位置とフォーカス群を無限遠の位置に自動設
定することができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よるモータライズドバリフォーカル交換レンズ(以下、
バリフォーカル交換レンズという)及び該交換レンズを
備えたシステムの実施の形態について説明する。
【0015】図1は、本発明によるバリフォーカル交換
レンズの分解斜視図、図2は、図1に示す本発明による
バリフォーカル交換レンズの正面図、図3は、図1に示
す本発明によるバリフォーカル交換レンズのレンズ本体
を示す分解斜視図である。
【0016】また、図4は、図1に示す本発明によるバ
リフォーカル交換レンズが備えるスリップ機構を示す分
解図である。まず、図1乃至図4を参照して本発明によ
るバリフォーカル交換レンズの構成について説明する。
なお、図1乃至図3において、本発明によるバリフォー
カル交換レンズが複数枚備える光学ガラスからなるレン
ズ自体については、図示を省略している。
【0017】図1乃至図3に示すように、本発明による
バリフォーカル交換レンズ1は、レンズ本体2と、フォ
ーカス駆動機構20と、ズーム駆動機構40と、前記フ
ォーカス駆動機構20及び前記ズーム駆動機構40の制
御手段としての制御部50(図1乃至図3には図示せ
ず)等からなっている。
【0018】図1乃至図3に示すように、レンズ本体2
は、全体が略円筒状であって、フォーカス調整部3、ズ
ーム調整部13を有し、前記フォーカス調整部3と前記
ズーム調整部13との間にアイリスユニット10が介装
されている。
【0019】図3に示すように、ズーム調整部13は、
光学ガラスからなるレンズを取り付けるズーム枠14
と、前記ズーム枠14を内包して移動させるズームカム
15と、前記ズーム枠14及び前記ズームカム15を内
包して前記ズーム枠14の前記レンズ本体2(図1に図
示)に入射する光軸の方向への移動を案内する外枠16
と、前記ズーム枠14を移動するための駆動力を伝達す
るズームギヤ部材17とからなる。
【0020】前記ズーム枠14は、円環状の部材で外周
部に移動ピン14aが突設されており、内周部にズーム
調整用のレンズ(図示せず)が装着されている。ズーム
枠14内に装着されているズーム調整用のレンズは、バ
リエータ群と称する。このバリエータ群には、ズーム調
整用のレンズが1枚用いられいているものでもよいが、
通常は複数枚のレンズが用いられている。
【0021】前記ズームカム15は、円筒状の部材で外
周部に駆動ピン15aが突設され、円筒面上にカム溝1
5bを有しており、このカム溝15bは、前記光軸の方
向に螺旋状に長孔が形成されている。この長孔には、後
述するように、前記移動ピン14aが挿通されて光軸方
向に回転且つ移動可能となっている。また、前記駆動ピ
ン15aは、後述する駆動ピン案内溝16aに挿通した
状態で所定の高さだけ突出する構成になっている。
【0022】前記外枠16は、全体が略円筒状であり、
円筒面上に前記光軸と平行に形成された移動ピン案内溝
16bと、前記外枠16の円周方向に形成された駆動ピ
ン案内溝16aとを有する。また、前記外枠16は、前
記光軸の入射側である先端側に対物レンズ(図示せず)
が装着されている。
【0023】前記ズームギヤ部材17は、全体が略円環
状であり、外周面の一部にギヤ部17bを有し、内周部
に凹部17aが形成されている。また、前記ズームギヤ
部材17は、後述するズーム駆動機構40と連結してお
り、前記ズーム枠14を移動するための駆動力を伝達す
る部材として作用する。
【0024】前記ズーム調整部13は、前記駆動ピン案
内溝16aに前記駆動ピン15aを挿通して、前記ズー
ムカム15を前記外枠16内に回動可能に取り付けると
ともに、前記移動ピン14aを前記カム溝15bと前記
移動ピン案内溝16bとに挿通して、前記ズーム枠14
を前記ズームカム15内に前記光軸方向に沿って移動可
能に取り付けたものになっている。そして、前記ズーム
調整部13は、前記ズームギヤ部材17を前記駆動ピン
案内溝16aから所定の高さだけ突出させた前記駆動ピ
ン15aの先端部と前記凹部17aとを係合させて前記
外枠16の後端側(前記光軸の射出側)から嵌合させ
る。
【0025】したがって、前記ズームギヤ部材17が回
動すると、前記駆動ピン15aが前記駆動ピン案内溝1
6a内を移動するとともに、前記ズームカム15が前記
外枠16内で回動する。このとき、前記移動ピン14a
は、前記ズームカム15の前記カム溝15bと、前記外
枠16の前記移動ピン案内溝16bとに挿通されている
ことから、前記カム溝15bに沿って移動するととも
に、前記移動ピン案内溝16bに案内されて光軸の方向
に移動する。すなわち、前記ズーム枠14が前記ズーム
ギヤ部材17の回動に連動して前記光軸の方向に移動す
る。
【0026】また、図3に示すように、フォーカス調整
部3は、光学ガラスからなるレンズを取り付けるフォー
カス枠4と、前記フォーカス枠4を内包して前記フォー
カス枠4の前記光軸方向への移動を案内するフォーカス
枠6と、前記フォーカス枠4及び前記フォーカス枠6を
内包して前記フォーカス枠4を移動させるフォーカスカ
ム5と、前記フォーカス枠4を移動するための駆動力を
伝達するフォーカスギヤ部材7と、前記バリフォーカル
交換レンズ1(図1参照)をCCTVカメラ等に交換可
能に取り付けるためのマウント枠8とからなる。
【0027】前記フォーカス枠4は、円環状の部材で外
周部に移動ピン4aが突設されており、内周部にフォー
カス調整用のレンズ(図示せず)を装着している。フォ
ーカス枠4内に装着されているフォーカス調整用のレン
ズは、フォーカス群と称する。このフォーカス群には、
フォーカス調整用のレンズを1枚用いているものでもよ
いが、通常は複数枚のレンズが用いられている。
【0028】前記フォーカスカム5は、全体が略円筒状
であり、外周部に駆動ピン5aが突設され、円筒面上に
カム溝5bを有している。
【0029】前記フォーカス枠6は、円筒状の部材で円
筒面上に前記光軸と平行に形成された移動ピン案内溝6
bを有する。
【0030】前記フォーカスギヤ部材7は、円環状の部
材で外周面がギヤ部7bになっており、内周部に凹部7
aが形成されている。また、前記フォーカスギヤ部材7
は、後述するフォーカス駆動機構20と連結しており、
前記フォーカス枠4を移動するための駆動力を伝達する
部材として作用する。
【0031】前記マウント枠8は、全体が略円筒状に形
成され、後端(前記光軸の射出側)に円環状のマウント
部8bを備えている。前記マウント部8bは、外周面
上、この場合、雄ネジ部(図示せず)が形成されてお
り、前記雄ネジ部(図示せず)と、CCTVカメラ側の
取付部が有する雌ねじ部(図示せず)とを螺合すること
により、前記バリフォーカル交換レンズ1(図1参照)
をCCTVカメラ等に交換可能に取り付けることができ
る。また、前記マウント枠8は、先端側(前記光軸の入
射側)の周縁端部の一部を切り欠いた形状の駆動ピン案
内溝8aを有する。
【0032】前記フォーカス調整部3は、前記移動ピン
案内溝6b及び前記カム溝5bに前記移動ピン4aを挿
通して、前記フォーカス枠4を前記フォーカス枠6内に
前記光軸方向に沿って移動可能に取り付けるとともに、
前記フォーカスギヤ部材7を前記駆動ピン5aの先端部
と前記凹部7aとが係合する状態に前記フォーカスカム
5の後端側(前記光軸の射出側)から嵌合し、かつ、前
記マウント枠8を前記駆動ピン5aが前記駆動ピン案内
溝8a内を回動可能な状態に前記フォーカスギヤ部材7
の後端側(前記光軸の射出側)から嵌合している。
【0033】したがって、前記フォーカスギヤ部材7が
回動すると、前記駆動ピン5aが前記駆動ピン案内溝8
a内を移動するとともに、前記フォーカスカム5が回動
する。このとき、前記移動ピン4aは、前記フォーカス
枠6の前記移動ピン案内溝6bと前記フォーカスカム5
の前記カム溝5bとに挿通されていることから、前記カ
ム溝5bに沿って移動するとともに、前記移動ピン案内
溝6bに案内されて移動する。すなわち、前記フォーカ
ス枠4が前記フォーカスギヤ部材7の回動に連動して前
記光軸の方向に移動する構成になっている。
【0034】また、図1乃至図3に示すように、アイリ
スユニット10は、前記フォーカス調整部3と前記ズー
ム調整部13との間に介装され、絞り調整を行う開閉部
(図示せず)を内部に有するアイリス枠10aと、前記
開閉部(図示せず)を駆動する駆動力を付与するカルバ
ノメータ11等からなっている。
【0035】前記アイリスユニット10は、前記バリフ
ォーカル交換レンズ1を装着するCCTVカメラ(図示
せず)上に搭載されているアイリス制御部(図示せず)
によって自動制御可能になっており、ケーブル11a
(図1に図示)を介して前記アイリス制御部(図示せ
ず)から出力される制御信号が伝達され、前記カルバノ
メータ11を駆動制御して絞り調整を行う構成になって
いる。
【0036】次に、前記フォーカス調整部3及び前記ズ
ーム調整部13を駆動する前記フォーカス駆動機構20
及び前記ズーム駆動機構40について説明する。なお、
前記フォーカス駆動機構20及び前記ズーム駆動機構4
0は、互いに同一の構成であるため、以下の説明におい
ては前記ズーム駆動機構40について説明し、前記フォ
ーカス駆動機構20については、要部のみの説明とす
る。
【0037】図1及び図2に示すように、前記ズーム駆
動機構40は、駆動力を付与する駆動手段としてのモー
タ41と、前記モータ41の先端部に設けられて、前記
モータ41への過負荷を防止するスリップ機構42と、
前記モータ41の駆動力を前記ズームギヤ部材17に伝
達するアイドルギヤ43と、前記ズームギヤ部材17の
回転角度を電気抵抗値に変換して前記ズーム枠14のバ
リエータ群の位置を検出するポテンショメータ44と、
前記ポテンショメータ44の先端部に設けられて、前記
ズームギヤ部材17の回転運動を伝達するポテンシャル
ギヤ44b等からなり、取付金具30上に取付固定され
ている。前記取付金具30は、前記ズーム調整部13の
取付位置に対応して取り付けられる。
【0038】駆動手段としての前記モータ41は、直流
(DC)モータからなり、モータ軸41a(図4に図
示)を前記光軸の入射側に向けた状態で前記取付金具3
0に取り付けられている。そして、前記モータ軸41a
の先端部に前記スリップ機構42を備えている。
【0039】図4に示すように、前記スリップ機構42
は、前記モータ軸41aに固着させるギヤ軸42aと、
前記ギヤ軸42aに回動可能な状態に嵌挿されたドライ
ブギヤ42bと、前記ギヤ軸42aに嵌挿されたワッシ
ャ42c及びワッシャ42dと、前記ワッシャ42c及
びワッシャ42dの間に介装され、かつ前記ギヤ軸42
aに嵌挿された2枚の波ワッシャ42e、波ワッシャ4
2fと、前記ギヤ軸42aに嵌着されて前記ドライブギ
ヤ42bを所定の押圧力で押圧した状態で固定するギヤ
押さえ42gとからなる。
【0040】前記ギヤ軸42aは、軸部42hを有し、
前記軸部42hに前記ドライブギヤ42bが回動可能な
状態に嵌挿されている。そして、前記スリップ機構42
は、前記ワッシャ42c及び前記ワッシャ42dの間に
介装した前記波ワッシャ42e及び波ワッシャ42fを
前記軸部42hに嵌挿し、前記ドライブギヤ42bを前
記ワッシャ42c、ワッシャ42d及び前記波ワッシャ
42e、波ワッシャ42fを介して所定の押圧力で押圧
した状態で前記ギヤ押さえ42gを固着する。前記ギヤ
押さえ42gは、ねじ孔42iに小ねじ42jを螺合し
て前記軸部42hに嵌着され、前記ギヤ押さえ42gの
前記軸部42hに対する取付位置を調整して押圧力を任
意に設定して前記ドライブギヤ42bを押圧固定する。
【0041】また、前記アイドルギヤ43は、前記モー
タ41からの駆動力を前記ズームギヤ部材17及びポテ
ンショメータ44に伝達する部材で、前記ドライブギヤ
42b及びポテンシャルギヤ44bと噛み合い、かつ回
動自在に前記取付金具30上に設けられている。
【0042】また、前記ポテンショメータ44は、軸部
44aの回転角度に応じて電気抵抗値が変化するもので
あり、前記軸部44aを前記光軸の入射側に向けた状態
で前記取付金具30に取り付けられている。前記軸部4
4aの先端部には、前記ポテンシャルギヤ44bが前記
アイドルギヤ43と噛み合う状態で固着されている。
【0043】一方、前記フォーカス駆動機構20は、前
記ズーム駆動機構40と同一の構成であり、駆動力を付
与する駆動手段としてのモータ21と、前記モータ21
の先端部に設けられて、前記モータ21への過負荷を防
止するスリップ機構22と、前記モータ21の駆動力を
前記フォーカスギヤ部材7に伝達するアイドルギヤ23
と、前記フォーカスギヤ部材7の回転角度を電気抵抗値
に変換して前記フォーカス枠4のフォーカス群の位置を
検出するポテンショメータ24と、前記ポテンショメー
タ24の先端部に設けられて、前記フォーカスギヤ部材
7の回転運動を伝達するポテンシャルギヤ24b等から
なり、前記取付金具30上に前記ズーム駆動機構40と
対向する状態、すなわち、前記フォーカス調整部7に対
応して前記光軸の射出側に向けてに取り付けられてい
る。
【0044】また、前記スリップ機構22についても、
図4に示すように、前記ズーム駆動機構40が備える前
記スリップ機構42と同一の構成であり、駆動手段とし
ての前記モータ21のモータ軸21aに固着するギヤ軸
22aと、前記ギヤ軸22aに回動可能な状態に嵌挿さ
れたドライブギヤ22bと、前記ギヤ軸22aに嵌挿さ
れた2枚のワッシャ22c,22dと、前記ワッシャ2
2c,22d同士の間に介装され、かつ前記ギヤ軸22
aに嵌挿された2枚の波ワッシャ22e、ワッシャ22
fと、前記ギヤ軸22aに嵌着されて前記ドライブギヤ
22bを所定の押圧力で押圧した状態で固定するギヤ押
さえ22gとからなる。
【0045】前記フォーカス駆動機構20及び前記ズー
ム駆動機構40は、後述する制御手段としての制御部5
0によって駆動制御可能になっている。前記制御部50
は、ケーブル32を介して駆動手段としての前記モータ
21及び位置検出手段としての前記ポテンショメータ2
4並びに駆動手段としての前記モータ41及び位置検出
手段としての前記ポテンショメータ44に対する制御信
号の入出力を行う構成になっている。
【0046】そして、図1に示すように、前記バリフォ
ーカル交換レンズ1は、前記フォーカス駆動機構20と
前記ズーム駆動機構40とを取り付けた前記取付金具3
0を、前記アイドルギヤ23と前記ギヤ部7b及び前記
アイドルギヤ43と前記ギヤ部17bとが、それぞれ噛
み合う状態に前記レンズ本体2の前記外枠16上にねじ
31(図2に図示)により螺合結合したものになってい
る。
【0047】したがって、例えば、前記制御部50から
前記ズーム駆動機構20の駆動手段としての前記モータ
41に作動信号が出力されると、前記モータ41が作動
するとともに、前記ドライブギヤ42b及び前記アイド
ルギヤ43を介して前記ギヤ部17bに駆動力が伝達さ
れて前記ズームギヤ部材17が回動する。このとき、前
記ドライブギヤ42bは、前記ワッシャ42c、ワッシ
ャ42d及び前記波ワッシャ42e、波ワッシャ42f
を介して所定の押圧力で押圧した状態で固定されている
ことから、前記ズーム枠14の所定のストローク内にお
いては、前記モータ41の駆動力が前記アイドルギヤ4
3に確実に伝達され、前記ズームギヤ部材17が回動す
る。すなわち、前記ズームギヤ部材17に連動して前記
ズーム枠14を前記光軸方向に移動させることができ
る。
【0048】また、前記ズームギヤ部材17の回動と同
時に前記アイドルギヤ43と噛み合っている前記ポテン
シャルギヤ44bが回転し、前記ズームギヤ部材17の
回転角度に応じて前記ポテンショメータ44から出力さ
れる電気抵抗値が変化する。したがって、前記制御部5
0は、この電気抵抗値から前記ズーム枠14のバリエー
タ群の位置を検出することができる。
【0049】一方、前記ズーム枠14がストローク端ま
で移動すると、前記スリップ機構42が作動する。すな
わち、前記ズーム枠14がストローク端まで移動する
と、前記ズームギヤ部材17が回転不可能な状態になる
とともに、前記ズームギヤ部材17と噛み合っている前
記アイドルギヤ43及び前記ドライブギヤ42bが回転
不可能になり、前記モータ41の駆動力による負荷が発
生する。このとき、前記負荷の大きさが前記ドライブギ
ヤ42bを固定している押圧力より大きくなると、前記
波ワッシャ42e、波ワッシャ42fと前記ワッシャ4
2c(又は前記ワッシャ42d)との間でスリップが発
生して前記ギヤ軸42aは、回転不可能な状態で停止し
ている前記ドライブギヤ42bに対して回転する。した
がって、前記ズーム枠14が所定のストローク端まで移
動した場合であっても、前記モータ41への過負荷を防
止することができる。
【0050】また、前記フォーカス駆動機構20も前記
スリップ機構42と同一の構成からなる前記スリップ機
構22を備えていることから、前記フォーカス枠4が所
定のストローク端まで移動した場合であっても、前記モ
ータ21への過負荷を防止することができる。また、前
記制御部50は、前記アイドルギヤ23と噛み合ってい
る前記ポテンシャルギヤ24bが回転し、前記ポテンシ
ョメータ24が前記フォーカスギヤ部材7の回転角度に
応じて出力する電気抵抗値の大きさにより前記フォーカ
ス枠4内のフォーカス群の位置を検出することができ
る。
【0051】前記バリフォーカル交換レンズ1は、前記
フォーカス調整部3及び前記ズーム調整部13のストロ
ーク端まで移動した場合でも、前記スリップ機構22及
び前記スリップ機構42によって、前記モータ21及び
前記モータ41からの駆動力を解除して前記モータ21
及び前記モータ41の過負荷による焼き付きや前記フォ
ーカス調整部3及び前記ズーム調整部13自体の故障を
防止することができる。
【0052】次に、本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズ1の前記フォーカス駆動機構20及び前記ズーム駆
動機構40の制御手段としての制御部50について説明
する。
【0053】図5は前記フォーカス駆動機構20及び前
記ズーム駆動機構40の制御手段としての制御部50の
構成を示すブロック図である。
【0054】図5に示すように、制御部50はプログラ
ムを内蔵したマイクロコンピュータ51と、操作指示な
どを行う操作手段としての操作スイッチ52と、告知手
段としての表示装置53と、位置検出手段としてのポテ
ンショメータ44及びポテンショメータ24から出力さ
れる信号を変換する第1変換器55及び第2変換器61
と、モータ41及びモータ21の制御を行う第1モータ
制御回路56及び第2モータ制御回路62と、前記モー
タ41及びモータ21の駆動を行う第1モータ駆動回路
57及び第2モータ駆動回路63からなる。なお、本発
明による前記告知手段は、バリフォーカル交換レンズ1
の場合には、バリフォーカル交換レンズ1側からの警告
などを行う告知信号を発する告知データを告知手段と呼
び、バリフォーカル交換レンズ1を備えたシステムであ
る場合には、前述した表示装置51などにより表示され
るものを告知手段と呼んでいる。
【0055】以下に、制御部50について詳述する。
【0056】図3に示すズーム駆動機構40のズーム枠
14のバリエータ群の位置は、ポテンショメータ44に
より検出される。図9に示すように、前記ポテンショメ
ータ44は、端子と端子の全電気抵抗値の両端に電
圧を印加し(図9のVin)、端子と端子の両端の
電気抵抗値に応じた電圧(図9のVout)を発生す
る。なお、ポテンショメータ44の端子と端子の両
端の電気抵抗値は、軸部44aの回転により変化する。
ズームギヤ部材17の回転角度及び回転方向により、ポ
テンショメータ44から出力される電圧が変化し、ズー
ム枠14のバリエータ群の位置を電圧の大きさで測定す
ることができる。
【0057】図5に示すように、ポテンショメータ44
から出力される電圧は、前記第1変換器55に入力され
る。第1変換器55は,A/Dコンバータ(アナログ−
デジタル変換器)で構成され、ポテンショメータ44か
ら出力される電圧値をデジタルデータに変換する。すな
わち、前記第1変換器55は、ズーム枠14のバリエー
タ群の位置をデジタルの位置データに変換するためのも
のである。
【0058】前記第1変換器55により出力されるズー
ム枠14のバリエータ群の位置データは、CPU(中央
処理装置、図示せず)、メモリ(記憶装置、図示せ
ず)、外部入出力装置(図示せず)などから構成される
マイクロコンピュータ51と、モータの制御を行う第1
モータ制御回路56にそれぞれ入力される。
【0059】前記マイクロコンピュータ51には、フォ
ーカス駆動機構20及びズーム駆動機構40の制御など
を行うプログラムが記憶保持手段としてのメモリ(図示
せず)に内蔵されている。
【0060】また、前記第1モータ制御回路56は、前
記第1変換器55からの位置データ及び前記マイクロコ
ンピュータ51の外部入出力装置(図示せず)からの位
置データを受けて、第1モータ駆動回路57にモータ4
1の駆動用信号を出力する。前記第1モータ駆動回路5
7は、第1モータ制御回路56からの回転方向信号によ
りモータ41の回転方向を決定し、回転速度データに応
じた回転速度でモータ41を回転させるため電圧が発生
する。また、前記第1モータ駆動回路57は、第1モー
タ制御回路56からの停止信号によりモータ41の回転
を停止させる。
【0061】また、フォーカス駆動機構20のフォーカ
ス枠4のフォーカス群の位置は、ポテンショメータ24
により検出される。前記ポテンショメータ24からの電
圧値は、第2変換器61に入力される。第2変換器61
は,A/Dコンバータ(アナログ−デジタル変換器)で
構成され、ポテンショメータ24から出力される電圧値
をデジタルデータに変換する。すなわち、前記第2変換
器61は、フォーカス枠4のフォーカス群の位置をデジ
タルの位置データに変換するためのものである。
【0062】また、前記第2モータ制御回路62は、前
記第2変換器61からの位置データ及び前記マイクロコ
ンピュータ51の外部入出力装置(図示せず)からの位
置データを受けて、第2モータ駆動回路63にモータ2
1の駆動用信号を出力する。前記第2モータ駆動回路6
3は、第2モータ制御回路62からの回転方向信号によ
りモータ21の回転方向を決定し、回転速度データに応
じた回転速度でモータ21を回転させるため電圧が発生
する。また、前記第2モータ駆動回路63は、第2モー
タ制御回路62からの停止信号によりモータ21の回転
を停止させる。
【0063】図5に示す操作手段としての操作スイッチ
52は、マイクロコンピュータ51の外部入出力装置
(図示せず)に接続されており、後述するズーム及びフ
ォーカス用のバリエータ群及びフォーカス群を任意の位
置に移動操作して位置をプリセットする操作等に使用す
る。
【0064】また、告知手段としての表示装置53は、
マイクロコンピュータ51の外部入出力装置(図示せ
ず)に接続されており、バリエータ群及びフォーカス群
がストローク端に位置したときの点灯表示などを行うも
のである。
【0065】以下に、モータ41の駆動時の前記第1モ
ータ制御回路56の動作を図6を使用して詳述する。な
お、フォーカス駆動用の第2モータ制御回路62は、第
1モータ制御回路56と同様の動作を行うため詳細な説
明は省略し第1モータ制御回路56の動作のみを説明す
る。
【0066】図6に示すように、第1モータ制御回路5
6は、マイクロコンピュータ51からのバリエータ群の
目標位置データと第1変換器55からの位置データとの
減算を行う減算器56aと、マイクロコンピュータ51
からの目標位置データと第1変換器55からの位置デー
タとの一致を検出する一致検出手段としての一致検出器
56bと、マイクロコンピュータ51からの出力信号、
または前記減算器56aと前記一致検出器56bからの
出力信号のどちらか一方を選択して第1モータ駆動回路
57に出力する信号選択器56cから構成される。
【0067】一例として、バリエータ群を現在の位置よ
り光軸方向に所定の位置(目標位置)に移動する際の第
1モータ制御回路56の動作を説明する。
【0068】バリエータ群の現在の位置は、位置検出手
段としてのポテンショメータ44からの出力電圧を受け
第1変換器55より出力される位置データ((Rp)、
図6に示す)である。なお、バリエータ群の所定の位置
(目標位置)とは、後述する視野に対するバリエータ群
及びフォーカス群の位置を前もって調整して記憶保持し
た(このレンズの位置調整及びその位置を記憶保持する
ことを以下プリセットという)位置をいう。また、目標
位置の位置データを前記目標位置データとする。
【0069】前記目標位置データ((Zp)、図6に示
す)は、マイクロコンピュータ51内の記憶保持手段と
してのメモリに記憶されており、マイクロコンピュータ
51の外部入出力装置(図示せず)より演算手段として
の減算器56aの入力側に設定される。
【0070】前記演算手段としての減算器56aは、目
標位置データ(Zp)と現在の位置のデータ(Rp)と
の減算を実時間で行う。減算器56aで減算された結果
は、モータの回転方向信号(Dc、図6に示す)とモー
タの回転速度データ((Vc)、図6に示す)として信
号選択器56cに出力する。
【0071】なお、モータの回転方向信号Dcは、目標
位置データ(Zp)と現在の位置のデータ(Rp)の大
小により決まり、モータの回転速度データ(Vc)は、
目標位置データ(Zp)と現在の位置のデータ(Rp)
の差の絶対値である。
【0072】また、一致検出手段としての一致検出器5
6bは、目標位置データ(Zp)と現在の位置のデータ
(Rp)とが一致したとき一致信号(Sc、図6に示
す)を信号選択器56cに出力する。
【0073】マイクロコンピュータ51は、減算器56
aに目標位置データ(Zp)を設定後、信号選択器56
cに対し減算器56a及び一致検出回路の出力信号を第
1モータ駆動回路57 に出力するための選択信号
(C、図6に示す)を出力する。
【0074】減算器56aは、目標位置データ(Zp)
と現在の位置のデータ(Rp)との減算を行い、減算し
た結果をモータの回転方向信号Dc及び回転速度データ
(Vc)として信号選択器56cに出力する。
【0075】信号選択器56cは、減算器56aからの
回転方向信号(D、図6に示す)と回転速度データ
((V)、図6に示す)を第1モータ駆動回路57 に
出力する。
【0076】第1モータ駆動回路57 は、モータ41
が所定の回転方向及び所定の回転速度で回転するようモ
ータ41に電圧を印加する。
【0077】モータ41は第1モータ駆動回路57 か
らの電圧により回転を開始する。モータの回転速度は目
標位置データ(Zp)と現在の位置のデータ(Rp)の
絶対値の差が大きいほど早くなり、モータの回転速度は
目標位置データ(D)と現在の位置のデータ(P)の絶
対値の差が小さくなると回転速度は遅くなってくる。す
なわち、最初に、目標位置と現在の位置の距離の長さ
(バリエータ群の移動量)によりモータの回転速度を上
げて高速移動を行い、モータの回転によりバリエータ群
の現在の位置のデータ(Rp)は、徐々に目標位置デー
タ(Zp)に近づくことによりモータの回転速度は遅く
なる。
【0078】バリエータ群の現在の位置が目標位置に近
づき、目標位置データ(Zp)と現在の位置のデータ
(Rp)とが一致したとき、一致検出手段としての一致
検出器56bによりモータ停止信号(Sc、図6の示
す)が、信号選択器56cに入力され、信号選択器56
cよりモータ停止信号(S、図6の示す)が第1モータ
駆動回路57に出力され、第1モータ駆動回路57はモ
ータ41の回転が停止するよう電圧の印加を遮断する。
【0079】以上により、ズーム駆動機構40のバリエ
ータ群は、現在の位置より目標位置に移動後、停止す
る。
【0080】次に、後述するプリセット操作でのバリエ
ータ群がストローク端に位置したときの検出について述
べる。なお、フォーカス群がストローク端に位置したと
きの検出も同様の手順で検出されるため、バリエータ群
についてのみ述べる。
【0081】マイクロコンピュータ51の外部入出力装
置(図示せず)は、第1モータ制御回路56内の信号選
択器56cにマイクロコンピュータ51から出力される
モータの回転方向信号(Dm、図6に示す)、回転速度
データ((Vm)図6に示す)、モータ停止信号(S
m、図6に示す)を第1モータ駆動回路57に出力する
選択信号Cを出力する。
【0082】マイクロコンピュータ51は、信号選択器
56cにモータの回転方向信号Dm及び回転速度データ
(Vm)を出力する。信号選択器56cより出力された
モータの回転方向信号D及び回転速度データ(V)は、
第1モータ駆動回路57に入力される。第1モータ駆動
回路57は、モータ41を所定の回転方向に回転させる
電圧を印加する。
【0083】モータ41が回転することによりバリエー
タ群は、光軸方向に移動を始める。このときのバリエー
タ群の移動中の位置は、ポテンショメータ44の電圧出
力(Vp、図6に示す)を第1変換器55で変換した位
置データ(Rp)である。第1変換器55からの位置デ
ータ(Rp)をマイクロコンピュータ51の外部入出力
装置(図示せず)より内部の記憶保持手段としてのメモ
リ(図示せず)に読み込む。バリエータ群がストローク
端に位置したときには、スリップ機構42によりモータ
が回転してもポテンショメータ44の軸部44aが回転
しないため、ポテンショメータ44の電圧出力は一定の
電圧となる。マイクロコンピュータ51は、一定周期間
隔で読み込んだ一つ前の位置データ(Rp)と、今回読
み込んだ位置データ(Rp)の変動値が一定値以内であ
るときには、バリエータ群がストローク端に位置してい
ると判断し、このときの第1変換器55からの位置デー
タをストローク端の位置データとしてメモリ内に記憶す
る。そして、マイクロコンピュータ51は、信号選択器
56cにモータ停止信号(Sm、図6に示す)を出力
し、モータの回転を停止させる。
【0084】また、マイクロコンピュータ51は、信号
選択器56cに前回のモータ回転方向と逆の回転方向信
号Dm及び回転速度データ(Vm)を出力し、モータの
回転を逆転させて、バリエータ群を他方のストローク端
の方向へ移動させる。以下前述の同様の処理を行い、他
方のストローク端の位置データを記憶保持手段としての
メモリ内に記憶する。
【0085】マイクロコンピュータ51は、操作スイッ
チ52からのモータ41またはモータ21の回転動作、
回転方向の指示操作により信号選択器56cに回転方向
信号、回転速度データ、モータ停止信号を出力してモー
タ41またはモータ21の制御を行う。
【0086】次に、CCTVカメラの各視野に対するバ
リエータ群及びフォーカス群の位置を前もって設定する
プリセット操作について図7のフローチャートに基づき
説明する。
【0087】図7のフローチャートに示す以下の動作は
マイクロコンピュータ51内の記憶保持手段としてのメ
モリに内蔵されているプログラムに基づき実行される。
【0088】マイクロコンピュータ51の外部入出力装
置(図示せず)より第1モータ制御回路56及び第2モ
ータ制御回路62内の各信号選択器56c、62cにマ
イクロコンピュータ51から出力されるモータの回転方
向信号Dm、回転速度データ(Vm)、モータ停止信号
(Sm)の各信号を第1モータ駆動回路57、第2モー
タ駆動回路63に出力する選択信号Cを出力する。
【0089】最初に、バリエータ群をストローク端の一
端へ移動させ(ステップS1)、バリエータ群のストロ
ーク端の一端の位置を検出し(ステップS2)、バリエ
ータ群のストローク端の位置データとしてマイクロコン
ピュータ51の記憶保持手段としてのメモリ(図示せ
ず)に記憶する。
【0090】次に、バリエータ群をストローク端の他端
へ移動させ(ステップS3)、バリエータ群のストロー
ク端の他端の位置を検出(ステップS4)し、バリエー
タ群のストローク端の他端の位置データとしてマイクロ
コンピュータ51の記憶保持手段としてのメモリ(図示
せず)に記憶する。
【0091】フォーカス群は、バリエータ群と同様のシ
ーケンスにより、フォーカス群のストロークの両端の位
置データをマイクロコンピュータ51の記憶保持手段と
してのメモリ(図示せず)に記憶する(ステップS4か
らステップS8)。
【0092】次に、バリエータ群を基準位置としてのス
トローク端の一端に移動させる(ステップS9)。
【0093】なお、本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズを備えたシステムは、CCTVカメラの視野を固定
位置から他の位置へ変えたような場合には、マイクロコ
ンピュータ51は、バリエータ群の基準位置が倍率が最
小となるワイド側のストローク端の位置及びフォーカス
群を無限遠の位置に自動的に設定することができるよう
になっている。この自動設定は、図5に示すように、操
作手段としての操作スイッチ52により前記モードを適
宜選択して設定することが可能となっている。従って、
本発明によるバリフォーカル交換レンズを備えたシステ
ムは、前記操作スイッチ52による自動設定モードを選
択することによって、バリエータ群の基準位置をテレ側
(倍率が最大)でなくワイド側に自動設定し、フォーカ
ス群を無限遠の位置とするので、CCTVカメラの視野
を固定位置から他の位置に変えた場合であっても、次の
ターゲット、すなわち目標位置へのズーム及びフォーカ
スの以後の設定及び調整が容易となり、しかも高速処理
が可能となる。
【0094】なお、本発明による前記無限遠の位置と
は、撮影の対象となる物体が光学系全体のレンズ最前面
の中心から無限大の距離にあるとき、ピント(フォーカ
ス)が合うようなフォーカス群の位置をいう。
【0095】そして、フォーカス群を基準位置としての
ストローク端の一端に移動させる(ステップS10)。
フォーカス群の基準位置は、フォーカス群のストローク
両端の中間の位置を設定する。
【0096】以上のバリエータ群及びフォーカス群の基
準位置の設定は、次に述べるプリセット位置の設定を容
易に行うためのものである。
【0097】次に、マイクロコンピュータ51の記憶保
持手段としてのメモリ(図示せず)内に設定したシーケ
ンスカウンタの初期化を行う(ステップS11)。シー
ケンスカウンタとは、次に述べるCCTVカメラの視野
操作時に、設定された視野の数をカウントするカウンタ
である。マイクロコンピュータ51は、シーケンスカウ
ンタのカウント値Nに対応した各種データを指定したメ
モリ(図示せず)のアドレス(番地)に記憶していく。
【0098】以上で、バリエータ群、フォーカス群など
の初期化が完了する。
【0099】次に、CCTVカメラの視野の設定を行う
(ステップS12)。
【0100】モニター(図示せず)を見ながら操作手段
としての操作スイッチ52(図6に図示)を操作してフ
ォーカス群の位置を調整し、モニター画像のピントを合
わせる(ステップS13)。フォーカス群を調整中に、
フォーカス群の位置がストローク端に位置していないか
を監視(ステップS14)し、フォーカス群の位置がス
トローク端に位置したときには、表示装置53にLED
などの点灯を行い、フォーカス群の位置がストローク端
に位置していることを表示し(ステップS15)、モー
タ停止信号Smを出力してモータ41の回転を停止す
る。
【0101】次に、モニターを見ながら操作手段として
の操作スイッチ52を操作してバリエータ群の位置を調
整し、モニター画像の拡大又は縮小を行う(ステップS
16)。バリエータ群を調整中に、バリエータ群の位置
がストローク端に位置していないかを監視(ステップS
17)し、バリエータ群の位置がストローク端に位置し
たときには、表示装置53にLEDなどの点灯を行い、
バリエータ群の位置がストローク端に位置していること
を表示し(ステップS18)、モータ停止信号Smを出
力してモータ21の回転を停止する。
【0102】なお、ステップS12、ステップS13、
ステップS16の操作の順番は一例であり、むろん、操
作の順番を任意の順番で行っても良い。
【0103】視野の設定が完了したときには、操作手段
としての操作スイッチ52の視野設定スイッチを押し、
次のステップへ進む。視野の設定が完了していないとき
にはステップS12からの操作を繰り返す(ステップS
19)。
【0104】視野設定完了後、設定されたカメラ視野に
対するバリエータ群の位置を第1変換器55から出力さ
れる位置データを読み込み記憶保持手段としてのメモリ
(図示せず)に記憶する(ステップS20)。
【0105】設定されたカメラ視野に対すフォーカス群
の位置を第1変換器55から出力される位置データを読
み込み記憶保持手段としてのメモリ(図示せず)に記憶
する(ステップS21)。
【0106】そして、シーケンスカウンタのカウント値
の増加(N←N+1)を行う(ステップS22)。
【0107】以上でプリセットの設定が完了したときに
は、プリセット完了スイッチを押し、プリセット操作を
完了する。他のカメラ視野を設定するときには、ステッ
プS12からの操作を繰り返す(ステップS23)。
【0108】以上のプリセット操作により、CCTVカ
メラ103の各視野に対するバリエータ群の位置デー
タ、フォーカス群の位置データが、マイクロコンピュー
タ51のメモリ(図示せず)に記憶保存される。
【0109】次に、前記プリセットした各視野に基づ
き、監視動作について図8に示すフローチャートで説明
する。
【0110】前記プリセットしたCCTVカメラ103
の各視野に基づき、監視動作を行う際には、前もって第
1モータ制御回路56及び第2モータ制御回路62の各
信号選択器(56c、62c)の出力が、減算器及び一
致検出回路の信号を第1モータ駆動回路57 及び第2
モータ駆動回路63に出力するよう設定しておく。
【0111】最初に、シーケンスカウンタの値を読出し
(ステップS30)、シーケンスカウンタの値より記憶
保持手段としてのメモリ(図示せず)に記憶されている
CCTVカメラの視野に対応したメモリの先頭番地を算
出する。
【0112】続いて、プリセット位置としてのバリエー
タ群の位置データの読出し(ステップS31)、フォー
カス群の位置データの読出し(ステップS32)を行
う。
【0113】次に、読出したバリエータ群の位置データ
を目標位置データとして、第1モータ制御回路56へ出
力する(ステップS33)。目標位置データの第1モー
タ制御回路56への設定により、モータ41は回転を始
め、バリエータ群は、目標位置へ移動を開始する。
【0114】また、読出されたフォーカス群の位置デー
タを目標位置データとして、第2モータ制御回路62へ
出力する(ステップS34)。目標位置データの第2モ
ータ制御回路62への設定により、モータ21は回転を
始め、フォーカス群は、目標位置へ移動を開始する。
【0115】次に、バリエータ群及びフォーカス群の現
在の位置を読み出し、目標位置に達したかをチェックす
る(ステップS35)。バリエータ群またはフォーカス
群の移動が完了していなければ、移動の完了を待つ。移
動の完了を確認後、シーケンスカウンタの次のカウント
値を設定する(ステップS36)。
【0116】そして、所定の監視時間が経過したかをチ
ェックし(ステップS37)、監視時間内であれば、操
作手段としての操作スイッチ52などの外部からの視野
切替要求がないかをチェックする(ステップS38)。
【0117】外部からの視野切替要求が発生したときに
は、操作手段としての操作スイッチ52などの外部から
のCCTVカメラの視野の指定番号(シーケンスカウン
タのカウント値に相当する番号)を読み取りシーケンス
カウンタに設定する(ステップS39)。CCTVカメ
ラの視野の指定番号を読み取り後、ステップ30からの
動作を繰り返す。
【0118】また、監視時間経過後はステップ30から
の動作を繰り返す。
【0119】以上説明したように、本発明によるバリフ
ォーカル交換レンズは、ズーム(変倍)の大きさ及びフ
ォーカス(結像)位置を遠隔操作で自在に変更可能であ
るとともに、あらかじめ所定の位置をプリセットしてズ
ーム(変倍)操作及びフォーカス(結像)位置の調整を
自動化することができる。
【0120】なお、本発明では、カメラを固定して使用
されている場合について説明したが、例えばカメラが水
平回転及び上下動可能な監視台に搭載されているときに
は、監視台の水平回転及び上下動の位置データも同時に
記憶して監視台の水平回転または上下動を制御すること
により、より広範囲な監視画像が得られる。
【0121】前記カメラを水平回転及び上下動可能な監
視台に搭載して使用する場合にも、図7に示したバリエ
ータ群及びフォーカス群の位置を前もって設定するプリ
セット操作に、カメラを搭載した監視台の水平回転デー
タ及び上下動の位置データを記憶するステップを追加す
ることにより、図7に示したプリセット操作を適用する
ことができる。
【0122】なお、本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズを備えたシステムは、前述したように、CCTVカ
メラの視野を固定位置から他の位置へ変えた場合であっ
ても、マイクロコンピュータ51は、バリエータ群の基
準位置が倍率が最小となるワイド側のストローク端の位
置及びフォーカス群を無限遠の位置に自動的に設定する
ことができるようになっている。この自動設定は、図5
に示すように、操作手段としての操作スイッチ52によ
り前記モードを適宜選択して設定することが可能となっ
ている。従って、本発明によるバリフォーカル交換レン
ズを備えたシステムは、前記操作スイッチ52による自
動設定モードを選択することによって、バリエータ群の
基準位置をテレ側(倍率が最大)でなくワイド側に自動
設定し、フォーカス群を無限遠の位置とするので、CC
TVカメラの視野を固定位置から他の位置に変えた場合
であっても、次のターゲット、すなわち目標位置へのズ
ーム及びフォーカスの以後の設定及び調整が容易とな
り、しかも高速処理が可能となる。
【0123】また、バリエータ群及びフォーカス群の位
置を記憶するプリセット操作で、バリエータ群及びフォ
ーカス群の位置を監視画像を表示するモニター上にグラ
フィックで表示すれば操作が容易となる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるバリ
フォーカル交換レンズは、ズーム駆動機構及びフォーカ
ス駆動機構のそれぞれにスリップ機構を備えていること
からズーム枠またはフォーカス枠が所定のストローク端
まで移動した場合であっても、モータからの駆動力を解
除してモータへの過負荷による焼き付けやフォーカス調
整部及びズーム調整部自体の故障を防止することができ
る。
【0125】また、位置検出手段であるポテンショメー
タを備えることにより、バリエータ群及びフォーカス群
の位置を検出することができ、ストローク端でのモータ
停止、バリエータ群及びフォーカス群の目標位置への移
動の制御が容易となる。
【0126】更に、バリエータ群及びフォーカス群の目
標位置への移動は、最初高速で目標位置に移動し、目標
値近くなると速度を下げ、目標位置で確実に停止するこ
とができるため、高速で精度良く位置決め制御を行うこ
とができる。このためカメラ視野の切り替えを短時間で
行うことでき、しかも画像のボケがない鮮明な監視画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバリフォーカル交換レンズの分解
斜視図である。
【図2】図1に示す本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズの正面図である。
【図3】図1に示す本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズのレンズ本体を示す分解斜視図図である。
【図4】図1に示す本発明によるバリフォーカル交換レ
ンズが備えるスリップ機構を示す分解図である。
【図5】本発明によるバリフォーカル交換レンズの制御
部の構成を示す図である。
【図6】本発明によるバリフォーカル交換レンズの制御
部における第1モータ制御回路の構成を示す図である。
【図7】本発明によるバリフォーカル交換レンズのプリ
セット操作のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明によるバリフォーカル交換レンズによる
監視動作のフローチャートを示す図である。
【図9】位置検出手段としてのポテンショメータを示す
図である。
【図10】CCTVカメラの使用例を示した図である。
【符号の説明】
1 バリフォーカル交換レンズ 2 レンズ本体 3 フォーカス調整部 4 フォーカス枠 4a 移動ピン 5 フォーカスカム 5a 駆動ピン 5b カム溝 6 フォーカス枠 6b 移動ピン案内溝 7 フォーカスギヤ部材 7a 凹部 7b ギヤ部 8 マウント枠 8a 駆動ピン案内溝 8b マウント部8b 10 アイリスユニット 10a アイリス枠 11 カルバノメータ 11a ケーブル 13 ズーム調整部 14 ズーム枠 14a 移動ピン 15 ズームカム 15a 駆動ピン 15b カム溝 16 外枠 16a 駆動ピン案内溝 16b 移動ピン案内溝 17 ズームギヤ部材 17a 凹部 17b ギヤ部 20 フォーカス駆動機構 21 モータ 21a モータ軸 22 スリップ機構 22a ギヤ軸 22b ドライブギヤ 22c ワッシャ 22d ワッシャ 22e 波ワッシャ 22f 波ワッシャ 22g ギヤ押さえ 22h 軸部 22i ねじ孔 22j 小ねじ 23 アイドルギヤ 24 ポテンショメータ 24b ポテンシャルギヤ 30 取付金具 31 ねじ 32 ケーブル 40 ズーム駆動機構 41 モータ 41a モータ軸 42 スリップ機構 42a ギヤ軸 42b ドライブギヤ 42c ワッシャ 42d ワッシャ 42e 波ワッシャ 42f 波ワッシャ 42g ギヤ押さえ 42h 軸部 42i ねじ孔 42j 小ねじ 43 アイドルギヤ 44 ポテンショメータ 44a 軸部 44b ポテンシャルギヤ 50 制御部 51 マイクロコンピュータ 52 操作スイッチ 53 表示装置 55 第1変換器 56 第1モータ制御回路 56a 減算器 56b 一致検出器 56c 信号選択器 57 第1モータ駆動回路 61 第2変換器 62 第2モータ制御回路 63 第2モータ駆動回路 102 現金自動預け払い装置(ATM) 103 CCTVカメラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリエータ群を移動するズーム駆動機構
    及びフォーカス群を移動するフォーカス駆動機構を有す
    るバリフォーカル交換レンズであって、 前記ズーム駆動機構及び前記フォーカス駆動機構は、前
    記バリエータ群及び前記フォーカス群を光軸方向に移動
    させる駆動手段と、前記バリエータ群及び前記フォーカ
    ス群のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、前記
    バリエータ群または前記フォーカス群のストローク端の
    位置で前記駆動手段からの駆動力を遮断するスリップ機
    構とを有し、 前記バリエータ群または前記フォーカス群のストローク
    端の位置で、前記スリップ機構及び前記位置検出手段に
    より前記駆動手段の動作を停止させることを特徴とする
    モータライズドバリフォーカル交換レンズ。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段は、前記バリエータ群
    及び前記フォーカス群それぞれのストローク端の位置を
    検出し、前記バリエータ群または前記フォーカス群の位
    置がストローク端に位置したとき、前記バリエータ群ま
    たは前記フォーカス群の位置がストローク端であること
    を告知する告知手段を有することを特徴とする請求項1
    記載のモータライズドバリフォーカル交換レンズ。
  3. 【請求項3】 バリエータ群を移動するズーム駆動機構
    及びフォーカス群を移動するフォーカス駆動機構を有す
    るバリフォーカル交換レンズを備えたシステムであっ
    て、 前記ズーム駆動機構及び前記フォーカス駆動機構は、前
    記バリエータ群及び前記フォーカス群を光軸方向に移動
    させる駆動手段と、前記バリエータ群及び前記フォーカ
    ス群のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、前記
    バリエータ群または前記フォーカス群のストローク端の
    位置で前記駆動手段からの駆動力を遮断するスリップ機
    構とを備え、 前記バリエータ群及び前記フォーカス群を任意の位置に
    移動操作する操作手段と、 前記バリエータ群及び前記フォーカス群それぞれのスト
    ローク端の位置と、各視野に対応したバリエータ群の位
    置及びフォーカス群の位置とを記憶保持する記憶保持手
    段とを有することを特徴とするモータライズドバリフォ
    ーカル交換レンズを備えたシステム。
  4. 【請求項4】 前記バリエータ群及び前記フォーカス群
    の所定の目標位置データに基づき前記駆動手段により前
    記バリエータ群及び前記フォーカス群を光軸方向に移動
    し、前記位置検出手段により目標位置にバリエータ群及
    びフォーカス群を位置決め制御することを特徴とする請
    求項3記載のモータライズドバリフォーカル交換レンズ
    を備えたシステム。
  5. 【請求項5】 前記バリエータ群及び前記フォーカス群
    の目標位置データと前記位置検出手段からの前記バリエ
    ータ群及び前記フォーカス群のそれぞれの現在位置デー
    タとの差を演算する演算手段と、前記目標位置データと
    前記現在位置データとの一致の検出を行う一致検出手段
    とを有し、前記演算手段からの信号により駆動手段の回
    転方向及び回転速度を決定し、前記一致検出手段からの
    信号により駆動手段の駆動及び停止の制御を行うことを
    特徴とする請求項3または請求項4記載のモータライズ
    ドバリフォーカル交換レンズを備えたシステム。
  6. 【請求項6】 前記操作手段は、前記バリフォーカル交
    換レンズの視野が固定位置から他の位置に変更された場
    合には、制御部は、前記バリエータ群の基準位置が倍率
    が最小となるワイド側のストローク端の位置とフォーカ
    ス群を無限遠の位置に自動設定することができることを
    特徴とする請求項3記載のモータライズドバリフォーカ
    ル交換レンズを備えたシステム。
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