JP2011197535A - レンズ調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に取り扱うことのできるレンズ調整装置を提供することを目的とする。
【解決手段】バリフォーカルレンズ201を有するカメラ2のズームと、フォーカと、の調整を行なうレンズ調整装置1であって、カメラ2に備えられているボードツーボード型コネクタ212に接続する、ボードツーボート型コネクタ126を有し、バリフォーカルレンズ201の上から、バリフォーカルレンズ201に装着することを特徴とする。さらに、バリフォーカルレンズ201の筐体221を左右から挟みこむ2本のアーム151を有しており、バリフォーカルレンズ201の天面311、左面312、右面313の3点に、レンズ自動調整装置1が接触することにより、カメラ2に固定されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、バリフォーカルレンズ(Varifocal Lense)のフォーカス、ズーム調整を行なうレンズ調整装置に関する。
世の中の防犯のニーズに伴い、屋内および屋外を問わず、監視カメラがあらゆる場所に設置されている。最近は、100万画素(以下メガピクセルと称す)超の撮像素子を備えるネットワークカメラの需要も高まりを見せている。
このような監視カメラ(以下、適宜カメラと称す)においては、ズームおよびフォーカスを手動で設定するバリフォーカルレンズを採用しているものが多い。バリフォーカルレンズは、手動によってズームおよびフォーカスを設定しなければならないが、ユーザの好みの画角で撮影でき、オートフォーカスレンズより安価であることが、監視カメラに採用される理由と考えられる。ただし、あくまでレンズのズーム、フォーカス調整は手動であるため、設置後しばらく経過して、カメラの画角を変えたい場合は、脚立などを使っての監視カメラが設置されている高所での調整作業が伴う。また、バリフォーカルレンズは、手動でズームレンズを望遠側、あるいは広角側に変化させて画角を決定するが、フォーカスレンズは、その間固定で、ズームレンズの動きに追従しないため、ピントがずれてぼけた映像になってしまうことは周知である。これらカメラ設置時におけるズームとフォーカスの位置の合わせこみには、従来、主に2つの方法が行なわれている。
1つめの方法は、設置作業者が、携帯型の小型液晶モニタを現場に持ち込み、脚立などに上がって、カメラからアナログのビデオ信号を取り出し、それを小型液晶モニタにつないで、その画面を見ながら、カメラの傾きの修正やズームとフォーカスを合わせこむ方法である。
2つめの方法は、小型液晶モニタを使わず、1人が脚立に上がってカメラを調整して、1人がレコーダにつながったモニタの画面を見ながら、携帯電話で脚立上の作業者に指示して、カメラの傾きの修正やズームとフォーカスを合わせこむ方法である。
しかし、1つめの携帯型の小型液晶モニタを使ってのフォーカス調整では、メガピクセルレベルのカメラを扱う場合には精度が欠けてしまう。また、2つめの携帯電話を使ってのフォーカス調整では、ビルの地下で携帯電話の電波が届かない場合や、また施設によっては携帯電話が使えないこともある。また、口頭で説明してもうまく相手に伝わらず合わせこみができないことがある。
これらの問題に対して、バリフォーカルレンズの自動調整に関する技術がいくつか開示されている。
例えば、特許文献1に記載のモータライズドバリフォーカル交換レンズおよび該交換レンズを備えたシステムは、ギヤ、ステッピングモータ(以下モータと称す)、駆動部、および、これらを制御する制御部からなる、カメラ本体とは完全に別個のレンズ調整装置を、バリフォーカルレンズに合体・固定させて、レンズを自動で調整するものである。調整装置は、複数のギヤとモータを備えており、フォーカスレンズを光軸方向に移動させるための回動部であるフォーカスリングと、ズームレンズを光軸方向に移動させるための回動部であるズームリングとにそれぞれ刻まれているギヤを利用して、バリフォーカルレンズのズーム位置を任意で変化させると、これに追従して、フォーカスが自動で調整されるものである。
また、特許文献2に記載の焦点自動補正機構を有するバリフォーカルレンズ、焦点自動補正方法、およびプロジェクタは、特許文献1と同様にフォーカスリングとズームリングに刻まれたギヤを利用するレンズ調整装置であるが、特徴は、ズームリングを回動させるためのモータと、フォーカスリングを回動させるためのモータに、それぞれ角度センサを備えている点である。制御部は、ズームリングの回動角度に対する、フォーカスリングの最適位置を予めメモリ上に記憶しており、ズームリングを手動で動かすと、角度センサが示す角度に応じて、フォーカスリングを決められた最適位置までモータが自動で回動して、フォーカスを合わせる仕組みである。
そして、特許文献3に記載のレンズ駆動システムは、カメラから供給される動作電源を用いて、両角および焦点の遠隔操作による調整を可能とするものである。
特開2001−21785号公報 特開2008−76954号公報 特開2008−164822号公報
特許文献1に記載の技術は、カメラとは別個のレンズ調整装置を、バリフォーカルレンズの筐体の下側に配置して、数本のネジで固定する構造となっている。
特許文献1に記載の技術によれば、自動調整により、カメラ設置時のレンズ調整作業は軽減されるものの、実際のカメラ運用の中では、ユーザが必要に応じて、ズーム動作を行なうケースは比較的少ないと考えられ、複数のギヤやモータを備える装置を、カメラに搭載しているだけで、カメラの価格は割高になり、数十台ものカメラを設置する場合になると、ユーザの金銭的な負担は大きいものになってしまう。もしズームをあまり使用しないと判断して、カメラから装置を外そうとしても、前記したようにネジでしっかり固定されているため、レンズ調整が終了した後に、1台1台ネジを外していくこととなり、手間がかかる。
また、特許文献2に記載の技術では、制御部が予めレンズの特性を記憶しているが、レンズや撮像素子は個々にばらつきを持っており、最適なフォーカス位置になるとは限らない。監視カメラに置き換えて言えば、メガピクセルレベルの高画素では、精度の高いフォーカス調整ができないおそれがある。
さらに、特許文献3に記載の技術によれば、取り付け方法が記載されておらず、ケーブルを介してカメラと設置されるため、ケーブル以外の取付手段(例えば、ネジなど)が必要となる。
このような背景に鑑みて本発明は、簡便に取り扱うことのできるレンズ調整装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、バリフォーカルレンズを有するカメラのズームと、フォーカスと、の調整を行なうレンズ調整装置であって、前記カメラに備えられているボードツーボード型コネクタに接続する、ボードツーボート型コネクタを有し、前記バリフォーカルレンズの上から、前記バリフォーカルレンズに装着することを特徴とする。
本発明によれば、簡便に取り扱うことのできるレンズ調整装置を提供することができる。
本実施形態に係るレンズ調整装置とカメラの機能ブロックを示す図である。 レンズ調整装置とカメラおよびバリフォーカルレンズの概略外観図である。 レンズ調整装置とバリフォーカルレンズの嵌合が解除されるときの概略正面図である。 レンズ調整装置とバリフォーカルレンズが嵌合しているときの概略正面図である。 本実施形態に係る第1段階の初期設定の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る第2段階の初期設定の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るトグル位置の一例を示す図である。 監視カメラの動き検知機能と連動したズーム動作を示す図である(その1)。 監視カメラの動き検知機能と連動したズーム動作を示す図である(その2)。 監視カメラの動き検知機能と連動したズーム動作を示す図である(その3)。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(構成)
図1は、本実施形態に係るレンズ調整装置とカメラの機能ブロックを示す図である。
レンズ調整装置1は、ズーム調整に関する機構として、カメラ2に搭載されるバリフォーカルレンズ201のズームリング202を回動するためのZ(Zoom)ギヤ101(ギヤ100)と、Zギヤ101を回動するためのZギヤモータ102と、Zギヤモータ102を駆動するためのZギヤモータ駆動回路103と、Zギヤ101とZギヤモータ102を横方向にスライドさせて、Zギヤ101をズームリング202に嵌合させたり離したりするZリンク104と、Zリンク104を回動するために横方向にスライドするZラック105と、Zラック105を動かすためのZリンクギヤ106と、Zリンクギヤ106を回動するためのZリンクギヤモータ107と、Zリンクギヤモータ107を駆動するためのZリンク駆動回路108とを有する。なお、図1において、実線矢印は信号の流れを示し、破線矢印は機構的力の流れを示す。
また、レンズ調整装置1は、フォーカス調整に関する機構として、カメラ2に搭載されるバリフォーカルレンズ201のフォーカスリング203を回動するためのF(Focus)ギヤ111(ギヤ100)と、Fギヤ111を回動するためのFギヤモータ112と、Fギヤモータ112を駆動するためのFギヤモータ駆動回路113と、Fギヤ111とFギヤモータ112を横方向にスライドさせてフォーカスリング203に、Fギヤ111を嵌合させたり離したりするFリンク114と、Fリンク114を回動するために横方向にスライドするFラック115と、Fラック115を動かすためのFリンクギヤ116と、Fリンクギヤ116を回動するためのFリンクギヤモータ117と、Fリンクギヤモータ117を駆動するためのFリンク駆動回路118とを有する。
さらに、レンズ調整装置1は、レンズ調整装置1におけるすべての制御とカメラ2から受信した信号を処理するCPU(CentralProcessing Unit:制御装置)121と、レンズ調整装置1のギヤの位置情報や、CPUによって実行されることによりレンズ調整装置1の機能を具現化するプログラムなどを記憶するメモリ(記憶装置)122と、通電と初期設定の終了を示すLED(Light Emitting Diode)を有する表示部123と、ズームの位置をトグルによって任意に設定できるトグルスイッチや、調整終了スイッチや、開始・終了スイッチなどを備える操作部124と、ズームリング202とフォーカスリング203の回動可能範囲を検知するための反射型フォトセンサを備えるセンサ部125と、カメラ2から信号の受信するためのボードツーボード型コネクタ126とを有する。
カメラ2は、バリフォーカルレンズ201と、バリフォーカルレンズ201を制御するカメラCPU211と、レンズ調整装置1へ信号を送信するためのボードツーボード型コネクタ212とを図示し、その他のレンズ調整装置1と直接関係しないブロックは割愛してある。
(固定方法)
図2は、レンズ調整装置とカメラおよびバリフォーカルレンズの概略外観図である。図2(a)はレンズ調整装置1の正面図であり、図2(b)はレンズ調整装置1の側面図である。また、図2(c)はバリフォーカルレンズ201の正面図であり、図2(d)はバリフォーカルレンズ201の側面図である。なお、図2〜図4において図1で説明済みの構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
レンズ調整装置1を、バリフォーカルレンズ201の上から装着し、ボードツーボード型コネクタ126と、ボードツーボード型コネクタ212にて電気的な接続を行なう。ボードツーボード型コネクタ212は、電源とレンズ調整に必要な信号がピン配置されて、コボードツーボード型ネクタ126と接続できるように基板231上の決められた位置に搭載されている。ボードツーボード型コネクタ126、ボードツーボード型コネクタ212は、ボードツーボード型を採用することで、接続ケーブルがなくなり、さらにレンズ調整装置1とカメラ2の固定機能も兼ねることができる。
レンズ調整装置1は、バリフォーカルレンズ201の筐体221を左右から挟みこむためのアーム151を2本備えている。左右のアーム151の距離は筐体221の直径と略同寸法である。筐体221は回動しない部分であり、アーム151と筐体221の天面311、左面312、右面313の3点とが接触して、レンズ調整装置1をバリフォーカルレンズ201の筐体221に固定する。つまり、バリフォーカルレンズ201の上方向からレンズ調整装置1を装着し、アーム151と筐体221の天面311、左面312、右面313の3点との接触により、レンズ調整装置1とバリフォーカルレンズ201の筐体221とを固定する。
このように簡単な構成により、レンズ調整装置1の確実な取付けと着脱が片手作業で行なえるようになる。
なお、制御ユニット131には、図1におけるCPU121、メモリ122、表示部123、操作部124、センサ部125などが格納されている。Fギヤ111はフォーカスリング203に嵌合し、フォーカスリング203を回動させることにより、バリフォーカルレンズ201のフォーカスを調整する。同様に、Zギヤ101はズームリング202に嵌合し、ズームリング202を回動させることにより、バリフォーカルレンズ201のズームを調整する。
このように、本実施形態におけるレンズ調整装置1の着脱作業を容易にする手段として、1つは、レンズ調整装置1とカメラ2の電気的接続をするコネクタに、ボードツーボード型コネクタ126,212を採用することで固定機能も兼ねさせることが挙げられる。もう1つの手段は、レンズ調整装置1に2本のアーム151を供え、バリフォーカルレンズ201の筐体221を左右から挟み込み、バリフォーカルレンズ201の天面311と左面312、右面313の3点で接触させて固定することが挙げられる。
ところで、レンズ調整装置1が、図5および図6で後記する初期設定および自動調整を行なっている間は、ズームリング202とZギヤ101、フォーカスリング203とFギヤ111が嵌合している状態であり、調整終了後、この状態でバリフォーカルレンズ201の上方向にレンズ調整装置1を持ち上げると、嵌合されていたFギヤ111や、Zギヤ101がフォーカスリング203およびズームリング202と干渉して、つまり、Fギヤ111や、Zギヤ101が調整済みのフォーカスリング203およびズームリング202を回動してしまい、最適なフォーカス位置およびズーム位置からずれてしまう。したがって、本実施形態では、調整終了後は、お互いのギヤの嵌合を解除してからレンズ調整装置1を外す機構を盛り込んだ。
(嵌合解除)
図3は、レンズ調整装置とバリフォーカルレンズの嵌合が解除されるときの概略正面図である。
この図は、バリフォーカルレンズ201が正面を向いていて、その上部にレンズ調整装置1が装着されている状態であるが、Fギヤ111や、Zギヤ101が、フォーカスリング203や、ズームリング202に嵌合していない状態を示している。この状態で、レンズ調整装置1を上に持ち上げれば、Fギヤ111や、Zギヤ101が、フォーカスリング203や、ズームリング202と干渉することなくバリフォーカルレンズ201からレンズ調整装置1を外すことができる。なお、図3および図4では、アーム151を省略している。
なお、フォーカスリング203と、ズームリング202は、図3および図4では図を見やすくするため、後方にあるズームリング202を大きく記載している。
嵌合が解除される状況を、図の左側に位置するフォーカス側から説明する。
例えば、操作部124(図1)の図示しない取外しボタンが押下されると、レンズ調整装置1のCPU121(図1)は、Fリンク駆動回路118(図1)に嵌合解除の指示を出す。指示を受けたFリンク駆動回路118は、Fリンクギヤモータ117に対して、左に回動する指示を出す。指示を受けたFリンクギヤモータ117の左方向の回動に伴って、Fリンクギヤ116が左に回動すると、嵌合されているFラック115の平歯ギヤにより、Fラック115が右方向にスライドして、Fリンク114が支軸142を中心にして右に回動する。これにより、Fギヤ111、Fギヤモータ112が左方向に移動して、フォーカスリング203からFギヤ111が離れる。
一方、ズーム側(図面右側)は、バリフォーカルレンズ201を中心にして、反対側に配置しているため、前記したフォーカス側とは逆の回動となる。すなわち、操作部124(図1)の図示しない取外しボタンが押下されると、レンズ調整装置1のCPU121(図1)は、Zリンク駆動回路108(図1)に嵌合解除の指示を出す。指示を受けたZリンク駆動回路108は、Zリンクギヤモータ107に対して、右に回動する指示を出す。指示を受けたZリンクギヤモータ107の右方向の回動に伴ってZリンクギヤ106が右に回動すると、嵌合されているZラック105の平歯ギヤにより、Zラック105が左方向にスライドして、Zリンク104が支軸141を中心にして左に回動する。これにより、Zギヤ101、Zギヤモータ102が右方向に移動して、ズームリング202からZギヤ101が離れる。
このようにすれば、調整終了後にレンズ調整装置1を持ち上げた際に、嵌合されていたギヤが干渉して、最適なフォーカス位置からずれてしまうことはなくなる。
(嵌合)
図4は、レンズ調整装置とバリフォーカルレンズが嵌合しているときの概略正面図である。
図4は、バリフォーカルレンズ201が正面を向いていて、その上部にレンズ調整装置1が装着されている状態で、お互いのFギヤ111およびZギヤ101が、フォーカスリング203およびズームリング202に嵌合している状態を示している。嵌合される状況を、始めに図4の左側に位置するフォーカス側から説明する。
例えば、操作部124(図1)の図示しない装着ボタンが押下されると、レンズ調整装置1のCPU121(図1)は、Fリンク駆動回路118(図1)に嵌合の指示を出す。指示を受けたFリンク駆動回路118はFリンクギヤモータ117に対して、右に回動させる指示を出す。指示を受けたFリンクギヤモータ117の右方向の回動に伴ってFリンクギヤ116が右に回動すると、嵌合されているFラック115の平歯ギヤにより、Fラック115が左方向にスライドして、Fリンク114が支軸142を中心にして左に回動する。そして、Fギヤ111とFギヤモータ112は右方向に移動して、フォーカスリング203とFギヤ111が嵌合する。
一方、ズーム側(図4右側)は、バリフォーカルレンズ201を中心にして、反対側に配置しているため、前記したフォーカス側とは逆の回動となる。例えば、操作部124(図1)の図示しない装着ボタンが押下されると、レンズ調整装置1のCPU121(図1)は、Zリンク駆動回路108(図1)に嵌合の指示を出す。指示を受けたZリンク駆動回路108は、Zリンクギヤモータ107に対して、左に回動させる指示を出す。指示を受けたZリンクギヤモータ107の左方向の回動に伴ってZリンクギヤ106が左に回動すると、嵌合されているZラック105の平歯ギヤにより、Zラック105が右方向にスライドし、Zリンク104が支軸141を中心にして右に回動する。そして、Zギヤ101とZギヤモータ102は左方向に移動して、ズームリング202とZギヤ101とが嵌合する。
なお、Fギヤ111とZギヤ101の、フォーカスリング203とズームリング202に対する押圧力は、それぞれのリング径に合わせて、予めFリンクギヤ116とZリンクギヤ106の回動ステップ数を設定し、メモリ122(図1)に記憶しておくものとする。
次に、図1を参照しつつ、図5および図6に沿って、レンズ調整装置1の初期設定の説明を行なう。初期設定は2段階にわたって行なわれる。第1段階の初期設定を図5で説明し、第2段階の初期設定を図6で説明する。
(初期設定(第1段階))
図5は、本実施形態に係る第1段階の初期設定の処理の流れを示すフローチャートである。
第一段階の初期設定1では、バリフォーカルレンズ201のズームリング202、フォーカスリング203の回動可能範囲をレンズ調整装置1のCPU121が把握して、その値をメモリ122に記憶するのが目的である。
まず、設置作業者は、レンズ調整装置1を装着する前に、バリフォーカルレンズ201のズームリング202を、手動で広角(WIDE)端に回動し、フォーカスリング203を、手動で至近(NEAR)端に回動しておく(S101)。これをデフォルト設定とし、この状態のバリフォーカルレンズ201に、レンズ調整装置1を上方向から装着し、レンズ調整装置1のボードツーボード型コネクタ126とカメラ2のボードツーボード型コネクタ212とをボードツーボードにて接続する(S102)。
ボードツーボード型コネクタ126,212を介して、レンズ調整装置1に電源が供給されると、表示部123のLEDが、例えば赤く点灯する。CPU121の指示により、図4で説明した手順が実行されて、Fギヤ111、Zギヤ101がバリフォーカルレンズ201のフォーカスリング203のギヤ、ズームリング202のギヤにそれぞれ押圧されて、互いのギヤが嵌合される。
ここで、レンズ調整装置1は、回動可能範囲を検知するために反射型のフォトセンサを備えている。
ズームリング202、フォーカスリング203には、それぞれ回動可能範囲を知らせる反射用のテープなどが貼られており、リングが回動していき、やがてフォトセンサへの反射がなくなれば、CPU121は、リングの回動が回動可能範囲の限界に達したと判断して、モータを止めるようにしている。ここでは、反射型のフォトセンサとしたが、回動可能範囲の限界に達した時点で、モータトルクが大きくなり、電流が増えることで回動可能範囲の限界を検知してもよい。
次に、CPU121は、WIDE端の時のZギヤ101の位置と、NEAR端の時のFギヤ111の位置を、デフォルト位置としてメモリ122に記憶させる(S103)。
そして、CPU121は、ズームリング202、フォーカスリング203をデフォルト位置から初期回動させる方向を、Zギヤモータ駆動回路103とFギヤモータ駆動回路113に指示する(S104)。
Zギヤモータ駆動回路103は、Zギヤモータ102に信号を送り、ズームリング202をWIDE側から望遠(TELE)側に変化させるため、Zギヤ101を1ステップずつ回動させる(S105)。
CPU121は、常にフォトセンサを監視しており、フォトセンサの変化を検知したか否かを判定することより、ズームリング202の回動可能範囲の限界であるTELE端に達したか否かを判定する(S106)。
ステップS106の結果、ズームリング202の回動可能範囲限界に達していないと判定された場合(S106→No)、CPU121はステップS105へ処理を戻す。
ステップS106の結果、ズームリング202の回動可能範囲限界に達していると判定された場合(S106→Yes)、CPU121は、Zギヤモータ駆動回路103にZギヤモータ102を停止させる指示を送り、指示を受けたZギヤモータ駆動回路103はZギヤモータ102を停止させる。
CPU121は、この時点におけるのZギヤ101の位置すなわちZギヤモータ102が回動したステップ数を、ズームリング202の回動可能範囲の最大値としてメモリ122に記憶し(S107)、ズームリング202をデフォルト位置に戻すようZギヤモータ駆動回路103に指示を送り、指示を受けたZギヤモータ駆動回路103はZギヤモータ102を回動させて、ズーム位置をデフォルト位置まで戻す(S108)。
次に、Fギヤモータ駆動回路113が、Fギヤモータ112に信号を送り、フォーカスリング203を至近(NEAR)側から無限遠(FAR)側に変化させるため、Fギヤ111をFAR側に1ステップずつ回動させる(S109)。
CPU121は、常にフォトセンサを監視しており、フォトセンサの変化を検知したか否かを判定することにより、フォーカスリング203の回動可能範囲の限界であるFAR端に達したか否かを判定する(S110)。
ステップS110の結果、フォーカスリング203の回動可能範囲限界に達していないと判定された場合(S110→No)、CPU121はステップS109へ処理を戻す。
ステップS110の結果、フォーカスリング203の回動可能範囲限界に達していると判定された場合(S110→Yes)、CPU121は、Fギヤモータ駆動回路113にFギヤモータ112を停止させる指示を送り、指示を受けたFギヤモータ駆動回路113はFギヤモータ112を停止させる。
CPU121は、この時点におけるFギヤ111の位置すなわちFギヤモータ112が回動したステップ数を、フォーカスリング203の回動可能範囲の最大値としてメモリ122に記憶させ(S111)、ズームリング202をデフォルト位置に戻すようFギヤモータ駆動回路113に指示を送り、指示を受けたFギヤモータ駆動回路113はFギヤモータ112を回動させて、フォーカス位置をデフォルト位置まで戻す(S112)。
なお、図5の処理において、最初にフォーカス側の回動可能範囲限界を記憶した後、ズーム側の回動可能範囲限界を記憶させてもよい。
(初期設定(第2段階))
図6は、本実施形態に係る第2段階の初期設定の処理の流れを示すフローチャートである。
第2段階の初期設定は、図5の第1段階の初期設定後に行なわれ、トグルスイッチの設定を行なうのが目的である。
設置作業者は撮影したい方向にカメラ2を向ける。その際、小型液晶モニタを併用してもよい。
そして、CPU121は、ズームリング202の位置をデフォルト値0%に設定し(S201)、この位置をズーム位置「Z1」とし、フォーカス調整を開始する。
次に、CPU121はZギヤ101の値がズームリング202の回動可能範囲限界である100%を超えている(以上である)か否かを判定する(S202)。ここで、回動可能範囲限界とは、図5の第1段階の初期設定によって検出されたズーム側の回動可能範囲限界である。
ステップS202の結果、Zギヤ101の値が100%を超えている場合(S202→Yes)、CPU121は処理を終了する。
ステップS202の結果、Zギヤ101の値が100を超えていない場合(S202→No)、CPU121は、Fギヤモータ駆動回路113に信号を送り、さらにFギヤモータ駆動回路113が、Fギヤモータ112に信号を送り、フォーカスリング203をNEAR側からFAR側に変化させるため、Fギヤ111をFAR側に1ステップ回動させ、CPU121が、カメラCPU211からジャストピント信号を取得して、ピントレベルを取得する(S203)。
ジャストピント信号は、カメラのデジタル信号処理部で、毎時映像信号を基に分析され、出力される信号である。ピントが合っている映像は、輪郭がはっきりして高周波成分が多く含まれ、ピントが合っていない映像は、高周波成分が少なくなる。このような高周波成分を度合いを基に、撮影している映像のピントの度合いを数値で示すピントレベルが、ジャストピント信号に含まれている。ズームリングを固定した状態でフォーカスリングを回動させると、ジャストピント信号のピントレベルは、高周波成分の積分値に応じて上下に変化する。なお、ジャストピント信号、ピントレベルは公知の技術である。
ステップS203の後、CPU121は、現在のFギヤ111の値とピントレベルの値を、FギヤMAX値、およびピントMAX値としてそれぞれメモリ122に記憶する(S204)。
次に、CPU121はFギヤ111の値が回動可能範囲の最大値100%であるか否かを判定する(S205)。ここで、回動可能範囲限界とは、図5の第1段階の初期設定によって検出されたフォーカス側の回動可能範囲限界である。
ステップS205の結果、Fギヤ111の値が100%に達していなければ(S205→No)、Fギヤ111をさらにFAR側に1ステップ回動し、CPU121が、再びカメラCPU211からピントレベルを取得する(S206)。
そして、CPU121は、ステップS206で取得した現在のピントレベルがピントMAX値より大きいか否かを判定する(S207)。
ステップS207の結果、ピントMAX値より、現在のピントレベルの値が大きければ(S207→Yes)、CPU121は、ステップS204へ処理を戻し、この時点におけるFギヤ111の値とピントレベルとを、FギヤMAX値、ピントMAX値としてメモリ122に記憶させ、FギヤMAX値とピントMAX値の更新を行なう。
ステップS207の結果、現在のピントレベルの値がピントMAX値以下であれば(S207→No)、CPU121はステップS205へ処理を戻す。
ステップS205の結果、Fギヤ111の値が100%である場合(S205)、CPU121はこの時点におけるFギヤMAX値と、現在のZギヤ101の値とをトグルTnとしてメモリ122に記憶し、トグルTnを設定する(S208)。
初回であれば、現在のFギヤMAX値F1を、現在のZギヤ101の値Z1と共にメモリ122に記憶する。そして、これをトグルスイッチのT1として設定する。
次に、CPU121はZギヤモータ102に信号を送り、信号を受けたZギヤモータ駆動回路103は、Zギヤモータ102に信号を送り、ズームリング202をWIDE側からTELE側に回動するため、Zギヤ101を1ステップずつ回動する。そして、Zギヤ101の値が、現在の位置から+20%になるまでZギヤ101をTELE側に回動する(S209)。本実施形態では、トグル位置をT1(0%)〜T6(100%)としているため、ステップS209の段階で+20%の回動となっているが、ステップS209で回動させる値は、トグル位置の設定による。
ステップS209の後、CPU121は、ステップS202へ処理を戻す。本実施形態のようにトグル位置をT1(0%)〜T6(100%)に設定している場合であれば、Zギヤ101の値を20%(Z2)、40%(Z3)、60%(Z4)、80%(Z5)、100%(Z6)と変化させたときの、ピントMAX値を示したときのFギヤ111の値をF2からF6としてメモリ122に記憶する。
このような処理により、トグルスイッチのT1〜T6がそれぞれ設定されて初期設定の第2段階が完了する。この時点で、CPU121は、表示部123のLEDを例えば赤色点灯から緑色点灯などに変更する。このようにすることで、設置作業者は、初期設定がすべて完了したことを視覚的に判断できる。LEDの表示に限らず、初期設定の完了は音などで通知してもよい。
(トグル位置例)
図7は、本実施形態に係るトグル位置の一例を示す図である。図7では、6つのトグル位置を設定した例を示している。
図7において、横軸はズームレンズの位置変化(ズーム位置)を示し、デフォルトのWIDE端を0%(Z1)、TELE端を100%(Z6)としている。縦軸はズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの最適ピント位置(フォーカス位置)を示しており、NEAR端をF1、FAR端をF6としている。
バリフォーカルレンズ201のズーム位置をWIDE端からTELE端の間で、Z1からZ6まで均等に6分割して、それぞれの位置で、ジャストピントになるフォーカスリング203の位置F1からF6までを決定する。そして、ZnとFn(nは1から6)とが対応する位置をトグル位置T1〜T6とする。
前記したように、レンズ調整装置1の操作部124にはトグルスイッチが設けられている。本実施形態では、トグルスイッチは6段階の切替えが可能である。前記したように、この6段階にT1〜T6を割り当てる。当然、6分割ではなく、それ以上でもよい。
設置作業者は、カメラ2のズーム位置をWIDE寄りするか、TELE寄りにするかを決めて、トグルスイッチを予めTnに設定しておくと、ズーム位置が自動で設定値まで変化して、それに応じてフォーカスが自動で最適値に瞬時に合わせることができる。これにより、設置作業者の作業は、ズーム位置およびフォーカス位置を手動で調節する必要がなくなり、カメラ2が斜めに取り付いていないか、小型液晶モニタで確認して、それを修正する作業のみとなり、作業内容を簡便にすることができる。
(その他の適用例)
バリフォーカルレンズ201は、レンズメーカ毎に形状が異なるのが一般的である。
本実施形態のレンズ調整装置1では、着脱時におけるギヤの干渉によるフォーカスのずれを防ぐため、Fギヤ111とZギヤ101を自動でバリフォーカルレンズ201から離す機構にしている。これにより、Fリンクギヤ116とZリンクギヤ106の回動をレンズに合わせて制御すれば、リングの直径が異なるバリフォーカルレンズ201にも本実施形態に係るレンズ調整装置1を取り付けることができる。また、Fギヤ111とZギヤ101の位置をバリフォーカルレンズ201の光軸方向にスライドできる機構にすれば、適合するバリフォーカルレンズ201の種類は増える。
さらに、バリフォーカルレンズ201において可動しない筐体221を挟み込むアーム151の幅を、本実施形態では、バリフォーカルレンズ201の筐体221の直径に合わせたが、アーム151を光軸と垂直の方向に、左右略同寸法に可動する機構にすれば、筐体221の直径が変わってもレンズ調整装置1を取り付けることができる。アーム151の幅を調整する作業に関しては、脚立上ではなく、安定している地上で実施できる。
本実施形態に係るレンズ調整装置1を使うことにより、設置作業者が手動で、任意に設定したズーム位置に対して、最適なフォーカス位置に自動調整するモードを設定することもできる。予め初期設定の第2段階が終わった時点で、設置作業者はズーム手動調整モードに切替スイッチなどで切り替えておく。設置作業者はカメラ2のビデオ出力端子に、小型液晶モニタを接続して、映像を確認して画角を決定する。バリフォーカルレンズ201の状態は、デフォルト値のWIDE端であり、最大画角になっているものとする。設置作業者が手動でTELE側にズームリング202を回動させると、Zギヤ101も回動して、Zギヤ101の位置がCPU121に送られ、CPU121は、Zギヤ101の位置を見て、Fギヤ111をピントMAX値まで回動させる。ピントMAX値への合わせこみは、図6と同じ手順で調整するか、メモリ122のT1〜T6の値を基に近似法を用いて調整してもよい。このようにすることで、設置作業者は画角のみを意識して、操作することが可能である。
設置調整が終わって、操作部124における終了ボタンなどが押下されると、レンズ調整装置1は、図3の手順に従ってFギヤ111とZギヤ101をフォーカスリング203、ズームリング202から自動で離すことにより、設置作業者はレンズ調整装置1を容易に外し、回収することができる。終了ボタンではなく、ビデオ端子から小型液晶モニタのジャックを抜いたことを、カメラCPU211から情報を取得して、調整終了としてもよい。
遠隔でズーム操作を行なう方法で、図示しないレコーダにピント調整モードを設けることで実現できる。予め初期設定の第2段階が終わった時点で、レンズ調整装置1を遠隔操作モードに切り替えておく。レンズ調整装置1のCPU121は、設置作業者が視聴しているレンズ調整装置1以外のモニタ画面上にTELE、WIDEの文字、あるいはボタンをオンスクリーンディスプレイ(以下OSDと称す)で表示させる。設置作業者は、モニタ画面上のOSDに従い、マウスやレコーダ上の各キーで最適画角を設定する。レコーダからのズーム位置の情報をカメラCPU211が受け、カメラCPU211は、ボードツーボード型コネクタ212,126を介して、レンズ調整装置1のCPU121にズーム位置情報を送る。CPU121は、ズーム位置情報を受けて、Zギヤモータ駆動回路103に信号を送り、信号を受けたZギヤモータ102はZギヤ101を回動させて、ズームリング202を回動させる。同時にCPU121はZギヤ101の回動位置に応じて演算を行ない、Fギヤモータ駆動回路113に信号を送り、Fギヤモータ112はFギヤ111を回動させて、Fギヤ111をピントMAX値になるように回動させる。
設置作業者が何度かズーム位置を変更して、画角が確定すれば、レンズ調整も終了となる。
設置調整が終わって、終了ボタンなどが押下されると、レンズ調整装置1は、図3の手順に従ってFギヤ111とZギヤ101をフォーカスリング203、ズームリング202から自動で離すことにより、設置作業者はレンズ調整装置1を容易に外し、回収することができる。
監視カメラ2の通常の運用で、ユーザが不審者をズームすることがある場合や、動き検知機能に連動して、検知エリアをズームしたい場合などは、本実施形態に係るレンズ調整装置1をカメラ2に装着したままで運用すれば、防犯に対して有効となる。
このことを図8〜図10を参照して説明する。
図8〜図10は、監視カメラの動き検知機能と連動したズーム動作を示す図である。
動き検知機能が設定されているレコーダに接続されているモニタの画面401上に、人物421が現れて、動きが検知された状況を示す図である。
レンズ調整装置1のCPU121が、カメラCPU211から、図8の画面401のように検知エリアのX−Y座標情報が取得できれば、図9の画面402の中心から検知エリアを包含するエリア411を選択して、その部分をズームできるように、Zギヤ101値の何%に相当するかをCPU121で演算する。演算結果に従って、Zギヤモータ駆動回路103はZギヤ101を回動させ、それに連動して、Fギヤ111をピントMAX値になる位置に調整をすれば、エリア411は、図10の画面403のようにズームでき、人物は拡大され、人相などを確認することも可能になる。
電子ズームで顔が拡大することでは可能であるが、倍率を上げると画像が劣化して、判別し難くなることがある。このように、光学ズームで拡大すれば、画像の劣化はない。
(まとめ)
本実施形態によれば、カメラ2側の準備は、レンズ調整に必要な信号である電源線とカメラCPU211からの制御信号線とジャストピント信号線を引き出して、ボードツーボード型コネクタ126,212にピン配置して、それを基板上の決められた位置に配置するだけでよい。つまり、ボードツーボート型コネクタ126,212がカメラ2とレンズ調整装置1の固定手段となっているため、ネジなどを用いずに簡便な装着が可能である。
また、2本のアーム151でバリフォーカルレンズ201の筐体221を上から挟み込む形で、天面311、左面312、右面313の3点との接触により、レンズ調整装置1とバリフォーカルレンズ201の筐体221とを固定する。これにより、ネジなどを用いずに簡便な装着が可能である。
さらに、本実施形態によれば、ジャストピント信号のピントレベルが高くなるフォーカス位置までフォーカスリング203を回動することで、精度の高いフォーカス調整が実現できる。
本実施形態では調整時間を短縮する手段として、レンズ調整装置1上にトグルスイッチを設け、このトグルスイッチには、ズーム位置が、望遠端から広角端の間で何段階かに振り分けている。設置作業者は、ズーム位置を概ね望遠側に設定したいと考えた場合、トグルスイッチを望遠側に予め設定しておけば、レンズ調整装置1の初期設置が終了した後に、トグル位置を設定するだけで、設定したトグル位置までズームリング202が自動で回動され、それに応じてフォーカスが自動調整される。これにより、設置作業者は、カメラ2の取り付けが傾いているかなどを小型液晶モニタで確認するだけでよく、レンズの調整作業時間は、これまでより短縮できることで、設置作業者の負担を軽減でき、これまで負担の大きかったレンズ調整作業が自動でかつ高い精度で行なえる。
これにより、特に大規模な物件のカメラ2設置になればなるほど、作業軽減と時間短縮が顕著になる。また、カメラ2運用の中で、ズーム操作が不要なカメラ2からは簡単にレンズ調整装置1を外すことができるため、ユーザにとっては、余計なコストがかからないで済む。また設置作業者にとっても、レンズ調整装置1を作業終了後に回収できるので、レンズ調整装置1の常時携帯と使い回しができ、コストは初期費用のみとすることができる。
1 レンズ調整装置
2 カメラ
100 ギヤ
101 Zギヤ
102 Zギヤモータ
103 Zギヤモータ駆動回路
104 Zリンク
105 Zラック
106 Zリンクギヤ
107 Zリンクギヤモータ
108 Zリンク駆動回路
111 Fギヤ
112 Fギヤ
113 Fギヤモータ駆動回路
114 Fリンク
115 Fラック
116 Fリンクギヤ
117 Fリンクギヤモータ
118 Fリンク駆動回路
121 CPU(制御装置)
122 メモリ(記憶装置)
123 表示部
124 操作部
125 センサ部
126 ボードツーボード型コネクタ(レンズ調整装置側)
131 制御ユニット
151 アーム
201 バリフォーカルレンズ
202 ズームリング
203 フォーカスリング
211 カメラCPU
212 ボードツーボード型コネクタ(カメラ側)
221 筐体
311 天面
312 左面
313 右面

Claims (5)

  1. バリフォーカルレンズを有するカメラのズームと、フォーカスと、の調整を行なうレンズ調整装置であって、
    前記カメラに備えられているボードツーボード型コネクタに接続する、ボードツーボート型コネクタを有し、
    前記バリフォーカルレンズの上から、前記バリフォーカルレンズに装着する
    ことを特徴とするレンズ調整装置。
  2. 前記バリフォーカルレンズの筐体を左右から挟みこむ2本のアームを有しており、
    前記バリフォーカルレンズの天面、左面および右面の3点に、前記レンズ自動調整装置が接触することにより、前記カメラに固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ調整装置。
  3. 前記バリフォーカルレンズのズームリングとフォーカスリングのそれぞれを回動するためのギヤを、さらに有しており、
    前記バリフォーカルレンズに対する着脱の際、前記ズームリングおよび前記フォーカスリングのそれぞれから前記ギヤを離す
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ調整装置。
  4. 前記バリフォーカルレンズのズームリングとフォーカスリングのそれぞれを回動するためのギヤと、
    前記バリフォーカルレンズにおける所定のズーム位置において、前記ギヤのうち、フォーカスリングを回動させるフォーカスギヤを1ステップずつ回動させ、
    ピントレベルが最大値となるフォーカス位置と、前記ズーム位置と、を対の情報として記憶装置に記憶し、
    入力部を介して、ピント調整の指示が入力されると、
    前記記憶しているフォーカス位置およびズーム位置まで、それぞれの前記ギヤを回動させる制御装置とを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ調整装置。
  5. 前記フォーカス位置と、前記ズーム位置と、の対の情報は、複数記憶される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ調整装置。
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