JP2001021372A - ナビゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体 - Google Patents

ナビゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体

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JP2001021372A
JP2001021372A JP11193715A JP19371599A JP2001021372A JP 2001021372 A JP2001021372 A JP 2001021372A JP 11193715 A JP11193715 A JP 11193715A JP 19371599 A JP19371599 A JP 19371599A JP 2001021372 A JP2001021372 A JP 2001021372A
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JP11193715A
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English (en)
Inventor
Masanari Kaneda
真生 金田
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再
検索することのできるナビゲーションシステムを提供す
ることである。 【解決手段】 逸脱判定部31は、逸脱を検出すると、
逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する。連
続回数判定部32は、連続検索回数に従って、新たな誘
導経路等の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情
報を生成して再検索部33に供給する。再検索部33
は、現在地から目的地までの新たな誘導経路等をCD−
ROM4に記憶された道路網情報から検索し、検索した
誘導経路等を誘導経路記憶部35等に記憶する。誘導部
34は、誘導経路情報を誘導経路記憶部35等から取得
し、新たな誘導経路等を表示部6に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導経路から逸
脱した際に、適切な経路を再検索することのできるナビ
ゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のナビゲーションシステムは、例え
ば、ナビゲーションシステムを搭載した車両(以下、
「自車」という。)の出発地から目的地までの誘導経路
を検索し、検索した誘導経路を地図情報(道路情報)と
共に所定の画面に表示する。そして、ナビゲーションシ
ステムは、自車の現在位置を示すシンボルをこれら誘導
経路等と合成して表示する。これにより、利用者は、誘
導経路に沿うように自車を運転することにより、目的地
まで容易に到達することができる。
【0003】最近では、自車が誘導経路上から逸脱した
際に、現在地から誘導経路に戻るための復帰経路を再検
索する経路再検索処理を自動的に行い、検索された復帰
経路を誘導経路と併せて表示するナビゲーションシステ
ムも知られている。以下、従来のナビゲーションシステ
ムが行う経路再検索処理の一例について、図7のフロー
チャートを参照して説明する。
【0004】ナビゲーションシステムは、所定のGPS
(Global Positioning System)ユニットにより、GP
S衛星から送られる衛星電波を受信し、自車の現在位置
を取得する(ステップS101)。ナビゲーションシス
テムは、取得した自車の現在位置に従って、誘導経路を
逸脱したか否かを判別する(ステップS102)。ナビ
ゲーションシステムは、誘導経路を逸脱していないと判
別した場合、後述のステップS105に処理を進める。
【0005】一方、ナビゲーションシステムは、誘導経
路を逸脱したと判別した場合、現在地から誘導経路に戻
るための最短の復帰経路を再検索する(ステップS10
3)。ナビゲーションシステムは、検索された復帰経路
を誘導経路と併せて所定の画面上に表示する(ステップ
S104)。ナビゲーションシステムは、目的地に到着
するまで、上述の処理を繰り返す(ステップS10
5)。
【0006】このような経路再検索処理により、例え
ば、利用者が道を間違えて誘導経路から逸脱してしまっ
た場合でも、ナビゲーションシステムは、現在地から誘
導経路に戻るための復帰経路を再検索し、検索により得
た復帰経路を誘導経路と併せて所定の画面に表示する。
このため、利用者は、自車が誘導経路から逸脱した際
に、ナビゲーションシステムが再検索した復帰経路に沿
って、自車を運転することにより、誘導経路に復帰させ
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のナビゲ
ーションシステムは、上述のように、自車が誘導経路上
から逸脱した場合、誘導経路に戻るための最短の復帰経
路を無条件に検索する。そして、自車が復帰経路を通
り、誘導経路上に復帰するまで、逐次、誘導経路に戻る
ための復帰経路を検索し続ける。このため、図8(a)
に示すように、利用者が意図して誘導経路を外れて他の
経路に自車を進めている場合であっても、図8(b)に
示すように、誘導経路に戻るための最短の復帰経路が逐
次検索されて表示される。この場合、自車が誘導経路か
らある程度離れているため、誘導経路に戻るよりも、他
の経路を通り直接目的地に向かった方が、走行距離が短
くなる。すなわち、利用者が意図して誘導経路を外れて
自車を進めている場合に、適切な経路を検索できないと
いう問題があった
【0008】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索
することのできるナビゲーションシステム、経路再検索
方法及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係るナビゲーションシステム
は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき
道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸
脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出され
ると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する
検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した
回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの
進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進む
べき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索
手段と、前記経路再検索手段により検索された経路を表
示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、逸脱検出手段は、現在
地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定
めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数
取得手段は、逸脱検出手段により逸脱が検出されると、
経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。経路
再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数に従っ
て、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復
帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経
路のいずれかの経路を再検索する。すなわち、経路再検
索手段は、検索回数取得手段が取得した回数により、誘
導経路からの逸脱が利用者の意図するものかどうかを判
別し、復帰経路又は誘導経路を再検索する。表示手段
は、経路再検索手段により検索された経路を表示する。
この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際
に、適切な経路を再検索することができる。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係るナビゲーションシステムは、現在地が、所定
の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経
路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記
逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索
が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手段
と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定めら
れた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進
むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索手段と、前
記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回
数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべ
き誘導経路を再検索する誘導経路再検索手段と、前記復
帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれ
かにより検索され経路を表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、逸脱検出手段は、現在
地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定
めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数
取得手段は、逸脱検出手段により逸脱が検出されると、
経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。復帰
経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が
予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路
上までの進むべき復帰経路を再検索する。誘導経路再検
索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が予め定め
られた回数を超えている場合に、現在地から目的地まで
の進むべき誘導経路を再検索する。すなわち、誘導経路
再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が所定
回数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱が利用者
の意図するものとして誘導経路を再検索する。表示手段
は、復帰経路再検索手段及び誘導経路再検索手段のいず
れかにより検索された経路を表示する。この結果、利用
者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を
再検索することができる。
【0013】前記復帰経路再検索手段は、前記検索回数
取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地か
ら誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から
誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれか
の復帰経路を再検索してもよい。この場合、誘導経路か
らの逸脱が利用者の意図するものでないとしても、検索
回数取得手段が取得した回数に応じて、適切な復帰経路
を再検索することができる。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点に係るナビゲーションシステムは、所定の道路網情
報を予め記憶する道路網情報記憶手段と、経路の再検索
が連続して行われた回数を記憶する連続回数記憶手段
と、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定め
た誘導経路を記憶する誘導経路記憶手段と、現在地が、
前記誘導経路記憶手段に記憶された誘導経路上から逸脱
したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段
により逸脱が検出されると、前記連続回数記憶手段に記
憶された回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索
回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内
の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経
路を前記道路網情報記憶手段から再検索する復帰経路再
検索手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予
め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的
地までの進むべき誘導経路を前記道路網情報記憶手段か
ら再検索する誘導経路再検索手段と、前記復帰経路再検
索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれかにより検
索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特
徴とする。
【0015】この発明によれば、道路網情報記憶手段
は、例えば、道路セグメント等からなる道路網情報を予
め記憶する。連続回数記憶手段は、経路の再検索が連続
して行われた回数を記憶する。誘導経路記憶手段は、所
定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導
経路を記憶する。逸脱検出手段は、現在地が、誘導経路
記憶手段に記憶された誘導経路上から逸脱したことを検
出する。検索回数取得手段は、逸脱検出手段により逸脱
が検出されると、連続回数記憶手段に記憶された回数を
取得する。復帰経路再検索手段は、検索回数取得手段が
取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在
地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を道路網情報
記憶手段から再検索する。誘導経路再検索手段は、検索
回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超
えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導
経路を道路網情報記憶手段から再検索する。すなわち、
誘導経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回
数が所定回数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱
が利用者の意図するものとして誘導経路を再検索する。
表示手段は、復帰経路再検索手段及び誘導経路再検索手
段のいずれかにより検索された経路を表示する。この結
果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切
な経路を再検索することができる。
【0016】前記復帰経路再検索手段は、復帰経路を再
検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数
を増加させ、前記誘導経路再検索手段は、誘導経路を再
検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数
を初期値に戻してもよい。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点に係る経路再検索方法は、現在地が、所定の出発地
から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から
逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱
検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が
連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップ
と、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従
って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき
復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導
経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップ
と、前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定
の画面に表示する表示ステップと、を備えることを特徴
とする。
【0018】この発明によれば、逸脱検出ステップは、
現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋
を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索
回数取得ステップは、逸脱検出ステップにて逸脱が検出
されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得
する。経路再検索ステップは、検索回数取得ステップに
て取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導
経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的
地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索す
る。すなわち、経路再検索ステップは、検索回数取得ス
テップにて取得された回数により、誘導経路からの逸脱
が利用者の意図するものかどうかを判別し、復帰経路又
は誘導経路を再検索する。表示ステップは、経路再検索
ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する。
この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際
に、適切な経路を再検索することができる。
【0019】上記目的を達成するため、本発明の第5の
観点に係る経路再検索方法は、現在地が、所定の出発地
から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から
逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱
検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が
連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップ
と、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予
め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上
までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ス
テップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回
数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地か
ら目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路
再検索ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前
記誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された
経路を所定の画面に表示する表示ステップと、を備える
ことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、逸脱検出ステップは、
現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋
を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索
回数取得ステップは、逸脱検出ステップにて逸脱が検出
されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得
する。復帰経路再検索ステップは、検索回数取得ステッ
プにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合
に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再
検索する。誘導経路再検索ステップは、検索回数取得ス
テップにて取得された回数が予め定められた回数を超え
ている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経
路を再検索する。すなわち、誘導経路再検索ステップ
は、検索回数取得ステップにて取得された回数が所定回
数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱が利用者の
意図するものとして誘導経路を再検索する。表示ステッ
プは、復帰経路再検索ステップ及び誘導経路再検索ステ
ップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表
示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱
した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0021】前記復帰経路再検索ステップは、前記検索
回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なく
とも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及
び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰
経路のいずれかの復帰経路を再検索してもよい。この場
合、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものでない
としても、検索回数取得ステップにて取得された回数に
応じて、適切な復帰経路を再検索することができる。
【0022】上記目的を達成するため、本発明の第6の
観点に係る記録媒体は、現在地が、所定の出発地から目
的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱し
たことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ス
テップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続し
て行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前
記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、
少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経
路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路の
いずれかの経路を再検索する経路再検索ステップと、前
記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面
に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0023】上記目的を達成するため、本発明の第7の
観点に係る記録媒体は、現在地が、所定の出発地から目
的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱し
たことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ス
テップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続し
て行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前
記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定め
られた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの
進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップ
と、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予
め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的
地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索
ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導
経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を
所定の画面に表示する表示ステップとを有する経路再検
索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるナビ
ゲーションシステムについて、以下図面を参照して説明
する。
【0025】図1は、この発明の実施の形態に適用され
るナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック
図である。このシステムは、GPSアンテナ1と、GP
Sモジュール2と、処理制御部3と、CD−ROM4
と、操作部5と、表示部6とを備える。このナビゲーシ
ョンシステムは、例えば、自動車等の車両に搭載され、
現在地から目的地までの進むべき道筋を示す誘導経路等
を地図情報と併せて表示することにより、利用者を目的
地まで適切に誘導する。以下、ナビゲーションシステム
を搭載した車両のことを「自車」という。
【0026】GPS(Global Positioning System)ア
ンテナ1は、ヘリカル型アンテナ、誘電体アンテナ、パ
ッチ型平面アンテナ等からなり、所定のGPS衛星が発
信するスペクトラム拡散変調された衛星電波を受信す
る。
【0027】GPSモジュール2は、複数のGPS衛星
から送信され、GPSアンテナ1が受信した衛星電波に
同調し、各衛星電波をそれぞれ逆拡散復調して複数の衛
星受信信号を取得する。GPSモジュール2は、取得し
たそれぞれの衛星受信信号に従って算出した各衛星電波
の到達時間の差に基づいて、緯度、経度及び高度等から
なる位置情報を生成する。GPSモジュール2は、所定
のタイミング毎に、生成した位置情報を処理制御部3に
供給する。
【0028】処理制御部3は、例えば、ROM(Read O
nly Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を
備えたCPU(Central Processing Unit)からなり、
逸脱判定部31と、連続回数判定部32と、再検索部3
3と、誘導部34と、誘導経路記憶部35と、復帰経路
記憶部36とを含んで構成される。
【0029】逸脱判定部31は、GPSモジュール2か
ら取得した位置情報と誘導経路記憶部35に記憶される
目的地までの誘導経路を規定する誘導経路情報とを逐次
比較することにより、自車が誘導経路上から逸脱したか
否かを判別する。逸脱判定部31は、自車が誘導経路上
から逸脱したと判別すると、現在地や逸脱路等の情報を
含んだ逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給す
る。また、逸脱判定部31は、GPSモジュール2から
取得した位置情報を誘導部34に順次供給する。
【0030】連続回数判定部32は、逸脱判定部31か
ら逸脱情報を取得すると、所定のメモリ領域に記憶され
ている連続検索回数に1を加算し、加算後の連続検索回
数の値に応じた経路の再検索を再検索部33に指示す
る。例えば、連続回数判定部32は、連続検索回数の値
が1の場合、現在地から誘導経路上に戻るための最短と
なる復帰経路の再検索を依頼する再検索依頼情報を生成
する。また、連続検索回数の値が4の場合、現在地から
目的地までの新たな誘導経路の再検索を依頼する再検索
依頼情報を生成する。すなわち、連続回数判定部32
は、所定のメモリ領域に記憶されている連続検索回数の
値に従って、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するも
のかどうかを判別し、復帰経路又は誘導経路の再検索を
依頼する再検索依頼情報を生成する。そして、連続回数
判定部32は、生成した再検索依頼情報を再検索部33
に供給して、経路の再検索を指示する。
【0031】再検索部33は、連続回数判定部32から
送られた再検索依頼情報を取得すると、取得した再検索
依頼情報に従って、復帰経路又は誘導経路を、CD−R
OM4に記憶された所定の道路網情報から検索する。再
検索部33は、再検索依頼情報に従って復帰経路を検索
した場合、検索した復帰経路を規定する復帰経路情報を
復帰経路記憶部36に記憶する。また、新たな誘導経路
を検索した場合、再検索部33は、検索した誘導経路を
規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に記憶す
る。再検索部33は、復帰経路又は誘導経路の検索を終
えると、誘導部に34に検索完了情報を供給する。
【0032】誘導部34は、再検索部33から検索完了
情報を取得すると、復帰経路記憶部36に記憶されてい
る復帰経路情報、又は、誘導経路記憶部35に記憶され
ている誘導経路情報を取得する。誘導部34は、検索完
了情報に従って復帰経路情報を取得すると、表示部6に
表示されている誘導経路と併せて、取得した復帰経路情
報により定まる復帰経路を表示部6に表示する。また、
誘導経路情報を取得すると、誘導部34は、表示部6に
表示されていた旧の誘導経路を消去して、取得した誘導
経路情報により定まる新たな誘導経路を表示部6に表示
する。また、誘導部34は、逸脱判定部31から順次送
られる位置情報に従って、自車の現在位置を表すシンボ
ルを誘導経路等と併せて表示部6に表示する。
【0033】誘導経路記憶部35は、再検索部33によ
り検索された誘導経路情報を記憶する。この誘導経路情
報は、CD−ROM4に記憶される道路網情報の中から
検索された後述する道路セグメント等であり、現在地等
から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路を規定
する情報である。
【0034】復帰経路記憶部36は、再検索部33によ
り検索された復帰経路情報を記憶する。この復帰経路情
報は、CD−ROM4に記憶される道路網情報の中から
検索された道路セグメント等であり、現在地から誘導経
路上までの復帰経路を規定する情報である。
【0035】CD−DOM4は、表示用の所定の地図情
報を記憶すると共に、道路セグメント(リンク)や道路
ノード等の情報からなる道路網情報を記憶する。道路セ
グメントは、各道路を構成する所定の区間情報であっ
て、位置座標、距離、所要時間等から構成される。道路
ノードは、交差点(分岐点)等の情報であって、位置座
標、接続先道路セグメント等から構成される。
【0036】このような道路網情報の中から再検索部3
3により、所定の道路セグメント及び道路ノードが検索
される。例えば、再検索部33は、現在地と目的地とを
結ぶ誘導経路を取得する場合、これらの二点間の距離又
は所要時間が最小になるような組み合わせの道路セグメ
ント及び道路ノードを検索する。なお、CD−ROM4
は、図示せぬドライバ装置を介して、再検索部33や誘
導部34等に地図データ及び道路網情報を供給する。
【0037】操作部5は、所定の操作パネル等からな
り、利用者による入力操作に従って、種々の情報を処理
制御部3に供給する。例えば、操作部5は、利用者の操
作に従って、目的地を指定する座標情報等を入力し、処
理制御部3に供給する。
【0038】表示部6は、LCD(Liquid Crystal Dis
play)又はCRT(Cathode Ray Tube)等からなり、処
理制御部3からの制御に従って、地図情報、誘導経路、
復帰経路、現在位置シンボル及び、目的地シンボル等を
表示する。
【0039】以下、この実施の形態に係るナビゲーショ
ンシステムにおける経路再検索処理について図面を参照
して説明する。この経路再検索処理は、逸脱判定部31
が行う逸脱判定処理と、連続回数判定部32が行う依頼
情報生成処理と、再検索部33が行う再検索処理と、誘
導部34が行う誘導処理とから構成される。
【0040】まず、逸脱判定部31が行う逸脱判定処理
について、図2を参照して説明する。図2は、逸脱判定
処理を説明するためのフローチャートである。図2に示
す逸脱判定処理は、操作部5を介して利用者から目的地
が入力され、出発地点から目的地までの最初の誘導経路
が検索され、この誘導経路を規定する誘導経路情報が誘
導経路記憶部35に記憶された後に開始する。なお、所
定のメモリ領域に記憶される連続検索回数の値には、初
期値の「0」が設定されている。
【0041】まず、逸脱判定部31は、GPSモジュー
ル2から取得した位置情報に従って、自車の現在位置を
取得する(ステップS11)。逸脱判定部31は、自車
が誘導経路上から逸脱しているか否かを判別する(ステ
ップS12)。すなわち、逸脱判定部31は、自車の現
在地と誘導経路記憶部35に記憶されている誘導経路情
報とを比較することにより、自車が誘導経路上から逸脱
したか否かを判別する。
【0042】逸脱判定部31は、自車が誘導経路上から
逸脱していないと判別した場合、連続検索回数に0(初
期値)をセットし(ステップS13)、後述するステッ
プS15に処理を進める。一方、自車が誘導経路上から
逸脱していると判別した場合、逸脱判定部31は、現在
地や逸脱路等の情報を含んだ逸脱情報を生成して連続回
数判定部32に供給する。(ステップS14)。
【0043】逸脱判定部31は、GPSモジュール2か
ら取得した位置情報を誘導部34に供給する(ステップ
S15)。逸脱判定部31は、目的地に到着するまで、
上述の処理を繰り返し実行する(ステップS16)。
【0044】次に、連続回数判定部32が行う依頼情報
生成処理について、図3を参照して説明する。図3は、
依頼情報生成処理を説明するためのフローチャートであ
る。図3に示す依頼情報生成処理は、逸脱判定部31か
ら逸脱情報が送られる度に開始する。
【0045】まず、連続回数判定部32は、逸脱判定部
31から送られた逸脱情報を取得する(ステップS2
1)。連続回数判定部32は、所定のメモリ領域に記憶
されている現在の連続検索回数に1を加算する(ステッ
プS22)。
【0046】連続回数判定部32は、連続検索回数の値
に応じて処理を分岐する(ステップS23)。まず、連
続検索回数が1回の場合、連続回数判定部32は、現在
地から誘導経路までの最短となる復帰経路の検索を再検
索部33に依頼するための再検索依頼情報を生成する
(ステップS24)。連続検索回数が2回の場合、連続
回数判定部32は、逸脱地点から所定の距離、例えば、
1km離れた誘導経路上の地点に復帰する復帰経路の検
索を依頼するための再検索依頼情報を生成する(ステッ
プS25)。
【0047】また、連続検索回数が3回の場合、連続回
数判定部32は、逸脱地点から目的地までの残りの誘導
経路上の中間地点に復帰する復帰経路の検索を依頼する
ための再検索依頼情報を生成する(ステップS26)。
更に、連続検索回数が4回の場合、連続回数判定部32
は、現在地から目的地までの新たな誘導経路の検索を依
頼する再検索依頼情報を生成する(ステップS27)。
すなわち、連続回数判定部32は、連続検索回数の値に
従って、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものか
どうかを判別し、復帰経路又は誘導経路の再検索を依頼
する再検索依頼情報を生成する。
【0048】連続回数判定部32は、新たな誘導経路の
検索を依頼する再検索依頼情報を生成すると、連続検索
回数に0(初期値)をセットする(ステップS28)。
連続回数判定部32は、生成した再検索依頼情報を再検
索部33に供給する(ステップS29)。この結果、所
定のメモリ領域に記憶された連続検索回数の値が少なけ
れば、利用者が誘導経路を誤って逸脱したものとして、
誘導経路に復帰するための誘導経路の検索を再検索部3
3に依頼し、また、連続検索回数の値が多くなると、利
用者が意図的に誘導経路から逸脱したものとして、新た
な誘導経路の検索を依頼する。
【0049】次に、再検索部33が行う再検索処理につ
いて、図4を参照して説明する。図4は、再検索処理を
説明するためのフローチャートである。図4に示す再検
索処理は、連続回数判定部32から再検索依頼情報が送
られる度に開始する。
【0050】まず、再検索部33は、連続回数判定部3
2から送られた再検索依頼情報を取得する(ステップS
31)。再検索部33は、取得した再検索依頼情報が誘
導経路の検索の依頼であるか否かを判別する(ステップ
S32)。
【0051】再検索部33は、誘導経路の検索の依頼で
ない(復帰経路の検索の依頼である)と判別した場合、
再検索依頼情報に従って、誘導経路の所定の地点に復帰
するための復帰経路を検索する(ステップS33)。す
なわち、再検索部33は、取得した再検索依頼情報に従
って、現在地から最短の復帰経路、1km離れた地点に
復帰する復帰経路及び、残りの誘導経路の中間地点に復
帰する復帰経路のいずれかを、CD−ROM4に記憶さ
れた道路網情報から検索する。
【0052】再検索部33は、検索により取得した復帰
経路を規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記
憶し(ステップS34)、復帰経路の検索完了を誘導部
34に通知するための検索完了情報を生成する(ステッ
プS35)。
【0053】一方、ステップS32にて、取得した再検
索依頼情報が誘導経路の検索の依頼であると判別した場
合、再検索部33は、再検索依頼情報に従って、現在位
置から目的地までの新たな誘導経路を検索する(ステッ
プS36)。
【0054】再検索部33は、検索により取得した誘導
経路を規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に記
憶し(ステップS37)、誘導経路の検索完了を誘導部
34に通知するための検索完了情報を生成する(ステッ
プS38)。再検索部33は、生成した検索完了情報を
誘導部34に供給する(ステップS39)。この結果、
連続検索回数の値が少なければ、誘導経路に復帰するた
めの復帰経路を再検索し、また、連続検索回数の値が多
くなると、新たな誘導経路を検索する。
【0055】次に、誘導部34が行う誘導処理につい
て、図5を参照して説明する。図5は、誘導処理を説明
するためのフローチャートである。図5に示す誘導処理
は、再検索部33から検索完了情報が送られ、又は、逸
脱判定部31から位置情報が送られる度に開始する。
【0056】まず、誘導部34は、検索完了情報又は位
置情報を取得する(ステップS41)。すなわち、誘導
部34は、再検索部33から送られた検索完了情報、又
は、逸脱判定部31から送られた位置情報を取得する。
誘導部34は、取得した情報が検索完了情報であるか否
かを判別する(ステップS42)。
【0057】誘導部34は、取得した情報が検索完了情
報でない(位置情報である)と判別した場合、取得した
位置情報に従って、自車の現在位置を表すシンボルを誘
導経路等と併せて表示部6に表示する(ステップS4
3)。
【0058】一方、誘導部34は、取得した情報が検索
完了情報であると判別した場合、新たな誘導経路の検索
の完了情報であるか否かを判別する(ステップS4
4)。誘導部34は、誘導経路の完了情報でない(復帰
経路の完了情報である)と判別した場合、復帰経路記憶
部36に記憶されている復帰経路情報を取得する(ステ
ップS45)。すなわち、現在地から最短の復帰経路、
1km離れた地点に復帰する復帰経路及び、残りの誘導
経路の中間地点に復帰する復帰経路のいずれかを規定す
る復帰経路情報を復帰経路記憶部36から取得する。誘
導部34は、表示部6に現在表示されている誘導経路と
併せて復帰経路を表示する(ステップS46)。
【0059】また、ステップS44にて、誘導経路の完
了情報であると判別した場合、誘導経路記憶部35に記
憶されている誘導経路情報を取得する(ステップS4
7)。誘導部34は、表示部6に表示されていた旧の誘
導経路を消去して、取得した新たな誘導経路を表示部6
に表示する(ステップS48)。このように表示部6に
は、連続検索回数の値が少なければ、誘導経路に復帰す
るための復帰経路が表示され、また、連続検索回数の値
が多くなると、新たな誘導経路が表示される。この結
果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切
な経路を再検索することができる。
【0060】以下、これら逸脱判定処理、依頼情報生成
処理、再検索処理、及び誘導処理からなる経路再検索処
理について、図6を参照して、より具体的に説明する。
図6は、自車が誘導経路上から逸脱した際に、復帰経路
及び新たな誘導経路が表示部6に表示される様子を説明
する模式図である。
【0061】誘導経路上を走行していた自車Vが、図6
(a)に示すように、誘導経路から逸脱すると、逸脱判
定部31は、逸脱を検出し(ステップS12)、逸脱情
報を生成して連続回数判定部32に供給する(ステップ
S14)。連続回数判定部32は、逸脱情報を取得する
と(ステップS21)、連続検索回数に1を加算する
(ステップS22)。連続検索回数が「1」となったた
め(ステップS23)、連続回数判定部32は、最短と
なる復帰経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依
頼情報を生成し(ステップS24)、再検索部33に供
給する(ステップS29)。
【0062】再検索部33は、再検索依頼情報を取得す
ると(ステップS31)、誘導経路までの最短の復帰経
路RをCD−ROM4に記憶された道路網情報から検
索し(ステップS33)、検索した復帰経路Rを規定
する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶する(ス
テップS34)。再検索部33は、復帰経路の検索完了
情報を生成し(ステップS35)、誘導部34に供給す
る(ステップS39)。誘導部34は、検索完了情報を
取得すると(ステップS41)、復帰経路情報を復帰経
路記憶部36から取得し(ステップS45)、図6
(a)に示すように、誘導経路と併せて復帰経路R
表示部6に表示する(ステップS46)。
【0063】その後、自車Vが、図6(b)に示すよう
に、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸脱
を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して
連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連
続回数判定部32は、連続検索回数が「2」となったた
め(ステップS23)、逸脱地点から1km離れた地点
に復帰する復帰経路の検索を再検索部33に依頼する再
検索依頼情報を生成し(ステップS25)、再検索部3
3に供給する(ステップS29)。
【0064】再検索部33は、逸脱地点から1km離れ
た地点に復帰する復帰経路RをCD−ROM4に記憶
された道路網情報から検索し(ステップS33)、検索
した復帰経路Rを規定する復帰経路情報を復帰経路記
憶部36に記憶した後(ステップS34)、生成した検
索完了情報を誘導部34に供給する(ステップS3
9)。誘導部34は、復帰経路情報を復帰経路記憶部3
6から取得し(ステップS45)、図6(b)に示すよ
うに、誘導経路と併せて復帰経路Rを表示部6に表示
する(ステップS46)。
【0065】その後も、自車Vが、図6(c)に示すよ
うに、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸
脱を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成し
て連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。
連続回数判定部32は、連続検索回数が「3」となった
ため(ステップS23)、逸脱地点から残りの誘導経路
の中間地点に復帰する復帰経路の検索を再検索部33に
依頼する再検索依頼情報を生成し(ステップS26)、
再検索部33に供給する(ステップS29)。
【0066】再検索部33は、逸脱地点から残りの誘導
経路の中間地点に復帰する復帰経路RをCD−ROM
4に記憶された道路網情報から検索し(ステップS3
3)、検索した復帰経路Rを規定する復帰経路情報を
復帰経路記憶部36に記憶した後(ステップS34)、
生成した検索完了情報を誘導部34に供給する(ステッ
プS39)。誘導部34は、復帰経路情報を復帰経路記
憶部36から取得し(ステップS45)、図6(c)に
示すように、復帰経路Rを表示部6に表示する(ステ
ップS46)。
【0067】更に、自車Vが、図6(d)に示すよう
に、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸脱
を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して
連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連
続回数判定部32は、連続検索回数が「4」となったた
め(ステップS23)、現在地から目的地までの新たな
誘導経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情
報を生成し(ステップS27)、連続検索回数に0(初
期値)をセットした後(ステップS28)、生成した再
検索依頼情報を再検索部33に供給する(ステップS2
9)。
【0068】再検索部33は、現在地から目的地までの
新たな誘導経路RをCD−ROM4に記憶された道路
網情報から検索し(ステップS36)、検索した誘導経
路R を規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に
記憶する(ステップS37)。再検索部33は、誘導経
路の検索完了情報を生成し(ステップS38)、誘導部
34に供給する(ステップS39)。誘導部34は、誘
導経路情報を誘導経路記憶部35から取得し(ステップ
S47)、図6(d)に示すように、新たな誘導経路R
を表示部6に表示する(ステップS48)。
【0069】このように、経路の再検索の回数が増える
に従って、適切な復帰経路を検索できるだけでなく、再
検索の回数が所定の値を超えると、利用者が意図的に誘
導経路から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路
を検索する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から
逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0070】上記の実施の形態では、連続検索回数が予
め定められた回数、例えば、2回となった際に、逸脱地
点から1km離れた地点に復帰する復帰経路を検索し、
4回となった際に、新たな誘導経路を検索したが、この
ような基準となる回数や距離は、任意であり、そして、
利用者が自由に設定できるようにしてもよい。例えば、
利用者は、操作部5を介して目的地等を入力する際に、
新たな誘導経路を検索するために必要な連続検索回数
や、逸脱地点からどの程度の距離が離れた地点に復帰す
るか等を設定できるようにしてもよい。
【0071】上記の実施の形態では、連続検索回数が予
め定められた回数を超えた際に、利用者が意図的に誘導
経路から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路等
を検索して表示したが、意図的に逸脱したことの判別方
法は、任意である。例えば、逸脱地点からの走行距離を
測定し、所定の距離を超えた場合に、意図的に誘導経路
から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路等を検
索して表示してもよい。
【0072】上記の実施の形態では、CD−ROM4に
記憶された道路網情報を毎回検索したが、初めに、所定
のメモリ領域に道路網情報を複写して記憶させ、そのメ
モリ領域に記憶された道路網情報を検索してもよい。
【0073】なお、この発明の実施の形態にかかるナビ
ゲーションシステムは、専用のシステムによらず、通常
のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例え
ば、コンピュータに上述のいずれかの処理を実行するた
めのプログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、
CD−ROM等)から当該プログラムをインストールす
ることにより、上述の処理を実行するナビゲーションシ
ステムを構成することができる。
【0074】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的かつ流動的にプログ
ラムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネットワ
ークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、こ
れをネットワークを介して配信してもよい。そして、こ
のプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケ
ーションプログラムと同様に実行することにより、上述
の処理を実行することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーションシス
テムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る逸脱判定処理を説明
するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る依頼情報生成処理を
説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る再検索処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る誘導処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るナビゲーションシス
テムの具体的な動作を説明するための模式図であって、
(a)が1回目の再検索により表示される復帰経路R
を示す図であり、(b)が2回目の再検索により表示さ
れる復帰経路Rを示す図であり、(c)が3回目の再
検索により表示される復帰経路Rを示す図であり、
(d)が4回目の再検索により表示される新たな誘導経
路Rを示す図である。
【図7】従来のナビゲーションシステムにおける経路再
検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】従来のナビゲーションシステムの具体的な動作
を説明するための模式図であって、(a)が誘導経路か
ら逸脱した様子を示す図であり、(b)が再検索により
表示される復帰経路を示す図である。
【符号の説明】
1 GPSアンテナ 2 GPSモジュール 3 処理制御部 4 CD−ROM 5 操作部 6 表示部 31 逸脱判定部 32 連続回数判定部 33 再検索部 34 誘導部 35 誘導経路記憶部 36 復帰経路記憶部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現在地が、所定の出発地から目的地までの
    進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検
    出する逸脱検出手段と、 前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再
    検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手
    段と、 前記検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なく
    とも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及
    び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれ
    かの経路を再検索する経路再検索手段と、 前記経路再検索手段により検索された経路を表示する表
    示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 【請求項2】現在地が、所定の出発地から目的地までの
    進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検
    出する逸脱検出手段と、 前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再
    検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手
    段と、 前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた
    回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべ
    き復帰経路を再検索する復帰経路再検索手段と、 前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた
    回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進む
    べき誘導経路を再検索する誘導経路再検索手段と、 前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段の
    いずれかにより検索された経路を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  3. 【請求項3】前記復帰経路再検索手段は、前記検索回数
    取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地か
    ら誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から
    誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれか
    の復帰経路を再検索する、 ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシス
    テム。
  4. 【請求項4】所定の道路網情報を予め記憶する道路網情
    報記憶手段と、 経路の再検索が連続して行われた回数を記憶する連続回
    数記憶手段と、 所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘
    導経路を記憶する誘導経路記憶手段と、 現在地が、前記誘導経路記憶手段に記憶された誘導経路
    上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、 前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、前記連続
    回数記憶手段に記憶された回数を取得する検索回数取得
    手段と、 前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた
    回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべ
    き復帰経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する復
    帰経路再検索手段と、 前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた
    回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進む
    べき誘導経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する
    誘導経路再検索手段と、 前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段の
    いずれかにより検索された経路を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  5. 【請求項5】前記復帰経路再検索手段は、復帰経路を再
    検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数
    を増加させ、 前記誘導経路再検索手段は、誘導経路を再検索すると共
    に前記連続回数記憶手段に記憶された回数を初期値に戻
    す、 ことを特徴とする請求項4に記載のナビゲーションシス
    テム。
  6. 【請求項6】現在地が、所定の出発地から目的地までの
    進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検
    出する逸脱検出ステップと、 前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の
    再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得
    ステップと、 前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従っ
    て、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復
    帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経
    路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップ
    と、 前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画
    面に表示する表示ステップと、 を備えることを特徴とする経路再検索方法。
  7. 【請求項7】現在地が、所定の出発地から目的地までの
    進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検
    出する逸脱検出ステップと、 前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の
    再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得
    ステップと、 前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定
    められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上まで
    の進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステッ
    プと、 前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定
    められた回数を超えている場合に、現在地から目的地ま
    での進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステ
    ップと、 前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検索ス
    テップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に
    表示する表示ステップと、 を備えることを特徴とする経路再検索方法。
  8. 【請求項8】前記復帰経路再検索ステップは、前記検索
    回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なく
    とも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及
    び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰
    経路のいずれかの復帰経路を再検索する、 ことを特徴とする請求項7に記載の経路再検索方法。
  9. 【請求項9】現在地が、所定の出発地から目的地までの
    進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検
    出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて
    逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた
    回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数
    取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも
    現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、
    現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの
    経路を再検索する経路再検索ステップと、前記経路再検
    索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する
    表示ステップとを有する経路再検索方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】現在地が、所定の出発地から目的地まで
    の進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを
    検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップに
    て逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われ
    た回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回
    数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回
    数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき
    復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップと、前記
    検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定めら
    れた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの
    進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステップ
    と、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検
    索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画
    面に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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