JP2001020769A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP2001020769A
JP2001020769A JP11196096A JP19609699A JP2001020769A JP 2001020769 A JP2001020769 A JP 2001020769A JP 11196096 A JP11196096 A JP 11196096A JP 19609699 A JP19609699 A JP 19609699A JP 2001020769 A JP2001020769 A JP 2001020769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの自動停止再始動制御を行うにあた
り、再始動の際の振動を低減する。 【解決手段】 シフトレバーがDポジションであってエ
ンジンがエコラン制御(自動停止再始動制御)により停
止されており、かつアクセルペダルがオンされていない
場合に、エコラン復帰条件(再始動条件)が成立すると
(ステップS112)、まずCVTの入力側クラッチの
みを係合させ(ステップS114)、かつCVTの出力
側クラッチを解放した状態で(ステップS122)、エ
ンジンを再始動する。エンジンの再始動の際には出力側
クラッチが係合していないので再始動の際の振動トルク
がCVTを介して駆動輪に伝達されず、車両の振動を低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中に内燃機関
の停止と再始動とを実行することにより、燃料を節約し
あるいは排気エミッションを低減させるための車両の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば交差点等で自動車が停車し
た場合、所定の停止条件下でエンジンを自動停止させ、
その後、所定の再始動条件下、例えばアクセルペダルを
踏み込んだときにエンジンを再始動させる自動停止再始
動制御を行う車両の制御装置が提案されている。このよ
うな制御はエコラン制御と称され、燃料の節約及び排気
エミッションの低減を図ることができるものとして期待
されている。
【0003】他方、変速機の入力側と出力側とに、動力
伝達を断続するクラッチを設け、両クラッチが独立して
操作されるように構成した車両があるが、このような車
両においても、上記のエコラン制御を行うことを考える
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、走行状態にお
いて上述のエコラン制御の実行によりエンジンが停止さ
れた場合、上述した変速機の出力側と入力側の各クラッ
チが接続された状態でエンジンが停止されるので、この
状態からエンジンが再始動されると、始動の際の振動ト
ルクが変速機を介して駆動輪に伝達される結果、振動が
生じる可能性があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、自動停止再始動制御を行うにあた
り、再始動の際の振動を低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、内燃機関と、変速機と、内燃機関と
変速機の間に設けられた入力側クラッチと、変速機の出
力側に設けられた出力側クラッチとを備え、内燃機関の
停止後、所定の再始動条件が満たされると、前記入力側
クラッチが係合しており且つ前記出力側クラッチが係合
していない状態で、前記内燃機関を再始動させることを
特徴とする車両の制御装置である。
【0007】第1の発明では、内燃機関の停止後、所定
の再始動条件が満たされると前記内燃機関を再始動させ
る制御が行われるが、ここで第1の発明では、前記入力
側クラッチが係合しており且つ前記出力側クラッチが係
合していない状態で、前記内燃機関を再始動させる。
尚、ここにいう「係合していない状態」とは、出力側ク
ラッチの駆動側部材と従動側部材とが摺動しつつも動力
伝達を行わない状態を含む。
【0008】すなわち第1の発明では、内燃機関の再始
動の際には出力側クラッチが係合していないので、内燃
機関の再始動の際の振動トルクが変速機を介して駆動輪
に伝達されることはなく、車両の振動のおそれを低減す
ることができる。
【0009】第2の発明は、内燃機関と、変速機と、内
燃機関と変速機の間に設けられた入力側クラッチと、変
速機の出力側に設けられた出力側クラッチとを備え、内
燃機関の停止後、所定の再始動条件が満たされると、前
記入力側クラッチが係合しておらず且つ前記出力側クラ
ッチが係合していない状態で、前記内燃機関を再始動さ
せることを特徴とする車両の制御装置である。
【0010】第2の発明は、内燃機関の再始動の際に出
力側クラッチが係合していない点で第1の発明と共通す
るが、特に第2の発明では、出力側クラッチのみならず
入力側クラッチも係合していない状態で再始動が行われ
る。尚、ここにいう「係合していない状態」とは、入力
側クラッチの駆動側部材と従動側部材とが摺動しつつも
動力伝達を行わない状態を含む。したがって第2の発明
では、内燃機関の再始動の際には駆動輪のみならず変速
機も内燃機関から切り離されているから、内燃機関の再
始動を軽負荷で行うことができ、再始動を迅速かつ軽快
に行うことができると共に、再始動に伴う振動のおそれ
を更に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。図1は、本発明の一実施例である車両
の制御装置20の概略を示す構成図である。図示するよ
うに、車両の制御装置20は、内燃機関であるエンジン
22と、エンジン22からの動力を断続する入力側クラ
ッチ30と、入力側クラッチ30からの出力回転の向き
を切り換える前後進切換機構32と、出力回転を変速し
て出力軸29に伝達するベルト駆動式無段変速機(Cont
inuously Variable Transmission;以下、CVTとい
う)33と、エンジン22を再始動可能な発電機として
も動作するモータ40と、インバータ60を介したモー
タ40への電力の供給およびモータ40により発電され
た電力による充電が可能なバッテリ62と、装置全体を
コントロールする電子制御ユニット70とを備える。エ
ンジン22からの動力は、CVT33により変速されて
出力軸29に出力され、出力側クラッチ27および歯車
を介して接続されたディファレンシャルギヤ34を通
じ、駆動輪36,38に出力される。
【0012】エンジン22はガソリンを燃料とする内燃
機関であり、エンジン22の運転制御は、エンジン用電
子制御ユニット(以下、EGECUという)23による
図示しないスロットルバルブの開度の制御や図示しない
燃料噴射弁の開弁時間の制御などによって行なわれてい
る。
【0013】CVT33は、エンジン22のクランク軸
24に、電磁クラッチである入力側クラッチ30、なら
びに前後進切換機構32を介して接続されている。また
CVT33の出力軸29には、機械式摩擦クラッチであ
る出力側クラッチ27が接続されている。
【0014】CVT33の入力軸25及び出力軸29に
は、有効径が可変な可変プーリ10及び11が設けられ
ており、これら可変プーリ10及び11の間には伝動ベ
ルト12が巻き掛けられている。可変プーリ10及び1
1は、入力軸25及び出力軸29にそれぞれ固定された
固定回転体13及び14と、入力軸25及び出力軸29
に軸方向には移動可能でかつ回転方向には相対回転不能
に設けられた可動回転体15及び16とを備えている。
可動回転体15及び16は、これらにそれぞれ取り付け
られた油圧アクチュエータ17,18の作動により軸方
向に移動するように構成されており、これにより固定回
転体13及び14と可動回転体15及び16との間に形
成されたV溝幅が変動し、伝動ベルト12の掛り径が変
更される。
【0015】CVT33の入力軸25及び出力軸29に
は、これらの回転速度を検出するための回転センサ6
6,68がそれぞれ設けられている。これら回転センサ
66,68は、CVT用電子制御ユニット(以下CVT
ECUという)31に電気的に接続されており、CVT
ECU31は、回転センサ66,68の検出信号に基づ
いてCVT33の変速比を制御する。また、CVT33
の変速比は、走行状態や車室内に設けられたシフトレバ
ー84の操作状態に応じて変更されるように構成されて
いる。
【0016】CVT33の変速操作に用いられるオイル
ポンプ19は、エンジン22のクランクシャフト24に
直結されており、このオイルポンプ19の出力側は、図
示しない油圧制御回路を介してCVT33の油圧アクチ
ュエータ17,18、および出力側クラッチ27等に接
続されている。
【0017】モータ40は同期電動発電機であり、後述
するエコラン制御の実行中にエンジン22を再始動する
際にはスタータモータ(図示せず)の代わりに用いら
れ、またエンジン22の制動の際には電力を回生するも
のである。モータ40の出力軸である回転軸42には、
減速機44が取り付けられており、この減速機44には
プーリ58が取り付けられている。減速機44は、図示
するように、回転軸42に取り付けられたサンギヤ46
と、リングギヤ48と、サンギヤ46の周囲を自転しな
がら公転する複数のピニオンギヤ50と、複数のピニオ
ンギヤ50を連結するキャリア52とからなる遊星歯車
機構を主部品として構成されている。リングギヤ48
は、ブレーキ54によりケースに固定されるようになっ
ていると共にワンウェイクラッチ56により回転軸42
に接続されている。したがって、ブレーキ54を係合状
態とすれば、回転軸42の回転は、遊星歯車機構のギヤ
比をもって減速してプーリ58に伝達され、ブレーキ5
4を非係合状態とすれば、ワンウェイクラッチ56が係
合して減速されずに伝達されるようになっている。他
方、エンジン22のクランクシャフト24にはクラッチ
26を介してプーリ28が取り付けられ、このプーリ2
8と上記プーリ58との間にはベルト59が巻き掛けら
れており、モータ40によりエンジン22を再始動でき
ると共に、逆にエンジン22の動力によりモータ40を
発電機として動作させることができるようになってい
る。
【0018】モータ40の運転は、インバータ60を介
してモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUと
いう)41により制御されている。モータECU41に
よるモータ40の運転制御は、バッテリ62に接続され
たインバータ60が備えるスイッチング素子としての6
個のトランジスタのオン時間の割合を順次制御してモー
タ40の三相コイルの各コイルに流れる電流を制御する
ことによって行なわれる。また、モータ40を発電機と
して動作させる制御もモータECU41によりなされ
る。バッテリ62は、充放電可能な二次電池として構成
されており、その蓄電状態や充放電はバッテリ用電子制
御ユニット(以下、バッテリECUという)63により
制御されている。
【0019】電子制御ユニット70は、CPU72を中
心としたワンチップマイクロプロセッサとして構成され
ており、処理プログラムを記憶したROM74と、一時
的にデータを記憶するRAM76と、EGECU23や
CVTECU31,モータECU41,バッテリECU
63と通信を行なう図示しない通信ポートと、入出力ポ
ート(図示せず)とを備える。この電子制御ユニット7
0には、駆動輪36,38に取り付けられた駆動輪速セ
ンサ37,39からの駆動輪速VR,VL、アクセルペ
ダルポジションセンサ81により検出されるアクセルペ
ダル80の踏み込み量であるアクセルペダルポジション
AP、シフトポジションセンサ85により検出されるシ
フトレバー84の操作位置すなわちP(停車)・D(走
行)・R(後退)・N(中立)・4・3・2・L(ロ
ー)の各ポジションを示す信号であるシフトポジション
SP、ブレーキペダルセンサ83により検出されるフッ
トブレーキペダル82の踏み込み量であるブレーキペダ
ルポジションBP、サイドブレーキ位置センサ87によ
り検出されるサイドブレーキレバー86のオンオフとし
てのブレーキスイッチBSに加え、エコラン制御を行な
わないときにオン操作され許容モードから禁止モードへ
の切換えに用いられるエコランカットスイッチ88から
のエコランカット信号ECSWなどが、入力ポートを介
して入力されている。また、電子制御ユニット70から
はクラッチ26への駆動信号や減速機44への駆動信
号、運転席前面のパネルに取り付けられエコラン制御を
行なっているときに点灯するエコランインジケータ89
への駆動信号に加え、入力側クラッチ30や出力側クラ
ッチ27への駆動信号などが、出力ポートを介して出力
されている。
【0020】こうして構成された車両の制御装置20で
は、電子制御ユニット70により車両の状態に応じてエ
ンジン22を自動停止したり自動再始動する自動停止再
始動制御(以下「エコラン制御」という。)が行なわれ
ている。エンジン22の自動停止の条件は、シフトレバ
ー84がNポジションまたはPポジションのときには、
「車両が停止状態」かつ「アクセルオフ」(アクセルペ
ダル80が踏み込まれていない状態)であり、シフトレ
バー84がDポジションのときには、「車両が停止状
態」かつ「アクセルオフ」(アクセルペダル80が踏み
込まれていない状態)かつ「ブレーキオン」(ブレーキ
ペダル82が踏み込まれている状態)である。なお、自
動停止の条件としては、これらのほかに「CVT油温が
所定範囲内」であることや「エンジン水温が所定値以
上」であることを加えることも好適である。車両の停止
状態は、駆動輪速センサ37,39により検出される駆
動輪速VR,VLから演算される車速Vにより判定さ
れ、アクセルペダル80やブレーキペダル82の踏み込
み状態は、アクセルペダルポジションセンサ81により
検出されるアクセルペダルポジションAPやブレーキペ
ダルセンサ83により検出されるブレーキペダルポジシ
ョンBPに基づいて判定される。一方、エンジン22の
自動再始動の条件は、こうした自動停止の条件が成立し
なくなった状態である。
【0021】エンジン22の自動停止処理は燃料噴射の
停止及び点火プラグへの給電の停止によって行われ、エ
ンジン22の再始動はこれらの再開とモータ40の駆動
とによって行われる。こうしたエコラン制御は、例えば
市街地走行しているときの交差点での信号待ち状態や踏
切での列車の通過待ち状態のときに作動し、燃費の向上
とエミッションの削減を図っている。また、このエコラ
ン制御の実行中には、エンジン22がエコラン制御の実
行によって自動停止されると、エコラン制御が実行中で
あることを示すエコラン制御実行フラグがセットされ、
このエコラン制御実行フラグは以下のエコラン規制処理
制御において後述のとおり参照される。
【0022】以上のとおり構成された車両の制御装置2
0において行われる制御の例について説明する。
【0023】図2は、実施例の電子制御ユニット70に
より実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャー
トである。このルーチンは、図示しないイグニッション
キーがオンとされたときから所定時間毎に繰り返し実行
される。
【0024】この制御ルーチンが実行されると、電子制
御ユニット70のCPU72は、まず、各種信号の入力
処理を実行する(ステップS100)。入力信号には、
通信ポートを介して入力されるEGECU23、CVT
ECU31、モータECU41などの作動状態信号と、
出入力ポートを介して入力される駆動輪速センサ37,
39により検出される駆動輪速VR,VL、アクセルペ
ダルポジションセンサ81からのアクセルペダルポジシ
ョンAP、ブレーキペダル82からのブレーキペダルポ
ジションBP、シフトポジションセンサ85からのシフ
トポジションSP、サイドブレーキ位置センサ87から
のブレーキスイッチBSなどの検出信号がある。
【0025】こうして入力信号処理を実行すると、次
に、上述したエコラン制御実行フラグのセットの有無に
基づき、エンジン22がエコラン制御の実行によって自
動停止状態にあるか否かの判断を行う(ステップS10
2)。エコラン制御が実行されていない通常の走行時に
はここで否定判定され、本ルーチンを終了する。エコラ
ン制御の実行によって自動停止されている場合には肯定
判定され、次にシフトレバー84がDポジションか否か
が、シフトポジションセンサ85の検出値に基づいて判
定される(ステップS104)。Dポジション以外の場
合には、通常のエコラン制御を行うべく、エコラン復帰
条件すなわち再始動条件が成立しているかが判定され
(ステップS106)、成立している場合にはエンジン
22に対し所定の始動処理を行い(ステップS10
8)、成立していない場合にはエンジン22の停止状態
を継続して(ステップS110)、本ルーチンを終了す
る。
【0026】他方、ステップS104でシフトレバー8
4がDポジションである場合には、次に、エコラン復帰
条件すなわち再始動条件が成立しているかが判断され
(ステップS112)、成立していない場合には、エン
ジン22の停止状態を継続して(ステップS110)、
本ルーチンを終了する。
【0027】ステップS112でエコラン復帰条件が成
立している場合には、入力側クラッチ30が係合され
(ステップS114)、次に、アクセルペダル80がオ
ンされているか否かがアクセルペダルポジションセンサ
81の検出値に基づいて判定される(ステップS11
6)。アクセルペダル80がオンされている場合は、出
力側クラッチ27に対して係合出力が行われ(ステップ
S118)、出力側クラッチ27が係合している場合に
は係合状態が継続され、また係合していない場合には係
合側に操作される。次にエンジン22に対し所定の始動
処理を行い(ステップS120)、本ルーチンを終了す
る。
【0028】そして、ステップS116でアクセルペダ
ル80がオンされていない場合は、出力側クラッチ27
が解放され(ステップS122)、その状態から、エン
ジン22に対し所定の始動処理を行い(ステップS12
0)、本ルーチンを終了する。なお、図3に示すよう
に、ステップS120によりエンジン22が再始動さ
れ、エンジン22の回転数NEが所定のアイドリング回
転数NETGTに達すると、出力側クラッチ27に対し
て係合出力が行われる。
【0029】このように、本実施形態では、シフトレバ
ー84がDポジションであってエンジン22がエコラン
制御により停止されており、かつアクセルペダル80が
オンされていない場合に、エコラン復帰条件が成立する
と(ステップS112)、まず入力側クラッチ30のみ
を係合させ(ステップS114)、かつ出力側クラッチ
27を解放した状態で(ステップS122)、エンジン
22を再始動する。したがって、本実施形態では、エン
ジン22の再始動の際には出力側クラッチ27が係合し
ていないので、再始動の際の振動トルクがCVT33を
介して駆動輪36,38に伝達されることはなく、車両
の振動のおそれを低減することができる。また、本実施
形態においては、入力側クラッチ30を解放する場合に
比べ、駆動輪36,38側との接続が断たれてCVT3
3が自由に回転可能となるため、CVT33の変速比が
制御し易いという効果を得ることができる。
【0030】また他方、ステップS116においてアク
セルペダル80がオンされている場合は、出力側クラッ
チ27が係合した状態でエンジン22を再始動するが
(ステップS118,S120)、この場合は運転者が
急発進を行うことを期待している場合であると考えられ
るから、車両に振動が生じても不都合や違和感はない。
【0031】なお、本実施形態では、ステップS122
において出力側クラッチ27を解放する構成としたが、
このような構成に代えて、出力側クラッチ27の駆動側
部材と従動側部材とが摺動しつつも動力伝達を行わない
状態とする構成としてもよく、この場合にも同様の効果
を得ることができる上、エンジン22の再始動から出力
側クラッチ27の係合までの時間を短縮できるので、そ
の後の発進を迅速に行うことができる利点がある。
【0032】また、本実施形態では、エコラン復帰条件
が成立すると(ステップS112)、ステップS114
において入力側クラッチ30を係合させ、その状態でエ
ンジン22を再始動する構成としたが、このような構成
に代えて、かかる場合に入力側クラッチ30が係合して
いない状態とし、かつ、出力側クラッチ27を解放した
状態で(ステップS122)、エンジン22を再始動す
る構成としてもよい。すなわち、例えば図4に示すよう
に、ステップS120によりエンジン22が再始動され
る際には、入力側クラッチ30を解放としておき、エン
ジン22の回転数NEが所定のアイドリング回転数NE
TGTとなる途上の基準回転数NE2(例えば350r
pm)を上回ったことを条件に、入力側クラッチ30が
係合を開始するように構成する。なお、この構成では、
入力側クラッチ30が係合していない場合にはその状態
が維持され、係合している場合には一旦解放側に操作さ
れる構成とすることが好適である。
【0033】この構成は、エンジン22の再始動の際に
出力側クラッチ27が係合していない点においては上述
の実施形態と共通するが、特に出力側クラッチ27のみ
ならず入力側クラッチ30も係合していない状態で再始
動が行われる点で上述の実施形態と異なる。しかして、
このような構成によれば、エンジン22の再始動の際に
は、駆動輪36,38のみならずCVT33もエンジン
22から切り離されているから、エンジン22の再始動
を軽負荷で行うことができ、CVT33の慣性力(イナ
ーシャ)が減ることにより、再始動を迅速かつ軽快に行
うことができると共に、再始動に伴う振動のおそれを更
に低減することができる。
【0034】さらに、この構成においては、エンジン2
2の再始動の際に、入力側クラッチ30をいわゆる半係
合状態、すなわち、入力側クラッチ30の駆動側部材と
従動側部材とが摺動しつつも動力伝達を行わない状態と
してもよく、この場合にも同様の効果を得ることができ
る上、エンジン22の再始動から入力側クラッチ30の
係合までの時間を短縮できるので、その後の発進を迅速
に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両の制御装置を示
す構成図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る制御の一例を示すフ
ロー図である。
【図3】 本発明の実施形態におけるエンジンの始動と
出力側クラッチの係合の関係を示すタイミングチャート
である。
【図4】 本発明の実施形態の変形例におけるエンジン
の始動と入力側クラッチの係合の関係を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
20 車両の制御装置、22 エンジン、23 エンジ
ン用電子制御ユニット、27 出力側クラッチ、30
入力側クラッチ、31 自動変速機用電子制御ユニッ
ト、32 前後進切換機構、33 ベルト駆動式無段変
速機、36,38駆動輪、40 モータ、70 電子制
御ユニット、80 アクセルペダル、81 アクセルペ
ダルポジションセンサ、82 ブレーキペダル、83
ブレーキペダルセンサ、84 シフトレバー、85 シ
フトポジションセンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と、変速機と、内燃機関と変速
    機の間に設けられた入力側クラッチと、変速機の出力側
    に設けられた出力側クラッチとを備え、内燃機関の停止
    後、所定の再始動条件が満たされると、前記入力側クラ
    ッチが係合しており且つ前記出力側クラッチが係合して
    いない状態で、前記内燃機関を再始動させることを特徴
    とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と、変速機と、内燃機関と変速
    機の間に設けられた入力側クラッチと、変速機の出力側
    に設けられた出力側クラッチとを備え、内燃機関の停止
    後、所定の再始動条件が満たされると、前記入力側クラ
    ッチが係合しておらず且つ前記出力側クラッチが係合し
    ていない状態で、前記内燃機関を再始動させることを特
    徴とする車両の制御装置。
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Cited By (4)

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