JP2001020565A - 柵 体 - Google Patents

柵 体

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JP2001020565A
JP2001020565A JP19492599A JP19492599A JP2001020565A JP 2001020565 A JP2001020565 A JP 2001020565A JP 19492599 A JP19492599 A JP 19492599A JP 19492599 A JP19492599 A JP 19492599A JP 2001020565 A JP2001020565 A JP 2001020565A
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Japan
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hole
horizontal
rail
fence
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Seiji Wakamoto
誠治 若本
Yoshinori Osawa
嘉徳 大沢
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WAKAMOTO SEISAKUSHO KK
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WAKAMOTO SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒な作業を行うことなく容易に製造するこ
とが可能であり、製造コストの低減化に寄与する。 【解決手段】 互いに対向した上下一対の横桟2間に複
数本の縦桟3が連結されてなる柵体1であって、各横桟
2には、上下で対向した位置に縦桟3の端部を嵌め込む
かしめ孔21が穿設され、これらかしめ孔21のそれぞ
れに縦桟3を嵌め込んだ状態で横桟2を両側縁からプレ
ス処理することにより、横桟2の塑性変形でかしめ孔2
1に嵌め込まれた縦桟3が抜け止めされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道や橋梁等に手
摺用や転落防止用あるいは仕切り用や装飾用として施工
される高欄や防護柵等の柵体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すような柵体が知られて
いる。この柵体100は、歩道や橋梁等に手摺用や転落
防止用として用いられるものであり、一対の支柱101
と、これら支柱101間に連結された上下一対の横桟1
02と、これら横桟102間に所定ピッチで介設された
複数本の縦桟103と、上部の横桟102に被せられた
手摺としての笠木104からなっている。
【0003】かかる柵体100は、まず、支柱101間
に一対の横桟102を配してこれらをボルト止めあるい
は溶接止めで支柱101に固定し、ついで横桟102間
に所定ピッチで複数本の縦桟103をボルト止めや溶接
止めで固定していき、最後に笠木104を上部の横桟1
02に装着することにより形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような柵体100にあっては、各部品(支柱101、
横桟102および縦桟103)が一々ボルト止めや溶接
止めで互いに結合されるため製造に手間が掛り、製造コ
ストが嵩むという問題点を有していた。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、面倒な作業を行うことなく
容易に製造することが可能であり、製造コストの低減化
に寄与することができる柵体を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに対向した上下一対の横桟間に複数本の縦桟が連結
されてなる柵体であって、各横桟には、上下で対向した
位置に縦桟の端部を嵌め込むかしめ孔が穿設され、これ
らかしめ孔のそれぞれに縦桟を嵌め込んだ状態で横桟を
両側縁からプレス処理することにより、横桟の塑性変形
でかしめ孔に嵌め込まれた縦桟が抜け止めされているこ
とを特徴とするものである。
【0007】この発明によれば、複数の縦桟の各端部を
一対の横桟のかしめ孔に順次嵌め込んだ状態で、横桟
を、その両側縁からプレス処理することにより、横桟の
塑性変形でかしめ孔の内周面が縦桟の外周面に密着固定
された状態で縦桟および横桟からなる柵体が形成され
る。このように、プレス処理のみで柵体が形成されるた
め、従来のようにボルト止めや溶接止めなどの面倒な操
作を縦桟の1本ずつについて行わなければならないとい
う不都合が解消され、これによって柵体製造の効率化が
実現し、引いては製造コストの低減化に貢献する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記かしめ孔は、横桟の延びる方向に長尺
の長孔であることを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、横桟の長孔に縦桟を嵌
挿した状態で、長孔には縦桟の存在しない中空部分が存
在するため、横桟はプレス処理時にこの中空部分が潰れ
ることで塑性変形が起こり易くなっているとともに、中
空部分を埋めるような横桟の塑性変形で縦桟の外周面が
変形した長孔の周縁に密着した状態になり、縦桟の横桟
に対する結合状態が堅固なものになる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記かしめ孔は、縦桟が嵌め込まれる嵌挿
孔と、各嵌挿孔の孔心を結ぶ線上に位置し、かつ、各嵌
挿孔を挟むように穿設された一対のスリットとから形成
されていることを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、横桟の嵌挿孔に縦桟を
嵌挿した状態で横桟のスリット位置をプレス処理するこ
とにより、横桟はスリットの隙間寸法が小さくなるよう
に容易に塑性変形するため、プレス圧をそれ程大きくす
る必要がなくなり、その分、大型のプレスマシンを採用
する必要がなくなり、設備コストの低減化に寄与すると
ともに、操業時のエネルギーコストの低減化が実現す
る。また、スリットの隙間寸法が縮まることで縦桟の外
周面が変形して嵌挿孔の周縁に密着した状態になり、縦
桟の横桟に対する結合状態が堅固なものになる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記縦桟は、長手方向
に貫通孔の形成されたパイプ体であることを特徴とする
ものである。
【0013】この発明によれば、横桟のプレス処理によ
るかしめ孔の縮径によって、中空のパイプ体からなる縦
桟も塑性変形して縮径するため、縦桟は横桟から確実に
抜け止めされた状態になる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る柵体の一実
施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組立て斜
視図である。これらの図に示すように、柵体1は、水平
方向に延びる上下方向一対の横桟2と、これら一対の横
桟2間に連結される複数本の縦桟3とからなる基本構成
を有している。
【0015】横桟2は、金属製の長尺の板状体が採用さ
れているとともに、縦桟3は、金属製のパイプ体が採用
されている。本実施形態においては、これら横桟2およ
び縦桟3は、ステンレススチール製のものが適用されて
いるが、ステンレススチール製のものに限定されるもの
ではなく、通常の軟鉄製等の鉄材製であってもよいし真
鍮などの銅合金製でもあってもよい。さらに、ジュラル
ミンなどのアルミニウム合金製であっても好適に適用可
能である。
【0016】また、横桟2には加工性の良好なアルミニ
ウム合金を使用する一方、縦桟3には剛性に優れたステ
ンレススチール製のものを適用する等、横桟2と縦桟3
とで金属材料の種類を異ならせるようにしてもよい。
【0017】かかる横桟2には、図1に示すように、第
1実施形態に係る複数個のかしめ孔21が穿設されてい
る。各かしめ孔21は、横桟2の長手方向に延びる中心
線上に等ピッチで穿設され、孔の中心位置に形成された
嵌挿孔22と、各嵌挿孔22から横桟2の中心線に沿う
ように互いに反対方向に切り欠かれて形成された、1つ
の嵌挿孔22当り一対のスリット23と、各スリット2
3の先端部にそれぞれ穿設された上記嵌挿孔22より小
径の逃し孔24とからなっている。
【0018】上記嵌挿孔22の内径寸法は、縦桟3の外
径寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって縦
桟3を横桟2に摺接状態で容易に嵌挿し得るようになっ
ている。
【0019】上記縦桟3は、本実施形態においては、横
桟2の両端の嵌挿孔22に嵌挿される第1縦桟31と、
これら一対の第1縦桟31間の嵌挿孔22に嵌挿される
第1縦桟31より短尺の第2縦桟32とが採用されてい
る。第1縦桟31は、柵体1の支柱としての役割を果た
すものであり、第2縦桟32は、柵体1の柵の役割を果
たすものである。
【0020】そして、本発明においては、まず、一対の
第1縦桟31を複数本の第2縦桟32の両外側に配する
ように準備した上で、各縦桟3の一方の端部を一の横桟
2の嵌挿孔22に所定の突出量で順次嵌挿するととも
に、同他方の端部を、第1縦桟31の突出量が第2縦桟
32の突出量より長くした状態で他の横桟2の嵌挿孔2
2に順次嵌挿し、これによって、各縦桟3が横桟2に固
定されていない状態の柵体1の原体を形成する。
【0021】ついで、得られた柵体1の原体を、所定の
プレスマシンに掛けて各嵌挿孔22およびその嵌挿孔2
2に連なったスリット23に対応する横桟2の両側縁部
をプレス処理し、横桟2の塑性変形で嵌挿孔22を縮径
することにより、図2に示すような本発明に係る柵体1
が形成される。
【0022】図3は、柵体1の部分拡大斜視図であり、
(イ)は、縦桟3が横桟2に結合される前の状態、
(ロ)は、縦桟3が横桟2に結合された状態をそれぞれ
示している。まず、図3の(イ)に示すように、縦桟3
が横桟2の嵌挿孔22に嵌挿された状態では、縦桟3が
嵌挿孔22に嵌め込まれただけであり、両者の結合は完
了していない。この状態で、矢印で示すように、横桟2
の両側縁部がプレスマシンによってプレス処理でかしめ
られるのである。
【0023】こうすることによって、図3の(ロ)に示
すように、嵌挿孔22を挟んだ逃し孔24間の横桟2の
両側縁部が互いに接近する方向に圧縮されて塑性変形し
た圧縮縁部25が形成されるとともに、平面視で円形で
あった嵌挿孔22が略楕円形に変形する。そして、縦桟
3の嵌挿孔22に嵌挿されている部分は、この楕円形に
変形した嵌挿孔22の対向縁部に押圧されて変形してこ
の部分に括れ部33が形成された状態になり、これによ
って縦桟3は、横桟2に対する結合状態が確実になると
ともに、横桟2から確実に抜け止めされた状態になる。
【0024】そして、本実施形態においては、嵌挿孔2
2から横桟2の長手方向に向けて中心線に沿うように切
り込まれて形成された所定長さ寸法の一対のスリット2
3が設けられているとともに、各スリット23の先端部
には逃し孔24が穿設されているため、横桟2の逃し孔
24間の部分は、上記プレス処理によって塑性変形し易
くなっており、この塑性変形で圧縮縁部25が容易に形
成されるとともに、逃し孔24が楕円状に変形してスリ
ット23の対向縁部が互いに接近し、これによって嵌挿
孔22が楕円形に変形し易くなっている。
【0025】本発明の柵体1は、以上詳述したように、
各横桟2に上下で対向した位置に縦桟3の端部を嵌め込
む嵌挿孔22を穿設し、これら嵌挿孔22のそれぞれに
縦桟3を嵌め込んだ状態で横桟2を両側縁からプレス処
理でかしめることにより、横桟2の塑性変形で嵌挿孔2
2に嵌め込まれた縦桟3を固定してなるものであり、プ
レス処理のみで柵体1が形成されるため、従来のように
ボルト止めや溶接止めなどの面倒な作業を縦桟3の1本
ずつについて行う必要がなくなり、これによって柵体製
造の効率化が実現し、引いては製造コストの低減化に貢
献する。
【0026】また、横桟2には、各嵌挿孔22の孔心を
結ぶ線上に位置し、かつ、各嵌挿孔22を挟むように穿
設された嵌挿孔22当り一対の逃し孔24を設け、嵌挿
孔22と各逃し孔24との間にスリット23を形成した
ため、横桟2の嵌挿孔22に縦桟を嵌挿した状態で横桟
2のスリット位置をプレス処理することにより、横桟2
はスリット23間の隙間寸法が小さくなるように容易に
塑性変形する。従って、プレス圧をそれ程大きくする必
要がなくなり、その分、大型のプレスマシンを採用する
必要がなくなり、設備コストの低減化に寄与するととも
に、操業時のエネルギーコストの低減化を図ることがで
きる。また、スリット23の隙間寸法が縮まることで縦
桟の外周面が変形嵌挿孔22の周縁に密着して縦桟3に
括れ部33を形成させるため、縦桟3の横桟2に対する
結合状態を堅固なものにすることができるとともに、確
実な抜け止め効果を得ることができる。
【0027】図4は、かしめ孔の他の実施形態を示す平
面図であり、(イ)は第2実施形態のかしめ孔21a、
(ロ)は第3実施形態のかしめ孔21b、(ハ)は第4
実施形態のかしめ孔21c、(ニ)は第5実施形態のか
しめ孔21dをそれぞれ示している。なお、各実施形態
の図においては、紙面の左側にプレス処理前の状態、同
右側にプレス処理後の状態を示している。
【0028】第2実施形態のかしめ孔21aは、図4の
(イ)に示すように、第1実施形態のものと同様の嵌挿
孔22およびスリット23とからなっており、第1実施
形態で採用された逃し孔24は設けられていない。第2
実施形態のかしめ孔21aによれば、横桟2のプレス処
理で縦桟3を横桟2に固定するに際し、逃し孔24が存
在しない分、第1実施形態の場合より大きいプレス力を
必要とするが、一旦プレス処理で縦桟3を横桟2に固定
すれば、両者の一体性は良好になる。
【0029】第3実施形態のかしめ孔21bは、図4の
(ロ)に示すように、第1実施形態のものと同様の嵌挿
孔22と逃し孔24とからなっており、第1実施形態で
採用されたスリット23は設けられておらず、嵌挿孔2
2と逃し孔24とが直接に短絡連通されている。第3実
施形態のかしめ孔21bによれば、横桟2のプレス処理
で縦桟3を横桟2に固定するに際し、第1実施形態と略
同等のプレス力でありながら、より良好な両者の一体性
を確保することができる。
【0030】第4実施形態のかしめ孔21cは、先の第
1〜第3実施形態のものとは異なり、円形の嵌挿孔2
2、スリット23および逃し孔24が設けられておら
ず、かしめ孔21cそのものが菱形形状を呈している。
かかる第4実施形態のかしめ孔21cによれば、横桟2
のプレス処理でかしめ孔21cの菱形形状が全体的に変
形し、これによって縦桟3が横桟2に固定されることに
なる。なお、かしめ孔21cの形状を、菱形形状に代え
て楕円形状にしてもよい。
【0031】第5実施形態のかしめ孔21dは、第4実
施形態のかしめ孔21cと同様に、円形の嵌挿孔22、
スリット23および逃し孔24が設けられておらず、縦
桟3の外径寸法より相当大径の嵌挿孔22aのみで形成
されている。第5実施形態のかしめ孔21dによれば、
かしめ孔21dは円形であるため、ドリル等の穿孔機械
を用いて容易に穿設することができる。
【0032】図5は、柵体1の他の実施形態を示す部分
斜視図である。この実施形態のおいては、図5に示すよ
うに、柵体1は、縦桟3の上部および下部のいずれか一
方または双方に2枚の横桟2が装着されて形成されてい
る。隣接した横桟2に対する縦桟3の装着方法は、先に
説明したものと同様である。そして、上下で隣接した2
枚の横桟2間には上下の横桟2を一体化するための長手
方向の全長に亘る一体化部材4が介設されている。図5
に示す例では、縦桟3を挟むように2体の一体化部材4
が配設されている。これらの一体化部材4には、縦桟3
に対応した対向面に嵌込み凹部42が凹設されている。
かかる一体化部材4は、上下の横桟2に貫通されたボル
ト41を図略のナットで締結することにより各横桟2に
固定されている。
【0033】この例の柵体1によれば、縦桟3の上下位
置に一体化部材4を介して一対の縦桟3がそれぞれ固定
されているため、柵体1は、横桟2の枚数が多くなった
分および一体化部材4が存在する分構造的に丈夫なもの
になる。
【0034】図6は、図2に示す柵体1に手摺部材を被
せた状態を示す斜視図である。手摺部材5は、断面視で
逆U字形状の手摺本体51と、この手摺本体51の側壁
の互いに対向した内壁面に対向方向に突設された長手方
向に延びる各側壁当り上下一対の突条52とからなって
いる。そして、上下の突条52間の隙間に横桟2の側縁
部を嵌め込むための嵌込み溝53が形成されている。嵌
込み溝53の溝幅寸法は、横桟2の厚み寸法よりも若干
大きめに寸法設定され、これによって各嵌込み溝53を
上方の横桟2の対応したそれぞれの側縁部に外嵌するこ
とによって、図6に示すように、手摺部材5が横桟2に
装着された状態になる。
【0035】このように、柵体1に手摺部材5を装着す
ることにより、上方の横桟2から上部に突出した縦桟3
の突出部分を覆い隠すことができて柵体1の美観が向上
するとともに、柵体1の頂部に安全に手を添えることが
できるようになる。
【0036】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0037】(1)上記の実施形態においては、縦桟3
としてパイプ体が採用されているが、本発明は、縦桟3
がパイプ体であることに限定されるものではなく、丸棒
や角材のような中実体であってもよい。この場合、横桟
2のプレス処理時に中実体が塑性変形する割合は非常に
小さいが、横桟2のプレス処理によって嵌挿孔22の内
周面が中実体の外面に密着して圧着され、これによって
横桟2に縦桟3が固定された状態になる。
【0038】(2)上記の実施形態においては、一対の
第1縦桟31を、他の第2縦桟32より長くし、この長
い第1縦桟31を柵体敷設時の支柱用として利用してい
るが、本発明は、支柱用として第1縦桟31を採用する
ことに限定されるものではなく、全ての縦桟3を同一長
さ寸法に設定してもよい。但し、この場合は、柵体1を
敷設するに際し、他の専用の支柱を用いる必要がある。
【0039】(3)上記の実施形態においては、縦桟3
として円筒形のパイプ体が適用されているが、本発明
は、縦桟3が円筒形のパイプ体であることに限定される
ものではなく、断面形状が四角形、五角形、六角形等の
多角形のものであってもよいし、星型や楕円形等の異形
であってもよい。
【0040】(4)上記の図5に示す実施形態において
は、縦桟3の適所に一体化部材4を介して2枚の横桟2
が配設されているが、本発明は、横桟2が2枚であるこ
とに限定されるものではなく、3枚以上であってもよ
い。
【0041】(5)上記の図6に示す実施形態において
は、上部の横桟2にのみ手摺部材5が装着されている
が、この手摺部材5と同様構成の目隠し部材を下部の横
桟2に装着してもよい。こうすることによって縦桟3の
横桟2から下方に突出した部分が目隠し部材によって目
隠しされ、柵体の外嵌視が美麗になる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上下一対の横桟
の対向位置に縦桟の端部を嵌め込むかしめ孔を穿設し、
これらかしめ孔のそれぞれに縦桟を嵌め込んだ状態で横
桟を両側縁からプレス処理することにより、横桟の塑性
変形でかしめ孔に嵌め込まれた縦桟が抜け止めされてな
るものであり、プレス処理のみで柵体が形成されるた
め、従来のようにボルト止めや溶接止めなどの面倒な操
作を縦桟の1本ずつについて行わなければならないとい
う不都合が解消され、これによって柵体製造の効率化を
実現することが可能になり、柵体の製造コストの低減化
に貢献することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、かしめ孔と
して、横桟の延びる方向に長尺の長孔を採用し、これに
よって横桟の長孔に縦桟を嵌挿した状態で、長孔には縦
桟の存在しない中空部分が存在するため、横桟はプレス
処理時にこの中空部分が潰れることで塑性変形が起こり
易くなっているとともに、中空部分を埋めるような横桟
の塑性変形で縦桟の外周面が変形した長孔の周縁に密着
した状態になり、縦桟の横桟に対する結合状態を堅固な
ものにすることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、かしめ孔を
縦桟が嵌め込まれる嵌挿孔と、各嵌挿孔の孔心を結ぶ線
上に位置し、かつ、各嵌挿孔を挟むように穿設された一
対のスリットとから構成したため、横桟の嵌挿孔に縦桟
を嵌挿した状態で横桟のスリット位置をプレス処理する
ことにより、横桟はスリットの隙間寸法が小さくなるよ
うに容易に塑性変形し、プレス圧をそれ程大きくする必
要がなくなる。従って、大型のプレスマシンを採用する
必要がなくなり、設備コストの低減化に寄与するととも
に、操業時のエネルギーコストの低減化を実現すること
ができる。また、スリットの隙間寸法が縮まることで縦
桟の外周面が変形して嵌挿孔の周縁に密着した状態にな
り、縦桟の横桟に対する結合状態をより堅固なものにす
ることができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、縦桟として
長手方向に貫通孔の形成されたパイプ体を採用したた
め、横桟のプレス処理によるかしめ孔の縮径によって、
中空のパイプ体からなる縦桟も塑性変形して縮径し、縦
桟を横桟から確実に抜け止めされた状態にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る柵体の一実施形態を示す分解斜視
図である。
【図2】図1に示す柵体の組立て斜視図である。
【図3】柵体1の部分拡大斜視図であり、(イ)は、縦
桟が横桟に結合される前の状態、(ロ)は、縦桟が横桟
に結合された状態をそれぞれ示している。
【図4】かしめ孔の他の実施形態を示す平面図であり、
(イ)は第2実施形態のかしめ孔、(ロ)は第3実施形
態のかしめ孔、(ハ)は第4実施形態のかしめ孔、
(ニ)は第5実施形態のかしめ孔をそれぞれ示してい
る。
【図5】柵体の他の実施形態を示す部分斜視図である。
【図6】図2に示す柵体に手摺部材を被せた状態を示す
斜視図である。
【図7】従来の柵体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 柵体 2 横桟 21 かしめ孔 22 嵌挿孔 23 スリット 24 逃し孔 25 圧縮縁部 3 縦桟 31 第1縦桟 32 第2縦桟 33 括れ部 4 スペーサー 41 ボルト 42 嵌込み凹部 5 手摺部材 51 手摺本体 52 突条 53 嵌込み溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D059 AA24 GG29 GG55 2D101 CA06 FA11 FA21 FA32 2E101 JJ07 JJ13 KK05 LL13 LL19 MM05 NN05 NN17 2E142 AA01 DD02 DD12 DD13 DD21 DD23 DD25 DD35 HH01 HH11 HH12 HH13 HH21 HH24 HH25 KK08 MM01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向した上下一対の横桟間に複数
    本の縦桟が連結されてなる柵体であって、各横桟には、
    上下で対向した位置に縦桟の端部を嵌め込むかしめ孔が
    穿設され、これらかしめ孔のそれぞれに縦桟を嵌め込ん
    だ状態で横桟を両側縁からプレス処理することにより、
    横桟の塑性変形でかしめ孔に嵌め込まれた縦桟が抜け止
    めされていることを特徴とする柵体。
  2. 【請求項2】 上記かしめ孔は、横桟の延びる方向に長
    尺の長孔であることを特徴とする請求項1記載の柵体。
  3. 【請求項3】 上記かしめ孔は、縦桟が嵌め込まれる嵌
    挿孔と、各嵌挿孔の孔心を結ぶ線上に位置し、かつ、各
    嵌挿孔を挟むように穿設された一対のスリットとから形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の柵体。
  4. 【請求項4】 上記縦桟は、長手方向に貫通孔の形成さ
    れたパイプ体であることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の柵体。
JP19492599A 1999-07-08 1999-07-08 柵 体 Withdrawn JP2001020565A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132708A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Wakamoto Seisakusho:Kk 格子構造体及びその製造方法並びにフェンス、溝蓋

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JP2011132708A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Wakamoto Seisakusho:Kk 格子構造体及びその製造方法並びにフェンス、溝蓋

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