JP2001019900A - コンクリート用プライマー - Google Patents
コンクリート用プライマーInfo
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- JP2001019900A JP2001019900A JP11191117A JP19111799A JP2001019900A JP 2001019900 A JP2001019900 A JP 2001019900A JP 11191117 A JP11191117 A JP 11191117A JP 19111799 A JP19111799 A JP 19111799A JP 2001019900 A JP2001019900 A JP 2001019900A
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Abstract
ライニング材、防食塗膜、床材等との層間密着性に優
れ、適度な可使時間を有し、低温硬化性、かつ低粘度で
作業性に優れたコンクリート用プライマーを提供する。 【解決手段】下記一般式で表されるヘテロ環含有化合
物、ポリエポキシ化合物、並びに分子中に1級アミノ基
及び/又は2級アミノ基に由来する活性水素を2個以上
有するアミノ化合物からなるエポキシ樹脂組成物を用い
ることによって得られる。 【化1】 [式(1)中、nは1〜10の整数、X1、Y1及びZ1
は、それぞれ独立に酸素又は硫黄原子;R1は環状エー
テル基含有化合物の残基又は水素原子;R2は炭素数2
〜10の炭化水素基である。]
Description
イマーに関する。さらに詳しくは新規なエポキシ系樹脂
からなるプライマーに関する。
装に用いられる樹脂としては、溶剤系樹脂、エマルショ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ラジカル重合型(メタ)アクリル樹
脂等が用いられている。これらの合成樹脂塗り床材をコ
ンクリートに塗布する場合は、コンクリートとの接着性
の向上、下地の影響の抑制等をする目的であらかじめプ
ライマーを塗布し、その上に合成樹脂塗り床材を塗り重
ねる工法が一般的に採用されている。これらのプライマ
ーとして使用されているもののうちで比較的好ましい特
性を有するものとしてエポキシ系プライマーがある。
たプライマーは、コンクリート表面補強効果に優れ、下
地表面の防塵性や耐摩耗性を向上させる。しかし、エポ
キシ樹脂を含有したプライマーでは低温での硬化に長時
間要したり、硬化不良になる等の欠点がある。また、低
温時の粘度上昇が大きいために、作業性が低下するとと
もに、塗膜が厚くなって接着性が低下するという問題が
あった。したがって、本発明の目的は、コンクリートと
その上に塗布される防水膜、ライニング材、防食塗膜、
床材等との層間密着性に優れ、適度な可使時間を有し、
低温硬化性、かつ低粘度で作業性、接着性に優れたコン
クリート用プライマーを提供することにある。
に鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、下記一般式(1)で表されるヘテロ環含
有化合物(A)、分子中に2個以上のエポキシ基を有す
るポリエポキシ化合物(B)、並びに分子中に1級アミ
ノ基及び/又は2級アミノ基に由来する活性水素を2個
以上有するアミノ化合物(C)からなることを特徴とす
るコンクリート用プライマーである。
X1、Y1及びZ1は、それぞれ独立に酸素又は硫黄原
子;R1は環状エーテル基含有化合物(D)の残基又は
水素原子;R2は炭素数2〜10の炭化水素基であ
る。]
物(A)は、前記一般式(1)で示される。式中、nは
1〜10の整数、好ましくは2〜8の整数である。
X1、Y1及びZ1は、それぞれ酸素又は硫黄原子であ
る。好ましくはX1が硫黄原子(S)で、Y1、Z1の一
方が硫黄原子(S)で他方が酸素原子(O)である。R
2 は、環状エーテル基中の酸素原子以外の環を構成する
残基である。これは炭素数2〜10の炭化水素基であ
り、3価の炭化水素基>CH(CH2)m−(mは1〜9
の整数)で示される基であり、例えば>CHCH2−、
>CHCH2CH 2−、>CHCH2CH2CH2−、>C
HCH2CH2CH2CH2CH2−等;4価の炭化水素基
>CH(CH2)mCH<(mは0〜8の整数)で示され
る基であり、例えば>CHCH<、>CHCH2CH
<、>CHCH2CH2CH<、>CHCH2CH2CH2
CH2CH<等が挙げられ、好ましくは、3価の炭化水
素基であり、特に好ましくは>CHCH2−、>CHC
H2CH2−である。R1 は水素原子または環状エーテル
基含有化合物(D)の残基であり、一般式(5)で示さ
れる。 一般式
を1個有するものならば特に限定されず、分子内に環状
エーテル基を1〜10個有する化合物があげられる。環
状エーテル基含有化合物(D)の例としては、後述する
エポキシ基含有化合物(D1)、およびオキセタン化合
物(D2)等が挙げられ、好ましくは、エポキシ基含有
化合物(D1)である。エポキシ基含有化合物(D1)
としては、モノエポキサイド(d11)と分子中にエポ
キシ基を2個以上有するポリエポキサイド(D11)と
がある。モノエポキサイド(d11)としては、分子中
に1個のエポキシ基を有していれば特に限定されず、用
途、目的に応じて適宜選択することができる。その例と
しては以下のものが挙げられる。例えば、(d11−
1)炭素数2〜24の炭化水素系オキシド(エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシド、2
−ブテンオキシド、炭素数5〜24のα−オレフィンオ
キシド、スチレンオキシド等)、(d11−2)炭素数
3〜19の炭化水素のグリシジルエーテル(n−ブチル
グリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−
エチル−ヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオク
チルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、p−sec−ブチル
フェニルグリシジルエーテル、P−tert−ブチルフ
ェニルグリシジルエーテル等)、(d11−3)炭素数
3〜30のモノカルボン酸のグリシジルエステル(グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等)、
エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン等のエピハロ
ヒドリン及びグリシドール等の水酸基含有オキシド等が
挙げられる。好ましいのは炭素数2〜24の炭化水素系
オキシド、炭素数3〜19の炭化水素のグリシジルエー
テルである。
2個以上のエポキシ基を有していれば、特に限定され
ず、用途、目的に応じて適宜選択することができる。好
ましいのは、分子中にエポキシ基を2〜6個有するもの
である。ポリエポキサイドのエポキシ当量(エポキシ基
1個当たりの分子量)は、通常65〜1000であり、
好ましいのは90〜500である。エポキシ当量が10
00以下であると、架橋構造がルーズにならず硬化物の
耐水性、耐薬品性、機械的強度等の物性が良好であり、
一方、エポキシ当量が65以上であると硬化物の耐水
性、耐薬品性、機械的強度等が良好な架橋構造となる。
ポリエポキサイド(D11)の例としては、下記(D1
1−1)から(D11−5)が挙げられる。
テル例えば、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルBジグリシジルエーテル、ビスフェノールADジグリ
シジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテ
ル、ハロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、テトラクロロビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、カテキンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジ
グリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエー
テル、1,5−ジヒドロキシナフタレンジグリシジルエ
ーテル、ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテ
ル、オクタクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル
ジグリシジルエーテル、テトラメチルビフェニルジグリ
シジルエーテル、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)フロオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルA2モルとエピクロロヒドリン3モルの反応から得ら
れるジグリシジルエーテル等が挙げられる。
フェノール類のポリグリシジルエーテル 炭素数6〜50又はそれ以上で、分子量250〜300
0の3価〜6価又はそれ以上の多価フェノール類のポリ
グリシジルエーテル例えば、ピロガロールトリグリシジ
ルエーテル、ジヒドロキシナフチルクレゾールトリグリ
シジルエーテル、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン
トリグリシジルエーテル、ジナフチルトリオールトリグ
リシジルエーテル、テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンテトラグリシジルエーテル、p−グリシジル
フェニルジメチルトリールビスフェノールAグリシジル
エーテル、トリスメチル−tert−ブチル−ブチルヒ
ドロキシメタントリグリシジルエーテル、4,4’−オ
キシビス(1,4−フェニルエチル)テトラクレゾール
グリシジルエーテル、4,4’−オキシビス(1,4−
フェニルエチル)フェニルグリシジルエーテル、ビス
(ジヒドロキシナフタレン)テトラグリシジルエーテ
ル、フェノール又はクレゾールノボラック樹脂(分子量
400〜5000)のグリシジルエーテル、リモネンフ
ェノールノボラック樹脂(分子量400〜5000)の
グリシジルエーテル、フェノールとグリオキザール、グ
ルタールアルデヒド、又はホルムアルデヒドの縮合反応
によつて得られるポリフェノール(分子量400〜50
00)のポリグリシジルエーテル、およびレゾルシンと
アセトンの縮合反応によって得られる分子量400〜5
000のポリフェノールのポリグリシジルエーテル等が
挙げられる。
シジルエーテル 炭素数2〜100、分子量150〜5000のジオール
のジグリシジルエーテル例えば、エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、テトラメチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコール(分子量150〜400
0)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
(分子量180〜5000)ジグリシジルエーテル、ポ
リテトラメチレングリコール(分子量200〜500
0)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールAのアルキレンオ
キシド〔エチレンオキシド又はプロピレンオキシド(1
〜20モル)〕付加物のジグリシジルエーテル等が挙げ
られる。 (iv)3価〜6価又はそれ以上の脂肪族アルコールの
ポリグリシジルエーテル 炭素数3〜50又はそれ以上で、分子量92〜1000
0の3価〜6価又はそれ以上の多価アルコール類のグリ
シジルエーテル例えば、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、
ソルビトールヘキサグリシジルエーテル、ポリ(n=2
〜5)グリセロールポリグリシジルエーテル等が挙げら
れる。
上の芳香族ポリカルボン酸のグリシジルエステル、及び
炭素数6〜20又はそれ以上で、2価〜6価又はそれ以
上の脂肪族もしくは脂環式ポリカルボン酸のグリシジル
エステルが挙げられる。 (i)芳香族ポリカルボン酸、例えばフタル酸類のグリ
シジルエステルとしては、フタル酸ジグリシジルエステ
ル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸
ジグリシジルエステル、トリメリット酸トリグリシジル
エステル等; (ii)脂肪族もしくは脂環式ポリカルボン酸のグリシ
ジルエステルとしては、上記フェノール系のグリシジル
エステルの芳香核水添加物、ダイマー酸ジグリシジルエ
ステル、ジグリシジルオキサレート、ジグリシジルマレ
ート、ジグリシジルスクシネート、ジグリシジルグルタ
レート、ジグリシジルアジペート、ジグリシジルピメレ
ート、グリシジル(メタ)アクリレートの(共)重合体
(重合度は例えば2〜10)、トリカルバリル酸トリグ
リシジルエステル等が挙げられる。
の活性水素原子をもつ芳香族アミン類のグリシジルアミ
ンおよび脂肪族、脂環式若しくは複素環式アミン類のグ
リシジルアミンが挙げられる。 (i)芳香族アミン類のグリシジルアミンとしては、
N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグリシジル
トルイジン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジ
アミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラ
グリシジルジアミノジフェニルスルホン、N,N,
N’,N’−テトラグリシジルジエチルジフェニルメタ
ン、N,N,O−トリグリシジルアミノフェノール等; (ii)脂肪族アミン類のグリシジルアミンとしては、
N,N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレンジア
ミン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルヘキサメ
チレンジアミン等; (iii)脂環式アミン類のグリシジルアミンとして
は、N,N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレン
ジアミンの水添化合物等が挙げられる。複素環式アミン
のグリシジルアミンとしてはトリスグリシジルメラミン
等が挙げられる。
鎖状脂肪族エポキサイド、例えばエポキシ当量130〜
1,000のエポキシ化ポリブタジエン(分子量90〜
2,500)、エポキシ化大豆油(分子量130〜2,
500)等が挙げられる。 (D11−5)脂環式エポキサイド 炭素数6〜50又はそれ以上で、分子量90〜250
0、エポキシ基の数1〜4又はそれ以上の脂環式エポキ
サイド例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、リモ
ネンジオキシド、ジシクロペンタジエンジオキシド、ビ
ス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、エチ
レングリコールビスエポキシジシクロペンチルエーテ
ル、3,4エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル
3’、4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカ
ルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル)アジペート、およびビス(3,
4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ブチ
ルアミン等が挙げられる。また、前記フェノール類のエ
ポキシ化合物の核水添化物も含む。なお(D11−1)
〜(D11−5)以外のものでも、活性水素と反応可能
なグリシジル基をもつエポキシ樹脂であれば使用でき
る。又、これらのポリエポキシ化合物は、二種以上併用
できる。これらのうち、好ましいのはグリシジルエーテ
ル型(D11−1)、およびグリシジルエステル型(D
11−2)であり、特に好ましいのは、グリシジルエー
テル型(D11−1)である。(D11−1)の内、好
ましいのは2価フェノール類、2価脂肪族アルコールの
ジグリシジルエーテルである。
数6〜20の脂肪族系オキセタン化合物(3−エチル−
3−ヒドロキシメチルオキセタン等)、炭素数7〜30
の芳香族系オキセタン化合物(ベンジルオキセタン、キ
シリレンビスオキセタン等)、炭素数6〜30の脂肪族
カルボン酸系オキセタン化合物(アジペートビスオキセ
タン等)、炭素数8〜30の芳香族カルボン酸系オキセ
タン化合物(テレフタレートビスオキセタン等)、炭素
数8〜30の脂環式カルボン酸系オキセタン化合物(シ
クロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン等)、芳香族
イソシアネート系オキセタン化合物(MDIビスオキセ
タン等)、炭素数2〜20の硫黄系オキセタン化合物
(チイラン、2−メチルチイラン、2,2−ジメチルチ
イラン、2−ヘキシルチイラン、2−フェニルチイラン
等)等が挙げられる。環状エーテル基含有化合物(D)
として、エポキシ基含有化合物(D1)を使用したヘテ
ロ環含有化合物(A1)は、下記一般式(2)、(3)
で示される。 一般式
一方がSで他方がOであり、好ましくは、Y2 がO、Z
2 がSである。R3はポリエポキシ化合物(D11)ま
たはモノエポキシ化合物(d11)の残基である。R4
は脂環式エポシサイドの残基である。ここで特に好まし
くは、nは1、Y2 はO、Z2 はS、R3はモノグリシ
ジル化合物(d11−2)のエポキシ基を除く残基であ
る。
方法は、特に限定されないが、例えば、環状エーテル基
含有化合物(D)の環状エーテル基に対し、0.5〜1
0倍当量の二硫化炭素、硫化カルボニル及び二酸化炭
素、好ましくは二硫化炭素を、溶剤中、触媒存在下で、
反応させることにより得られる。溶剤としては、反応を
阻害せず、原料および生成物を溶解するものなら特に制
限はなく、通常、非プロトン性溶剤が使用される。例え
ば、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルセロソルブ、ジオキソラン、トリオキサン、ジブ
チルセロソルブ、ジエチルカービトール、ジブチルカー
ビトール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン等)、エ
ステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル
等)、その他極性溶剤(アセトニトリル、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド等)等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、酢酸エチル等である。触媒は、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化物であり、例
えば、塩化リチウム、臭化リチウム、沃化リチウム、塩
化カリウム、臭化カルシウム等が挙げられ、好ましく
は、臭化リチウムである。触媒の量は、(D)の環状エ
ーテル基に対し、0.001〜1.0倍当量である。好
ましくは0.01〜0.1倍当量である。
くは、20〜70℃である。ヘテロ環含有化合物(A
1)の製造方法は、環状エーテル基含有化合物(D)と
して分子中にエポキシ基含有化合物(D)を使用するこ
とである。エポキシ基含有化合物(D)としては、分子
中にエポキシ基を1個または2個以上有する化合物であ
れば特に限定されない。ヘテロ環含有化合物(A)の重
量平均分子量は120〜12,000であり、好ましく
は200〜8,000である。ヘテロ環当量は通常12
0〜1,200であり、好ましくは200〜800であ
る。25℃での粘度は、通常20Pa・s以下であり、
好ましくは10Pa・s以下、さらに好ましくは5Pa
・s以下であり、特に好ましくは1Pa・s以下であ
る。上記の様にして得られるヘテロ環含有化合物(A)
は具体的には表1に記載したものが挙げられる。
有するポリエポキシ化合物(B)としては(D11)と
同じものが挙げられる。好ましくは(D11−1)であ
る。
1級アミノ基及び/又は2級アミノ基に由来する活性水
素を2個以上有する化合物であれば特に限定されず、用
途、目的に応じて適宜選択することができる。好ましく
は、分子中に1級アミノ基及び/又は2級アミノ基に由
来する活性水素を2〜10個有する化合物であり、更に
好ましくは、3〜6個有する化合物である。(C)の活
性水素当量(活性水素1個当りの分子量)は、通常15
〜500であり、好ましくは20〜200である。活性
水素当量が、500以下であると、架橋構造がルーズに
ならず硬化物の接着性、耐久性等の物性が良好である。
活性水素当量が15以上であると硬化物の接着性、耐久
性、耐薬品性等の物性が良好である。
の(C1)〜(C9)がそれぞれ挙げられる。(C1)
脂肪族ポリアミン類(炭素数2〜18、官能基数2〜
7、分子量60〜500); (i)脂肪族ポリアミン{炭素数2〜6のアルキレンジ
アミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリ
メチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミンなど)、ポリアルキレン(炭素数2〜
6)ポリアミン〔ジエチレントリアミン、イミノビスプ
ロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン,ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペ
ンタエチレンヘキサミン等〕}; (ii)これらのアルキル(炭素数1〜4)またはヒド
ロキシアルキル(炭素数2〜4)置換体〔ジアルキル
(炭素数1〜3)アミノプロピルアミン、トリメチルヘ
キサメチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレンジアミ
ン、メチルイミノビスプロピルアミンなど〕; (iii)脂環または複素環含有脂肪族ポリアミン
〔3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンな
ど〕; (iv)芳香環含有脂肪族アミン類(炭素数8〜15)
(キシリレンジアミン、テトラクロル−p−キシリレン
ジアミン等);
5、官能基数2〜3);1,3−ジアミノシクロヘキサ
ン、イソホロンジアミン、メンセンジアミン、4,4´
−メチレンジシクロヘキサンジアミン(水添メチレンジ
アニリン)等; (C3)複素環式ポリアミン(炭素数4〜15、官能基
数2〜3):ピペラジン、N−アミノエチルピペラジ
ン、1,4−ジアミノエチルピペラジン、1,4ビス
(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペラジン等; (C4)芳香族ポリアミン類(炭素数6〜20、官能基
数2〜3、分子量100〜1000); (i)非置換芳香族ポリアミン〔1,2−、1,3−及
び1,4−フェニレンジアミン、2,4´−及び4,4
´−ジフェニルメタンジアミン 、クルードジフェニルメタンジアミン(ポリフェニルポ
リメチレンポリアミン)、ジアミノジフェニルスルホ
ン、ベンジジン、チオジアニリン、ビス(3,4−ジア
ミノフェニル)スルホン、2,6−ジアミノピリジン、
m−アミノベンジルアミン、トリフェニルメタン−4,
4´,4”−トリアミン、ナフチレンジアミン等;
ル,n−およびi−プロピル、ブチル等の炭素数C1〜
C4アルキル基)を有する芳香族ポリアミン、例えば
2,4−及び2,6−トリレンジアミン、クルードトリ
レンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、4,4´−
ジアミノ−3,3´−ジメチルジフェニルメタン、4,
4´−ビス(o−トルイジン)、ジアニシジン、ジアミ
ノジトリルスルホン、1,3−ジメチル−2,4−ジア
ミノベンゼン、1,3−ジエチル−2,4−ジアミノベ
ンゼン、1,3−ジメチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、1,4−ジエチル−2,5−ジアミノベンゼン、
1,4−ジイソプロピル−2,5−ジアミノベンゼン、
1,4−ジブチル−2,5−ジアミノベンゼン、2,4
−ジアミノメシチレン、1,3,5−トリエチル−2,
4−ジアミノベンゼン、1,3,5−トリイソプロピル
−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジ
エチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,
5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、2,3−ジ
メチル−1,4−ジアミノナフタレン、2,6−ジメチ
ル−1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジイソプロ
ピル−1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジブチル
−1,5−ジアミノナフタレン、3,3´,5,5´−
テトラメチルベンジジン、3,3´,5,5´−テトラ
イソプロピルベンジジン、3,3´,5,5´−テトラ
メチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,3
´,5,5´−テトラエチル−4,4´−ジアミノジフ
ェニルメタン、3,3´,5,5´−テトライソプロピ
ル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´,
5,5´−テトラブチル−4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,5−ジエチル−3´−メチル−2´,4
−ジアミノジフェニルメタン,3,5−ジイソプロピル
−3´−メチル−2´,4−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3´−ジエチル−2,2´−ジアミノジフェニ
ルメタン、4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジ
フェニルメタン、3,3´,5,5´−テトラエチル−
4,4´−ジアミノベンゾフェノン、3,3´,5,5
´−テトライソプロピル−4,4´−ジアミノベンゾフ
ェノン、3,3´,5,5´−テトラエチル−4,4´
−ジアミノジフェニルエーテル、3,3´,5,5´−
テトライソプロピル−4,4´−ジアミノジフェニルス
ルホン等〕、及びこれらの異性体の種々の割合の混合
物;
r,I,F等のハロゲン;メトキシ、エトキシ等のアル
コキシ基;ニトロ基等)を有する芳香族ポリアミン〔メ
チレンビス−o−クロロアニリン、4−クロロ−o−フ
ェニレンジアミン、2−クロル−1,4−フェニレンジ
アミン、3−アミノ−4−クロロアニリン、4−ブロモ
−1,3−フェニレンジアミン、2,5−ジクロル−
1,4−フェニレンジアミン、5−ニトロ−1,3−フ
ェニレンジアミン、3−ジメトキシ−4−アミノアニリ
ン;4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチル−5,5
´−ジブロモ−ジフェニルメタン、3,3´−ジクロロ
ベンジジン、3,3´−ジメトキシベンジジン、ビス
(4−アミノ−3−クロロフェニル)オキシド、ビス
(4−アミノ−2−クロロフェニル)プロパン、ビス
(4−アミノ−2−クロロフェニル)スルホン、ビス
(4−アミノ−3−メトキシフェニル)デカン、ビス
(4−アミノフェニル)スルフイド、ビス(4−アミノ
フェニル)テルリド、ビス(4−アミノフェニル)セレ
ニド、ビス(4−アミノ−3−メトキシフェニル)ジス
ルフイド、4,4´−メチレンビス(2−ヨードアニリ
ン)、4,4´−メチレンビス(2−ブロモアニリ
ン)、4,4´−メチレンビス(2−フルオロアニリ
ン)、4−アミノフェニル−2−クロロアニリン等〕;
アミン〔上記(i)〜(iii)の芳香族ポリアミンの−NH2
の一部または全部が−NH−R´(R´はアルキル基例
えばメチル、エチル等の低級アルキル基)で置き換った
もの〕〔4,4´−ジ(メチルアミノ)ジフェニルメタ
ン、1−メチル−2−メチルアミノ−4−アミノベンゼ
ン等〕; (C5)ポリアミドポリアミン:ジカルボン酸(ダイマ
ー酸等)と過剰の(酸1モル当り2モル以上の)ポリア
ミン類(官能基数2〜7の上記アルキレンジアミン,ポ
リアルキレンポリアミン等)との縮合により得られるポ
リアミドポリアミン(数平均分子量200〜1000)
等; (C6)ポリエーテルポリアミン:ポリエーテルポリオ
ール(前述のポリアルキレングリコール等)のシアノエ
チル化物の水素化物(分子量100〜1000)等; (C7)エポキシ付加ポリアミン:エポキシ化合物(上
記ポリエポキサイド(B1)、並びに、モノエポキサイ
ド(b))1モルをポリアミン類(上記アルキレンジア
ミン、ポリアルキレンポリアミン等)に1〜30モル付
加させることによって得られるエポキシ付加ポリアミン
(分子量100〜1000)等;
リロニトリルとポリアミン類(上記アルキレンジアミ
ン、ポリアルキレンポリアミン等)との付加反応により
得られるシアノエチル化ポリアミン、(ビスシアノエチ
ルジエチレントリアミン等)(分子量100〜500)
等; (C9)その他のポリアミン化合物:(i)ヒドラジン
類(ヒドラジン、モノアルキルヒドラジン等);(i
i)ジヒドラジッド類(コハク酸ジヒドラジッド,アジ
ピン酸ジヒドラジッド,イソフタル酸ジヒドラジッド,
テレフタル酸ジヒドラジッド等);(iii)グアニジ
ン類(ブチルグアニジン,1−シアノグアニジン等);
(iv)ジシアンジアミド等;並びにこれらの2種以上
の混合物。 上記(C1)〜(C9)のうち、本発明の硬化性組成物
に高速硬化性を与えるために、好ましいのは、(C
1)、(C2)、(C3)および(C5)であり、特に
好ましいのは、(C1)である。
(B):(C)の配合比は、全体を100としたときの
重量%で、好ましくは5〜40:10〜90:5〜60
であり、さらに好ましくは10〜40:10〜80:5
〜50であり、特に好ましくは15〜40:10〜7
5:5〜30である。(A)が5以上であると低温硬化
性がが良好となり、40以下であると系の粘度が小さく
なり作業性が良好となる。(B)が10以上であるとコ
ンクリートと上塗り塗装材料との層間密着性が良好とな
り、90以下であると系の粘度が小さくなり作業性が良
好となる。(C)が5以上であるとコンクリートと上塗
り塗装材料との層間密着性が良好となり、60以下であ
るとアミンブラッシングも生じない。
硬化剤としてアミノ化合物(C)が必須成分であるが、
硬化性をより促進する目的で、必要により塩基性化合物
(E)をさらに含有させることができる。塩基性化合物
(E)としては、3級アミン化合物(E1)、ソジウム
メチラート、カセイソーダ、カセイカリ、炭酸リチウム
等のアルカリ化合物(E2)、トリエチルフォスフィ
ン、トリフェニルフォスフィン等のルイス塩基化合物
(E3)等が挙げられる。これらにうち好ましいもの
は、3級アミン化合物(E1)である。
合物(E1)は、分子中に3級アミノ基を有する化合物
であれば特に限定されないが、例としては、以下の(E
1−1)から(E1−3)がそれぞれあげられる。(E
1−1)脂肪族3級アミン トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチル
ベンジルアミン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、
1,2−ジメチルイミダゾール、テトラエチルメチレン
ジアミン、テトラメチルプロパン−1,3−ジアミン、
テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミン、ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、ペンタメチルジプロピレント
リアミン、テトラメチルグアニジン、ジメチルピペラジ
ン、N−メチル−N’−(2−ジメチルアミノ)−エチ
ルピペラジン、N−メチルモルホリン、N−(N’,
N’−ジメチルアミノエチル)モルホリン、ジメチルア
ミノエタノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、
N,N,N’−トリメチルアミノエチル−エタノールア
ミン、N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)モ
ルホリン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテ
ル、エチレングリコール(3−ジメチル)アミノプロピ
ルエーテル等、(E1−2)フェノール核含有脂肪族3
級アミン:N,N−ジメチルアミノメチルフェノール
(通称「DMP−10」)、トリス(N,N−ジメチル
アミノメチルフェノール(通称「DMP−30」)等、
(E1−3)含窒素複素環化合物 1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)−ウンデセン−7(通称「DB
U」)、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)−ノネ
ン−5(通称「DBN」)、6−ジブチルアミノ−1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7
(通称「DBA−DBU」)、トリエチレンジアミン、
ヘキサメチレンテトラミン等があげられる。
る硬化速度、可使時間に応じて、種類、添加量とも適宜
選択すればよいが、通常、ヘテロ環含有化合物(A)1
00重量部に対して、0.1〜50重量部程度添加され
るのが好ましい。本発明のコンクリート用プライマーに
は、必要に応じて、(1)シランカップリング剤、チタン
カップリング剤等の密着性向上剤、(2)ヒンダードアミ
ン類、ハイドロキノン類、ヒンダードフェノール類、硫
黄含有化合物等の酸化防止剤、(3)ベンゾフェノン類、
ベンゾトリアゾール類、サリチル酸エステル類、金属錯
塩類等の紫外線吸収剤、(4)金属石けん類、重金属(例
えば亜鉛、錫、鉛、カドミウム等)の無機および有機塩
類、有機錫化合物等の安定剤、(5)フタル酸エステル、
リン酸エステル、脂肪酸エステル、エポキシ化大豆油、
ひまし油、流動パラフィンアルキル多環芳香族炭化水素
等の可塑剤、(6)パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、重合ワックス、密ロウ、鯨ロウ低分子
量ポリオレフィン等のワックス類、(7)ベンジルアルコ
ール、タール、ピチューメン等の非反応性希釈剤、(8)
低分子脂肪族グリシジルエーテル、芳香族モノグリシジ
ルエーテル等の反応性希釈剤、(9)炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、マイカ、ベントナイト、クレー、セリ
サイト、アスベスト、ガラス繊維粉、炭素繊維粉、アラ
ミド繊維粉、ナイロン繊維粉、アクリル繊維粉、ガラス
繊維粉、ガラスバルーン、シラスバルーン、石炭粉、ア
クリル樹脂粉、フェノール樹脂粉、金属粉末、セラミッ
ク粉末、ゼオライト、スレート粉等の充填剤、(10)活
性炭、ゼオライト、シリカゾル、シリカゲルなどの脱臭
剤(11)カーボンブラック、酸化チタン、赤色酸化鉄、鉛
丹、パラレッド、紺青等の顔料または染料、(12)酢酸エ
チル、トルエン、アルコール類、エーテル類、ケトン類
等の溶剤、(13)発泡剤、(14)消泡剤、(15)脱水剤、(1
6)帯電防止剤、(17)抗菌剤、(18)防かび剤、(19)粘度調
整剤、(20)香料、(21)難燃剤等を添加することができ
る。
機構は、まず(C)が(A)と反応して開環しSH基を
発生し、そのSH基が(B)と反応する。この場合に
(C)は(B)とも反応するが、(B)との反応速度は
(C)よりもSH基の方が大きい。従って、本発明のコ
ンクリート用プライマーの各成分の貯蔵および使用形態
としては、以下の(i)または(ii)が例示される。 (i)ヘテロ環含有化合物(A)、エポキシ基含有化合
物(B)、アミノ化合物(C)を独立した3液の形で保
存し、使用時に3成分を混合し硬化させる。(任意成分
である塩基性化合物(D)は、第4成分として、単独で
保存し、使用時に他の成分と混合して用いることも、
(A)および/または(C)中に添加した形で保存する
こともできる。) (ii)ヘテロ環含有化合物(A)及びエポキシ基含有
化合物(B)の混合物、並びにアミノ化合物(C)の独
立した2液の形で保存し、使用時に該2成分を混合し硬
化させる。[任意成分である塩基性化合物(E)は、第
3成分として、単独で保存し、使用時に他の成分と混合
して用いることも、(C)中に添加した形で保存するこ
ともできる。]
混合機等の通常の混合機を使用して(A)、(B)、
(C)及びその他の配合物が混合される。(C)は通常
使用時に配合される。該プライマーは、塗膜作業性、硬
化性、接着性の点から25℃における粘度は、好ましく
は2.5〜4Pa・sであり、0℃においては、好まし
くは5〜7Pa・sである。該プライマーは低温硬化が
可能であり、5℃以下のような低温環境下であっても十
分硬化が可能である。その硬化物は接着性、耐久性、耐
薬品性等の物性に優れる。
方法としては、特に限定がなく、従来公知の塗布手段、
例えば刷毛による塗布、ロールによる塗布等の手段を採
用することができる。プライマーの塗布量は、被着体1
m2面積に相当する部分当たり、好ましくは20〜40
0g程度、特に好ましくは40〜100g程度とするの
がよい。塗装後室温ないし0℃以下の低温において徐々
に硬化が進行し、塗膜表面がタックフリー状態になる。
上塗り塗装材料を塗布する場合はプライマーがタックフ
リー状態であってもタック状態であってもよい。また、
上塗り塗装材料に本発明のプライマーを配合して使用し
てもよい。この場合はプライマーを塗装後上塗りを塗装
するという2回の工程が1回で済むことになり省力化が
できる。この場合の上塗り塗装材料としては防水膜、ラ
イニング材、防食塗料、床材等が挙げられる。本発明の
プライマーの配合割合は塗装材料100部に対して0〜
100部である。100部を超えると上塗り塗装材料の
本来の性能が低下する。本発明のプライマーの硬化物は
コンクリートとその上に塗布される塗膜との層間密着性
に優れ、耐薬品性等の耐久性に優れる。本発明のコンク
リート用プライマーは、コンクリートの上に塗布される
防水膜、ライニング材、防食塗料、床材等のプライマー
に適用される。また単独で塗膜などにも好適である。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例及び比較例中の部は質量部を表わす。
下の通りである。 [作業性];表2及び3に示す配合の本発明のプライマ
ーを、0℃及び25℃下でレイタンス(浮き水に伴って
出てくる微細な物質)を除去したコンクリート上にウー
ルローラーB−23[大塚刷毛製造(株)製]を用いて
厚さ1.5mm塗装して目視によって塗膜外観を判定し
た。(良好:むらが無く均一、不良:むらがあり不均
一) [指触乾燥性];表2及び3に示す配合の本発明のプラ
イマーを、0℃及び25℃下でレイタンスを除去したコ
ンクリート上にウールローラーB−23でを厚さ1.5
mm塗装した後、0℃及び25℃下に3時間放置した後
の塗膜の指触乾燥性を判定した。 (良好:指に指触が残らない、不良:指に指触が残る) [混合粘度];0℃及び25℃下で、表2,3の組成で
配合した本発明のプライマーを攪拌し2分後にBL型回
転粘度計により測定した。(単位;mPa・s) [接着強度];0℃及び25℃下で、30×30×5c
mの歩道用PC板の表面にウールローラーB−23で表
2,3の組成で配合した本発明のプライマーを厚さ1.
5mm塗装し、7日間養生硬化した後、建研式接着強度
試験法にて測定した。(単位;Kgf/cm2)
ラヒドロフラン(THF)120部を仕込んで攪拌溶解
した後、58部の2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ルを20℃以下に保ちながら滴下した後、40℃で5時
間熟成した。減圧下で、THF及び過剰の二硫化炭素を
留去した後、ろ過して、25℃での粘度40mPa・
s、ヘテロ環基当量262の淡黄色液体のヘテロ環化合
物(A−1)を得た。 製造例2 反応容器に二硫化炭素90部と塩化リチウム5部、TH
F140部を仕込んで攪拌溶解した後、140部のトリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテル(エポキシ
当量140)を20℃以下に保ちながら滴下した後、4
0℃で5時間熟成した。減圧下で、THF及び過剰の二
硫化炭素を留去した後、ろ過して、25℃での粘度13
0mPa・s、ヘテロ環基当量218の淡黄色液体のヘ
テロ環化合物(A−2)を得た。
F120部を仕込んで攪拌溶解した後、58部のトリメ
チレンオキサイドを20℃以下に保ちながら滴下した
後、40℃で5時間熟成した。減圧下で、THFおよび
過剰の二硫化炭素を留去した後、ろ過して、25℃での
粘度40mPa・s、ヘテロ環基当量140の微黄色液
体のヘテロ環化合物(A−3)を得た。
し、以下の試験方法によりコンクリート用プライマーと
しての性能評価試験を行った。0℃における結果を表2
に、25℃における結果を表3に示した。分子中に2個
以上のエポキシ基を有する化合物(B)としては、次の
ものを使用した。ポリエポキサイド(B1);エピコー
ト828(油化シェルエポキシ社製ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル,エポキシ当量190,粘度11P
a・s)、及びネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル(エポキシ当量154,粘度20mPa・s) 分子中に1級アミノ基及び/又は2級アミノ基に由来す
る活性水素を2個以上有するアミノ化合物(C)として
は、次のものを使用した。 (C1)脂肪族ポリアミン;キシリレンジアミン(活性
水素当量36,粘度7mPa・s) また、硬化促進剤として下記のものを使用した。 (E2)DMP−30;トリス(N,N−ジメチルアミ
ノメチルフェノール なお、表2及び表3中の「リアクトCA−101」(活
性水素当量75,粘度2.1Pa・s)は三洋化成工業
社製のマンニッヒ変性ポリアミン化合物である。
ーは、 (1)常温ないし低温で硬化性を有する (2)低粘度であり、適度な可使時間を有し、作業性に
優れる (3)コンクリートとその上に塗布される防水膜、ライ
ニング材、防食塗膜、床材等との層間密着性にすぐれる (4)耐薬品性等の耐久性に優れる 等の効果を奏する。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるヘテロ環含
有化合物(A)、分子中にエポキシ基を2個以上含有す
るポリエポキシ化合物(B)、並びに分子中に1級アミ
ノ基及び/又は2級アミノ基に由来する活性水素を2個
以上有するアミノ化合物(C)からなることを特徴とす
るコンクリート用プライマー。 【化1】 [式(1)中、nは1〜10の整数、X1、Y1及びZ1
は、それぞれ独立に酸素又は硫黄原子;R1は環状エー
テル基含有化合物(D)の残基又は水素原子;R2は炭
素数2〜10の炭化水素基である。] - 【請求項2】 該(A)が、下記一般式(2)又は
(3)で表されるヘテロ環含有化合物(A1)である請
求項1記載のプライマー。 一般式 【化2】 【化3】 [式(2)中、nは1〜10の整数、Y2、Z2の一方が
Sで他方がO;R3はポリエポキサイド(D11)また
はモノエポキサイド(d11)の残基である。式(3)
中、R4は脂環式エポキサイドの残基である。] - 【請求項3】 該化合物(A1)が、下記一般式(4)
で表されるヘテロ環含有化合物(A2)である請求項1
または2記載のプライマー。 【化4】 [式(4)中、Y2、Z2の一方がSで他方がO;R5は
モノグリシジルエーテル(d11−2)のグリシジル基
を除く残基である。 - 【請求項4】 該(C)が、脂肪族ポリアミノ化合物で
ある請求項1〜3のいずれか記載のプライマー。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のプライマ
ーを硬化させてなる硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191117A JP2001019900A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | コンクリート用プライマー |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11191117A JP2001019900A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | コンクリート用プライマー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001019900A true JP2001019900A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16269159
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JP11191117A Pending JP2001019900A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | コンクリート用プライマー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001019900A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002317047A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-10-31 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物およびその硬化物 |
JP2003201337A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-07-18 | Nippon Oil Corp | 常温硬化型エポキシ樹脂組成物の硬化時間を調整する方法及びコンクリート構造物の補強方法 |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP11191117A patent/JP2001019900A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002317047A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-10-31 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物およびその硬化物 |
JP2003201337A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-07-18 | Nippon Oil Corp | 常温硬化型エポキシ樹脂組成物の硬化時間を調整する方法及びコンクリート構造物の補強方法 |
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