JP2001019503A - 焼塊冷却装置 - Google Patents

焼塊冷却装置

Info

Publication number
JP2001019503A
JP2001019503A JP11184712A JP18471299A JP2001019503A JP 2001019503 A JP2001019503 A JP 2001019503A JP 11184712 A JP11184712 A JP 11184712A JP 18471299 A JP18471299 A JP 18471299A JP 2001019503 A JP2001019503 A JP 2001019503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
great
air
pressure
gap
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11184712A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Fujiwara
和人 藤原
Kazuo Kato
和男 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP11184712A priority Critical patent/JP2001019503A/ja
Publication of JP2001019503A publication Critical patent/JP2001019503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キルンからのクリンカ投入位置にあるプッシ
ャとグレートプレート(単にグレートという)の間隙で
起きる冷却空気やクリンカの逆流を防止できる焼塊冷却
装置を提供する。 【解決手段】 クリンカ11を移送しながら空気で冷却す
るため、、可動グレート5a、固定グレート5bを交互に
配列し、各グレート内部の送気室13を通じて上方に空気
を吹き出し、グレート下の空気室16からグレート同士間
の間隙と可動グレート5b・プッシャ18間の間隙に空気
を吹出す焼塊冷却装置において、プッシャ・可動グレー
ト間の間隙に空気を吹出すノズル22と、ノズル22と送風
機14を電磁弁24を介して接続する配管23と、送気室13の
圧力P1を検出する圧力検出器25と、送風機8(図示な
し)につながる空気室16の圧力P2を検出する圧力検出
器26と、P1、P2を基に電磁弁24の開閉を制御する操作
器27とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キルンから供給さ
れた高温のセメントクリンカを冷却しつつ移送する焼塊
冷却装置に係り、特にクリンカを移送するグレートに形
成した間隙に冷却空気を送給してグレートの構成部品を
冷却する焼塊冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セメント製造工程において焼成された高
温のセメントクリンカを所定距離だけ移送する間に、空
気によってクリンカを所定温度に冷却する焼塊冷却装置
が知られている。その一例を図3、4を用いて説明す
る。焼塊冷却装置3は、図3に示すように、ロータリキ
ルン1内の原料がバーナ2により加熱、焼成された高温
のクリンカを受給し、移送しながら冷却した後、排出口
9から送り出す。焼塊冷却装置3は、可動グレートプレ
ート5aと固定グレートプレート5bを交互にクリンカ
移送方向に配置したグレート4を備え、これらグレート
プレート5a、5bは、互いに一方の前端部の下に他方
の後端部が一定の間隙をもって重なり合うように設置さ
れている。また焼塊冷却装置の入口部でクリンカが落下
してくる個所には、図4に示すように、可動グレートプ
レート5aの上に被さる位置にプッシャ18が設置され
ている。クリンカ11を冷却する空気は、送風機14か
らダンパ15、配管12を経てグレートプレート5a、
5bに形成された専用送気室13(図4参照)から上方
に向かって供給されるものと、別の送風機8から冷却空
気室16を介してグレートプレート同士間の間隙を通じ
て供給されるものがある。
【0003】グレートプレート5a、5bから冷却空気
がクリンカ11に供給される際、グレートプレート5
a、5bの直上ではクリンカ11が持つ通気抵抗以上の
圧力で冷却空気が送気室用送風機14から供給される。
同様に冷却空気室用送風機8から供給される冷却空気も
グレートプレート5aと5bの間隙、またはプッシャ1
8とグレートプレート5aの間隙付近のクリンカの通気
抵抗以上の圧力で供給される。両送風機8、14は個別
に制御されるが、グレートプレート5a、5bから冷却
空気を供給でき、かつ上記間隙からも冷却空気を供給で
きるように圧力バランスをとって制御される。
【0004】グレートプレート同士間の間隙及びプッシ
ャ18とグレートプレート5aの間隙から出る冷却空気
圧が、グレートプレート5a、5b直上の冷却空気圧よ
り高い場合には各々の冷却空気はクリンカ11を冷却し
ながら通過して行く。しかし、該間隙から出る冷却空気
圧がグレートプレート5a、5b直上の冷却空気圧より
低い場合にはグレートプレート5a、5b直上の冷却空
気がクリンカ11を通過して行かず、該間隙から冷却空
気室16へ流れる現象が生ずる。この時、同時にグレー
トプレート5a、5b上のクリンカが冷却空気に同伴さ
れて間隙から冷却空気室16に流れ込むという問題が生
じる。特にプッシャ18とグレートプレート5の間隙か
ら流れ込むクリンカはキルンから落下したばかりの高温
クリンカであるため、プッシャ18及びグレートプレー
ト5に損傷を与えやすい。グレートプレート5a、5b
の場合は、その内部の専用送気室13から冷却空気がク
リンカ11に供給されるため、グレートプレート自体を
冷却する効果も合わせて持っているが、プッシャ18は
間隙を通過する冷却空気のみで冷却されるため、高温ク
リンカを伴って冷却空気が逆流する場合には全く冷却さ
れないと考えられる。プッシャは通常、耐熱合金鋼製で
あるが、プッシャ近傍のクリンカは1000℃程度の高
温であるため、高温クリンカを伴った冷却空気の逆流が
継続的に発生すると、経年的に高温摩耗が進行する。
【0005】この高温クリンカを伴った冷却空気の逆流
が発生しないよう送風機8の冷却空気量を調整する必要
があるが、冷却空気室16内の冷却空気圧がグレートプ
レート5a、5b直上の冷却空気圧より数十mmAq高
くなるように差圧調整される。
【0006】しかしながら、このように設定された差圧
が維持できない場合がある。それは、キルンからのクリ
ンカ投入量が何らかの原因で一時的に増加し、グレート
上のクリント層の高さが急激に大きく変動し、クリンカ
の通気抵抗が大きくなった場合である。プッシャとグレ
ートプレート間の間隙及びグレートプレート同士間の間
隙に冷却空気を送給する冷却空気室は、大容量であるた
め、即応的に対応することができない。そのために、グ
レートプレート直上の空気圧力とグレートプレート同士
間のの間隙の空気圧力のバランスがくずれて、該間隙を
通じて冷却空気とクリンカの逆流が生じ、その結果、プ
ッシャとグレートプレートを損傷するという問題があっ
た。この問題は焼塊冷却装置のプッシャとグレートの間
隙部ばかりでなく、グレートプレート同士間の間隙に共
通した問題点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、焼塊
冷却装置において、キルンから投入されたクリンカをグ
レート上を移送しながら冷却空気により冷却する際、グ
レートプレートから上方に向かってクリンカに供給する
空気圧と、プッシャとグレートプレート間の間隙及びグ
レートプレート同士間の間隙を通じてクリンカに供給す
る空気圧とのバランスをとって、冷却空気を供給してい
た。しかしながら、キルンからのクリンカ投入量が図ら
ずも増加してグレート上のクリンカ層の高さが急激に増
加しクリンカ層の通気抵抗が増加した場合には、容量の
大きな冷却空気室によつては上記間隙に即応的に冷却空
気を増加して送給することができず、該間隙を通じて冷
却空気とクリンカの逆流が生じ、プッシャとグレートプ
レートを損傷するという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解決するた
め、キルンからのクリンカ投入量の急激な増加に対応し
て、冷却空気をプッシャとグレートプレート間の間隙に
送給することにより、該間隙を通じて起きるクリンカを
伴う冷却空気逆流を防止できる焼塊冷却装置を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、キルンからの
クリンカ投入量の急激な増加に対応して、冷却空気をプ
ッシャとグレートプレート間の間隙及びグレートプレー
ト同士間の間隙に冷却空気を送給することにより、これ
ら間隙を通じて起きるクリンカを伴う冷却空気逆流を防
止できる焼塊冷却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の焼塊冷却装置は、キルンから順次投
入されるセメントクリンカの投入個所に設置されたにプ
ッシャに続いて固定グレートプレートと可動グレートプ
レートが交互に配列されて前方に延び、隣り合うグレー
トプレートのうち一方の前端が他方の後端と間隙をもっ
て重なってなるグレート上にセメントクリンカを乗せ
て、可動プレートの前後往復動作により移送しながら、
各グレートプレート内部に形成された送気室から上部に
形成された空気穴を通じて冷却空気を供給する共にグレ
ートプレート間の間隙及びプッシャと可動プレート間の
間隙から冷却空気を供給することによりグレート上のセ
メントクリンカを冷却し、各グレートプレートの送気室
には第1の空気供給源から配管を通じて冷却空気を送給
し、プッシャと可動グレートプレート間の間隙及びグレ
ートプレート間の間隙にはグレート下に設置され第2の
空気供給源を有する空気室から冷却空気を送給するよう
に構成された焼塊冷却装置において、プッシャと可動グ
レートプレート間の間隙に冷却空気を供給するノズル
と、該ノズルと第1の空気供給源とを弁を介して接続す
る冷却空気配管と、最初の可動グレートプレートの送気
室の第1圧力を検出する第1の圧力検出器と、空気室の
第2圧力を検出する第2の圧力検出器と、検出した第1
圧力及び第2圧力を基に弁の開閉を制御する操作器とを
設けたことを特徴とする。
【0011】第1の焼塊冷却装置において、正常運転時
にはプッシャと可動グレートプレート間の間隙での冷却
空気圧力が可動グレートプレート直上の冷却空気圧力圧
力より所定値だけ高く圧力差をとるために、冷却空気室
の圧力P2及び可動グレートプレート内の送気室の圧力
1を維持するように、それぞれ冷却空気が供給され
る。クリンカ層が正常時より高くなって所定の圧力差が
なくなったとき、第1圧力検出器によって検出した送気
室の圧力P1及び第2の圧力検出器によつて検出した冷
却空気室の圧力P2を基に操作器が算出して、弁を開
き、ノズルから該間隙に向かって冷却空気を吹出させ
る。かくして、所定の圧力差がなくなったときに該間隙
を通じて起きる冷却空気及びクリンカの逆流を防ぎ、プ
ッシャや可動グレートプレートの損傷を防止できる。
【0012】また、上記別の目的を達成するために、本
発明の第2の焼塊冷却装置は、上記第1の焼塊冷却装置
に加えて、グレートプレート同士間の間隙に冷却空気を
供給するノズルと、該ノズルとグレートプレート同士の
うち前方側のグレートプレートの送気室の第1の空気供
給源を別の弁を介して接続する冷却空気配管と、前方側
のグレートプレートの送気室の第3圧力を検出する第3
の圧力検出器と、検出した第3圧力と第2圧力を基に別の
弁の開閉を制御する別の操作器とを設けたことを特徴と
する。
【0013】第2の焼塊冷却装置においても、第1の焼
塊冷却装置におけると同様の要領で別の弁が操作され
て、グレートプレート同士間の間隙を通じて起きるクリ
ンカの逆流を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の焼塊冷却装置を、
図1、2を用いて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の形態で、キルンから供給されたセメントクリンカを
冷却する焼塊冷却装置の全体構成を示す縦断面図、図2
は塊冷却装置の部分図で、キルンからのクリンカが落下
する位置に設けたプッシャとグレートプレートとの間に
設けた間隙に冷却空気を送る冷却手段を示す図である。
図1により焼塊冷却装置の構成を説明する。焼塊冷却装
置3は、ロータリキルン1内の原料がバーナ2によって
加熱され焼成された高温のクリンカ11を受給し、移送
しながら冷却した後、排出口9から送り出すように構成
されている。焼塊冷却装置3は、クリンカ11を移送し
冷却するグレート4として、クリンカ11の移送方向
(ときに長手方向という)に往復動する可動グレートプ
レート5aと、位置が固定された固定グレートプレート
5bとを交互に長手方向に配列し、そして可動グレート
プレート5aと固定グレートプレート5bは、互いに一
方のグレートプレートの前端部の下に他方のグレートプ
レートの後端部が一定の間隙をもって重なり合うように
設置されている。グレート4はその幅方向において単位
幅のグレートプレートに分割されている。そして、キル
ンからのクリンカが落下する位置には、配列の第1列目
目の可動グレートプレート5aが設置され、そしてその
上に所定の間隙を設けてプッシャ18が設置されている
(図2参照)。このプッシャ18は焼塊冷却装置を構成
する鉄鋼構造部材20に取り付けられたブラケット19
に取り付けられている。ブラケット19及び鉄鋼構造物
20の上には耐火レンガ壁21が設置されている。また
グレート4の下に冷却空気室16を設置している。
【0015】グレート4上のクリンカには3つの経路を
通じて冷却空気が供給される。第1の冷却空気経路は、
可動グレートプレート5a及び固定グレートプレート5
bに冷却空気を送る経路である。可動グレートプレート
5a及び固定グレートプレート5bの各グレートプレー
トは、それぞれ、図2に示すように下部に送気室13を
有しており、またここからプレート上方に冷却空気を吹
き出す空気穴7を設けている。図2は各グレートプレー
トを代表して可動グレートプレート5aの送気構造を示
している。第1の冷却空気経路は、第1の空気供給源で
ある送風機14と、送風機14からの空気流量を調整す
るダンパ15と、ダンパ15からグレートプレートの送
気室13まで冷却空気室16を通って延びる配管12と
から構成されている。ここでは一つの送風機14は、冷
却空気を2つのダンパ15に分流し、それぞれのダンパ
15から一対の可動グレートプレート5a及び固定グレ
ートプレート5bの送気室13に送給するように構成さ
れている。可動グレートプレート5aに接続する配管1
2にはフレキシブルコネクタ17が取り付けられてい
る。焼塊冷却装置3においては、クリンカが冷却されな
がら前方へ移送されてゆくため、下流側クリンカの通気
抵抗は低下する。それに対応して、各グレートプレート
の送気室13に送給する冷却空気量はダンパ15により
設定(手動)されている。ところで、上記のように、ク
リンカ層の通気抵抗は、下流側にいくにしたがって低下
する、すなわち焼塊冷却装置の長手方向に変化するが、
幅方向にも変化する。ロータリキルンから落下するクリ
ンカはロータリキルンの回転により分球現象を起こし、
グレート上では巾方向において一方に細粒のクリンカが
多く片寄り、この部分の通気抵抗がより大きくなる。
【0016】第2の冷却空気経路は、第2の空気供給源
である送風機8から冷却空気室16を経て、プッシャ1
8と可動グレートプレート5a間の間隙及び隣り合うグ
レートプレート5a、5b間の間隙に冷却空気を供給す
る経路である。第3の冷却空気経路は、図2に示すよう
に、プッシャ18と可動グレートプレート5a間の間隙
に、あるいはグレートプレート5a、5b間に形成され
た間隙に必要に応じて一時的に冷却空気を空気ノズル2
2により供給する経路である。ここでは、プッシャ18
と可動グレートプレート5a間の間隙に冷却空気を供給
する経路を代表的に示している。この経路は、間隙に吹
き出し口を向ける冷却空気ノズル22と、該冷却空気ノ
ズル22に送風機14(グレートプレートの送気室13
の空気供給源)から弁としての電磁弁24を介して接続
する配管23と、から構成されている。そして第3の冷
却空気経路には電磁弁24の制御するために、グレート
プレートの送気室13の空気圧Pを検出する第1の空
気圧検出器25と、冷却空気室16の空気圧Pを検出
する第2の空気圧検出器26と、検出したP、 P
を基に電磁弁24の開閉を決定し、送風機14の冷却空
気供給量を算出する操作器27を設けている。操作器2
7は、次に示す(1)式の条件で電磁弁24を開き、
(2)式の条件で電磁弁24を閉じる。
【0017】 P<P−(△P+α) ……(1) P≧P−(△P+α) ……(2) ここで、△P はグレート圧力損失であり、αは冷却
空気室の圧力とグレートプレート直上の圧力との差の設
定値。
【0018】設定値αは冷却空気室16からプッシャ1
8と可動グレートプレート5a間の間隙(あるいは冷却
空気室16から隣り合うグレートプレート間の間隙)を
通じてクリンカ11に冷却空気を流すために必要な圧力
差である。このαは、焼塊冷却装置においてキルンから
のクリンカ投入量が安定状態にあるときに測定した実測
値を用いる。
【0019】次に第3の冷却空気経路の作用について説
明する。キルン1からのクリンカ投入量が急激に増加し
た場合、焼塊冷却装置3入口付近のクリンカ量が増加す
るためクリンカの通気抵抗が増加する。これに伴ってこ
の部分での送気室用圧力検出器25により検出された圧
力P1が上昇する。一方、冷却空気室16から供給され
る空気は、既に冷却されて通気抵抗の低くなったクリン
カ下流側での流出が増加するため、冷却空気室8内で焼
塊冷却装置3入口近傍の空気圧P2はグレートプレート
専用送気室13の圧力P1ほど急上昇しない。このよう
な状態で、焼塊冷却装置3入口部では冷却空気室16か
らプッシャ18とグレートプレート5aの間隙を通過す
る空気が減少するため、操作器27の圧力判定条件で電
磁弁24が開となり、送風機14からの冷却空気が空気
配管23を通って空気ノズル22から吹出して、プッシ
ャ18の裏面に供給される。この冷却空気により、冷却
空気室16から焼塊冷却装置3入口部に供給される空気
の減少分を補うことができる。かくして、間隙を通じて
起きる冷却空気及びクリンカの逆流を阻止することがで
き、プッシャやグレートプレートを焼損から保護するこ
とができる。またここではノズルに供給する冷却空気の
空気源をグレートプレートの送気室への空気源と共通に
して用いており、別の空気源を設けることなく、設備コ
スト、運転コストを低減することができる。
【0020】キルン1からのクリンカ投入量が再び、減
少して時間平均値程度になってくると専用送気室13の
圧力が低下してくる。同時に冷却空気室16の圧力も低
下してくるが、専用送気室13側の圧力低下が冷却空気
室16の圧力低下を上回るため、操作器27での判定条
件は冷却空気室16の圧力P2がグレートプレート5a
直上圧力を上回ることとなり、電磁弁24は閉となる。
従って冷却空気ノズル22からの冷却空気はゼロとなる
が、グレートプレート同士間の間隙を通過する空気量が
増加するため、プッシャ18を冷却するための空気量は
減少しない。キルン1から焼塊冷却装置3に投入される
クリンカ量は常に変動するため、上記操作器27及び電
磁弁24の作動は繰り返し行われる。
【0021】上記の第3の冷却空気経路は、焼塊冷却装
置3入口部におけるプッシャ18とグレートプレート5
aに対してばかりでなく、後流側で隣り合うグレートプ
レート間の間隙に対しても必要に応じて適用する。この
場合、第3の冷却空気経路は、 グレートプレート同士
5a、5b(または5b、5a)間の間隙に冷却空気を
供給するノズル(22)と、このノズルとグレートプレ
ート同士5a、5b(または5b、5a)のうち後方側
5b(または5a)の送気室13の空気供給源である送
風機14を別の弁である電磁弁(24)を介して接続す
る冷却空気配管(23)と、グレートプレート5a、5
b(または5b、5a)同士のうち後方側の送気室13
の第3圧力(P1)を検出する第3の圧力検出器(25)
と、検出した第2圧力P2と第3圧力(P1)を基に別の
弁である電磁弁(24)の開閉を制御する別の操作器
(27)とから構成する。なお、ここで括弧内に示す番
号は、図1及び図2に示す各部品、圧力と同等のもので
あることを示す。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、キルンから投入された
高温クリンカを移送しながら冷却空気で冷却するため、
可動グレートプレート及び固定グレートプレートを交互
に配列し、冷却空気は各グレートプレート内部の送気室
を通じて上方に吹き出す空気と、グレート下の空気室か
ら可動グレートプレート・プッシャ間の間隙及びグレー
ト同士間の間隙に吹き出す空気とからなり、両空気の圧
力差により冷却空気が安定供給される焼塊冷却装置にお
いて、クリンカ投入地点に設置したプッシャと可動グレ
ートプレート間の間隙に空気を吹出すノズルと、ノズル
とグレートプレート内部の送気室用空気源とを弁を介し
て接続する配管冷却空気と、送気室の第1圧力を検出す
る第1の圧力検出器と、別の空気源から空気を供給され
る空気室の第2圧力を検出する圧力検出器と、第1、第
2圧力を基に弁の開閉を制御する操作器とを設け、上記
圧力差が維持できず小さくなったときに、操作器は、そ
れを第1、第2圧力を基に検出して、弁を開き、ノズル
から間隙に冷却空気を供給するように制御するので、該
間隙を通じで生じる、高温クリンカを伴う冷却空気の逆
流を防ぐことができ、したがってプッシャやグレートプ
レートの損傷を防ぐことができる効果ある。
【0023】また各グレートプレート間の間隙に対し
て、上記同様にノズル、配管冷却空気、圧力検出器、操
作器を設けることにより、該間隙を通じで生じる、高温
クリンカを伴う冷却空気の逆流を防ぐことができ、グレ
ートプレートの損傷を防ぐことができる効果ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の焼塊冷却装置を示す図
である。
【図2】図1の部分図で焼塊冷却装置入口部にあるプッ
シャ回りの構成を示す図である。
【図3】従来の焼塊冷却装置を示す図である。
【図4】図3の部分図で焼塊冷却装置入口部にあるプッ
シャ回りの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ロータリキルン 2 バ゛―ナ 3 焼塊冷却装置 4 グレート 5a 可動グレートプレート 5b 固定グレートプレート 7 空気穴 8 送風機 9 クリンカ排出口 11 クリンカ 12 空気配管 13 送気室 14 送風機 15 ダンパ 16 冷却空気室 18 プッシャ 22 空気ノズル 23 空気配管 24 電磁弁 25、26 圧力検出器 27 操作器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G012 KD01 4K050 AA01 BA06 CA08 CD30 CG21 DA01 4K063 AA06 AA18 BA07 BA15 CA05 EA05 EA10 HA42 HA47

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キルンから順次投入されるセメントクリ
    ンカの投入個所に設置されたプッシャに続いて固定グレ
    ートプレートと可動グレートプレートが交互に配列され
    て前方に延び、隣り合う前記グレートプレートのうち一
    方の前端が他方の後端と間隙をもって重なってなるグレ
    ート上に前記セメントクリンカを乗せて、前記可動プレ
    ートの前後往復動作により移送しながら、各グレートプ
    レート内部に形成された送気室から上部に形成された空
    気穴を通じて冷却空気を供給する共に前記グレートプレ
    ート間の間隙及び前記プッシャと前記可動プレート間の
    間隙から冷却空気を供給することにより前記グレート上
    のセメントクリンカを冷却し、前記各グレートプレート
    の送気室には第1の空気供給源から配管を通じて冷却空
    気を送給し、前記プッシャと前記可動グレートプレート
    間の間隙及び前記グレートプレート間の間隙には前記グ
    レート下に設置され第2の空気供給源を有する空気室か
    ら冷却空気を送給するように構成された焼塊冷却装置に
    おいて、前記プッシャと前記可動グレートプレート間の
    間隙に冷却空気を供給するノズルと、該ノズルと前記第
    1の空気供給源とを弁を介して接続する冷却空気配管
    と、前記最初の可動グレートプレートの送気室の第1圧
    力を検出する第1の圧力検出器と、前記空気室の第2圧
    力を検出する第2の圧力検出器と、検出した前記第1圧
    力及び前記第2圧力を基に前記弁の開閉を制御する操作
    器とを設けたことを特徴とする焼塊冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記グレートプレート同士間の間隙に冷
    却空気を供給するノズルと、該ノズルと前記グレートプ
    レート同士のうち前方側のグレートプレートの送気室の
    空気供給源を別の弁を介して接続する冷却空気配管と、
    前記前方側のグレートプレートの送気室の第3圧力を検
    出する第3の圧力検出器と、検出した前記第3圧力と前
    記第2圧力を基に前記別の弁の開閉を制御する別の操作
    器とを設けたことを特徴とする請求項1記載の焼塊冷却
    装置。
JP11184712A 1999-06-30 1999-06-30 焼塊冷却装置 Pending JP2001019503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184712A JP2001019503A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 焼塊冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184712A JP2001019503A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 焼塊冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001019503A true JP2001019503A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16158055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11184712A Pending JP2001019503A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 焼塊冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001019503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519876A (ja) * 2003-12-19 2007-07-19 カーハーデー フンボルト ヴェダーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バラ積み材料用格子冷却器の冷却空気流の調整装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519876A (ja) * 2003-12-19 2007-07-19 カーハーデー フンボルト ヴェダーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バラ積み材料用格子冷却器の冷却空気流の調整装置
JP4718485B2 (ja) * 2003-12-19 2011-07-06 カーハーデー フンボルト ヴェダーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バラ積み材料用格子冷却器の冷却空気流の調整装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101446795A (zh) 成像装置
US5467912A (en) Reflow soldering apparatus for soldering electronic parts to circuit substrate
JPH03197339A (ja) クリンカ冷却方法およびクリンカ冷却装置
JP2001019503A (ja) 焼塊冷却装置
CN101208573A (zh) 用于处理颗粒物料床层的方法和设备
KR20100116119A (ko) 축열식 연소 장치
WO2006090615A1 (ja) 湿潤原料の乾燥装置
JP2002213879A (ja) 加熱炉の雰囲気制御方法および加熱炉
CN208995548U (zh) 连续式加热炉
JPH0321496B2 (ja)
JPH09169552A (ja) グレートプレート及び該グレートプレートを備えた焼塊冷却装置
JPH0221187A (ja) 燃焼式連続焼成トンネル炉
JP3409968B2 (ja) 連続式加熱炉の炉温制御方法
JPH07286725A (ja) 焼成炉の炉圧制御装置
JP2003056840A (ja) 工業炉の廃熱利用装置およびその温度制御方法
KR101022455B1 (ko) 보일러 배기가스 폐열을 이용한 소결광 표층부의 온도제어장치 및 그의 온도 제어방법
JP2020173061A (ja) 熱風乾燥炉
JP4385454B2 (ja) 雰囲気ガスの加熱温度調整方法および加熱温度調整装置
FI102321B (fi) Laite kaasun johtamiseksi sintrattavan materiaalin läpi
JPH09196574A (ja) クリンカクーラ
EP2614328B1 (en) Method and apparatus for treating a bed of particulated material
EP2933557B1 (en) Swirling type fluidized bed furnace
KR20110120598A (ko) 제강 래들 배열을 이용한 래들 가열장치, 래들 가열 제어장치, 및 그 방법
JPH07190627A (ja) トンネル式連続焼成炉
JP2000097431A (ja) 蓄熱式燃焼装置における排ガス吸引量制御方法