JP2001019110A - ゴミ量管理システムおよび該システム用の記録媒体 - Google Patents

ゴミ量管理システムおよび該システム用の記録媒体

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JP2001019110A
JP2001019110A JP11194913A JP19491399A JP2001019110A JP 2001019110 A JP2001019110 A JP 2001019110A JP 11194913 A JP11194913 A JP 11194913A JP 19491399 A JP19491399 A JP 19491399A JP 2001019110 A JP2001019110 A JP 2001019110A
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Yasuo Takano
保雄 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な構成にて排出されるゴミの量を把握、
管理可能とする。 【解決手段】 ゴミ排出者を特定可能な情報が記録され
た記録媒体4が設けられ、所定容量のゴミを収容可能な
ゴミ収納部材5と、該ゴミ収納部材5の収集時において
前記記録媒体4の読み取りを行う読み取り装置6と、予
めゴミ排出者を少なくとも排出されたゴミ量に関連付け
て登録、管理する管理コンピュ−タ1と、から成り、該
管理コンピュ−タ1は、前記読み取り装置6にて読み取
られた情報により特定されるゴミ排出者に関連付けて登
録されているゴミ量に、前記ゴミ収納部材5が収容可能
な所定容量のゴミ量の加算更新処理を行うことを特徴と
するゴミ量管理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、収集されるゴミ
の容量を排出者毎に管理することが可能なゴミ量管理シ
ステムおよび該システム用の記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、ゴミの増大に伴いゴミ
処理の問題が重要課題となってきており、各事業所並び
に各家庭より排出されるゴミの減量化とリサイクル化の
ためにゴミ収集の有料化が多く検討されており、一部の
自治体においては既に実現化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら有料化を実施す
る手法としては、排出量に関係なく全てが一律に有料と
する一律方式と、一定量を超えた場合には有料とする超
過有料方式が考えられているが、前記一律方式は、有料
化のために排出されたゴミ量を把握する必要がなく有料
化を簡便に導入できるが、ゴミを多く排出する人とそう
でない人との間に不公平が生じ易いばかりか、ゴミの減
量化とリサイクル化を促進するには効果が低く、逆に前
記超過有料方式はリサイクル等によりゴミを一定量以下
に抑えることにより排出するゴミへの有料化がなされな
いことから、ゴミの減量並びにリサイクル化の促進効果
が大きいものの、各事業所並びに各家庭より排出される
ゴミの量を把握する必要が生じることから、有料化を導
入しにくいという問題があり、これら各事業所並びに各
家庭より排出されるゴミの量を簡便に把握、管理するこ
とのできるシステムが切望されていた。
【0004】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、各事業所並びに各家庭より排出され
るゴミの量を簡便に把握、管理することのできるゴミ量
管理システムおよび該システム用の記録媒体を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明のゴミ量管理システムは、ゴミ排出者を
特定可能な情報が記録された記録媒体が設けられ、所定
容量のゴミを収容可能なゴミ収納部材と、該ゴミ収納部
材の収集時において前記記録媒体の読み取りを行う読み
取り装置と、予めゴミ排出者を少なくとも排出されたゴ
ミ量に関連付けて登録、管理する管理コンピュ−タと、
から成り、該管理コンピュ−タは、前記読み取り装置に
て読み取られた情報により特定されるゴミ排出者に関連
付けて登録されているゴミ量に、前記ゴミ収納部材が収
容可能な所定容量のゴミ量の加算更新処理を行うことを
特徴としている。この特徴によれば、ゴミ袋等の前記ゴ
ミ収納部材に設けられた記録媒体と、読み取り装置並び
に管理コンピュ−タから成る簡便なシステム構成にて、
各事業所または各家庭であるゴミ排出者毎のゴミ排出量
を正確に把握、管理することができる。
【0006】本発明のゴミ量管理システムは、前記記録
媒体にはゴミの種別を特定可能な情報が記録され、前記
管理コンピュ−タにおいては、該ゴミの種別毎にゴミ量
が管理されていることが好ましい。このようにすれば、
分別された複数の種別毎にゴミ量を管理できるようにな
るため、これら分別にも対応することができ、リサイク
ルをより促進できる。
【0007】本発明のゴミ量管理システムは、前記記録
媒体にはゴミの容量を特定可能な情報が記録され、前記
管理コンピュ−タにおいては、該情報により特定される
ゴミの容量が加算更新処理されることが好ましい。この
ようにすれば、容量の異なるゴミ収納部材であっても、
該容量が記録媒体に記録されることにより、ゴミ収納部
材として使用することができるようになるばかりか、収
集されるゴミの量をより正確に把握、管理することがで
きる。
【0008】本発明のゴミ量管理システムは、前記各情
報が情報記録シンボルにて記録されており、前記読み取
り装置は該情報記録シンボルを読み取り可能な情報記録
シンボルリ−ダであることが好ましい。
【0009】このようにすれば、前記記録媒体を安価に
て形成できるばかりか、前記読み取り装置も安価なもの
とすることができる。
【0010】本発明のゴミ量管理システムは、前記読み
取り装置は、読み取った情報を記憶する記憶手段を具備
し、可搬可能とされたハンディタ−ミナルであることが
好ましい。
【0011】このようにすれば、読み取り装置をハンデ
ィタ−ミナルとすることにより、ゴミの収集時における
読み取り作業の作業性を向上できるばかりか、読み取っ
た情報を記憶する記憶部を具備することで、収集した情
報をまとめて出力することができるため、システム全体
のコストを安価とすることができる。
【0012】本発明のゴミ量管理システムは、前記管理
コンピュ−タには予め基準とされる基準ゴミ量が登録さ
れ、該管理コンピュ−タはこの基準ゴミ量を超えたゴミ
量に対応するゴミ排出者を抽出して出力することが好ま
しい。このようにすれば、予め定められた基準ゴミ量を
超えて、例えば有料化に該当するゴミ排出者を容易に把
握することが可能となる。
【0013】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、所定容量のゴミを収容可能なゴミ収納部材と、該ゴ
ミ収納部材の収集時において記録媒体の読み取りを行う
読み取り装置と、予めゴミ排出者を少なくとも排出され
たゴミ量に関連付けて登録、管理し、前記読み取り装置
にて読み取られた情報により特定されるゴミ排出者に関
連付けられたゴミ量に前記ゴミ収納部材が収容可能な所
定容量のゴミ量の加算更新処理を行う管理コンピュ−タ
と、から成るゴミ量管理システムに使用され、前記ゴミ
収納部材に設けられてゴミ排出者を特定可能な情報を記
録することを特徴としている。この特徴によれば、これ
ら記録媒体と、読み取り装置並びに管理コンピュ−タか
ら成る簡便なシステム構成にて、各事業所または各家庭
であるゴミ排出者毎のゴミ排出量を正確に把握、管理す
ることができる。
【0014】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、前記ゴミ収納部材に貼着可能とされていることが好
ましい。このようにすれば、これら記録媒体をゴミ収納
部材に容易に形成することができる。
【0015】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、前記情報が情報記録シンボルに記録され、該情報記
録シンボルが記録媒体のほぼ中央位置に形成されている
ことが好ましい。このようにすれば、前記ゴミ収納部材
がゴミ袋のような変形し易いものであっても、前記情報
記録シンボルの読み取りミスを低減することができる。
【0016】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、前記情報がバ−コ−ドに記録され、該バ−コ−ドの
線方向に縦長状にバ−コ−ドが形成されていることが好
ましい。このようにすれば、例えバ−コ−ド読み取り位
置が少々ずれても、バ−コ−ドの線方向に縦長状にバ−
コ−ドが形成されているために読み取りミスを低減で
き、確実な読み取りを実施できる。
【0017】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、前記情報記録シンボルが記録媒体のほぼ全面に形成
され、文字や数字等の印字が情報記録シンボルの読み取
り装置が読み取らない色にて形成されていることが好ま
しい。このようにすれば、印字に左右されることなく情
報記録シンボルを記録媒体の全面に形成できることか
ら、例えゴミ収納部材がゴミ袋のような変形し易いもの
であって、読み取り位置が少々ずれても、前記情報記録
シンボルの読み取りミスを低減でき、確実な読み取りを
実施できる。
【0018】本発明のゴミ量管理システム用の記録媒体
は、前記記録媒体が所定厚みを有し、前記ゴミ収納部材
よりも変形しにくいフィルム材または紙材または板材に
て形成されていることがこのましい。このようにすれ
ば、前記ゴミ収納部材がゴミ袋のような変形し易いもの
であっても、記録媒体は変形しにくいことから、前記情
報記録シンボルの読み取りミスを低減することができる
とともに、該読み取り作業の作業性も向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。
【0020】(実施例)図1は、本実施例のゴミ量管理
システムの構成および処理の流れを示す図であり、図2
は、本実施例の管理コンピュータの構成を示すブロック
図であり、図3は、本実施例に用いたハンディターミナ
ルバーコードリーダおよびその読み取り状況を示す外観
斜視図であり、図4は、本実施例に用いたハンディター
ミナルバーコードリーダの構成を示すブロック図であ
り、図5(a)は、 本実施例に用いた管理コンピュー
タにおけるゴミ排出者データベースに基づく表示画面を
示す図であり、図5(b)は、抽出されたゴミ排出量の
超過者リストの表示画面を示す図であり、図6は、本実
施例に用いたバーコードラベルを示す図である。
【0021】本実施例のゴミ量管理システムは、図1に
示されるように、ゴミが収集される清掃局には、管理コ
ンピュータ1が設置され、この管理コンピュータ1には
該管理コンピュータ1に登録されているゴミ排出者の名
称(氏名)、地域名、排出者識別番号(ID)、容量が
印字されるとともに、該排出者識別番号(ID)並びに
ゴミの種別情報(可燃、不燃、資源ゴミ)、ゴミ容量情
報とが記録されたバーコードが所定のバーコードラベル
4に印刷されるバーコードプリンタ3と出力端末2が接
続されており、該出力端末2には、ゴミの収集時におい
て前記るバーコードラベル4のバーコードの読み取りを
実施するハンディターミナルバーコードリーダ6が装着
されて、該ハンディターミナルバーコードリーダ6から
の前記読み取りデータの出力がなされて、前記管理コン
ピュータ1に入力されるようになっている。
【0022】本実施例に用いた前記管理コンピュータ1
の構成は、、図2に示すように、コンピュ−タ1内部に
てデ−タの送受を行うデ−タバス20に、中央演算処理
装置(CPU)22、RAM23、表示装置27、日時
情報を出力可能な時計装置26、磁気ディスクや光磁気
ディスクから成る記憶装置25、前記バーコードプリン
タ3と出力端末2とのデータの入出力を行う入出力イン
タ−フェィス24とが接続された通常のコンピュ−タで
あり、該入出力インタ−フェィス24は接続ケーブル2
1を介して前記バーコードプリンタ3と出力端末2とが
接続されている。
【0023】また、本実施例の前記記憶装置25には、
図5(a)に示すようにゴミ排出者を特定可能な情報で
ある前記排出者識別番号(ID)に対応付けて排出され
たゴミの累計並びに基準ゴミ量に対する超過の有無と超
過のゴミ量とが登録、管理されたゴミ排出者データベー
ス(DB)が記録されており、該ゴミ排出者データベー
ス(DB)には、図示しないが前記排出者識別番号(I
D)に対応付けてゴミ排出者の名称や住所が登録されて
おり、本実施例では前記排出者識別番号(ID)は、
「001(地域番号)−識別子(KT;家庭、JS;事
業所)−シリアル番号)にて構成されており、該識別番
号により容易に地域、家庭または事業所の識別が可能と
されている。
【0024】前記バーコードプリンタ3により印刷され
た本実施例のバーコードラベル4は、図6に示すように
なっており、該バーコードラベル4は所定の厚みを有
し、前記ゴミ袋5を形成する樹脂フイルムよりも変形し
にくい剛性を有する紙材にて形成され、その中央部には
印字領域31が設けられており、該印字領域31には、
前述のようにゴミ排出者の名称(氏名)、地域名、排出
者識別番号(ID)が可視可能に印字されるとともに、
該排出者識別番号(ID)とゴミの種別情報並びにゴミ
容量情報とが記録されたバーコード30が該バーコード
ラベル4のほぼ中央部に位置するように印刷され、該印
字領域31以外の部分の印字は予め印刷されている。ま
た、該バーコードラベル4の裏面には、該バーコードラ
ベル4を前記ゴミ袋5に貼着可能とするための粘着材層
が設けられており、該粘着材面を離型紙にて覆われたラ
ベルとされている。
【0025】これら前記のように、バーコードラベル4
をゴミ袋5を形成する樹脂フイルムよりも変形しにくい
剛性を有する紙材にて形成することは、ゴミ収納時にお
いて該バーコードラベル4が湾曲してバーコードの読み
取りエラーを生じてしまうことを防止できるとともに、
これら読み取り作業の作業性を向上できることから好ま
しいが、本発明は前記紙材に限定されるものではなく、
これを適宜フィルム材としたり、板材としても良く、そ
の厚みもゴミ袋5を形成する樹脂フイルムよりも変形し
にくい剛性を得られる適宜なものとすれば良い。
【0026】また、本実施例においては、前記バーコー
ド30がバーコードラベル4のほぼ中央部に位置するよ
うに印刷しており、このようにすることは、本実施例の
ようにゴミ収納部材として変形しやすいゴミ袋5を使用
した場合であっても、該バーコード30の読み取りミス
を低減することができることから好ましいが、本発明は
これに限定されるものではなく、これらバーコード30
の配置位置や配置状況等は適宜選択すれば良い。例え
ば、図7に示すように、バーコード32をバーコードラ
ベル4’のほぼ前面に印刷し、その他の印字33を前記
ハンディターミナルバーコードリーダ6が読み取らない
色、例えばブルー等にて印字するようにして、前記ゴミ
袋5の変形により読み取り位置が少々ずれても読み取り
ミスを極力生じないようにしても良く、更には、図8に
示すように、該バーコードの線方向に縦長状にバーコー
ド34を印刷し、その両側に適宜印字35を実施するよ
うにしても良い。
【0027】これらバーコードプリンタ3により印刷さ
れたバーコードラベル4は、対応する各ゴミ排出者(各
家庭または各事業所)に配付され、該配付に基づき、各
家庭並びに各事業所では、ゴミが収容されたゴミ袋5の
容量に対応するバーコードラベル4を貼付して排出す
る。
【0028】これら各家庭並びに各事業所より排出され
たゴミ袋5は、回収員が搭乗した回収車により回収さ
れ、該回収時において図3に示すように、前記回収員が
所持する前記ハンディターミナルバーコードリーダ6に
より前記バーコードラベル4のバーコード30が読み取
られる。
【0029】この本実施例に用いたハンディターミナル
バーコードリーダ6は、図3に示すような外観とされ、
回収員が所持可能な携帯型の読み取り装置とされてい
る。
【0030】このハンディターミナルバーコードリーダ
6の構成は、図4に示すようになっており、前記バーコ
ードラベル4のバーコード30を読み取るバ−コ−ドス
キャナ−ユニット7と、これら読み取られた排出者識別
番号(ID)、ゴミの種別データ並びにゴミ容量データ
を記憶するメモリ11と、前記バーコードラベル4のバ
ーコード30の読み取り時に押圧操作される読取りボタ
ン13と、前記メモリ11に記憶されたデータの出力時
に押圧操作される出力ボタン12と、前記出力端末2に
接続されて該出力データの出力を行う出力部14と、読
み取りデ−タ並びに操作状況等の各種の情報を表示する
LCDパネル8と、このLCDパネル8の表示動作を制
御するLCDドライバ−10と、読み取りにおける確認
音等を発生するサウンダ18と、これら各部の制御を実
施するマイクロプロセッシングユニット(MPU)15
と、これら各部の付勢を行う電源である電池部9とから
主に構成されており、前記MPU15内部には、MPU
15が行う各種の処理内容が記録された内部ROM(図
示せず)が設けられていて、前記メモリ11読み取った
各データが蓄積され、該蓄積されたデータが出力端末2
を介して前記管理コンピュータ1に出力されるようにな
っている。
【0031】これら本実施例のように、読み取り装置を
回収員が所持可能なハンディターミナルとすることは、
これら読み取り作業の作業性を向上できることから好ま
しいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これ
ら読み取り装置を固定として前記バーコードラベル4を
回収して読み取るようにしても良いし、更にはこれら読
み取り装置を回収車に装着してゴミ袋5の投入時等にお
いて読み取りを行うようにしても良い。
【0032】これら回収員が所持する前記ハンディター
ミナルバーコードリーダ6によって収集された排出ゴミ
に関する情報である排出者の排出者識別番号(ID)、
ゴミの種別データ並びにゴミ容量データが前記管理コン
ピュータ1に出力され、該ゴミの種別データに対応する
とともに、該排出者識別番号(ID)に対応して前記ゴ
ミ排出者DBに記憶されている排出ゴミ量に前記ゴミ容
量データに基づくゴミ量が加算更新されることで、図5
(a)に示すように各排出者識別番号(ID)毎の排出
ゴミの累計が管理されるようになっている。
【0033】また本実施例では、図5(a)に示す表示
画面において、一ヵ月において排出されるゴミの基準と
なる基準ゴミ量を設定可能とされており、前記管理コン
ピュータ1は、累計排出ゴミ量がこの基準ゴミ量を超え
た排出者識別番号(ID)を抽出し、図5(b)に示す
ように超過者リストとして該基準ゴミ量を超えた排出者
識別番号(ID)に対応する名称および住所とともに、
該超過に伴う伝票の発送状況とが表示されるようになっ
ている。
【0034】以上、本実施例のようにすれば、前記バー
コードラベル4、ハンディターミナルバーコードリーダ
6並びに管理コンピュータ1の簡便な構成により安価に
てゴミ排出者毎のゴミ排出量を正確に把握、管理するこ
とができ、ゴミの有料化の導入を促進することが可能と
なるとともに、例えばゴミの排出量に応じてゴミの排出
料金を累進的に高めること等により、より効果的にゴミ
の減量化、資源化を促進できるようになる。
【0035】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。例えば、前記では情報記録シンボルを
バーコードとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これら情報記録シンボルを2次元のベリコ
ード等としても良い。
【0036】また、前記実施例では、記録媒体を前記バ
ーコード30が記録されたバーコードラベル4としてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
バーコード30に代えて磁気塗料等を印刷し、該磁気塗
料に前記排出者識別番号(ID)等の各データを記録す
るようにしたり、これら各データを電気的に記憶すると
とともに外部に出力可能とされたIDタグ等を用いても
良い。
【0037】また、前記実施例においては情報記録シン
ボルを記録容量の少ないバーコードとしていることか
ら、前記のようにゴミ排出者を特定可能な情報として排
出者識別番号(ID)を記録するようにしているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記ベリ
コードのように比較的記録容量が大きい情報記録シンボ
ルを用いる場合においては、これら排出者識別番号(I
D)に代えて直接ゴミ排出者の氏名や住所等のデータを
記録するようにしても良い。
【0038】また、前記実施例では実施していないが、
前記ハンディターミナルバーコードリーダ6と管理コン
ピュータ1とを無線等の通信回線によりリアルタイムに
接続して、読み取り情報における排出者が登録された正
規の排出者であるかの確認を実施するようにすること等
は任意とされる。
【0039】また、前記実施例では、前記バーコード3
0にゴミの容量データ並びに種別データも記録されてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、運用方
法によってはこれらデータを適宜省いても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0041】(a)請求項1の発明によれば、ゴミ袋等
の前記ゴミ収納部材に設けられた記録媒体と、読み取り
装置並びに管理コンピュ−タから成る簡便なシステム構
成にて、各事業所または各家庭であるゴミ排出者毎のゴ
ミ排出量を正確に把握、管理することができる。
【0042】(b)請求項2の発明によれば、分別され
た複数の種別毎にゴミ量を管理できるようになるため、
これら分別にも対応することができ、リサイクルをより
促進できる。
【0043】(c)請求項3の発明によれば、容量の異
なるゴミ収納部材であっても、該容量が記録媒体に記録
されることにより、ゴミ収納部材として使用することが
できるようになるばかりか、収集されるゴミの量をより
正確に把握、管理することができる。
【0044】(d)請求項4の発明によれば、前記記録
媒体を安価にて形成できるばかりか、前記読み取り装置
も安価なものとすることができる。
【0045】(d)請求項5の発明によれば、読み取り
装置をハンディタ−ミナルとすることにより、ゴミの収
集時における読み取り作業の作業性を向上できるばかり
か、読み取った情報を記憶する記憶部を具備すること
で、収集した情報をまとめて出力することができるた
め、システム全体のコストを安価とすることができる。
【0046】(d)請求項6の発明によれば、予め定め
られた基準ゴミ量を超えて、例えば有料化に該当するゴ
ミ排出者を容易に把握することが可能となる。
【0047】(d)請求項7の発明によれば、これら記
録媒体と、読み取り装置並びに管理コンピュ−タから成
る簡便なシステム構成にて、各事業所または各家庭であ
るゴミ排出者毎のゴミ排出量を正確に把握、管理するこ
とができる。
【0048】(d)請求項8の発明によれば、これら記
録媒体をゴミ収納部材に容易に形成することができる。
【0049】(d)請求項9の発明によれば、前記ゴミ
収納部材がゴミ袋のような変形し易いものであっても、
前記情報記録シンボルの読み取りミスを低減することが
できる。
【0050】(d)請求項10の発明によれば、例えバ
−コ−ド読み取り位置が少々ずれても、バ−コ−ドの線
方向に縦長状にバ−コ−ドが形成されているために読み
取りミスを低減でき、確実な読み取りを実施できる。
【0051】(d)請求項11の発明によれば、印字に
左右されることなく情報記録シンボルを記録媒体の全面
に形成できることから、例えゴミ収納部材がゴミ袋のよ
うな変形し易いものであって、読み取り位置が少々ずれ
ても、前記情報記録シンボルの読み取りミスを低減で
き、確実な読み取りを実施できる。
【0052】(d)請求項12の発明によれば、前記ゴ
ミ収納部材がゴミ袋のような変形し易いものであって
も、記録媒体は変形しにくいことから、前記情報記録シ
ンボルの読み取りミスを低減することができるととも
に、該読み取り作業の作業性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のゴミ量管理システムの構成お
よび処理の流れを示す図である。
【図2】本発明の実施例の管理コンピュータの構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施例に用いたハンディターミナルバ
ーコードリーダおよびその読み取り状況を示す外観斜視
図である。
【図4】本発明の実施例に用いたハンディターミナルバ
ーコードリーダの構成を示すブロック図である。
【図5】(a)は、本発明の実施例に用いた管理コンピ
ュータにおけるゴミ排出者データベースに基づく表示画
面を示す図である。(b)は、本発明の実施例に用いた
管理コンピュータにおいて抽出されたゴミ排出量の超過
者リストの表示画面を示す図である。
【図6】本発明の実施例に用いたバーコードラベルを示
す図である。
【図7】本発明のその他の形態のバーコードラベルを示
す図である。
【図8】本発明のその他の形態のバーコードラベルを示
す図である。
【符号の説明】
1 管理コンピュータ 2 出力端末 3 バーコードプリンタ 4 バーコードラベル 4’ バーコードラベル 4” バーコードラベル 5 ゴミ袋 6 ハンディターミナルバーコードリーダ 7 バ−コ−ドスキャナ−ユニット 8 LCDパネル 9 電池部 10 LCDドライブ 11 メモリ 12 出力ボタン 13 読取りボタン 14 出力部 15 マイクロプロセッシングユニット(MPU) 18 サウンダ 20 データバス 21 接続ケーブル 22 中央演算処理装置(CPU) 23 RAM 24 入出力インターフェィス 25 記憶装置 26 時計装置 27 表示装置 30 バーコード 31 印字領域 32 バーコード 33 印字 34 バーコード 35 印字

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミ排出者を特定可能な情報が記録され
    た記録媒体が設けられ、所定容量のゴミを収容可能なゴ
    ミ収納部材と、該ゴミ収納部材の収集時において前記記
    録媒体の読み取りを行う読み取り装置と、予めゴミ排出
    者を少なくとも排出されたゴミ量に関連付けて登録、管
    理する管理コンピュ−タと、から成り、該管理コンピュ
    −タは、前記読み取り装置にて読み取られた情報により
    特定されるゴミ排出者に関連付けて登録されているゴミ
    量に、前記ゴミ収納部材が収容可能な所定容量のゴミ量
    の加算更新処理を行うことを特徴とするゴミ量管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体にはゴミの種別を特定可能
    な情報が記録され、前記管理コンピュ−タにおいては、
    該ゴミの種別毎にゴミ量が管理されている請求項1に記
    載のゴミ量管理システム。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体にはゴミの容量を特定可能
    な情報が記録され、前記管理コンピュ−タにおいては、
    該情報により特定されるゴミの容量が加算更新処理され
    る請求項1または2に記載のゴミ量管理システム。
  4. 【請求項4】 前記各情報が情報記録シンボルにて記録
    されており、前記読み取り装置は該情報記録シンボルを
    読み取り可能な情報記録シンボルリ−ダである請求項1
    〜3のいずれかに記載のゴミ量管理システム。
  5. 【請求項5】 前記読み取り装置は、読み取った情報を
    記憶する記憶手段を具備し、可搬可能とされたハンディ
    タ−ミナルである請求項1〜4のいずれかに記載のゴミ
    量管理システム。
  6. 【請求項6】 前記管理コンピュ−タには予め基準とさ
    れる基準ゴミ量が登録され、該管理コンピュ−タはこの
    基準ゴミ量を超えたゴミ量に対応するゴミ排出者を抽出
    して出力する請求項1〜5のいずれかに記載のゴミ量管
    理システム。
  7. 【請求項7】 所定容量のゴミを収容可能なゴミ収納部
    材と、該ゴミ収納部材の収集時において記録媒体の読み
    取りを行う読み取り装置と、予めゴミ排出者を少なくと
    も排出されたゴミ量に関連付けて登録、管理し、前記読
    み取り装置にて読み取られた情報により特定されるゴミ
    排出者に関連付けられたゴミ量に前記ゴミ収納部材が収
    容可能な所定容量のゴミ量の加算更新処理を行う管理コ
    ンピュ−タと、から成るゴミ量管理システムに使用さ
    れ、前記ゴミ収納部材に設けられてゴミ排出者を特定可
    能な情報を記録することを特徴とするゴミ量管理システ
    ム用の記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記ゴミ収納部材に貼着可能とされてい
    る請求項7に記載のゴミ量管理システム用の記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記情報が情報記録シンボルに記録さ
    れ、該情報記録シンボルが記録媒体のほぼ中央位置に形
    成されている請求項7または8に記載のゴミ量管理シス
    テム用の記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記情報がバ−コ−ドに記録され、該
    バ−コ−ドの線方向に縦長状にバ−コ−ドが形成されて
    いる請求項7〜9のいずれかに記載のゴミ量管理システ
    ム用の記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記情報記録シンボルが記録媒体のほ
    ぼ全面に形成され、文字や数字等の印字が情報記録シン
    ボルの読み取り装置が読み取らない色にて形成されてい
    る請求項7または8に記載のゴミ量管理システム用の記
    録媒体。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体が所定厚みを有し、前記
    ゴミ収納部材よりも変形しにくいフィルム材または紙材
    または板材にて形成されている請求項7〜11のいずれ
    かに記載のゴミ量管理システム用の記録媒体。
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