JP2001018519A - インクジェット記録用紙及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用紙及びその製造方法

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JP2001018519A
JP2001018519A JP11191813A JP19181399A JP2001018519A JP 2001018519 A JP2001018519 A JP 2001018519A JP 11191813 A JP11191813 A JP 11191813A JP 19181399 A JP19181399 A JP 19181399A JP 2001018519 A JP2001018519 A JP 2001018519A
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polymer
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Tomomi Yoshizawa
友海 吉沢
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Masayoshi Yamauchi
正好 山内
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表面に傷がつきにくいインクジェット記
録用紙及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 基紙の両面に樹脂層を有する反射支持体
上に親水性ポリマー及び微粒子を含有する多孔質層を有
するインクジェット記録用紙において、該多孔質層を有
する側の樹脂層が少なくとも1層の2軸延伸ポリマーシ
ートを含有することを特徴とするインクジェット記録用
紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用紙及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のインクジェット記録の飛躍的な技
術革新に伴い、プリント品質は銀塩写真で得られるプリ
ントに匹敵しつつある。インクジェット記録で得られる
プリント品質はプリンタ、インク、記録用紙に依存する
が、画質面で見るならば前記のプリンタ、インクにおけ
る最近の技術革新が大きく、記録用紙の性能の差が最終
的なプリント品質において非常に重要になってきてい
る。
【0003】銀塩写真プリントに近いプリントをインク
ジェット記録で得るために記録用紙の観点から種々の改
良が従来からなされてきているが、特に支持体として紙
の両面をポリエチレン等のポリオレフィン樹脂で被覆し
た支持体を用い、その上にインク吸収層を設けた記録用
紙は、プラスチックフィルムに比べて比較的低コストで
あること、その重厚感やしなやかさ、平滑性、光沢性な
どの面で、銀塩写真のプリントに近い高級感のあるプリ
ントとして最近は広く普及し始めてきている。
【0004】インクジェット記録用紙としては、紙など
のように支持体自身がインク吸収性であるものと支持体
の上にインク吸収層を設けたものに大きく区分される
が、前者はインクが支持体中に直接浸透するために高い
最高濃度が得られなかったり、支持体自身がインク溶媒
を吸収して著しいシワを画像状に発生させるために高級
感のあるプリントは得られないという問題点がある。
【0005】また、支持体上にインク吸収層を設けたイ
ンクジェット記録用紙も多数知られているが、支持体が
インク溶媒を吸収する場合には依然としてシワが発生し
やすく、また、インク吸収層に染着した染料も保存中に
徐々に支持体中に浸透する等して濃度が下がりやすいな
どの問題点があった。
【0006】これに対して支持体がインクを全く吸収し
ない非吸水性支持体の上にインク吸収層を設けたインク
ジェット記録用紙では上記の欠点が無く高級感のあるイ
ンクジェットプリントが得られる。
【0007】支持体上に設けられるインク吸収層として
は大きく膨潤型のインク吸収層と空隙型インク吸収層が
知られている。
【0008】膨潤型インク吸収層はゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンあるいはポリエチ
レンオキサイドなどの親水性ポリマーを主体として構成
され、その特徴として高い光沢性が得られること、膨潤
性ポリマーを使用するために、ポリマーが膨潤できる範
囲であれば大容量のインクを吸収できること、低コスト
で製造できる利点がある一方、膨潤性ポリマーを使用す
るゆえに耐水性が劣るという問題点がある。
【0009】また、空隙型インク吸収層は、多孔質層で
あって、その製法にいくつかの種類があるが代表的なも
のは、少量の親水性ポリマーと多量の微粒子からなる層
であり、微粒子同士の間に空隙が形成されてここにイン
クを吸収するものである。空隙型インク吸収層は、イン
ク吸収速度は速くプリント時にムラが生じにくいこと、
プリント直後に表面が見かけ上乾いていること、耐水性
とインク吸収速度及び光沢性が同時に満足できる技術と
して好ましいものである。
【0010】このような空隙型インク吸収層は、高濃度
の印画をしても触ったときに手などを汚さないために
は、空隙率が高く、厚い層を形成する必要がある。しか
し、空隙率の高い層を厚く設けた場合、インク吸収層を
強く擦ると傷が付きやすく、画像が取れてしまうという
問題があった。
【0011】また紙の繊維の凝集による表面の凹凸(こ
れは蛍光灯などを画像面で反射させて見た場合に観察さ
れる。)はポリエチレン層、受像層を順に積層しても認
められ、画像の品位の点から改善が望まれていた。
【0012】そこで、空隙型インク吸収層における、上
記のような問題点の解決が要望されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
表面に傷がつきにくいインクジェット記録用紙及びその
製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の項目1から4によって達成された。
【0015】1.基紙の両面に樹脂層を有する反射支持
体上に親水性ポリマー及び微粒子を含有する多孔質層を
有するインクジェット記録用紙において、該多孔質層を
有する側の樹脂層が少なくとも1層の2軸延伸ポリマー
シートを含有することを特徴とするインクジェット記録
用紙。
【0016】2.前記微粒子が数平均粒径20nm以下
の1次粒子からなる、数平均粒径10〜150nmの2
次粒子を含有し、且つ、該微粒子と親水性ポリマーの重
量比が10/1〜10/5であることを特徴とする前記
1に記載のインクジェット記録用紙。
【0017】3.前記微粒子がシリカであることを特徴
とする前記1または2に記載のインクジェット記録用
紙。
【0018】4.前記2軸延伸ポリマーシートが、ポリ
マーとポリマーに非相溶の物質との混合物を溶融押しだ
ししたコア層とポリマーを溶融押しだしした表面層を積
層し、同時に2軸延伸することにより内部に空隙の形成
されたコア層と実質的に空隙を有しない表面層を含む複
合フィルムであることを特徴とする前記1に記載のイン
クジェット記録用紙の製造方法。
【0019】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0020】本発明に用いられる反射支持体について説
明する。
【0021】本発明に用いられる反射支持体は、紙を基
本とし、基紙の両面に樹脂層を有し、且つ、多孔質層が
塗設される側の基紙上に、少なくとも1層の2軸延伸ポ
リマーシートを含む樹脂層(以下、表樹脂層という)を
有する紙支持体が好ましく、この表樹脂層は1層であっ
ても2層以上の複層であってもよい。
【0022】本発明においては、多孔質層が塗接される
側に用いられる2軸延伸ポリマーシートとしては、ポリ
マーAとポリマーAに非相溶の物質との混合物を溶融押
し出しして出来るコア層とポリマーBを溶融押し出しし
て出来る表面層とを積層し、次いで、同時に2軸延伸す
ることにより、内部に空隙が形成されるコア層と実質的
に空隙が形成されない表面層を有する2軸延伸ポリマー
シートであることが好ましい。
【0023】本発明において、上記記載のコア層とは、
2軸延伸時に空隙が形成される層を表し、表面層は実質
的に空隙が形成されない層を表す。ここで、実質的に空
隙が形成されないとは、層中における空隙の体積%が5
%以下を表し、好ましくは空隙の体積%が2%以下であ
る。
【0024】また、2層以上の複層構造の場合、上記記
載のような2軸延伸ポリマーシートの複層、或いは他の
未延伸樹脂等との複層でも良い。更に、表樹脂層中には
白色顔料を含有していることが好ましい。
【0025】上記記載の多孔質層が塗設される側とは反
対側の樹脂層(以下、裏樹脂層という)は1層であって
も2層以上の複層であってもよい。
【0026】本発明に用いられる紙支持体として用いら
れる基紙(原紙)は一般に写真用印画紙に用いられる原
料から選択できる。例えば天然パルプ、合成パルプ、天
然パルプと合成パルプの混合物の他、各種の抄き合わせ
紙用原料を挙げることができる。一般には針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合
パルプ等を主成分とする天然パルプが広く応用できる。
中性紙、酸性紙他いかなるものでも良いが、写真用印画
紙グレードの原紙を使用することが好ましく、特に写真
用グレードの中性紙が好ましい。紙の厚さとしては、4
0μm〜250μmが望ましい。
【0027】さらに、前記支持体中には一般に製紙で用
いられるサイズ剤、定着剤、張力増強剤、鎮料、帯電防
止剤、染料、カブリ防止剤等の添加剤が配合されていて
も良く、また表面サイズ剤、表面張力剤、帯電防止剤等
を適宜表面に塗布したものであっても良い。
【0028】表樹脂層中の白色顔料を含有する2軸延伸
ポリマー樹脂シートは、白色顔料を含有する2軸延伸に
適した熱可塑性ポリマーを190℃〜350℃の条件下
で溶融押出法により無延伸フィルムを形成された後、2
軸延伸処理を行ってシートを作製することが出来る。
【0029】2軸延伸に適した熱可塑性ポリマーとして
は、例えば、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリ
アミド類、ポリカーボネート類、セルロースエステル
類、ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリエーテル類、
ポリスルホンアミド類、ポリイミド類、ポリウレタン
類、ポリビニリデン類、ポリアセタール類等の熱可塑性
ポリマーが挙げられるが、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル類、ポリスチレンが好ましい。
【0030】2軸延伸法については、チューブラー法、
逐次2軸延伸のフラットフィルム法、同時2軸延伸のフ
ラットフィルム法及びオクトバス法が知られており、こ
れらの方法を用いて本発明に用いられる2軸延伸ポリマ
ーシートを作製することが出来る。表樹脂層中の2軸延
伸ポリマーシートに含有される白色顔料としては、例え
ば、ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、ステアリン酸バリウム、シリカ、ア
ルミナ、酸化ジルコニウム、カオリン等を用いることが
出来るが、種々の理由から、中でも二酸化チタンが好ま
しい。
【0031】二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ル
チル型のどちらでも良いが、白色度を優先する場合はア
ナターゼ型二酸化チタンを、また鮮鋭度を重視する場合
はルチル型二酸化チタンが好ましい。白色度と鮮鋭度の
両方を考慮してアナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二
酸化チタンをブレンドして用いても良い。
【0032】使用される二酸化チタンは、一般に二酸化
チタンの活性を抑え黄変を防止する為、その表面に含水
酸化アルミニウム、含水酸化珪素等の無機物質で表面処
理したもの、多価アルコール、多価アミン、金属石鹸、
アルキルチタネート、ポリシロキサン等の有機物質で表
面を処理したもの、及び無機、有機の処理剤を併用して
表面処理したものを使用出来る。表面処理量は二酸化チ
タンに対して無機物質で0.2重量%〜2.0重量%、
有機物質で0.1重量%〜1.0重量%が好ましい。二
酸化チタンの粒径としては0.1μm〜0.4μmが好
ましい。
【0033】表樹脂層中の2軸延伸ポリマーシートが含
有する白色顔料の含有率はプリントの鮮鋭性の観点から
5重量%以上であることが好ましく、10重量%以上が
より好ましい。上限については製造適性から30重量%
以上である。
【0034】白色顔料をポリマー樹脂中に分散混合する
には3本のロールミル(スリーロールミル)、2本ロー
ルミル(ツーロールミル)、カウレスディゾルバー、ホ
モミキサー、サンドグラインダー及び超音波分散機など
を使用することができる。
【0035】表樹脂層中の白色顔料を含有する延伸ポリ
マーシートの厚さは、好ましくは10〜100μmであ
る。
【0036】表樹脂層中の白色顔料を含有する2軸延伸
ポリマーシートは、基紙と接着層を介して接着させる。
接着層を用いた接着方法としては、ポリオレフィン類、
ポリエステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類、
セルロースエステル類、ポリスチレン、ポリビニル樹
脂、ポリエーテル類、ポリスルホンアミド類、ポリエー
テル類、ポリイミド類、ポリウレタン類、ポリビニリデ
ン類、ポリアセタール類等の熱可塑性ポリマーを溶融し
て2軸延伸ポリマーシートと基紙の間に塗布しニップし
て接着させる方法、紫外線硬化樹脂モノマーを2軸延伸
ポリマーシートと基紙の間に塗布した後に紫外線を照射
して紫外線硬化樹脂を硬化させて接着させる方法、電子
線硬化樹脂モノマーを2軸延伸ポリマーシートと基紙の
間に塗布した後に電子線を照射して電子線硬化樹脂を硬
化させて接着させる方法が挙げられる。
【0037】表樹脂層中の2軸延伸ポリマーシートやこ
のシートとインク吸収層の間の樹脂層には、白色性を改
良するため群青、油溶性染料等の微量の青味付剤や赤味
付剤を添加してもかまわない。
【0038】本発明のインクジェット記録用紙は、必要
に応じて本発明の紙支持体の表樹脂層表面にコロナ放
電、紫外線照射、火炎処理、プラズマ処理等を施した
後、直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止
性、寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止
性、摩擦特性及び/またはその他の特性を向上するため
の1層または2層以上の下塗層)を介して塗布されてい
てもよい。
【0039】本発明に用いられる紙支持体の裏樹脂層と
しては、従来の紙支持体に用いられるポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィンが用いられることが好
ましいが、他に2軸延伸ポリマーシートを含有する樹脂
層を用いるのが好ましい。これらのポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン類は、溶融押出法により
基紙上にラミネートされる。厚さに特に制限は無いが、
15〜50μmが好ましい。
【0040】裏面樹脂層が2軸延伸ポリマーシートを含
有する樹脂層では、2軸延伸ポリマーシートは前記の表
樹脂層の2軸延伸ポリマーシートと同様の方法によりシ
ートを形成させたのち、前記と同様の方法により基紙を
接着させることが出来る。裏面樹脂層の2軸延伸ポリマ
ーシートのポリマー樹脂は、表樹脂層の2軸延伸ポリマ
ーシートのポリマー樹脂と異なっていてもかまわない
が、同じ樹脂の方が好ましい。裏面樹脂層中の2軸延伸
ポリマーシート裏面樹脂層の厚さは特に制限は無いが、
10〜100μmが好ましい。
【0041】次に、本発明のインクジェット記録用紙の
支持体上に設けられる多孔質層について説明する。本発
明に用いられる多孔質層は親水性ポリマー及び微粒子を
含有する。多孔質層はインク吸収層としての機能を果た
す態様であることが好ましく、支持体の片面のみであっ
ても良いが、両面に設けても良い。このとき両面に設け
られるのであれば該層は同じものであっても良く異なっ
ていても良い。
【0042】本発明に用いられる微粒子としては、有機
微粒子及び無機微粒子が挙げられるが好ましくは無機微
粒子であり、例えば軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸
化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタ
ルサイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシ
ウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダ
ルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることが出来
る。
【0043】また、上記記載の微粒子は、1次粒子のま
ま用いても良く、また、2次凝集粒子を形成した状態で
使用することもできる。
【0044】上記記載の無機微粒子の中でも、特に微細
な空隙が多孔質層に形成出来るという観点から、合成非
晶質シリカ、コロイダルシリカ及び擬ベーマイトが好ま
しく、特に好ましいのは、気相法により合成された、平
均粒径が100nm以下の合成非晶質シリカ、コロイダ
ルシリカおよび擬ベーマイトである。
【0045】上記記載の微粒子の平均粒径は、粒子その
ものあるいは空隙層の断面や表面を電子顕微鏡で観察
し、100個の任意の粒子の粒径を求めてその単純平均
値(個数平均)として求められる。ここで個々の粒径は
その投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表したも
のである。
【0046】多孔質層に用いられる親水性ポリマーとし
ては、例えばゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、酸処理
ゼラチン、アミノ基をフェニルイソシアネートや無水フ
タル酸等で封鎖した誘導体ゼラチンなど)、ポリビニル
アルコール(平均重合度が300〜4000、ケン化度
が80〜99.5%が好ましい)、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチオレンオキシド、ヒドロキシルエチルセル
ロース、寒天、プルラン、デキストラン、アクリル酸、
カルボキシメチルセルロース、カゼイン、アルギン酸等
が挙げられ、2種類以上を併用することもできるが、特
に好ましい親水性ポリマーはポリビニルアルコールであ
る。
【0047】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得ら
れる通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオ
ン変性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有す
るアニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニ
ルアルコールも含まれる。
【0048】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が300以上のものが好ま
しく用いられ、特に平均重合度が1000〜5000の
ものが好ましく用いられる。ケン化度は70〜100%
のものが好ましく、80〜99.5%のものが特に好ま
しい。
【0049】また、上記多孔質層が親水性ポリマーとし
てポリビニルアルコールを含有する場合には皮膜の造膜
性を改善し、また皮膜の強度を高めるために、ほう酸ま
たはその塩が含有される。ほう酸またはその塩として
は、硼素原子を中心原子とする酸素酸およびその塩のこ
とを示し、具体的にはオルト硼酸、メタ硼酸、次硼酸、
四硼酸、五硼酸およびそれらの塩が含まれる。
【0050】硼酸またはその塩の使用量は、塗布液の微
粒子や親水性ポリマーの量により広範に変わり得るが、
親水性ポリマーに対して通常1〜60重量%、好ましく
は5〜40重量%である。
【0051】本発明のインクジェット記録用紙の多孔質
層には上記以外の各種の添加剤を添加することが出来
る。中でもカチオン媒染剤は印字後の耐水性や耐湿性を
改良するために好ましい。
【0052】カチオン媒染剤としては第1級〜第3級ア
ミノ基および第4級アンモニウム塩基を有するポリマー
媒染剤が用いられるが、経時での変色や耐光性の劣化が
少ないこと、染料の媒染能が充分高いことなどから、第
4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好まし
い。
【0053】好ましいポリマー媒染剤は上記第4級アン
モニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他の
モノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
【0054】上記以外に、例えば、特開昭57−741
93号、同57−87988号及び同62−26147
6号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192
号、同57−87989号、同60−72785号、同
61−146591号、特開平1−95091号及び同
3−13376号等に記載されている退色防止剤、アニ
オン、カチオンまたは非イオンの各種界面活性剤、特開
昭59−42993号、同59−52689号、同62
−280069号、同61−242871号および特開
平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤、
消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増
粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含
有させることもできる。
【0055】支持体上に多孔質層を塗布するに当たって
は、表面と塗布層との間の接着強度を大きくする等の目
的で、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うこと
が好ましい。
【0056】本発明のインクジェト記録用紙に用いられ
るインク吸収層を有する側と反対側にはカール防止や印
字直後に重ね合わせた際のくっつきやインク転写を更に
向上させるために種々の種類のバック層を設けることが
できる。
【0057】バック層の構成は支持体の種類や厚み、表
側の構成や厚みによっても変わるが一般には親水性ポリ
マーや疎水性ポリマーが用いられる。バック層の厚みは
通常は0.1〜10μmの範囲である。
【0058】また、バック層には他の記録用紙とのくっ
つき防止、筆記性改良、さらにはインクジェット記録装
置内での搬送性改良のために表面を粗面化できる。この
目的で好ましいのは粒径が2〜20μmの有機または無
機の微粒子である。
【0059】これらのバック層は予め設けていても良
く、本発明に用いられる塗布組成物を塗布した後で設け
てもよい。
【0060】多孔質層の塗布方式としては、ロールコー
ティング法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコ
ーティング法、スプレーコーティング法、カーテン塗布
方法あるいは米国特許第2,681,294号記載のホ
ッパーを使用するエクストルージョンコート法が好まし
く用いられる。
【0061】支持体としてポリオレフィン樹脂コート紙
を使用する場合には、乾燥は通常0〜80℃の範囲で乾
燥することが好ましい。80℃を越えるとポリオレフィ
ン樹脂が軟化して搬送を困難にしたり記録層表面の光沢
にムラが出たりする。好ましい乾燥温度は0〜60℃で
ある。
【0062】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施例
中で「%」は特に断りのない限り、重量%を示す。
【0063】実施例1 《白色原紙の作製》写真グレード用印画紙用硫酸塩法晒
広葉樹パルプ(LBKP)50重量%と硫酸塩法晒針葉
樹パルプ(NBSP)50重量%からなる坪量170g
/m2、厚み175μmの白色原紙を用意した。
【0064】《紙支持体A〜Cの作製》上記白色原紙の
裏樹脂層としてポリエチレンを300℃にて溶融押し出
しラミネートを行って27g/m2のバックラミネート
層を被覆させた。
【0065】次に表樹脂層として、ポリエチレン95重
量%、アナターゼ型酸化チタン5重量%を混練した後に
300℃にて溶融押出ラミネートにより30g/m2
耐水性樹脂層を被覆させ、両面に樹脂被覆層を有する紙
支持体Aを作製した。
【0066】紙支持体Aにおいて表樹脂層の酸化チタン
の組成を表1の如く変えた以外は全て紙支持体Aと同様
にして、紙支持体B、Cを作製した。
【0067】
【表1】
【0068】《紙支持体D〜Iの作製》上記白色原紙の
裏樹脂層としてポリエチレンを300℃にて溶融押し出
しラミネートを行って25g/m2のバックラミネート
層を被覆させた。
【0069】ポリプロピレン95重量%、アナターゼ型
酸化チタン5重量%を混練した後に300℃にて溶融押
出した後、フラットフィルム法逐次2軸延伸装置(株式
会社東洋精機製作所製、2軸延伸装置)を用いて、厚み
20μmの2軸延伸ポリプロピレン樹脂シートを作製し
た後、5μmの厚さで溶融押出したポリエチレンを該白
色原紙の裏樹脂層を設けた反対面と該シートの間に積層
させた後ニップして積層表樹脂層を形成させ、紙支持体
Dを作製した。
【0070】紙支持体Dにおいて表樹脂層の2軸延伸ポ
リプロピレン樹脂シートの厚さ、酸化チタン含有率を表
2に示す如く変えた以外は全て支持体Dと同様にして、
支持体E〜Iを作製した。
【0071】
【表2】
【0072】《紙支持体J〜N》クリアポリプロピレン
を300℃にて溶融押出した後、フラットフィルム法逐
次2軸延伸装置を用いて、厚み15μmの2軸延伸ポリ
プロピレン樹脂シートを作製した後、5μmの厚さで溶
融押出したポリエチレンを該白色原紙と該シートの間に
積層させた後ニップして積層裏樹脂層を形成させた。
【0073】続いてポリプロピレン95重量%、アナタ
ーゼ型酸化チタン5重量%を混練した後に300℃にて
溶融押出した後、フラットフィルム法逐次2軸延伸装置
を用いて、厚み15μmの2軸延伸ポリプロピレン樹脂
シートを作製した後、5μmの厚さで溶融押出したポリ
エチレンを該白色原紙の裏樹脂層を設けた反対面と該シ
ートの間に積層させた後ニップして積層表樹脂層を形成
させ、紙支持体Jを作製した。
【0074】紙支持体Jにおいて表樹脂層の2軸延伸ポ
リプロピレン樹脂シートの厚さ、酸化チタン含有率を表
3に示す如く変えた以外は全て紙支持体Jと同様にし
て、紙支持体K〜Nを作製した。
【0075】
【表3】
【0076】《紙支持体O》上記白色原紙の裏樹脂層と
してポリエチレンを300℃にて溶融押し出しラミネー
トを行って25g/m2のバックラミネート層を被覆さ
せた。
【0077】ポリスチレン89重量%、アナターゼ型酸
化チタン11重量%を混練した後に330℃にて溶融押
出した後、フラットフィルム法逐次2軸延伸装置を用い
て、厚み20μmの2軸延伸スチレン樹脂シートを作製
した後、5μmの厚さで溶融押出したポリエチレンを該
白色原紙の裏樹脂層を設けた反対面と該シートの間に積
層させた後ニップして積層表樹脂層を形成させ、紙支持
体Oを作製した。
【0078】《紙支持体P》上記白色原紙の裏樹脂層と
してポリエチレンを300℃にて溶融押し出しラミネー
トを行って25g/m2のバックラミネート層を被覆さ
せた。
【0079】ポリエチレンテレフタレート89重量%、
アナターゼ型酸化チタン11重量%を混練した後に33
0℃にて溶融押出した後、フラットフィルム法逐次2軸
延伸装置を用いて、厚み20μmの2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂シートを作製した後、5μmの厚
さで溶融押出したポリエチレンを該白色原紙の裏樹脂層
を設けた反対面と該シートの間に積層させた後ニップし
て積層表樹脂層を形成させ、紙支持体Pを作製した。
【0080】《紙支持体Qの作製》20μmの厚さで溶
融押しだししたポリエチレンを白色原紙と60μm厚の
FPGユポ(王子油化製:表面層が紙状層である3層延
伸ポリプロピレンシート)との間に溶融押し出しし積層
させて、裏面樹脂層を被覆させた。
【0081】白色原紙のFPGユポの積層されていない
面に95μmGFGユポ(王子油化製:一方の表面層が
実質的に空隙を有せず平滑な表面を有し、コア層が空隙
を有する延伸ポリプロピレンシート)の非光沢面との間
にポリエチレンを20μmの厚みで溶融押しだしして積
層させ、紙支持体Qを作製した。
【0082】《紙支持体Rの作製:工程1、2及び3か
らなる》 (工程1:表綿側用発砲PETフィルムの作製)ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、酸
化チタンからなる溶融押し出し液Aとポリエチレンテレ
フタレートからなる溶融押し出し液Bを同時に押し出
し、B/A/Bの順に積層し、フィルムを形成し縦延伸
した。次に横延伸した。これにより内部の層に空隙を有
し、表面層は空隙を有しない厚さ50μm、比重0.8
の発泡PETフィルムを作製した。
【0083】このシートの内部の空隙を有する層の厚み
は40μmであり、表面層はそれぞれ5μmであった。
【0084】(工程2:裏面側用ポリマーシートの作
製)一方、2軸延伸により形成された厚さ20μmの透
明PET(比重:1.42)の片面にコロナ放電処理
し、もう一方の面に下記の下引き層塗布液を塗布した
後、下記のバックコート層塗布液を乾燥厚みで5μmに
塗布し、70℃で2分間乾燥してバックコート層を形成
した。
【0085】 (バックコート層塗布液) 飽和ポリエステル共重合バインダー(東洋紡社製:バイロナールMD1200 ) 100部 シリカ(水沢化学社製:ミズカソルブC−1) 25部 ベタイン型両性界面活性剤(ミヨシ油脂製:ダイスパー25N) 10部 水 70部 上記混合液を撹拌・分散し、バックコート層塗布液を得
た。
【0086】(工程3:紙支持体の作製)80μmの厚
さを有する白色原紙の1方の面と、表面側用ポリマーシ
ートとして、上記工程1で作製した厚さ50μm、比重
0.8の発泡PETのコロナ放電処理された面とを間隙
が20μmとなるように向かい合わせ、その間に溶融し
たポリエチレンを塗布層の厚みが20μmとなるように
押し出し塗布した後、冷却ドラムで冷却し、両フィルム
を貼り合わせた。次いで、白色原紙のもう一方の面と、
裏面側ポリマーシート用として、上記工程2で作製した
厚さ20μmの透明PETフィルムのコロナ放電処理面
を向かい合わせて、同様にポリエチレンを20μmの厚
さで流し込んで貼り合わせた。
【0087】《インクジェット記録用紙の作製》上記記
載の紙支持体Aの表側(表樹脂層を有する側)にコロナ
放電を行い、ゼラチン下引き層を0.32g/m2、裏
側(裏樹脂層を有する側)にもコロナ放電を行った後、
ラテックス層を厚みが0.2g/m2になるように塗布
した。次いで、表側に下記の組成の塗布液を調製し、イ
ンクジェット記録用紙試料1を作製した。また、紙支持
体をB〜Rと各々、変更する以外は、上記記載と同様に
して、インクジェット記録用紙試料2〜15を各々、作
製した。
【0088】《塗布液の調製》第1層、第2層、第3層
の塗布液を以下の手順で調製した。
【0089】第1層用塗布液:シリカ分散液−2の56
0mリットルに40℃で撹拌しながら、以下の添加剤を
順次混合した。
【0090】 ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA203)の10%水溶液 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA235)の5%水溶液 260ml 蛍光増白剤分散液−1: 22ml 酸化チタン分散液−1: 40ml 第一工業株式会社製:ラテックスエマルジョン・AE−803 24ml 純水で全量を1000mリットルに仕上げる。
【0091】第2層用塗布液:シリカ分散液−2の65
0mlに40℃で撹拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。
【0092】 ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA203)の10%水溶液 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA235)の5%水溶液 270ml 蛍光増白剤分散液−1 30ml 純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0093】第3層用塗布液:シリカ分散液−2の65
0mlに40℃で撹拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。
【0094】 ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA203)の10%水溶液 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業(株)製:PVA235)の5%水溶液 270ml シリコン分散液(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製・BY−22− 839) 3.5ml サポニン50%水溶液 4ml マット剤分散液−1 10ml 純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0095】上記のようにして得られた塗布液を、下記
のフィルターで濾過した。
【0096】 第1層と第2層:東洋濾紙(株)製TCP10で2段 第3層 :東洋濾紙(株)製TCP30で2段 ポリオレフィンで両面を被覆した上記の支持体に、第1
層(25μm)、第2層(95μm)、第3層(30μ
m)の順になるように各層を同時塗布した。かっこ内は
それぞれの湿潤膜厚を示す。
【0097】塗布はそれぞれの塗布液を40℃で3層式
スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後に8℃に保た
れた冷却ゾーンで20秒間冷却した後、20〜30℃の
風で60秒間、45℃の風で60秒間、50℃の風で6
0秒間順次乾燥した後、23度、RH(相対湿度)40
〜60%で調湿してインクジェット記録用紙を得た。
【0098】また、上記記載の第1層用塗布液、第2層
用塗布液または第3層用塗布液の組成成分として用いら
れている酸化チタン分散液−1、シリカ分散液−2、蛍
光増白剤分散液−1、マット剤分散液−1等について
は、各々、下記のようにして分散液を調製した。
【0099】《酸化チタン分散液−1の調製》平均粒径
が約0.25μmの酸化チタン20kg(石原産業製:
W−10)をpH=7.5のトリポリリン酸ナトリウム
を150g、ポリビニルアルコール(クラレ株式会社
製:PVA235)500g、カチオン性ポリマー(P
−1)の150gおよび消泡剤SN381(サンノプコ
株式会社製)を10gを含有する水溶液90リットルに
添加し高圧ホモジナイザー(三和工業株式会社製)で分
散したあと全量を100リットルに仕上げて均一な酸化
チタン分散液−1を得た。
【0100】
【化1】
【0101】《シリカ分散液−2の調製》 (工程1:シリカ分散液−1の調製)1次粒子の平均粒
径が約0.007μmの気相法シリカ(日本アエロジル
工業株式会社製:A300)125kgを、三田村理研
工業株式会社製のジェットストリーム・インダクターミ
キサーTDSを用いて、硝酸でpH=3.0に調整した
600リットルの純水中に室温で吸引分散した後、全量
を660リットルに純水で仕上げて、シリカ分散液−1
を調製した。
【0102】(工程2:シリカ分散液−2の調製)カチ
オン性ポリマー(P−1)を1.29kg、エタノール
4.2リットル、n−プロパノール1.5リットルを含
有する水溶液(pH=2.3)15リットルに、66.
0リットルのシリカ分散液−1を撹拌しながら添加し、
ついで、硼酸260gとホウ砂230gを含有する水溶
液7.0リットルを添加し、前記記載の消泡剤SN38
1を1g添加した。
【0103】この混合液を三和工業株式会社製高圧ホモ
ジナイザーで分散し、全量を純水で90リットルに仕上
げてシリカ分散液−2を調製した。
【0104】《蛍光増白剤分散液−1の調製》チバガイ
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UVITEX−OB
・400gをジイソデシルフタレート9000gおよび
酢酸エチル12リットルに加熱溶解し、これを酸処理ゼ
ラチン3500g、カチオン性ポリマー(P−1)、サ
ポニン50%水溶液、6,000mリットルを含有する
水溶液65リットルに添加混合して三和工業株式会社製
の高圧ホモジナイザーで乳化分散し、減圧で酢酸エチル
を除去した後全量を100リットルに仕上げた。
【0105】《マット剤分散液−1の調製》総研科学株
式会社製のメタクリル酸エステル系マット剤MX−15
00Hの156gを前記PVA235を3g含有する純
水7リットル中に添加し、高速ホモジナイザーで分散し
全量を7.8リットルに仕上げた。
【0106】得られたインクジェット記録用紙試料1〜
18の各々に対して、下記のような評価を行った。
【0107】《画像形成》セイコーエプソン社製インク
ジェットプリンタ、PM770Cを用いて、濃度1.0
のグレーのベタ画像(濃度はデンシトメータPDA−6
5(コニカ株式会社製)を用いて測定した。)の印画を
行った。得られた印画を用いて、下記のように傷の評価
を行った。
【0108】《傷の評価》画像面を上にして堅い台の上
に置き、画像を10円硬貨の角で擦った。
【0109】評価結果は、下記の様にランク付けを行
い、表記した。
【0110】 ○:画像が欠けないし、傷も認められない △:画像が欠けないが、傷は認められる ×:画像が欠けるし、傷も認められる 結果を表4に示した。
【0111】
【表4】
【0112】表4から、比較試料と比べて、本発明の試
料は、表面の傷の少ない画像が得られていることが明か
である。
【0113】
【発明の効果】画像表面に傷がつきにくいインクジェッ
ト記録用紙及びその製造方法を提供することが出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA21 FC06 2H086 BA12 BA15 BA21 BA33 BA35 BA36 BA46 4F100 AA20D AA21C AA21D AK01B AK01C AK01D AK04B AK04C AK04D AK07D BA04 BA07 BA10B BA10D DE01C DE01D DG10A DJ00D EH17D EJ38D GB41 JB05D JB06C JK14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の両面に樹脂層を有する反射支持体
    上に親水性ポリマー及び微粒子を含有する多孔質層を有
    するインクジェット記録用紙において、該多孔質層を有
    する側の樹脂層が少なくとも1層の2軸延伸ポリマーシ
    ートを含有することを特徴とするインクジェット記録用
    紙。
  2. 【請求項2】 前記微粒子が数平均粒径20nm以下の
    1次粒子からなる、数平均粒径10〜150nmの2次
    粒子を含有し、且つ、該微粒子と親水性ポリマーの重量
    比が10/1〜10/5であることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 前記微粒子がシリカであることを特徴と
    する請求項1または2に記載のインクジェット記録用
    紙。
  4. 【請求項4】 前記2軸延伸ポリマーシートが、ポリマ
    ーとポリマーに非相溶の物質との混合物を溶融押しだし
    したコア層とポリマーを溶融押しだしした表面層を積層
    し、同時に2軸延伸することにより内部に空隙の形成さ
    れたコア層と実質的に空隙を有しない表面層を含む複合
    フィルムであることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録用紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3628505A1 (en) * 2018-09-25 2020-04-01 Sihl GmbH Inkjet printable film for packaging applications
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