JP2001018329A - 二輪車シート用ポリオレフィン系表皮材 - Google Patents

二輪車シート用ポリオレフィン系表皮材

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Tsutomu Tomizawa
勉 富沢
Takeshi Yoshida
武 吉田
Shigeru Oba
茂 大場
Masahiko Tatemichi
誠彦 立道
Toshimasa Mori
敏雅 森
Takashige Hatori
尊成 羽鳥
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Honda Motor Co Ltd
Okamoto Industries Inc
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Honda Motor Co Ltd
Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリオレフィン系樹脂を使用し、耐摩耗性、耐
ガソリン性、耐候性、伸縮変形性、柔軟性に優れ、シー
ト成形時の真空成形性、縫製性等の作業性が良好なポリ
オレフィン系表皮材を提供する。 【解決手段】繊維基材層1、ポリオレフィン系エラスト
マー層3及び表面層4からなる二輪車シート用表皮材で
あって、表面層の最外層がシリコーンウレタン系塗料6
からなる二輪車シート用ポリオレフィン系表皮材であ
る。上記の表面層4はウレタン系塗料層5とシリコーン
ウレタン系塗料層6との二層からなるものが好ましい。
また上記のポリオレフィン系エラストマー層は、動的架
橋により部分架橋させたαオレフィン系共重合体ゴムと
ポリオレフィン系樹脂とパラフィン系鉱油を含むポリオ
レフィン系エラストマーからなる層が好ましい。また上
記の繊維基材層はポリオレフィン繊維からなることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪車のシート
(seat、座席、サドル)において、発泡樹脂などのクッ
ション材を被覆する表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】二輪車のシートは、いわゆるボトムプレ
ートの上に所定のシート形状に形成した発泡樹脂などの
クッション材を載置し、その上から全体を表皮材で覆
い、この表皮材の下端部をボトムプレートの下面に固着
する方法で製造したり、或は金型内に表皮材を真空成形
によって配置し、これに発泡性樹脂を注入し、その後発
泡性樹脂を発泡させて表皮材と一体に成形する方法など
で製造されている。従来、この表皮材として用いられる
レザーは、織物、編物、不織布などの繊維基材の表面に
軟質ポリ塩化ビニル層を積層したポリ塩化ビニル系レザ
ーであった。
【0003】近年、繊維基材の上にポリオレフィン系エ
ラストマー層を積層したポリオレフィン系レザーが開発
されている。しかして、二輪車用シートの表皮材には、
特に次のような性能が要求される。すなわち、着座面で
人体との荷重下での接触が激しいので耐摩耗性がよいこ
と、ガソリン供給時にシートにガソリンが付着する場合
があるのでガソリンに侵されないいわゆる耐ガソリン性
がよいこと、太陽や風雨に曝されることが多いので耐候
性がよいこと、着座部分のクッション材の沈み込みにあ
わせて容易に伸縮変形すること、軟らかな感触を持って
いること、更にはシート製造時に縫製しやすく、またク
ッション材にそって被覆しやすいこと、真空成形、一体
発泡成形などにおける作業性がよいことなどが要求され
る。従来のポリオレフィン系レザーは上記の要件を十分
に満足しているとは言いがたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みなされたもので、ポリオレフィン系エラストマー
を使用し、耐摩耗性、耐ガソリン性、耐候性、伸縮変形
性、柔軟性、シート成形時の縫製性、真空成形性等につ
いての作業性が良好である二輪車シート用の表皮材に適
するポリオレフィン系表皮材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維基材層、
ポリオレフィン系エラストマー層及び表面層からなる二
輪車シート用表皮材であって、表面層の最外層がシリコ
ーンウレタン系塗料からなることを特徴とする二輪車シ
ート用ポリオレフィン系表皮材である。上記の表面層は
ウレタン系塗料層とシリコーンウレタン系塗料層との二
層からなるものが好ましい。また上記のポリオレフィン
系エラストマー層は、動的架橋により部分架橋させたα
オレフィン系共重合体ゴムとポリオレフィン系樹脂とパ
ラフィン系鉱油を含むポリオレフィン系エラストマーか
らなる層が好ましい。また上記の繊維基材層はポリオレ
フィン繊維からなることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の二輪車シート用ポ
リオレフィン系表皮材の断面図である。図1において、
1は繊維基材層、2は繊維基材のパイル、3はポリオレ
フィン系エラストマー層、4は表面層である。表面層4
はウレタン系塗料層5及び最外層のシリコーンウレタン
系塗料層6からなっている。表面層4はシリコーンウレ
タン系塗料層のみからなっていてもよい。繊維基材層は
織物、編物又は不織布であるが、編物は伸縮性があり、
これがシート成形時或は使用時における表皮材の伸縮変
形性に影響するため特に好ましい。編物としてはスムー
ス編み、天竺編み、二重天竺編みが好ましく、特にスム
ース編みは厚みがあり柔軟性に優れているので好まし
い。また編織物は片面にパイルを有する編織物が風合、
クッション性の観点から好ましく、この場合パイルが存
在しない面にポリオレフィン系エラストマー層を設ける
(図1参照)。
【0007】繊維基材層の素材となる繊維は木綿、麻な
どの天然繊維;レーヨンなどの再生繊維;アセテートな
どの半合成繊維;ナイロン6繊維などのポリアミド繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステ
ル繊維、ポリアクリロニトリル繊維などのアクリル系繊
維、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン系繊維及
びビニロンなどの合成繊維が用いられる。特にポリプロ
ピレン繊維が、ポリオレフィン系エラストマー層とのな
じみ易さ、更には同一系統の素材はリサイクルしやすい
という点から好ましい。繊維基材が樹脂層と同一系統の
素材でない場合はリサイクルには粉砕、分離等の操作が
必要となるが、同一系統の場合はこの操作が不要となる
からである。繊維基材は上記繊維の長繊維から作られた
ものでも、短繊維から作られたものでもよく、また一種
又は二種以上の繊維を混紡、交編織したものでもよい。
シート成形時の伸び倍率が面積で300%を越えるよう
な場合は捲縮加工糸を用いるのが好ましい。
【0008】本発明におけるポリオレフィン系エラスト
マー層は、ポリオレフィン系エラストマーを主剤とする
ものである。ポリオレフィン系エラストマーは、ブレン
ド型、部分架橋ブレンド型、動的架橋ブレンド型のいず
れでもよい。ブレンド型ポリオレフィン系エラストマー
は、αオレフィン系共重合体ゴムとポリオレフィン系樹
脂とをバンバリミキサー、押出機などを用いて機械的に
混合して製造する。部分架橋ブレンド型ポリオレフィン
系エラストマーはαオレフィン系共重合体ゴムとポリオ
レフィン系樹脂との混合物に有機過酸化物を添加し混練
してゴム相を部分架橋させて製造する。この場合、αオ
レフィン系共重合体ゴムとポリオレフィン系樹脂とを混
練して部分架橋させてもよく、予めαオレフィン系共重
合体ゴムを部分架橋させ、これにポリオレフィン系樹脂
を添加混合してもよい。
【0009】本発明においては、動的架橋ブレンド型ポ
リオレフィン系エラストマーが伸展性などの引張特性や
弾性が優れている点で特に好ましく用いられる。動的架
橋ブレンド型ポリオレフィン系エラストマーは、αオレ
フィン系共重合体ゴムとポリオレフィン系樹脂と鉱物油
系軟化剤を含有した混合物を動的架橋により部分架橋し
たエラストマーが好ましく用いられる。上記のαオレフ
ィン系共重合体ゴムとしては、エチレンと他のαオレフ
ィン(例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン
など)との共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−エチ
リデンノルボルネン共重合体ゴム、エチレン−プロピレ
ン−メチレンノルボネン共重合体ゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジシクロペンタジエン共重合体ゴム、エチレン
−プロピレン−ジシクロオクタジエン共重合体ゴム、エ
チレン−プロピレン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙
げられる。
【0010】また、上記のポリオレフィン系樹脂として
はポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン又はプロピ
レンと他の少量のαオレフィン(例えば1−ブテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセンなど)との共重合体などが挙げられる。
鉱物油系軟化剤としては、パラフィン系鉱油、ナフテン
系鉱油、芳香族系鉱油などが挙げられるが、パラフィン
系鉱油がαオレフィン系共重合体ゴムやポリオレフィン
系樹脂との相溶性の良さの点から好ましい。
【0011】動的架橋ブレンド型ポリオレフィン系エラ
ストマーは、上記したαオレフィン系共重合体ゴムとポ
リオレフィン系樹脂と鉱物油系軟化剤との混合物を、ジ
クミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイ
ドなどの有機パーオキサイドの存在下に動的に熱処理し
て(例えば、溶融状態で混練して)部分的に架橋するこ
とにより得られる。この動的架橋ブレンド型ポリオレフ
ィン系エラストマーは市販品としては、例えば三井化学
(株)製のミラストマー(商標名)などがある。本発明
においては、この動的架橋ブレンド型ポリオレフィン系
エラストマーに直鎖状低密度ポリエチレン、ランダムポ
リプロピレンなどのポリオレフィンを50重量%未満混
合して柔軟性を調整して使用してもよい。
【0012】上記のオレフィン系樹脂層には、必要に応
じてフェノール系やリン系などの酸化防止剤、ヒンダー
ドアミン系などの光安定剤、ベンゾトリアゾール系など
の紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤
等の各種添加剤を添加してもよい。この種の添加剤はオ
レフィン系樹脂に対して使用される既知のものが好まし
く使用される。
【0013】ポリオレフィン系エラストマー層を繊維基
材層に積層するには、例えば、ポリオレフィン系エラス
トマーをシートに成形して繊維基材層に積層する。シー
トに成形するには押出し成形でもカレンダー成形でもよ
いが、多品種少量生産にむくカレンダー成形によるのが
好ましい。ポリオレフィン系エラストマーをカレンダー
でシーティングし繊維基材層に直接熱ラミネートしても
よいし、繊維基材の表面に例えばウレタン系接着剤や変
性エチレン−酢酸ビニル共重合体の水性エマルジョン型
接着剤を塗布した後に熱ラミネートしてもよい。また繊
維基材層の表面にメチルメタクリレートの共重合割合が
18重量%以上のエチレンとメチルメタクリレートとの
ランダム又はブロック共重合体の層を設け、その上にポ
リオレフィン系樹脂シートをラミネートしてもよい。繊
維基材層がポリプロピレンの場合は直接熱ラミネートで
良好に積層できる。
【0014】本発明においては、ポリオレフィン系エラ
ストマー層の上に表面層を設ける。そして、この表面層
の最外層はシリコーンウレタン系塗料層である。表面層
はシリコーンウレタン系塗料層のみからなっていてもよ
い。このシリコーンウレタン系塗料は、オルガノポリシ
ロキサン骨格を含有するポリウレタン樹脂を素材にする
塗料である。シリコーンウレタン系塗料は種々の方法で
製造したものが用いられる。例えば、アミノ基を導入し
たアミノ変性シリコーンオイル、エポキシ基を導入した
エポキシ変性シリコーンオイル、水酸基を導入したアル
コール変性シリコーンオイル、カルボキシル基を導入し
たカルボキシル変性シリコーンオイル、メルカプト基を
導入したメルカプト変性シリコーンオイルなどの変性シ
リコーン化合物と有機ポリイソシアネートとを、反応生
成物中にイソシアネート基が含有されるような割合で反
応させて、分子中にオルガノポリシロキサン骨格を有し
且つ1個以上のイソシアネート基を有する反応生成物を
製造し、この反応生成物を単独で或は他の有機ポリイソ
シアネート併用してポリオールと反応させて、分子中に
オルガノポリシロキサン骨格を含有するポリウレタン樹
脂を製造する。
【0015】また、ポリオールと有機ポリイソシアネー
トとを反応させ水酸基が残存するポリウレタンプレポリ
マーを作り、これに上記の分子中にオルガノポリシロキ
サン骨格を有し且つ1個以上のイソシアネート基を有す
る反応生成物を配合して硬化させ、分子中にオルガノポ
リシロキサン骨格を含有するポリウレタン樹脂を製造し
てもよい。また水酸基やアルコキシ基などを導入した変
性シリコーン化合物を有機ポリイソシアネートと反応さ
せて、分子中にオルガノポリシロキサン骨格を含有する
ポリウレタン樹脂を製造してもよい。この場合も上記の
変性シリコーンと有機ポリイソシアネートとの反応割合
を変え、水酸基或はイソシアネート基を含むポリウレタ
ンプレポリマーを生成させ、このプレポリマーと硬化剤
とを反応させ分子中にオルガノポリシロキサン骨格を含
有するポリウレタン樹脂を製造してもよい。
【0016】上記のポリオールとしてはポリエステル
系、ポリエーテル系、アクリル系、フッ素系、アルキッ
ド系などが用いられる。ポリエステル系ポリオールとし
ては、フタル酸、アジピン酸などの二塩基酸とトリメチ
ロールプロパン、エチレングリコール、ヘキサンジオー
ルなどのポリオールとの重縮合物が用いられる。ポリエ
ーテル系ポリオールとしてはプロピレンオキサイド、エ
チレングリコールなどの重合物が用いられる。アクリル
系ポリオールとしては(メタ)アクリル酸エステル、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、スチレン、アクリル酸
などを組み合わせた共重合体が用いられる。ポリオール
はポリエステル系ポリオールよりポリエーテル系ポリオ
ールの方が加水分解し難い点で好ましい。有機ポリイソ
シアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニレンメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、或はこ
れらのTMPアダクト体、ビウレット体、イソシアヌレ
ート体などが用いられ、またイソシアヌレートとポリオ
ールとの末端がイソシアネート基であるプレポリマーも
用いられる。また、有機ポリイソシアネートは脂肪族ジ
イソシアネートが黄変し難いという点で好ましい。
【0017】シリコーンウレタン系塗料層を設ける場
合、シリコーンウレタン系塗料は予め硬化剤を配合した
一液型でも、また使用時に硬化剤を配合する二液型でも
よいが、耐ガソリン性の点から二液型が好ましい。上記
の二液の混合溶剤溶液をポリオレフィン系エラストマー
層の表面に塗布し乾燥してシリコーンウレタン系塗料層
を設ける。この層を設けることによって、表皮材に耐摩
耗性、耐ガソリン性、耐候性を付与することができる。
また、シリコーンは柔軟性、伸縮変形性に乏しく二輪車
シート用表皮材の表面層には適さないが、シリコーンウ
レタン系塗料は柔軟性、伸縮変形性があり二輪車シート
用表皮材の表面層に適用できる。ポリオレフィン系エラ
ストマー層の表面にシリコーンウレタン系塗料層を設け
る場合、まずウレタン系塗料層を設け、その上にシリコ
ーンウレタン系塗料層を設けるのが好ましい。ウレタン
系塗料層を設けることによって、ポリオレフィン系エラ
ストマー層とシリコーンウレタン系塗料層との接着性が
向上し、また表皮材の感触がよくなる。
【0018】このウレタン系塗料層は一液型、二液型の
いずれでもよいが、水酸基を持つポリオールを主剤とし
有機ポリイソシアネートを硬化剤とする二液型のものが
耐ガソリン性の点で好ましい。ポリオール及び有機ポリ
イソシアネートには前述した化合物が用いられる。上記
の二液の混合溶剤溶液をポリオレフィン系エラストマー
層の表面に塗布し、乾燥してウレタン系塗料層を設け
る。ウレタン系塗料層及びシリコーンウレタン系塗料層
には、必要に応じて帯電防止剤、老化防止剤、顔料など
を添加配合してもよい。
【0019】上記の如くしてポリオレフィン系エラスト
マー層の表面にシリコーンウレタン系塗料層を設けた
後、必要に応じエンボス加工して表面に所望のシボを形
成させて仕上げる。また、マーブルプリントを表面層の
上面や下面に施してもよい。
【0020】実施例1.繊維基材として、片面パイルの
スムース編みのポリプロピレン繊維編物を使用した。ミ
ラストマー5030NH(商標名:三井化学株式会社
製、動的に部分架橋したオレフィン系エラストマー)1
00重量部に、フェノール系抗酸化剤0.2重量部、ヒ
ンダードアミン系光安定剤0.1重量部、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤0.1重量部、滑剤0.3重量
部、顔料2重量部を添加配合して混練した組成物をカレ
ンダーで厚さ0.4mmにシーティングし、上記のポリ
プロピレン繊維編物のパイルがない面に加圧加熱によっ
てラミネートした。次いで、オレフィン系エラストマー
面に、ポリエーテルポリオールとヘキサメチレンジイソ
シアネートとを配合した溶剤系二液型ウレタン系塗料を
3g/m2(乾燥時)の厚さに塗布し乾燥した。更にこ
のウレタン系塗料層の上に、溶剤系二液型シリコーンウ
レタン系塗料を4g/m2(乾燥時)の厚さに塗布し乾
燥した。その後エンボス加工して仕上げた。
【0021】上記のシリコーンウレタン系塗料は次のよ
うにして製造した。末端水酸基のポリブチレンアジペー
ト(分子量2000)150重量部、1,4−ブタンジ
オール20重量部、4、4’−メチレンビス(フェニル
イソシアネート)75重量部を溶剤中で付加反応させ固
型分35%のポリウレタン溶液を調製した。また、トリ
メチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネート
3モルとの付加体175重量部と末端アミノ基のアミノ
プロピルポリジメチルシロキサン(分子量2,200)
880重量部とを反応させ遊離のイソシアネート基を有
する反応生成物を調製した。上記のウレタン溶液100
重量部と上記の反応性生物5重量部とを反応させて変性
ウレタン樹脂溶液を作った。この変性ウレタン樹脂溶液
100重量部と上記付加体2重量部とをメチルエチルケ
トン120重量部に溶解してシリコーンウレタン系塗料
を製造した。
【0022】得られた表皮材について、耐摩耗性、耐ガ
ソリン性、耐候性を試験した。その結果を表1に示す。
耐摩耗性はJIS K5400(摩耗輪CS10;50
0gで1000回及び1000gで2000回)に基づ
て試験した。耐ガソリン性は表皮材にガソリンを0.1
ml滴下し、常温で24時間放置後の変化を目視で評価
した。耐候性はJIS B7753に規定する試験機で
1000時間試験し、その後目視で評価した。また、真
空成形後の伸縮変形性、柔軟性を手で触って調べた、真
空成形性は真空成形機で真空成形して調べた。なお、比
較例は表面層を設けない表皮材についての試験である。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の二輪車シート用ポリオレフィン
系表皮材は、表面層の最外層にシリコーンウレタン系塗
料層とを設けたので、ポリオレフィン系樹脂を素材にし
ていても、耐摩耗性、耐ガソリン性、耐候性に優れてい
る。またこの表皮材は、着座時の荷重がかかったときク
ッション材の沈みに応じて良好に伸縮変形し、柔軟で感
触も優れている。また、シート成形時の真空成形性や縫
製性など作業性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二輪車シート用ポリオレフィン系表皮
材の断面図
【符号の説明】
1 繊維基材層、2 パイル、3 ポリオレフィン系エ
ラストマー層、4 表面層、5 ウレタン系塗料層、6
シリコーンウレタン系塗料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 武 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大場 茂 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 立道 誠彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 森 敏雅 静岡県榛原郡吉田町神戸1番地 オカモト 株式会社静岡工場内 (72)発明者 羽鳥 尊成 静岡県榛原郡吉田町神戸1番地 オカモト 株式会社静岡工場内 Fターム(参考) 4F100 AJ20C AK03C AK07B AK51A AK51K AK52A AL01A AL09C AN02C BA03 BA07 BA10A BA10B CC00A CC01 DG00B DG01B DG11B GB33 JB07 JB20C JK08 JK09 JK13 JL01 JL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維基材層、ポリオレフィン系エラストマ
    ー層及び表面層からなる二輪車シート用表皮材であっ
    て、表面層の最外層がシリコーンウレタン系塗料からな
    ることを特徴とする二輪車シート用ポリオレフィン系表
    皮材。
  2. 【請求項2】表面層が、ウレタン系塗料層とシリコーン
    ウレタン系塗料層との二層からなることを特徴とする請
    求項1記載の二輪車シート用ポリオレフィン系表皮材。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系エラストマー層が、動的
    架橋により部分架橋させたαオレフィン系共重合体ゴム
    とポリオレフィン系樹脂とパラフィン系鉱油を含むポリ
    オレフィン系エラストマーからなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の二輪車シート用ポリオレフィン系表
    皮材。
  4. 【請求項4】繊維基材層がポリオレフィン繊維からなる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の二輪車シー
    ト用ポリオレフィン系表皮材。
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