JP2001017716A - 遊戯機械用の不正電波感知警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】取付け、交換が容易であり、遊戯機械の取替え
時にも格別の取付け、取外し工事を必要とせず、長期に
渡って使用可能であると共に、既存の警報ランプにも接
続可能とし、必要に応じて別体のＬＥＤ装置をも発光さ
せるようにした不正電波感知警報装置を提供する。 【構成】不正電波感知警報装置１は、ステンレス或いは
鉄を含有する金属からなる電波遮蔽体２Ａと、電池３
と、警報装置４と、基板５と、不正電波感知用のアンテ
ナ６と、前記基板５に設けられ、警報装置４を作動させ
る回路と、警報装置４の作動を解除するボタン７と、か
らなり、基板５には不正電波の感度調整用のロータリー
スイッチ８が設けられ、基板５にはＬＥＤコネクタ９が
設けられて不正電波を感知したときに別体の外付けＬＥ
Ｄ装置１０に発光信号を発信し、更には、基板５には拡
張コネクタ１１が設けられ、不正電波を感知したときに
遊戯店内に設けられた既存の呼び出しランプ（報知ラン
プ）１２に作動信号を発信してなり、電波遮蔽体２Ａに
両面テープ１３が貼着されて該電波遮蔽体２Ａを遊戯機
械の内部に張り付けてなること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、不正電波を受信し
た際に警報ブザーを鳴らして報知する不正電波感知警報
装置に関し、更に詳しくは、スロットマシンタイプのパ
チンコ機械の電子制御装置に不正電波を発信して該電子
制御装置の計数部を乱し、スロットマシンの回転を乱し
て不正出玉を得ることを防止するために使用される遊戯
機械用の不正電波感知警報装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】スロットマシンタイプのパチンコ機械
（以下、パチンコ台と称す）では、不正電波でスロット
マシンの電子制御装置の計数部を乱すことを防止するた
め、個々のパチンコ台の裏側にそれぞれ不正電波感知警
報装置を取付けている。個々の不正電波感知警報装置
は、パチンコ店内の事務室に配置された中央制御装置か
ら配線されており、不正電波を感知した時に回転或いは
点滅するパトライトと称される警報灯が設けられてい
る。

【０００３】この従来公知の不正電波感知警報装置は、
不正電波を感知すると警報灯が回転、点滅し、その回
転、点滅を見た店員が不正行為の行われているパチンコ
台を中央制御装置で確認し、当該不正行為をしている遊
技客の場所に急行するものとなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来公
知の不正電波感知警報装置によると、以下のような問題
点が生ずる。まず、従来公知の不正電波感知警報装置は
配線工事や、不正電波感知警報装置の取付け工事が必要
であり、加えてパチンコ台の入れ替え時にはそれぞれの
工事部分を一旦取壊し、再度配線工事や装置の取付け工
事を行う必要がある。このため、従来公知の不正電波感
知警報装置によると高コストとなってしまう。

【０００５】又、不正行為を抑止するために、不正行為
を防止する装置が付設されていることを貼紙で遊技客に
知らせたり、店内アナウンスで報せているものの、遊技
客が目視できるように取り付けられていないので、不正
行為の抑止効果が不十分であった。更に、パチンコ台の
裏側に不正電波感知警報装置が設置されているため、不
正行為が行われたパチンコ台の確認に手間がかかり、不
正行為者を逃亡させたり、あるいは不正行為者に不正電
波発信装置を廃棄する余裕を与えてしまうおそれがあっ
た。更に又、不正電波感知警報装置の全体システムが大
がかりであるために、メンテナンスに費用がかかり、ラ
ンニングコストが高くなってしまう。

【０００６】本発明は、このように問題点を解消するた
めに創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、取付け、交換が容易であり、パチンコ台の取替え時
にも格別の取付け、取外し工事を必要とせず、長期に渡
って使用可能な不正電波感知警報装置を提供するにあ
る。又、本発明の他の目的は、遊技客が目視できるよう
に配置することにより不正行為の抑止効果を高めた不正
電波感知警報装置を提供することにある。

【０００７】更に又、本発明の他の目的は、既存の警報
ランプにも接続可能とすると共に、必要に応じて別体の
ＬＥＤ装置をも発光させるようにした不正電波感知警報
装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の電波感知警報装置は、以下のように構成さ
れている。この不正電波感知警報装置は、箱型の容器か
らなり、ステンレス或いは鉄を含有する金属からなる電
波遮蔽体と、該電波遮蔽体内に設けられた電池と、前記
電波遮蔽体内に設けられた警報装置と、前記電波遮蔽体
内に設けられた基板と、該基板に接続された不正電波感
知用のアンテナと、前記基板に設けられ、前記不正電波
感知用のアンテナが不正電波を受信したときに前記電池
により前記警報装置を作動させる回路と、前記警報装置
の作動を解除するボタンと、からなり、遊戯機械の中に
配置してなること。前記ボタンは、警報装置の発音時に
は押すと発音が停止し、平常時には押すと警報装置が発
音すること。基板に不正電波の感度調整用のロータリー
スイッチを設けてなること、及び基板にＬＥＤコネクタ
が設けられてなり、不正電波を感知したときに別体の外
付けＬＥＤ装置に発光信号を発信してなること、更に
は、基板に拡張コネクタが設けられてなり、不正電波を
感知したときに遊戯店内に設けられた既存の呼び出しラ
ンプや報知ランプに作動信号を発信してなること。電波
遮蔽体に両面テープが貼着されてなり、該電波遮蔽体を
遊戯機械の内部に張り付け可能としてなること。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図１ないし図４を参照して説明する。本発明になる遊
戯機械用の不正電波感知警報装置１は箱型の容器２から
なっており、該箱型の容器２は下方の枡形となっている
電波遮蔽体２Ａと上方の透明な蓋体２Ｂとからなってい
る。

【００１０】電波遮蔽体２Ａは、ステンレス或いは鉄を
含有する金属からなっており、不正電波以外のノイズか
ら誤作動を防止すると同時に、他の遊戯機械に取り付け
られた不正電波感知警報装置１に向けて発信された不正
電波、特に裏側の遊戯機械に発信される不正電波を拾わ
ないようにしている。

【００１１】容器２には、電気回路や電気的装置を作動
させるための電池３と、不正電波受信したときに警報音
を発音する警報装置４と、電気回路の設けられた基板５
と、該基板５に接続された不正電波感知用のアンテナ６
と、前記警報装置４の作動を解除するボタン７が設けら
れている。

【００１２】前記ボタン７は、警報装置４の発音時に押
すと警報装置４の発音が停止し、警報装置４の平常時に
押すと警報装置４が発音するものとなっている。

【００１３】基板５には、不正電波の強さ如何に拘わら
ず不正電波を感知できるようにするため、感度調整用の
ロータリースイッチ８が設けられている。感度調整用の
ロータリースイッチ８は、回転するつまみからなってお
り、周囲に数字を付して感度が分かるようにされてい
る。ロータリースイッチ８は、ドライバーによって回転
できるように、中心にプラス溝を形成している。

【００１４】又、基板５にはＬＥＤコネクタ９が設けら
れ、不正電波を感知したときに別体の外付けＬＥＤ装置
（発光ダイオード装置）１０に発光信号を発信できるよ
うにしている。更に、基板５には拡張コネクタ１１が設
けられ、不正電波を感知したときに遊戯店内に設けられ
た既存の呼び出しランプ（報知ランプ）１２に作動信号
を発信して作動させるようにしている。

【００１５】この不正電波感知警報装置１は、例えば遊
戯機械がスロットマシンタイプのパチンコ装置である場
合、スロットマシンのリール１４の上に貼り付けること
が望ましいので、容器２に両面テープ１３を貼着して該
容器２を遊戯機械の内部に貼り付け可能としている。

【００１６】以上のように構成された本発明の不正電波
感知警報装置１について、その作用を説明する。今、ア
ンテナ６が不正電波を受信すると、基板５の回路によっ
て電池３によって警報装置４が作動され、警報音を発音
する。

【００１７】又、ＬＥＤコネクタ９を介して別体の外付
けＬＥＤ装置１０が発光して異常を報知する。更に、拡
張コネクタ１１を介して既存の報知ランプ１２を点滅さ
せる。

【００１８】このようにして、不正電波の使用を報知し
て不正行為を店員に報知するものである。尚、本発明の
不正電波感知警報装置は、スロットマシンタイプのパチ
ンコ機械に限定されるものではなく、通常のパチンコ等
広く遊技機械に適用可能である。

【００１９】警報装置４の警報音は、ボタン７を押すこ
とにより解除される。このボタン７は、平常時に押すと
警報装置４が警報音を発音し、警報装置４の作動検査を
行なえるものとなっている。

【００２０】

【発明の効果】以上説明した本発明の不正電波感知警報
装置によると、イカのような効果を奏する。本発明の不
正電波感知警報装置は配線工事や、不正電波感知警報装
置の取付け工事が不必要であり、加えてパチンコ台の入
れ替え時にはそれぞれの工事部分を一旦取壊し、再度配
線工事や装置の取付け工事を行う必要がないため、設置
費用の低コストがえられる。

【００２１】又、不正電波感知警報装置の取付けを遊戯
客が目視できるので、不正行為の抑止効果が高くなる。
更に、不正行為が行われた遊戯機械の確認に手間がかか
らないので、不正行為者を逃亡させたり、あるいは不正
行為者に不正電波発信装置を廃棄する余裕を与えること
がない。更に又、不正電波感知警報装置が個別に独立し
た単体となっているので、全体のメンテナンスに費用が
かからず、ランニングコストも低くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の不正電波感知警報装置の一実
施例を示す平面図である。

【図２】図２は、図１の不正電波感知警報装置の側面図
である。

【図３】図３は、ロータリースイッチを示す立面図であ
る。

【図４】図４は、本発明の不正電波感知警報装置の遊戯
機械への取付けを示す正面図である。

【符号の説明】

１ 不正電波感知警報装置 ２ 容器 ２Ａ 遮蔽体 ２Ｂ 蓋体 ３ 電池 ４ 警報装置 ５ 基板 ６ アンテナ ７ ボタン ８ ロータリースイッチ ９ ＬＥＤコネクタ １０ 外付けＬＥＤ装置 １１ 拡張コネクタ １２ 報知ランプ １３ 両面テープ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】箱型の容器からなり、ステンレス或いは鉄
   を含有する金属からなる電波遮蔽体と、該電波遮蔽体内
   に設けられた電池と、前記電波遮蔽体内に設けられた警
   報装置と、前記電波遮蔽体内に設けられた基板と、該基
   板に接続された不正電波感知用のアンテナと、前記基板
   に設けられ、前記不正電波感知用のアンテナが不正電波
   を受信したときに前記電池により前記警報装置を作動さ
   せる回路と、前記警報装置の作動を解除するボタンと、
   からなり、 遊戯機械の中に配置してなることを特徴とする遊戯機械
   用の不正電波感知警報装置。
2. 【請求項２】前記ボタンは、警報装置の発音時には押す
   と発音が停止し、平常時には押すと警報装置が発音する
   ことを特徴とする請求項１記載の遊戯機械用の不正電波
   感知警報装置。
3. 【請求項３】基板に、不正電波の感度調整用のロータリ
   ースイッチを設けてなることを特徴とする請求項１又は
   請求項２記載の遊戯機械用の不正電波感知警報装置。
4. 【請求項４】基板に、ＬＥＤコネクタが設けられてな
   り、不正電波を感知したときに別体の外付けＬＥＤ装置
   に発光信号を発信してなることを特徴とする請求項１な
   いし請求項３のいずれか１項記載の遊戯機械用の不正電
   波感知警報装置。
5. 【請求項５】基板に、拡張コネクタが設けられてなり、
   不正電波を感知したときに遊戯店内に設けられた既存の
   呼び出しランプや報知ランプに作動信号を発信してなる
   ことを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか１
   項記載の遊戯機械用の不正電波感知警報装置。
6. 【請求項６】前記電波遮蔽体に、両面テープが貼着され
   てなり、該電波遮蔽体を遊戯機械の内部に張り付け可能
   としてなることを特徴とする請求項１ないし請求項５の
   いずれか１項記載の遊戯機械用の不正電波感知警報装
   置。