JP2001017430A - 画像診断装置 - Google Patents

画像診断装置

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JP2001017430A JP11194992A JP19499299A JP2001017430A JP 2001017430 A JP2001017430 A JP 2001017430A JP 11194992 A JP11194992 A JP 11194992A JP 19499299 A JP19499299 A JP 19499299A JP 2001017430 A JP2001017430 A JP 2001017430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ容量による表示距離の制限なしに縦方
向断面をリアルタイムで表示する画像診断装置を提供す
る。 【解決手段】 プローブ101の先端に備えられた超音
波振動子1により管200の内部のラジアル走査を定期
的に行い、ラジアル走査により得られたエコーデータR
1、R2、R3から走査方向の180度異なる2つのデ
ータD1およびD2を選択し、超音波振動子をX方向に
移動させつつラジアル走査を行わせ、選択された2方向
のデータを順次メモリに格納し、格納されたデータから
管200の縦断面画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像診断装置に関
し、特に、信号の反射を利用して管の断面画像を表示す
る画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管の内部に超音波振動子を有する超音波
プローブを挿入して、超音波振動子から超音波を送受波
し、そのエコー信号から管の断面画像を描画する画像診
断装置が知られている。
【0003】このような画像診断装置は、医療において
血管内または体腔内を観察する目的で広く使用されてい
る。例えば、超音波プローブを備えた画像診断装置は、
心筋梗塞等の原因となる血管狭窄部の経皮的な治療の際
に、狭窄部の状態を観察し、治療手段を選択するための
判断の一助として用いられ、また、治療後の状態の観察
にも用いられている。
【0004】このような画像診断装置を使用する際は、
超音波プローブを血管に挿入し、超音波振動子を回転さ
せてラジアルスキャンを行い、血管の横断面画像をCR
T等のモニタに表示させる。ユーザは、横断面画像を観
察して、狭窄部を押し広げるバルーンを先端に有する拡
張カテーテルや、血管内に留置する金属管であるステン
ト等の血管内治療デバイスの外径を決定する。
【0005】血管の長さ方向に関しては、血管造影等の
画像を利用して判断することも行われているが、下記の
ような方法で、縦断面画像を表示する画像診断装置も提
案されている。
【0006】第1の方法は、超音波プローブまたは超音
波振動子によるラジアルスキャンを行うと同時に走査方
向と直交する軸方向に一定速度で移動させるリニアスキ
ャンを行い、一定期間内の全ての音線データを内部のメ
モリまたは外部記憶装置に格納し、データ収集後にユー
ザの指定した縦断面の画像を格納されたデータから形成
して表示するものである。
【0007】第2の方法は、表示すべき縦断面をユーザ
が指定した後に、上記第1の方法と同様に、一定期間内
の全ての音線データを内部のメモリまたは外部記憶装置
に格納しながら、指定された縦断面に対応する画像を超
音波プローブの移動と供に表示するものである。
【0008】第3の方法は、超音波プローブまたは超音
波振動子を回転させてラジアルスキャンを行うモード
(Bモード)と、超音波プローブまたは超音波振動子の
回転を止めて軸方向に移動させて1音線に対応する断面
を得るリニアスキャンを行うモード(Mモード)とを切
り替え可能として、Bモードによるラジアルスキャンで
得られた横断面画像と、Mモードによるリニアスキャン
で得られた画像とを同時に表示する方法である。
【0009】図1は、この第3の方法による画像を説明
するための図である。図1(a)は、Bモードの横断面
画像BおよびMモードの縦断面画像L’の形成される様
子を示しており、図1(b)は、形成された画像Bおよ
びL’をCRT9の画面上に同時に表示した様子を示し
ている。
【0010】Bモード横断面画像Bは、プローブ101
の先端に備えられた超音波振動子を回転させながら、N
本の音線(音線1〜音線)によって血管200等のラジ
アルスキャンを行い、音線のエコーデータから形成す
る。一方、Mモード縦断面画像L’は、超音波振動子の
回転を止めてプローブ101の軸に沿った方向Xに移動
させ、N本の音線の内の1つ(音線1)のデータDを時
間tに渡って連続的に収集して形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法で縦断面画像の表示を行うと、以下のような
問題が生ずる。
【0012】第1の方法では、データ収集後にユーザの
指定に従って縦断面の形成・表示を行うので、走査から
表示までの時間がかかり、リアルタイム性に欠けるとい
う問題がある。
【0013】更に、第1および第2の方法は共に、一定
期間内の全ての音線データを格納するように構成されて
いるため、メモリ容量により、表示できる縦方向距離が
制限されるという問題が生じる。これは逆に、縦方向の
表示距離を長くするためには、大容量のメモリが必要で
あることを意味する。
【0014】例えば、標準的なサンプリングクロック3
0MHz、表示進度10mmの体腔内超音波診断装置の
場合、1走査線当たりのデータ数を400、ラジアル走
査1回(360度回転)での走査線数を1000、各デ
ータが8ビットの輝度データであるとすると、ラジアル
走査1回当たりのデータ量は、3.2Mbitとなる。
ここで、1秒当たりの走査回数を表わすフレームレート
を、30/secとすると、60秒分のスキャンデータ
を格納するためには、5.76Gbitのメモリ容量が
必要となる。このように大量のデータを扱うと、大容量
のメモリと、高速でデータ処理を行うCPU等が必要と
なり、装置全体のコストを上昇させることとなる。
【0015】縦方向(軸方向)の走査速度が、現在一般
的に行われている0.5mm/secであるとすると、
60秒の走査により得られる縦方向距離は、30mmと
なる。この距離は、狭窄部等の状態を診断するためには
十分ではない場合もある。このため、表示できる縦方向
距離を長くするためには、データを間引いてメモリに格
納する等の処理が更に必要となり、表示分解能が低下す
るという別の問題が生じる。
【0016】また、関心領域が縦方向の表示距離以上離
れて2箇所以上存在する場合には、一つの関心領域を走
査した後、そのデータを外部記憶装置等に一旦待避させ
て、別の関心領域の走査を行う必要が生ずる。この場
合、1回の走査によって得られるデータ量が多いため、
データの転送にある程度の時間がかかり、被検者の負担
が増加する。
【0017】第3の方法では、Mモードのリニアスキャ
ンで有られる画像は、1方向の音線にのみ対応したもの
であり、縦方向断面の半分に相当する画像となる。従っ
て、狭窄部等の径を測定することができず、治療デバイ
スの外径を決定することができないという問題が生じ
る。
【0018】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、走査位置に対応した縦方向断面を、メモ
リ容量による表示距離の制限なしにリアルタイムで表示
することができる画像診断装置を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の画像診断装置は、信号の反射を利用
して管の断面画像を表示する画像診断装置であって、先
端に信号送出手段を備え、管の内部に挿入するためのプ
ローブと、前記信号送出手段によるラジアル走査を定期
的に行う走査手段と、前記走査手段のラジアル走査によ
り得られたエコーデータから走査方向の異なる2つのデ
ータを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択
されたデータを前記走査手段がラジアル走査を行う度に
順次更新して格納するメモリと、前記メモリに格納され
たデータから前記管の縦断面画像を形成する画像形成手
段とを備えている。
【0020】すなわち、プローブの先端に備えられた信
号送出手段により管の内部のラジアル走査を定期的に行
い、ラジアル走査により得られたエコーデータから走査
方向の異なる2つのデータを選択し、選択されたデータ
を走査手段がラジアル走査を行う度に順次更新してメモ
リに格納し、格納されたデータから管の縦断面画像を形
成する。
【0021】このようにすると、走査手段の移動に伴っ
て、選択された2方向のデータから形成された縦断面画
像を順次更新して得ることができ、走査位置に対応した
縦方向断面を、少ないメモリ容量で表示距離の制限なし
にリアルタイムで表示することができる。
【0022】前記選択手段は、走査方向が120度から
240度異なる2つのデータを選択するのが好ましい。
【0023】この場合、走査方向が180度異なる2つ
のデータを選択するようにすると、プローブを中心とし
た直線での管の縦断面を表示することができる。
【0024】前記信号送出手段を前記プローブの軸方向
に一定速度で移動させる移動手段を更に備えると、表示
された縦方向距離の縮尺が一定となるので好ましい。
【0025】前記画像形成手段の形成する縦断面画像
は、前記選択手段によって選択された2つのデータを、
送信点側を隣接させて対称に表示するのがよい。これに
より、表示される縦断面画像が、実際の縦断面に近いス
タイルで表示される。
【0026】前記信号送出手段が超音波を送出するもの
であってもよい。
【0027】また、上記目的を達成する本発明の第2の
画像診断装置は、信号の反射を利用して管の断面画像を
表示する画像診断装置であって、先端に信号送出手段を
備え、管の内部に挿入するためのプローブと、前記信号
送出手段によるラジアル走査を定期的に行う走査手段
と、前記信号送出手段を前記プローブの軸方向に一定速
度で移動させる移動手段と、前記走査手段がラジアル走
査を行う度に1回のラジアル走査に対応するエコーデー
タを格納する第1のメモリと、前記第1のメモリに格納
されたデータから前記管の横断面画像を形成する第1の
画像形成手段と、前記走査手段のラジアル走査により得
られたエコーデータから走査方向の異なる2つのデータ
を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択され
たデータを前記走査手段がラジアル走査を行う度に順次
更新して格納する第2のメモリと、前記第2のメモリに
格納されたデータから前記管の縦断面画像を形成する第
2の画像形成手段と、前記第1および第2の画像形成手
段の形成した横断面画像および縦断面画像を画面を分割
して同時に表示する表示手段とを備えている。
【0028】すなわち、プローブの先端に備えられた信
号送出手段により、管の内部のラジアル走査を定期的に
行わせつつ信号送出手段をプローブの軸方向に一定速度
で移動させ、ラジアル走査により得られたエコーデータ
を第1のメモリに格納し、第1のメモリに格納されたデ
ータから管の横断面画像を形成し、ラジアル走査により
得られたエコーデータから走査方向の異なる2つのデー
タを選択し、選択されたデータを走査手段がラジアル走
査を行う度に順次更新して第2のメモリに格納し、第2
のメモリに格納されたデータから管の縦断面画像を形成
し、横断面画像と縦断面画像とを画面を分割して表示手
段に同時に表示する。
【0029】このようにすると、走査手段の一定速度で
の移動に伴って、ラジアル走査により得られた横断面画
像と、選択された2方向のデータから形成された縦断面
画像とを順次更新して形成することができ、走査位置に
対応した横方向断面および縦方向断面を同時に、メモリ
容量による表示距離の制限なしにリアルタイムで表示す
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各図
面において、同じ参照符号で示した部分は、同一部分ま
たは同様な構成要素であることを示している。
【0031】はじめに、本発明による縦断面画像形成の
原理について説明する。
【0032】図8は、本発明の画像診断装置における走
査の様子を示している。プローブ101は、外皮104
内部のフレキシブルシャフト102の先端に信号送出手
段としての超音波振動子1を備えており、プローブ10
1を管状の被検査物としての血管200内に挿入して、
フレキシブルシャフト102を介して超音波振動子1を
回転させることによって、放射方向に超音波を送受して
ラジアルスキャンが行われる。
【0033】また、超音波振動子1にラジアルスキャン
を行わせつつ、フレキシブルシャフト102の軸方向
(図中矢印X方向)に移動させることにより、X方向の
各地点に関して血管200のラジアルデータ(R1、R
2、R3)が複数得られるが、各ラジアルデータから、
図中太い線で示した走査方向が異なる2つのデータD1
およびD2を選択してメモリ等に走査順に格納する。
【0034】図2は、メモリ等に格納された各ラジアル
データから縦断面画像を形成する様子を示した図であ
る。図2(a)は、それぞれ異なる時間(T1〜T5)
に得られた5つのラジアルデータに対応する横断面画像
B1〜B5を示している。各断面画像B1〜B5中に記
入した直線は、ラジアルスキャンの走査角度がここでは
180度異なる音線1および音線N/2に対応する2つ
のデータD1およびD2を示しており、各横断面画像B
1〜B5におけるD1およびD2に対応する2つのデー
タを用いて、図2(b)に示すような縦断面画像Lを形
成する。
【0035】図2(b)の縦断面画像Lは、各横断面画
像に対応する2つのデータD1およびD2を、送信点側
を隣接させて対称に左右に並べ、図中下から上へ時間順
に配置し、上下の対応する部分を結んで形成したもので
ある。このような縦断面画像Lを、ラジアルスキャンが
行われる毎にあるいは所定時間毎に更新して、CRT9
に表示する。
【0036】以下、本発明の画像診断装置の第1の実施
形態について説明する。本実施形態は、信号送出手段と
して超音波振動子を用い、血管を被検査物とする血管内
超音波診断装置である。
【0037】図5は、本実施形態の構成を示すブロック
図であり、同図に示されているように、プローブ内に設
けられた超音波振動子1と、超音波の送受信・増幅・対
数変換・検波等を行う送受信回路2と、検波された受信
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器3と、ラジ
アルスキャンで得られたデータから表示に使用するデー
タを選択するラインセレクタ4と、選択されたラインデ
ータを格納するラインメモリ5と、各ラインデータから
表示画像を構築する画像構築回路6と、表示画像のデー
タを格納するイメージメモリ8と、画像を表示するモニ
タとしてのCRT9と、各部を制御する制御回路10と
を含んでいる。
【0038】図3は、本実施形態による縦断面画像の形
成を説明する図である。図3(a)は縦断面画像Lの形
成される様子を示しており、図3(b)はCRT9に表
示した縦断面画像Lを示している。
【0039】血管200に挿入されたプローブ101に
内蔵された超音波振動子1を回転させてラジアルスキャ
ンを行い、横断面画像Bを得る。超音波振動子1は、1
回転の間にN回の超音波の送受信を行う。Nの値は通常
200〜2000程度である。このラジアルスキャンの
N本の音線から、2本の音線を選択してそのデータを基
に縦断面画像を形成する。ここでは180度異なる位置
の音線1と音線N/2をそれぞれ第1のデータD1およ
び第2のデータD2としてラインセレクタ4で選択す
る。
【0040】この2つのデータは、プローブ101を中
心として血管200を横切る直線上の2つのデータであ
るので、プローブ101が血管200の内部に挿入され
ていれば、2つのデータから血管200の直径を求める
ことができる。
【0041】この2つの音線データD1およびD2をラ
ジアルスキャンを行う度にラインメモリ5に順次格納す
る。ラインメモリ5には、所定時間t内に行われたラジ
アルスキャンのM回転分の2つの音線データが格納さ
れ、画像構築回路6により表示用縦断面画像Lが構築さ
れてイメージメモリ8に格納されると共に、CRT9に
表示される。
【0042】縦断面画像は、図示したようにプローブ1
01あるいは超音波振動子1の移動方向Xに対応して、
時間t内で新たに得られたデータを上に表示し、古いデ
ータを下に表示するように、各スキャンに対応して表示
データを更新する。
【0043】図6は、ラインメモリ4に格納されるデー
タのイメージを示す図である。ラインメモリ5は、2つ
の音線データD1およびD2に対応して2列に区切られ
ており、各列には図中上から下へ時間的に古いデータか
ら最も新しいデータまでM個のデータをFIFO形式で
格納するM個の格納エリアが設けられている。
【0044】図6(a)の状態から1回のスキャンが行
われると、最も古いデータ[Data 1]i-(M-1) および[Dat
a N/2]i-(M-1) をラインメモリ5から削除し、各データ
を1つずつ1つ前のスキャンデータの格納エリアに移
す。そして、新たに得られた[Data 1]i および[Data 2/
N]i を最も下の格納エリアに格納する。このようにする
ことで、プローブ101あるいは超音波振動子1の移動
に対応した縦断面画像Lをリアルタイムで表示すること
ができる。
【0045】ここで、本実施形態で使用するメモリ容量
について、全てのスキャンデータを格納する従来の装置
と比較する。上記のように従来の装置では、1走査線当
たりのデータ数を400、ラジアル走査1回での走査線
数を1000、各データが8ビットの輝度データである
とすると、ラジアル走査1回当たりのデータ量は、3.
2Mbitであり、1秒当たりの走査回数を表わすフレ
ームレートを、30/secとすると、60秒分のスキ
ャンデータを格納するためには、5.76Gbitのメ
モリ容量が必要となる。
【0046】本実施形態では、各スキャンに対して2つ
の音線データのみを格納するので、上記と同じ条件で
は、ラジアル走査1回当たり格納するデータ量は、6.
4Kbitであり、60秒分のスキャンデータを格納す
るために必要なメモリ容量は、1.152Mbitであ
る。
【0047】このように、従来の装置と比較して、スキ
ャンデータの格納に使用するメモリ容量をはるかに少な
くすることができる。従って、データ処理を行うCPU
の負担も減り、装置全体のコストを下げることができ
る。更に、表示分解能を低下させることなく縦方向表示
距離を長くすることを容易に実現できる。例えば、プロ
ーブ101あるいは超音波振動子1の移動速度を0.5
mm/secとしたときに、縦方向表示距離を100秒
のスキャンデータに相当する50mmとしても、スキャ
ンデータの格納に必要なメモリ容量は1.92Mbit
である。
【0048】なお、プローブ101あるいは超音波振動
子1は、手動で軸方向に移動させるように構成してもよ
いが、オートマチックプルバックユニット等の軸方向移
動手段を設けて、制御回路10の制御により一定速度で
軸方向に移動させるように構成してもよい。この場合、
移動速度をスイッチ等で変更できるようにしてもよい。
また、CRT9上に移動速度あるいは表示分解能を表示
することも有効である。
【0049】以下、本発明の画像診断装置の第2の実施
形態について説明する。本実施形態は、超音波振動子を
軸方向に移動させる手段を備えると共に、血管の縦断面
画像および横断面画像を同時に表示する血管内超音波診
断装置である。
【0050】図7は、本実施形態の構成を示すブロック
図であり、図5に関して上記で説明した第1の実施形態
の構成に加え、超音波振動子を軸方向に移動させる手段
としての駆動機構11と、横断面画像および縦断面画像
を表示するための、2系統のラインメモリ5a、5bお
よび画像構築回路6a、6bと、縦断面画像および横断
面画像を合成して同一画面上に表示するためのイメージ
合成回路7とを備えている。
【0051】駆動機構11は、制御回路10からの指示
に応じて、超音波振動子1をプローブ101の軸方向に
一定速度で移動させる。その構成は、モータ等によりプ
ローブ101の基端からフレキシブルシャフト102を
引く、公知の装置と同様なものでよくここでは特に言及
しない。
【0052】ラインメモリ5bおよび画像構築回路6b
は、上記第1の実施形態におけるラインメモリ5および
画像構築回路6と同様に、ラインセレクタ4で選択され
た2本の音線データの格納と対応する縦断面画像の構築
とを行う。
【0053】ラインメモリ5aは、1回(360度)の
ラジアルスキャンによって得られ、ラインセレクタ4に
入力された全ての音線データを格納し、次のラジアルス
キャンの際には、全てのデータを上書きして、常に、最
後に行われたラジアルスキャンのデータを格納する。画
像構築回路6aは、ラインメモリ5aに1回のラジアル
スキャンで得られた全てのデータが格納された後、これ
らのデータから血管200の横断面画像を構築する。
【0054】イメージ合成回路7は、画像構築回路6a
および6bによって構築された横断面画像および縦断面
画像を、CRT9の表示画面に同時に表示できるように
合成し、イメージメモリ8に画像データを格納する。図
4は、横断面画像Bと縦断面画像Lとがイメージ合成回
路7によって合成された画像が、CRT9に表示された
例を示している。
【0055】横断面画像Bのカーソル901は、ライン
セレクタ4で選択され、縦断面画像Lを構成するのに使
用される2つの音線データの位置を示している。このよ
うに選択される音線データを横断面画像B上に表示する
と、横断面画像Bと縦断面画像Lとの関係が視覚的に理
解しやすくなる。
【0056】また、本実施形態では、横断面画像Bと縦
断面画像Lとを1つずつ表示するように構成している
が、ラインメモリおよび対応する画像構築回路の数を更
に増やして、横断面画像Bまたは縦断面画像Lを複数個
表示させるようにしてもよい。この場合、縦断面画像L
を複数表示するように構成すると、実質的に縦方向の表
示可能な距離を長くすることができる。
【0057】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易とするための例示にすぎず、これらの実施形
態に対して、当業者は様々な変更や修正を加えることが
できる。
【0058】例えば、上記実施形態においては、超音波
を用いて断面画像を形成するものとしたが、超音波以外
の信号、例えば、低干渉性の光を用いる干渉型OCT
(オプティカル・コヒーレンス・トモグラフィ)として
構成することもできる。
【0059】また、ラジアルスキャンを行う際の走査方
法も、上記で記載した超音波振動子を回転させる機械的
走査方法以外に、円周方向に複数のトランスデューサを
設けて順次駆動する電子的走査方式等が考えられる。
【0060】更に、本発明の画像診断装置を適用する対
象は血管や体腔に限られるものではなく、プローブを挿
入できる管状の物体であれば、本発明の画像診断装置を
適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、走査手段の移動に伴って、選択された2方向のデ
ータから形成された縦断面画像を順次更新して得ること
ができ、走査位置に対応した縦方向断面を、少ないメモ
リ容量で表示距離の制限なしにリアルタイムで表示する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像診断装置における表示画像の例を示
す図である。
【図2】本発明によって縦断面画像を形成する様子を説
明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による表示画像の例を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による表示画像の例を
示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図6】ラインメモリの動作を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図8】本発明において縦断面画像のデータを得る方法
を説明する図である。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 送受信回路 3 A/D変換器 4 ラインセレクタ 5、5a、5b ラインメモリ 6、6a、6b 画像構築回路 7 イメージ合成回路 8 イメージメモリ 9 CRT 10 制御回路 11 駆動機構 101 プローブ 200 血管 B 横断面画像 L 縦断面画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 BB03 BB13 BB28 BB30 BB34 CC02 EE10 EE15 EE17 FF01 GA15 GA16 GB08 HH51 JB03 JB50 JC14 KK13 KK27 LL02 LL06 5B057 AA07 BA05 CA02 CB02 DA01 DA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の反射を利用して管の断面画像を表
    示する画像診断装置であって、 先端に信号送出手段を備え、管の内部に挿入するための
    プローブと、 前記信号送出手段によるラジアル走査を定期的に行う走
    査手段と、 前記走査手段のラジアル走査により得られたエコーデー
    タから走査方向の異なる2つのデータを選択する選択手
    段と、 前記選択手段によって選択されたデータを前記走査手段
    がラジアル走査を行う度に順次更新して格納するメモリ
    と、 前記メモリに格納されたデータから前記管の縦断面画像
    を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画
    像診断装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、走査方向が120度か
    ら240度異なる2つのデータを選択することを特徴と
    する請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、走査方向が180度異
    なる2つのデータを選択することを特徴とする請求項2
    に記載の画像診断装置。
  4. 【請求項4】 前記信号送出手段を前記プローブの軸方
    向に一定速度で移動させる移動手段を更に備えることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像
    診断装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成手段の形成する縦断面画像
    は、前記選択手段によって選択された2つのデータを、
    送信点側を隣接させて対称に表示することを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像診断装置。
  6. 【請求項6】 前記信号送出手段が超音波を送出するこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の
    画像診断装置。
  7. 【請求項7】 信号の反射を利用して管の断面画像を表
    示する画像診断装置であって、 先端に信号送出手段を備え、管の内部に挿入するための
    プローブと、 前記信号送出手段によるラジアル走査を定期的に行う走
    査手段と、 前記信号送出手段を前記プローブの軸方向に一定速度で
    移動させる移動手段と、 前記走査手段がラジアル走査を行う度に1回のラジアル
    走査に対応するエコーデータを格納する第1のメモリ
    と、 前記第1のメモリに格納されたデータから前記管の横断
    面画像を形成する第1の画像形成手段と、 前記走査手段のラジアル走査により得られたエコーデー
    タから走査方向の異なる2つのデータを選択する選択手
    段と、 前記選択手段によって選択されたデータを前記走査手段
    がラジアル走査を行う度に順次更新して格納する第2の
    メモリと、 前記第2のメモリに格納されたデータから前記管の縦断
    面画像を形成する第2の画像形成手段と、 前記第1および第2の画像形成手段の形成した横断面画
    像および縦断面画像を画面を分割して同時に表示する表
    示手段とを備えたことを特徴とする画像診断装置。
  8. 【請求項8】 前記選択手段は、走査方向が180度異
    なる2つのデータを選択することを特徴とする請求項7
    に記載の画像診断装置。
  9. 【請求項9】 前記選択された2つのデータを示すカー
    ソルを前記管の横断面画像上に表示するカーソル表示手
    段を更に備えることを特徴とする請求項7または8に記
    載の画像診断装置。
  10. 【請求項10】 前記信号送出手段が超音波を送出する
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載
    の画像診断装置。
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