JP2001017341A - 気泡浴槽用ポンプの設置構造 - Google Patents

気泡浴槽用ポンプの設置構造

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雅喜 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 循環ポンプを良好に位置決めして容易に設置
できる気泡浴槽用ポンプの設置構造の提供を目的とす
る。 【構成】 分割防水パン1,2の連結固定部Pに、ポン
プ20の設置位置決め用の位置出し部材6を取り付け、
この位置出し部材6にポンプ架台15を連結し、このポ
ンプ架台15上にポンプ20を設置して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気泡浴槽用ポンプの
設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、図6に示すように、
気泡浴槽52の側壁に設けられた噴射吸水口部53,5
3にはホース54が連結され、このホース54の端部は
循環ポンプ55に連結されて、循環ポンプ55により気
泡浴槽52内の湯を循環させて、吸気口部57から空気
管58を介して空気を導入させ、気泡を混入させて、湯
を浴槽52内に噴出できるものとなっており、従来、防
水パン51上に気泡浴槽52を設置する場合、循環ポン
プ55を気泡浴槽52に取り付けると、浴槽52の内寸
を大きくできないため、循環ポンプ55は浴槽52から
離して防水パン51上に設置する必要がある。但し、防
水パン51上に置いただけでは、循環ポンプ55が振動
してホース54に撓みが生じ、また騒音が発生すること
となる。かと言って、循環ポンプ55をネジ等を用いて
防水パン51に固定すると、防水パン51が漏水するこ
ととなるため、架台56に循環ポンプ55を載せて、架
台56から足を垂下させて防水パン51上に設置するこ
とが考えられるが、垂下された足に髪の毛等が絡み付い
たりして、防水パン51の掃除がしにくくなるという問
題点が発生する。また、従来では、循環ポンプ55が設
置固定されてしまうと、その後に給水配管工事等ができ
なくなってしまうという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、防水パンに漏水が生ず
ることなく、正確な位置にポンプを騒音を防止して設置
することができ、また、設置した後にも取り外しが容易
となる気泡浴槽用ポンプの設置構造を提供せんことを目
的とし、その第1の要旨は、分割防水パンの連結固定部
に、ポンプの設置位置決め用の位置出し部材を取り付
け、該位置出し部材にポンプ架台を連結し、該ポンプ架
台上にポンプを設置したことである。また、第2の要旨
は、前記位置出し部材は、前記分割防水パンの連結固定
部に着脱可能に引っ掛け可能な引っ掛け片を備えている
ことである。また、第3の要旨は、前記位置出し部材
は、前記分割防水パンの連結固定部の連結ボルトにナッ
トを締め付けて固定される構造であることである。ま
た、第4の要旨は、前記位置出し部材には、ゴム足が挿
入可能な複数の孔が間隔をおいて開口され、前記ポンプ
架台に取り付けたゴム足を前記何れかの孔を選択して挿
入し、位置出し部材に対するポンプ架台の連結位置を変
更可能に構成されていることである。また、第5の要旨
は、前記ポンプ架台には、前記位置出し部材に連結され
る端部とは反対側の端部に、ゴム足を備えた高さ調節用
の高さ調節金具が設けられ、該高さ調節金具を介しポン
プ架台は水平状に設置可能に構成されていることであ
る。また、第6の要旨は、前記ポンプ架台を前記位置出
し部材に着脱可能に引っ掛け固定したことである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、第1実施例を示し、また図2は、図1の
設置構造の要部側面構成図である。
【0005】前述した気泡浴槽用の循環ポンプを防水パ
ンに設置するに際し、本例では、位置出し部材6と、ポ
ンプ架台15が用いられるものであり、また、防水パン
は、浴槽側と洗い場側が別々に形成されて、互いに連結
固定部Pで連結される分割防水パンで構成されている。
即ち、気泡浴槽を設置する浴槽側防水パン1の、底面1
aの先端側には一体状に立ち上げて水切片部1bが形成
され、この水切片部1bの上端で水平に突出して水平連
結片部1cが形成されており、一方、洗い場側防水パン
2の端部には、立ち上げ状に段部2aが形成され、段部
2aの上端に水平に突出する水平連結片部2bが形成さ
れており、浴槽側防水パン1の水平連結片部1c上に、
洗い場側防水パン2の水平連結片部2bを重ね合わせ、
連結ボルトで連結するものであり、連結ボルト3を水平
連結片部2b上に突出させ、連結ボルト3に袋ナット4
を螺合させて、袋ナット4,4を、水平連結片部2b上
の2ヵ所に間隔をおいて突出させておく。
【0006】この突出させた袋ナット4,4に、位置出
し部材6を着脱可能に引っ掛け状に取り付けることがで
き、位置出し部材6は、水平状の左載置片6aと右載置
片6bから、それぞれ垂下状に断面略コの字状の引っ掛
け片7a,7bが一体形成されており、この引っ掛け片
7a,7bを、それぞれ袋ナット4,4に被せ状に引っ
掛けることができるように構成されている。前記左載置
片6a,右載置片6bからは、連続して下方へ向かって
垂下片8が折曲形成されており、垂下片8の中央部に
は、前記浴槽側防水パン1の水切片部1bに当接させる
当接片8aが突出形成されたものとなっている。
【0007】また、垂下片8の下端から水平状に折曲さ
れて水平片9が一体形成されており、この水平片9に
は、間隔をおいて複数の孔10,11,12が上下に貫
通状に開口されている。即ち、小型の気泡浴槽52を設
置する際に、ポンプ架台15を連結するための小浴槽用
孔10と、中型の気泡浴槽用の中浴槽用孔11と、大型
の気泡浴槽用孔12がそれぞれ開口形成されており、こ
の位置出し部材6は、左右対称形状に形成されて、反転
させて現場に対応させて使用できるように構成されてい
る。
【0008】また、ポンプ架台15は、水平状をなし上
面に循環ポンプ20を設置することのできる基板15a
の側縁側に、立ち上げ状に側枠片15b,15bが折曲
形成され、一端側にはゴム足16,16が取り付けら
れ、このゴム足16の上端に突出した軸部16aを基板
15aに差し込んで着脱可能にゴム足16は取り付けら
れたものとなっており、このゴム足16,16は、前述
した位置出し部材6の何れかの孔10,11,12に上
方より挿入できるように構成されている。
【0009】また、基板15aには差込孔15d,15
dが開口されており、他端側には垂下状に垂下片15c
が一体形成されたものとなっている。この垂下片15c
には高さ調節金具18がネジ止めされており、この高さ
調節金具18は、長さの長い水平片18aと、長さの短
い垂直片18bでL字状に構成されており、図1では、
水平片18aの下面にゴム足16,16が取り付けられ
たものとなっている。
【0010】この高さ調節金具18は、前記浴槽側防水
パン1から一体状に立ち上げ形成された点検口を形成す
る立上部1dの上面に覆設された点検口蓋5上にゴム足
16を当接させて設置した時に、ポンプ架台15の基板
15aを水平状に設置できるように構成され、垂下片1
5cに対して高さ調節金具18の垂直片18bをネジ止
めして固定した状態では、立上部1dの高さが高く、点
検口5の位置が高い時に適用できるものであり、一方、
後述するように、垂下片15cに対し水平片18aをネ
ジ止め固定した時には、垂直片18b側にゴム足16を
取り付けて、高さの低い立上部1dに対応させることが
できるように構成されている。
【0011】なお、図1の場合は、防水パン上に小型の
気泡浴槽を設置する場合であり、この場合は小浴槽用孔
10が選択されて、この小浴槽用孔10内に、ポンプ架
台15のゴム足16,16が挿入され、これによりポン
プ架台15が位置出し部材6に連結され、点検口蓋5上
に高さ調節金具18のゴム足16が当接して、ポンプ架
台15は水平状に設置され、この上に循環ポンプ20が
設置されるものである。
【0012】このように防水パンの連結固定部Pを用い
て、正確な位置に位置出し部材6を着脱可能に取り付
け、この位置出し部材6に対し着脱可能にポンプ架台1
5を連結して、良好な位置に循環ポンプ20を設置する
ことができ、ゴム足16を介して循環ポンプ20の振動
が防止され、騒音の発生が防止されるものとなり、循環
ポンプ20の設置が容易なものとなる。
【0013】また、防水パン上に設置する浴槽の寸法に
応じて、位置出し部材6に対するポンプ架台15の連結
位置を変更させることができ、浴槽の寸法に対応させて
容易に施工することができるものとなる。また、立ち上
げ形成された点検口上に設置されるものであり、水は底
面1aを通って流れるため、髪の毛等が引っ掛かること
もなく、汚れが少ないものとなる。また、循環ポンプ2
0の設置後に、給水配管工事等を行う際には、容易にポ
ンプ架台15及び位置出し部材6を取り外すことがで
き、後工事も容易なものとなる。
【0014】次に、図3は第2実施例を示すものであ
り、図3では、前記位置出し部材6の左右の載置片6
a,6bに、それぞれネジ孔6c,6cを貫通形成さ
せ、引っ掛け片7a,7b及び当接片8aを省略して、
より単純な形状の位置出し部材6が用いられており、一
方のポンプ架台15は、前記図1のものと同様なものが
使用されるものである。
【0015】本例では、防水パンの連結固定部Pから連
結ボルト3の上端を突出させておき、この突出した連結
ボルト3に対し、位置出し部材6のネジ孔6c,6cを
嵌め込んで、位置出し部材6を位置決めして取り付ける
ことができ、その状態で、連結ボルト3に対し上方より
袋ナット4を締め付け、袋ナット4の締め付けにより位
置出し部材6を防水パンの連結固定部P上に強固に固定
させるものであり、この位置出し部材6を固定させた後
に、ポンプ架台15のゴム足16を、何れかの孔10,
11,12を選択して挿入し、ポンプ架台15を連結す
るものである。この構造では、位置出し部材6が強固に
固定されるため、確実な位置出しが可能となる。
【0016】次に、図4の第3実施例においては、前記
図3と同様な位置出し部材6が用いられ、位置出し部材
6は防水パンの連結固定部P上に設置されるものであ
り、図4では、浴槽側防水パン1に一体状に立ち上げ形
成された点検口を形成する立上部1dの高さが低く、そ
の上面に覆設される点検口蓋5の高さ位置が低い場合で
あり、この場合は前述した如く、ポンプ架台15の端部
に取り付けられた高さ調節金具18の取り付け具合を変
更させて高さを調節し、ポンプ架台15の基板15aが
水平になるように設置するのである。即ち、高さ調節金
具18の寸法の長い水平片18aをポンプ架台15の垂
下片15cにネジ止めして、高さ調節金具18の垂直片
18b側へゴム足16を付け変えて、高さ調節金具18
のゴム足16を低い位置に設定するものである。このよ
うに点検口が低い場合には、現場で良好に対応して高さ
調節金具18を介し高さ調節を行い、ポンプ架台15を
水平状に設置して、良好に循環ポンプ20をポンプ架台
15上に設置することができるものである。
【0017】次に、図5は第4実施例を示すものであ
り、図5では、半身浴浴槽を防水パン上に設置する場合
の循環ポンプの設置構造を示すものであり、位置出し部
材6は防水パンの連結固定部P上に固定できる形態のも
のが使用されており、ポンプ架台15の高さ調節金具1
8は、点検口蓋5の位置が低いために、低い位置に設定
されており、さらにポンプ架台15の基板15a上に、
嵩上げ部材23が取り付けられて、この嵩上げ部材23
上に循環ポンプ20が設置されるものであり、嵩上げ部
材23は、循環ポンプ20が載る載置片23aの両端側
から垂下状に垂直片23b,23bが折曲形成され、垂
直片23b,23bの下端には、水平方向に折り曲げて
当接片23c,23cが形成され、さらに当接片23c
から垂下状に折り曲げて差込片23d,23dが一体形
成されたものとなっており、この差込片23d,23d
は、ポンプ架台15の基板15aに形成されている差込
孔15d,15d内に差し込んで、嵩上げ部材23をポ
ンプ架台15上に固定できるように構成されている。半
身浴浴槽を防水パン上に設置する場合には、循環ポンプ
20を高い位置に設置する必要があるため、このような
嵩上げ部材23を用いるのである。
【0018】
【発明の効果】本発明の気泡浴槽用ポンプの設置構造
は、分割防水パンの連結固定部に、ポンプの設置位置決
め用の位置出し部材を取り付け、該位置出し部材にポン
プ架台を連結し、該ポンプ架台上にポンプを設置したこ
とにより、分割防水パンの連結固定部を用いて正確な位
置に位置出し部材を設置し、ポンプを正確な位置に設置
することができるものとなる。
【0019】また、前記位置出し部材は、前記分割防水
パンの連結固定部に着脱可能に引っ掛け可能な引っ掛け
片を備えていることにより、位置出し部材を、引っ掛け
片を介して容易に引っ掛け状に位置決めすることができ
るものとなり、施工が容易なものとなる。
【0020】また、前記位置出し部材は、前記分割防水
パンの連結固定部の連結ボルトにナットを締め付けて固
定される構造であることにより、位置出し部材を強固に
位置決め固定することができるものとなる。
【0021】また、前記位置出し部材には、ゴム足が挿
入可能な複数の孔が間隔をおいて開口され、前記ポンプ
架台に取り付けたゴム足を前記何れかの孔を選択して挿
入し、位置出し部材に対するポンプ架台の連結位置を変
更可能に構成されていることにより、ポンプ架台のゴム
足を位置出し部材側の孔を選択して挿入でき、位置出し
部材に対しポンプ架台の連結位置を容易に変更させるこ
とが可能となる。
【0022】また、前記ポンプ架台には、前記位置出し
部材に連結される端部とは反対側の端部に、ゴム足を備
えた高さ調節用の高さ調節金具が設けられ、該高さ調節
金具を介しポンプ架台は水平状に設置可能に構成されて
いることにより、現場の状況に応じ、適宜高さ調節金具
により高さ調節して、ポンプ架台を水平状に設置し、ポ
ンプを傾斜することなく水平に良好に設置することがで
きるものとなる。
【0023】また、前記ポンプ架台を前記位置出し部材
に着脱可能に引っ掛け固定したことにより、ポンプ架台
を容易に着脱することができるため、ポンプの設置後に
給水配管工事等を行い際にも、容易に取り外すことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のポンプの設置構造を示す分解斜視
構成図である。
【図2】設置状態の要部側面構成図である。
【図3】第2実施例のポンプの設置構造の分解斜視図で
ある。
【図4】第3実施例の設置構造の分解斜視図である。
【図5】第4実施例の設置構造の分解斜視図である。
【図6】従来の気泡浴槽用の循環ポンプの設置状態の斜
視構成図である。
【符号の説明】
52 気泡浴槽 54 ホース 1 浴槽側防水パン 1a 底面 1b 水切片部 1c 水平連結片部 1d 立上部 2 洗い場側防水パン 2b 水平連結片部 3 連結ボルト 4 袋ナット 5 点検口蓋 6 位置出し部材 6a,6b 載置片 7a,7b 引っ掛け片 8 垂下片 8a 当接片 9 水平片 10 小浴槽用孔 11 中浴槽用孔 12 大浴槽用孔 15 ポンプ架台 15a 基板 15b 側枠片 15c 垂下片 15d 差込孔 16 ゴム足 16a 軸部 18 高さ調節金具 18a 水平片 18b 垂直片 20 循環ポンプ 23 嵩上げ部材 23a 載置片 23c 当接片 23d 差込片 P 連結固定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割防水パンの連結固定部に、ポンプの
    設置位置決め用の位置出し部材を取り付け、該位置出し
    部材にポンプ架台を連結し、該ポンプ架台上にポンプを
    設置したことを特徴とする気泡浴槽用ポンプの設置構
    造。
  2. 【請求項2】 前記位置出し部材は、前記分割防水パン
    の連結固定部に着脱可能に引っ掛け可能な引っ掛け片を
    備えていることを特徴とする請求項1に記載の気泡浴槽
    用ポンプの設置構造。
  3. 【請求項3】 前記位置出し部材は、前記分割防水パン
    の連結固定部の連結ボルトにナットを締め付けて固定さ
    れる構造である請求項1に記載の気泡浴槽用ポンプの設
    置構造。
  4. 【請求項4】 前記位置出し部材には、ゴム足が挿入可
    能な複数の孔が間隔をおいて開口され、前記ポンプ架台
    に取り付けたゴム足を前記何れかの孔を選択して挿入
    し、位置出し部材に対するポンプ架台の連結位置を変更
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の気泡浴槽用ポンプの設置構造。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ架台には、前記位置出し部材
    に連結される端部とは反対側の端部に、ゴム足を備えた
    高さ調節用の高さ調節金具が設けられ、該高さ調節金具
    を介しポンプ架台は水平状に設置可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の気泡浴槽用ポンプの
    設置構造。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ架台を前記位置出し部材に着
    脱可能に引っ掛け固定したことを特徴とする請求項1に
    記載の気泡浴槽用ポンプの設置構造。
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