JP2001017284A - 展示ケース - Google Patents

展示ケース

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JP2001017284A
JP2001017284A JP11196737A JP19673799A JP2001017284A JP 2001017284 A JP2001017284 A JP 2001017284A JP 11196737 A JP11196737 A JP 11196737A JP 19673799 A JP19673799 A JP 19673799A JP 2001017284 A JP2001017284 A JP 2001017284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床上に移動可能に配置され周囲を化粧部材で覆
われた台車と、この台車の上方に設定した展示空間を包
囲する位置に配置されるケース本体と、このケース本体
を台車に対して昇降させることにより選択的に前記展示
空間を開閉するリフト機構とを具備してなる展示ケース
において、接地部材の昇降を容易にすることができる簡
素な構造で使い勝手に優れた展示ケースを提供する。 【解決手段】化粧部材4の下端部に接地部材44を設
け、化粧部材4とケース本体3とを選択的に接続するこ
とにより、リフト機構5を通じて、化粧部材4を接地部
材44が床面Fに接地する位置と床面Fから浮上する位
置との間でケース本体2と共に昇降し得るように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美術館や博物館等
で好適に使用される展示ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美術館や博物館等で使用される移
動可能な展示ケースにおいては、展示ケースの下端部に
アジャスタ等の接地部材を取り付けており、このアジャ
スタを工具等を用いて昇降操作することにより、通常設
置時にはアジャスタを床面に接地させ、移動時にはその
アジャスタを床面から浮上させるようにしているのが通
例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、展示ケースをある位置から別の位置に移
動する度に工具を用いて接地部材を昇降しなければなら
ず、その作業に労力や時間が掛かり極めて煩雑である。
このような不具合を解決するために、接地部材を床面に
接地する位置と床面から浮上する位置との間で昇降させ
るためのリフト機構を展示ケースに付帯させるようにし
たものが考えられている。しかしながら、展示空間を包
囲するガラス等により構成されるケース本体を昇降させ
て展示空間を開閉し展示物の出し入れ等ができるように
したリフト機構を具備するような展示ケースにおいて
は、当該リフト機構の他に接地部材用のリフト機構をさ
らに設けると、構造の複雑化や大型化、或いはコストの
増加を招くこととなり、使い勝手も減殺されることとな
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合に鑑みて、ケース本体を昇降し得るリフト機構を
有する移動式の展示ケースにおいて、接地部材の昇降を
容易にすることができる簡素な構造で使い勝手に優れた
展示ケースを構成するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の展示ケース
は、床上に移動可能に配置され周囲を化粧部材で覆われ
た台車と、この台車の上方に設定した展示空間を包囲す
る位置に配置されるケース本体と、このケース本体を台
車に対して昇降させることにより選択的に前記展示空間
を開閉するリフト機構とを具備してなるものにおいて、
前記化粧部材の下端部に接地部材を設け、化粧部材とケ
ース本体とを選択的に接続することにより、前記リフト
機構を通じて、化粧部材を接地部材が床面に接地する位
置と床面から浮上する位置との間でケース本体と共に昇
降し得るように構成していることを特徴とする。
【0006】このようなものであれば、展示ケースを所
定位置に設置する場合には、接地部材が床面に設置する
位置に化粧部材が降りている状態で、ケース本体をリフ
ト機構により上昇させれば展示空間が開放され、展示替
え等を行うことができる。また、展示空間が閉止される
ようにケース本体が降下している状態でそのケース本体
と化粧部材とを接続し、リフト機構の操作を通じてケー
ス本体を上昇させるとそれに伴って化粧部材も上昇し、
設置部材が床面から浮上することとなるので、展示ケー
スを移動可能な状態にすることができる。したがって、
ケース本体を昇降させるためのリフト機構を極めて有効
に活用して接地部材を昇降させることができるので、工
具等を用いて接地部材を昇降させたり接地部材用の特別
なリフト機構を設ける必要がなく、コストの大幅な増加
を招かず簡素且つコンパクトな構造で操作性に優れた展
示ケースを構成することができる。
【0007】展示空間に展示物を置いた状態で展示空間
を閉止したまま展示物ごとケース本体と化粧部材とを上
昇させて展示ケースを移動させ得るような実施態様とし
ては、化粧部材が、台車の周囲を覆う位置に配置される
側板と、その側板の上端部に連続して設けられ台車の上
方を覆う位置に配置される頂板とを具備してなり、この
頂板の上面を展示物載置面としているものが挙げられ
る。
【0008】また、展示物を台車に安定的に載せた状態
で、ケース本体と化粧部材とを上昇させ、ケース本体の
ガラス部分等の破損を防止して展示ケースを移動させ得
るような実施態様としては、化粧部材が、台車の周囲を
覆う位置に配置される側板を具備し、この側板の上端側
に形成される開口部を介して台車の上面を上方に開放し
てなるものであり、その台車の上面を展示物載置面とし
ているものが挙げられる。
【0009】ケース本体や化粧部材を安定的に昇降し得
るリフト機構を構成するためには、リフト機構として、
下端部を台車に連結され上端部をケース本体に連結され
たXリンク機構を採用することが望ましい。この場合、
Xリンク機構により化粧部材及びケース本体を台車に対
して安定的に昇降させ得るようにするためには、台車と
化粧部材との間に、化粧部材の昇降動作を案内するガイ
ド部を設けることが好ましい。
【0010】ケース本体と化粧部材との選択的な接続を
容易に行い得るようにするためには、これらを選択的に
係合し得る係合部を形成し、この係合部の係合又は係合
解除により化粧部材と係合部材とを選択的に接続するこ
とが望ましい。このような係合部として、ケース本体と
化粧部材との接続又はその解除が容易で構成が簡素な具
体例には、係合部が、ケース本体または化粧部材のいず
れか一方に設けた係合溝と他方に設けた係合爪とを具備
するものが挙げられる。
【0011】また、台車の移動を極めて安定且つ容易な
ものとするためには、台車の下端部に床面に接地するキ
ャスタを設け、このキャスタにより台車を移動可能に支
持するようにしておくことが効果的である。リフト機構
の操作を容易なものとし、展示ケースの外観もすっきり
として良好なものとするためには、台車に前記リフト機
構の操作部を設けるとともに、この操作部に面する化粧
部材の一部を開閉可能な扉体として、この扉体を開成す
ることにより、前記操作部を操作し得るようにすること
が好ましい。
【0012】また、台車の内部空間を有効利用して、展
示ケース全体のコンパクト化を図るためには、台車に、
展示空間内の照明や湿度等の雰囲気を調節するための調
節機構を収納し得る収納空間を形成することが望まし
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。この実施例の展示ケース1は、美術館
や博物館等で展示物を展示する際に使用されるもので、
図1に示すように、主として床上を移動可能な台車3
と、台車3の周囲及び上方を覆う化粧部材4と、台車3
の上方に設定した展示空間Sを包囲するケース本体2
と、このケース本体2を台車3に対して昇降させること
によって展示空間Sを選択的に開閉し得るリフト機構た
るXリンク機構5とを具備してなるものである。
【0014】台車3は、図1〜図4に示すように、4枚
の平板を前後左右に連続的に配置しこれらをそれぞれ前
壁31、後壁32、及び側壁33として上下を開口する
枠体状に形成して、左右の側壁33の下端部における前
後各2箇所にそれぞれキャスタ34を設けたものであ
る。そして、このキャスタ34を床面Fに接地すること
により、床上を移動可能なものとしている。また、前壁
31、後壁32及び側壁33で囲まれる内部の空間に、
展示空間S内の照明や湿度を調節するための図示しない
配線やスイッチ類、湿度調節トレイ等の調節機構を収納
する収納空間Tとして設定している。また、台車3の前
壁31及び後壁32の左右の側縁部に沿って、上下に延
びるチャネル状のガイド溝81を取り付けている。この
ガイド溝81は、後述する化粧部材4及びケース本体2
の昇降動作を案内するためのもので、化粧部材4に設け
たローラ82と共にその昇降動作を案内するガイド部8
を構成するものである。なお、このガイド部8は、図2
〜図4では省略している。
【0015】化粧部材4は、図1〜図4に想像線で示す
ように、台車3の前後左右を覆うように配置した4枚の
側板41と、各側板41の上端部に連続し台車3の上方
を覆うように配置した頂板42とにより無底箱状に形成
したもので、頂板42の上面に、後述するケース本体2
の下端部における内法の平面視形状と略同一の平面視形
状を有する板状の展示物載置台43を配置するととも
に、その展示物載置台43の上面を、展示物を載せるた
めの展示物載置面43aとしている。また、台車3の左
右を覆う側板41の下端部における前後各2箇所にそれ
ぞれ接地部材たるアジャスタ44を取り付けている。さ
らに、展示物載置面43aの4隅に蛍光灯45を立てて
いる。また、台車3の前壁31を覆う側板41を台車3
の前壁31を表出し得るようにした開閉可能な扉体41
Aとして、その下端部を台車3の側壁33を覆う側板4
1の下端部に回転可能に取り付けている。さらに、前後
の側板41の内面側には、水平軸回りに回転するローラ
82を、前記台車3に設けたガイド溝81に対応して設
けている。
【0016】ケース本体2は、図1〜図5に示すよう
に、下向きに開口するチャネル材を平面視ロ字形に形成
した枠体23と、この枠体23にその外側面23aに沿
って起立するように取り付けた4枚のガラス板21と、
これら4枚のガラス板21の上端における開口を閉止す
るように各上端に連続させた方形のガラス板22とから
構成したものであり、ガラス板21、22と前記展示物
載置面43aとによって囲まれる閉止空間を展示空間S
としている。しかして、このケース本体2は、台車3と
の間に設けられるXリンク機構5を通じて昇降し、展示
空間Sを選択的に開閉し得るようにしている。
【0017】本実施例のXリンク機構5は、図1〜図5
に示すように、下端部を台車3の側壁33の上端部に連
結し上端部をケース本体2の下端部に連結した左右一対
のXリンク51と、これらXリンク51を連動させるべ
く相互に連結する連結棒54と、Xリンク51を上下動
作させる力を入力するための操作部たる操作ハンドル5
5と、操作ハンドル55に入力される力をXリンク51
の上下動作に変換する動作変換部56とから構成したX
リンク機構5である。Xリンク51は、下端部52aを
台車3の側壁33の後端部側に回転可能に取り付けると
ともに上端部52bをケース本体2の下端部において前
後方向にスライド移動可能に取り付けた第1のリンク要
素52と、下端部53aを台車3の側壁33の前端部に
前後方向にスライド移動可能に取り付けるとともに上端
部53bをケース本体2の下端部に回転可能に取り付け
た第2のリンク要素53とからなるものである。これら
第1のリンク要素52と第2のリンク要素53とは、略
同一形状を有するもので、双方の長手方向略中央部を相
互に回転可能に連結している。そして、このようなXリ
ンク51を台車3及びケース本体2に取り付けるため
に、台車3の側壁33の上端部の内面及びそれに対応す
るケース本体2の枠体23の内側面のうちの内向側の面
23bにそれぞれ平板状のリンク取付板6を取り付けて
いる。このリンク取付板6は、後端部61側に第1のリ
ンク要素52の下端部52aまたは第2のリンク要素5
3の上端部53bをピン64を介して回転可能に支持
し、前端部62側に第2のリンク要素53の下端部53
aまたは第1のリンク要素52の上端部52bを前後方
向のスライド移動を案内する長孔状のガイド孔63を設
けるとともにこのガイド孔63に各リンク要素を横連結
軸56bを介して連結しスライド移動可能に支持するよ
うにしたものである。操作ハンドル55は、台車3の前
壁31から前方に向けて突出させたクランク状のもの
で、化粧部材4の扉体41Aを閉じているときには台車
3の前壁31に沿って折り畳み、扉体41Aを開けて前
方に突出させることにより正逆回転可能に操作し得るよ
うにしたものである。動作変換部56は、操作ハンドル
55の後端部にその操作ハンドル55に入力される正逆
回転動作に伴って回転するように連結されて後方に向か
って延び外周面にねじ山を設けたねじ軸56aと、左右
の第2のリンク要素53の下端部53aに両端を連結し
中央部に設けたナット56cに前記ねじ軸56aを貫通
させた前記横連結軸56bとからなるものである。そし
て、操作ハンドル55の回転動作とともにねじ軸56a
が回転し、このねじ軸56aにナット56cがねじ送り
されて横連結軸56bとともに第2のリンク要素53が
前後方向にスライド移動するのに伴って、Xリンク51
全体が上下方向に伸縮動作するようにしている。また、
このXリンク51の上下動作を妨げないように、化粧部
材4の頂板42の左右の側縁部に沿ってXリンク51を
通過させる長孔状のリンク通過孔42bを形成してい
る。さらに、左右のリンク要素52、53の各端部52
a、52b、53a、53bと中央部との略中間位置に
おいて、これらリンク要素52、53を連結棒54で連
結することにより、左右のXリンク51の連動の補助と
補強を図っている。
【0018】しかして本実施例では、図2〜図6に示す
ように、ケース本体2と化粧部材4との間に係合部7を
形成し、この係合部7の係合または係合解除によってケ
ース本体2と化粧部材4とを選択的に接続できるように
している。この係合部7は、ケース本体2の枠体23の
内側面のうちの外向側の面23cに沿ってチャネル状に
延び上向きに開口する正面視L形の係合溝71と、下向
きに屈曲しこの係合溝71に係脱可能に係合し得る前後
一対の係合爪72と、これら前後の係合爪72を同期し
て回転可能に支持し化粧部材4に回転可能に支持される
回転軸73とを具備するものであり、これら各部材をケ
ース本体2と化粧部材4の左右の側端部に左右対称とな
るように設けている。そして、回転軸73の前端部を化
粧部材4の前端部近傍まで延ばして、化粧部材4の左側
端部に配置される回転軸73の前端部に操作レバー74
を設けるとともに、左右の回転軸73を操作レバー74
及び左右の中継軸75を介して連結している。ここで、
左右の中継軸75は略中央部で図示しないリンクを介し
て接続されており、操作レバー74に回転力を入力する
とそのリンクを介して左右の中継軸75が相互に逆方向
に移動し、それに伴って左右の回転軸73が逆方向に回
転するようにしている。このようにして、操作レバー7
4の正逆方向への回転操作に伴って、左右の中継軸75
が相寄る方向または相離れる方向に移動すると、左右の
係合爪72が同期して互いに相寄る方向または相離れる
方向に回転して係合溝71と係合または係合解除するよ
うにしている。
【0019】このような構成からなる本実施例の作用に
ついて、図2〜図4に基づいて以下に説明する。まず、
図2に示すように、展示物載置面43aに展示物を載せ
て展示する際には、Xリンク51を最低位置まで下げた
状態にして、ケース本体2と化粧部材4とを最低位置に
降ろし展示空間Sを閉止するとともに、アジャスタ44
を床面Fに接地させてキャスタ34の移動を禁止し、安
定設置状態に保持する。この状態で、化粧部材4の扉体
41Aを開け、操作レバー74を操作して係合部7にお
ける係合爪72と係合溝71との係合を解除し、Xリン
ク機構5の操作ハンドル55をXリンクが上昇するよう
に回転操作すると、図3に示すようにケース本体2が持
ち上がる。このようにすることで、アジャスタ44が接
地した状態のまま展示空間Sが開放され、展示物の入れ
替え等を行うことができる。また、その状態から操作ハ
ンドル55をXリンク51が降下するように回転操作す
ることによりケース本体2を最低位置まで降ろせば、元
の安定接地状態に戻すことができる。一方、前記安定設
置状態において、操作レバー74を操作して係合爪72
と係合溝71とを係合させ、Xリンク機構5の操作ハン
ドル55をXリンクが上昇するように回転操作すること
により、図4に示すようにケース本体2と共に化粧部材
4を持ち上げると、アジャスタ44が床面Fから浮上し
キャスタ34が移動し得る走行可能状態となる。その
際、化粧部材4に設けたローラ82が台車3に設けたガ
イド溝81に案内されて回転しながら化粧部材と共に上
昇することにより、安定した上昇動作が行われる。この
状態から操作ハンドル55をXリンク51が降下するよ
うに回転操作することによりケース本体2及び化粧部材
4を最低位置まで降ろせば、元の安定接地状態に戻すこ
とができる。勿論、この降下動作の際にも、ローラ82
はガイド溝81に案内されることとなる。すなわち、こ
のガイド部8によって、安定した化粧部材4及びケース
本体2の昇降動作がなされる。
【0020】以上のような構成からなる本実施例の展示
ケース1は、ケース本体2を台車3に対して昇降し展示
空間Sを開閉し得るリフト機構たるXリンク機構5を有
効に利用し、ケース本体2と台車3を覆う化粧部材4と
を選択的に接続することにより、化粧部材4をケース本
体2と同時に昇降することができるので、化粧部材4の
下端部に設けたアジャスタ44を床面Fに接地して展示
ケース1に安定設置状態をとらせ、その状態からケース
本体2のみを上昇させて展示替えを行ったり、アジャス
タ44を床面Fから浮上させて展示ケース1に走行可能
な状態をとらせることが極めて簡単に行うことができ
る。また、このような構成によれば、工具等を用いてア
ジャスタ44を昇降する必要がなく、また、アジャスタ
44を昇降させるための特別なリフト機構も必要としな
いので、操作性に優れ、構造の簡素化と部品点数やコス
トの削減を有効に図ることができる。
【0021】また、化粧部材4を台車3の周囲を覆う側
板41と上方を覆う頂板42とを具備するものとし、頂
板42の上面側に展示物載置面43aを設定しているの
で、展示空間Sを閉止したままケース本体2と化粧部材
4とを上昇して展示ケース1を走行可能な状態にするこ
とができる。さらに、リフト機構としてXリンク機構5
を採用しているので、非常に簡単な構成でケース本体2
や化粧部材4の昇降動作を安定且つ確実に行うことが可
能である。特に、台車3と化粧部材4との間に、ガイド
溝81とローラ82とからなるガイド部8を設けている
ので、Xリンク機構5による化粧部材4及びケース本体
2の昇降動作の際にローラ82がガイド溝81に案内さ
れることとなり、化粧部材4及びケース本体2の確実な
昇降動作を実現することができる。
【0022】また、本実施例では、ケース本体2と化粧
部材4との間に両者の接続を選択的に行い得る係合部7
を設けているので、ケース本体2と化粧部材4との接続
の機構を簡素化することができる。具体的にこの係合部
7は、ケース本体2側に設けた係合溝71と、化粧部材
4側に設けた係合爪72とを具備し、この係合爪72を
操作レバー74を通じて回転することにより係合溝71
に係脱することにより、ケース本体2と化粧部材4とを
係合又は解除するようにしているので、非常に簡単にケ
ース本体2と化粧部材4とを接続又は解除することがで
きる。
【0023】さらに、台車3の下端部には床面Fに設置
するキャスタ34を設けているので、展示ケース1全体
を安定的に支持し、走行させることができる。また、台
車3の前壁31にXリンク機構5の操作部たる操作ハン
ドル55を設け、化粧部材4の当該部分を覆う側板41
を開閉可能な扉体41Aとしているので、操作の便が向
上するだけでなく、操作ハンドル55を操作しない場合
には扉体41Aを閉止して展示ケース1を見栄えの良い
すっきりとした外観のものとすることができる。
【0024】さらに、台車3の内部空間に、展示空間S
の雰囲気を調節するための調節機構を収納し得る収納空
間Tを設定しているので、空間の有効利用やコンパクト
化を図ることも容易にすることができる。なお、本発明
は、上記実施例に限られるものではない。例えば、化粧
部材の上端部を開放して台車の上面に展示物載置面を設
定すれば、ケース本体と化粧部材とを上昇した際に展示
空間が開放されることとなるが、その周囲を化粧部材の
側板で覆うことができるので、展示物が倒れるなどして
もガラス製のケース本体の損傷を防止することができ
る。また、リフト機構にXリンク機構以外のものを採用
しても良いし、接続機構も上記実施例のような係合関係
以外のものとしても良いのは勿論である。
【0025】その他、各部の具体的構成は、上記実施例
に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の展示ケースは、ケース本体を台車に対して
昇降し展示空間を開閉し得るリフト機構を備えたもので
あって、台車を覆う化粧部材に設けた接地部材を床面に
接地する位置と床面から浮上する位置との間で昇降する
際に、化粧部材をケース本体に選択的に接続するように
しているので、アジャスタを昇降するために工具類を使
用したり、アジャスタを昇降するための特別なリフト機
構を造り込まずに、前記リフト機構を有効に利用するこ
とができる。したがって、操作性に優れ少ない部品点数
や低コストの展示ケースを構成することができる。
【0027】また、化粧部材に台車の周囲を覆う側板と
上方を覆う頂板とを具備させて、頂板の上面側に展示物
載置面を設定する場合には、展示空間を閉止したままケ
ース本体と化粧部材とを上昇して展示ケースを走行可能
な状態にすることができ、一方、化粧部材の上端部を開
放して台車の上面に展示物載置面を設定する場合には、
開放された展示空間の周囲を化粧部材の側板で覆って、
ケース本体の損傷を防止することができる。
【0028】リフト機構がXリンク機構である場合に
は、非常に簡単な構成でケース本体や化粧部材の昇降動
作を確実に効率良く行うことができる。特に、台車と化
粧部材との間にガイド部を設けておくと、上昇させた化
粧部材とケース本体とを確実に定位置に降ろすことが可
能である。さらに、ケース本体と化粧部材との間に両者
の接続を選択的に行い得る係合部を設ける場合には、ケ
ース本体と化粧部材との接続の機構を簡素化することが
できる。特に、この係合部を、ケース本体側に設けた係
合溝と、化粧部材側に設けた係合爪とから構成すれば、
この係合爪を係合溝に係脱することにより、ケース本体
と化粧部材とを係合又は係合解除することができるの
で、非常に簡単にケース本体と化粧部材との接続又は解
除が簡単である。
【0029】また、台車の下端部に床面に設置するキャ
スタを設けておくと、展示ケースの安定的な走行を実現
することができる。さらに、台車の前壁にリフト機構の
操作部を設け、化粧部材の当該部分を覆う側板を開閉可
能な扉体としている場合には、操作の便を向上するとと
もに、扉体を閉止したときの展示ケースの見栄えを良好
なものとすることができる。
【0030】さらに、台車の内部空間を展示空間の雰囲
気を調節する調節機構の収納空間とすれば、空間を有効
利用し展示ケースのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例における一状態を模式的に示す側面
図。
【図3】同実施例における他の状態を模式的に示す側面
図。
【図4】同実施例におけるさらに他の状態を模式的に示
す側面図。
【図5】同実施例の模式的な正面図。
【図6】図5において一部を省略して示すVI−VI線
断面図。
【符号の説明】
1…展示ケース 2…ケース本体 3…台車 4…化粧部材 5…リフト機構(Xリンク機構) 7…係合部 8…ガイド部 34…キャスタ 41…側板 41A…扉体 42…頂板 43a…展示物載置面 44…接地部材(アジャスタ) 55…操作部(操作ハンドル) 71…係合溝 72…係合爪

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床上に移動可能に配置され周囲を化粧部材
    で覆われた台車と、この台車の上方に設定した展示空間
    を包囲する位置に配置されるケース本体と、このケース
    本体を台車に対して昇降させることにより選択的に前記
    展示空間を開閉するリフト機構とを具備してなるものに
    おいて、 前記化粧部材の下端部に接地部材を設け、化粧部材とケ
    ース本体とを選択的に接続することにより、前記リフト
    機構を通じて、化粧部材を接地部材が床面に接地する位
    置と床面から浮上する位置との間でケース本体と共に昇
    降し得るように構成していることを特徴とする展示ケー
    ス。
  2. 【請求項2】化粧部材が、台車の周囲を覆う位置に配置
    される側板と、その側板の上端部に連続して設けられ台
    車の上方を覆う位置に配置される頂板とを具備してな
    り、この頂板の上面側に展示物載置面を設定しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の展示ケース。
  3. 【請求項3】化粧部材が、台車の周囲を覆う位置に配置
    される側板を具備し、この側板の上端側に形成される開
    口部を介して台車の上面を上方に開放してなるものであ
    り、その台車の上面側に展示物載置面を設定しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の展示ケース。
  4. 【請求項4】リフト機構が、下端部を台車に連結され上
    端部をケース本体に連結されたXリンク機構であること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の展示ケース。
  5. 【請求項5】台車と化粧部材との間に、化粧部材の昇降
    動作を案内するガイド部を設けていることを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の展示ケース。
  6. 【請求項6】ケース本体と化粧部材との間に、これらを
    選択的に係合し得る係合部を形成し、この係合部の係合
    又は係合解除により化粧部材と係合部材とを選択的に接
    続するようにしていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の展示ケース。
  7. 【請求項7】係合部が、ケース本体または化粧部材のい
    ずれか一方に設けた係合溝と他方に設けた係合爪とを具
    備することを特徴とする請求項6記載の展示ケース。
  8. 【請求項8】台車の下端部に床面に接地するキャスタを
    設け、このキャスタにより台車を移動可能に支持してい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、又
    は7記載の展示ケース。
  9. 【請求項9】台車に前記リフト機構の操作部を設けると
    ともに、この操作部に面する化粧部材の一部を開閉可能
    な扉体として、この扉体を開成することにより、前記操
    作部を操作し得るようにしていることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の展示ケー
    ス。
  10. 【請求項10】台車に、展示空間内の照明や湿度等の雰
    囲気を調節するための調節機構を収納し得る収納空間を
    形成していることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8又は9記載の展示ケース。
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