JP2001017185A - 薬物代謝酵素遺伝子多型の簡易検出法 - Google Patents

薬物代謝酵素遺伝子多型の簡易検出法

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JP2001017185A
JP2001017185A JP11351610A JP35161099A JP2001017185A JP 2001017185 A JP2001017185 A JP 2001017185A JP 11351610 A JP11351610 A JP 11351610A JP 35161099 A JP35161099 A JP 35161099A JP 2001017185 A JP2001017185 A JP 2001017185A
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Michinao Mizugaki
道直 水柿
Shinko Hiratsuka
真弘 平塚
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬物代謝酵素の遺伝子多型を簡便に検出する。 【解決手段】DNAポリメラーゼ及びNTPを含むPC
R緩衝液、正常フォワードプライマー、変異フォワード
プライマー、リバースプライマー及び蛍光標識プローブ
を含む薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キット;及び薬
物代謝酵素遺伝子を含むサンプルDNAを前記PCR緩
衝液、正常フォワードプライマー、リバースプライマー
及び蛍光標識プローブとともにPCR反応を行うA工
程、薬物代謝酵素遺伝子を含むサンプルDNAを前記P
CR緩衝液、変異フォワードプライマー、リバースプラ
イマー及び蛍光標識プローブとともにPCR反応を行う
B工程、A工程及びB工程の結果を比較する比較工程を
含む薬物代謝酵素遺伝子の多型検出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光標識プローブ
を用いることにより、PCR産物のリアルタイム検出を
可能とする薬物代謝酵素遺伝子多型の簡易検出法、特
に、CYP2C18、CYP2C19、CYP2C9、TPMT、NAT2及びALDH2
遺伝子多型を測定する方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】薬物を服用する際、数種の薬剤を一緒に
服用することが多く、単独で用いることは希になってき
ている。さらに最近は、薬物の効力が以前に比べ向上し
ており、投薬される量も減少している。このような状況
において、投与された薬物の相互間に影響を及ぼす結
果、時には重大な副作用を引き起こすことがある。
【0003】一般に、投与された薬物は、肝臓の薬物代
謝酵素によって水溶性の高い物質に変換され、体外に排
泄される。この薬物代謝酵素の活性は、年齢、性、病
態、遺伝などの内的要因に加え、外的要因である薬物の
服用によっても大きく変化する。薬物代謝酵素、特にチ
トクロームP450はヒトの肝臓では20種以上の分子種が含
まれており、ほとんどの薬物の代謝に関与してその体内
動態を律速している。このために、薬物の薬効と安全性
を知るためには薬物がどのチトクロームP450の分子種に
よって代謝されるか、どのチトクロームP450の活性を阻
害あるいは誘導するのかを正確に把握することは重要な
ことである。
【0004】チトクロームP450の阻害が原因と推定され
る多くの相互作用の中で、同じチトクロームP450分子種
により代謝される薬物を併用することによる阻害は最も
頻度が高いものである。P450を介した薬物相互作用は阻
害と誘導によるものが多いが、原因となる機構別に分類
すると、P450の阻害に起因する相互作用が最も多く約70
%を占め、誘導によるものが23%、その他が7%ある。
このような場合は、同じチトクロームP450で代謝される
薬物の併用は避けるか、あるいは注意して併用を行うな
どの対応が必要である。
【0005】更に、上記のような薬物による副作用の他
に遺伝的にチトクロームP450が欠損していることに起因
する副作用が存在することも明らかになってきている。
これまでに、ヒトにおいて遺伝的な多型の存在が考えら
れているP450分子種は、CYP1A1、CYP1A2、CYP2A6、CYP2
C9、CYP2C18、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A5、CYP3A7等が知
られている。特にCYP2C19は臨床的に重要な薬物の代謝
に関与していることが数多く報告されている。さらに、
ヒトでは、少なくとも4分子種(CYP2A6、CYP2C9、CYP2C
19、およびCYP2D6)の発現に遺伝的多型が知られてお
り、poor metabolizerと呼ばれる欠損者では、これら分
子種によって選択的に代謝される薬物の血中からの消失
が、extensive metabolizerと呼ばれる健常人に比べ遅
延している。このことから、遺伝的多型との関連の有無
も代謝酵素の同定が必要な理由の一つとなっている。た
とえば、CYP2C19は胃潰瘍治療薬のオメプラゾールなど
を代謝するが、代謝の遅い個体、すなわち、この分子種
のpoor metabolizer(PM)の頻度は、白人が約5%に比し
て、日本人では高く約20%と推定されている。しかも日
本人の場合のCYP2C19のPMは2つの遺伝子変異で殆ど10
0%説明できるとされており(de Morais et al., 199
4, Mol.Pharmacol., 46, 594-598)、CYP2C19で代謝さ
れる臨床上有用な薬物も、PMであるがために重篤な副作
用を引き起こすことがある。患者がPMであるかどうかを
予め遺伝子診断により予想し、投与量、あるいは併用薬
を変更することは重要なことである。さらに、CYP2C9は
ワーファリン、トルブタミド、ジクロフェナック等の代
謝に関与する。
【0006】さらに、チトクロームP450以外の薬物代謝
酵素として、チオプリンメチルトランスフェラーゼ(TPM
T)はアザチオプリンなどの代謝に関与し、N-アセチルト
ランスフェラーゼ2(NAT2)はイソニアジドなどの代謝に
関与し、アルデヒドデヒドロゲナーゼ2はアセトアルデ
ヒドなどの代謝に関与する。
【0007】一方、PCR法の開発により、遺伝子診断が
急激に発展し、感染症の遺伝子診断はもとより、各種病
気を発症する遺伝子欠損症の診断も広く行われるように
なってきた。 又、前述のように、薬剤の選択にあたっ
て、遺伝子診断により薬物代謝酵素活性のPMを決定後、
投与薬物量、併用薬を決定することは、薬物の相互作用
により起こり得る重篤な副作用、又は効果の減退を予防
することからも重要なことと考えられる。しかし、現在
のPCR法では、PMの判定に時間が掛かり1日でも早い投薬
が望まれる患者に遺伝子診断を行ってから、適合する薬
剤を選択することには問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PCR測定法
を用いる遺伝子多型の診断方法に改良を加え、従来法の
早期投薬が望まれる患者検体を簡便でしかも、短時間に
多量のサンプルを処理できる方法を提供することを目的
とする。さらに、従来技術的に困難であった、薬物代謝
に重要な役割を果たしている、CYP2C18およびCYP2C19、
さらにはCYP2C9、TPMT、NAT2及びALDH2の遺伝子多型を
簡便に検出することができるオリゴヌクレオチドプロー
ブを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは上記事実
に鑑み、鋭意研究を行った結果、短時間に、簡単に薬物
代謝酵素の多型(野生型又は変異型)を決定する方法を
考案し、薬物代謝酵素、特にCYP2C18(ヒトチトクローム
P450 2 C18)および/またはCYP2C19(ヒトチトクロームP
450 2 C19)並びにCYP2C9、TPMT、NAT2及びALDH2の遺伝
子多型を精度よく検出する方法及びキットを完成した。
【0010】本発明は、以下の項1〜項54に関する。 項1. DNAポリメラーゼ及びNTPを含むPCR緩
衝液、正常フォワードプライマー、変異フォワードプラ
イマー、リバースプライマー及び蛍光標識プローブを含
む薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キット。 項2. DNAポリメラーゼ及びNTPを含むPCR緩
衝液、正常プライマープローブセット(正常フォワード
プライマー+リバースプライマー+蛍光標識プロー
ブ)、変異プライマープローブセット(変異フォワード
プライマー+リバースプライマー+蛍光標識プローブ)
を含む項1記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キッ
ト。 項3. マグネシウムイオン終濃度が1.5〜6.0m
Mである項1又は2に記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の
検出用キット。 項4. 薬物代謝酵素遺伝子多型がCYP2C9、CYP2C18、C
YP2C19、TPMT、NAT2及びALDH2からなる群から選ばれる
いずれかの多型である項1又は2に記載の薬物代謝酵素
遺伝子多型の検出用キット。 項5. 薬物代謝酵素遺伝子多型が、ポイントミューテ
ーションによるものである項1〜4のいずれかに記載の
薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キット。 項6. 正常フォワードプライマーおよび変異フォワー
ドプライマーに、少なくとも1つのミスマッチを導入し
てなる項1〜5のいずれかに記載の薬物代謝酵素遺伝子
多型の検出用キット。 項7. ミスマッチをポイントミューテーションの隣に
導入してなる項6に記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の検
出用キット。 項8. 薬物代謝酵素遺伝子を含むサンプルDNAを前
記PCR緩衝液、正常フォワードプライマー、リバース
プライマー及び蛍光標識プローブとともにPCR反応を
行うA工程、薬物代謝酵素遺伝子を含むサンプルDNA
を前記PCR緩衝液、変異フォワードプライマー、リバ
ースプライマー及び蛍光標識プローブとともにPCR反
応を行うB工程、A工程及びB工程の結果を比較する比
較工程を含む薬物代謝酵素遺伝子の多型検出方法。 項9. 前記比較工程が、A工程とB工程の蛍光シグナ
ルが初めて検出されるサイクル数(Ct)をコンピュータソ
フトウェアで比較する工程である項8記載の薬物代謝酵
素遺伝子の多型検出方法。 項10. A工程とB工程を1.5〜6mMのマグネシ
ウムイオン終濃度で行う項7又は8に記載の方法。 項11. 薬物代謝酵素遺伝子がCYP2C9、CYP2C18、CYP
2C19、TPMT、NAT2及びALDH2からなる群から選ばれるい
ずれかの遺伝子である項8〜10のいずれかに記載の薬
物代謝酵素遺伝子多型の多型検出方法。 項12. 薬物代謝酵素遺伝子多型が、ポイントミュー
テーションによるものである項8〜11のいずれかに記
載の薬物代謝酵素遺伝子多型の多型検出方法。 項13. 正常フォワードプライマーおよび変異フォワ
ードプライマーに、少なくとも1つのミスマッチを導入
してなる項8〜12のいずれかに記載の薬物代謝酵素遺
伝子多型の多型検出方法。 項14. ミスマッチをポイントミューテーションの隣
に導入してなる項13に記載の薬物代謝酵素遺伝子多型
の多型検出方法。 項15. 配列番号1で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子のエクソン2中の点突然変異m1の検査
用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項16. 配列番号2で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子のエクソン2中の点突然変異m1の検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項17. 配列番号3で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトCYP2C18遺伝子のエクソン2
中の点突然変異m1の検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項18. 配列番号4で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子のエクソン2中の点突然変異m1の検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項19. 配列番号5で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子の5'-Flanking region中の点突然変異
m2の検査用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライ
マー。 項20. 配列番号6で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子の5'-Flanking region中の点突然変異
m2の検査用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライ
マー。 項21. 配列番号7で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトCYP2C18遺伝子の5'-Flanki
ng region中の点突然変異m2の検査用オリゴヌクレオ
チドプローブ。 項22. 配列番号8で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C18遺伝子の5'-Flanking region中の点突然変異
m2の検査用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項23. 配列番号9で示される塩基配列を有する、ヒ
トCYP2C9遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査用
オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項24. 配列番号10で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C9遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項25. 配列番号11で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトCYP2C9遺伝子のエクソン4
中の点突然変異*3の検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項26. 配列番号12で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C9遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項27. 配列番号13で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン5中の点突然変異*2の検査
用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項28. 配列番号14で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン5中の点突然変異*2の検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項29. 配列番号15で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン5
中の点突然変異*2の検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項30. 配列番号16で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン5中の点突然変異*2の検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項31. 配列番号17で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査
用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項32. 配列番号18で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項33. 配列番号19で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン4
中の点突然変異*3の検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項34. 配列番号20で示される塩基配列を有する、
ヒトCYP2C19遺伝子のエクソン4中の点突然変異*3の検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項35. 配列番号21で示される塩基配列を有する、
ヒトTPMT遺伝子のエクソン10中の点突然変異*3Cの検査
用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項36. 配列番号22で示される塩基配列を有する、
ヒトTPMT遺伝子のエクソン10中の点突然変異*3Cの検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項37. 配列番号23で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトTPMT遺伝子のエクソン10中
の点突然変異*3Cの検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項38. 配列番号24で示される塩基配列を有する、
ヒトTPMT遺伝子のエクソン10中の点突然変異*3Cの検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項35. 配列番号25で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*5Bの検査用
オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項36. 配列番号26で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*5Bの検査用
オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項37. 配列番号27で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中
の点突然変異*5Bの検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項38. 配列番号28で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*5Bの検査用
オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項39. 配列番号29で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*6Aの検査用
オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項40. 配列番号30で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*6Aの検査用
オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項41. 配列番号27で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中
の点突然変異*6Aの検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項42. 配列番号28で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*6Aの検査用
オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項43. 配列番号31で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*7Bの検査用
オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項44. 配列番号32で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*7Bの検査用
オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項45. 配列番号33で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中
の点突然変異*7Bの検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項46. 配列番号34で示される塩基配列を有する、
ヒトNAT2遺伝子のエクソン1中の点突然変異*7Bの検査用
オリゴヌクレオチドリバースプライマー。 項47. 配列番号35で示される塩基配列を有する、
ヒトALDH2遺伝子のエクソン12中の点突然変異*7Bの検査
用オリゴヌクレオチド正常フォワードプライマー。 項48. 配列番号36で示される塩基配列を有する、
ヒトALDH2遺伝子のエクソン12中の点突然変異*7Bの検査
用オリゴヌクレオチド変異フォワードプライマー。 項49. 配列番号37で示される塩基配列を有する、
5’端をレポーター蛍光色素で、3’端をクエンチャー
蛍光色素で標識された、ヒトALDH2遺伝子のエクソン12
中の点突然変異*7Bの検査用オリゴヌクレオチドプロー
ブ。 項50. 配列番号38で示される塩基配列を有する、
ヒトALDH2遺伝子のエクソン12中の点突然変異*7Bの検査
用オリゴヌクレオチドリバースプライマー。
【0011】
【発明の実施の形態】従来、薬物代謝酵素の変異型の測
定は、ヒト末梢血約100μlから常法に従って、ゲノムD
NAを抽出し、約100μlの水に溶解後、フォワードプラ
イマー及びリバースプライマーを用いてPCR法にて増幅
し、次いで、得られたPCR産物を制限酵素にて消化を行
った後、アガロースゲルにて電気泳動を行い、紫外線照
射により各バンドを確認するものである。この方法によ
り遺伝子多型の検出に8時間から24時間を要し、一度に4
〜8検体のサンプルしか測定できなかった。
【0012】本発明では、上記PCR反応の過程で蛍光標
識プローブ(例えばTaqManプローブ)を反応系に加える
ことにより、該プローブ由来の蛍光によりPCR産物のリ
アルタイム検出が可能となり、アガロースによる電気泳
動が不要となった。即ち、蛍光標識プローブと対立遺伝
子特異的増幅法を導入することにより、従来の制限酵素
処理及び電気泳動分離の必要性がなく、この改良法によ
り2.5時間で24サンプルの測定が可能となった。
【0013】さらに、従来法ではPCR反応ミックスを調
製する際に、10XPCR Buffer、dNTPMix、フォワードプ
ライマー、リバースプライマー、サンプルDNA、ポリメ
ラーゼの6種を混合していたが、本発明の好ましい具体
例においては、PCR緩衝液、正常又は変異プライマー
プローブセット(正常又は変異フォワードプライマー+
リバースプライマー+蛍光標識プローブ)、サンプルDN
Aの3種を混合するのみで、混合サンプルの調製も簡便に
なった。
【0014】本発明のキット及び方法では、PCR反応
を促進するため、通常のPCRよりも高濃度のマグネシ
ウムイオンを使用する。PCR反応混合物中のマグネシ
ウムイオン終濃度は、好ましくは1.5〜6.0mM、
より好ましくは4.5〜5.5mM、特に約5.5mM
である。
【0015】本発明において、遺伝子多型を有する薬物
代謝酵素としては、CYP1A1, CYP1A2, CYP2A6, CYP2C9、
CYP2C18, CYP2C19, CYP2D6, CYP3A5, CYP3A7、ジヒドロ
ピリミジンデヒドロゲナーゼ、TPMT、NAT2、ALDH2など
が挙げられるが、遺伝子多型を有する限り他の薬物代謝
酵素も含まれる。薬物代謝酵素の中で、ヒトにおける薬
物代謝酵素は主にCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、C
YP3A4、TPMT、NAT2及びALDH2である。
【0016】本発明は、少なくとも1カ所のポイントミ
ューテーションにより遺伝子多型を有する薬物代謝酵素
の遺伝子多型を検出するのに有用であり、特にポイント
ミューテーションが1カ所の薬物代謝酵素の遺伝子多型
の検出に有用である。
【0017】特に、ポイントミューテーションが1カ所
のみである場合、正常フォワードプライマーと多型(変
異)遺伝子の組合せ、変異フォワードプライマーと正常
遺伝子の組合せであってもPCRが起こりやすく、特に
マグネシウムイオン濃度が高くPCRがかかりやすい条
件下では、正常(wt/wt)、ヘテロ(wt/m)、ホモ(m/m)
についての差が少なく、これらを確実に診断することは
困難になる場合がある。このような場合であっても、正
常フォワードプライマー及び変異フォワードプライマー
に少なくとも1箇所のミスマッチを導入することによ
り、正常(wt/wt)、ヘテロ(wt/m)、ホモ(m/m)をより
正確に診断することが可能になる。
【0018】CYP2C19は、抗潰瘍薬のオメプラゾール(5
‐水酸化)、ランソプラゾール(5‐水酸化)、抗うつ
剤のイミプラミン(脱メチル化)、クロミプラミン(N-
脱メチル化)、シタロプラム(N-脱メチル化);抗てん
かん剤のS-メフェニトイン(4-水酸化)、R-メホバルビ
タール(4-水酸化)、フェニトイン(4-水酸化);その
他カリソプロドール(N-脱アルキル化)、ジアゼパム
(N-脱メチル化)、プログアニル、ヘキソバルビタール
(3-水酸化)等の代謝に関与する特に重要な酵素であ
る。
【0019】CYP2C19*2とCYP2C18m2、及び、CYP2C19*3
とCYP2C18m1はそれぞれ完全にリンクしているので、CYP
2C18m2およびCYP2C18m1を検出することで、CYP2C19*2お
よびCYP2C19*3を検出することが可能であり、CYP2C19の
遺伝子多型を測定することができる(Mamiya et al. Pha
rmacogenetics, 1998, 8: 87-90; Kubota et al. Bioch
em. Pharmacol., 1998, 55: 2039-2042) 。
【0020】CYP2C9は、ワーファリン、トルブタミド、
ジクロフェナック等の代謝に関与する。
【0021】TPMTは、アザチオプリンなどの代謝に関与
する。
【0022】NAT2は、イソニアジドなどの代謝に関与す
る。
【0023】ALDH2は、アセトアルデヒドなどの代謝に
関与する。
【0024】サンプルDNAの由来としては、血液、乾
燥ろ紙血、唾液、毛髪、頬粘膜などが挙げられる。
【0025】リバースプライマーの核酸配列は、遺伝子
多型を有する薬物代謝酵素遺伝子から適当な配列を選択
すればよく、正常フォワードプライマーは遺伝子多型で
変異している箇所を含む限り適当な配列を選択すればよ
く、当業者により容易に決定することができる。 ま
た、各プライマーの製造は、DNA自動合成機を用いる
などの常法に従い製造できる。正常フォワードプライマ
ーとしては、配列番号1、5のプライマーが例示され
る。リバースプライマーとしては、配列番号4、8のプ
ライマーが例示される。
【0026】変異フォワードプライマーは、野生型と少
なくとも1つの核酸(A,T,GまたはC)が欠失、置
換又は付加した変異部位を含むものであれば、任意に選
択できる。変異フォワードプライマーとしては、配列番
号2、6のプライマーが例示される。
【0027】配列番号1〜8で表される核酸配列は、CY
P2C18遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号1:181〜203; 配列番号2:181〜203; 配列番号3:206〜229; 配列番号4:251〜229; 配列番号5:−499〜−478; 配列番号6:−499〜−478; 配列番号7:−463〜−439; 配列番号8:−399〜−419。
【0028】配列番号9〜12で表される核酸配列は、
CYP2C9遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号9 :1041〜1061; 配列番号10:1041〜1061; 配列番号11:1092〜1121; 配列番号12:1181〜1206。
【0029】配列番号13〜16で表される核酸配列
は、CYP2C19遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号13:681〜704; 配列番号14:681〜704; 配列番号15:635〜669; 配列番号16:577〜597。
【0030】配列番号17〜20で表される核酸配列
は、CYP2C19遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号17:636〜659; 配列番号18:636〜659; 配列番号19:607〜634; 配列番号20:485〜516。
【0031】配列番号21〜24で表される核酸配列
は、TPMT遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号21:719〜738; 配列番号22:719〜738; 配列番号23:671〜704; 配列番号24:599〜624。
【0032】配列番号25〜28で表される核酸配列
は、NAT2遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号25:481〜502; 配列番号26:481〜502; 配列番号27:433〜462; 配列番号28:387〜408。
【0033】配列番号29〜30で表される核酸配列
は、NAT2遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号29:590〜620; 配列番号30:590〜620; 配列番号31〜34で表される核酸配列は、NAT2遺伝子
の以下の位置に対応する: 配列番号31:857〜887; 配列番号32:857〜887; 配列番号33:829〜854; 配列番号34:768〜793。
【0034】配列番号35〜38で表される核酸配列
は、ALDH2遺伝子の以下の位置に対応する: 配列番号35:487〜508; 配列番号36:487〜508; 配列番号37:461〜481; 配列番号38:374〜394。
【0035】上記配列では、フォワードプライマーへの
ミスマッチ導入は、−2の位置を4つの塩基で置き換え
た全てのパターンを作り、最も特異性が高くなる組合せ
を採用したが、−2の位置だけでなく任意の位置に導入
してもよく、またミスマッチの数も1又は複数箇所(例
えば2ないし3カ所)であってもよい。
【0036】蛍光標識プローブ(例えばTaqManプロー
ブ)としては、5’端をレポーター蛍光色素で、3’端
をクエンチャー蛍光色素で標識されたプローブが例示さ
れ、該プローブは、フォワードプライマーとリバースプ
ライマーに挟まれる核酸配列の一部である限り、任意の
配列が使用できる。蛍光標識プローブとしては、例えば
配列番号3、7の配列の5’端をレポーター蛍光色素
で、3’端をクエンチャー蛍光色素で標識されたプロー
ブが例示される。
【0037】なお、レポーター蛍光色素としては6-カル
ボキシフルオレセイン(FAM)が例示され、クエンチャー
蛍光色素としては6-カルボキシテトラメチルローダミン
(TAMRA)が例示される。
【0038】CYP2C19の正常型はCYP2C19*1と呼ばれ、PM
の2つの遺伝子はCYP2C19*2およびCYP2C19*3が報告され
ている。また、CYP2C18にも2つの遺伝子多型CYP2C18m1
およびCYP2C18m2が報告されている。Morais等のCYP2C19
*2検出方法は、ヒト末梢血約100μlから常法に従って
ゲノムDNAを抽出し、約100μlの水に溶解後、フォワー
ドプライマー及びリバースプライマーを用いてPCR法に
て増幅する。得られたPCR産物をSmaIにて消化を行った
後、4%アガロースゲルにて電気泳動を行い、紫外線照
射により各バンドを確認するものである。即ち、遺伝子
に変異がある場合(ホモ型)は消化されないので169bp
のバンドのみが検出されるが、野生型は120bp及び49bp
が検出され、ヘテロ型の場合は169bp、120bp及び49bpの
3本のバンドが検出される(de Morais et al.,J.Biol.C
hem., 1994;269;15419-15422)。また、CYP2C19*3の検
出方法は、PCR反応後、PCR産物をBamHIにて消化を行
い、3%アガロースゲルにより電気泳動を行う。紫外線
照射によって、ホモ型(遺伝子に変異がある場合)は消
化されないので329bpのバンドのみが検出される。野生
型は233bp及び96bpが、ヘテロ型は329bp、233bp及び69b
pの3本のバンドが検出される(de Morais et al., Mol.
Pharmacol. 1994; 46; 594-598).上記方法により変異型
の決定に8時間から24時間を要し、一度に4〜8検体のサ
ンプルしか測定できなかった。
【0039】以下において、薬物代謝酵素多型の検出と
して、CYP2C18m1およびCYP2C18m2の検出を示す。他の薬
物代謝酵素多型の検出も同様に行うことができるCYP2C1
8m1の検出は、チューブAに配列番号1,3,4のオリゴ
ヌクレオチドの正常プライマー・プローブセット、サン
プルDNA、PCR緩衝液としてのTaqMan Universal P
CR Master Mix(パーキンエルマー社製)を用いた反応
系を組み、チューブBに配列番号2,3,4のオリゴヌ
クレオチドの変異プライマー・プローブセット、サンプ
ルDNA、PCR緩衝液としてのTaqMan Universal PCR
Mixを用いた反応系を組む。反応チューブをABI PRISM
7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー社製)に
設置し、95℃で5分間から10分間の変性後、95℃で15秒
間、60℃で1分間の反応を35〜50サイクルを行う。サイ
クル数は特に限定されない。反応終了後、得られたデー
タはすべてABI PRIM 7700TM Sequence Detector付属の
コンピュータソフトで解析される。その中でもソフトウ
ェア上で計算されるPCR産物の指数関数的増幅に相当す
る蛍光シグナルが初めて検出されるサイクル数、Thresh
old Cycle(Ct)を用いる。具体的には、チューブA(Ctw
t)とチューブB(Ctmt)で得られたそれぞれのCt値の差(C
twt-Ctmt)を求め、その大きさが−3以下であれば正常
型(wt/wt)、−3〜3の間(−3<Ctwt-Ctmt<3)
であればヘテロ型(wt/m1)、3以上であればホモ型(m
1/m1)であると診断することができる。ただし、解析時
のThresholdは0.009に設定する。
【0040】CYP2C18m2の検出は、チューブCに配列番号
5、7、8のオリゴヌクレオチドの正常プライマー・プ
ローブセット、サンプルDNA,TaqMan Universal PCR
Master Mixを用いた反応系を組み、チューブDに配列表
の配列番号6、7、8のオリゴヌクレオチドの変異プラ
イマー・プローブセット、サンプルDNA、PCR緩衝
液としてのTaqMan Universal PCR Master Mixを用いた
反応系を組む。 反応チューブをABI PRISM 7700TM Sequ
ence Detector(パーキンエルマー社製)に設置し、95℃
で5分間から10分間の変性後、95℃で15秒間、60℃で1分
間の反応を35〜50サイクルを行う。サイクル数は特に限
定されない。反応終了後、得られたデータはすべてABI
PRISM 7700TM Sequence Detector付属のコンピュータソ
フトで解析される。その中でもソフトウェア上で計算さ
れるPCR産物の指数関数的増幅に相当する蛍光シグナル
が初めて検出されるサイクル数、Threshold Cycle(Ct)
を用いる。具体的には、チューブC(Ctwt)とチューブD
(Ctmt)で得られたそれぞれのCt値の差(Ctwt-Ctmt)を求
め、その大きさが−3以下であれば正常型(wt/wt)、
−3〜3の間(−3<Ctwt-Ctmt<3)であればヘテロ
型(wt/m2)、3以上であればホモ型(m2/m2)である
と診断することができる。ただし、解析時のThreshold
を0.200に設定する。
【0041】CYP2C18m1とCYP2C18m2の検出は、同一の反
応条件のために同時に行うことができる。また、それぞ
れで診断された結果を組合わせることにより、CYP2C18
の6種のジェノタイプ(wt/wt、wt/m1、wt/m2、m1/m
1、m2/m2、m1/m2)をタイピングできる。
【0042】また、CYP2C19の正常型はCYP2C19*1と呼ば
れ、PMの2つの遺伝子はCYP2C19*2およびCYP2C19*3が報
告されている(de Morais et al., 1994, Mol.Pharmaco
l., 46, 594-598;de Morais et al., 1994, J.Biol.Ch
em., 269, 15419-15422)。しかも興味深いことにCYP2C
19*2とCYP2C18m1、CYP2C19*3とCYP2C18m1はそれぞれ完
全にリンクしている。それゆえ、同時に上記結果から、
CYP2C19の6種のタイプ(CYP2C19*1/CYP2C19*1, CYP2C19
*1/CYP2C19*2, CYP2C19*1/CYP2C19*3, CYP2C19*2/CYP2C
19*2, CYP2C19*2/CYP2C19*3、およびCYP2C19*3/CYP2C19
*3)をタイピングすることができる。
【0043】またCYP2C19は、正常型をCYP2C19*1、日本
人で見つかっているエクソン5中の点突然変異をCYP2C1
9*2、エクソン4中の点突然変異をCYP2C19*3と呼んでい
る。
【0044】CYP2C19の正常型(CYP2C19*1/CYP2C19*
1)、ヘテロ型(CYP2C19*1/CYP2C19*2あるいはCYP2C19*1
/CYP2C19*3)及びホモ型(CYP2C19*2/CYP2C19*2あるいは
CYP2C19*3/CYP2C19*3)のタイピングは、上記と同様にし
て行うことができる。
【0045】ワーファリンやトルブタミドの代謝に関与
するCYP2C9は、正常型をCYP2C9*1、日本人で見つかって
いるエクソン4中の点突然変異をCYP2C9*3と呼んでい
る。
【0046】CYP2C9の正常型(CYP2C9*1/CYP2C9*1)、ヘ
テロ型(CYP2C9*1/CYP2C9*3)及びホモ型(CYP2C9*3/CYP
2C9*3)のタイピングは、上記と同様にして行うことがで
きる。
【0047】アザチオプリンなどの代謝に関与するTPMT
は、正常型をTPMT*1、日本人で見つかっているエクソン
10中の点突然変異をTPMT*3Cと呼んでいる。
【0048】TPMTの正常型(TPMT*1/TPMT*1)、ヘテロ型
(TPMT*1/TPMT*3C)及びホモ型(TPMT*3C/TPMT*3C)のタ
イピングは、上記と同様にして行うことができる。
【0049】イソニアジドなどの代謝に関与するNAT2
は、正常型をNAT2*4、日本人で見つかっているエクソン
1中の点突然変異をNAT2*5B、NAT2*6A、NAT2*7Bと呼ん
でいる。
【0050】NAT2の正常型(NAT2*4/NAT2*4)、ヘテロ型
(NAT2*4/NAT2*5B,NAT2*4/NAT2*6AあるいはNAT2*4/NAT
2*7B)及びホモ型(NAT2*5B/NAT2*5B,NAT2*6A/NAT2*6A
あるいはNAT2*7B/NAT2*7B)のタイピングは、上記と同様
にして行うことができる。
【0051】アセトアルデヒドなどの代謝に関与するAL
DH2は、正常型をALDH2*1、日本人で見つかっているエク
ソン12中の点突然変異をALDH2*2と呼んでいる。
【0052】ALDH2の正常型(ALDH2*1/ALDH2*1)、ヘテ
ロ型(ALDH2*1/ALDH2*2)及びホモ型(ALDH2*2/ALDH2*2)
のタイピングは、上記と同様にして行うことができる。
【0053】本発明の正常及び変異フォワードプライマ
ーは3’側から-2の位置に人為的なミスマッチを導入し
ているため、非常に特異性が高い。また、本法はPCR産
物で非特異的増殖が起こっても、蛍光標識プローブがア
ニーリングしないと増殖がカウントされないので、末梢
血由来のDNAのほかにも、比較的純度の低い唾液由来のD
NAでも診断可能であり、従来法に比べ特に精度が高い。
【0054】
【発明の効果】本発明は、PCR測定法を用いる遺伝子多
型の診断方法に改良を加え、煩雑な操作を伴わない、簡
便でしかも、短時間に多量のサンプルを処理できる遺伝
子検査法が提供される。さらに、CYP2C18m1とm2及びCYP
2C19*2とCYP2C19*3の遺伝子多型を簡便に検出すること
ができるオリゴヌクレオチドプローブを提供する。さら
に、CYP2C19*1(正常型)とCYP2C19*2あるいはCYP2C19*
3(変異型)、CYP2C9*1(正常型)とCYP2C9*3(変異
型)、TPMT*1(正常型)とTPMT*3C(変異型)、NAT2*4
(正常型)とNAT2*5B,NAT2*6AあるいはNAT2*7B(変異
型)、ALDH2*1(正常型)とALDH2*2(変異型)の遺伝子
多型を簡便に検出することができるオリゴヌクレオチド
プローブを提供する。
【0055】
【実施例】以下、実施例についてさらに詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例になんら限定されるもので
はない。
【0056】
【実施例1】(1)ジェノタイピング(CYP2C19) 144人の日本人から静脈血1 mlあるいは唾液1mlずつ採
取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNAを抽
出した。CYP2C18m1検出は、得られたDNAを鋳型とし
て、本発明の配列番号1の正常フォワードプライマー、
配列番号3の蛍光標識プローブおよび配列番号4のリバー
スプライマーを用いPCRを行った。さらに別のチューブ
で、配列番号2の変異フォワードプライマー、配列番号
3の蛍光標識プローブおよび配列番号4のリバースプライ
マーを用いてPCRを行った。終濃度が1x TaqMan Unive
rsal PCR Master Mix(パーキンエルマー社製)、100 n
M の蛍光標識プローブ、400 nM フォワードプライマ
ー、400 nM リバースプライマーを含む反応液中で約20
〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはABI PRISM 7700TM
Sequence Detector(パーキンエルマー社製)を用い
た。95℃で5分間から10分間の変性後、95℃で15秒、60
℃で1分間の反応を35から50サイクル行った。また、CYP
2C18m2検出は、同様の反応条件で、配列番号5の正常フ
ォワードプライマー、配列番号7の蛍光標識プローブお
よび配列番号8のリバースプライマーを用いPCRを行い、
別のチューブで、配列番号6の変異フォワードプライマ
ー、配列番号7の蛍光標識プローブおよび配列番号8のリ
バースプライマーを用いてPCRを行った。反応終了後得
られたデータはABI PRISM 7700TM Sequence Detector付
属のコンピューターソフト「Sequence Detector]で解析
した。正常プライマーで得られたCt値(Ctwt)から変異
プライマーで得られたCt値(Ctmt)を差引いた値によ
り、変異の有無を確認した。すなわち、その大きさが−
3以下であれば正常型(wt/wt)、−3から3の間であれば
ヘテロ型(wt/m1あるいはwt/m2)、3以上であればホモ
型(m1/m1あるいはm2/m2)であると診断した。
【0057】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号1、5)、変異フォワードプライマー(配列番号2、
6)、リバースプライマー(配列番号4、8)、TaqMan
プローブ(配列番号3、7)は、常法に従い製造した。
各TaqManプローブの5’端は6-カルボキシフルオレセイ
ン(FAM)で、3’端を6-カルボキシテトラメチルローダ
ミン(TAMRA)で各々標識した。
【0058】典型的な結果を図1〜図4に示す。ただ
し、ここではCYP2C18m1検出時のThresholdを0.009、CYP
2C18m2検出時のThresholdを0.200と設定した。ここでは
示さないが、サンプルDNAとして唾液由来のDNAを用
いた場合も同様の結果が得られ、その特異性の高さが示
された。
【0059】点変異のCYP2C19*2とCYP2C18m2、CYP2C19*
3とCYP2C18m1はそれぞれ完全にリンクしていることを利
用し、上記方法により得られたCYP2C19ジェノタイピン
グの結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【実施例2】(1)ジェノタイピング(CYP2C9) 216人の日本人から静脈血1mlあるいは唾液1mlず
つ採取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNA
を抽出した。CYP2C9*3検出は、得られたDNAを鋳型とし
て、本発明の配列番号9の正常フォワードプライマー、
配列番号11の蛍光標識プローブおよび配列番号12の
リバースプライマーを用いPCRを行った。さらに別のチ
ューブで、配列番号10変異フォワードプライマー、配
列番号11の蛍光標識プローブおよび配列番号12のリ
バースプライマーを用いてPCRを行った。終濃度が1x
TaqMan Universal PCR Master Mix(パーキンエルマー
社製)、100 nM の蛍光標識プローブ、400 nM フォワー
ドプライマー、400 nM リバースプライマーを含む反応
液中で約20〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはABIPRI
SM 7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー社製)
を用いた。50℃で約2分間、続いて95℃で5分間から10
分間の変性後、95℃で15秒、60℃で1分間の反応を35か
ら50サイクル行った。反応終了後得られたデータはABI
PRISM 7700TMSequence Detector付属のコンピューター
ソフト「Sequence Detector]で解析した。正常プライマ
ーで得られたCt値(Ctwt)から変異プライマーで得られ
たCt値(Ctmt)を差引いた値により、変異の有無を確認
した。すなわち、その大きさが−3以下であれば正常型
(CYP2C9*1/CYP2C9*1)、−3から3の間であればヘテロ型
(CYP2C9*1/CYP2C9*3)、3以上であればホモ型(CYP2C9*
3/CYP2C9*3)であると診断した。
【0062】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号9)、変異フォワードプライマー(配列番号10)、
リバースプライマー(配列番号12)、TaqManプローブ
(配列番号11)は、常法に従い製造した。各TaqManプ
ローブの5’端は6-カルボキシフルオレセイン(FAM)
で、3’端を6-カルボキシテトラメチルローダミン(TAM
RA)で各々標識した。
【0063】典型的な結果を図5(A)〜(B)に示す。ただ
し、検出時のThresholdを0.200と設定した。ここでは示
さないが、サンプルDNAとして唾液由来のDNAを用い
た場合も同様の結果が得られ、その特異性の高さが示さ
れた。
【0064】上記方法により得られたCYP2C9ジェノタイ
ピングの結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】このヒトサンプル中には、ホモ型CYP2C9*3
/CYP2C9*3のジェノタイプが見つからなかったため、こ
の検出系が3つの遺伝子型を分離できるか否かはわから
なかった。そこで、鋳型DNAとして人工的にそれぞれ
のジェノタイプを示すようなプラスミドDNAを構築し
た。すなわち、pBluescript SK+のEcoRI 及びXhoIサイ
トにCYP2C9*1あるいはCYP2C9*3の周辺配列319bpを含む
領域をサブクローン化した。それぞれ得られたクローン
を、CYP2C9*1及びCYP2C9*3とした。正常型、ヘテロ型及
びホモ型は、それぞれCYP2C9*1、(CYP2C9*1+CYP2C9*3)
およびCYP2C9*3のプラスミドDNAを鋳型として上記と
同様の反応をかけた。その結果を図6(A)〜(D)に示す。
これらの結果は、仮にCYP2C9*3/CYP2C9*3が人ゲノムD
NAが鋳型であったとしても、上記の反応系が有用であ
ることを示すものである。
【0067】
【実施例3】(1)ジェノタイピング(CYP2C19) 144人の日本人から静脈血1mlあるいは唾液1mlず
つ採取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNA
を抽出した。CYP2C19*2検出は、得られたDNAを鋳型とし
て、本発明の配列番号13の正常フォワードプライマ
ー、配列番号15の蛍光標識プローブおよび配列番号1
6のリバースプライマーを用いPCRを行った。終濃度が
1x TaqMan Universal PCR Master Mix(パーキンエル
マー社製)、100 nM の蛍光標識プローブ、400 nM フォ
ワードプライマー、400 nM リバースプライマーを含む
反応液中で約20〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはAB
I PRISM 7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー
社製)を用いた。50℃で約2分間、続いて95℃で5分間
から10分間の変性後、95℃で15秒、60℃で1分間の反応
を35から50サイクル行った。また、CYP2C19*3の検出
は、同様の反応条件で、配列番号17の正常フォワード
プライマー、配列番号19の蛍光標識プローブおよび配
列番号20のリバースプライマーを用いPCRを行い、別
のチューブで、配列番号18の変異フォワードプライマ
ー、配列番号19の蛍光標識プローブおよび配列番号2
0のリバースプライマーを用いてPCRを行った。反応終
了後得られたデータはABI PRISM 7700TM Sequence Dete
ctor付属のコンピューターソフト「Sequence Detector]
で解析した。正常プライマーで得られたCt値(Ctwt)か
ら変異プライマーで得られたCt値(Ctmt)を差引いた値
により、変異の有無を確認した。すなわち、その大きさ
が−3以下であれば正常型(*1/*1)、−3から3の間であ
ればヘテロ型(*1/*2あるいは*1/*3)、3以上であれば
ホモ型(*2/*2あるいは*3/*3)であると診断した。
【0068】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号13,17)、変異フォワードプライマー(配列番号
14、18)、リバースプライマー(配列番号16,2
0)、TaqManプローブ(配列番号15,19)は、常法
に従い製造した。各TaqManプローブの5’端は6-カルボ
キシフルオレセイン(FAM)で、3’端を6-カルボキシテ
トラメチルローダミン(TAMRA)で各々標識した。
【0069】CYP2C19*2の結果を図7(A)〜(C)に示し、C
YP2C19*3の結果を図8(A)〜(C)に示す。ただし、ここで
は検出時のThresholdを0.200と設定した。ここでは示さ
ないが、サンプルDNAとして唾液由来のDNAを用いた
場合も同様の結果が得られ、その特異性の高さが示され
た。
【0070】上記方法により得られたCYP2C19ジェノタ
イピングの結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】
【実施例4】(1)ジェノタイピング(TPMT) 192人の日本人から静脈血1mlあるいは唾液1mlず
つ採取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNA
を抽出した。TPMT*3C検出は、得られたDNAを鋳型とし
て、本発明の配列番号21の正常フォワードプライマ
ー、配列番号23の蛍光標識プローブおよび配列番号2
4のリバースプライマーを用いPCRを行った。さらに別
のチューブで、配列番号22の変異フォワードプライマ
ー、配列番号23の蛍光標識プローブおよび配列番号2
4のリバースプライマーを用いてPCRを行った。終濃度
が1x TaqMan Universal PCR Master Mix(パーキンエ
ルマー社製)、100 nM の蛍光標識プローブ、400 nM フ
ォワードプライマー、400 nMリバースプライマーを含む
反応液中で約20〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはAB
I PRISM 7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー
社製)を用いた。50℃で約2分間、続いて95℃で5分間
から10分間の変性後、95℃で15秒、60℃で1分間の反応
を35から50サイクル行った。反応終了後得られたデータ
はABI PRISM 7700TM Sequence Detector付属のコンピュ
ーターソフト「Sequence Detector]で解析した。正常プ
ライマーで得られたCt値(Ctwt)から変異プライマーで
得られたCt値(Ctmt)を差引いた値により、変異の有無
を確認した。すなわち、その大きさが−3以下であれば
正常型(TPMT*1/TPMT*1)、−3から3の間であればヘテロ
型(TPMT*1/TPMT*3C)、3以上であればホモ型(TPMT*3C/
TPMT*3C)であると診断した。
【0073】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号21)、変異フォワードプライマー(配列番号2
2)、リバースプライマー(配列番号24)、TaqManプ
ローブ(配列番号23)は、常法に従い製造した。各Ta
qManプローブの5’端は6-カルボキシフルオレセイン(F
AM)で、3’端を6-カルボキシテトラメチルローダミン
(TAMRA)で各々標識した。
【0074】典型的な結果を図9(A)〜(B)に示す。ただ
し、検出時のThresholdを0.200と設定した。ここでは示
さないが、サンプルDNAとして唾液由来のDNAを用い
た場合も同様の結果が得られ、その特異性の高さが示さ
れた。
【0075】上記方法により得られたTPMTジェノタイピ
ングの結果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】
【実施例5】(1)ジェノタイピング(NAT2) 192人の日本人から静脈血1mlあるいは唾液1mlず
つ採取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNA
を抽出した。NAT2*5B検出は、得られたDNAを鋳型とし
て、本発明の配列番号25の正常フォワードプライマ
ー、配列番号27の蛍光標識プローブおよび配列番号2
8のリバースプライマーを用いPCRを行った。さらに別
のチューブで、配列番号26の変異フォワードプライマ
ー、配列番号27の蛍光標識プローブおよび配列番号2
8のリバースプライマーを用いてPCRを行った。終濃度
が1x TaqMan Universal PCR Master Mix(パーキンエ
ルマー社製)、100 nM の蛍光標識プローブ、400 nM フ
ォワードプライマー、400 nMリバースプライマーを含む
反応液中で約20〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはAB
I PRISM 7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー
社製)を用いた。50℃で約2分間、続いて95℃で5分間
から10分間の変性後、95℃で15秒、60℃で1分間の反応
を35から50サイクル行った。また、NAT2*6A検出は、同
様の反応条件で、配列番号29の正常フォワードプライ
マー、配列番号27の蛍光標識プローブおよび配列番号
28のリバースプライマーを用いPCRを行った。さらに
別のチューブで、配列番号30の変異フォワードプライ
マー、配列番号27の蛍光標識プローブおよび配列番号
28のリバースプライマーを用いてPCRを行った。ま
た、NAT2*7B検出は、同様の反応条件で、配列番号31
の正常フォワードプライマー、配列番号33の蛍光標識
プローブおよび配列番号34のリバースプライマーを用
いPCRを行い、別のチューブで、配列番号32の変異フ
ォワードプライマー、配列番号33の蛍光標識プローブ
および配列番号34のリバースプライマーを用いてPCR
を行った。反応終了後得られたデータはABI PRISM 7700
TM Sequence Detector付属のコンピューターソフト「Se
quence Detector]で解析した。正常プライマーで得られ
たCt値(Ctwt)から変異プライマーで得られたCt値(Ctm
t)を差引いた値により、変異の有無を確認した。すなわ
ち、その大きさが−3以下であれば正常型(*4/*4)、−3
から3の間であればヘテロ型(*4/*5B、*4/*6Aあるいは*
4/*7B)、3以上であればホモ型(*5B/*5B、*6A/*6Aある
いは*7B/*7B)であると診断した。
【0078】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号25,29,31)、変異フォワードプライマー(配
列番号26,30,32)、リバースプライマー(配列
番号28,34)、TaqManプローブ(配列番号26,3
0,32)は、常法に従い製造した。各TaqManプローブ
の5’端は6-カルボキシフルオレセイン(FAM)で、3’
端を6-カルボキシテトラメチルローダミン(TAMRA)で各
々標識した。
【0079】NAT2*5Bの結果を図10(A)〜(B)に、NAT2*
6Aの結果を図11(A)〜(C)に、NAT2*7Bの結果を図12
(A)〜(C)に各々示す。ただし、検出時のThresholdを0.2
00と設定した。ここでは示さないが、サンプルDNAと
して唾液由来のDNAを用いた場合も同様の結果が得ら
れ、その特異性の高さが示された。
【0080】上記方法により得られたNAT2ジェノタイピ
ングの結果を表5に示す。
【0081】
【表5】
【0082】
【実施例6】(1)ジェノタイピング(ALDH2) 48人の日本人から静脈血1mlあるいは唾液1mlずつ
採取し、市販のキット(和光純薬社製)を用いてDNAを
抽出した。ALDH2*2検出は、得られたDNAを鋳型として、
本発明の配列番号35の正常フォワードプライマー、配
列番号37の蛍光標識プローブおよび配列番号38のリ
バースプライマーを用いPCRを行った。さらに別のチュ
ーブで、配列番号36変異フォワードプライマー、配列
番号37の蛍光標識プローブおよび配列番号38のリバ
ースプライマーを用いてPCRを行った。終濃度が1x Ta
qMan Universal PCR Master Mix(パーキンエルマー社
製)、100 nM の蛍光標識プローブ、400 nM フォワード
プライマー、400 nM リバースプライマーを含む反応液
中で約20〜100 ng のDNAを増幅した。増幅にはABIPRISM
7700TM Sequence Detector(パーキンエルマー社製)を
用いた。50℃で約2分間、続いて95℃で5分間から10分
間の変性後、95℃で15秒、60℃で1分間の反応を35から5
0サイクル行った。反応終了後得られたデータはABI PRI
SM 7700TMSequence Detector付属のコンピューターソフ
ト「Sequence Detector]で解析した。正常プライマーで
得られたCt値(Ctwt)から変異プライマーで得られたCt
値(Ctmt)を差引いた値により、変異の有無を確認し
た。すなわち、その大きさが−3以下であれば正常型(A
LDH2*1/ALDH2*1)、−3から3の間であればヘテロ型(ALD
H2*1/ALDH2*2)、3以上であればホモ型(ALDH2*2/ALDH2*
2)であると診断した。
【0083】なお、正常フォワードプライマー(配列番
号35)、変異フォワードプライマー(配列番号3
6)、リバースプライマー(配列番号38)、TaqManプ
ローブ(配列番号37)は、常法に従い製造した。各Ta
qManプローブの5’端は6-カルボキシフルオレセイン(F
AM)で、3’端を6-カルボキシテトラメチルローダミン
(TAMRA)で各々標識した。
【0084】典型的な結果を図13(A)〜(C)に示す。た
だし、検出時のThresholdを0.200と設定した。ここでは
示さないが、サンプルDNAとして唾液由来のDNAを用
いた場合も同様の結果が得られ、その特異性の高さが示
された。
【0085】上記方法により得られたALDH2ジェノタイ
ピングの結果を表6に示す。
【0086】
【表6】
【0087】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Ostuka Pharmaceutical Co., ltd. <120> Simple detection method for gene polymorphism of drug-metabolizing enzymes <130> 3549JP <160> 38 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 23 <212> DNA <213> primer <400> 1 ATGGCCCTGT GTTCACTGTG TGT 23 <210> 2 <211> 23 <212> DNA <213> primer <400> 2 ATGGCCCTGT GTTCACTGTG TGA 23 <210> 3 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 3 TTGGCCTGAA GCCCATTGTG GTGT 24 <210> 4 <211> 23 <212> DNA <213> primer <400> 4 CCTTCACTGC TTCATATCCA TGC 23 <210> 5 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 5 TCATGCCTGT AATCCCAGCA TT 22 <210> 6 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 6 TCATGCCTGT AATCCCAGCA AC 22 <210> 7 <211> 25 <212> DNA <213> primer <400> 7 TGGCCAACAT GGTGAAACCC TGTCT 25 <210> 8 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 8 AATGCACAAC TACGCCCAGG T 21 <210> 9 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 9 TGCACGAGGT CCAGAGATAT A 21 <210> 10 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 10 TGCACGAGGT CCAGAGATAT C 21 <210> 11 <211> 30 <212> DNA <213> primer <400> 11 CTGCCCCATG CAGTGACCTG TGACATTAAA 30 <210> 12 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 12 TGATACTATG AATTTGGGAC TTAGAA 26 <210> 13 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 13 TTAAGTAATT TGTTATGGGT TCGC 24 <210> 14 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 14 TTAAGTAATT TGTTATGGGT TCGT 24 <210> 15 <211> 35 <212> DNA <213> primer <400> 15 AATGATAGTG GGAAAATTAT TGCATATCTA AGAGA 35 <210> 16 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 16 ACAACCAGAG CTTGGCATAT T 21 <210> 17 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 17 AAAAAACTTG GCCTTACCTG GAAC 24 <210> 18 <211> 24 <212> DNA <213> primer <400> 18 AAAAAACTTG GCCTTACCTG GAAT 24 <210> 19 <211> 28 <212> DNA <213> primer <400> 19 AGGGGGTGCT TACAATCCTG ATGTTTTC 28 <210> 20 <211> 32 <212> DNA <213> primer <400> 20 GTTTACTCAT ATTTTAAAAT TGTTTCCAAT CA 32 <210> 21 <211> 30 <212> DNA <213> primer <400> 21 TATGTCTCAT TTACTTTTCT GTAAGTAGTT 30 <210> 22 <211> 30 <212> DNA <213> primer <400> 22 TATGTCTCAT TTACTTTTCT GTAAGTAGTC 30 <210> 23 <211> 34 <212> DNA <213> primer <400> 23 AGACAGTCAA TTCCCCAACT TTTATGTCGT TCTT 34 <210> 24 <211> 26 <212> DNA <213> primer <400> 24 TTAACATGTT ACTCTTTCTT GTTTCA 26 <210> 25 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 25 GCTCTCTCCT GATTTGGTCC TG 22 <210> 26 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 26 GCTCTCTCCT GATTTGGTCC GA 22 <210> 27 <211> 30 <212> DNA <213> primer <400> 27 TTCTGTCAAG CAGAAAATGC AAGGCACCTG 30 <210> 28 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 28 CCAGATGTGG CAGCCTCTAG AA 22 <210> 29 <211> 31 <212> DNA <213> primer <400> 29 GTATTCATAG ACTCAAAATC TTCAATTGTA C 31 <210> 30 <211> 31 <212> DNA <213> primer <400> 30 GTATTCATAG ACTCAAAATC TTCAATTGTA T 31 <210> 31 <211> 31 <212> DNA <213> primer <400> 31 TTTTGTTCCT TATTCTAAAT AGTAAGGGAA C 31 <210> 32 <211> 31 <212> DNA <213> primer <400> 32 TTTTGTTCCT TATTCTAAAT AGTAAGGGAA T 31 <210> 33 <211> 26 <212> DNA <213> primer <400> 33 TCACCAGGTT TGGGCACGAG ATTTCT 26 <210> 34 <211> 26 <212> DNA <213> primer <400> 34 AACTCTCACT GAGGAAGAGG TTGAAG 26 <210> 35 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 35 CCACACTCAC AGTTTTCACT GC 22 <210> 36 <211> 22 <212> DNA <213> primer <400> 36 CCACACTCAC AGTTTTCACT AT 22 <210> 37 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 37 ATGCCTGCAG CCCGTACTCG C 21 <210> 38 <211> 21 <212> DNA <213> primer <400> 38 CAAATTACAG GGTCAACTGC T 21
【図面の簡単な説明】
【図1】CYP2C18m1のジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図2】CYP2C18m1のジェノタイピングの結果を示す図
である。
【図3】CYP2C18m2のジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図4】CYP2C18m2のジェノタイピングの結果を示す図
である。
【図5】CYP2C9*3のジェノタイピングを行った結果を示
すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図6】プラスミドDNAを用いて行ったCYP2C9のジェ
ノタイピングの結果を示す図である。
【図7】CYP2C19*2のジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図8】CYP2C19*3のジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図9】TPMT*3Cのジェノタイピングを行った結果を示
すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図10】NAT2*5Bのジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図11】NAT2*6Aのジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図12】NAT2*7Bのジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。
【図13】ALDH2*2のジェノタイピングを行った結果を
示すリアルタイムPCRのプロファイルである。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DNAポリメラーゼ及びNTPを含むPC
    R緩衝液、正常フォワードプライマー、変異フォワード
    プライマー、リバースプライマー及び蛍光標識プローブ
    を含む薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キット。
  2. 【請求項2】DNAポリメラーゼ及びNTPを含むPC
    R緩衝液、正常プライマープローブセット(正常フォワ
    ードプライマー+リバースプライマー+蛍光標識プロー
    ブ)、変異プライマープローブセット(変異フォワード
    プライマー+リバースプライマー+蛍光標識プローブ)
    を含む請求項1記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用
    キット。
  3. 【請求項3】マグネシウムイオン終濃度が1.5〜6.
    0mMである請求項1又は2に記載の薬物代謝酵素遺伝
    子多型の検出用キット。
  4. 【請求項4】薬物代謝酵素遺伝子多型がCYP2C9、CYP2C1
    8、CYP2C19、TPMT、NAT2及びALDH2からなる群から選ば
    れるいずれかの多型である請求項1又は2に記載の薬物
    代謝酵素遺伝子多型の検出用キット。
  5. 【請求項5】薬物代謝酵素遺伝子多型が、ポイントミュ
    ーテーションによるものである請求項1〜4のいずれか
    に記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の検出用キット。
  6. 【請求項6】正常フォワードプライマーおよび変異フォ
    ワードプライマーに、少なくとも1つのミスマッチを導
    入してなる請求項1〜5のいずれかに記載の薬物代謝酵
    素遺伝子多型の検出用キット。
  7. 【請求項7】ミスマッチをポイントミューテーションの
    隣に導入してなる請求項6に記載の薬物代謝酵素遺伝子
    多型の検出用キット。
  8. 【請求項8】薬物代謝酵素遺伝子を含むサンプルDNA
    を前記PCR緩衝液、正常フォワードプライマー、リバ
    ースプライマー及び蛍光標識プローブとともにPCR反
    応を行うA工程、薬物代謝酵素遺伝子を含むサンプルD
    NAを前記PCR緩衝液、変異フォワードプライマー、
    リバースプライマー及び蛍光標識プローブとともにPC
    R反応を行うB工程、A工程及びB工程の結果を比較す
    る比較工程を含む薬物代謝酵素遺伝子の多型検出方法。
  9. 【請求項9】前記比較工程が、A工程とB工程の蛍光シ
    グナルが初めて検出されるサイクル数(Ct)をコンピュー
    タソフトウェアで比較する工程である請求項8記載の薬
    物代謝酵素遺伝子の多型検出方法。
  10. 【請求項10】A工程とB工程を1.5〜6mMのマグ
    ネシウムイオン終濃度で行う請求項7又は8に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】薬物代謝酵素遺伝子がCYP2C9、CYP2C1
    8、CYP2C19、TPMT、NAT2及びALDH2からなる群から選ば
    れるいずれかの遺伝子である請求項8〜10のいずれか
    に記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の多型検出方法。
  12. 【請求項12】薬物代謝酵素遺伝子多型が、ポイントミ
    ューテーションによるものである請求項8〜11のいず
    れかに記載の薬物代謝酵素遺伝子多型の多型検出方法。
  13. 【請求項13】正常フォワードプライマーおよび変異フ
    ォワードプライマーに、少なくとも1つのミスマッチを
    導入してなる請求項8〜12のいずれかに記載の薬物代
    謝酵素遺伝子多型の多型検出方法。
  14. 【請求項14】ミスマッチをポイントミューテーション
    の隣に導入してなる請求項13に記載の薬物代謝酵素遺
    伝子多型の多型検出方法。
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