JP2001016732A - 多条ケーブル布設用空気圧送工法 - Google Patents
多条ケーブル布設用空気圧送工法Info
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- JP2001016732A JP2001016732A JP18053699A JP18053699A JP2001016732A JP 2001016732 A JP2001016732 A JP 2001016732A JP 18053699 A JP18053699 A JP 18053699A JP 18053699 A JP18053699 A JP 18053699A JP 2001016732 A JP2001016732 A JP 2001016732A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既に1条以上のケーブルが布設されており、
さらにハンドホール内などで切断開放されている既設鞘
管内に、さらに長尺の光ケーブルを追加布設することが
できる多条ケーブル布設用空気圧送工法を提供する。 【解決手段】 既設鞘管1内に追加光ファイバケーブル
19の空気圧送に先立って、適切な径で長尺のビニル袋
3をビニル袋圧送用治具2により全長にわたって挿通
し、このビニル袋3をエアで膨張させた状態で、適切な
径の球10の球通し試験を行って追加光ファイバケーブ
ル19の通路確保を確認した後、追加光ファイバケーブ
ル19をそのビニル袋3内に空気圧送するようにしたも
ので、ビニル袋3により既設ケーブル9と追加光ケーブ
ル19とが隔離されているため、両者が絡まったり、下
越ししたりする危険性は全くなくなる。従ってスムーズ
な多条ケーブル布設を実現することができる。
さらにハンドホール内などで切断開放されている既設鞘
管内に、さらに長尺の光ケーブルを追加布設することが
できる多条ケーブル布設用空気圧送工法を提供する。 【解決手段】 既設鞘管1内に追加光ファイバケーブル
19の空気圧送に先立って、適切な径で長尺のビニル袋
3をビニル袋圧送用治具2により全長にわたって挿通
し、このビニル袋3をエアで膨張させた状態で、適切な
径の球10の球通し試験を行って追加光ファイバケーブ
ル19の通路確保を確認した後、追加光ファイバケーブ
ル19をそのビニル袋3内に空気圧送するようにしたも
ので、ビニル袋3により既設ケーブル9と追加光ケーブ
ル19とが隔離されているため、両者が絡まったり、下
越ししたりする危険性は全くなくなる。従ってスムーズ
な多条ケーブル布設を実現することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既に1条以上のケ
ーブルが布設されている既設鞘管内に新たに光ケーブル
を追加布設する多条ケーブル布設用空気圧送工法に関す
る。
ーブルが布設されている既設鞘管内に新たに光ケーブル
を追加布設する多条ケーブル布設用空気圧送工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報通信需要の拡大や広帯域化に伴い、
メタルケーブルに替り光ファイバケーブルを用いた光ネ
ットワークの構築が世界的な規模で進展している。この
光ファイバケーブルを地下に布設する場合、外圧や地下
水等による光ファイバへの悪影響を回避するため、鞘管
と呼ばれるポリエチレン管または鋼管等の中に布設する
のが一般的である。
メタルケーブルに替り光ファイバケーブルを用いた光ネ
ットワークの構築が世界的な規模で進展している。この
光ファイバケーブルを地下に布設する場合、外圧や地下
水等による光ファイバへの悪影響を回避するため、鞘管
と呼ばれるポリエチレン管または鋼管等の中に布設する
のが一般的である。
【0003】しかし、この鞘管を土中に埋設する土木工
事費用は高価であり、架空に光ファイバケーブルを布設
する場合に比べ5倍程度かかるといわれている。このた
め、新たに鞘管を土中に埋設せずに、既にメタルケーブ
ルまたは、光ファイバケーブルの布設されている既設鞘
管内のスペースに、細く軽量の光ファイバケーブルの特
徴を生かし、追加布設する多条ケーブル布設工法が考え
られている。これらの工法として、手引き工法、ウィン
チによる牽引工法、空気圧送工法等が試行されている
が、まだいずれも完成された工法とはなっていない。
事費用は高価であり、架空に光ファイバケーブルを布設
する場合に比べ5倍程度かかるといわれている。このた
め、新たに鞘管を土中に埋設せずに、既にメタルケーブ
ルまたは、光ファイバケーブルの布設されている既設鞘
管内のスペースに、細く軽量の光ファイバケーブルの特
徴を生かし、追加布設する多条ケーブル布設工法が考え
られている。これらの工法として、手引き工法、ウィン
チによる牽引工法、空気圧送工法等が試行されている
が、まだいずれも完成された工法とはなっていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれの工法でも、鞘
管内の断面積を計算すると、既設ケーブルが鞘管内で占
有する面積は極めて小さく、新たに追加光ケーブルを布
設する十分なスペースが存在すると考えられる場合であ
っても、実際に光ファイバケーブルを追加布設しようと
すると、牽引力や送り込み推力が大幅に増大し、貫通で
きずに途中で停止するケースが多く、非常に難しい技術
と一般に認識されている。
管内の断面積を計算すると、既設ケーブルが鞘管内で占
有する面積は極めて小さく、新たに追加光ケーブルを布
設する十分なスペースが存在すると考えられる場合であ
っても、実際に光ファイバケーブルを追加布設しようと
すると、牽引力や送り込み推力が大幅に増大し、貫通で
きずに途中で停止するケースが多く、非常に難しい技術
と一般に認識されている。
【0005】また、たとえ光ファイバケーブルが貫通し
た場合でも途中の張力が異常に大きいと光ファイバケー
ブルに与える悪影響も懸念される。
た場合でも途中の張力が異常に大きいと光ファイバケー
ブルに与える悪影響も懸念される。
【0006】多条布設で張力が異常に大きくなったり、
停止したりする原因は、既設ケーブルがいつも鞘管底面
にあるのではなく、カーブの影響等で断面をクロスした
り、底面から浮いている状態が存在し、これが追加光ケ
ーブルの通り道を邪魔するためと考えられ、新たに追加
する光ケーブルが既設ケーブルの下越ししたり、からま
ったりすることも考えられる。
停止したりする原因は、既設ケーブルがいつも鞘管底面
にあるのではなく、カーブの影響等で断面をクロスした
り、底面から浮いている状態が存在し、これが追加光ケ
ーブルの通り道を邪魔するためと考えられ、新たに追加
する光ケーブルが既設ケーブルの下越ししたり、からま
ったりすることも考えられる。
【0007】従って既設ケーブルが1条のときは比較的
貫通する確率は高いが2条以上になると急激に貫通確率
が低下すると言われている。経済的に大きなメリットの
ある多条ケーブル布設が広まらない大きな原因は、この
技術的困難性にあると言われている。
貫通する確率は高いが2条以上になると急激に貫通確率
が低下すると言われている。経済的に大きなメリットの
ある多条ケーブル布設が広まらない大きな原因は、この
技術的困難性にあると言われている。
【0008】さらに空気圧送工法をこの追加多条布設に
適用しようとした場合、もう一つの大きな問題がある。
それは既設鞘管の多くが、およそ250m間隔で設置さ
れているハンドホール又はマンホール内で切断されてお
り、空気圧送工法の特徴である長尺布設の有利性を生か
すためには、各ハンドホール又はマンホール毎に鞘管同
士を接続密閉しないと空気圧送工法が成り立たないこと
である。
適用しようとした場合、もう一つの大きな問題がある。
それは既設鞘管の多くが、およそ250m間隔で設置さ
れているハンドホール又はマンホール内で切断されてお
り、空気圧送工法の特徴である長尺布設の有利性を生か
すためには、各ハンドホール又はマンホール毎に鞘管同
士を接続密閉しないと空気圧送工法が成り立たないこと
である。
【0009】しかし、一般にハンドホール内又はマンホ
ール内では既設ケーブルは中間分岐のための余長取り
や、クロージャへの引き落としがなされており、これら
を含めて既設鞘管を接続し、密閉することは極めて難し
く、容易ではないというのが実情であった。
ール内では既設ケーブルは中間分岐のための余長取り
や、クロージャへの引き落としがなされており、これら
を含めて既設鞘管を接続し、密閉することは極めて難し
く、容易ではないというのが実情であった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、既に1条以上のケーブルが布設されている既設鞘管
内に、さらに光ケーブルを追加することができる多条ケ
ーブル布設用空気圧送工法を提供することにある。
し、既に1条以上のケーブルが布設されている既設鞘管
内に、さらに光ケーブルを追加することができる多条ケ
ーブル布設用空気圧送工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の多条ケーブル布設用空気圧送工法は、既に1
条以上のケーブルが布設されている既設鞘管内に、追加
光ケーブル布設に先立ち、追加光ケーブルが通過可能な
径を有する長尺ビニル袋を既設鞘管内全長にわたって圧
送挿通する工程と、長尺ビニル袋内に適切な大きさの球
を試験的に通す球通し工程と、長尺ビニル袋内に追加光
ケーブルを空気圧送する工程とを備えたものである。
に本発明の多条ケーブル布設用空気圧送工法は、既に1
条以上のケーブルが布設されている既設鞘管内に、追加
光ケーブル布設に先立ち、追加光ケーブルが通過可能な
径を有する長尺ビニル袋を既設鞘管内全長にわたって圧
送挿通する工程と、長尺ビニル袋内に適切な大きさの球
を試験的に通す球通し工程と、長尺ビニル袋内に追加光
ケーブルを空気圧送する工程とを備えたものである。
【0012】本発明によれば、既設鞘管内に追加光ケー
ブルの空気圧送に先立って、適切な径で長尺のビニル袋
を全長にわたって挿通し、このビニル袋をエアで膨張さ
せた状態で、適切な径の球通し試験を行って追加光ケー
ブルの通路確保を確認した後、追加光ケーブルをそのビ
ニル袋内に空気圧送するようにしたもので、ビニル袋に
より既設ケーブルと追加光ケーブルとが隔離されている
ため、両者が絡まる危険性は全くなくなる。従ってスム
ーズな多条ケーブル布設を実現することができる。
ブルの空気圧送に先立って、適切な径で長尺のビニル袋
を全長にわたって挿通し、このビニル袋をエアで膨張さ
せた状態で、適切な径の球通し試験を行って追加光ケー
ブルの通路確保を確認した後、追加光ケーブルをそのビ
ニル袋内に空気圧送するようにしたもので、ビニル袋に
より既設ケーブルと追加光ケーブルとが隔離されている
ため、両者が絡まる危険性は全くなくなる。従ってスム
ーズな多条ケーブル布設を実現することができる。
【0013】一方ハンドホール又はマンホール内で既設
鞘管が切断されている場合、長尺ビニル袋を次の既設鞘
管へ挿通するためのガイドが必要であるが、本発明では
高圧空気は長尺ビニル袋内で閉じているので、ガイドを
高圧空気に耐えるように密閉する必要は全くなく、この
ため容易にガイドを作製でき、簡単に長尺ビニル袋を全
長に亘り挿通できる。
鞘管が切断されている場合、長尺ビニル袋を次の既設鞘
管へ挿通するためのガイドが必要であるが、本発明では
高圧空気は長尺ビニル袋内で閉じているので、ガイドを
高圧空気に耐えるように密閉する必要は全くなく、この
ため容易にガイドを作製でき、簡単に長尺ビニル袋を全
長に亘り挿通できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0015】図1(a)〜(c)は本発明の多条ケーブ
ル布設用空気圧送工法の一実施の形態を示す説明図であ
り、図1(a)はビニル袋を空気圧送する方法を示す説
明図であり、図1(b)は球通し試験の方法を示す説明
図であり、図1(c)は追加光ケーブルを圧送布設する
方法を示す説明図である。
ル布設用空気圧送工法の一実施の形態を示す説明図であ
り、図1(a)はビニル袋を空気圧送する方法を示す説
明図であり、図1(b)は球通し試験の方法を示す説明
図であり、図1(c)は追加光ケーブルを圧送布設する
方法を示す説明図である。
【0016】図1(a)に示す既設鞘管1の入口にビニ
ル袋圧送用治具2を設置する。ビニル袋3は使用空気圧
に耐える強度を有し、ケーブル布設作業を行う鞘管全長
にわたり十分カバーできる長さを有する長尺状に形成さ
れている。ビニル袋3は、その内径が既設鞘管1の内径
より若干狭く、追加光ケーブル布設作業を行うのに十分
な大きさになっており、必要に応じて低摩擦な材質のも
のを用いてもよい。ビニル袋3は、地上に設置されたド
ラム用ジャッキ4に回転自在に軸支されたドラム5に巻
取られている。ビニル袋3の先端はビニル袋圧送用治具
2の中央部の中空部を通り、裏返しされてビニル袋圧送
用治具2の端部に固定バンド6及び止めバンド7で固定
されており、さらに抜け防止突起8により抜けないよう
にセットされている。
ル袋圧送用治具2を設置する。ビニル袋3は使用空気圧
に耐える強度を有し、ケーブル布設作業を行う鞘管全長
にわたり十分カバーできる長さを有する長尺状に形成さ
れている。ビニル袋3は、その内径が既設鞘管1の内径
より若干狭く、追加光ケーブル布設作業を行うのに十分
な大きさになっており、必要に応じて低摩擦な材質のも
のを用いてもよい。ビニル袋3は、地上に設置されたド
ラム用ジャッキ4に回転自在に軸支されたドラム5に巻
取られている。ビニル袋3の先端はビニル袋圧送用治具
2の中央部の中空部を通り、裏返しされてビニル袋圧送
用治具2の端部に固定バンド6及び止めバンド7で固定
されており、さらに抜け防止突起8により抜けないよう
にセットされている。
【0017】このような状態からコンプレッサ(図示せ
ず)よりビニル袋圧送用治具2に矢印21〜25方向に
高圧エアを供給すると、ビニル袋3はエアの力で既設鞘
管1内に裏返しにされた状態で挿通される。このとき、
既設鞘管1内には既設ケーブル9が存在しており、その
布設状態によっては鞘管1の断面積を狭めている場合も
考えられるが、ビニル袋3は変形自在であり、断面積の
変化に容易に追従し、挿通することが可能である。
ず)よりビニル袋圧送用治具2に矢印21〜25方向に
高圧エアを供給すると、ビニル袋3はエアの力で既設鞘
管1内に裏返しにされた状態で挿通される。このとき、
既設鞘管1内には既設ケーブル9が存在しており、その
布設状態によっては鞘管1の断面積を狭めている場合も
考えられるが、ビニル袋3は変形自在であり、断面積の
変化に容易に追従し、挿通することが可能である。
【0018】ビニル袋3が挿通した後は、空気圧により
ビニル袋3が膨張することにより浮き上がっている既設
ケーブル9を押し下げる作用も果たし、通路スペースを
拡大する方向に作用する。
ビニル袋3が膨張することにより浮き上がっている既設
ケーブル9を押し下げる作用も果たし、通路スペースを
拡大する方向に作用する。
【0019】ビニル袋3が鞘管1内を貫通した後、図1
(b)に示すようにビニル袋圧送用治具2の中央部(中
央の中空部から入らない大きさの球を挿入するときは、
バンド6、7を外せばよい)から適切な径のプラスチッ
ク製の球通し試験用の球10を転がし入れて、ビニル袋
3内に球10が入ったことを確認する。
(b)に示すようにビニル袋圧送用治具2の中央部(中
央の中空部から入らない大きさの球を挿入するときは、
バンド6、7を外せばよい)から適切な径のプラスチッ
ク製の球通し試験用の球10を転がし入れて、ビニル袋
3内に球10が入ったことを確認する。
【0020】その後ビニル袋圧送用治具2の中空部をシ
ール付きの蓋11で塞いでエア漏れしないようにネジ止
めし、再度コンプレッサ(図示せず)により高圧空気を
矢印26〜28方向に供給すると、球10がビニル袋3
内を圧送され、ビニル袋3の出口から排出されれば球通
し試験をパスしたことになり、追加ケーブル用の通路が
確保されたことになる。
ール付きの蓋11で塞いでエア漏れしないようにネジ止
めし、再度コンプレッサ(図示せず)により高圧空気を
矢印26〜28方向に供給すると、球10がビニル袋3
内を圧送され、ビニル袋3の出口から排出されれば球通
し試験をパスしたことになり、追加ケーブル用の通路が
確保されたことになる。
【0021】これとは逆に球通し試験により、球10が
ビニル袋3内を貫通できないときは、追加光ケーブル布
設に必要な通路スペースが確保されないことを意味し、
追加光ケーブル布設の可否が、繁雑な光ケーブル引き通
し作業を行う前に判定できる。
ビニル袋3内を貫通できないときは、追加光ケーブル布
設に必要な通路スペースが確保されないことを意味し、
追加光ケーブル布設の可否が、繁雑な光ケーブル引き通
し作業を行う前に判定できる。
【0022】球通し試験が終了したら、ビニル袋圧送用
治具2からバンド6、7を外し、ビニル袋3を外し、ビ
ニル袋圧送用治具2を取り外す。
治具2からバンド6、7を外し、ビニル袋3を外し、ビ
ニル袋圧送用治具2を取り外す。
【0023】次に図1(c)に示すように、追加光ケー
ブル圧送の準備を行う。既設鞘管1の入口に分岐用治具
12を接続する。このとき接続部はOリング80により
エア漏れしないようになっている。
ブル圧送の準備を行う。既設鞘管1の入口に分岐用治具
12を接続する。このとき接続部はOリング80により
エア漏れしないようになっている。
【0024】分岐用治具12の先端は二股に分かれてお
り、一方(図では下側)に既設ケーブル9を通し、その
出口はOリング13でエア漏れしないようにシールされ
ている。既設ケーブル9が複数条あるときはOリング1
3ではエア漏れを防止できないので、粘着テープ又はパ
ッキンを用いることによりエア漏れを防止するか、分岐
用治具12の先端を既設ケーブル本数に合わせて複数本
に分岐したものを準備すれば良い。
り、一方(図では下側)に既設ケーブル9を通し、その
出口はOリング13でエア漏れしないようにシールされ
ている。既設ケーブル9が複数条あるときはOリング1
3ではエア漏れを防止できないので、粘着テープ又はパ
ッキンを用いることによりエア漏れを防止するか、分岐
用治具12の先端を既設ケーブル本数に合わせて複数本
に分岐したものを準備すれば良い。
【0025】分岐用治具12の他方(図では上側)にビ
ニル袋3を通す。ビニル袋3の先端は、ビニル袋3の径
に合う適切な径の短尺ポリエチレンパイプ14の中を通
り、裏返された状態で押さえバンド15により抜けない
ように固定されている。
ニル袋3を通す。ビニル袋3の先端は、ビニル袋3の径
に合う適切な径の短尺ポリエチレンパイプ14の中を通
り、裏返された状態で押さえバンド15により抜けない
ように固定されている。
【0026】短尺ポリエチレンパイプ14を介して分岐
用治具12の先端に追加ケーブル圧送用の圧送ヘッド1
6を取り付ける。このとき分岐用治具12と圧送ヘッド
16との接続部はいずれもOリング17、18が装着さ
れており、短尺ポリエチレンパイプ14との間でエア漏
れしないようになっている。
用治具12の先端に追加ケーブル圧送用の圧送ヘッド1
6を取り付ける。このとき分岐用治具12と圧送ヘッド
16との接続部はいずれもOリング17、18が装着さ
れており、短尺ポリエチレンパイプ14との間でエア漏
れしないようになっている。
【0027】次に追加光ファイバケーブル19を、地上
に回転自在に設置されたドラム(図示せず)から繰出
し、その先端を水が入らないようにすると共に摩擦抵抗
が大きくならないようにキャップを被せる等の端末処理
を施し、送り込み用キャタピラ(図示せず)を介し、さ
らに圧送ヘッド16を通過させて、圧送ヘッド16内に
開口しているビニル袋3内へ導入する。このとき、圧送
ヘッド16の入口にはOリング20が装着されており、
追加光ファイバケーブル19との間でエア漏れしないよ
うになっている。以上で圧送準備が完了する。
に回転自在に設置されたドラム(図示せず)から繰出
し、その先端を水が入らないようにすると共に摩擦抵抗
が大きくならないようにキャップを被せる等の端末処理
を施し、送り込み用キャタピラ(図示せず)を介し、さ
らに圧送ヘッド16を通過させて、圧送ヘッド16内に
開口しているビニル袋3内へ導入する。このとき、圧送
ヘッド16の入口にはOリング20が装着されており、
追加光ファイバケーブル19との間でエア漏れしないよ
うになっている。以上で圧送準備が完了する。
【0028】このような状態で、油圧ポンプ(図示せ
ず)を起動し、送り込み用キャタピラ(図示せず)を起
動し、追加光ファイバケーブル19を矢印29方向へ送
り込むと共に、コンプレッサ(図示せず)から高圧空気
を矢印30方向に圧送ヘッド16内へ供給する。この結
果、追加光ファイバケーブル19はビニル袋3内を右方
(矢印31方向)へ空気圧送されることになる。
ず)を起動し、送り込み用キャタピラ(図示せず)を起
動し、追加光ファイバケーブル19を矢印29方向へ送
り込むと共に、コンプレッサ(図示せず)から高圧空気
を矢印30方向に圧送ヘッド16内へ供給する。この結
果、追加光ファイバケーブル19はビニル袋3内を右方
(矢印31方向)へ空気圧送されることになる。
【0029】ビニル袋3には既に球通し試験により必要
な通路スペースが確保されていることは確認済みであ
る。さらに、ビニル袋3により既設ケーブル9と追加光
ファイバケーブル19とが隔離されているので、両者が
からまるおそれは全くなくなり、スムーズな多条ケーブ
ル布設が可能となる。このことは既設ケーブル9が複数
あった場合でも全く同様であり、ビニル袋3内の球通し
試験さえパスできれば追加光ファイバケーブル19を布
設するか否かを判定することができ、従来のように実際
にケーブル布設を行わないとできるか否か分からないと
いう状態に比べ格段に進歩した工法となっている。
な通路スペースが確保されていることは確認済みであ
る。さらに、ビニル袋3により既設ケーブル9と追加光
ファイバケーブル19とが隔離されているので、両者が
からまるおそれは全くなくなり、スムーズな多条ケーブ
ル布設が可能となる。このことは既設ケーブル9が複数
あった場合でも全く同様であり、ビニル袋3内の球通し
試験さえパスできれば追加光ファイバケーブル19を布
設するか否かを判定することができ、従来のように実際
にケーブル布設を行わないとできるか否か分からないと
いう状態に比べ格段に進歩した工法となっている。
【0030】また、追加光ファイバケーブル19のケー
ブルシースに低摩擦シースを使用するかビニル袋3の材
質として低摩擦材を用いるかあるいは布設作業時に低摩
擦滑材を追加光ファイバケーブル19の表面またはビニ
ル袋3内面に塗布することにより、さらにより長距離の
空気圧送作業が可能となる。
ブルシースに低摩擦シースを使用するかビニル袋3の材
質として低摩擦材を用いるかあるいは布設作業時に低摩
擦滑材を追加光ファイバケーブル19の表面またはビニ
ル袋3内面に塗布することにより、さらにより長距離の
空気圧送作業が可能となる。
【0031】従来工法では、鞘管内の既設ケーブルが追
加光ファイバケーブルの進行を邪魔したり、絡まった
り、下越ししたりすることによって張力が大幅に増大
し、多条ケーブル布設が困難であった。
加光ファイバケーブルの進行を邪魔したり、絡まった
り、下越ししたりすることによって張力が大幅に増大
し、多条ケーブル布設が困難であった。
【0032】本発明では既設ケーブルと追加光ファイバ
ケーブルとをビニル袋によって隔離しているので、両ケ
ーブルが絡まったり、下越ししたりするおそれが全くな
くなり、容易に多条ケーブル布設が可能となる。
ケーブルとをビニル袋によって隔離しているので、両ケ
ーブルが絡まったり、下越ししたりするおそれが全くな
くなり、容易に多条ケーブル布設が可能となる。
【0033】また、ビニル袋は挿通した後、空気圧によ
り膨張し、浮き上がっている既設ケーブル部を押し下げ
通路スペースを拡大する作用も果たす。
り膨張し、浮き上がっている既設ケーブル部を押し下げ
通路スペースを拡大する作用も果たす。
【0034】さらに、ビニル袋を挿通した後、適切な径
の球通し試験を行えば、追加光ファイバケーブルの布設
作業が可能か否かの可否判定ができる。しかもこれは既
設ケーブルが複数条ある場合でも同様に行えるので、従
来のように膨大な労力を費やして追加光ケーブル布設作
業を実際に行わないと、できるか否か分からない状態と
比較し、格段に向上した工法となっている。
の球通し試験を行えば、追加光ファイバケーブルの布設
作業が可能か否かの可否判定ができる。しかもこれは既
設ケーブルが複数条ある場合でも同様に行えるので、従
来のように膨大な労力を費やして追加光ケーブル布設作
業を実際に行わないと、できるか否か分からない状態と
比較し、格段に向上した工法となっている。
【0035】一方、およそ250m間隔の短スパンで存
在するハンドホール又はマンホール内で多くの既設鞘管
が切断されており、さらに既設ケーブルが余長取りやク
ロージャへの引き落としのため、はみ出しており、従来
の空気圧送工法では、これらのケーブル類を含めて鞘管
同士を密閉接続しないと、エア漏れのため空気圧送工法
は成り立たなかった。このとき本発明では次のように簡
単に処理できる。
在するハンドホール又はマンホール内で多くの既設鞘管
が切断されており、さらに既設ケーブルが余長取りやク
ロージャへの引き落としのため、はみ出しており、従来
の空気圧送工法では、これらのケーブル類を含めて鞘管
同士を密閉接続しないと、エア漏れのため空気圧送工法
は成り立たなかった。このとき本発明では次のように簡
単に処理できる。
【0036】すなわち、ハンドホール又はマンホール内
で既設鞘管が切断されているとき、その切断箇所で長尺
ビニル袋を次の既設鞘管へ挿通するためのガイドが必要
であるが、従来工法と違うのは、高圧空気はビニル袋内
で閉じているので、ガイドは密閉する必要は全くなく、
このため極めて容易に作製することができる。例えば既
設鞘管と内径が略等しいポリエチレンパイプなどを適切
な長さに切断し、既設鞘管の切断されている中間にはめ
込み、両端部をガムテープなどで仮止めする程度で簡単
にガイドを作製することができる。さらに既設鞘管から
既設ケーブル類がはみ出している場合、ガイドとして作
製したポリエチレンパイプなどの両端部に、のこぎりな
どで切欠きをつけ、既設ケーブル類がはみ出せるように
してやれば良い。その切欠きもおおよその大きさで良
く、すきまがあってもなんら差し支えない。このように
既設鞘管が切断されていても現場に合わせた簡単なガイ
ドを作製し、使用することにより、長尺ビニル袋を全長
に亘り挿通することができる。そして長尺ビニル袋が全
長に亘り挿通されれば、この長尺ビニル袋により、エア
通路が確保され、球通し試験、追加光ケーブル圧送布設
が可能となるので、従来法のように、切断されている既
設鞘管を、はみ出しているケーブル類も含めて密閉接続
するという繁雑な作業から解放されるという大きなメリ
ットがある。
で既設鞘管が切断されているとき、その切断箇所で長尺
ビニル袋を次の既設鞘管へ挿通するためのガイドが必要
であるが、従来工法と違うのは、高圧空気はビニル袋内
で閉じているので、ガイドは密閉する必要は全くなく、
このため極めて容易に作製することができる。例えば既
設鞘管と内径が略等しいポリエチレンパイプなどを適切
な長さに切断し、既設鞘管の切断されている中間にはめ
込み、両端部をガムテープなどで仮止めする程度で簡単
にガイドを作製することができる。さらに既設鞘管から
既設ケーブル類がはみ出している場合、ガイドとして作
製したポリエチレンパイプなどの両端部に、のこぎりな
どで切欠きをつけ、既設ケーブル類がはみ出せるように
してやれば良い。その切欠きもおおよその大きさで良
く、すきまがあってもなんら差し支えない。このように
既設鞘管が切断されていても現場に合わせた簡単なガイ
ドを作製し、使用することにより、長尺ビニル袋を全長
に亘り挿通することができる。そして長尺ビニル袋が全
長に亘り挿通されれば、この長尺ビニル袋により、エア
通路が確保され、球通し試験、追加光ケーブル圧送布設
が可能となるので、従来法のように、切断されている既
設鞘管を、はみ出しているケーブル類も含めて密閉接続
するという繁雑な作業から解放されるという大きなメリ
ットがある。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0038】既に1条以上のケーブルが布設されている
既設鞘管内に、さらに光ケーブルを追加することができ
る多条ケーブル布設用空気圧送工法の提供を実現するこ
とができ、既設鞘管の有効利用により新たに鞘管を埋設
するなどの厖大な工事費を削減できる。
既設鞘管内に、さらに光ケーブルを追加することができ
る多条ケーブル布設用空気圧送工法の提供を実現するこ
とができ、既設鞘管の有効利用により新たに鞘管を埋設
するなどの厖大な工事費を削減できる。
【図1】(a)〜(c)は本発明の多条ケーブル布設用
空気圧送工法の一実施の形態を示す説明図であり、
(a)はビニル袋を空気圧送する方法を示す説明図であ
り、(b)は球通し試験の方法を示す説明図であり、
(c)は追加光ケーブルを圧送布設する方法を示す説明
図である。
空気圧送工法の一実施の形態を示す説明図であり、
(a)はビニル袋を空気圧送する方法を示す説明図であ
り、(b)は球通し試験の方法を示す説明図であり、
(c)は追加光ケーブルを圧送布設する方法を示す説明
図である。
1 既設鞘管 2 ビニル袋圧送用治具 3 ビニル袋 5 ドラム 9 既設ケーブル 10 球 12 分岐用治具 19 追加光ファイバケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 既に1条以上のケーブルが布設されてい
る既設鞘管内に、新たに光ケーブルを追加布設する空気
圧送工法において、追加光ケーブル布設に先立ち、上記
追加光ケーブルが通過可能な径を有する長尺ビニル袋を
上記既設鞘管内全長にわたって圧送挿通する工程と、上
記長尺ビニル袋内に適切な大きさの球を試験的に通す球
通し工程と、上記長尺ビニル袋内に上記追加光ケーブル
を空気圧送する工程とを備えたことを特徴とする多条ケ
ーブル布設用空気圧送工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18053699A JP2001016732A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 多条ケーブル布設用空気圧送工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18053699A JP2001016732A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 多条ケーブル布設用空気圧送工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001016732A true JP2001016732A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16084993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18053699A Pending JP2001016732A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 多条ケーブル布設用空気圧送工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001016732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140114183A (ko) * | 2013-03-18 | 2014-09-26 | 엘에스전선 주식회사 | 초전도 케이블 |
JP2019173887A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 東京電力ホールディングス株式会社 | ホース反転装置、ホース反転工法およびこれに用いられるホース |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP18053699A patent/JP2001016732A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140114183A (ko) * | 2013-03-18 | 2014-09-26 | 엘에스전선 주식회사 | 초전도 케이블 |
KR102005118B1 (ko) * | 2013-03-18 | 2019-07-29 | 엘에스전선 주식회사 | 초전도 케이블 |
JP2019173887A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 東京電力ホールディングス株式会社 | ホース反転装置、ホース反転工法およびこれに用いられるホース |
JP7154793B2 (ja) | 2018-03-29 | 2022-10-18 | 東京電力ホールディングス株式会社 | ホース反転装置、ホース反転工法およびこれに用いられるホース |
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