JP2001016400A - ラインセンサ及びこれを用いた画像処理装置 - Google Patents

ラインセンサ及びこれを用いた画像処理装置

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JP2001016400A
JP2001016400A JP11185267A JP18526799A JP2001016400A JP 2001016400 A JP2001016400 A JP 2001016400A JP 11185267 A JP11185267 A JP 11185267A JP 18526799 A JP18526799 A JP 18526799A JP 2001016400 A JP2001016400 A JP 2001016400A
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line sensor
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JP11185267A
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Yoichi Nakamura
洋一 中村
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非可視光画像データと可視光画像データを位
置合わせして補足し、さらに簡素な画像処理装置で高精
度に画像データの補正処理を実行する。 【解決手段】 非可視光除去手段48を介して可視光用
の光電変換素子14に光を入射し、可視光除去手段58
を介して非可視光用の光電変換素子16に光を入射させ
るようセンサ10を一体構成する。また、このセンサ1
0を用いて相互に画像データが同期するよう補足された
非可視光画像データに基づいて可視光画像データの補正
処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可視光と非可視
光とを独立して光電変換できるラインセンサと、このラ
インセンサを利用した画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光電変換素子を直線状に配置した
ラインセンサは、画像データを読み取るスキャナ等に用
いられている。
【0003】またラインセンサを装着したスキャナで読
み取ったデジタル画像データに対し、拡大縮小や各種補
正等の画像処理を実行する画像処理装置が用いられてい
る。
【0004】このようなラインセンサを装着したスキャ
ナ付の画像処理装置の一つとして、デジタルラボシステ
ムがある。
【0005】このデジタルラボシステムでは、写真フィ
ルム等の原稿に記録されたコマ画像をラインセンサでス
キャンして光電的に読み取る。次に、ラインセンサで読
み取ったデジタル画像データに対し、拡大縮小や各種補
正等の画像処理を実行する。次に、画像処理済のデジタ
ル画像データに基づき変調したレーザ光により記録材料
へ画像を形成する。
【0006】またデジタルラボシステムのラインセンサ
でスキャンする場合には、写真フィルムあるいはマイク
ロフィルム等のフィルム原稿の背後から照明光学系によ
りフィルム原稿を照明する。そして、透過光が投影光学
系を介して光電変換素子の結像面に投影・結像された状
態で光電変換素子により光電変換することにより、フイ
ルム原稿の画像情報を電気信号に変換している。
【0007】このため、フィルム原稿上に傷が付き、又
はごみが付着していた場合には、ラインセンサで読み取
った画像データ上に例えば影状のものが表われ、結果的
に画質劣化をもたらす虞がある。
【0008】特に、画像読取系の光源として、発熱量が
少ないため発光効率を向上でき色温度が高いため画像読
取速度の向上を図れるLEDを用いる場合には、フィル
ムの傷等による画質劣化が顕著になる。
【0009】これは、LEDが通常特定の色(青色、緑
色、赤色)に発光しこれら各色の光束が平行光線の状態
で表面が滑らかな平面に形成されたフィルムを透過する
ため、フィルムの表面に例えばV字溝状の傷が付くとこ
の傷部分を透過するLEDの平行光線がV字溝状の傷の
斜面で屈折したり反射して光電変換素子の結像面に到達
しなくなり、この傷の部分の画像データが損なわれるた
めである。
【0010】そこで従前より特開平6−28468号公
報に記載された画像データの補正処理手段が提案されて
いる。この画像データの補正処理手段は、フィルムに対
する赤外光の透過率特性に着目して、前述の画質劣化の
原因となるごみや傷の欠陥部分だけをフィルム原稿を透
過する赤外光により検知し、この検知したごみ等の情報
によって可視光で読み取った画像データに修正を加える
手段である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した画像データの
補正処理手段を備えた装置では、赤外線用センサのデバ
イスと可視光用センサのデバイスとがそれぞれ独立した
別部品であるため、別個に装着されている。
【0012】また、この画像データの補正処理手段を備
えた装置では、赤外線用センサのデバイスで検知した画
像データの欠陥部分の座標位置と、可視光用センサのデ
バイスで検知した画像データの欠陥の補正対象となる座
標位置とを一致させる必要がある。
【0013】そこで、可視光用センサのデバイスのライ
ンセンサと赤外線用センサのデバイスのラインセンサと
が互いに平行かつ所定間隔となるように配置して、赤外
線画像データと可視光画像データとの同期をとる手段が
とられている。
【0014】このため、赤外線用センサのデバイスと可
視光用センサのデバイスとをそれぞれプリント基板等に
実装する際に各デバイスをそれぞれ厳密に位置合わせし
て高精度で実装せねばならない。このような各デバイス
の実装作業は困難であり手間が掛かるので、組み付け作
業性が悪いという問題があった。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、非可視光線画
像データと可視光画像データとを位置合わせして補足で
きるようにラインセンサを組み付けるための作業を容易
にしたラインセンサを新たに提供し、さらにこのライン
センサを用いて簡素な構成で高精度に画像データの補正
処理を実行可能とした画像処理装置を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
されたラインセンサは、可視光を受光するための光電変
換素子と、非可視光を受光するための光電変換素子と、
可視光用の光電変換素子に入射する光から当該可視光用
の光電変換素子へ入射前に非可視光を除くようにする非
可視光除去手段と、非可視光用の光電変換素子に入射す
る光から非可視光用の光電変換素子へ入射前に可視光を
除くようにする可視光除去手段と、を一体に構成したこ
とを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、非可視
光除去手段で非可視光が除かれた光を可視光用の光電変
換素子に入射させて可視光画像データを得ると共に、可
視光除去手段で可視光が除かれた光を非可視光用の光電
変換素子に入射させて非可視光画像データを得ることが
できる。また、それぞれラインセンサ上の所定位置に設
置されている可視光用の光電変換素子と、非可視光用の
光電変換素子との相対的位置関係から、非可視光画像デ
ータと可視光画像データとを対比させるために同期させ
る処理を容易に実行可能とする。
【0018】本発明の請求項2に記載されたラインセン
サは、台座部上に配置された可視光受光用のラインセン
サチップと、可視光受光用のラインセンサチップのライ
ン状光電変換素子の配列方向に対して赤外線受光用のラ
イン状光電変換素子が間隔を開けて平行となるように、
台座部上に配置された赤外線受光用のラインセンサチッ
プと、可視光受光用のラインセンサチップに入射する光
の光路上に配置され、かつ台座部のホルダ部に保持され
た赤外線カットフィルタと、赤外線受光用のラインセン
サチップに入射する光の光路上に配置され、かつ台座部
のホルダ部に保持された可視光線カットフィルタと、を
一体に構成したことを特徴とする。
【0019】上述のように構成することにより、赤外線
カットフィルタで赤外線が除かれた光を可視光用のライ
ンセンサチップに入射させて可視光画像データを得ると
共に、可視光線カットフィルタで可視光が除かれた光を
赤外線用のラインセンサチップに入射させて非可視光画
像データを得ることができる。また、それぞれラインセ
ンサにおける台座部上の所定位置に設置されている可視
光用のラインセンサチップと赤外線用のラインセンサチ
ップにおける各々のライン状光電変換素子が平行かつ所
定間隔とされている相対的位置関係から、非可視光画像
データと可視光画像データとを対比させるために同期さ
せる処理を容易に実行可能とする。さらに、台座部上の
所定位置に可視光用のラインセンサチップと、赤外線用
のラインセンサチップとを配置し、これらの光路上にそ
れぞれ赤外線カットフィルタと可視光線カットフィルタ
とを配置し、これらを一体化するだけの簡素な構造なの
で、大量生産に適し、廉価に製造できる。
【0020】本発明の請求項3に記載されたラインセン
サは、互いに平行に並べて同一チップ上に構成された可
視光用のライン状光電変換素子及び非可視光用のライン
状光電変換素子と、可視光用の光電変換素子に入射する
光から当該可視光用の光電変換素子へ入射前に非可視光
を除くようにする非可視光除去手段と、非可視光用の光
電変換素子に入射する光から非可視光用の光電変換素子
へ入射前に可視光を除くようにする可視光除去手段と、
非可視光除去手段から非可視光用の光電変換素子に光が
入射しないように遮光すると共に、可視光除去手段から
可視光用の光電変換素子に光が入射しないように遮光す
る遮光手段と、を一体に構成したことを特徴とする。
【0021】上述のように構成することにより、同一チ
ップ上に可視光用のライン状光電変換素子と、非可視光
用のライン状光電変換素子とを構成するので、これらの
平行度を向上でき、しかもこれらの間隔の精度を向上可
能とする。また、可視光用のライン状光電変換素子と、
非可視光用のライン状光電変換素子との相対的位置関係
が高精度で所定どおりに設定されているから、非可視光
画像データと可視光画像データとを対比させるために同
期させる処理を容易に実行可能とする。
【0022】本発明の請求項4に記載された画像処理装
置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のライン
センサを備えた画像処理装置であって、光源で発光され
た光をフィルム原稿に透過させ、この透過光をラインセ
ンサで受光して非可視光画像データと可視光画像データ
とをそれぞれ別々に読み取り、フィルムの傷又はフィル
ムに付着した塵埃等による不良画素が検出されている非
可視光画像データに基づいて、可視光画像データの不良
画素に対応した補正処理を実行するよう構成されたこと
を特徴とする。
【0023】上述のように構成することにより、ライン
センサ又はラインセンサチップを用いて得られた可視光
画像データと、非可視光画像データとを容易に同期させ
て捕捉できるから、これら非可視光画像データと可視光
画像データとを対比させるために同期させるための特別
の補正手段を簡略化して簡素な構成で非可視光画像デー
タに基づいて可視光画像データの欠陥を修正し、高精度
に画像データの補正処理を実行可能とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係るラインセンサ10の縦断面の概略構成が示されてい
る。
【0025】図1に示すラインセンサ10では、台座部
12の上に、可視光用のラインセンサチップ14と赤外
線用のラインセンサチップ16とが配置されている。
【0026】この台座部12には、収容溝18、20と
が設けられている。これらの収容溝18、20は、両側
に向けて立ち上がる階段状に形成されている。
【0027】そして、収容溝18の最も低い溝面22上
にはラインセンサ10の長さ方向に沿って可視光用のラ
インセンサチップ14が配置されており、収容溝20の
最も低い溝面22上にはラインセンサ10の長さ方向に
沿って赤外線用のラインセンサチップ16が配置されて
いる。
【0028】この可視光用のラインセンサチップ14
は、市販されているラインセンサチップと同等に構成さ
れるもので、図示しないが赤色(R)用のライン状光電
変換素子と、緑色(G)用のライン状光電変換素子と、
青色(B)用のライン状光電変換素子とが設けられてい
る。すなわち可視光用のラインセンサチップ14は、例
えば光を検出する複数の画素が検出対象画面の幅方向に
1列に並べられており、一端側の画素から他端側の画素
まで順次受光した光に応じて電荷を蓄積する(一次元)
機能を有している。この画面を移動することと相俟っ
て、画像(二次元)を電気的に読み取ることができるよ
う構成されている。なお、可視光用のラインセンサチッ
プ14には、RGB用の3本のライン状光電変換素子が
配置されている。
【0029】また、赤外線用のラインセンサチップ16
には、赤外線(IR)用のライン状光電変換素子が設け
られており、例えば赤外線を検出する複数の画素が検出
対象となる画面の幅方向に1列に並べられており、一端
側の画素から他端側の画素まで順次受光した光に応じて
電荷を蓄積する(一次元)機能を有しており、この画面
を移動することと相俟って、画像(二次元)を電気的に
読み取ることができるよう構成されている。
【0030】台座部12上の可視光用のラインセンサチ
ップ14と赤外線用のラインセンサチップ16との中間
には、低い壁状の遮蔽壁24が立設されている。この遮
蔽壁24は、可視光用のラインセンサチップ14側に照
射される可視光が赤外線用のラインセンサチップ16に
照射されないように遮蔽すると共に、赤外線用のライン
センサチップ16側に照射される赤外線が可視光用のラ
インセンサチップ14に照射されないように遮蔽して互
いに光が干渉するのを防止する。なお、可視光用のライ
ンセンサチップ14と赤外線用のラインセンサチップ1
6とが互いに光が干渉しないように配置構成されている
場合には、遮蔽壁24を設けなくても良い。
【0031】また、台座部12の各収容溝18、20に
おける各第1段部26と、各第2段部28とには、それ
ぞれ可視光用のラインセンサチップ14又は赤外線用の
ラインセンサチップ16から引き出されラインセンサ1
0の接続用の各足部30に接続する各々の細線32が埋
設されている。
【0032】台座部12の各収容溝18、20における
各第3段部34上にカバーガラス36が掛け渡されて配
置され、台座部12の収容溝18、20の空間内部に可
視光用のラインセンサチップ14と、赤外線用のライン
センサチップ16とが収められている。
【0033】ラインセンサ10には、台座部12の上側
を覆うようにフィルタホルダ38が配置されている。こ
のフィルタホルダ38は、台座部12の収容溝18、2
0を覆う大きさの矩形厚肉板状に形成されている。
【0034】フィルタホルダ38には、可視光用のライ
ンセンサチップ14と赤外線用のラインセンサチップ1
6とに各々対応する位置に、それぞれラインセンサ10
の長さ方向に沿った長穴状の長開口40、42が穿設さ
れている。
【0035】一方の長開口40は、その図1に向かって
右側の側部が三段の階段状に形成され、下側の段部上に
下面遮光板44が配置されている。この下面遮光板44
には、光電変換素子の検出面部分に投影光学系から光が
照射されるように絞るため、スリット状の窓46が穿設
されている。
【0036】この下面遮光板44の上には赤外線カット
フィルタ48が配置され、可視光線が可視光用のライン
センサチップ14に照射される。
【0037】また、一方の長開口40における中間の段
部には、赤外線カットフィルタ48の上面を覆う上面遮
光板50が配置されている。この上面遮光板50には、
投影光学系から照射された光線が赤外線カットフィルタ
48と下面遮光板44の窓46とを通して可視光用のラ
インセンサチップ14における光電変換素子の検出面部
分に結像されるように絞るため、スリット状の窓52が
穿設されている。
【0038】フィルタホルダ38の他方の長開口42
は、その図1に向かって左側の側部が三段の階段状に形
成され、その下側の段部上に下面遮光板54が配置され
ている。この下面遮光板54には、赤外線用のラインセ
ンサチップ16における光電変換素子の検出面部分に投
影光学系から光が照射されるように絞るため、スリット
状の窓56が穿設されている。
【0039】この下面遮光板54の上には可視光線カッ
トフィルタ58が配置され、赤外線が赤外線用のライン
センサチップ16に照射されるよう構成されている。
【0040】また、他方の長開口42における中間の段
部には、可視光線カットフィルタ58の上面を覆うよう
に、上面遮光板60が配置されている。この上面遮光板
60には、赤外線用のラインセンサチップ16における
光電変換素子の検出面部分に投影光学系から照射された
光線が可視光線カットフィルタ58と下面遮光板54の
窓56とを通して結像されるように絞るため、スリット
状の窓62が穿設されている。
【0041】また、ラインセンサ10は、光線が光電変
換素子に入射する前の光路上、又は光電変換素子の画素
の上に一体的に赤外線をカットするフィルタとしての構
成を配置しても良い。
【0042】さらに、ラインセンサ10内にRGBと赤
外線の4本のライン状の光電変換素子を配置した単体の
ラインセンサチップを設置した構成でも良い。この場合
には、RGBの光電変換素子に可視光線カットフィルタ
からの光が入射しないように遮光すると共に、赤外線の
光電変換素子に非可視光線カットフィルタからの光が入
射しないように遮光する遮光手段を設置する。このよう
に構成した場合には、4本のライン状な光電変換素子間
の平行度をより向上できる。
【0043】なお、上述したラインセンサ10では、非
可視光線用のラインセンサチップとして紫外線用の光電
変換素子を利用し、又は紫外線用のラインセンサチップ
としても良い。
【0044】また、ラインセンサ10は、台座部12に
可視光用のラインセンサチップ14及び赤外線用のライ
ンセンサチップ16等といった構成部品を、専用の精密
な実装装置等を用いて高精度で組み付けることが可能で
あるから作業を迅速かつ容易に行なって製造できる。こ
れと共に、ラインセンサ10の内部において、可視光用
のラインセンサチップ14の光電変換素子ラインと赤外
線用のラインセンサチップ16の光電変換素子ラインと
を高精度で平行にかつ所定間隔を保つ状態に設定でき
る。さらに、一体化されたラインセンサ10は、一つの
部品として取り扱えるので持ち運びやプリント基板等へ
の実装作業を容易にできる。
【0045】上述のように構成されたラインセンサ10
は、例えば図2に示す如きフィルムスキャナに利用可能
である。
【0046】このフィルムスキャナは、照明光学系から
照射された白色光と赤外線とをフィルム64を透過さ
せ、この透過光を投影光学系でラインセンサ10の結像
面に投影して結像させた状態で画像データを光電変換し
て読み取るよう構成されている。
【0047】このフィルムスキャナでは照明光学系の光
源66が、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のそれ
ぞれに発光する図示しない複数のLEDチップと赤外線
光源とで構成されている。この可視光用のLEDチップ
は、各色毎にフィルム64の幅方向に沿って1列(又は
2列以上でもよい)に略直線状に高密度に配列されてい
る。また、このLEDチップの赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の各直線状の配列は、可視光用のラ
インセンサチップ14における各ライン状の光電変換素
子の配列と光路上で対応されている。これと共に、赤外
線光源における直線状の赤外線の光束は、赤外線用のラ
インセンサチップ16におけるライン状の光電変換素子
の配列と光路上で対応されている。
【0048】光源66のLEDチップによって発光され
た光と、赤外線光源によって発光された光とは、導光体
68によってフィルム64近傍へ導かれ、フィルム64
のコマ画像の所要領域を照射し、その透過光が投影光学
系のレンズユニット70によってラインセンサ10に照
射される。
【0049】このようにラインセンサ10に照射された
光は、図1に示すように一方の上面遮光板50の窓52
で絞られて赤外線カットフィルタ48に入射し、この赤
外線カットフィルタ48を透過する際に赤外線が除去さ
れた可視光線がさらに下面遮光板44の窓52で絞られ
て可視光用のラインセンサチップ14における光電変換
素子の検出面部分に結像され、光電的に可視光線画像デ
ータが読み取られる。なお、このように、LEDチップ
を光源66として適用することにより、LEDの特性と
しての色温度が高く、短波長の光量が高いという性質を
充分に発揮させ、読取画像のSNを改善し、高速読取り
を可能とできる。
【0050】また、ラインセンサ10に照射された光
は、他方の上面遮光板60の窓62で絞られて可視光線
カットフィルタ58に入射し、この可視光線カットフィ
ルタ58を透過する際に可視光線が除去された赤外線が
さらに下面遮光板54の窓56で絞られて赤外線用のラ
インセンサチップ16における光電変換素子の検出面部
分に結像され、光電的に赤外線画像データが読み取られ
る。
【0051】前述のように、一体化したラインセンサ1
0で所定のコマ画像に対する可視光線画像データと赤外
線画像データとを同時に読み取る場合には、可視光画像
データと赤外線画像データとの画面データを高精度で厳
密に一致させる位置合わせが可能となる。
【0052】また図3に例示するように、ラインセンサ
10を利用したフィルムスキャナの光源66は、ハロゲ
ンランプ72等の白色光及び赤外線を発光する光源であ
れば種々の光源を用いることができる。すなわち、ハロ
ゲンランプ72を用いた場合には、ハロゲンランプ72
と図示しないレンズやコンデンサ等で構成した照明光学
系から白色光と赤外線とを含む光線をフィルム64に照
射して透過させる。そして、この透過光を投影光学系の
レンズユニット70によってラインセンサ10に照射さ
せる。このようにラインセンサ10に照射された光は、
前述と同様に赤外線カットフィルタ48で赤外線が除去
された可視光線とされて、可視光用のラインセンサチッ
プ14に結像される。よって可視光用のラインセンサチ
ップ14により、光電的に可視光線画像データが読み取
られる。
【0053】また、ラインセンサ10に照射された光
は、前述と同様に可視光線カットフィルタ58で可視光
線が除去された赤外線とされて、赤外線用のラインセン
サチップ16に結像される。よって赤外線用のラインセ
ンサチップ16により、光電的に赤外線画像データが読
み取られる。
【0054】次に、前述のように構成したラインセンサ
10を利用したディジタルラボシステムについて図4及
び図5により説明する。
【0055】図5に示すように、ディジタルラボシステ
ム111は、ラインCCDスキャナ114、画像処理部
116、レーザプリンタ部118、及びプロセッサ部1
21を有する。
【0056】このラインCCDスキャナ114と画像処
理部116は、図4に示す入力部126として一体に構
成されており、レーザプリンタ部118及びプロセッサ
部121は、図4に示す出力部128として一体に構成
されている。
【0057】ラインCCDスキャナ114は、ネガフィ
ルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録され
ているコマ画像を読み取るためのものであり、例えば1
35サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:いわゆるAPSフィルム)、
120サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写
真フィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。
ラインCCDスキャナ114は、上述の読取対象のコマ
画像をラインセンサ10で読取り、A/D変換器132
によってA/D変換した後、画像データを画像処理部1
16へ出力する。
【0058】なお、本実施の形態では、135サイズの
フィルム64を適用した場合のディジタルラボシステム
111として説明する。
【0059】画像処理部116は、ラインCCDスキャ
ナ114から出力された画像データ(スキャン画像デー
タ)が入力可能なように構成されている。
【0060】画像処理部116は、入力された画像デー
タを画像メモリ144に記憶し、色階調処理、ハイパー
トーン処理、ハイパーシャープネス処理、傷やゴミ等に
対する画像データの補正処理等の各種画像処理を処理部
146で行って、記録用画像データとしてレーザプリン
タ部118へ出力する。
【0061】なお、傷やゴミ等に対する画像データの補
正処理は、例えば次のようにして実行される。まずフィ
ルム64を透過した赤外線画像データについて見ると、
赤外線はフィルム64の通常の染料を透過するが傷やゴ
ミ等の欠陥部分ではその傷やゴミの程度に対応して赤外
線が屈折する等して透過赤外線量が低下する。よって、
赤外線画像データから欠陥部分の座標位置と、欠陥の程
度を読み取る。
【0062】次に可視光線画像データに対し、赤外線画
像データから得られた欠陥部分の座標位置において欠陥
の影響を数学的に打ち消す処理(通常の補間アルゴリズ
ムを適用した処理等でも良い)を実行し、フィルム64
から得られる純粋な染料画像に対応した画像データを得
る。
【0063】画像処理部116は、画像処理を行った画
像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例えば
FD、MO、CD等の記憶媒体に出力したり、通信回線
を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能と
されている。
【0064】レーザプリンタ部118はR、G、Bのレ
ーザ光源152を備えており、レーザドライバ154を
制御して、画像処理部116から入力された記録用画像
データ(一旦、画像メモリ156に記憶される)に応じ
て変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本
実施の形態では、主としてポリゴンミラー158、fθ
レンズ160を用いた光学系)によって印画紙162に
画像を記録する。また、プロセッサ部121は、レーザ
プリンタ部118で走査露光によって画像が記録された
印画紙162に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥
の各処理を施す。これにより、画像が印画紙上に形成さ
れる。
【0065】次に本実施の形態に係わるディジタルラボ
システム111の作用を説明する。
【0066】オペレータがフィルムキャリア174にフ
ィルム64を挿入し、画像処理部116のキーボード1
16Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルム
キャリア174では、フィルム64の搬送を開始する。
この搬送により、プレスキャンが実行される。すなわ
ち、フィルム64を比較的高速で搬送しながら、ライン
CCDスキャナ114によって、画像コマのみならず、
フィルム64の画像記録領域外の各種データを含めて、
読み取っていく。なお、読み取った画像は、モニタ11
6Mに表示される。
【0067】このとき、コマ画像のサイズを認識し、例
えば、パノラマサイズのコマ画像である場合には、パノ
ラマサイズの画像特有の素抜け部分(写真フィルムの幅
方向両端側)を遮光する。
【0068】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいてファインスキャン時の読取条件を各コマ画像毎
に設定し、このプレスキャンの結果に基づいてファイン
スキャン時の読取条件が各コマ画像毎に設定されてい
く。
【0069】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン時の読取条件設定が終了すると、フィルム64をプ
レスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像のファイン
スキャンを実行する。
【0070】このとき、フィルム64は、プレスキャン
時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから1コ
マ目まで順にファインスキャンが実行されていく。ファ
インスキャンは、前述のプレスキャンに比べて搬送速度
が遅く設定されており、その分、読取解像度が高くな
る。また、プレスキャン時に、画像の状態(例えば、撮
影画像アスペクト比、アンダー、ノーマル、オーバー、
スーパーオーバー等の撮影状態やストロボ撮影の有無
等)を認識しているため、適正な読取条件で読み取るこ
とができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明のラインセン
サ及びこれを用いた画像処理装置によれば、非可視光受
光用の光電変換素子と、可視光受光用の光電変換素子
と、非可視光除去手段と、可視光除去手段とを一体のラ
インセンサとして構成したので、この一体構造のライン
センサを一つの部品として扱えるからラインセンサを組
み付けるための作業が容易になり、組み付け作業性が向
上できるという効果がある。さらにこのラインセンサ又
はラインセンサチップを用いて得られた非可視光画像デ
ータに基づいて可視光画像データの欠陥を修正する簡素
な画像処理装置を構成し、高精度に画像データの補正処
理を実行可能とするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るラインセンサの縦断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るラインセンサを用い
たLEDを光源とするフィルムスキャナの概略構成を示
す概略構成説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るラインセンサを用い
たハロゲンランプを光源とするフィルムスキャナの概略
構成を示す概略構成説明図である。
【図4】本発明のラインセンサを用いた画像処理装置実
施の形態に係るディジタルラボシステムの外観図であ
る。
【図5】本発明のラインセンサを用いた画像処理装置実
施の形態に係るディジタルラボシステムの概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10 ラインセンサ 12 台座部 14 ラインセンサチップ 16 ラインセンサチップ 24 遮蔽壁(遮光手段) 38 フィルタホルダ 44 下面遮光板 48 赤外線カットフィルタ(非可視光除去手段) 50 上面遮光板 54 下面遮光板 56 窓 58 可視光線カットフィルタ(可視光除去手段) 60 上面遮光板 62 窓 64 フィルム 66 光源 111 ディジタルラボシステム 114 スキャナ 116 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/409 H01L 27/14 D 5C051 1/48 H04N 1/04 102 5C072 5/253 1/40 101C 5C077 5/335 1/46 A 5C079 Fターム(参考) 4M118 AA07 AB10 BA10 FA08 GA10 GB01 GB20 GC08 GC11 HA02 HA21 5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 BC01 BC07 CB23 5B057 BA02 BA13 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC03 CE02 DA08 5C022 BA02 BA06 BA16 5C024 AA06 BA00 CA05 DA01 DA04 FA02 FA11 GA06 GA11 HA24 5C051 AA01 BA03 DA03 DB01 DB23 DB29 DB31 DC02 DC04 DC07 DE13 EA01 FA04 5C072 AA01 BA20 CA05 CA07 CA20 DA09 DA15 EA05 FA07 QA11 VA03 WA04 XA10 5C077 LL02 LL11 LL19 MM03 MP08 PP09 PP21 PP32 PP43 PP51 RR19 SS01 SS03 TT09 TT10 5C079 HB01 JA13 JA17 JA23 JA27 LA39 MA02 NA02 NA29 PA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光を受光するための光電変換素子
    と、 非可視光を受光するための光電変換素子と、 前記可視光用の光電変換素子に入射する光から当該可視
    光用の光電変換素子へ入射前に非可視光を除くようにす
    る非可視光除去手段と、 前記非可視光用の光電変換素子に入射する光から当該非
    可視光用の光電変換素子へ入射前に可視光を除くように
    する可視光除去手段と、 を一体に構成したことを特徴とするラインセンサ。
  2. 【請求項2】 台座部上に配置された可視光受光用のラ
    インセンサチップと、 前記可視光受光用のラインセンサチップのライン状光電
    変換素子の配列方向に対して赤外線受光用のライン状光
    電変換素子が間隔を開けて平行となるように、前記台座
    部上に配置された赤外線受光用のラインセンサチップ
    と、 前記可視光受光用のラインセンサチップに入射する光の
    光路上に配置され、かつ前記台座部のホルダ部に保持さ
    れた赤外線カットフィルタと、 前記赤外線受光用のラインセンサチップに入射する光の
    光路上に配置され、かつ前記台座部のホルダ部に保持さ
    れた可視光線カットフィルタと、 を一体に構成したことを特徴とするラインセンサ。
  3. 【請求項3】 互いに平行に並べて同一チップ上に構成
    された可視光用のライン状光電変換素子及び非可視光用
    のライン状光電変換素子と、 前記可視光用の光電変換素子に入射する光から当該可視
    光用の光電変換素子へ入射前に非可視光を除くようにす
    る非可視光除去手段と、 前記非可視光用の光電変換素子に入射する光から当該非
    可視光用の光電変換素子へ入射前に可視光を除くように
    する可視光除去手段と、 前記非可視光除去手段から前記非可視光用の光電変換素
    子に光が入射しないように遮光すると共に、前記可視光
    除去手段から前記可視光用の光電変換素子に光が入射し
    ないように遮光する遮光手段と、 を一体に構成したことを特徴とするラインセンサ。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3の何れか1項
    記載のラインセンサを備えた画像処理装置であって、光
    源で発光された光をフィルム原稿に透過させ、この透過
    光を前記ラインセンサで受光して非可視光画像データと
    可視光画像データとをそれぞれ別々に読み取り、前記フ
    ィルムの傷又は前記フィルムに付着した塵埃等による不
    良画素が検出されている非可視光画像データに基づい
    て、可視光画像データの不良画素に対応した補正処理を
    実行するよう構成されたことを特徴とする画像処理装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219832A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Smk Corp カメラ付き電子機器
CN106969842A (zh) * 2017-04-17 2017-07-21 武汉联钧科技有限公司 一种光电传感器及红外测温仪
EP3819597A1 (de) * 2019-11-07 2021-05-12 Max Aicher GmbH & Co. KG Abschirmeinheit zur abgeschirmten anordnung eines sensors, sensoranordnung mit einer derartigen abschirmeinheit und behälter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008219832A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Smk Corp カメラ付き電子機器
CN106969842A (zh) * 2017-04-17 2017-07-21 武汉联钧科技有限公司 一种光电传感器及红外测温仪
EP3819597A1 (de) * 2019-11-07 2021-05-12 Max Aicher GmbH & Co. KG Abschirmeinheit zur abgeschirmten anordnung eines sensors, sensoranordnung mit einer derartigen abschirmeinheit und behälter

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