JP2001015730A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2001015730A
JP2001015730A JP11188775A JP18877599A JP2001015730A JP 2001015730 A JP2001015730 A JP 2001015730A JP 11188775 A JP11188775 A JP 11188775A JP 18877599 A JP18877599 A JP 18877599A JP 2001015730 A JP2001015730 A JP 2001015730A
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transfer
signal charges
sensor
vertical
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JP11188775A
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English (en)
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Tokuyuki Taniyama
徳亨 谷山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号電荷の高精度の高速垂直転送が可能な固
体撮像素子の提供。 【解決手段】 マトリクス状に配列された複数センサに
より入射光が光電変換された信号電荷が、センサ間に垂
直方向に設けた垂直転送部5a、5b・・に、フレーム
読出し又はフィールド読出しで読出され垂直方向に転送
され、垂直転送部5a、5b・・は、センサ1a1・・
にトランスファゲート2で接続され、2相駆動される垂
直転送素子3a1・・が直列接続され、隣接配列される
垂直転送素子3a1・・の駆動電極の間隙位置に電位障
壁領域6aが設けられた構成で、2相駆動電極に2相駆
動信号が印加され信号電荷が転送チャネル内を垂直転送
され、信号電荷の転送残しのない高精度の垂直転送を、
2相駆動による簡単な制御動作により従来の4倍の高速
度で行うことが可能になり、フィールド読出し動作で
は、信号電荷の読出と混合を同時に行って動作を簡略化
することも可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子に係
り、特にCCD(Charge Coupled Device ;電荷転送素
子)構造の電荷転送部を備えた固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像素子は、図8に示すよう
な構成となっていて、PN接合ダイオードなどで形成さ
れ、被撮像体からの入射光の強度に比例した信号電荷を
発生するセンサ1a1、1a2・・、1b1、1b2・
・がマトリクス形状に配列されており、マトリクスの列
方向に配列される隣接するセンサ列S1〜S3間におい
て、マトリクスの列方向には、対応するセンサから信号
電荷を読出し、マトリクスの列方向に転送する複数列の
垂直転送部5a、5b・・が配列されている。実際に
は、センサ1a1・・は列方向に500個程度配列され
てセンサ列を構成し、このセンサ列が、所定の間隔で5
00〜800本並列に配列され、これらのセンサ列間
に、垂直転送部5a、5b・・が配列されているが、説
明を簡単にするために、図8には、4個のセンサで構成
される3列のセンサ列S1〜S3と、これらのセンサ列
にそれぞれ対応して配列される3列の垂直転送部5a〜
5cのみが示されている。そして、これらの垂直転送部
5a〜5cには、垂直転送部5a〜5cから転送される
信号電荷を順次読出し、これらの信号電荷をマトリクス
の行方向に転送し、図示せぬ電気信号変換部に出力する
水平転送部10が接続されている。
【0003】ところで、垂直転送部5aは、垂直転送素
子3a1〜3a8が直列に接続されて構成され、垂直転
送素子3a1、3a2が、センサ1a1に対応して配置
され、センサ1a1と垂直転送素子3a1が、トランス
ファーゲート2で接続されており、垂直転送素子3a
3、3a4が、センサ1a2に対応して配置され、セン
サ1a2と垂直転送素子3a3が、トランスファーゲー
ト2で接続されている。同様にして、垂直転送素子3a
5、3a6が、センサ1a3に対応して配置され、セン
サ1a3と垂直転送素子3a5が、トランスファーゲー
ト2で接続されており、垂直転送素子3a7、3a8
が、センサ1a4に対応して配置され、センサ1a4と
垂直転送素子3a7が、トランスファーゲート2で接続
されている。さらに、垂直転送部5b、5cにおいて
も、それぞれ垂直転送素子3b1〜3b8とセンサ1b
1〜1b4との間、及び垂直転送素子3c1〜3c8と
センサ1c1〜1c4との間には、垂直転送部5aと同
様な接続配設条件が設定されている。
【0004】また、センサ1a1と垂直転送素子3a
1、3a2、センサ1b1と垂直転送素子3b1、3b
2、センサ1c1と垂直転送素子3c1、3c2で、奇
数ラインLo1の転送ユニットが構成され、センサ1a
2と垂直転送ユニット3a3、3a4、センサ1b2と
垂直転送ユニット3b3、3b4、センサ1c2と垂直
転送ユニット3c3、3c4で、偶数ラインLe1の転
送ユニットが構成されており、全く同様にして、奇数ラ
インLo2と偶数ラインLe2の転送ユニットが構成さ
れている。
【0005】そして、垂直転送部5aでは、垂直転送素
子3a1、3a5に第1相の駆動電極が接続され、垂直
転送素子3a2、3a6に第2相の駆動電極が接続さ
れ、垂直転送素子3a3、3a7に第3相の駆動電極が
接続され、垂直転送素子3a4、3a8に第4相の駆動
電極が接続されている。同様にして、垂直転送部5b、
5cにおいても、それぞれ垂直転送素子3b1〜3b
8、3c1〜3c8に対して、垂直転送部5aと同様な
関係で、第1相の駆動電極ないし第4相の駆動電極が接
続されている。これらの第1相の駆動電極ないし第4相
の駆動電極には、それぞれ位相を異にする方形波状の駆
動信号が印加されて、信号電荷の読出しと垂直方向の転
送とが行われるように構成されている。
【0006】このような構成の従来の固体撮像素子のフ
レーム読出し動作を、図11を参照して説明する。第1
相の駆動電極ないし第4相の駆動電極に印加される駆動
信号V1〜V4は、それぞれ図11(a)に示すよう
に、タイミング区間Tx(x;整数)に対応するポテン
シャルの波形を有し、互いに位相を異にする方形波信号
である。タイミング区間T2において、垂直転送部5a
の垂直転送素子3a1、3a5、垂直転送部5bの垂直
転送素子3b1、3b5、垂直転送部5cの垂直転送素
子3c1、3c5に接続される第1の駆動電極に印加さ
れる第1相の駆動信号は読出電圧VTに設定される。こ
のために、タイミング区間T2において、垂直転送部5
aでは、センサ1a1、1a3からは、トランスファゲ
ート2を介して、垂直転送素子3a1、3a5に、垂直
転送部5bでは、センサ1b1、1b5からは、トラン
スファゲート2を介して、垂直転送素子3b1、3b5
に、垂直転送部5cでは、センサ1c1、1c5から
は、トランスファゲート2を介して、垂直転送素子3c
1、3c5にそれぞれ信号電荷が読み出される。
【0007】このようにして、読み出された奇数ライン
Lo1、Lo2の信号電荷は、各相の駆動信号のV−h
igh或いはV−lowへの変化に対応して変化する各
垂直転送素子の転送チャネルのポテンシャルに基づき、
タイミング区間T3〜T5を経て、タイミング区間T6
〜T13の区間Aにおいて、一番ポテンシャルが深いポ
テンシャルバケットの垂直方向への移動に伴って、矢印
Yに示す垂直方向に順次転送されて、水平転送部10に
転送蓄積される。次いで、同様にして、第3相の駆動信
号を読出電圧YTに設定することにより、垂直転送部5
a〜5cにおいて、第3相の駆動電極と第4相の駆動電
極とに接続された偶数ラインLe1、Le2の信号電荷
が矢印Yに示す垂直転送方向に転送される。
【0008】次に、従来の固体撮像素子のフィールド読
出し動作を、図12を参照して説明する。このフィール
ド読出し動作時には、タイミング区間T2において、垂
直転送部5aの垂直転送素子3a1、3a5、垂直転送
部5bの垂直転送素子3b1、3b5、垂直転送部5c
の垂直転送素子3c1、3c5に接続される第1の駆動
電極に印加される第1相の駆動信号は読出電圧VTに設
定される。このために、タイミング区間T2において、
垂直転送部5aでは、センサ1a1、1a3からは、ト
ランスファゲート2を介して、垂直転送素子3a1、3
a5に、垂直転送部5bでは、センサ1b1、1b5か
らは、トランスファゲート2を介して、垂直転送素子3
b1、3b5に、垂直転送部5cでは、センサ1c1、
1c5からは、トランスファゲート2を介して、垂直転
送素子3c1、3c5にそれぞれ信号電荷が読み出され
る。
【0009】次いで、タイミング区間T4において、垂
直転送部5aの垂直転送素子3a3、3a7、垂直転送
部5bの垂直転送素子3b3、3b7、垂直転送部5c
の垂直転送素子3c3、3c7に接続される第3の駆動
電極に印加される第3相の駆動信号は読出電圧VTに設
定される。このために、タイミング区間T4において、
垂直転送部5aでは、センサ1a2、1a4からは、ト
ランスファゲート2を介して、垂直転送素子3a3、3
a7に、垂直転送部5bでは、センサ1b2、1b4か
らは、トランスファゲート2を介して、垂直転送素子3
b3、3b7に、垂直転送部5cでは、センサ1c2、
1c4からは、トランスファゲート2を介して、垂直転
送素子3c3、3c7にそれぞれ信号電荷が読み出され
る。
【0010】そして、タイミング区間T5を経て、タイ
ミング区間T6において、読み出された信号電荷の電荷
混合Mが行われ、読み出され電荷混合された信号電荷
は、各相の駆動信号のV−high或いはV−lowへ
の変化に対応して変化する各垂直転送素子の転送チャネ
ルのポテンシャルに基づき、タイミング区間T7〜T1
4の区間Bにおいて、一番ポテンシャルが深いポテンシ
ャルバケットの垂直方向への移動に伴って、矢印Yに示
す垂直方向に順次転送されて、水平転送部10に転送蓄
積される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の固体撮像
素子では、フレーム読出し動作時には、図11(a)、
(b)に示す期間Aで、奇数ラインLo1、Lo2の信
号電荷の垂直転送が行われ、フィールド読出し動作時に
は、図12(a)、(b)に示す期間Bで、信号電荷の
垂直転送が行われ、垂直転送にかなり時間がかかると共
に、駆動制御のタイミングも複雑である。また、図9に
示すように、例えば、第3相駆動信号V3で読出を行う
場合には、センサ1a4のc部分のポテンシャルが深く
なり、センサ1a4から信号電荷が読み出されるが、こ
の時、隣接するセンサ1a3のb部分が、センサ1a4
のc部分のポテンシャルの深まりの影響を受けて、ポテ
ンシャルが深まり、センサ1a3のb部分に信号電荷が
溜り易くなる。このために、センサ1a4と隣接するセ
ンサ1a3とで、同時に信号電荷を読み出そうとする
と、センサ1a3のb部分の信号電荷が読出されずに、
信号電荷の読出し残りが発生し易くなり、フィールド読
出し時にも全センサから同時に信号電荷を読出すことは
できない。
【0012】さらに、従来の固体撮像素子では、図10
に示すように、駆動電極7a〜7dの直下の垂直転送素
子の転送チャネルのポテンシャルにポテンシャル不均一
部Aが存在したり、隣接する駆動電極間の絶縁膜厚部8
によって、対応する垂直転送素子の転送チャネルの駆動
信号によるポテンシャルにポテンシャル窪み(DIP)
Bが生じることがあり、これが原因で転送残しが発生
し、信号電荷の転送が高精度で行われないことがある。
【0013】本発明は、前述したような固体撮像素子の
垂直転送動作の現状に鑑みてなされたものであり、その
目的は、信号電荷に対する高精度の垂直転送動作を高速
度で行うことが可能な固体撮像素子を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、各画素に対応する複数のセ
ンサがマトリクス状に配列され、入射光に対応する信号
電荷を光電変換により生成する感光部と、複数のセンサ
間にマトリクスの列に沿って垂直方向に配列され、各セ
ンサにトランスファゲートでそれぞれ接続され、信号電
荷の転送チャネルを備え、それぞれに駆動電極が接続さ
れた複数の垂直転送素子が、互いに直列に接続されて構
成され、センサから読み出される信号電荷を垂直方向に
転送する垂直転送部と、垂直転送部から転送される信号
電荷を水平方向に転送し外部に出力する水平転送部と、
互いに隣接配列される垂直転送素子の駆動電極に、2相
の駆動信号を印加することにより、信号電荷を垂直転送
部の転送チャネル内で転送させる2相駆動手段と、互い
に隣接配列される前記垂直転送素子の駆動電極間の間隙
位置に対応して、前記垂直転送部に設けられる電位障壁
領域とを有することを特徴とするものである。
【0015】このような手段によると、互いに隣接配列
される垂直転送素子の駆動電極間の間隙位置に対応し
て、垂直転送部には電位障壁領域が設けられているの
で、信号電荷の転送残しがなくなり、簡単な2相駆動の
制御動作によって、信号電荷の高精度の垂直転送が行わ
れる。
【0016】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明において、各セン
サに対して、互いに隣接配置される2個の前記垂直転送
素子が対応して配設され、各センサと対応する2個の垂
直転送素子との間に、トランスファゲートが、それぞれ
形成されていることを特徴とするものである。
【0017】このような手段によると、互いに隣接配列
される垂直転送素子の駆動電極間の間隙位置に対応し
て、垂直転送部には電位障壁領域が設けられているの
で、信号電荷の転送残しがなくなり、各センサと対応す
る2個の垂直転送素子との間に、トランスファゲートが
それぞれ形成されているので、さらに簡単な2相駆動の
制御動作によって、信号電荷の読出しと混合とを同時に
行うフィールド読出しを行って、信号電荷の高精度の垂
直転送が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説明す
る。図1は本実施の形態の要部の構成を示す説明図、図
2は本実施の形態の垂直転送部に形成されるポテンシャ
ルバリアの説明図、図3は本実施の形態の垂直転送部に
形成される他のポテンシャルバリアの説明図、図4は本
実施の形態のフレーム読出動作を示すタイムチャート、
図5は本実施の形態のフィールド読出動作を示すタイム
チャートである。
【0019】図1においては、本実施の形態の構成を、
センサ列S1と対応する垂直転送部5a、及びセンサ列
S2と対応する垂直転送部5bに限って表示している
が、本実施の形態では、実際には、図8ですでに説明し
た従来の固体撮像素子と同様に水平転送部が設けられて
おり、また、センサは列方向に500個程度配列されて
センサ列を構成し、このセンサ列が、所定の間隔で50
0〜800本並列に配列されて、センサがマトリクス形
状に配列され、これらのセンサ列間に垂直転送部5a、
5b・・が配列されている。以下の説明では、簡単のた
めに、図1に示された範囲に基づいた説明を行うことに
する。
【0020】本実施の形態では、センサ1a1〜1a3
からなるセンサ列S1に対応して、センサ1a1とトラ
ンスファゲート2で接続される垂直転送素子3a1、セ
ンサ1a2とトランスファゲート2で接続される垂直転
送素子3a2、センサ1a3とトランスファゲート2で
接続される垂直転送素子3a3からなる垂直転送部5a
が設けられている。同様にして、センサ1b1〜1b3
からなるセンサ列S2に対応して、センサ1b1とトラ
ンスファゲート2で接続される垂直転送素子3b1、セ
ンサ1b2とトランスファゲート2で血族される垂直転
送素子3b2、センサ1b3とトランスファゲート2で
接続される垂直転送素子3b3からなる垂直転送部5b
が設けられている。
【0021】また、本実施の形態では、図2に垂直転送
部5aについて示すように、垂直転送素子3a1、3a
2、3a3には、それぞれ第1相の駆動信号が印加され
る駆動電極7a、第2相の駆動信号が印加される駆動電
極7b、第1相の駆動信号が印加される駆動電極7aが
接続されて、2相駆動方式に構成されている。そして、
駆動電極7a、7b間の絶縁厚膜部8に対応するN型半
導体の垂直転送素子3a1、3a2、3a3の端部位置
にN型にドーピングを行わない領域を設けることによ
り、真性半導体の電位障壁領域6aが形成されている。
この垂直転送素子3a1〜3a3の端部位置に形成され
る電位障壁領域は、真性半導体による電位障壁領域6a
に限らず、図3に示すように、N型半導体の垂直転送素
子3a1、3a2、3a3の端部位置に対して、P型に
ドーピングを行う領域を設けることにより、P型ドービ
ングによる電位障壁領域6bを形成することも可能であ
る。本実施の形態では、前述した垂直転送部5aと同様
に、垂直転送部5bについても、電位障壁領域6aまた
は、電位障壁領域6bが形成されている。
【0022】このような構成の本実施の形態のフレーム
読出し動作を、図4を参照して説明する。なお、説明を
簡単にするために、動作の説明は、センサ列S1とセン
サ列S1にトランスファゲート2で接続される垂直転送
部5a、及びセンサ列S2とセンサ列S2にトランスフ
ァゲート2で接続される垂直転送部5bとに限って行う
ことにする。
【0023】本実施の形態では、第1相の駆動電極7a
と第2相の駆動電極7bとに印加される第1相の駆動信
号V1と、第2相の駆動信号V2とは、それぞれ図4
(a)に示すように、タイミング区間Tx(x;整数)
に対応するポテンシャルの波形を有し、互いに位相を異
にする方形波信号である。タイミング区間T2におい
て、垂直転送部5aの垂直転送素子3a1、3a3、垂
直転送部5bの垂直転送素子3b1、3b3に接続され
る第1の駆動電極7aに印加される第1相の駆動信号は
読出電圧VTに設定される。このために、タイミング区
間T2において、垂直転送部5aでは、センサ1a1、
1a3からは、トランスファゲート2を介して、垂直転
送素子3a1、3a3に、垂直転送部5bでは、センサ
1b1、1b3からは、トランスファゲート2を介し
て、垂直転送素子3b1、3b3にそれぞれ信号電荷が
読み出される。
【0024】このようにして、読み出された奇数ライン
の信号電荷は、各相の駆動信号のV−high或いはV
−lowへの変化に対応して変化する各垂直転送素子の
転送チャネルのポテンシャルに基づき、タイミング区間
T3を経て、タイミング区間T4〜T5の区間Cにおい
て、一番ポテンシャルが深いポテンシャルバケットの垂
直方向への移動に伴って矢印Yに示す垂直方向に順次転
送される。この場合、駆動電極7aと駆動電極7b間の
絶縁厚膜部8に対応して垂直転送素子の端部位置に形成
されている電位障壁領域6aによって、信号電荷に対し
て、転送残しのない状態での高精度の垂直転送が行わ
れ、信号電荷は水平転送部10に転送蓄積される。次い
で、同様にして、第2相の駆動信号を読出電圧YTに設
定することにより、垂直転送部5a、5bにおいて、第
2相の駆動電極に接続された偶数ラインの信号電荷が、
矢印Yに示す垂直転送方向に転送される。
【0025】次に、本実施の形態のフィールド読出し動
作を、図5を参照して説明する。このフィールド読出し
動作時には、タイミング区間T2において、垂直転送部
5aの垂直転送素子3a1、3a3、垂直転送部5bの
垂直転送素子3b1、3b3に接続される第1の駆動電
極7aに印加される第1相の駆動信号は読出電圧VTに
設定される。このために、タイミング区間T2におい
て、垂直転送部5aでは、センサ1a1、1a3から、
それぞれトランスファゲート2を介して、垂直転送素子
3a1、3a3に信号電荷が読み出され、垂直転送部5
bでは、センサ1b1、1b3から、それぞれトランス
ファゲート2を介して、垂直転送素子3b1、3b3に
信号電荷が読み出される。
【0026】次いで、タイミング区間T4において、垂
直転送部5aの垂直転送素子3a2、垂直転送部5bの
垂直転送素子3b2に接続される第2の駆動電極7bに
印加される第2相の駆動信号は読出電圧VTに設定され
る。このために、タイミング区間T4において、垂直転
送部5aでは、センサ1a2から、トランスファゲート
2を介して、垂直転送素子3a2に信号電荷が読み出さ
れ、垂直転送部5bでは、センサ1b2から、トランス
ファゲート2を介して、垂直転送素子3b2に信号電荷
が読み出され、信号電荷に対して読出と同時に電荷混合
が行われ、図5(b)に示すように、信号電荷の読出及
び電荷混合RMが行われる。
【0027】そして、タイミング区間T5を経て、読出
し混合された信号電荷は、各相の駆動信号のV−hig
h或いはV−lowへの変化に対応して変化する各垂直
転送素子の転送チャネルのポテンシャルに基づき、タイ
ミング区間T6〜T7の区間Cにおいて、一番ポテンシ
ャルが深いポテンシャルバケットの垂直方向への移動に
伴って、矢印Yに示す垂直方向に順次転送される。この
場合、駆動電極7aと駆動電極7b間の絶縁厚膜部8に
対応して垂直転送素子の端部位置に形成されている電位
障壁領域6aによって、信号電荷に対して、転送残しの
ない状態での高精度の垂直転送が行われ、信号電荷は水
平転送部10に転送蓄積される。
【0028】以上に説明したように、本実施の形態によ
ると、2相駆動方式でフレーム読出、或いはフィールド
読出による信号電荷の垂直転送が行われ、垂直転送部5
a、5bにおいて、第1相の駆動信号が印加される駆動
電極7aと第2相の駆動信号が印加される駆動電極7b
間の絶縁厚膜部8に対応する垂直転送素子の端部位置
に、電位障壁領域6aが形成されているので、信号電荷
の転送残しをなくすることが可能なると共に、信号電荷
の高精度の垂直転送を、2相駆動方式により従来の1/
4の転送時間で高速度で行うことが可能になり、さら
に、フィールド読出し動作では、信号電荷の読出と混合
を同時に行って、動作を簡略化することも可能になる。
【0029】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を、図6及び図7を参照して説明する。図6は本
発明の第2の実施の形態の要部の構成を示す説明図、図
7は本実施の形態のフィールド読出動作を示すタイムチ
ャートである。
【0030】本実施の形態は、垂直転送動作時にフィー
ルド読出し動作のみを行う構成のものであり、図6に示
すように、すでに図1を参照して説明した第1の実施の
形態に対して、センサ列S1と対応する垂直転送部5a
においては、センサ1a1には垂直転送素子3a1、3
a2が対応付けられ、センサ1a1は、垂直転送素子3
a1、3a2とそれぞれトランスファゲート2で接続さ
れ、センサ1a2には垂直転送素子3a2、3a3が対
応付けられ、センサ1a2は、垂直転送素子3a2、3
a3とそれぞれトランスファゲート2で接続され、セン
サ1a3には垂直転送素子3a3、3a4が対応付けら
れ、センサ1a3は垂直転送素子3a3、3a4とそれ
ぞれトランスファゲート2で接続されている。
【0031】同様にして、センサ列S2と対応する垂直
転送部5bにおいては、センサ1b1には垂直転送素子
3b1、3b2が対応付けられ、センサ1b1は、垂直
転送素子3b1、3b2とそれぞれトランスファゲート
2で接続され、センサ1b2には垂直転送素子3b2、
3b3が対応付けられ、センサ1b2は、垂直転送素子
3b2、3b3とそれぞれトランスファゲート2で接続
され、センサ1b3には垂直転送素子3b3、3b4が
対応付けられ、センサ1b3は垂直転送素子3b3、3
b4とそれぞれトランスファゲート2で接続されてい
る。本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに図1
を参照して説明した第1の実施の形態と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0032】このような構成の本実施の形態のフィール
ド読出し動作を、図7を参照して説明する。このフィー
ルド読出し動作時には、タイミング区間T2において、
垂直転送部5aの垂直転送素子3a2、3a4、垂直転
送部5bの垂直転送素子3b2、3b4に接続される第
1の駆動電極7aに印加される第1相の駆動信号が読出
電圧VTに設定される。このために、タイミング区間T
2において、垂直転送部5aでは、センサ1a1、1a
2から、トランスファゲート2を介して、垂直転送素子
3a2に信号電荷が読み出され、読み出された信号電荷
が同時に混合され、センサ1a3、1a4から、トラン
スファゲート2を介して、垂直転送素子3a4に信号電
荷が読み出され、読み出された信号電荷が同時に混合さ
れる。同様にして、垂直転送部5bでは、センサ1b
1、1b2から、トランスファゲート2を介して、垂直
転送素子3b2に信号電荷が読み出され、読み出された
信号電荷が同時に混合され、センサ1b3、1b4か
ら、トランスファゲート2を介して、垂直転送素子3b
4に信号電荷が読み出され、読み出された信号電荷が同
時に混合され、垂直転送部5a、5bでは、図7(b)
に示すように、信号電荷の読出及び電荷混合RMが行わ
れる。
【0033】そして、タイミング区間T3を経て、読出
し混合された信号電荷は、各相の駆動信号のV−hig
h或いはV−lowへの変化に対応して変化する各垂直
転送素子の転送チャネルのポテンシャルに基づき、タイ
ミング区間T4〜T5の区間Eにおいて、一番ポテンシ
ャルが深いポテンシャルバケットの垂直方向への移動に
伴って、矢印Yに示す垂直方向に順次転送される。この
場合、駆動電極7aと駆動電極7b間の絶縁厚膜部8に
対応して垂直転送素子の端部位置に形成されている電位
障壁領域6aによって、信号電荷に対して、転送残しの
ない状態での高精度の垂直転送が行われ、信号電荷は水
平転送部10に転送蓄積される。
【0034】以上に説明したように、本実施の形態によ
ると、隣接するセンサからの信号情報を対応する共通の
垂直転送素子に読出し同時混合する2相駆動方式によ
り、フィールド読出による信号電荷の垂直転送が行わ
れ、垂直転送部5a、5bにおいて、第1相の駆動信号
が印加される駆動電極7aと第2相の駆動信号が印加さ
れる駆動電極7b間の絶縁厚膜部8に対応する垂直転送
素子の端部位置に、電位障壁領域が形成されているの
で、信号電荷の転送残しをなくすることが可能になり、
信号電荷の高精度の垂直転送を、2個のセンサからの信
号電荷の読出と混合を同時に行って、より動作を簡略化
して従来の1/4の転送時間で高速度で行うことが可能
になる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、各画素に
対応する複数のセンサがマトリクス状に配列された感光
部によって、入射光に対応する信号電荷が光電変換によ
り生成され、複数のセンサ間に、マトリクスの列に沿っ
て垂直方向に複数列配列される垂直転送部によって、信
号電荷が読み出され垂直方向に転送されるが、垂直転送
部は、各センサにトランスファゲートでそれぞれ接続さ
れ、信号電荷の転送チャネルを備え、それぞれに駆動電
極が接続された複数の垂直転送素子が、互いに直列に接
続されて構成されており、2相駆動手段によって、互い
に隣接して配列される垂直転送素子の駆動電極に、2相
の駆動信号が印加されて、信号電荷が垂直転送部の転送
チャネル内を転送され、垂直転送部から転送される信号
電荷は水平転送部に蓄積され、水平転送部によって、水
平方向に転送されて外部に出力されるが、互いに隣接配
列される垂直転送素子の駆動電極間の間隙位置に対応し
て、垂直転送部には電位障壁領域が設けられているの
で、信号電荷の転送残しをなくすることが可能になり、
2相駆動手段による簡単な制御動作によって、信号電荷
の高精度の垂直転送を高速度で行うことが可能になる。
【0036】請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、各センサに対して、
互いに隣接配置される2個の前記垂直転送素子が対応し
て配設され、各センサと対応する2個の垂直転送素子と
の間に、トランスファゲートがそれぞれ形成されている
ので、より簡単な2相駆動手段による制御動作によっ
て、信号電荷の読出しと混合とを同時に行うフィールド
読出し動作を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部の構成を示す
説明図である。
【図2】同実施の形態の垂直転送部に形成されるポテン
シャルバリアの説明図である。
【図3】同実施の形態の垂直転送部に形成される他のポ
テンシャルバリアの説明図である。
【図4】同実施の形態のフレーム読出動作を示すタイム
チャートである。
【図5】同実施の形態のフィールド読出動作を示すタイ
ムチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の要部の構成を示す
説明図である。
【図7】同実施の形態のフィールド読出動作を示すタイ
ムチャートである。
【図8】従来の固体撮像素子の構成を示す説明図であ
る。
【図9】従来の固体撮像素子に生じ易い読出残しの説明
図である。
【図10】従来の固体撮像素子に生じる電位窪みの説明
図である。
【図11】従来の固体撮像素子のフレーム読出動作を示
すタイムチャートである。
【図12】従来の固体撮像素子のフィールド読出動作を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a1〜1a3、1b1〜1b3・・センサ、2・・ト
ランスファゲート、3a1〜3a3、3b1〜3b3・
・垂直転送素子、5a、5b・・垂直転送部、6a、6
b・・電位障壁領域、8・・絶縁厚膜部、10・・水平
転送部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素に対応する複数のセンサがマトリ
    クス状に配列され、入射光に対応する信号電荷を光電変
    換により生成する感光部と、 前記複数のセンサ間に、マトリクスの列に沿って垂直方
    向に配列され、各センサにトランスファゲートでそれぞ
    れ接続され、前記信号電荷の転送チャネルを備え、それ
    ぞれに駆動電極が接続された複数の垂直転送素子が、互
    いに直列に接続されて構成され、前記センサから読み出
    される前記信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部
    と、 前記垂直転送部から転送される信号電荷を水平方向に転
    送し外部に出力する水平転送部と、 互いに隣接配列される前記垂直転送素子の前記駆動電極
    に、2相の駆動信号を印加することにより、前記信号電
    荷を前記転送チャネル内で転送させる2相駆動手段と、 互いに隣接配列される前記垂直転送素子の駆動電極間の
    間隙位置に対応して、前記垂直転送部に設けられる電位
    障壁領域とを有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記各センサに対して、互いに隣接配置
    される2個の前記垂直転送素子が対応して配設され、各
    センサと対応する2個の垂直転送素子との間に、前記ト
    ランスファゲートが、それぞれ形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8901254B2 (en) 2010-03-29 2014-12-02 Ube Industries, Ltd. Process for preparing polycarbonate diol diacrylate and high-purity polycarbonate diol diacrylate

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