JP2001015692A - 低消費電力型半導体集積回路装置 - Google Patents

低消費電力型半導体集積回路装置

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JP2001015692A
JP2001015692A JP11187277A JP18727799A JP2001015692A JP 2001015692 A JP2001015692 A JP 2001015692A JP 11187277 A JP11187277 A JP 11187277A JP 18727799 A JP18727799 A JP 18727799A JP 2001015692 A JP2001015692 A JP 2001015692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1のフリップフロップと第2のフリップフ
ロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わせ回
路を有する半導体集積回路装置において、低消費電力化
の手段を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1のフリップフロップ4と第2のフリ
ップフロップ7の間にクリティカルパスを形成する組み
合わせ回路6を有する半導体集積回路装置において、前
記第1のフリップフロップ4の出力信号を信号電圧レベ
ルを上げる第1のレベルシフター5に入力し、前記第1
のレベルシフター5からの出力信号を前記クリティカル
パスを形成する組み合わせ回路6入力し、前記組み合わ
せ回路6からの出力を前記第2のフリップフロップ7に
入力し、前記第2のフリップフロップ7からの出力信号
を信号電圧レベルを下げる第2のレベルシフター8に入
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリップフロップ
とフリップフロップの間に組み合わせ回路を有する構造
の単一クロックで動作する低消費電力型半導体集積回路
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下の従来例は、日経BP社発行の文献
「低電力LSIの技術白書」(1994年)のPar
t.2を参考にしている。
【0003】半導体集積回路の動作時の消費電力は、 P=CL(VDD−Vt)2f (1) と表せる。ここでCLは負荷容量、VDDは電源電圧、V
tは半導体デバイスの閾値電圧、fは動作周波数を表
す。式(1)から半導体集積回路を低消費電力化するた
めには、半導体集積回路の回路に供給する電源電圧を低
く設定することが効果的である。
【0004】一方、MOSインバータの動作速度につい
ていえば、ゲート遅延は、 τ∝CLDD/(VDD−Vt)2 (2) と表わせ、MOSインバータがスイッチング・オンする
に要する時間は、負荷容量が小さいほど、また、(電源
電圧−半導体デバイスの閾値電圧)が大きいほど短くな
る。
【0005】半導体集積回路の電源電圧を下げることに
よる低消費電力化と同時に、低電源電圧化による動作速
度の劣化を改善する従来方法について、積和回路を例に
示す。この積和回路は半導体集積回路装置の1/20の
回路規模を占め、この半導体集積回路装置のクリティカ
ルパスはこの積和回路で決まっていると仮定して今後の
説明をする。
【0006】まず図3に基本的な積和回路を示す。図3
において、21はA入力端子、22はB入力端子、23
はC入力端子、24はシステムクロック入力端子、25
a,25b,25c,25dはフリップフロップ、26
は乗算器、27は加算器、28は出力端子を表す。
【0007】この積和回路により、A入力端子21の入
力信号aとB入力端子22の入力信号b、そしてC入力
端子23の入力信号cがシステムクロック入力端子24
のシステムクロック信号によりそれぞれフリップフロッ
プ25a,25b,25cに取り入られ、フリップフロ
ップ25a,25bの出力信号は乗算器26によって乗
算され、乗算器26の出力は加算器27によってフリッ
プフロップ25cの出力と加算され、クロック端子24
の次の立ち上がりでフリップフロップ25dに取り入ら
れる。この結果a×b+cはフリップフロップ25dか
ら出力端子28に出力される。
【0008】次に図4に半導体集積回路の電源電圧を下
げることによる低消費電力化と同時に、低電源電圧化に
よる動作速度の劣化を改善する方法としてパイプライン
化を用いた従来例の構成図を示す。
【0009】図4において、21はA入力端子、22は
B入力端子、23はC入力端子、24はシステムクロッ
ク入力端子、25a,25b,25c,25dはフリッ
プフロップ、25e,25fは新たに追加されたフリッ
プフロップ、26は乗算器、27は加算器、28は出力
端子を表す。
【0010】この積和回路により、A入力端子21の入
力信号aとB入力端子22の入力信号b、そしてC入力
端子23の入力信号cがクロック入力端子24のシステ
ムクロック信号によりそれぞれフリップフロップ25
a,25b,25cに取り入られ、フリップフロップ2
5a,25bの出力信号は乗算器26によって乗算さ
れ、乗算器26の出力はまず、いったんフリップフロッ
プ25eに取り入れられる。同様にフリップフロップ2
5cの出力もいったんフリップフロップ25fに取り入
れられる。フリップフロップ25eとフリップフロップ
25fの出力は、加算器27によって加算され、クロッ
ク端子24の次の立ち上がりでフリップフロップ25d
に取り入られる。この結果a×b+cはフリップフロッ
プ25dから出力端子28に出力される。
【0011】このようにパイプライン化することによ
り、a×b+cの演算はa×bの乗算とその結果に対す
るcの加算という演算に分けられる。例えば、a×b+
cの演算を16ビット×16ビット+32ビットと仮定
すると、16ビット×16ビットの演算に全演算時間の
70%程度の演算時間を費やしていると仮定するとシス
テムクロック入力24の周波数を同じにしたまま、電源
電圧は30%程度下げることが可能である。従って、こ
の積和部分の消費電力はほぼ50%程度まで低減でき
る。しかも、この積和部分がこの半導体集積回路装置の
クリティカルパスで残りの部分も同時に低電圧化できる
のでこの効果はもっと大きい。
【0012】しかし、パイプライン化のみでは、乗算器
26がクリティカルパスとなりこれ以上に電源電圧を下
げられない。上の例では乗算器を16ビット×16ビッ
トと仮定したが、今後ますます乗算器のビット数が多く
なり、乗算器の演算にかかる時間は延び、パイプライン
化の効果は少なくなる傾向にある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の低
消費電力型半導体集積回路装置においては、パイプライ
ン化だけでは、今後携帯機器の動作寿命の長時間化に対
する市場の要望を満足させることができない。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、第1のフリップフロップと第2のフリップフロッ
プの間に組み合わせ回路を有する構造の単一クロックで
動作する半導体集積回路装置において、パイプライン化
だけでなく新たな低消費電力化の方法を提供することに
より、携帯機器の動作寿命の長時間化する更なる手段を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の請求項1では、第1のフリップフロップと第2
のフリップフロップの間にクリティカルパスを形成する
組み合わせ回路を有する半導体集積回路装置において、
前記第1のフリップフロップは第1の電源電圧で動作
し、前記第2のフリップフロップと前記組み合わせ回路
は第2の電源電圧で動作することを特徴としている。
【0016】また、この目的を達成するため本発明の請
求項2では、第1のフリップフロップと第2のフリップ
フロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わせ
回路を有する半導体集積回路装置において、前記組み合
わせ回路内の半導体素子の閾値電圧は、前記第1のフリ
ップフロップの半導体素子と前記第2のフリップフロッ
プの半導体素子の閾値電圧よりも低いことを特徴として
いる。
【0017】さらに、この目的を達成するため本発明の
請求項4では、第1のフリップフロップと第2のフリッ
プフロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わ
せ回路を有する半導体集積回路装置であって、前記第1
のフリップフロップは第1の電源電圧で動作し、前記第
2のフリップフロップと前記組み合わせ回路は第2の電
源電圧で動作し、前記組み合わせ回路内の半導体素子の
閾値電圧は、前記第1のフリップフロップの半導体素子
と前記第2のフリップフロップの半導体素子の閾値電圧
よりも低いことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の構成により、半導体集積
回路装置のクリティカルパスを構成する回路部分の電源
電圧を選択的に高くすることができる。また、半導体集
積回路装置のクリティカルパスを構成する回路部分の電
源電圧は前のままで、半導体集積回路装置のクリティカ
ルパスを構成する回路部分以外の電源電圧を選択的に低
くすることもできる。従来例の積部分に他の部分と異な
る電源を用意することにより、半導体集積回路装置の残
りの約95%を占める回路部分の電源電圧を低減でき、
半導体集積回路装置全体の消費電力を減少させることが
可能になっている。以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1で、半導体集積回路装置のクリティカルパスを形成
していた組み合わせ回路に本発明の対策を施した構成図
である。
【0020】図1において、1は第1の電源電圧を供給
する端子、11は第2の電源電圧を供給する端子、2は
信号入力端子、3はシステムクロック入力端子、4は第
1のフリップフロップ、4a,4b,4c,4dはそれ
ぞれ第1のフリップフロップ4の第1の電源電圧用端
子、信号入力端子、システムクロック入力端子、信号出
力端子であり、5は信号電圧レベルを上げる第1のレベ
ルシフター、5a,5b,5c,5dはそれぞれ信号電
圧レベルを上げる第1のレベルシフター5の第1の電源
電圧用端子、第2の電源電圧用端子、信号入力端子、信
号出力端子、6は半導体集積回路装置のクリティカルパ
スを従来形成していた組み合わせ回路、6a、6b,6
cはそれぞれ半導体集積回路装置のクリティカルパスを
従来形成していた組み合わせ回路の第1の電源電圧用端
子、信号入力端子、信号出力端子、7は第2のフリップ
フロップ、7a,7b,7c,7dはそれぞれ第2のフ
リップフロップ7の第2の電源電圧用端子、信号入力端
子、システムクロック入力端子、信号出力端子であり、
8は信号電圧レベルを下げる第2のレベルシフター、8
a,8b,8c,8dはそれぞれ信号電圧レベルを下げ
る第2のレベルシフター8の第2の電源電圧用端子、第
1の電源電圧用端子、信号入力端子、信号出力端子であ
る。
【0021】図1において、第1の電源電圧端子1に接
続された第1のフリップフロップ4の入力端子4bから
入力された信号入力端子2の信号は、システムクロック
入力端子3の信号の立ち上がりで取り入れられる。第1
のフリップフロップ4の信号出力端子4dからの出力信
号は信号電圧レベルを上げる第1のレベルシフター5の
信号入力端子5cに入力される。信号電圧レベルを上げ
る第1のレベルシフター5は第1の電源電圧用端子5a
を通して第1の電源電圧端子1に接続され、第2の電源
電圧用端子5bを通して第2の電源電圧端子11に接続
されている。第1のフリップフロップ4の出力信号端子
4dからの出力信号は信号電圧レベルを上げる第1のレ
ベルシフター5によって信号電圧レベルを変換され、前
記信号電圧レベルを上げる第1のレベルシフター5の信
号出力端子5dからの出力信号は半導体集積回路装置の
クリティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路6
の信号入力端子6bに入力される。
【0022】半導体集積回路装置のクリティカルパスを
従来形成していた組み合わせ回路6の電源端子6aは第
2の電源電圧用端子11に接続されている。半導体集積
回路装置のクリティカルパスを従来形成していた組み合
わせ回路6で遅延を受けた信号は、半導体集積回路装置
のクリティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路
6の信号出力端子6cから出力される。半導体集積回路
装置のクリティカルパスを従来形成していた組み合わせ
回路6の信号出力端子6cからの出力信号は、第2のフ
リップフロップ7の信号入力端子7bに入力される。第
2のフリップフロップ7は第2のフリップフロップ7の
電源端子7aを通して第2の電源電圧端子11に接続さ
れている。第2のフリップフロップ7の信号出力端子7
dからの出力信号は信号電圧レベルを下げる第2のレベ
ルシフター8の信号入力端子8cに入力される。信号電
圧レベルを下げる第2のレベルシフター8は第1の電源
電圧用端子8bを通して第1の電源電圧端子1に接続さ
れ、第2の電源電圧用端子8aを通して第2の電源電圧
端子11に接続されている。信号電圧レベルを下げる第
2のレベルシフター8の信号入力端子8cに入力された
信号は、信号レベルが変換された後、信号電圧レベルを
下げる第2のレベルシフター8の信号出力端子8dから
出力される。
【0023】従来例で積和回路が半導体集積回路装置の
1/20の回路規模を占め、この半導体集積回路装置の
クリティカルパスはこの積和回路の積の部分(つまり、
乗算器)で決まっていると仮定して説明した。本発明を
パイプライン化の方法を行った従来の積和回路に適応し
た場合について説明する。
【0024】請求項1で第1のフリップフロップと第2
のフリップフロップの間に組み合わせ回路を有する構造
の単一クロックで動作する半導体集積回路装置におい
て、第1のフリップフロップと第2のフリップフロップ
の間の遅延時間が前記単一クロックの動作周波数の逆数
で規定される時間より大きいもの、また、本発明の実施
の形態1の説明で、半導体集積回路装置のクリティカル
パスを従来形成していた組み合わせ回路6に相当するの
がこの場合は乗算器である。第2の電源電圧端子11の
電源電圧を第1の電源電圧端子1の電源電圧より高く設
定することにより、第2の電源電圧端子11に接続され
ている半導体集積回路装置のクリティカルパスを従来形
成していた組み合わせ回路6、つまり、今の場合は乗算
器の電源電圧を第1の電源電圧端子1に接続されている
第1のフリップフロップと第2のフリップフロップの間
に組み合わせ回路を有する単一クロックで動作する半導
体集積回路装置において、第1のフリップフロップと第
2のフリップフロップの間の遅延時間が前記単一クロッ
クの動作周波数の逆数で規定される時間より小さい部分
に接続されている乗算器以外の回路の電源電圧より高く
設定することにより、システムクロック入力の周波数を
同じにしたまま、乗算器以外の回路の電源電圧を従来例
以上に下げることが可能になる。
【0025】つまり、従来の第1のフリップフロップと
第2のフリップフロップの間に組み合わせ回路を有する
単一クロックで動作する半導体集積回路装置において、
クリティカルパスは乗算器であり、この部分の乗算時間
によりシステムクロックの動作周波数が決まっていた。
請求項1の本発明では、乗算器の部分だけ別電源にし電
源電圧は元のままにする。乗算器以外の部分は、クリテ
ィカルパスでないため前記電源電圧では本来もっと高い
動作周波数で動作する。このことは、元のシステムクロ
ックの動作周波数で動かすのであれば、もっと低い電源
電圧に出来ると言う事である。本半導体集積回路装置の
95%を占める乗算器以外の電源電圧を下げる事によ
り、低消費電力化が可能である。
【0026】本発明に伴う回路の増加による消費電力の
増加、つまり別電源を用意するために必要なDC−DC
コンバータ等による消費電力の増加より乗算器以外の電
源電圧を下げることによる消費電力の減少の方が大きく
なるような値に第1の電源電圧端子1と第2の電源電圧
端子11の電源電圧をそれぞれ選ぶ必要がある。
【0027】本発明において、半導体集積回路装置のク
リティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路6と
して積和回路の乗算器を例にして述べたが、もちろんク
リティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路6は
積和回路の乗算器に限定されるものではない。
【0028】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2で、半導体集積回路装置のクリティカルパスを形成
していた組み合わせ回路に本発明の対策を施した構成図
である。図2において、1は電源電圧を供給する端子、
2は信号入力端子、3はシステムクロック入力端子、4
は第1のフリップフロップ、4a,4b,4c,4dは
それぞれ第1のフリップフロップ4の電源入力端子、信
号入力端子、システムククロック入力端子、信号出力端
子であり、60は半導体集積回路装置のクリティカルパ
スを従来形成していた組み合わせ回路、60a、60
b,60cはそれぞれ半導体集積回路装置のクリティカ
ルパスを従来形成していた組み合わせ回路の電源電圧用
端子、信号入力端子、信号出力端子、7は第2のフリッ
プフロップ、7a,7b,7c,7dはそれぞれ第2の
フリップフロップ7の電源電圧用端子、信号入力端子、
システムククロック入力端子、信号出力端子である。
【0029】第1のフリップフロップと第2のフリップ
フロップの間に組み合わせ回路を有する単一クロックで
動作する半導体集積回路装置において、前記第1のフリ
ップフロップと前記第2のフリップフロップの間の遅延
時間が前記単一クロックの動作周波数の逆数で規定され
る時間より大きいものは、前記組み合わせ回路を構成す
る半導体デバイスの閾値電圧を、前記第1のフリップフ
ロップと前記第2のフリップフロップの間の遅延時間が
前記単一クロックの動作周波数の逆数で規定される時間
より小さい回路を構成する半導体デバイスの閾値電圧よ
りも低く設定している。
【0030】半導体集積回路装置のクリティカルパスを
従来形成していた組み合わせ回路60を構成している半
導体デバイスの閾値電圧を他の回路より低く設定する方
法の一例としては、前記半導体集積回路装置のクリティ
カルパスを従来形成していた組み合わせ回路60を構成
する部分の回路セルのみを半導体集積回路製造時に、更
なるイオン注入により閾値電圧を変更する手法がある。
【0031】半導体集積回路の動作時の消費電力は、式
(1)と表せるためこの部分の消費電力は増加するが、
一方、MOSインバータの動作速度についていえば、ゲ
ート遅延は、式(2)という関係にあるため、半導体集
積回路装置のクリティカルパスを従来形成していた組み
合わせ回路60の動作速度は速くなる。しかも、半導体
集積回路装置のクリティカルパスを従来形成していた組
み合わせ回路60を構成している半導体デバイスのみの
閾値電圧を他の回路より低く設定するのみであるため、
通常半導体デバイスの閾値電圧を下げるとサブスレッシ
ョルド電流が増加し待機時の消費電流が増加するという
欠点を最小限に抑えることが出来る。また、待機時の消
費電流が増加に対しては、半導体デバイスの閾値電圧を
下げている部分の電源を切るような方法も存在する。
【0032】本発明をパイプライン化の方法を行った従
来の積和回路に適応した場合の対応も図1の場合と同様
である。請求項2で第1のフリップフロップと第2のフ
リップフロップの間に組み合わせ回路を有する単一クロ
ックで動作する半導体集積回路装置において、第1のフ
リップフロップと第2のフリップフロップの間の遅延時
間が前記単一クロックの動作周波数の逆数で規定される
時間より大きいもの、また、本発明の実施の形態2の説
明で、半導体集積回路装置のクリティカルパスを従来形
成していた組み合わせ回路60に相当するのがこの場合
は乗算器である。半導体集積回路装置のクリティカルパ
スを従来形成していた組み合わせ回路60を構成してい
る半導体デバイスの閾値電圧を下げることにより、シス
テムクロック入力の周波数を同じにしたまま、半導体集
積回路装置全体の電源電圧を下げることが可能になる。
【0033】つまり、従来の第1のフリップフロップと
第2のフリップフロップの間に組み合わせ回路を有する
単一クロックで動作する半導体集積回路装置において、
クリティカルパスは乗算器であり、この部分の乗算時間
によりシステムクロックの動作周波数が決まっていた。
請求項2の本発明では、乗算器を構成している半導体デ
バイスの閾値電圧を下げることにより乗算器がより高速
に動作するようになり、システムクロック入力の周波数
を同じにしたまま、乗算器も含めた全体の回路の電源電
圧を従来例以上に下げることが可能になる。乗算器を構
成している半導体デバイスの閾値電圧を下げることによ
り乗算器の動作時の消費電力は増加する。しかし、乗算
器も含めた全体の回路の電源電圧を下げる事により、半
導体集積回路装置全体として低消費電力化が可能であ
る。
【0034】半導体集積回路装置のクリティカルパスを
従来形成していた組み合わせ回路60を構成している半
導体デバイスの閾値電圧を下げることによる消費電力の
増加より乗算器も含めた全体の電源電圧を下げることに
よる消費電力の減少の方が大きくなるような値に半導体
集積回路装置のクリティカルパスを従来形成していた組
み合わせ回路60を構成している半導体デバイスの閾値
電圧を選ぶ必要がある。半導体デバイスの閾値電圧をど
のくらいにすれば良いかは、設計している半導体集積回
路装置に依存する。EDAツールを活用して、ここの半
導体集積回路装置ごとに最適な半導体デバイスの閾値電
圧を決定することがこの技術を有効に活用する上で重要
である。
【0035】本発明において、半導体集積回路装置のク
リティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路60
として積和回路の乗算器を例にして述べたが、もちろん
クリティカルパスを従来形成していた組み合わせ回路6
は積和回路の乗算器に限定されるものではない。
【0036】(実施の形態3)これは実施の形態1と実
施の形態2の構成の特徴を組み合わせたもので、今まで
の説明により容易に推測できるので、説明は省略する。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明は第1のフリップ
フロップと第2のフリップフロップの間に組み合わせ回
路を有する単一クロックで動作する半導体集積回路装置
において、低消費電力化のためのパイプライン化の従来
方法に本発明の方法を加味することにより、半導体集積
回路装置の低消費電力化の効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1で、半導体集積回路装置
のクリティカルパスに関する構成図
【図2】本発明の実施の形態2で、半導体集積回路装置
のクリティカルパスに関する構成図
【図3】本発明における基本的な積和回路の構成図
【図4】半導体集積回路の電源電圧を下げるためにパイ
プライン化を用いた従来の構成図
【符号の説明】
1 第1の電源電圧を供給する端子 4 第一のフリップフロップ 5 第一のレベルシフター 6、60 組み合わせ回路 7 第2のフリップフロップ 8 第2のレベルシフター 11 第2の電源電圧を供給する端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフリップフロップと第2のフリッ
    プフロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わ
    せ回路を有する半導体集積回路装置において、前記第1
    のフリップフロップは第1の電源電圧で動作し、 前記第2のフリップフロップと前記組み合わせ回路は第
    2の電源電圧で動作することを特徴とする低消費電力型
    半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 第1のフリップフロップと第2のフリッ
    プフロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わ
    せ回路を有する半導体集積回路装置において、前記組み
    合わせ回路内の半導体素子の閾値電圧は、前記第1のフ
    リップフロップの半導体素子と前記第2のフリップフロ
    ップの半導体素子の閾値電圧よりも低いことを特徴とす
    る低消費電力型半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】前記組み合わせ回路は、第1のレベルシフ
    タを介して前記第1のフリップフロップに接続され、第
    2のレベルシフタを介して前記第2のフリップフロップ
    に接続されることを特徴とする請求項1記載の低消費電
    力型半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 第1のフリップフロップと第2のフリッ
    プフロップの間にクリティカルパスを形成する組み合わ
    せ回路を有する半導体集積回路装置であって、前記第1
    のフリップフロップは第1の電源電圧で動作し、 前記第2のフリップフロップと前記組み合わせ回路は第
    2の電源電圧で動作し、前記組み合わせ回路内の半導体
    素子の閾値電圧は、前記第1のフリップフロップの半導
    体素子と前記第2のフリップフロップの半導体素子の閾
    値電圧よりも低いことを特徴とする低消費電力型半導体
    集積回路装置。
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