JPH10256896A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH10256896A
JPH10256896A JP9060240A JP6024097A JPH10256896A JP H10256896 A JPH10256896 A JP H10256896A JP 9060240 A JP9060240 A JP 9060240A JP 6024097 A JP6024097 A JP 6024097A JP H10256896 A JPH10256896 A JP H10256896A
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JP
Japan
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power supply
logic circuit
mos transistor
operation mode
vdd
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JP9060240A
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Atsuki Inoue
淳樹 井上
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置の省電力性と高速性の両
立を図る。 【解決手段】 CMOS型論理回路の高電位電源または
低電位電源を高低二つとし、該高低二つの電源のそれぞ
れを個別のMOSトランジスタを介して前記CMOS型
論理回路に供給し、高速動作モードで用いる場合は前記
高低二つのうち高い方の高電位電源または低い方の低電
位電源を供給するように前記MOSトランジスタをオン
オフ制御する一方、省電力動作モードで用いる場合は前
記高低二つのうち低い方の高電位電源または高い方の低
電位電源を供給するように前記MOSトランジスタをオ
ンオフ制御する。論理回路の電源電圧が高低二つに切り
換えられるため、高い電圧で動作するときは高速性が確
保され、一方、低い電圧で動作しているときは省電力性
が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に、CMOS(Complementary Metal Oxid
e Semiconductor)型の論理回路を用いた半導体集積回
路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1.省電力タイプの論理回路はCMOS型 一般に、電池で動作する携帯情報端末や携帯電話などに
は、電池の延命化を考えて、できるだけ電力消費の少な
い論理回路が用いられる。この種の論理回路の典型はC
MOS型である。図12において、CMOS型論理回路
の基本形は、高電位電源線VDDと低電位電源線VSS
との間にpチャネルMOSトランジスタTp1とnチャ
ネルMOSトランジスタTn1とを直列に接続し、Tp
1のゲートとTn1のゲートを接続して構成したインバ
ータゲートである。この回路は、入力信号INの論理に
応じて、Tp1またはTn1のいずれか一方だけがオン
するというものであり、すなわち、IN=Lレベルのと
きはTp1だけがオンとなって、このTp1を介して負
荷容量CL(次段の論理回路の入力容量)がVDDに充
電される結果、出力信号OUTがHレベルになるという
ものであり、また、IN=HレベルのときにはTn1だ
けがオンとなって、このTn1を介してCLがVSSに
向けて放電される結果、出力信号OUTがLレベルにな
るというものであり、これら二つの状態のいずれの場合
も、VDDとVSS間に電流パスができず、消費電流は
負荷容量の充放電電流だけで済むため(状態遷移時の貫
通電流については後述する)、動作時の電力消費がきわ
めて少なく、特に、電池駆動型の各種電子機器に用いて
好適な論理回路である。 2.CMOS型論理回路の動作速度と電力消費 ところで、電池駆動型に限らないが、近時の電子機器の
高性能化は目覚ましく、100MHz超のクロックで動
作するものも珍しいことではないが、かかる高速化の傾
向は一方で、CMOS型論理回路の省電力性というメリ
ットを失わせることにもなってきた。CMOS型論理回
路はINの論理遷移時(H→LレベルまたはL→Hレベ
ル)にTp1とTn1のオン期間が一瞬オーバラップす
るからで、このオーバラップ期間にVDDからVSSへ
と貫通電流Ipassが流れるからである。ゲートあた
りのIpassはきわめて微量であるが、近時の半導体
チップは大量のゲートを搭載するので、もはや、チップ
全体(またはシステム全体)で見たトータルの貫通電流
は無視し得ないレベルに達している。 3.CMOS型論理回路の低電源化 特別な回路を付加せずに貫通電流を抑制する(しかも、
信号の論理振幅も下げて充放電電流を減らす)には電源
電圧を下げるのが最も効果的である。しかし、こうした
低電源電圧化は、反面、MOSトランジスタの飽和電流
を少なくして動作速度の低下をきたすから、単純に電源
電圧を低くしただけでは近時の高速化要求に反すること
になる。この対策として、論理回路を構成する各MOS
トランジスタ(図12ではTp1、Tn1)のしきい値
を下げることが行われているが、低いしきい値は、オフ
時のリーク電流を増やす(一般にしきい値電圧を0.1
V下げるとリーク電流は一桁増える)ことになり、今度
は、省電力要求に反することになる。 4.省電力化と高速化の達成 図13は、省電力化と高速化を意図した従来例であり、
論理回路1のTp1とVDDの間にしきい値を下げない
pチャネルMOSトランジスタTp2を入れ、このTp
2のゲート電位を制御することにより、論理回路への電
源供給を遮断できるようにしたものである。通常動作時
にはTp2をオンにし、スタンバイ動作時にはTp2を
オフにする。論理回路を構成する各トランジスタ(図1
3ではTp1、Tp2)のしきい値は既述のとおり下げ
られており、これによって通常動作時における高速性を
確保し、一方、省電力性は低電源化とスタンバイ時の論
理回路への電源供給遮断並びにTp2の低リーク電流
(しきい値を下げていないため)で確保する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13の構
成では電源電圧はVDDとVSSであり、一般にVSS
は接地電位であるから、要するに、一種類の電源電圧
(VDD)しか使用していない。したがって、VDDを
下げれば省電力に有利である反面、動作速度が犠牲にな
り、一方、VDDを上げれば動作速度を向上できるもの
の、省電力性を損なうという相反する結果となり、省電
力性と高速性の妥協点にVDDを設定せざるを得ないと
いう問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、省電力性と高速性の両
立を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体集
積回路装置は、CMOS型論理回路の高電位電源または
低電位電源を高低二つとし、該高低二つの電源のそれぞ
れを個別のMOSトランジスタを介して前記CMOS型
論理回路に供給し、高速動作モードで用いる場合は前記
高低二つのうち電源側の高電位電源または接地側の低電
位電源を供給するように前記MOSトランジスタをオン
オフ制御する一方、省電力動作モードで用いる場合は前
記高低二つのうち接地側の高電位電源または電源側の低
電位電源を供給するように前記MOSトランジスタをオ
ンオフ制御するように構成したことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の半導体集積回路装置は、C
MOS型論理回路の高電位電源を高低二つとし、該高低
二つの電源のそれぞれを個別のpチャネルMOSトラン
ジスタを介して前記CMOS型論理回路に供給し、高速
動作モードで用いる場合は前記高低二つのうち高い方の
高電位電源を供給するように前記pチャネルMOSトラ
ンジスタをオンオフ制御する一方、省電力動作モードで
用いる場合は前記高低二つのうち低い方の高電位電源を
供給するように前記pチャネルMOSトランジスタをオ
ンオフ制御するように構成し、且つ、前記CMOS型論
理回路内のpチャネルMOSトランジスタのウエル電位
を前記pチャネルMOSトランジスタのドレイン電位と
したことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の同期型または非同期型の演
算処理装置は、各演算ブロックを請求項1または請求項
2記載の半導体集積回路で構成することを特徴とする。
請求項1、2または3記載の発明では、論理回路の電源
電圧が高低二つに切り換えられるため、高い電圧で動作
するときは高速性が確保され、一方、低い電圧で動作し
ているときは省電力性が確保され。したがって、高速性
と省電力性の両立が図られるから、上記目的が達成され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係る半導体集積回路装
置の一実施例を示す図である。図1において、1はCM
OS型の論理回路であり、図1では従来例の説明と同様
に、基本形のインバータゲートを示しているが、もちろ
んこれに限らない。もっと複雑な構成のものであっても
構わない。要は、各トランジスタ(図1ではTp1、T
n1)のしきい値が下げられていればよい。また、入出
力の信号がINとOUTの一つずつしかないが、これも
インバータゲートを想定したからであり、他の構成の論
理回路の場合は、その構成から決まる入出力の信号数と
なることは言うまでもない。
【0009】本実施例のポイントは、従来の高電位電源
VDDを、高低二つの電源VDD_H、VDD_L(V
DD_H>VDD_L)とし、論理回路1のTp1とV
DD_Hとの間にpチャネルMOSトランジスタTp3
を入れると共に、論理回路1のTp1とVDD_Lとの
間にpチャネルMOSトランジスタTp4を入れ、さら
にTp3とTp4の各ゲート電位を、信号CT_H、C
T_Lによって個別に制御できるようにした点にある。
【0010】このような構成において、CT_HをLレ
ベル、CT_LをHレベルにすると、Tp3がオン(T
p4はオフ)し、オン状態のTp3を介して論理回路1
にVDD_Hが供給される。このため、論理回路1はV
DD_HとVSS間の“広い”電源振幅で動作し、高速
性が確保される。一方、CT_HをHレベル、CT_L
をLレベルにすると、Tp4がオン(Tp3はオフ)
し、オン状態のTp4を介して論理回路1にVDD_L
が供給される。このため、論理回路1はVDD_LとV
SS間の“狭い”の電源振幅で動作し、省電力性が確保
される。
【0011】したがって、CT_HとCT_Lを制御す
ることにより、速度重視の動作モード(以下、高速動作
モード)と、電力消費重視の動作モード(以下、省電力
動作モード)の双方に適宜切り換えて使用することがで
き、システムの動作状態に見合った適正な動作モードを
自在に選択できるという効果が得られる。なお、図1で
は、論理回路1の高電位側電源をVDD_HとVDD_
Lに切り換えるようにしたが、これに限らない。例え
ば、図2に示すように、論理回路1の高電位電源をVD
Dとすると共に、低電位電源を高低二つの電源VSS_
HとVSS_L(但し、VSS_H>VSS_L=0
V)とし、論理回路1のTpn1とVSS_Lの間にn
チャネルMOSトランジスタTn3を入れると共に、論
理回路1のTn1とVSS_Hとの間にnチャネルMO
SトランジスタTn4を入れ、さらにTn3とTn4の
各ゲート電位を、信号CT_H、CT_Lによって個別
に制御するようにしてもよい。
【0012】このような構成においても、CT_HをL
レベル、CT_LをHレベルにすれば、Tn3がオン
(Tn4はオフ)し、オン状態のTn3を介して論理回
路1にVSS_L(=0V)が供給され、論理回路1は
VDDとVSS_L間の“広い”電源振幅で動作して高
速性が確保される。一方、CT_HをHレベル、CT_
LをLレベルにすれば、Tn4がオン(Tn3はオフ)
し、オン状態のTn4を介して論理回路1にVSS_H
(>0V)が供給され、論理回路1はVDDとVSS_
H間の“狭い”電源振幅で動作して省電力性が確保され
るから、やはり図1と同様の効果が得られる。
【0013】図3と図4は、pチャネルMOSトランジ
スタ(図1のTp1、Tp3、Tp4参照)のウエル電
位(基板電位)の与え方を示す二つの例である。図3の
例では、Tp1、Tp3及びTp4のウエル電位を最も
高い電源電位(VDD_H)としているが、図4の例で
は、Tp1のウエル電位だけをTp3(Tp4)のドレ
イン電位としており、特に、図4の場合、論理回路1の
Tp1のしきい値を高速動作モードと省電力動作モード
で最適化することができ、高速性と省電力性とを共に達
成できるという格別のメリットがある。
【0014】すなわち、図4において、Tp1のウエル
電位は、Tp3がオンする高速動作モードのときにVD
D_H相当の高い電位となり、一方、Tp4がオンする
省電力動作モードのときにVDD_L相当の低い電位と
なるが、一般にpチャネルMOSトランジスタのウエル
電位を上げる(または下げる)と、いわゆる基板バイア
ス効果によってトランジスタのしきい値電圧が減少(ま
たは増加)するから、高速動作モードのときはしきい値
電圧を減少させて論理回路1の高速性を確保でき、一
方、省電力動作モードのときはしきい値電圧を増加させ
て論理回路1のリーク電流を抑制できるからである。
【0015】図5は、以上の実施例の応用例であり、V
DD_Hを電源とする通常の論理回路2、3の間に、レ
ベル変換回路4、5を介して上記実施例(図1、図2、
図3または図4)の論理回路1に相当するCMOS型の
論理回路1′を入れたものである。このような構成によ
れば、論理回路1′を高速動作モードで用いる場合はT
p3(図では便宜的にスイッチ記号で表わす)をオンに
し、一方、省電力モードで用いる場合はTp4(図では
便宜的にスイッチ記号で表わす)をオンにすればよい。
高速動作モードと省電力動作モードで論理回路1′の電
源電圧を適正化でき、高速性と省電力性の両立を図るこ
とができる。
【0016】なお、レベル変換回路4、5は、省電力動
作モードのときの論理回路1′の論理レベルを通常の論
理回路2、4の論理レベルに合わせるためのものである
が、高速動作モードのときは両論理レベルが一致するた
め、レベル変換回路4、5は不要であり、むしろレベル
変換回路4、5の信号遅延を考慮すると、高速動作モー
ドのときはレベル変換回路4、5を迂回できるようにし
ておいた方が望ましい。すなわち、図6に示すように、
レベル変換回路4(または5)の入力6と出力7をセレ
クタ8に入れ、信号SELによっていずれか一方を選択
して出力するようにしておいた方がよい。なお、この例
では、セレクタ8を二つのトランスファゲート8a、8
bで構成し、信号SELがLレベルのときは一方のトラ
ンスファゲート8aをオンにしてレベル変換回路4(ま
たは5)の出力7を選択し、一方、信号SELがHレベ
ルのときは他方のトランスファゲート8bをオンにして
レベル変換回路4(または5)の入力6を選択している
が、これに限らない。要は、高速動作モードのときにレ
ベル変換回路4(または5)の入力6を次段に迂回でき
ればよい。
【0017】図7は、より具体的な応用例を示す図であ
り、特に限定しないが、浮動小数点演算のパイプライン
処理部のような“同期型システム”への応用例である。
なお、当該パイプライン処理部の動作は、図8に示すよ
うに、レジスタファイル10から読み出された乗数Aと
被乗数Bは第1フリップフロップ11を介して乗算ブロ
ック12に取り込まれ、乗算ブロック12の出力(部分
積)は第2フリップフロップ13を介して最終段加算ブ
ロック14に取り込まれ、最終段加算ブロック14の出
力(部分積の加算結果)は第3フリップフロップ15を
介して丸め及び例外処理ブロック16に取り込まれ、丸
め及び例外処理ブロック16の出力(すなわちA×Bの
演算結果C)は第4フリップフロップ17を介してレジ
スタファイル10に書き戻されるようになっているもの
と仮定する。
【0018】図7において、20は図8の乗算ブロック
12と同等の機能を有する第1論理回路、21は図8の
最終段加算ブロック14と同等の機能を有する第2論理
回路、22は図8の丸め及び例外処理ブロック16と同
等の機能を有する第3論理回路、10、13、15及び
17は図8の第1〜第4フリップフロップに相当するも
のであり、本応用例(図7)では、さらに、第1フリッ
プフロップ10と第1論理回路20の間及び第3論理回
路22と第4フリップフロップ17の間にそれぞれレベ
ル変換回路23、24を入れ、且つ、第1論理回路20
の出力と第2フリップフロップ13の出力の一方を選択
する第1セレクタ25を備えると共に、第2論理回路2
1の出力と第3フリップフロップ15の出力の一方を選
択する第2セレクタ26を備える点で図8の構成と相違
する。
【0019】このような構成において、高速動作モード
(Tp3をオンにするモード)にすると、第1〜第3論
理回路20〜22に高い電源電圧VDD_Hが供給され
るため、これらの論理回路20〜22が高速に動作す
る。したがって、この高速動作モードでは、例えば、第
1セレクタ25(第2セレクタ26)によって、第2フ
リップフロップ13(第3フリップフロップ15)に入
る前の信号を選択するようにすれば、第2及び第3フリ
ップフロップ13、15がスキップされ、第1フリップ
フロップ10から第4フリップフロップ17までの間の
データ転送を1サイクルで行うことができるようにな
る。一方、省電力動作モード(Tp4をオンにするモー
ド)にすると、第1〜第3論理回路20〜22に低い電
源電圧VDD_Lが供給されるため、これらの論理回路
20〜22が低速動作ながら低い消費電力で動作する。
したがって、この省電力動作モードでは、例えば、第1
セレクタ25(第2セレクタ26)によって、第2フリ
ップフロップ13(第3フリップフロップ15)に保持
された信号を選択するようにすれば、第1フリップフロ
ップ10から第4フリップフロップ17までの間のデー
タ転送が3サイクルとなり、その結果、データ処理のス
ループットは高速動作モードと変わらないものの、ラテ
ンシータイム(電算機用語で待ち時間または呼出し時間
のこと)が3倍になるから、低電源電圧動作時の電力消
費を抑えることができる。
【0020】以上、同期型システムへの応用例を示した
が、上記実施例は、図9に示すような非同期型システム
にも適用できる。なお、図9において、図7と類似の構
成要素には同一の符号を付してある。30は第1検出
部、31は第2検出部、32はセレクタであり、これら
は、省電力動作モードのときのデータ転送サイクル数を
実質的に1サイクルに収めるために設けられた図9に特
有な構成要素である。すなわち、図9のような非同期型
システムの場合、全体のスループットを最適設計して、
高速動作モードのときに第1フリップフロップ10から
第4フリップフロップ17までのデータ転送が1サイク
ルに収まるようにするが、省電力動作モードのときは第
1〜第3論理回路20〜22の動作スピードが落ちるた
め、このデータ転送サイクルを満たせなくなってしま
う。そこで、一般に、演算速度はそのクリティカルな速
度となるようなパターンが発生する頻度はきわめて希で
あり、演算の途中(例えば、図8の場合の“乗算ブロッ
ク”“最終段加算ブロック”“丸め及び例外処理ブロッ
ク”)で処理の終了を検出できれば、最大遅延時間より
もはるかに短い時間で演算を行うことができる場合が多
いことに着目し、図9の非同期型システムでは、第1検
出部30で第1論理回路20の処理終了を検出すると、
セレクタ32で第1論理回路20の出力を選択し、また
は、第2検出部31で第2論理回路21の処理終了を検
出すると、セレクタ32で第2論理回路24の出力を選
択して、省電力動作モードでも1サイクルで終了できる
ようにしている。ちなみに、万が一1サイクルで終了し
ない場合を考えて、外部の回路で演算終了フラグを検出
し、このフラグによって演算結果の正当性を判定できる
ようにしておくのが望ましい。
【0021】なお、図10は第1及び第2検出部30、
31の一例の概念構成図であり、この例では、演算モジ
ュール(図9の第1論理回路20または第2論理回路2
2に相当)の入力パターン(input)と特定のパタ
ーン40とを比較し、両者が一致(Hit)したとき、
演算モジュールの出力に代えて、inputのデコード
結果で参照されたテーブル41の出力をセレクタ32で
選択する。例えば、図11に示すように、演算モジュー
ルを複数に分割(図では1/4〜4/4に4分割)し、
各演算モジュールの中間入力の一部を仮定(図では0仮
定)すれば、より短い遅延で出力が求められる。結果が
正しいかどうかは、仮定した入力どおりの中間出力(図
ではオール0)が得られたかどうかで判定する。
【0022】以上説明したように、本実施例によれば、
論理回路の電源電圧を高低二つに切り換えることがで
き、高速動作モードと省電力動作モードの双方を適宜に
使い分けることができる。したがって、かかる論理回路
を、例えば、同期型システムや非同期型システムに応用
すれば、これらシステムの高速性と省電力性の両立を図
ることができ、近似の社会ニーズに応えることができる
という従来技術にない格別有利な効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、CMOS型論理回路の
省電力性と高速性の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の論理回路の構成図である。
【図2】一実施例の論理回路の他の構成図である。
【図3】一実施例の論理回路のウエル電位の与え方を示
す構成図である。
【図4】一実施例の論理回路のウエル電位の与え方を示
す他の構成図である。
【図5】一実施例の論理回路の応用例を示す概念図であ
る。
【図6】レベル変換回路の迂回例を示す構成図である。
【図7】一実施例の論理回路の応用例(同期型システ
ム)を示す概念図である。
【図8】同期型システムの説明図である。
【図9】一実施例の論理回路の応用例(非同期型システ
ム)を示す概念図である。
【図10】演算途中の処理終了を検出するための概念図
(その1)である。
【図11】演算途中の処理終了を検出するための概念図
(その2)である。
【図12】論理回路の基本形を示す構成図である。
【図13】従来例の構成図である。
【符号の説明】
Tp3、Tp4:pチャネルMOSトランジスタ(MO
Sトランジスタ) VDD_H、VDD_L:高電位電源 VSS_H、VSS_L:低電位電源 1:論理回路 20〜22:演算ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CMOS型論理回路の高電位電源または低
    電位電源を高低二つとし、該高低二つの電源のそれぞれ
    を個別のMOSトランジスタを介して前記CMOS型論
    理回路に供給し、高速動作モードで用いる場合は前記高
    低二つのうち高い方の高電位電源または低い方の低電位
    電源を供給するように前記MOSトランジスタをオンオ
    フ制御する一方、省電力動作モードで用いる場合は前記
    高低二つのうち低い方の高電位電源または高い方の低電
    位電源を供給するように前記MOSトランジスタをオン
    オフ制御するように構成したことを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】CMOS型論理回路の高電位電源を高低二
    つとし、該高低二つの電源のそれぞれを個別のpチャネ
    ルMOSトランジスタを介して前記CMOS型論理回路
    に供給し、高速動作モードで用いる場合は前記高低二つ
    のうち高い方の高電位電源を供給するように前記pチャ
    ネルMOSトランジスタをオンオフ制御する一方、省電
    力動作モードで用いる場合は前記高低二つのうち低い方
    の高電位電源を供給するように前記pチャネルMOSト
    ランジスタをオンオフ制御するように構成し、且つ、前
    記CMOS型論理回路内のpチャネルMOSトランジス
    タのウエル電位を前記pチャネルMOSトランジスタの
    ドレイン電位としたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  3. 【請求項3】各演算ブロックを請求項1または請求項2
    記載の半導体集積回路で構成することを特徴とする同期
    型または非同期型の演算処理装置。
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