JP2001015586A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001015586A
JP2001015586A JP11186171A JP18617199A JP2001015586A JP 2001015586 A JP2001015586 A JP 2001015586A JP 11186171 A JP11186171 A JP 11186171A JP 18617199 A JP18617199 A JP 18617199A JP 2001015586 A JP2001015586 A JP 2001015586A
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trench structure
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JP11186171A
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Yoshiki Kamata
田 善 己 鎌
Tamaki Ono
野 瑞 城 小
Akira Nishiyama
山 彰 西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ構造領域の周囲に転位や欠陥が生じ
ないようにした半導体装置を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置は、ウエハ上に形成
された複数の素子領域1と、各素子領域1を電気的に分
離するSTI領域2とを備える。素子領域1には電界効
果トランジスタが形成され、そのチャネル領域に平行な
方向と垂直の方向のそれぞれについて、STI領域2を
挟んで複数の素子領域1が形成されている。素子領域1
とSTI領域2との境界を<010>方向またはその近傍の
方向に形成するため、素子の性能を決定する一番の要因
であるゲート下の領域における応力を低減することがで
き、その結果として、ゲート下の転位、欠陥、結晶の不
完全性を抑制でき、素子の特性がよくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子分離領域やキ
ャパシタの電極間領域として用いられるトレンチ構造領
域を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の微細化および高
集積化に伴い、キャパシタの電荷保持特性の劣化、トラ
ンジスタのリーク電流、および消費電力などが大きな問
題になってきている。
【0003】また、高集積化が進むと、半導体集積回路
を構成する半導体素子の数が増えるため、個々の半導体
素子の特性のばらつきにより、半導体集積回路の特性が
劣化する等の問題も生じる。
【0004】半導体集積回路を構成する個々の半導体素
子を電気的に分離するために、半導体基板上には、多数
の素子分離領域が形成される。素子分離を行う一手法と
して、半導体基板にほぼ垂直に溝(トレンチ)を掘り、
トレンチに絶縁材料を充填するトレンチ素子分離があ
る。トレンチ素子分離は、集積度を向上できるだけでな
く、素子分離性能を向上できるという特徴がある。
【0005】ところで、半導体装置では、従来から、半
導体基板の{100}面、例えば(100)面を素子形成面として
利用することが多い。ウエハ上にトレンチ構造領域や素
子領域を形成する場合には、劈開が容易であるという理
由で、ウエハを[100]方向から見た場合に、トレンチ構
造領域と素子領域との境界が[011]、[0-11]、[0-11]、
[0-1-1]方向のいずれかを向くようにするのが一般的で
ある。
【0006】トレンチ構造領域を有する半導体装置で
は、トレンチ内に充填された材料とトレンチ周囲の材料
との熱膨張係数に差があるため、素子形成工程において
熱応力が生じ、特に、トレンチの角部における応力が大
きくなり、転位や欠陥が生成・移動するという問題が生
じる。
【0007】例えば、pn接合の空乏層を横切るように
転位や欠陥が生じると、転位や欠陥の生じた領域がリー
クパスになり、素子特性の劣化をもたらす。また、転位
が金属をゲッタリングすることにより、半導体基板のバ
ンドギャップ内に準位が形成された場合には、その準位
が生成結合中心(Generation-Recombination center)と
して作用して、素子特性の劣化を招く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ウエハ上
にトレンチ構造領域を形成すると、基板に応力が加わっ
て転位や欠陥が起こり、転位や欠陥を原因とするリーク
電流が流れて、メモリ保持特性やトランジスタの電流電
圧特性が劣化するという問題があった。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、トレンチ構造領域の周囲に転
位や欠陥が生じないようにした半導体装置およびその製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、{100}面を半導体基板表面
とする半導体基板上に隣接して形成されるトレンチ構造
領域および素子領域を有する半導体装置において、基板
に垂直な<100>方向から見た前記トレンチ構造領域と前
記素子領域との境界の少なくとも一部を、<010>方向軸
またはその近傍の方向に形成する。
【0011】請求項1の発明では、トレンチ構造領域と
素子領域との境界方向をできるだけ<010>方向に近づけ
るため、素子領域周辺に加わる応力を低減することがで
きる。ここで、{100}面とは、(100)面に等価なすべての
面、すなわち、(100)、(010)、(001)、(-100)、(0-1
0)、(00-1)面の総称である。また、<010>方向軸とは、
各{100}面に対応する方向軸である。
【0012】特に、請求項1の発明は、トレンチ構造領
域を多数含む半導体装置に効果的であり、個々の半導体
素子における転位、欠陥の発生を抑制することで、これ
ら素子が複数集まって一つの作用を行う半導体集積回路
において、転位や欠陥の含まれる割合を少なくすること
ができ、半導体集積回路の電気特性を向上させることが
できる。
【0013】請求項2では、素子領域内のチャネル領域
に略平行な方向におけるトレンチ構造領域と素子領域と
の境界のうち少なくとも一部を、<010>方向軸またはそ
の近傍の方向に形成するため、この境界近傍における応
力を低減することができる。
【0014】請求項3では、素子領域内のチャネル領域
に略垂直な方向におけるトレンチ構造領域と素子領域と
の境界のうち少なくとも一部を、<010>方向軸またはそ
の近傍の方向に形成するため、この境界近傍における応
力を低減することができる。
【0015】請求項4では、トレンチ構造領域を有する
トレンチキャパシタにおいて、トレンチ構造領域と第2
の電極領域との境界、およびトレンチ構造領域と第1の
電極領域との境界の少なくとも一部を、<010>方向軸ま
たはその近傍の方向に形成するため、半導体基板に加わ
る応力を低減でき、転位、欠陥および歪みが少なくな
り、トレンチキャパシタの電気的特性が向上する。
【0016】請求項5の発明では、キャパシタを楕円形
状にして、楕円の長軸および短軸を<010>方向に形成す
るため、キャパシタの電極間距離が不均一になるのを防
止できるとともに、応力低減が図れる。
【0017】請求項6の発明では、複数の元素を構成要
素とする半導体材料(例えば、SiGe)で半導体基板を形
成する。
【0018】請求項7の発明は、{100}面を半導体基板
表面とする半導体基板上に隣接して形成されるトレンチ
構造領域および拡散層領域を有する半導体装置の製造方
法において、基板に垂直な<100>方向から見た前記トレ
ンチ構造領域と前記拡散層領域との境界の少なくとも一
部を、<010>方向軸またはその近傍の方向に形成する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は本発明に係る半
導体装置の第1の実施形態のレイアウト図である。図1
の半導体装置は、ウエハ上に形成された複数の素子領域
1と、各素子領域1を電気的に分離するSTI(Shallow
Trench Isolation)領域2とを備える。
【0021】素子領域1には例えば電界効果トランジス
タが形成され、そのチャネル領域に平行な方向と垂直な
方向のそれぞれについて、STI領域2を挟んで複数の
素子領域1が形成されている。素子領域1は、例えば図
1に示すように、ソース領域3、ゲート領域4およびド
レイン領域5を有する。
【0022】第1の実施形態は、素子領域1とSTI領
域2との境界を、<010>結晶軸方向にできるだけ近い方
向に形成する点に特徴がある。
【0023】本出願人が種々の計算を行ったところ、熱
工程に起因して発生される応力は、半導体基板の<010>
結晶軸の方向と、STI領域2(トレンチ構造領域)お
よび素子領域1の境界の方向とのなす角度に大きく依存
することがわかった。
【0024】図2は、(100)面を半導体基板表面とする
半導体基板上に、それぞれ異なる向きに素子領域1を形
成した例を示す図であり、(a)は[100]方向から見た
場合の傾き角度が0°、(b)は7.5°、(c)は15
°、(d)は22.5°、(e)は30°、(f)は37.5°、
(g)は45°の例を示している。なお、図2では省略し
ているが、各素子領域1の周囲にはSTI領域2が形成
されているものとする。
【0025】図2(a)〜図2(g)に示す各素子領域
1について、STI領域2の側面および底面と、素子領
域1表面とのそれぞれにおける最大分解せん断応力を計
算すると、図3のようになる。図3の横軸は[100]方向
から見た場合の[010]に対する角度、縦軸は{111}面上の
<01-1>方向の最大分解せん断応力である。なお、STI
領域2の側面は図4の符号41で示す部分、STI領域
2の底面は図4の符号42で示す部分、素子領域1表面
とは図4の符号43で示す部分である。
【0026】図3からわかるように、素子領域1とST
I領域2を有する半導体基板に加わる応力は、STI領
域2と素子領域1との境界が<010>方向にある場合が最
も小さくなり、その場合の応力は、従来のようにSTI
領域2と素子領域1との境界を<110>方向に形成する場
合に比べて、約2割も低減する。
【0027】また、図3によれば、STI領域2と素子
領域1との境界方向が<010>方向に近いほど、応力が小
さくなることがわかる。そこで、第1の実施形態では、
図3に示す素子領域1とSTI領域2との境界の方向
を、できるだけ<010>結晶軸方向に近づけるものであ
り、例えば、 <010>結晶軸方向から15°以内の方向に素
子領域1とSTI領域2との境界を形成する。
【0028】より詳細には、素子領域1内のチャネル領
域に平行な方向に隣接するSTI領域2との境界(図1
の符号11)と、素子領域1内のチャネル領域に垂直な
方向に隣接するSTI領域2との境界(図1の符号1
2)との少なくとも一方の方向を、<010>結晶軸方向に
できるだけ近づける。
【0029】なお、半導体基板上のすべての素子領域1
とSTI領域2との境界を<010>結晶軸方向に形成する
必要はなく、一部の境界だけ<010>結晶軸方向に形成し
ても応力低減の効果が得られる。
【0030】図1に示す半導体装置では、素子領域1内
のチャネル方向に平行な方向における素子領域1とST
I領域2との境界を[010]方向にし、チャネル方向に垂
直な方向における素子領域1とSTI領域2との境界を
[001]方向にしている。これにより、四角形の素子領域
1のすべての境界について応力を低減できる。
【0031】図1の半導体装置を製造する具体的な方法
としては、マスクを新たに作り直す方法の他に、従来の
マスクやレチクルをそのまま流用し、PEP工程におい
て素子領域1とSTI領域2との境界が上記の角度にな
るようにレチクルとウエハの相対角度を調整するような
方法を用いても、上述した半導体装置を製造することが
できる。
【0032】このように、第1の実施形態は、素子領域
1とSTI領域2との境界を<010>方向またはその近傍
の方向に形成するため、素子の性能を決定する一番の要
因であるゲート下の領域における応力を低減することが
でき、その結果として、ゲート下の転位、欠陥、結晶の
不完全性を抑制でき、素子の特性がよくなる。
【0033】素子領域1は一般に、チャネル方向よりも
チャネル方向に垂直な方向の方が長いので、チャネル領
域に垂直な方向の境界(図1の符号12)を<010>結晶
軸方向またはその近傍に形成することにより、STI領
域2と素子領域1との境界のかなりの部分について応力
を低減できる。また、転位がゲート付近の領域にまで運
動するという状況なども考慮に入れると、本実施形態に
より、素子に加わる応力が素子全域にわたって低減する
ことができ、チャネル領域と垂直な方向の境界付近だけ
でなく、ゲート下の領域においても、転位、欠陥、およ
び結晶の不完全性を抑制でき、素子の動作が良好にな
る。
【0034】なお、実際には、{111}面の完全転位のバ
ーガースベクトル方向である<01-1>方向の分解せん断応
力だけでなく、積層欠陥、不完全転位の<11-2>方向など
についても比較検討した結果を総合的に判断して、素子
領域1とSTI領域2との境界方向を定めるのが望まし
い。
【0035】(第2の実施形態)図5は本発明に係る半
導体装置の第2実施形態のレイアウト図であり、(100)
面を半導体基板表面とする半導体基板上に形成された電
界効果トランジスタを[100]方向から見た様子を示して
いる。図5の半導体装置は、八角形の素子領域1を、S
TI領域2を挟んで複数形成したものである。
【0036】第1の実施形態のように、四角形の素子領
域1に隣接してSTI領域(トレンチ構造領域)2を形
成する場合、劈開などにより素子領域1の角部が削れて
素子領域1が多角形になる場合がある。また、一般に、
応力は素子領域1の角部に集中するが、角部の曲率が小
さいほど応力は小さくなる。そこで、図5に示す第2の
実施形態では、素子領域1の形状を八角形にして、素子
領域1の角部21の応力低減を図っている。
【0037】また、図5では、第1の実施形態と同様
に、素子領域1とSTI領域2との境界を、<010>結晶
軸方向またはその近傍の方向に形成している。具体的に
は、素子領域1内のチャネル方向に平行な方向における
素子領域1とSTI領域2との境界11を[010]方向
に、チャネル方向に垂直な方向における素子領域1とS
TI領域2との境界12を[001]方向に形成している。
なお、半導体基板上の一部の境界のみ、<010>方向に形
成しても、応力低減の効果は得られる。
【0038】このように、第2の実施形態は、素子領域
1とSTI領域2との境界を、<010>結晶軸方向または
その近傍の方向に形成し、かつ、素子領域1の角部21
を削って多角形にするため、半導体基板に加わる応力を
十分に低減することができる。
【0039】なお、図5は素子領域1の形状を八角形に
する例を示しているが、八角形以外の形状(例えば、1
2角形)にしてもよい。
【0040】(第3の実施形態)図6は本発明にかかる
半導体装置の第3の実施形態のレイアウト図であり、(1
00)面を半導体基板表面とする半導体基板上に形成され
た電界効果トランジスタを、[100]方向から見た様子を
示している。
【0041】図6の半導体装置は、素子領域1が八角形
の形状である点では図5と共通するが、素子領域1を形
成する方向が図5とは異なっている。すなわち、図6の
半導体装置では、素子領域1の角部25に位置する素子
領域1とSTI領域2との境界を、[010]方向に形成し
ている。
【0042】上述したように、素子領域1が四角形にな
るようにトレンチ構造領域を形成する際、劈開などによ
り、素子領域1の角部25が削れて多角形になる場合が
ある。また、一般に、応力は素子領域1の角部25に集
中するが、角部25の曲率が大きいほど応力の低減割合
が大きくなる。このため、図5では、素子領域1を予め
多角形にして応力を低減している。
【0043】素子領域1における応力は、STI領域
(トレンチ構造領域)2と素子領域1との境界部分から
離れるにつれて小さくなるが、図5のような八角形の素
子領域1の場合、[011]または[01-1]結晶軸に平行な方
向の境界と、[001]または[010]結晶軸に平行な方向の境
界とが存在し、前者の境界からの応力の寄与と、後者の
境界からの応力の寄与とのどちらが支配的になるかは、
前者の境界の長さと後者の境界の長さに依存する。
【0044】図6では、等応力線を一点鎖線および点線
で表している。点線は境界22〜25からの応力の寄与
分を示しており、一点鎖線は境界26〜29からの応力
の寄与分を示している。図6に示すように、素子領域1
の角部25の長さが長い場合には、境界22〜25から
の応力の寄与分が大きくなるため、角部25が<010>方
向に平行になるように、素子領域1とSTI領域2を形
成すれば、素子領域1とSTI領域2との境界から離れ
た領域における応力を低減できる。
【0045】(第4の実施形態)上述した第1〜第3の
実施形態では、素子領域1に隣接して素子分離用のST
I領域2を形成する例を説明したが、トレンチ構造領域
を有するキャパシタ(以下、トレンチキャパシタと呼
ぶ)についても、本発明は適用可能である。
【0046】図7は本発明にかかる半導体装置の第4の
実施形態のレイアウト図であり、(100)面を半導体基板
表面とする半導体基板上に形成されたトレンチキャパシ
タを、(100)面に平行に切断した断面図である。
【0047】図7のトレンチキャパシタは、第1の電極
領域31と、その周囲を取り囲むように形成されるトレ
ンチ構造領域32と、トレンチ構造領域32の外側に形
成される第2の電極領域33とを有する。第1の電極領
域31はポリシリコンで形成され、トレンチの内部には
絶縁材料(例えば、SiO2)が充填され、第2の電極領
域33は単結晶シリコン基板に不純物イオンを拡散した
拡散層である。
【0048】図7は電極領域の形状を八角形にした例を
示しているが、他の多角形でもよい。また、半導体基板
上に、図7と同様の構造のトレンチキャパシタを複数形
成してもよい。
【0049】第4の実施形態は、トレンチ構造領域32
と第2の電極領域33との境界の方向を[001]結晶軸に
略平行にした点に特徴がある。このようにすることで、
第1〜第3の実施形態と同様に、境界部分の応力を低減
することができ、その結果、転位や欠陥が生じにくくな
り、電気特性に優れたキャパシタが得られる。
【0050】なお、トレンチ構造領域32の角部25の
長さが長い場合には、第3の実施形態(図6)と同様
に、角部25の方向が<010>結晶軸に略平行になるよう
にトレンチキャパシタを形成してもよい。
【0051】(第5の実施形態)トレンチキャパシタが
図7のように多角形形状の場合には、トレンチ内部に充
填される絶縁材料の厚さが角部25で薄くなるおそれが
ある。そこで、第5の実施形態は、トレンチキャパシタ
を楕円形状にしたものである。
【0052】図8は本発明に係る半導体装置の第5の実
施形態のレイアウト図であり、(100)面を半導体基板表
面とする半導体基板上に形成されたトレンチキャパシタ
を、(100)面に平行に切断した断面図である。
【0053】楕円形状の第1の電極領域31の周囲に
は、絶縁材料が充填されるトレンチ構造領域32が形成
され、トレンチ構造領域32の外側には第2の電極領域
33が形成されている。また、図8のトレンチキャパシ
タは、楕円の長軸と短軸が[010]または[001]方向を向く
ように半導体基板上に形成されている。第1および第2
の電極領域31,33は、第4の実施形態と同様の材料
で形成される。
【0054】図8のトレンチキャパシタの場合も、トレ
ンチ構造領域32と第2の電極領域33との境界部分の
応力を低減することができる。また、トレンチキャパシ
タの構造を楕円形状にすることにより、トレンチ内の絶
縁層の厚さを均一にできるため、電気的特性を向上でき
るとともに、不良の発生率を抑えることができる。
【0055】(その他の実施形態)上述した実施形態で
は、半導体基板(ウエハ)の基板表面が(100)面の場合
について説明したが、(100)面と等価なすべての{100}
面、すなわち、(100)、(010)、(001)、(-100)、(0-1
0)、(00-1)面のいずれについても本発明は適用可能であ
る。{100}面のそれぞれに対応する<010>方向に素子領域
1(電極領域)とトレンチ構造領域32との境界を形成
すれば、同様の効果が得られる。
【0056】また、本発明が対象とする半導体基板は、
必ずしもシリコンを主体とするものでなくてもよく、ゲ
ルマニウム(Ge)、炭素(C)、GaAs、GaP、GaSb、InAs、I
nP、InSb等の弾性的異方性を有する一般のダイヤモン
ド構造や、Zinc blend構造の半導体でも同様に適用可能
である。
【0057】特に、半導体基板としてSiGeを用いた場
合、GeはSiよりも原子数が大きいため、半導体基板に歪
みが生じやすく、より応力が大きくなる。したがって、
本発明を適用することで、応力の低減効果が得られやす
く、SiGeを基板材料として用いた場合に、基板の歪みと
応力を抑制することができる。
【0058】また、上述した実施形態では、半導体基板
表面におけるトレンチ構造領域32と素子領域1(電極
領域)との境界の方向を問題にしており、トレンチ構造
領域32の側面に関しては何ら制限していない。しかし
ながら、トレンチ構造領域32の側面が表面と垂直でな
い場合や、側面や底面が平面でなくても、本発明の効果
は得られる。
【0059】また、上述した実施形態では、ウエハのよ
うに予めスライスした半導体基板上にトレンチ構造領域
32を形成する例を説明したが、半導体基板をエッチン
グして得られる{100}面上にトレンチ構造領域32を形
成する場合にも、本発明は同様に適用可能である。
【0060】また、第1および第2の実施形態では、半
導体基板上に電界効果トランジスタを形成する例を説明
したが、本発明は、トレンチ構造領域32を有する素子
全般に適用可能である。例えば、バイポーラトランジス
タなどの能動素子や、キャパシタ、コイル、ダイオード
および抵抗などの受動素子などにも適用可能である。
【0061】また、第3および第4の実施形態で説明し
たトレンチキャパシタは、必ずしも電荷を蓄積するため
のものでなくてもよく、例えば、CCDなどで用いられ
る電荷転送用のキャパシタにも同様に適用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トレンチ構造領域と素子領域との境界の少なくと
も一部を<010>方向軸またはその近傍の方向に形成する
ため、半導体基板に加わる応力を低減でき、転位、欠
陥、および結晶の不完全性が少なくなり、素子の電気特
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1の実施形態のレ
イアウト図。
【図2】(a)〜(g)は(100)面を半導体基板表面と
する半導体基板上に、それぞれ異なる向きに素子領域を
形成した例を示す図。
【図3】素子領域の形成方向と最大分解せん断応力との
関係を示す図。
【図4】基板の側面、底面、および表面を示す図。
【図5】本発明に係る半導体装置の第2実施形態のレイ
アウト図。
【図6】本発明に係る半導体装置の第3実施形態のレイ
アウト図。
【図7】本発明に係る半導体装置の第4実施形態のレイ
アウト図。
【図8】本発明に係る半導体装置の第5実施形態のレイ
アウト図。
【符号の説明】
1 素子領域 2 STI領域 3 ソース領域 4 ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 山 彰 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F032 AA34 AA35 BA05 BA08 CA05 CA06 CA09 CA10 CA14 CA15 CA16 CA18 5F038 AC10 CA02 DF05 5F083 AD15 GA06 GA30 HA06 HA08 HA10 LA01 NA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】{100}面を半導体基板表面とする半導体基
    板上に隣接して形成されるトレンチ構造領域および素子
    領域を有する半導体装置において、 基板に垂直な<100>方向から見た前記トレンチ構造領域
    と前記素子領域との境界の少なくとも一部を、<010>方
    向軸またはその近傍の方向に形成することを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】前記素子領域内のチャネル領域に略平行な
    方向における前記トレンチ構造領域と前記素子領域との
    境界のうち少なくとも一部を、<010>方向軸またはその
    近傍の方向に形成することを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記素子領域内のチャネル領域に略垂直な
    方向における前記トレンチ構造領域と前記素子領域との
    境界のうち少なくとも一部を、<010>方向軸またはその
    近傍の方向に形成することを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】{100}面を半導体基板表面とする半導体基
    板上に形成される第1の電極領域と、該第1の電極領域
    に隣接して形成されるトレンチ構造領域と、該トレンチ
    構造領域を挟んで前記第1の電極領域と対向配置される
    第2の電極領域とからなるキャパシタを有する半導体装
    置において、 基板に垂直な<100>方向から見た前記トレンチ構造領域
    と前記第2の電極領域との境界の少なくとも一部を、<0
    10>方向軸またはその近傍の方向に形成することを特徴
    とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記キャパシタは、楕円形状であり、楕円
    の長軸および短軸を<010>方向軸またはその近傍の方向
    に形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】前記半導体基板は、複数の元素を構成要素
    とする半導体材料で構成されることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】{100}面を半導体基板表面とする半導体基
    板上に隣接して形成されるトレンチ構造領域および拡散
    層領域を有する半導体装置の製造方法において、 基板に垂直な<100>方向から見た前記トレンチ構造領域
    と前記拡散層領域との境界の少なくとも一部を、<010>
    方向軸またはその近傍の方向に形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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