JPH09312398A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09312398A
JPH09312398A JP8150230A JP15023096A JPH09312398A JP H09312398 A JPH09312398 A JP H09312398A JP 8150230 A JP8150230 A JP 8150230A JP 15023096 A JP15023096 A JP 15023096A JP H09312398 A JPH09312398 A JP H09312398A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型パワーMOSFETとSOI構造の横型
MOSFETとを混載する場合に、縦型パワーMOSF
ETのドレイン電圧の影響で、絶縁膜上に存在するNM
OSの、特に絶縁膜との界面におけるポテンシャルが低
下し、そのために不要なバックチャネルが形成されるこ
と等を防止することである。 【解決手段】 前記横型絶縁ゲート型トランジスタの少
なくともチャネル領域の下に、半導体基板の電位による
影響を遮断するためのシールド手段(シールド電極)6
0を設ける。シールド電極60により、半導体基板の電
位に起因する電界が遮断され、バックチャネルが形成さ
れることが効果的に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、MOSFETやIGBT等の
縦型パワーデバイスとその制御用の横型のデバイスとを
共通の基板に混載した半導体装置およびSOI(Sil
ocon On Insulator)技術を用いたそ
の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】電力用途等に用いられる縦型パワーデバイ
スはディスクリート半導体であり、従来の技術では、他
の小信号トランジスタを共通の基板に搭載(混載)する
ことはできない。
【0003】しかし、本願の発明者が先に開発した固相
エピタキシャル成長(SolidPhases Epi
taxy;SPE)を用いたSOI(Silicon
On Insulator)構造の形成技術(特開平8
−45838等)を利用すると、縦型パワーデバイスと
他の小信号トランジスタとの共通の基板への搭載が可能
となることが、本発明者の検討により明らかとなった。
【0004】つまり、半導体基板を覆う絶縁膜上にシリ
コン単結晶層を形成し、そのシリコン単結晶層上に高速
CMOSロジック回路等を形成すれば、半導体基板をド
レイン層として用いる縦型MOSFETとは別の回路
を、その基板上に搭載可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】縦型MOSFETが形
成される基板上に、SOI構造のCMOS(横型のPM
OS,横型のNMOS)を混載する場合を例にとると、
縦型MOSFETのドレイン、つまり基板の電位は、例
えば12Vと高電位であり、したがって、その基板電位
の悪影響が前記CMOS(特に、NMOS)に現れる危
険性が高い。
【0006】つまり、縦型パワーMOSFETのドレイ
ン電圧の影響で、絶縁膜上に存在するNMOSの、特に
絶縁膜との界面におけるポテンシャルが低下し、そのた
めに不要なバックチャネルが形成され、ソース/ドレイ
ン間でリーク電流が発生する恐れがある。
【0007】また、絶縁膜上に存在するのがPMOSの
場合は、バックチャネルは形成されないものの、容量結
合に起因してチャネル電位が変動し、しきい値の変動が
生じやすい。
【0008】したがって、上記問題を解決する必要があ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の本発明は、縦型の絶縁ゲート型
トランジスタと横型の絶縁ゲート型トランジスタとを混
載した半導体装置であって、前記縦型の絶縁ゲート型ト
ランジスタは、半導体基板を構成要素の一つとしてお
り、前記横型絶縁ゲート型トランジスタは、前記半導体
基板を覆う絶縁膜上に形成されたSOI(Silico
n On Insulator)構造のトランジスタで
あり、前記横型絶縁ゲート型トランジスタの少なくとも
チャネル領域の下には、前記半導体基板の電位による影
響を遮断するためのシールド手段が設けられていること
を特徴とする。
【0010】シールド手段が設けられているため、パワ
ーMOSFET等の半導体基板の電位に起因する電界が
遮断される。ゆえに、横型絶縁ゲート型トランジスタの
チャネル領域における下地絶縁膜との界面近傍にチャネ
ル(バックチャネル)が形成されることが防止される。
したがって、リーク電流が生じない。また、基板電位に
よるしきい値電圧の変動も抑制できる。
【0011】(2)請求項2に記載の本発明は、請求項
1において、前記シールド手段は、前記半導体基板を覆
う絶縁膜中に埋め込まれた、所定の電位の導体層からな
ることを特徴とする。
【0012】ポリシリコン等の導体層を下地絶縁膜中に
埋め込み、その導体層を所定電位(例えばグランド)と
する。この埋め込まれたシールド電極は、基板電位に起
因する電界を効果的に遮断する。
【0013】(3)請求項3に記載の本発明は、請求項
2において、縦型の絶縁ゲート型トランジスタのゲート
電極は前記半導体基板を覆う絶縁膜中に埋め込まれてお
り、かつ、前記シールド手段を構成する前記導体層は、
前記縦型の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極
と同一の材料により構成されることを特徴とする。
【0014】SOI構造を用いた縦型MOSFET(チ
ャネル領域,ソース領域を固相エピタキシャル成長層で
形成した構造をもつ)では、絶縁膜中にゲート電極が埋
め込まれている構造となっている。このことに着目し、
ゲート電極と同一の材料(ポリシリコン等)でシールド
電極も形成するものである。特別な製造工程を付加する
ことなく、シールド電極を形成できる。
【0015】(4)請求項4に記載の本発明は、 請求
項1において、前記シールド手段は、前記半導体基板の
表面部分に形成され、前記半導体基板の導電型とは反対
の導電型を有し、かつ所定電位の不純物領域からなるこ
とを特徴とする。
【0016】本請求項の発明では、シールド電極を絶縁
膜中に埋め込む代わりに、半導体基板の表面部分(下地
絶縁膜との界面部分)に選択的に設けられた、半導体基
板とは逆導電型の不純物領域を設け、その不純物領域を
所定電位(例えば、グランド)とするものである。つま
り、その不純物領域をシールド電極として機能させるも
のである。請求項1〜3の場合と同様に、基板電位に起
因する電界を効果的に遮断することができる。
【0017】(5)請求項5に記載の本発明は、請求項
4において、前記シールド手段を構成する前記不純物領
域は、前記縦型の絶縁ゲート型トランジスタの保護ダイ
オードを構成する領域を兼ねることを特徴とする。
【0018】パワーMOSFETは、高電圧による素子
破壊を防止するためダイオードを内蔵するのが通常であ
る。この保護ダイオードは縦型MOSFETのドレイン
・ソース間に並列に接続されるものであり、例えば、基
板の表面に形成された基板とは反対導電型の不純物層を
アノードとし、基板をカソードとして構成される。
【0019】そこで、その保護ダイオードを構成する不
純物層を、SOI構造の横型MOSFETが構成される
領域の、下地絶縁膜の直下にも形成することにより、こ
れをシールド層としても利用するものである。これによ
り、特別な工程を付加することなく、シールド層を形成
できる。
【0020】(6)請求項6に記載の本発明は、請求項
2記載の、縦型の絶縁ゲート型トランジスタと横型の絶
縁ゲート型トランジスタとを混載した半導体装置の製造
方法であって、半導体基板上に、前記縦型の絶縁ゲート
型トランジスタのゲート電極および前シールド手段を構
成する前記導体層とが埋め込まれている絶縁膜を形成す
る工程と、半導体基板上の前記絶縁膜をパターニングし
て前記半導体基板の表面の一部が露出する第1および第
2の開口部を形成する工程と、前記絶縁膜および前記第
1および第2の開口部の形成によって露出した前記半導
体基板の表面の一部を覆うようにアモルファス半導体層
を形成する工程と、所定の熱処理により、前記露出した
半導体基板の表面の一部を種結晶とする固相エピタキシ
ャル成長(Solid Phase Epitaxy,
SPE)を生じせしめ、前記アモルファス半導体層を単
結晶化して単結晶層する工程と前記第1の開口部の位置
における前記露出した半導体基板の表面の一部を種結晶
として得られた前記単結晶層中に不純物領域を形成し、
これにより、前記第1の開口部の位置に存在する前記単
結晶層が電流経路となる前記縦型の絶縁ゲート型トラン
ジスタを形成する工程と、前記第2の開口部の位置にお
ける前記露出した半導体基板の表面の一部を種結晶とし
て得られた前記単結晶層に不純物領域を形成し、これに
より、前記シールド手段を構成する前記導体層上にチャ
ネル領域が存在する横型の絶縁ゲート型トランジスタを
形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0021】請求項2に記載のシールド電極埋め込み型
の半導体装置の製造方法である。
【0022】第1の開口部における露出した基板表面を
種結晶(シード)として用いて、固相エピタキシャル成
長(Solid Phase Epitaxy;SP
E)により縦型MOSFETのチャネル領域やソース領
域を形成するための単結晶層を形成する。第1の開口部
における種結晶(シード)部分は、電流経路としてトラ
ンジスタの一部を構成することになる。
【0023】また、第2の開口部における露出した基板
表面を種結晶(シード)として用いてSPE法により絶
縁膜上に、横型絶縁ゲート型トランジスタの能動層が形
成されるべき単結晶層を作成する。
【0024】(7)請求項7に記載の本発明は、請求項
4記載の、縦型の絶縁ゲート型トランジスタと横型の絶
縁ゲート型トランジスタとを混載した半導体装置の製造
方法であって、半導体基板の表面の一部に半導体基板の
導電型とは反対の導電型の不純物を導入し、前記シール
ド手段を構成する前記不純物領域を形成する工程と、半
導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、半導体基板上の
前記絶縁膜をパターニングして前記半導体基板の表面の
一部が露出する第1および第2の開口部を形成する工程
と、前記絶縁膜および前記第1および第2の開口部の形
成によって露出した前記半導体基板の表面の一部を覆う
ようにアモルファス半導体層を形成する工程と、所定の
熱処理により、前記露出した半導体基板の表面の一部を
種結晶とする固相エピタキシャル成長(Solid P
hase Epitaxy,SPE)を生じせしめ、前
記アモルファス半導体層を単結晶化して単結晶層する工
程と、前記第1の開口部の位置における前記露出した半
導体基板の表面の一部を種結晶として得られた前記単結
晶層中に不純物を選択的に導入して、前記第1の開口部
の位置に存在する前記単結晶層が電流経路となる前記縦
型の絶縁ゲート型トランジスタを形成する工程と、前記
第2の開口部の位置における前記露出した半導体基板の
表面の一部を種結晶として得られた前記単結晶層に不純
物を選択的に導入し、これにより、前記シールド手段を
構成する前記不純物領域上にチャネル領域が存在する横
型の絶縁ゲート型トランジスタを形成する工程と、を有
することを特徴とする。
【0025】請求項4に記載の半導体装置の製造方法で
ある。半導体基板の表面部分にシールド手段となる不純
物領域を形成しておく。その後、請求項6の場合と同様
に、SPEにより単結晶層を形成し、その単結晶層内
に、縦型MOSFETのソースや横型MOSFETのソ
ース・ドレインを形成する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】(第1の実施の形態) (デバイスの特徴)図1(a)は本発明の半導体装置
(縦型のパワーMOSFET(nタイプ)と横型のNM
OSFET(nタイプ)とを混載したデバイス)の断面
構造を示す図であり、図1(b)は、図1(a)に示さ
れる縦型MOSFETの等価回路を示す図である。
【0028】縦型のパワーMOSFETは例えば、電力
用途に使用され、横型のMOSFETは、例えば、縦型
MOSFETの制御用に使用されるものである。
【0029】本実施の形態の特徴は、SOI構造の横型
MOSFETの下の絶縁膜中に、ポリシリコンからなる
シールド電極層60が埋め込まれていることである。こ
のシールド電極層60は、縦型MOSFETのゲート電
極と同一の材料で構成されており、また、横型MOSF
ETのソース端子S2(グランドとなっている)に接続
されている。
【0030】シールド電極層60は、半導体基板(n+
層10とn-層20とで構成され、縦型MOSFETの
ドレインとして機能する)の電位に起因する電界を遮断
し、横型のMOSFET(nタイプ)のチャネル領域2
32にバックチャネルが形成されるのを防止する。
【0031】つまり、図15に示すように、このシール
ド電極層60がない場合を考えると、チャネル領域23
2の下側の面(図15中で一点鎖線で囲む部分700)
に、基板電位(ドレイン電圧であり、例えば、12Vで
ある)の影響でチャネルが誘起され、リーク電流が流れ
る恐れがある。そこで、図1のデバイスでは、シールド
電極層60を設けたものである。
【0032】シールド電極層60は、SOI構造の横型
MOSFETの領域を完全にカバーするように配置する
のが望ましいが、場合によっては、少なくともチャネル
領域のみをカバーするように配設してもよい。
【0033】なお、図1では、nタイプの横型MOSF
ETの直下にのみシールド電極を配置してあるが、pタ
イプの横型MOSFETの直下にも形成するのが望まし
い。この場合、pタイプの横型MOSFETのしきい値
の変動を抑制するという効果が得られる。
【0034】(縦型MOSFETの構造)図1(a)の
左側に示されるのは、先に出願人が提案している「ダブ
ルゲート型の縦型パワーMOSFET(特願平7−99
685号公報)」である。
【0035】ダブルゲート型の縦型パワーMOSFET
は、ドレイン(n+)層,バッファ層(n-)層20と、
チャネル領域232と、チャネル領域100a,100
bと、ソース領域90a,90bと、ポリシリコンから
なる第1ゲート電極134と、同じくポリシリコンから
なる第2ゲート(埋め込みゲート)電極層50a,50
bと、第1のゲート絶縁膜70および第2のゲート絶縁
膜30a,30bと、ゲート電極120(端子G1aを
構成する),ソース電極110a,110b(端子S1
を構成する)と、ドレイン電極160(端子D1を構成
する)とを有している。なお、第2ゲート(埋め込みゲ
ート)に対する電極は図示されておらず、便宜上、端子
G1bのみ示してある。
【0036】この縦型MOSFETの等価回路は、図1
(b)に示すとおりであり、ドレイには、例えば、12
Vが印加されている。
【0037】ダブルゲートパワーMOSFETの特徴
は、図1(a)の左側や図2に示すように、2つのゲー
ト(134,50a,50b)によりチャネル領域(1
00a,100b)の上下に、第1および第2のチャネ
ル(ch1,ch2)を形成することである。ドレイン
電流(I1)は、裏面のドレイン電極160から第2ゲ
ート(50a,50b)に垂直に吸い上げられ、その
後、第2ゲート(50a,50b)の周囲の低抵抗層を
経由してチャネル領域に流れこむ。このような構造によ
り、オン抵抗の劇的な低減やソース領域(90a,90
b)の厚みの低減等を図ることができる。
【0038】なお、縦型MOSFETの構造としては、
上述の構造だけでなく、種々のものを採用できる。例え
ば、図14の左側に記載の構造でもよい。図14では、
チャネル領域700(p-)およびソース層(n+)71
0をSPE法で形成してある。図14において、参照番
号50a,50bはゲート電極層であり、参照番号60
0a,600bはゲート酸化膜であり、参照番号720
はソース電極である。また、図中の矢印(参照番号I
2)はドレイン電流を示す。
【0039】(横型MOSFETの構造)横型MOSF
ETは、図1(a)の右側に示すように、シールド電極
層60が埋め込まれた絶縁層上に形成されており、ソー
ス(n+)層234bと、ドレイン(n+)層234a
と、チャネル領域232と、ゲート絶縁膜80と、ポリ
シリコンからなるゲート電極層140(端子G2を構成
する)と、ソース電極130b(端子S2を構成する)
と、ドレイン電極130a(端子D2を構成する)とで
構成されている。
【0040】(デバイスの製造方法)次に、図1(a)
の構造の製造方法を説明する。
【0041】(1)図3に示すように、半導体基板(n
+層10,n-層20)上に熱酸化膜40を形成し、次
に、ポリシリコン層50a,50b,50cを形成す
る。ここで、ポリシリコン層50a,50bは縦型MO
SFETのゲート電極となる層であり、ポリシリコン層
50cはシールド電極60となる層である。
【0042】(2)次に、図4に示すように、CVD法
によりSiO2膜35を形成する。これにより、縦型M
OSFETのゲート電極(50a,50b)と、シール
ド電極(60)とを同時に絶縁膜中に埋め込むことがで
きる。つまり、シールド電極形成のための特別の工程の
増加は不要である。
【0043】(3)次に、図5に示すように、CVDS
iO2膜35をパターニングして、基板の表面の一部を
露出させる。露出した部分(ア)は縦型MOSFET用
の単結晶層形成のための種結晶部(シード部)となり、
(イ)は横型MOSFET用の単結晶層形成のための種
結晶部(シード部)となる。
【0044】(4)次に、図6に示すように、CVD法
によりアモルファスシリコン膜200を堆積する。この
とき、n型不純物をドープする。続いて、所定の熱処理
(アニール)を行うことにより、種結晶部(ア),
(イ)を起点とした固相エピタキシャル成長(SPE)
を生じせしめ、図7に示すように、アモルファスシリコ
ン膜200を単結晶化して、n-型の単結晶層(SPE
層)210を形成する。
【0045】図6および図7に示す工程の実施にあたっ
ては、本願発明者が先に提案している、特願平6−19
3604号に記載の技術を用いるのが望ましい。
【0046】つまり、固相エピタキシャル成長(SP
E)を有効に生じさせるためには、半導体基板の表面に
おける自然酸化膜の生成を抑制しなければならず、通常
なら分子線エピタキシャル装置等の超高真空装置を使用
する必要がある。しかし、本願発明者は、先に、LSI
の生産現場で使用されている減圧CVD装置等を使用し
た、量産に適したSPEによるSOI構造の形成方法を
提案しており(特願平6−193604号)、本実施の
形態では、この方法を使用する。
【0047】つまり、具体的には、図6の工程に先立
ち、まず、図5の状態のデバイスを希HF溶液に侵漬
し、基板表面の自然酸化膜を除去するのと同時に表面の
末結合手をH(水素)原子で終端して不活性とし、次
に、低温状態にある減圧CVD装置の石英管に図5のデ
バイスを装填して昇温し、成膜温度に達成するまでの
間、シラン系ガス(例えば、SiH4ガス)を流すこと
により石英管を実質的に数mTorrの圧力にした雰囲
気下にし、アモルファスシリコンの成膜を行うまでの
間、種結晶部(ア),(イ)に自然酸化膜が再成長する
ことを防ぐ。
【0048】そして、成膜温度に達した後に成膜用ガス
(例えば、Si26)を導入して成膜を行って、図6に
示すように、アモルファスシリコン膜200を形成し、
次に、600℃程度で所定時間の熱処理を施すことによ
り、固相エピタキシャル成長を生じせしめ、図7に示す
ような単結晶層210を形成する。この方法は、アモル
ファス半導体膜の成膜に通常の減圧CVD装置を使用で
きるために非常に低コストであり、量産性にも優れてい
る。
【0049】(5)次に、図8に示すように、単結晶層
210をパターニングして、単結晶アイランド220,
230を形成する。
【0050】(6)次に、図9に示すように、ゲート酸
化膜70,80と、ポリシリコンからなるゲート電極層
134,140を形成する。
【0051】(7)次に、図10に示すように、ゲート
電極層134,140をマスクにボロン(B)あるいは
BF2をイオン打ち込みし、所定の温度,所定の時間の
熱処理により不純物をドライブイン拡散させることによ
り、p型層222a,222b,232を形成する。
【0052】(8)次に、図11に示すように、砒素
(As)をイオン打ち込みし、その後、アニールにより
イオン打ち込みのダメージを回復させることにより、n
+層224a,224b,234a,234bを形成す
る。
【0053】(9)次に、図12に示すように、絶縁膜
170をCVD法により形成する。その後、絶縁膜17
0をパターニングし、アルミニュウム等からなる電極を
形成することにより、図1(a)のようなデバイスが完
成する。
【0054】(第2の実施の形態)図13(a)に、本
発明の第2の実施の形態(パワーMOSFET)の構造
を示す。
【0055】本実施の形態の特徴は、SOI構造の横型
MOSFETの下(下地絶縁膜の下)に、p型のシール
ド層400を形成し、これを縦型MOSFETのソース
端子S1(グランドとなっている)に電気的に接続して
いることである。その他の構造は、図1(a)と同じで
ある。
【0056】このp型のシールド層400は、図1のデ
バイスにおけるシールド電極60と同様の働きをして、
横型MOSFETにおけるバックチャネル形成を防止し
たり、しきい値電圧の変動を抑制する。
【0057】ここで、注目すべきは、p型のシールド層
400が、図13(b)に示される縦型MOSFETの
保護ダイオード500を構成する層でもあるということ
である。保護ダイオード500は縦型MOSFETのド
レイン・ソース間に並列に接続されており、縦型MOS
FETのドレイン(D1)に過電圧が印加されると、ブ
レークダウンして過渡電流をバイパスする働きをもつ。
【0058】通常、パワーMOSFETは、基板の表面
に、基板と反対導電型の不純物層を形成し、例えば、そ
の不純物層をアノードとし、基板をカソードとする保護
ダイオード500を内蔵して、パワーMOSFETの破
壊を防止している。
【0059】本実施の形態では、その保護ダイオードを
構成する不純物層を、SOI構造の横型MOSFETが
構成される領域の、下地絶縁膜の直下にも形成すること
により、これをシールド層としても利用するものであ
る。これにより、特別な工程を付加することなく、シー
ルド層を形成できる。
【0060】図13(a)の構造の製造方法は、図1
(a)の構造の製造方法(図3〜図12)とほぼ同じで
ある。シールド層となるp型層400は、図3に示す工
程の前に、半導体基板の表面にボロンを選択的に打ち込
み形成する。
【0061】以上説明したように、本発明によれば、縦
型パワーMOSFETと制御回路用のCMOS回路とを
共通の基板に混載することが可能となる。なお、パワー
MOSFETに代えて、IGBT(Insulated
Gate BipolarTransistor)を
搭載することも可能である。また、絶縁膜上に形成され
る単結晶層に形成されるのは、CMOSに限らず、バイ
ポーラトランジスタでもよい。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態にかかる半
導体デバイス(縦型MOSFETと横型MOSFETの
混載IC)の断面構造を示す図であり、(b)は(a)
に示される縦型MOSFETの等価回路を示す図であ
る。
【図2】図1(a)に示されるダブルゲート型パワーM
OSFETの特徴と動作を説明するための図である。
【図3】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
1の工程を示すデバイスの断面図である。
【図4】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
2の工程を示すデバイスの断面図である。
【図5】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
3の工程を示すデバイスの断面図である。
【図6】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
4の工程を示すデバイスの断面図である。
【図7】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
5の工程を示すデバイスの断面図である。
【図8】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
6の工程を示すデバイスの断面図である。
【図9】図1(a)のデバイスの製造方法における、第
7の工程を示すデバイスの断面図である。
【図10】図1(a)のデバイスの製造方法における、
第8の工程を示すデバイスの断面図である。
【図11】図1(a)のデバイスの製造方法における、
第9の工程を示すデバイスの断面図である。
【図12】図1(a)のデバイスの製造方法における、
第10の工程を示すデバイスの断面図である。
【図13】(a)は本発明の第2の実施の形態にかかる
半導体デバイスの断面構造を示す図であり、(b)は
(a)に示される縦型MOSFETの等価回路を示す図
である。
【図14】本発明のデバイスに搭載可能な縦型パワーデ
バイスの他の例を説明するための図である。
【図15】図1(a)に示されるシールド電極がない場
合の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ドレイン(n+)層 20 バッファ(n-)層 50a,50b 第2ゲート電極(埋め込みゲート電
極) 60 シールド電極層 70,80 ゲート酸化膜 90a,90b ソース領域 100a,100b チャネル領域 110a,110b,130b ソース電極 120 第1ゲート電極 130,160 ドレイン電極 134 ポリシリコンゲート層 234a,234b ドレインおよびソース層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8234 H01L 27/06 311B 27/06 29/78 613A 29/786

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型の絶縁ゲート型トランジスタと横型
    の絶縁ゲート型トランジスタとを混載した半導体装置で
    あって、 前記縦型の絶縁ゲート型トランジスタは、半導体基板を
    構成要素の一つとしており、 前記横型絶縁ゲート型トランジスタは、前記半導体基板
    を覆う絶縁膜上に形成されたSOI(Silicon
    On Insulator)構造のトランジスタであ
    り、 前記横型絶縁ゲート型トランジスタの少なくともチャネ
    ル領域の下には、前記半導体基板の電位による影響を遮
    断するためのシールド手段が設けられていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記シールド手段は、前記半導体基板を覆う絶縁膜中に
    埋め込まれた、所定の電位の導体層からなることを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 縦型の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極は前記半
    導体基板を覆う絶縁膜中に埋め込まれており、かつ、前
    記シールド手段を構成する前記導体層は、前記縦型の絶
    縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極と同一の材料
    により構成されることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記シールド手段は、前記半導体基板の表面部分に形成
    され、前記半導体基板の導電型とは反対の導電型を有
    し、かつ所定電位の不純物領域からなることを特徴とす
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記シールド手段を構成する前記不純物領域は、前記縦
    型の絶縁ゲート型トランジスタの保護ダイオードを構成
    する領域を兼ねることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の、縦型の絶縁ゲート型ト
    ランジスタと横型の絶縁ゲート型トランジスタとを混載
    した半導体装置の製造方法であって、 半導体基板上に、前記縦型の絶縁ゲート型トランジスタ
    のゲート電極および前シールド手段を構成する前記導体
    層とが埋め込まれている絶縁膜を形成する工程と、 半導体基板上の前記絶縁膜をパターニングして前記半導
    体基板の表面の一部が露出する第1および第2の開口部
    を形成する工程と、 前記絶縁膜および前記第1および第2の開口部の形成に
    よって露出した前記半導体基板の表面の一部を覆うよう
    にアモルファス半導体層を形成する工程と、 所定の熱処理により、前記露出した半導体基板の表面の
    一部を種結晶とする固相エピタキシャル成長(Soli
    d Phase Epitaxy,SPE)を生じせし
    め、前記アモルファス半導体層を単結晶化して単結晶層
    する工程と前記第1の開口部の位置における前記露出し
    た半導体基板の表面の一部を種結晶として得られた前記
    単結晶層中に不純物領域を形成し、これにより、前記第
    1の開口部の位置に存在する前記単結晶層が電流経路と
    なる前記縦型の絶縁ゲート型トランジスタを形成する工
    程と、 前記第2の開口部の位置における前記露出した半導体基
    板の表面の一部を種結晶として得られた前記単結晶層に
    不純物領域を形成し、これにより、前記シールド手段を
    構成する前記導体層上にチャネル領域が存在する横型の
    絶縁ゲート型トランジスタを形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の、縦型の絶縁ゲート型ト
    ランジスタと横型の絶縁ゲート型トランジスタとを混載
    した半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の表面の一部に半導体基板の導電型とは反対
    の導電型の不純物を導入し、前記シールド手段を構成す
    る前記不純物領域を形成する工程と、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 半導体基板上の前記絶縁膜をパターニングして前記半導
    体基板の表面の一部が露出する第1および第2の開口部
    を形成する工程と、 前記絶縁膜および前記第1および第2の開口部の形成に
    よって露出した前記半導体基板の表面の一部を覆うよう
    にアモルファス半導体層を形成する工程と、 所定の熱処理により、前記露出した半導体基板の表面の
    一部を種結晶とする固相エピタキシャル成長(Soli
    d Phase Epitaxy,SPE)を生じせし
    め、前記アモルファス半導体層を単結晶化して単結晶層
    する工程と前記第1の開口部の位置における前記露出し
    た半導体基板の表面の一部を種結晶として得られた前記
    単結晶層中に不純物を選択的に導入して、前記第1の開
    口部の位置に存在する前記単結晶層が電流経路となる前
    記縦型の絶縁ゲート型トランジスタを形成する工程と、 前記第2の開口部の位置における前記露出した半導体基
    板の表面の一部を種結晶として得られた前記単結晶層に
    不純物を選択的に導入し、これにより、前記シールド手
    段を構成する前記不純物領域上にチャネル領域が存在す
    る横型の絶縁ゲート型トランジスタを形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158356A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Fuji Electric Co Ltd Mis半導体装置およびその製造方法
US8053859B2 (en) 2005-03-03 2011-11-08 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and the method of manufacturing the same
JP2019124771A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

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