JP2001015506A - プラズマcvdによる反射防止膜の製造方法 - Google Patents

プラズマcvdによる反射防止膜の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、N2Oプラズマを酸化窒化シリコ
ン膜表面に照射する反射防止膜の製造方法を提供し、反
射防止膜成膜工程のスループットの向上を目的とする。 【解決手段】 半導体装置製造工程で用いられる反射防
止膜の製造方法であって、原料ガスとして少なくとも、
A)Siを含む原料ガスと、B)N2Oの2種類を含む
原料ガスを成膜チャンバに供給し、該原料ガスの流量を
一定にするガス安定化工程と、RFパワーを印加し、基
板上に酸化窒化シリコン膜をプラズマCVD法により成
膜する酸化窒化シリコン膜成膜工程と、1)N2Oガス
以外の原料ガスの供給を停止し、かつ2)RFパワーの
供給を継続することでN2Oプラズマを発生するN2Oプ
ラズマ照射工程との、それぞれの工程を少なくともこの
順序で有する反射防止膜の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置製造中
に用いられる反射防止膜の製造方法に関する。より詳細
には、プラズマCVD法により、半導体基板上に成膜さ
れる酸化窒化シリコン膜表面にN2Oプラズマを照射す
ることで得られる反射防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の集積度が増加するにつれ
て、要求される最小加工寸法も急激に微細となってい
る。現在は、365nmのi線により、0.35μm〜
0.40μmのデザインルールを持つ64M DRAM
の製造が行われている。ただ、i線による露光はほぼ限
界を迎えつつあり、次世代以降の集積度に対応するため
に、さらに短波長なKrF(248nm)、ArF(1
93nm)などのエキシマレーザを光源としたリソフグ
ラフィーが導入されつつある。
【0003】しかし、単一波長の光を用いた露光では、
定在波効果やハレーションが発生することが問題とされ
ていた。ここで、ハレーションとは下地表面の凹凸や段
差部で入射光線が乱反射し、露出光強度に場所によるバ
ラツキが発生する現象であり、ポジ型フォトレジストパ
ターンのくびれ等を引き起こす。
【0004】また、定在波効果とは、フォトレジスト内
部及び下地において入射光線が多重干渉し、フォトレジ
ストパターンに寸法誤差を引き起こすことである。定在
波効果の代表的な例はフォトレジスト側壁に形成される
波面状のパターンである。
【0005】また、定在波効果は、同一波長、同一開口
数のステッパーにより露光を行った場合、配線幅が小さ
くなるほど相対的に影響が大きくなる。(定在波効果に
より引き起こされる寸法誤差は一定であるが、パターン
が許容できる寸法誤差が小さくなるため。) 定在波効果やハレーションは、特に、下地として遠紫外
光に対する反射率の高い金属膜を用いた場合に顕著であ
る。例えば、配線材料であるAlの場合、入射光線の約
9割が表面で反射される。
【0006】要求されるパターン寸法が微小化すればす
るほど、入射光線の反射をどのように抑制するかが、半
導体装置の高集積化にとって重要な問題となりつつあ
る。
【0007】これらの問題を解決する方法として、一般
的に、フォトリソグラフィー工程の前に、基板上に反射
防止膜を設けることが行われている。反射防止膜として
は、有機系、無機系の種々の材料が用いられる。無機系
の反射防止膜材料としては、従来よりTiON(酸化窒
化チタン)、TiN(窒化チタン)などが多く用いられ
ていた。しかし、チタンはいかなる化合物であっても蒸
気圧が低すぎるために、気体化して除去することが困難
であった(ドライエッチングができない。)。また、T
iはSiのバンドギャップ中で順位を持つために、デバ
イス特性に悪影響を与えることも懸念された。
【0008】反射防止膜として最近注目されているの
が、酸化窒化シリコン膜である。その理由は、エキシマ
レーザリソグラフィで用いられる遠紫外光領域で非常に
良好な光学的な性質を有するためである。酸化窒化シリ
コン膜をAl(アルミニウム)、poly−Si(ポリ
シリコン)、WSix(タングステンシリサイド)、等
の反射率の高い下地上に予め成膜し、遠紫外線化学増幅
フォトレジストを用いることで基板からの光の反射を抑
制して微細なゲート加工を行う試みが為されている(例
えば、特開平7−201825号公報)。
【0009】遠紫外光と化学増幅系フォトレジストを用
いるプロセスにおいて、基板からの反射を効果的に抑制
する材料は提案されておらず、酸化窒化シリコン膜には
大きな期待が寄せられている。
【0010】また、酸化窒化シリコン膜はプラズマCV
D法により、融点の低いAl膜を傷めることのない低温
で成膜を行うことが可能である。
【0011】プラズマCVD法により成膜された酸化窒
化シリコン膜を反射防止膜として使用する場合に問題で
あったのが、“フォトレジスト/酸化窒化シリコン膜”
の界面でフォトレジストが裾をひいて残留してしまい、
パターニング不良が発生することである。
【0012】これは、TiN膜、窒化シリコン膜を基板
として用いた場合にもしばしば見られる現象であり、基
板中のNの孤立電子対によって、化学増幅レジスト中の
+イオンが基板中に取込まれ、基板界面付近のレジス
ト内のH+イオンが失活するためと考えられており、酸
化窒化シリコン膜においても類似のメカニズムによりレ
ジストの裾引きが発生するものと推測される。
【0013】この問題を解決するために従来は次の方法
を用いていた。
【0014】フォトレジストを塗布する前に反射防止
膜表面にO2プラズマ照射を行う方法。
【0015】酸化窒化シリコン膜上にSiO2膜を成
膜する方法。の2方法である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの2つ
の方法はいずれも、工程の追加を伴うために、スループ
ットを損なう欠点があった。
【0017】以下に、図2を用いて、酸化窒化シリコン
膜成膜後(フォトレジスト塗布前)にO2プラズマ照射
を行う方法について説明を行う。
【0018】従来法で初めに行われる2工程(図2−
:ガス安定化工程、図2−:酸化窒化シリコン膜成
膜工程)は酸化窒化シリコン膜成膜にとって欠かせない
工程であり、本発明と共通している(図1−、図1−
参照)。
【0019】O2プラズマ照射を酸化窒化シリコン膜の
成後膜、同一装置において行なうときに問題となるのが
パーティクルの発生である。成膜チャンバに残留したS
iH 4とO2ガス又はO2プラズマが反応して、SiO2
ーティクルが生じるからである。そこで、SiH4を成
膜チャンバから除くためにN2ガスパージが追加されね
ばならない(図2−:N2パージ工程)。しかし、一
旦、N2パージ工程が追加されれば、必然的に成膜チャ
ンバを再排気するための真空排気工程(図2−)も追
加されてしまう。また、品質にバラツキの少ない反射防
止膜を得るためには安定したO2プラズマを表面に照射
しなければならない。すると、O2プラズマ照射工程の
前に、O2ガスの流量を安定させる工程を追加しなけれ
ばならない(図2−:ガス安定化工程)。
【0020】このように、従来法においては、O2プラ
ズマ照射を行うために、酸化窒化シリコン膜成膜工程に
種々の工程が追加され、反射防止膜が完成するまでに長
時間を要していた。具体的には、1ロット(25枚)の
基板上に反射防止膜を成膜し、O2プラズマを照射を終
了するために少なくとも2.5時間が必要であった。
【0021】工程の追加を避けて、スループットを低下
させずに酸化窒化シリコン膜に対してO2プラズマ照射
を行なうためには、O2プラズマ照射を別の装置で行う
必要があり、工程が分岐して複雑になるとともに、余分
なプラズマ発生装置が必要となる。
【0022】次に、酸化窒化シリコン膜上にSiO2
を成長する場合であるが、酸化窒化シリコン膜成膜工程
に連続して、同一装置内でSiO2の成膜を行ったとし
ても、全く異なる膜を成膜することから、事前にN2
スパージ工程、真空排気工程、O2ガス安定化工程等を
追加せねばならず、スループットの低下を招いていた。
【0023】例えば、膜厚が300Åの酸化窒化シリコ
ン膜反射防止膜に、膜厚50ÅのSiO2膜を積層する
場合、1ロット(25枚)の基板の処理を終了するのに
要した時間はおよそ3時間であった。
【0024】さらに、SiO2膜を設ける方法で大きな
問題とされるのが、SiO2膜を成膜することにより反
射防止膜全体の(SiO2膜/酸化窒化シリコン膜の積
層膜)の膜厚が厚くなることである。これは、フォトリ
ソグラフィー工程終了後、フォトレジストをマスクとし
て被エッチング膜を加工する時に問題となる。反射防止
膜全体が厚くなった場合、これを除去し、基板を加工し
ようとする時に、寸法変換差(エッチングの寸法誤差)
が大きくなる不具合が生じるからである。
【0025】このように、酸化窒化シリコン膜反射防止
膜の製造方法は以下の2条件を両立することが求められ
ていた。
【0026】反射防止膜成膜工程のスループット低下
を抑える。
【0027】被加工膜の寸法変換差を小さくする。
(反射防止膜の膜厚を薄くする。)本発明は上記の問題
点に鑑み、酸化窒化シリコン膜を成膜した後にRFパワ
ーとN2Oガスの供給を止めること無く、N2Oプラズマ
を酸化窒化シリコン膜表面に照射する反射防止膜の製造
方法を提供することで、反射防止膜成膜工程のスループ
ットを従来法に比べ著しく改善することを目的とする。
【0028】また、N2Oプラズマを酸化窒化シリコン
膜表面に照射する本発明の方法により従来法と同等の品
質を有する反射防止膜を提供することを目的とする。
【0029】また、本発明の反射防止膜が表面に成膜さ
れた半導体基板を提供することを目的とする。
【0030】また、本発明の反射防止膜をKrF線を用
いたリソグラフィー工程で用いる半導体装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体装置製
造工程中のフォトリソグラフィー工程で用いられる反射
防止膜の製造方法であって、原料ガスとして少なくと
も、 A)Si含有ガスと B)N2Oの2種類を含む原料ガスを成膜チャンバに供
給し、該原料ガスの流量を一定にするガス安定化工程
と、RFパワーを印加し、基板上に酸化窒化シリコン膜
をプラズマCVD法により成膜する酸化窒化シリコン膜
成膜工程と、 1)N2Oガス以外の原料ガスの供給を停止し、かつ 2)RFパワーの供給を継続することでN2Oプラズマ
を発生するN2Oプラズマ照射工程との、それぞれの工
程を少なくともこの順序で有する反射防止膜の製造方法
を提供する。
【0032】酸化窒化シリコン膜は、遠紫外光に対して
良好な光学特性を有し、次世代以降の半導体装置の製造
には反射防止膜として欠かせない材料である。本発明
は、プラズマCVD装置の成膜チャンバ中で、RFパワ
ーを止めること無く、酸化窒化シリコン膜の成膜に連続
して表面にN2Oプラズマを照射することにより、O2
ラズマ照射及びSiO2成膜を行ったと同等の効果を持
つ酸化窒化シリコンの反射防止膜を提供することが出来
る。
【0033】ここで「原料ガス」とは、プラズマCVD
装置の成膜チャンバに導入される、酸化窒化シリコン膜
形成の原料(気体状)を示す。
【0034】ここで、「Si含有ガス」とは、酸化窒化
シリコン膜成膜の原料の一つでありSiを構成原子とし
て含む原料ガスを表し、例えばシラン、ジシラン、ジク
ロロシラン等が選択可能である。
【0035】ここで、成膜チャンバとは、酸化窒化シリ
コン膜を成膜するプラズマCVD装置が有する成膜室を
示す。
【0036】本発明で用いる酸化窒化シリコン膜成膜の
ための原料ガスとしては、例えば、 SiH4ガスとN2Oガスの組み合わせ、SiH4
ス、N2Oガス及びN2ガスの組み合わせ、SiH4
ス、NH3ガス又はN2Oガスの組み合わせ等が挙げられ
るが、N2Oガス流量を変えることにより酸化窒化シリ
コン膜の組成を容易に制御できるSiH4ガス及びN2
ガスの組み合わせが好適に用いられる。
【0037】反射防止膜の膜厚は、200〜900Åの
膜厚に成膜されることが望ましく、200Å以上であれ
ば反射防止膜としての効果が確認でき、900Å以下で
あればフォトリソグラフィー工程終了後、フォトレジス
トをマスクとしてエッチングを行う際の寸法変換差が問
題とならない。さらに望ましくは、200〜500Åの
場合である。勿論、膜厚を選択する際に下地材料、フォ
トレジストの厚さ等を考慮することは言うまでもない。
【0038】また、本発明では、半導体基板上にプラズ
マCVD法で成膜された酸化窒化シリコン膜において、
該酸化窒化シリコン膜表面がN2Oプラズマに曝された
ことを特徴とする反射防止膜を提供する。従来用いられ
ていたO2プラズマに変えてN2Oプラズマを酸化窒化シ
リコン膜上に照射することで、従来法と同様に、フォト
レジストと酸化窒化シリコン膜界面におけるフォトレジ
ストの裾引きのない良好な反射防止膜を得ることが出来
る。これは、N2Oプラズマ中に存在するO2プラズマが
酸化窒化シリコン膜表面の酸化を促進するためと思われ
る。
【0039】また、本発明は、上述の反射防止膜を基板
上に形成した被処理基板を提供する。この被処理基板
は、半導体装置の基板であって、上述の反射防止膜を表
面に有することで、基板からの反射光による影響(定在
波及びハレーション)を抑制することが可能となる。
【0040】KrF線を用いた半導体装置の製造工程の
フォトリソグラフィー工程において前記反射防止膜を基
板上に形成した被処理基板は好適に用いられる。酸化窒
化シリコン膜は遠紫外光に対して良好な光学特性を有し
ており、ハレーション、定在波効果を抑えて、フォトレ
ジストの露光を行うことができる。また、酸化窒化シリ
コン膜表面をN2Oプラズマで処理しているために、フ
ォトレジストと酸化窒化シリコン膜界面でフォトレジス
トが裾をひくことがない良好な特性を得ることが出来
る。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明において、酸化窒化シリコ
ン膜及び反射防止膜を成膜する際の代表的な成膜条件を
記す。しかし、酸化窒化シリコン膜の成膜条件は以下の
範囲に限定されず、下地の種類、フォトレジストの膜厚
等を考慮して、種々の条件が選択される。
【0042】 =酸化窒化シリコン膜成膜条件= 成膜チャンバの温度: 300〜400℃ ガス流量 SiH4: 100〜300SCCM N2O : 500〜1500SCCM 成膜時間 : 10〜30sec 使用装置 : 一般に市販のプラズマCVD装置 引き続いて行われるN2Oプラズマ照射工程のプラズマ
照射条件は、酸化窒化シリコン膜成膜工程と同じ条件で
行うことが出来る(つまり、N2Oプラズマ照射用に特
別に調整する必要はない。)。ただし、プラズマ照射時
間は調整することが望ましく、5〜60秒とすることが
好ましい。照射時間が5秒以上であれば、酸化窒化シリ
コン膜表面が充分に酸化され、フォトレジストと酸化窒
化シリコン膜界面でのフォトレジストの裾引きを抑える
ことが可能である。また、60秒以内であれば、酸化窒
化シリコン膜表面のプラズマ照射に伴う表面粗れを軽微
にとどめることが出来る。
【0043】
【実施例】<実施例1>図1は、本実施例に係わる工程
のタイミングチャートである。
【0044】本実施例においては、基板として、入射光
線の反射率が高いAlにより形成されたテストパターン
を有するSi基板を用いた。(最小配線幅は0.28μ
mである。) 該基板をプラズマCVD装置に導入し、真空引きを行っ
た。原料ガスとしてSiH4及びN2Oを成膜チャンバに
導入し一定時間待機して、原料ガスの流量と、成膜チャ
ンバ内圧力を安定させた(図1−:ガス安定化工
程)。続いて、RFパワーを印加し、酸化窒化シリコン
膜を成膜した(図1−:酸化窒化シリコン膜成膜工
程)。酸化窒化シリコン膜成膜工程における成膜パラメ
ータは、RFパワー印加後直ちに安定し以下の値となっ
た。
【0045】成膜チャンバ温度 400℃ 成膜チャンバ圧力 300Pa 成膜開始後10secでSiH4の供給を止め、酸化窒化シ
リコン膜成膜工程を終了した。成膜時間と膜厚との関係
の事前調査によると、この成膜時間での酸化窒化シリコ
ン膜は300〜400Åの膜厚と推測される。
【0046】SiH4の供給を停止したが、N2Oガスは
成膜チャンバに供給され続け、さらにRFパワーも継続
して印加されているので、成膜チャンバ内ではN2Oプ
ラズマが発生している。この工程で酸化窒化シリコン膜
表面がN2Oプラズマに曝される(図1−:N2Oプラ
ズマ照射工程)。
【0047】前述のように、N2Oプラズマ照射工程で
は、改めてプラズマ照射条件を変更する必要はない。
【0048】その後N2Oガス、RFパワーを止めて反
射防止膜の形成が終了する。N2Oプラズマ照射工程終
了の際に、N2OガスとRFパワーを同時に停止するの
が一般的であるが、RFパワーを先に停止し、N2Oガ
スを後から停止してもよい。
【0049】以上の方法で成膜された反射防止膜が付い
た基板上にポジ型の化学増幅フォトレジストを塗布し、
テスト用のマスクを用いてKrF線によるフォトリソグ
ラフィー工程を行った。現像が終了したところで、走査
型電子顕微鏡(以下SEMという。)によりフォトレジ
ストパターンの評価を行ったが、酸化窒化シリコン膜界
面でのフォトレジストの裾引きは見られず、従来法と同
様の良好なフォトレジストパターンが得られた。 <実施例2>本実施例は、複数基板の連続的な処理を行
い、本発明の最も重要な効果である「スループットの向
上」を確認することが目的である。評価に用いた基板、
酸化窒化シリコン膜成膜条件およびN2Oプラズマ照射
条件は実施例1と同様である。
【0050】25枚の基板(1ロット)の上に連続して
反射防止膜を成膜するのに要した時間を計測した。ま
た、成膜後全ての基板にフォトリソグラフィー工程を行
い、良好なフォトレジストパターンが得られているかど
うかの評価を行った。
【0051】その結果、25枚全ての基板に反射防止膜
を成膜するのに要した時間は1.5時間であった。
【0052】また、フォトリソグラフィー工程後、SE
M観察により全ての基板のフォトレジストパターンを評
価したが、裾引き等のパターン不良は発見できなかっ
た。
【0053】従来法のO2プラズマ照射では、1ロット
の基板を処理するのに約2.5時間必要であったが、本
発明は同じ工程に要する時間を3/5程度にまで短縮す
ることが出来た。
【0054】
【発明の効果】本発明は酸化窒化シリコン膜を成膜した
後にRFパワーとN2Oガスの供給を止めること無く、
2Oプラズマを酸化窒化シリコン膜表面に照射するこ
とで反射防止膜を形成する反射防止膜形成の方法を提供
した。これにより、従来法と同等の性質を有する反射防
止膜を、スループット良く成膜する事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射防止膜成膜工程のタイミング
チャートである。
【図2】従来法による反射防止膜成膜工程のタイミング
チャートである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置製造工程中のフォトリソグラ
    フィー工程で用いられる反射防止膜の製造方法であっ
    て、原料ガスとして少なくとも、 A)Si含有ガスと B)N2Oの2種類を含む原料ガスを成膜チャンバに供
    給し、該原料ガスの流量を一定にするガス安定化工程
    と、RFパワーを印加し、基板上に酸化窒化シリコン膜
    をプラズマCVD法により成膜する酸化窒化シリコン膜
    成膜工程と、 1)N2Oガス以外の原料ガスの供給を停止し、かつ 2)RFパワーの供給を継続することでN2Oプラズマ
    を発生するN2Oプラズマ照射工程との、それぞれの工
    程を少なくともこの順序で有する反射防止膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜の膜厚を200〜900
    Åの膜厚に成膜することを特徴とする請求項1記載の反
    射防止膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にプラズマCVD法で成膜
    された酸化窒化シリコン膜において、該酸化窒化シリコ
    ン膜表面がN2Oプラズマに曝されたことを特徴とする
    反射防止膜。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された反射防止膜を基板
    上に形成した被処理基板。
  5. 【請求項5】請求項1記載の反射防止膜の成膜が終了し
    た後に、KrF線を用いたフォトリソグラフィー工程を
    行う事を特徴とする半導体装置の製造方法。
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