JP2001015413A - アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法 - Google Patents

アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法

Info

Publication number
JP2001015413A
JP2001015413A JP11185838A JP18583899A JP2001015413A JP 2001015413 A JP2001015413 A JP 2001015413A JP 11185838 A JP11185838 A JP 11185838A JP 18583899 A JP18583899 A JP 18583899A JP 2001015413 A JP2001015413 A JP 2001015413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
mark
pattern
thin film
patterns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11185838A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Noudo
晋一郎 納土
Kaoru Koike
薫 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11185838A priority Critical patent/JP2001015413A/ja
Publication of JP2001015413A publication Critical patent/JP2001015413A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マークパターンの側壁面に形成される金属薄
膜の膜厚の差に起因する、反射信号の強度分布の非対称
性を抑制して、アライメントマークのエッジ部を精度良
く検出することができるアライメントマーク及びアライ
メントマークの形成方法並びにアライメントマークの検
出方法を提供する。 【解決手段】 アライメントマーク10は、細分化され
たスリット形状を有する微小パターン12、12a〜1
2dが規則的かつ近接して配列され、これら微小パター
ン12、12a〜12dの集合体により一単位の帯状の
マークパターン11a〜11dが構成され、さらに、マ
ークパターン11a〜11d相互を直交するように配置
することにより、例えば、井桁形状のアライメントマー
ク10が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アライメントマー
ク及びアライメントマークの形成方法に関し、特に、電
子ビーム露光により所定の回路パターンを半導体基板等
の試料表面に露光するリソグラフィ工程において、試料
の位置合わせ処理に用いるアライメントマーク及びアラ
イメントマークの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路装置は、高集積
化、高機能化に伴う進歩がめざましく、このような進歩
は、回路パターンの微細加工技術、特に、リソグラフィ
技術の進歩によるところが大きい。すなわち、近年の半
導体集積回路装置は、半導体基板であるウェハ上に多数
層の回路パターンを、所定の位置関係で重ね合わせて露
光処理することにより形成されている。ここで、微細な
回路パターンをウェハ上に形成する方法としては、種々
の方法が知られているが、高集積化に伴って要求される
解像度に対応することができる電子ビーム露光法が注目
されている。
【0003】電子ビーム露光法は、電子銃から放出され
た電子ビーム(荷電粒子線)の経路上に複数のマスクを
配置し、該マスクに電子ビームを照射して、透過するビ
ームのみを試料面上に照射することにより、マスクに形
成された回路パターンを縮小転写処理するものである。
以下に、電子ビーム露光法等において用いられる位置合
わせ処理(アライメント処理ともいう)について簡単に
説明する。
【0004】上述したように、多数層の回路パターンを
露光処理する場合には、試料面上にすでに形成されてい
る回路パターンと、次に露光処理される回路パターンと
の整合性を確保するために、試料の位置に対する電子ビ
ームの照射位置を正確に整合させるアライメント処理を
実行する必要がある。そのため、ウェハ上の素子形成領
域(露光処理による回路パターンの転写領域)の近傍
に、アライメント処理に用いられるアライメントマーク
(位置合わせ用マーク)が形成されている。
【0005】従来用いられているアライメントマーク
は、例えば、図9(a)、(b)に示すように、帯状パ
ターン101や矩形状パターン111を規則的に配列し
た集合体100、110により構成され、このようなパ
ターンの集合体100、110をX−Y各方向に個別に
設けたものや、図10(a)、(b)に示すように、帯
状パターン101a、101bを相互に直交させて、X
−Y各方向に走査される電子線に一つのマークで対応す
ることができる十字マーク120、X字マーク130、
井桁マーク140等の各種形状が知られている。なお、
このようなアライメントマークについては、例えば、特
開平10−177944号公報や特開平7−19299
4号公報等に記載されている。
【0006】以下に、上記アライメントマークの形成方
法の一例について、図11及び図12を参照して説明す
る。ここで、図11は、ウェハ上に酸化薄膜等により凸
状のマークパターンを形成する場合を示し、また、図1
2は、ウェハ表面をエッチング除去して凹状のマークパ
ターンを形成する場合を示す。図11(a)、(b)に
示すように、まず、ウェハ1表面に酸化膜2を形成した
後、パターン形成領域上にレジスト3を塗布、パターニ
ングする。次いで、図11(c)、(d)に示すよう
に、パターン形成領域以外の上記酸化膜2をエッチング
した後にレジスト3を除去して、ウェハ1上に凸状のマ
ークパターン2aを形成する。次いで、図11(e)に
示すように、マークパターン2a上に所定の金属薄膜4
を成膜することによりアライメントマーク10′が形成
される。なお、マークパターン2aは、酸化膜等により
形成する構成のほかに、ウェハ表面を直接エッチングし
て、凸状に形成するものもある。
【0007】また、アライメントマークの形成方法の他
の例としては、図12(a)、(b)に示すように、ま
ず、ウェハ1表面にレジスト3を塗布し、パターン形成
領域以外のレジストをパターニング除去する。次いで、
図12(c)に示すように、パターン形成領域のウェハ
1表面をエッチングした後にレジスト3を除去して、ウ
ェハ1表面に凹状のマークパターン2bを形成する。次
いで、図12(d)に示すように、マークパターン2b
上に所定の金属薄膜4を成膜することによりアライメン
トマーク20′が形成される。なお、マークパターン2
bは、ウェハ表面をエッチングして形成する構成のほか
に、酸化膜等に開口部をエッチングして凹状に形成する
ものもある。ここで、凸状あるいは凹状のマークパター
ン2a、2b上に成膜される金属薄膜4は、ウェハ1や
酸化膜2等の下地材料に対して電子線の散乱断面積が大
きい、例えば、タングステンやタンタル等の重金属をス
パッタ法等により成膜して形成される。
【0008】次に、井桁形状を有するアライメントマー
クにおけるアライメント処理について、図13及び図1
4を参照して説明する。アライメント処理は、まず、図
13(a)に示すように、試料表面の所定の位置に形成
されたアライメントマーク10′上を矩形に成形された
電子ビーム(走査ビーム)5a、5bによりX−Y各方
向に走査する。ここで、電子ビーム5a、5bによる走
査は、一般に、試料に対して直交する2軸方向(X方向
及びY方向)について行われ、電子ビーム5a、5bが
上記金属薄膜4において散乱する際の反射信号を走査位
置毎に検出する。
【0009】ここで、図13(b)に示すように、アラ
イメントマーク10′を構成する凸状のマークパターン
2aの側壁面6a、6bには、金属薄膜4が厚く形成さ
れているため、電子ビーム5a、5bの走査により検出
される反射信号は、図14に示すように、アライメント
マーク10′のエッジ部、すなわち、マークパターン2
aの側壁面6a、6bにおいて、他の領域よりも電子の
散乱強度の大きい信号強度分布7が観測される。
【0010】これは、タングステンやタンタル等の重金
属の薄膜により散乱する電子の個数(すなわち、反射信
号の強度)は、Rutherford散乱の原理により、金属薄膜
の原子番号の2乗と原子数密度との積に比例するため、
金属薄膜4の膜厚が大きいマークパターン2aの側壁面
6a、6bにおいて、反射信号の強度が大きく観測され
るものである。そして、走査位置に対する反射信号の強
度分布7に基づいて、アライメントマーク10′のエッ
ジ部の位置を判別することにより、露光される回路パタ
ーンとウェハとの相対的な位置関係が把握され、電子ビ
ームの照射パラメータが適切に補正されて、良好な露光
処理が実現される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアライメントマークの形成方法において、電子散乱断
面積の大きい金属薄膜をスパッタ法等により形成する場
合、マークパターンの形状やアライメントマークの形成
位置等によって、均一な膜厚の薄膜が形成されないとい
う問題を有している。例えば、図13(a)に示したよ
うな井桁形状を有するアライメントマーク10′におい
ては、スパッタ法によりタングステン薄膜を成膜する場
合、プラズマイオンの衝突によりターゲットから弾き出
される成膜材料物質の原子(タングステン原子)に対し
て、ウェハ上のパターン形成領域の面が直接晒されるよ
うに位置しているか、あるいは、陰側に位置しているか
により、形成される膜厚に差が生じる。
【0012】特に、帯状のマークパターンにより構成さ
れ、ウェハ中心から離間した領域に形成されるアライメ
ントマークにおいては、図13(b)、(c)に示すよ
うに、ウェハ表面に凸状あるいは凹状に形成されたマー
クパターン2aの対向する側壁面6a、6bのうち、一
方(側壁面6a)がタングステン原子に直接晒される面
となり、他方(側壁面6b)が陰側の面となる場合(す
なわち、図面右方にウェハ中心がある場合)には、側壁
面6aに形成されるタングステン薄膜(金属薄膜4)の
膜厚が、側壁面6bに形成される膜厚に比較して厚く形
成され、差が生じる。
【0013】そのため、電子ビームを走査してアライメ
ントマーク10′を検出する処理において、マークパタ
ーン2aの両側壁面6a、6bからの反射信号の強度分
布が、金属薄膜4の膜厚に依存するため、対称とはなら
ず、しかも、反射信号の強度は、凸状あるいは凹状に形
成されたマークパターン2aの段差分だけ積算されるた
め、強度分布7の非対称性が一層顕著になる。すなわ
ち、凸状に形成されたマークパターン2aにより構成さ
れるアライメントマークの場合、図14に示すように、
金属薄膜4が厚く形成される側壁面6aに対応する走査
位置においては、信号強度の大きなピークが観測され、
一方、金属薄膜4が薄く形成される側壁面6bに対応す
る走査位置においては、比較的小さなピークが観測され
て、信号強度分布7の対称性が損なわれることになる。
【0014】また、凹状に形成されたマークパターン2
bにより構成されるアライメントマークの場合において
は、図15に示すように、タングステン原子に直接晒さ
れる側壁面6aには、陰側となる側壁面6bに比較し
て、金属薄膜4が厚く形成され、かつ、マークパターン
2b(断面)の幾何学的形状が反映されるため、電子ビ
ームの走査位置に対する反射信号の強度分布は、側壁面
6a及び側壁面6bで大きなピークが観測されるととも
に、凹状断面内部の底面領域における電子ビームの散乱
等による信号強度の低減により、信号強度分布7に示す
ような非対称性を示す。
【0015】なお、図14及び図15のいずれの例にお
いても、図面右方向がウェハの中心であるものとする。
したがって、アライメントマークの検出処理において、
電子ビームの走査位置に対する反射信号の強度分布特性
は、マークパターンの側壁面に形成される金属薄膜の膜
厚によって、非対称な偏った分布状態を示すため、アラ
イメントマークのエッジ部の正確な位置を検出すること
ができず、前回露光された回路パターンと次回露光され
る回路パターンを精度よく位置合わせすることができな
いという問題を有していた。
【0016】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
み、マークパターンの側壁面に形成される金属薄膜の膜
厚の差に起因する、反射信号の強度分布の非対称性を抑
制して、アライメントマークのエッジ部を精度良く検出
することができるアライメントマーク及びアライメント
マークの形成方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアライメン
トマークは、帯状のマークパターン相互を直交して配置
したアライメントマークであって、前記帯状のマークパ
ターンを複数の微小パターンの集合配列により構成した
ことを特徴としている。そのため、本発明に係るアライ
メントマークは、アライメントマークを構成する帯状の
マークパターンを、複数の微小パターンにより分割構成
することにより、電子ビームによる走査に対して強い反
射信号強度を生じる薄膜層を、各微小パターンの全周、
あるいは、全域に略均一に形成するようにし、電子ビー
ムによる走査に対する反射信号の強度分布の対象性を高
める作用を有している。
【0018】また、本発明に係るアライメントマークの
形成方法は、帯状のマークパターン相互を直交して配置
したアライメントマークの形成方法であって、試料表面
に帯状のマークパターンを構成する微小パターンを規則
的に配列して形成した後、該マークパターンの形成領域
に、試料よりも電子散乱断面積が大きい薄膜層を形成す
ることを特徴としている。そのため、本発明に係るアラ
イメントマークの形成方法は、アライメントマークを構
成する帯状のマークパターンを、複数の微小パターンに
より分割構成することにより、電子ビームによる走査に
対して強い反射信号強度を生じる薄膜層を、各微小パタ
ーンの全周、あるいは、全域に略均一に形成するように
し、微小パターンの側壁面毎の膜厚差を抑制する作用を
有している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳しく説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明に係るアライメント
マークの第1の実施形態を示す図である。図1(a)、
(b)に示すように、本実施形態に係るアライメントマ
ーク10は、細分化されたスリット形状を有する微小パ
ターン12、12a〜12dが規則的かつ近接して配列
され、これら微小パターン12、12a〜12dの集合
体により一単位の帯状のマークパターン11a〜11d
が構成され、さらに、このようなマークパターン11a
〜11d相互を直交するように配置することにより、例
えば、井桁形状のアライメントマーク10が構成され
る。ここで、微小パターン12、12a〜12dは、後
述する電子ビームの走査方向に沿って微小パターン1
2、12a〜12dを形成するスリット形状の長辺が配
置され、電子ビームの走査方向に垂直方向に短辺が配置
される。
【0020】次に、上記微小パターン12、12a〜1
2dの構成及びその形成方法について、図1(b)、
(c)を参照して詳しく説明する。なお、凸状のマーク
パターンの形成工程は、従来技術(図11参照)におい
て示した手順と略同等であるので、その説明を簡略化す
る。図1(c)に示すように、微小パターン12は、例
えば、ウェハ1表面に形成された凸部上に、ウェハ1の
基材よりも電子散乱断面積が大きい物質層、例えば、タ
ングステンやタンタル等の重金属の薄膜(以下、薄膜層
13と記す)をスパッタ法等により成膜することにより
形成される。このとき、スパッタ法により形成される薄
膜層13は、図1(b)に示すように、微小パターン1
2a〜12dの全周に位置する側壁面13a〜13dに
成膜される。
【0021】このような微小パターン12a〜12dへ
の薄膜層13の形成処理によれば、図1の右方がウェハ
1中心である場合には、成膜材料物質(例えば、タング
ステン原子)に直接晒される図面右側の側壁面13a
と、陰側となる図面左側の側壁面13bに形成される薄
膜層13の膜厚は、一体的に形成された帯状のマークパ
ターン(図13参照)に比較して、均一化が促進され、
膜厚の差が小さくなるように成膜される。
【0022】すなわち、一体的に形成された帯状のマー
クパターンの側壁面(図13の側壁面6a、6b参照)
が微小パターン12a〜12dによって細分化されるこ
とにより、微小化(小面積化)され、図面右方に面する
側壁面13aに形成される薄膜層13が実質的に減少
し、一方、図面左方に面する側壁面13bでは、成膜材
料物質の回り込みが生じて薄膜層13の膜厚が増加する
ため、薄膜層13の膜厚の均一化が促進される。また、
微小パターン12a〜12dによって、新たに形成され
た微小パターン12a〜12d相互の間隙領域に面する
側壁面13c、13dにも、薄膜層13が形成されるた
め、図面の左右方向に位置する側壁面13a、13bは
もとより、微小パターン12a〜12d相互の間隙領域
に面する側壁面13c、13dにも略均一な薄膜層13
が形成される。
【0023】次に、本実施形態に係るアライメントマー
クの検出方法について、図面を参照して説明する。図2
は、本実施形態に係るアライメントマークの検出方法を
示す図である。本実施形態に係るアライメントマークの
検出方法は、まず、図2(a)に示すように、試料表面
の所定の位置に、井桁形状に形成されたアライメントマ
ーク10のX方向側のマークパターン11a、11b上
と、Y方向側のマークパターン11c、11d上を所定
の矩形形状に成形された電子ビーム15a、15bで走
査することにより行われる。そして、電子ビームの走査
に対して試料表面(マークパターン)で散乱し、反射信
号として検出される信号強度を走査位置毎に観測するこ
とにより、図2(b)に示すような信号強度分布16が
得られる。
【0024】ここで、電子ビームによる走査に対する反
射信号の信号強度分布16について、図面を参照して詳
しく説明する。図3は、本実施形態に係るアライメント
マークにおける信号強度分布と、従来技術(図13、図
14参照)に示した一体的な帯状のアライメントマーク
における信号強度分布を示す図である。なお、ここで
は、従来技術に対する本発明の有効性を明確にするため
に、まず、従来技術における信号強度分布について説明
した後、本発明における信号強度分布について説明する
ことにする。
【0025】従来技術(図13(b)参照)に示した一
体的な帯状のアライメントマークにおいては、図3
(a)に示すように、凸状に形成されたマークパターン
11の側壁面13a′、13b′に形成される薄膜層
(斜線にて図示)の膜厚t11、t12が、スパッタ時
の位置条件等により不均一(t11≠t12)に成膜さ
れ、加えて、電子ビームの走査に対する反射信号の強度
が、マークパターン11の段差分だけ積算されて増強さ
れるため、薄膜層の膜厚の差に起因する非対称な信号強
度成分(以下、非対称成分という)16b′が増大され
る。
【0026】一方、マークパターン11上に形成された
薄い均一な薄膜層(図示を省略)は、電子ビームの走査
に対して、比較的信号強度の弱い成分(以下、対称成分
という)16a′として検出される。そのため、これら
の非対称成分16b′及び対称成分16a′が合成され
た成分が、図3(a)に示したように、アライメントマ
ークの幅方向(図面左右方向)に沿って著しく非対称な
信号強度分布16′として観察される。
【0027】これに対して、上述した本実施形態に係る
アライメントマークにおいては、図3(b)に示すよう
に、マークパターン11を構成する微小パターン12の
側壁面13a〜13dのうち、図面左右方向に位置する
側壁面13a、13bでは、図3(a)に示した側壁面
13a′、13b′に比較して、薄膜層が形成される面
積が削減されて、かつ、膜厚t1、t2が略均一(t1
≒t2)に成膜されるため、膜厚の差に起因する信号強
度が低減され、略均一化されて、非対称成分16bとし
て検出される。
【0028】一方、図面上下方向に位置する側壁面(微
小パターン12相互の間隙領域に面する側壁面)13
c、13dでは、薄膜層が膜厚t3、t4で厚く形成さ
れるため、電子ビームの走査に対して、微小パターン1
2上及び間隙領域に形成される薄膜層(図示を省略)に
よる信号強度の弱い対称成分に加え、膜厚t3、t4及
び微小パターン12の段差に対応する信号強度の強い対
称成分が合成されて、増大された対称成分16aとして
検出される。そのため、これらの非対称成分16b及び
対称成分16aが合成された成分が、図3(b)に示す
ように、アライメントマークの幅方向(図面左右方向)
に沿って比較的対称な信号強度分布16として観察され
る。
【0029】(第2の実施形態)図4は、本発明に係る
アライメントマークの第2の実施形態を示す図である。
図4(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るア
ライメントマーク20は、細分化された長尺のスリット
形状を有する微小パターン22、22a〜22dが規則
的かつ近接して配列され、これら微小パターン22、2
2a〜22dの集合体により一単位の帯状のマークパタ
ーン21a〜21dが構成され、さらに、このようなマ
ークパターン21a〜21d相互を直交するように配置
することにより、例えば、井桁形状のアライメントマー
クが構成される。ここで、微小パターン22、22a〜
22dは、後述する電子ビームの走査方向に沿って微小
パターン22、22a〜22dを形成するスリット形状
の短辺が配置され、電子ビームの走査方向に垂直方向に
長辺が配置される。
【0030】次に、上記微小パターン22、22a〜2
2dの構成及びその形成方法について、図4(b)を参
照して詳しく説明する。なお、凹状のマークパターンの
形成工程は、従来技術(図12参照)において示した手
順と略同等であるので、その説明を簡略化する。図4
(b)に示すように、微小パターン22は、例えば、ウ
ェハ1表面に形成された凹部に、上述した第1の実施形
態と同様に、ウェハ1の基材よりも電子散乱断面積が大
きい薄膜層13をスパッタ法等により成膜することによ
り形成される。このとき、スパッタ法により形成される
薄膜層13は、図4(b)に示すように、微小パターン
22a〜22dの内部を完全に埋め込むように成膜さ
れ、さらに、各微小パターン22a〜22d上及び微小
パターン22a〜22d相互間に形成された間隙領域に
も薄い薄膜層13が形成される。
【0031】このような微小パターン22a〜22dへ
の薄膜層13の形成処理によれば、マークパターン21
a〜21dの形状やアライメントマーク20の形成位置
に関わらず、微小パターン22a〜22dの内部に完全
かつ均一に薄膜層13が充填される。これは、長尺のス
リット形状を有する微小パターン22a〜22dによ
り、微小パターン22a〜22d内部の対向する側壁面
相互が互いに近接して形成されているため、スパッタ時
に成膜材料物質が微小パターン22a〜22d内部の側
壁面及び底面に均一に付着して、内部を埋め込むように
薄膜層13が形成されることによるものである。
【0032】次に、本実施形態に係るアライメントマー
クの検出方法について、図面を参照して説明する。図5
は、本実施形態に係るアライメントマークの検出方法を
示す図である。本実施形態に係るアライメントマークの
検出方法は、上述した実施形態と同様に、まず、図5
(a)に示すように、試料表面の所定の位置に、井桁形
状に形成されたアライメントマーク20のX方向側のマ
ークパターン21a、21b上と、Y方向側のマークパ
ターン21c、21d上を所定の矩形形状に成形された
電子ビーム25a、25bで走査することにより行われ
る。そして、電子ビームの走査に対して試料表面(マー
クパターン)で散乱し、反射信号として検出される信号
強度を走査位置毎に観測することにより、図5(b)に
示すような信号強度分布26が得られる。
【0033】ここで、電子ビームによる走査に対する反
射信号の強度分布26について、図面を参照して詳しく
説明する。図6は、本実施形態に係るアライメントマー
クにおける信号強度分布と、従来技術(図13、図15
参照)に示したような、一体的な帯状のアライメントマ
ークにおける信号強度分布を示す図である。なお、ここ
では、従来技術に対する本発明の有効性を明確にするた
めに、まず、従来技術における信号強度分布について説
明した後、本発明における信号強度分布について説明す
ることにする。
【0034】従来技術(図13(c)参照)に示した一
体的な帯状のアライメントマークにおいては、図6
(a)に示すように、凹状に形成されたマークパターン
21内部の側壁面23a′、23b′に形成される薄膜
層13の膜厚t21、t22が、スパッタ時の位置条件
等により不均一(t21≠t22)に成膜され、電子ビ
ームの走査に対する反射信号の強度が、薄膜層13の膜
厚の差に加えて、マークパターン21の段差分だけ積算
されて増強されるため、薄膜層13の膜厚の差に起因す
る非対称成分が増大される。
【0035】加えて、マークパターン21内部の底面領
域においては、電子ビームの散乱等により、反射信号の
強度が極端に落ち込む。このように、マークパターン2
1の幾何学的形状に影響されて、電子ビームの走査位置
に対する反射信号の強度分布は、図6(a)に示したよ
うに、側壁面6a及び側壁面6bに対応して不均一な大
きなピークが観測されるとともに、底面領域に起因して
顕著に落ち込んだピークが観測されることになり、アラ
イメントマークの幅方向(図面左右方向)に沿って著し
く非対称な信号強度分布26′として観察される。
【0036】これに対して、上述した本実施形態に係る
アライメントマークにおいては、図6(b)に示すよう
に、マークパターン21を構成する微小パターン22a
〜22dの内部に、薄膜層13が均一に充填形成される
ため、図6(a)に示したように、微小パターン21の
側壁面23a′、23b′に形成される薄膜層13の膜
厚に依存して増大する非対称成分が除去される。一方、
電子ビームの走査に対して、各微小パターン22a〜2
2dに均一に埋め込まれた薄膜層13の膜厚、及び、各
微小パターン22a〜22dの段差に対応して比較的強
い信号強度の第1の対称成分26aが検出され、さら
に、各微小パターン22a〜22d相互の間隙領域に均
一に形成された薄膜層13による比較的弱い信号強度の
第2の対称成分26bが検出される。そのため、第1の
対称成分26a及び第2の対称成分26bが合成された
成分が、図6(b)に示すように、アライメントマーク
の幅方向(図面左右方向)に沿って対称性の高い信号強
度分布26として観察される。
【0037】このように、上述したいずれの実施形態に
係るアライメントマーク及びその検出方法においても、
電子ビームによる走査に対して対称性の高い信号強度分
布を検出することができるため、この信号強度の分布波
形を用いたしきい値比較法や自己相関法等の周知のエッ
ジ位置判別法により、アライメントマークのX方向及び
Y方向のエッジ部の位置を精度良く検出して、露光され
る回路パターンとウェハとの相対的な位置関係が正確に
把握することができ、良好な露光処理を実現することが
できる。
【0038】なお、上述した各実施形態においては、ア
ライメントマークの形状として井桁形状を示して説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではなく、従来
技術において図10に示したように、十字形状、X字形
状等に構成されたものであっても良い。要するに、一体
的に形成された帯状のマークパターンを直交して配置す
ることにより構成されていたアライメントマークを、微
小パターンによって細分化して、側壁面に形成される薄
膜層の膜厚の偏りを抑制することができるものであれ
ば、上記例示した構成に限られず、種々の形状を有する
アライメントマークに適用することができる。
【0039】また、上述した第1の実施形態において
は、アライメントマークをウェハ表面に形成された凸状
の微小パターンにより構成する例を示し、また、第2の
実施形態においては、凹状の微小パターンにより構成す
る例を示して説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、各実施形態において凸状あるいは凹状の
いずれの形状を有する微小パターンにより構成するもの
であっても良いことは言うまでもない。
【0040】
【実施例】次に、上述した実施形態に示したアライメン
トマークの具体的な実施例について、図面を参照して説
明する。 (第1の実施例)図7は、第1の実施形態に係るアライ
メントマーク10の具体的な実施例を示す図である。な
お、ここでは、1×5μmの矩形形状に成形された電子
ビームを用いて、X方向及びY方向に電子線走査を行う
場合について、詳細な寸法を示して説明する。
【0041】図7(a)、(b)に示すように、アライ
メントマーク10を構成する複数の微小パターン12
は、ウェハ基板表面に形成された0.5μmの段差を有
するスリット形状の凸部により構成され、その長手方向
が、電子ビームによる走査方向に沿って並行に配置さ
れ、かつ、電子ビームによる走査方向に垂直方向に所定
の寸法間隔で規則的に配列されている。ここで、例えば
微小パターン12、12a〜12dの長辺の寸法は3μ
m、短辺(幅)の寸法は0.3μmにそれぞれ設定され
ている。
【0042】このような寸法を有する微小パターン12
a〜12dを、例えば配置間隔(ピッチ)0.7μmで
規則的に配列することにより、3μm幅の帯状の一体的
なマークパターン11a〜11dに相当する微小パター
ンの集合体が構成される。そして、このようなマークパ
ターン11a〜11d相互を、X−Y方向に直交するよ
うに構成することにより、図7(a)に示すような井桁
形状を有する微細なアライメントマーク10が構成され
る。
【0043】このような寸法を有するアライメントマー
クによれば、タングステン等の薄膜層のスパッタ形成に
際し、微小パターン12a〜12dの各側壁面に略均一
な膜厚を有するタングステン薄膜が成膜される。すなわ
ち、マークパターン11が微小パターン12a〜12d
により細分化され、短辺寸法が0.3μmに設定されて
いるため、スパッタ工程においてタングステン原子に直
接晒される側壁面においては、タングステン薄膜の成膜
が抑制されて膜厚が削減され、一方、微小パターン12
a〜12dが0.7μmのピッチで互いに離間して配列
されているため、タングステン原子に対して陰側となる
側壁面においては、タングステン原子の回り込みが生じ
て、タングステン薄膜の成膜が促進されて膜厚が増加す
る。そのため、微小パターン12a〜12dを構成する
全側壁面において、タングステン薄膜が略均一な膜厚で
成膜される。
【0044】したがって、1×5μmの矩形形状に成形
された電子ビームを用いてアライメントマーク10を走
査すると、少なくとも4乃至5本の微小パターンが走査
対象となり、これらの微小パターン12の全周の側壁面
に形成されたタングステン膜、微小パターン12上及び
間隙領域に形成されたタングステン膜により、第1の実
施形態において説明したように、反射信号に含まれる非
対称成分が抑制され、かつ、対称成分が増大されるた
め、対象性に優れた信号強度分布が観測される。よっ
て、アライメントマーク10のエッジ部を精度良く検出
することができ、半導体集積回路の微細化に対応した製
造技術を提供することができる。
【0045】(第2の実施例)図8は、第2の実施形態
に係るアライメントマーク20の具体的な実施例を示す
図である。なお、本実施例においても、1×5μmの矩
形に成形された電子ビームを用いて、X方向及びY方向
に電子線走査を行う場合について、詳細な寸法を示して
説明する。
【0046】図8(a)、(b)に示すように、アライ
メントマーク20を構成する複数の微小パターン22
は、ウェハ基板表面に形成された0.5μmの段差を有
するスリット形状の凹部により構成され、その長手方向
が、電子ビームによる走査方向に垂直方向に配置され、
かつ、電子ビームによる走査方向に沿って並行に所定の
寸法間隔で規則的に配列されている。ここで、例えば微
小パターン22、22a〜22dの短辺(幅)の寸法は
0.3μm、長辺の寸法はアライメントマークの全長に
それぞれ設定され、かつ、微小パターン相互の配置間隔
(ピッチ)は、例えば0.6μmに設定されている。
【0047】このような寸法を有する微小パターン22
a〜22dを、例えばピッチ0.6μmで規則的に配列
することにより、3μm幅の帯状の一体的なマークパタ
ーン21a〜21dに相当する微小パターンの集合体が
構成される。そして、このようなマークパターン21a
〜21d相互を、X−Y方向に直交するように構成する
ことにより、図8(a)に示すような井桁形状を有する
微細なアライメントマーク10が構成される。
【0048】このような寸法を有するアライメントマー
クによれば、タングステン等の薄膜層のスパッタ形成に
際し、凹状に形成された微小パターン22a〜22dの
内部に均一にタングステン薄膜が成膜される。すなわ
ち、マークパターン21が微小パターン22a〜22d
により細分化され、かつ、微小パターン22a〜22d
の凹(溝)形状を規定する短辺寸法が0.3μmに設定
されているため、スパッタ工程においてタングステン薄
膜が、極めて近接して形成された側壁面及び底面に均一
に成膜し、微小パターン22a〜22d内部に均一に埋
め込まれる。
【0049】したがって、1×5μmの矩形形状に成形
された電子ビームを用いてアライメントマーク20を走
査すると、少なくとも2乃至3本の微小パターンが走査
対象となり、これらの微小パターン22の内部に埋め込
み形成されたタングステン膜、及び、間隙領域に形成さ
れたタングステン膜により、第2の実施形態において説
明したように、反射信号に含まれる非対称成分が除去さ
れるとともに、対称成分が増大されるため、極めて対象
性に優れた信号強度分布が観測される。よって、アライ
メントマーク20のエッジ部を精度良く検出することが
でき、半導体集積回路の微細化に対応した製造技術を提
供することができる。
【0050】なお、上述した各実施例における微小パタ
ーンの各寸法は、一例を示したものにすぎず、上記寸法
に限定されないことは言うまでもない。すなわち、タン
グステン薄膜のスパッタ成長において、微小パターンを
構成する側壁面や溝底面に略均一に薄膜層を成膜するこ
とができ、電子ビームによるアライメントマークの走査
に対して、対象性に優れた信号強度分布が得られるもの
であれば、スパッタ工程の成膜条件等に応じて適宜設定
されるものであっても良い。
【0051】
【発明の効果】請求項1又は7記載の発明によれば、帯
状のマークパターンを直交させて配置したアライメント
マークが、複数の微小パターンの配列により構成される
マークパターンにより形成されているため、微小パター
ンの側壁面に形成される薄膜層の膜厚の偏りを抑制する
ことができる。そのため、電子ビームによる走査におい
て観測される反射信号の信号強度分布の非対称性を抑制
することができるので、アライメントマークのエッジ部
を精度良く検出することができる。したがって、露光さ
れる回路パターンとウェハとの相対的な位置関係が正確
に把握されるため、電子線の照射パラメータを適切に補
正することができ、良好な露光処理を実現することがで
きる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、マー
クパターンが、試料表面に形成された凸状又は凹状の微
小パターンの規則的な配列により構成されているため、
マークパターンの側壁面に形成される薄膜層の膜厚の偏
りを抑制して、電子ビームによる走査において観測され
る反射信号に含まれる非対称成分を抑制しつつ、反射信
号の信号強度分布の均一性を確保することができるの
で、アライメントマークのエッジ部を精度良く検出する
ことができる。また、請求項3又は4記載の発明によれ
ば、マークパターンが、試料表面にスリット状に形成さ
れた微小パターンの配列により構成され、かつ、微小パ
ターンが、電子線の走査方向に対して所定の方向に配置
され配列されているため、微小パターンの側壁面や微小
パターン内部に形成される薄膜層の膜厚を均一化して、
電子ビームによる走査において観測される反射信号に含
まれる非対称成分を抑制しつつ、対称成分を増大するこ
とができるので、アライメントマークのエッジ部を一層
精度良く検出することができる。
【0053】また、請求項5又は8記載の発明によれ
ば、微小パターンを凸状に形成することにより、微小パ
ターンの全周の側壁面に薄膜層が形成されるため、薄膜
層の膜厚を均一化して、電子ビームによる走査において
観測される反射信号に含まれる非対称成分を抑制しつ
つ、対称成分を増大することができるので、アライメン
トマークのエッジ部を一層精度良く検出することができ
る。さらに、請求項6又は9記載の発明によれば、微小
パターンを凹状に形成することにより、微小パターンの
内部に薄膜層が埋め込み形成されるため、電子ビームに
よる走査において観測される、薄膜層の膜厚に依存する
非対称成分を除去しつつ、対称成分を増大することがで
きるので、アライメントマークのエッジ部を一層精度良
く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアライメントマークの第1の実施
形態を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係るアライメントマークの検
出方法を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係るアライメントマークにお
ける信号強度分布と、一体的な帯状のアライメントマー
クにおける信号強度分布を示す図である。
【図4】本発明に係るアライメントマークの第2の実施
形態を示す図である。
【図5】第2の本実施形態に係るアライメントマークの
検出方法を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係るアライメントマークにお
ける信号強度分布と、一体的な帯状のアライメントマー
クにおける信号強度分布を示す図である。
【図7】第1の実施形態に係るアライメントマークの具
体的な実施例を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るアライメントマークの具
体的な実施例を示す図である。
【図9】従来用いられている、帯状パターンや矩形状パ
ターンを規則的に配列したアライメントマークの例を示
す図である。
【図10】従来用いられている、帯状パターンを直交さ
せて配置したアライメントマークの例を示す図である。
【図11】凸状のマークパターンにより構成されるアラ
イメントマークの形成方法を示す工程図である。
【図12】凹状のマークパターンにより構成されるアラ
イメントマークの形成方法を示す工程図である。
【図13】井桁形状を有するアライメントマークにおけ
るアライメント処理を示す図である。
【図14】凸状のマークパターンにより構成されるアラ
イメントマークにおける反射信号の強度分布を示す図で
ある。
【図15】凹状のマークパターンにより構成されるアラ
イメントマークにおける反射信号の強度分布を示す図で
ある。
【符号の説明】
1……ウェハ、10、20……アライメントマーク、1
1、11a〜11d、21、21a〜21d……マーク
パターン、12、12a〜12d、22、22a〜22
d……微小パターン、13……薄膜層、13a〜13
d、23a、23b……側壁面、14a、14b……側
壁面、15a、15b、25a、25b……電子ビー
ム、16、26……信号強度分布、16a、26a、2
6b……対称成分、16b……非対称成分

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料表面に形成されたマークパターンに、
    前記試料よりも電子散乱断面積が大きい薄膜層を成膜し
    て形成され、電子ビームによる位置合わせ処理に用いる
    アライメントマークにおいて、 前記マークパターンは、前記試料表面に形成された複数
    の微小パターンの配列により帯状に構成され、かつ、該
    帯状に構成された前記マークパターン相互を、直交して
    配置したことを特徴とするアライメントマーク。
  2. 【請求項2】前記マークパターンは、前記試料表面に凹
    状又は凸状に形成された前記複数の微小パターンの規則
    的な配列により構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のアライメントマーク。
  3. 【請求項3】前記マークパターンは、前記試料表面にス
    リット形状に形成された前記複数の微小パターンの配列
    により構成され、 前記複数の微小パターンは、前記電子ビームの走査方向
    に対して、前記スリット形状の長辺が並行に配置されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のアライメン
    トマーク。
  4. 【請求項4】前記マークパターンは、前記試料表面にス
    リット形状に形成された前記複数の微小パターンの配列
    により構成され、 前記複数の微小パターンは、前記電子ビームの走査方向
    に対して、前記スリット形状の長辺が垂直に配置されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のアライメン
    トマーク。
  5. 【請求項5】前記薄膜層は、少なくとも、前記試料表面
    に凸状に形成された前記微小パターンの全周の側壁面に
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載のアライメントマーク。
  6. 【請求項6】前記薄膜層は、少なくとも、前記試料表面
    に凹状に形成された前記微小パターン内に埋め込み形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載のアライメントマーク。
  7. 【請求項7】帯状のマークパターン相互を、直交して配
    置したアライメントマークの形成方法において、 試料表面に規則的に配列され、かつ、前記帯状のマーク
    パターンを構成する微小パターンを形成する工程と、 少なくとも、前記マークパターンの形成領域に、前記試
    料よりも電子散乱断面積が大きい薄膜層を形成する工程
    と、を含むことを特徴とするアライメントマークの形成
    方法。
  8. 【請求項8】前記微小パターンは、前記試料表面に凸状
    に形成され、 前記薄膜層が、少なくとも、該微小パターンの全周の側
    壁面に形成されることを特徴とする請求項7記載のアラ
    イメントマークの形成方法。
  9. 【請求項9】前記微小パターンは、前記試料表面に凹状
    に形成され、 前記薄膜層が、少なくとも、前記微小パターン内に埋め
    込み形成されることを特徴とする請求項7記載のアライ
    メントマークの形成方法。
JP11185838A 1999-06-30 1999-06-30 アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法 Abandoned JP2001015413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185838A JP2001015413A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185838A JP2001015413A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001015413A true JP2001015413A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16177772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11185838A Abandoned JP2001015413A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001015413A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022961A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Nikon Corp アライメントマーク、荷電粒子線露光装置用レチクル及び荷電粒子線露光方法
KR100588912B1 (ko) 2004-12-22 2006-06-09 동부일렉트로닉스 주식회사 얼라인먼트 측정장비의 미세 얼라인먼트 방법
KR100876823B1 (ko) 2002-12-30 2009-01-07 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 형성방법
KR20160064094A (ko) * 2013-09-30 2016-06-07 소니 주식회사 반도체 디바이스 및 제조 방법 및 전자 기기
CN107771271A (zh) * 2015-04-21 2018-03-06 Asml荷兰有限公司 量测方法和设备、计算机程序及光刻系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022961A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Nikon Corp アライメントマーク、荷電粒子線露光装置用レチクル及び荷電粒子線露光方法
KR100876823B1 (ko) 2002-12-30 2009-01-07 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 형성방법
KR100588912B1 (ko) 2004-12-22 2006-06-09 동부일렉트로닉스 주식회사 얼라인먼트 측정장비의 미세 얼라인먼트 방법
KR20160064094A (ko) * 2013-09-30 2016-06-07 소니 주식회사 반도체 디바이스 및 제조 방법 및 전자 기기
KR102286072B1 (ko) 2013-09-30 2021-08-05 소니 세미컨덕터 솔루션즈 가부시키가이샤 반도체 디바이스 및 제조 방법 및 전자 기기
CN107771271A (zh) * 2015-04-21 2018-03-06 Asml荷兰有限公司 量测方法和设备、计算机程序及光刻系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050242448A1 (en) Overlay key, method of manufacturing the same and method of measuring an overlay degree using the same
JPS6219048B2 (ja)
JP3755228B2 (ja) 荷電粒子線露光装置
JP2010230686A (ja) 基板上の所定のタイプのフィーチャをキャラクタライズする方法、及びコンピュータプログラム製品
JP3970546B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2001015413A (ja) アライメントマーク及びアライメントマークの形成方法
JP2994260B2 (ja) X線マスクとその製造方法
KR100313326B1 (ko) 전자빔셀투영어퍼쳐 형성방법
US6376132B1 (en) Mask for electron beam exposure, manufacturing method for the same, and manufacturing method for semiconductor device
JPH09162102A (ja) アライメントマーク検出方法
JPS6246976B2 (ja)
US6210842B1 (en) Method for fabricating stencil mask
KR20010113475A (ko) 타겟 마크 부재, 그 제조 방법 및 타겟 마크 부재의전자빔 노출 장치
JP2001085300A (ja) マーク検出方法、電子線装置及び半導体デバイス製造方法
US6383693B1 (en) Method of forming a photomask utilizing electron beam dosage compensation method employing dummy pattern
US4737646A (en) Method of using an electron beam
JPH11162810A (ja) 電子ビーム露光用アラインメントマーク
JP2687256B2 (ja) X線マスク作成方法
US5705300A (en) Phase shift mask and method for fabricating the same
JP2004311735A (ja) 近接露光における位置検出方法、および半導体装置の製造方法、ウェハ、露光マスク、位置検出装置
JP4225358B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US7938907B2 (en) Device for fabricating a mask by plasma etching a semiconductor substrate
JPH0590300A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH01107556A (ja) パターン形成方法およびそれを用いた半導体装置
Shin et al. Cell projection EB exposure for Giga DRAM device mask

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060210

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20080227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303