JP2001015058A - 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置 - Google Patents
走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置Info
- Publication number
- JP2001015058A JP2001015058A JP2000116293A JP2000116293A JP2001015058A JP 2001015058 A JP2001015058 A JP 2001015058A JP 2000116293 A JP2000116293 A JP 2000116293A JP 2000116293 A JP2000116293 A JP 2000116293A JP 2001015058 A JP2001015058 A JP 2001015058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- sample
- rotation
- charged particle
- particle beam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002245 particle Substances 0.000 title claims description 41
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 25
- 230000006870 function Effects 0.000 description 25
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 18
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 1
Abstract
の復帰を自動的に正確に行うことができる走査型荷電粒
子ビーム装置における試料像観察方法および装置を実現
する。 【解決手段】 試料や像の回転や移動を行って試料の観
察を行った後、元の位置での像の観察を行う場合、操作
手段26によって像の復帰を指示する。この指示に基づ
き、CPU制御回路18はメモリー27から記憶されて
いた試料や像の回転と移動の履歴データを読み出す。例
えば、機械的な試料2の回転が行われていた場合、メモ
リー27からの回転量や回転方向のデータに基づいて、
CPU制御回路18はR動駆動回路23を制御し、回転
ステージ21を以前とは逆の回転方向に所定の回転量回
転させる。この結果、試料位置は回転前の状態に復帰で
きることになる。
Description
の走査型荷電粒子ビーム装置に関し、特に、試料を機械
的に移動させ、更に走査像を電気的に移動させることが
できる走査型荷電粒子ビーム装置における試料傾斜観察
方法および装置に関する。
ビームをコンデンサレンズと対物レンズによって試料上
に集束し、更に電子ビームを2次元的に走査している。
そして、試料への電子ビームの照射によって発生した2
次電子等を検出し、検出信号を電子ビームの走査に同期
した表示装置に供給し、試料の走査像を得るようにして
いる。
像観察を行う際、試料ステージを機械的にX−Y方向に
移動させたり回転させたりして試料の所望領域の像の観
察を行っている。また、この試料の観察範囲の移動や回
転は、機械的なものだけでなく、電子ビームの偏向範囲
を制御するイメージシフト機能や、電子ビームの2次元
走査の方向を電気的に回転させるスキャンローテーショ
ン機能によっても行っている。
走査像の撮影・記録や特定の部位の分析等を行うに先立
って、オペレータは、撮影や分析等の目的に適した部位
を探すために、試料上の様々な部位を予備的に観察する
ことが常に行われる。
ている。今、オペレータは図1(a)に示すような走査
像の予備的観察を完了したところである。次いで、オペ
レータは図1(b)のように走査像の倍率を下げて、次
の観察すべき部位を探し出す操作に移る。ここで、図1
(b)内の点線で囲った枠は、今まで観察していた図1
(a)の視野を示す。これを部位Aと呼ぶことにする。
オペレータは、図1(b)の画像内の次の観察部位とし
て、画面右下の部分を選んだとする。この部分を部位B
と呼ぶことにする。オペレータが試料ステージを駆動し
て試料を図1(b)の矢印の方向、即ち、試料を左上の
方向に移動させて部位Bを画面の中央に持ってくると図
1(c)のようになる。次いで倍率を上げると図1
(d)のようになる。ここでオペレータは画面の構図を
考慮に入れて画像を90°時計回りに回転すると、図1
(e)に示すようになる。このようにして、オペレータ
は部位A、部位Bの観察に引き続いて、部位C、部位D
・・・と予備的な観察を続けて行き、所期の目的に適し
たいくつかの部位を選ぶことになる。
Bの観察の途中あるいは完了後、もう一度部位Aを観察
したいという何らかの必要性を感じたとする。このよう
な必要性はしばしば起こり得る。
位Bへ移動するに際して、試料ステージを「左上方向」
に移動させたことを記憶しているので、その逆の操作、
即ち、試料ステージを「右下方向」に移動させたとす
る。しかし、このようにしても、部位Aに戻らないこと
は、走査像の倍率を下げて図1(f)のようして見れば
容易に理解できる。つまり、図1(f)に示すように、
部位Aは、既に90°時計方向に回転しているので、左
上から右上に移動しているからである。従って、部位A
に戻すためには、反時計回りに90°回転させた後、試
料ステージを右下方向に移動させるか、あるいは、試料
ステージを左下方向に移動させた後、反時計回りに90
°回転させなければならない。回転の操作が伴うと、こ
のような勘違いは起こり勝ちである。
1(f)に示したように走査像の倍率を下げただけで部
位Aが容易に見い出せるような図を示した。しかし、実
際の試料においては、走査像の見え方は図1のように単
純ではないし、予備的観察が部位C、D・・・と進んだ
後に、いくつか前の部位の観察に戻ろうとするから、そ
の再現は容易ではない。先の説明において、実は、オペ
レータは、図1(a)の部位Aの観察の結果、この部位
Aは目的に適した部位ではないと判断していたのであ
る。それにもかかわらず、もう一度部位Aを観察したい
というのであるから、その再現にはより困難性が増さざ
るを得ない。
の位置の移動は試料ステージをX−Y方向および必要に
応じて回転を加えて機械的に移動させ、更に微調整のた
めに走査像をイメージシフト機能によりX−Y方向に移
動させる。また更に、走査像の構図を考慮して、像の回
転をスキャンローテーション機能を用いて行うことが多
い。
像の観察を再び行いたい場合が生じた場合、しばしば繁
雑な作業が伴うことになる。
もので、その目的は、試料(あるいは試料ステージ)お
よび像の移動を行った後、元の観察位置への復帰を自動
的に正確に行うことができる走査型荷電粒子ビーム装置
における試料像観察方法および装置を実現するにある。
型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法は、機械
的なX−Y移動、回転ができるステージ上の試料に荷電
粒子ビームを照射すると共に、試料上で荷電粒子ビーム
を2次元的に走査し、試料への荷電粒子ビームの照射に
よって得られた信号に基づき試料の走査像を表示するよ
うに構成されると共に、荷電粒子ビームの走査信号を制
御して2次元走査の方向を回転させるスキャンローテー
ション機能と荷電粒子ビームの走査範囲をシフトするイ
メードシフト機能とを有した走査型荷電粒子ビーム装置
において、特定の観察位置から次の観察位置への試料の
機械的なX−Y方向の移動量、回転量を記憶し、次の観
察位置においてスキャンローテーション機能、イメージ
シフト機能を用いて像の回転、シフトを行った場合、像
の回転角情報、シフト量情報を記憶し、特定位置の観察
を行う場合、記憶されたスキャンローテーション機能、
イメージシフト機能ヒよる像の回転角情報、シフト量情
報、機械的なX−Y方向の移動量、回転量に基づいて自
動的に特定位置における像を再現するようにしたことを
特徴としている。
装置における試料像観察方法は、第1の発明において、
試料の特定観察位置から別の複数の位置への機械的な移
動を行う都度、複数の各観察位置において試料の機械的
なX−Y方向の移動量、回転量、および、スキャンロー
テーション機能、イメージシフト機能を用いて像の回
転、シフトを行った場合、像の回転角情報、シフト量情
報を記憶し、複数の観察位置のいずれかの位置の観察を
行う場合、記憶されたスキャンローテーション機能、イ
メージシフト機能による像の回転角情報、シフト量情
報、機械的なX−Y方向の移動量、回転量に基づいて自
動的に当該位置における像を再現するようにし、以前観
察した複数の像のいずれかの像の復帰を容易に行うこと
を可能とする。
装置における試料像観察方法は、第2の発明において、
観察画面上に観察位置の履歴表示を行い、この履歴表示
に基づいて所望の観察位置の像の再現を行うことができ
るようにした。
装置は、機械的なX−Y移動、回転ができるステージ上
の試料に荷電粒子ビームを照射すると共に、試料上で荷
電粒子ビームを2次元的に走査し、試料への荷電粒子ビ
ームの照射によって得られた信号に基づき試料の走査像
を表示するように構成されると共に、荷電粒子ビームの
走査信号を制御して2次元走査の方向を回転させるスキ
ャンローテーション機能と荷電粒子ビームの走査範囲を
シフトするイメードシフト機能とを有した走査型荷電粒
子ビーム装置において、特定の観察位置から次の観察位
置への試料の機械的なX−Y方向の移動量、回転量を記
憶し、次の観察位置においてスキャンローテーション機
能、イメージシフト機能を用いて像の回転、シフトを行
った場合、像の回転角情報、シフト量情報を記憶し、特
定位置の観察を行う場合、記憶されたスキャンローテー
ション機能、イメージシフト機能ヒよる像の回転角情
報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移動量、回転
量に基づいて自動的に特定位置における像を再現するよ
うにしたことを特徴としている。
装置は、第4の発明において、試料の特定観察位置から
別の複数の位置への機械的な移動を行う都度、複数の各
観察位置において試料の機械的なX−Y方向の移動量、
回転量、および、スキャンローテーション機能、イメー
ジシフト機能を用いて像の回転、シフトを行った場合、
像の回転角情報、シフト量情報を記憶し、複数の観察位
置のいずれかの位置の観察を行う場合、記憶されたスキ
ャンローテーション機能、イメージシフト機能による像
の回転角情報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移
動量、回転量に基づいて自動的に当該位置における像を
再現するようにし、以前観察した複数の像のいずれかの
像の復帰を容易に行うことを可能としたことを特徴とし
ている。
装置は、第5の発明において、観察画面上に観察位置の
履歴表示を行い、この履歴表示に基づいて所望の観察位
置の像の再現を行うことができるようにしたことを可能
としたことを特徴としている。
施の形態を詳細に説明する。図2は本発明の方法を実施
するための走査電子顕微鏡の一例を示す図であり、図示
していない電子銃から発生し加速された電子ビームEB
は、図示していないコンデンサレンズと対物レンズ1に
よって試料2上に細く集束される。更に、電子ビームは
上段の偏向器3と下段の偏向器4とによって試料2の所
望領域で2次元的に走査される。
発生した2次電子は、2次電子検出器5によって検出さ
れ、検出信号は増幅器6を介して電子ビームの走査と同
期した表示装置7に供給される。この結果、表示装置7
には試料の走査像が表示される。
8からと、上段Y方向偏向駆動回路9とから電子ビーム
の走査のための偏向信号が供給され、下段偏向器4に
は、下段X方向偏向駆動回路10からと、下段Y方向偏
向駆動回路11とから電子ビームの走査のための偏向信
号が供給される。
向駆動回路9には、上段X方向走査信号発生器12と上
段Y方向走査信号発生器13とから発生した走査信号
が、走査信号演算回路14を介して供給される。また、
下段X方向偏向駆動回路10、下段Y方向偏向駆動回路
11には、下段X方向走査信号発生器15と下段Y方向
走査信号発生器16とから発生した走査信号が、走査信
号演算回路17を介して供給される。各走査信号発生器
12、13、15、16は、CPU制御回路18によっ
て制御される。
ーション回路19からの像回転信号が供給され、走査信
号の演算が行われる。また、演算回路14と17には、
イメージシフト回路20からのイメージシフト信号が供
給され、走査信号の演算が行われる。スキャンローテー
ション回路19とイメージシフト回路20とは、CPU
制御回路18によって制御される。
ており、回転ステージ21はX−Y移動ステージ22上
に取り付けられている。回転ステージ21はR動駆動回
路23によってX−Yステージ22上で回転させられ
る。また、X−Y移動ステージ22は、X動駆動回路2
4とY動駆動回路25によってX−Y方向に移動可能に
構成されている。
動駆動回路25は、それぞれCPU制御回路18によっ
て制御される。CPU制御回路18には、キーボードや
ポインティングデバイス等の操作手段26が接続されて
いる。また、CPU制御回路18には、メモリー27が
接続されており、CPU制御回路18によって行われた
各制御の内容がメモリー27に記憶されるように構成さ
れている。メモリー27に記憶される各制御の内容の例
を図4に示す。図4の各表についての説明は後述する。
このような構成の動作を次に説明する。
6によって任意の倍率を設定する。この設定された倍率
に基づき、CPU制御回路18は上段X方向走査信号発
生器12、上段Y方向走査信号発生器13、下段X方向
走査信号発生器15、下段Y方向走査信号発生器16と
を制御し、各走査回路から倍率に応じた走査信号を発生
させる。
信号(X1)は、演算回路14を介して上段X方向偏向
駆動回路8に供給され、上段X方向偏向駆動回路8から
上段偏向器3のX方向コイルに偏向信号が供給される。
上段Y方向走査信号発生器13からの走査信号(Y1)
は、演算回路14を介して上段Y方向偏向駆動回路9に
供給され、上段Y方向偏向駆動回路9から上段偏向器3
のY方向コイルに偏向信号が供給される。
信号(X2)は、演算回路17を介して下段X方向偏向
駆動回路10に供給され、下段X方向偏向駆動回路10
から下段偏向器4のX方向コイルに偏向信号が供給され
る。下段Y方向走査信号発生器16からの走査信号(Y
2)は、演算回路17を介して下段偏向駆動回路11に
供給され、下段Y方向偏向駆動回路11から下段偏向器
4のY方向コイルに偏向信号が供給される。
り、電子ビームEBは試料2上の任意の範囲で2次元的
に走査される。試料2への電子ビームEBの照射によっ
て発生した2次電子は、2次電子検出器5によって検出
される。検出器5の検出信号は、増幅器6によって増幅
された後、電子ビームEBの2次元走査に同期している
表示装置7に供給される。この結果、試料の2次電子像
が表示装置7上に表示されることになる。
観察を行う場合、操作手段26を制御して回転量等の指
示を行う。この指示に基づきCPU制御回路18はR動
駆動回路23を制御し、回転ステージ21を所定量、所
定方向に回転させる。このような操作により、試料を機
械的に回転させての像観察が実行される。この際、CP
U制御回路18からメモリー27には、機械的な回転
量、回転方向などのデータが送られ記憶される。例え
ば、図4(a)の試料ステージの回転座標の欄に示す如
くである。
る場合、操作手段26を制御してX−Y方向の各移動量
を指示する。この指示に基づきCPU制御回路18はX
動駆動回路24とY動駆動回路25を制御し、X−Y移
動ステージ22を所定量、所定方向に移動させる。この
ような操作により、試料2を機械的に移動させての像観
察が実行される。この際、CPU制御回路18からメモ
リー27には、機械的なX−Y移動量等のデータが送ら
れて記憶される。例えば、図4(a)の試料ステージの
X座標およびY座標の欄に示す如くである。
察を行う場合について説明する。操作手段26を操作し
て、電気的な像回転の指示と回転量の指示とを行う。こ
の指示に基づきCPU制御回路18はスキャンローテー
ション回路19を制御し、スキヤンローテーション回路
19より回転量に応じたローテーション信号(例えば、
回転角θ、あるいはsinθおよびcosθ)を発生さ
せる。ローテーション信号は、演算回路14と17に供
給され、これに基づいて各走査信号が演算される。例え
ば、演算回路14から上段X方向偏向駆動回路8へ供給
される演算後の走査信号はX1cosθ+Y1sinθ
であり、演算回路14から上段Y方向偏向駆動回路9へ
供給される演算後の走査信号は−X1sinθ+Y1c
osθである。
走査信号は、偏向駆動回路8、9、10、11を介して
上段偏向器3と下段偏向器4に供給されることから、試
料2上の電子ビームEBの2次元走査方向は回転するこ
とになり、表示装置7上では回転した像の観察を行うこ
とができる。この際、CPU制御回路18からメモリー
27には、電気的な像回転のデータが送られて記憶され
る。例えば、図4(a)のスキャンローテーションの欄
に示す如くである。
観察を行う場合について説明する。操作手段26を操作
して、電気的な像シフトの指示とX−Yシフト量の指示
とを行う。この指示に基づきCPU制御回路18はイメ
ージシフト回路20を制御し、イメージシフト回路20
よりイメージシフト信号を発生させる。イメージシフト
信号は、演算回路14と17に供給され、像がX−Yシ
フト量だけ移動するように、X−Yシフト量と各走査信
号とが演算される。
れた信号は、偏向駆動回路8、9、10、11を介して
上段偏向器3と下段偏向器4に供給されることから、試
料2上の電子ビームEBの2次元走査方向は任意にX−
Y方向に移動することになり、表示装置7上では所定量
シフトした像の観察を行うことができる。この際、CP
U制御回路18からメモリー27には、電気的な像シフ
トのデータが送られて記憶される。例えば、図4(a)
のイメージシフトの欄に示す如くである。
X−Y方向に移動させた像の観察ができる。このように
して像の回転や移動を行って試料の観察を行った後、元
の位置での像の観察を行う場合、操作手段26によって
像の復帰を指示する。この指示に基づき、CPU制御回
路18はメモリー27から記憶されていた試料の回転と
移動の履歴データと像の回転と移動の履歴データとを読
み出す。
いた場合、メモリー27からの回転量や回転方向のデー
タに基づいて、CPU制御回路18はR動駆動回路23
を制御し、回転ステージ21を以前とは逆の回転方向に
所定の回転量回転させる。この結果、試料位置は回転前
の状態に復帰できることになる。
た場合、メモリー27からのX−Y移動量や移動方向の
データに基づいて、CPU制御回路18はX動駆動回路
24とY動駆動回路25を制御し、X−Y移動ステージ
22を以前とは逆の方向に所定の移動量移動させる。こ
の結果、試料位置はX−Y移動前の状態に復帰できるこ
とになる。
て電気的な試料像の回転が行われていた場合、メモリー
27からの回転量や回転方向のデータに基づいて、CP
U制御回路18はスキャンローテーション回路19を制
御し、元のスキャンローテーション信号に戻す。この結
果、電気的な試料像の回転は元の状態に復帰できること
になる。
気的な試料像のX−Y方向へのシフトが行われていた場
合、メモリー27からの移動量や移動方向のデータに基
づいて、CPU制御回路18はイメージシフト回路20
を制御し、元のイメージシフト信号に戻す。この結果、
電気的な試料像のX−Y方向の移動は元の状態に復帰で
きることになる。
で、試料を機械的に移動させたり回転させたりしたり、
電気的に像をシフトさせたり回転させたりした後、元の
試料像を再度観察したい場合には、簡単な操作により元
の像を復帰させることができ、走査電子顕微鏡の操作性
を著しく向上させることができる。
ては、試料の複数の位置を順次観察し、その後、以前に
観察した複数の位置での像を再度観察したい要望がある
ことは既に述べた。このような場合でも、例えば図4
(b)の表のように、メモリー27に複数の試料位置で
の観察条件を記憶させておけば、何時でも以前に観察し
た位置での像の再現が可能となる。
この表の用い方には幾つかの方法が考えられる。第1の
方法は、図4(a)に示すように、オペレータが観察条
件即ち表の項目のいずれかの内容を変える度に、新しい
観察条件番号を連番で付けて、各項目の内容を書き込む
方法である。この方法によれば、全ての観察条件が再現
できる。しかし、再現内容が細かすぎて、再現の操作が
煩雑と感じる場合もあるかもしれない。
オペレータが試料ステージを変えたときのみ、新しい試
料位置番号を連番で付けて、各項目の内容を書き込む方
法である。そして、試料ステージ以外の各項目の内容は
その試料ステージ位置での最終の観察条件のみが記録に
残るようにする。この方法によれば、各試料位置での最
終の観察条件が再現できる。このようにすれば、第1の
方法における再現の操作の煩雑さはなくなる。しかし一
方、細かな観察条件は再現できない場合もある。
第1の方法と第2の方法を組み合わせたものである。こ
のようにすれば、第1の方法と第2の方法の長所を生か
し、欠点を補うことができる。なお、これらの表の内容
は、試料の交換を行った際に、リセットするようにして
おくとよい。
移動履歴を表示装置7上で認識できるように構成するこ
とは有効である。図3は表示装置7の画面の一例を示し
ており、観察画面D内に観察位置の移動履歴枠30を設
ける。履歴枠30には、試料(あるいは試料ホルダ)表
示31を行い、試料表示31内に、現在観察している像
範囲の表示32と、移動履歴表示〜を行う。このよ
うな表示を行うことにより、観察者は、移動履歴表示を
参考に以前観察したうちの所定の位置の像を容易に観察
することができる。
発明はこの形態に限定されない。例えば、走査電子顕微
鏡を例にして説明したが、イオンビームを走査して試料
の走査像を得る装置にも本発明を適用することができ
る。また、2次電子を検出するようにしたが、反射電子
を検出しても良い。更に、像の回転やX−Y方向への移
動の場合について説明したが、回転や移動と走査像の倍
率を組み合わせて記憶し、元の像への復帰ができるよう
に構成しても良い。また更に、電子ビームの照射電流量
とを組み合わせて記憶し、元の像への復帰ができるよう
に構成しても良い。即ち、試料の観察の部位によって
は、試料に照射される照射電流の値を変更させて観察し
たい場合がある。例えば、試料上のある場所では2次電
子像から反射電子像に切り替えて観察した方がよい場合
には、反射電子像による観察に適した照射電流の値に変
えた方がよい。更にまた、走査信号とイメージシフト信
号を演算して偏向器に供給するようにしたが、イメージ
シフト用の偏向器を別に設けるようにしても良い。
る。
顕微鏡の一例を示す図である。
る。
例を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 機械的なX−Y移動、回転ができるステ
ージ上の試料に荷電粒子ビームを照射すると共に、試料
上で荷電粒子ビームを2次元的に走査し、試料への荷電
粒子ビームの照射によって得られた信号に基づき試料の
走査像を表示するように構成されると共に、荷電粒子ビ
ームの走査信号を制御して2次元走査の方向を回転させ
るスキャンローテーション機能と荷電粒子ビームの走査
範囲をシフトするイメードシフト機能とを有した走査型
荷電粒子ビーム装置において、特定の観察位置から次の
観察位置への試料の機械的なX−Y方向の移動量、回転
量を記憶し、次の観察位置においてスキャンローテーシ
ョン機能、イメージシフト機能を用いて像の回転、シフ
トを行った場合、像の回転角情報、シフト量情報を記憶
し、特定位置の観察を行う場合、記憶されたスキャンロ
ーテーション機能、イメージシフト機能による像の回転
角情報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移動量、
回転量に基づいて自動的に特定位置における像を再現す
るようにした走査型荷電粒子ビーム装置における試料像
観察方法。 - 【請求項2】 試料の特定観察位置から別の複数の位置
への機械的な移動を行う都度、複数の各観察位置におい
て試料の機械的なX−Y方向の移動量、回転量、およ
び、スキャンローテーション機能、イメージシフト機能
を用いて像の回転、シフトを行った場合、像の回転角情
報、シフト量情報を記憶し、複数の観察位置のいずれか
の位置の観察を行う場合、記憶されたスキャンローテー
ション機能、イメージシフト機能による像の回転角情
報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移動量、回転
量に基づいて自動的に当該位置における像を再現するよ
うにした請求項1記載の走査型荷電粒子ビーム装置にお
ける試料像観察方法。 - 【請求項3】 観察画面上に観察位置の履歴表示を行
い、この履歴表示に基づいて所望の観察位置の像の再現
を行うことができる請求項2記載の走査型荷電粒子ビー
ム装置における試料像観察方法。 - 【請求項4】 機械的なX−Y移動、回転ができるステ
ージ上の試料に荷電粒子ビームを照射すると共に、試料
上で荷電粒子ビームを2次元的に走査し、試料への荷電
粒子ビームの照射によって得られた信号に基づき試料の
走査像を表示するように構成されると共に、荷電粒子ビ
ームの走査信号を制御して2次元走査の方向を回転させ
るスキャンローテーション機能と荷電粒子ビームの走査
範囲をシフトするイメードシフト機能とを有した走査型
荷電粒子ビーム装置において、特定の観察位置から次の
観察位置への試料の機械的なX−Y方向の移動量、回転
量を記憶し、次の観察位置においてスキャンローテーシ
ョン機能、イメージシフト機能を用いて像の回転、シフ
トを行った場合、像の回転角情報、シフト量情報を記憶
し、特定位置の観察を行う場合、記憶されたスキャンロ
ーテーション機能、イメージシフト機能による像の回転
角情報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移動量、
回転量に基づいて自動的に特定位置における像を再現す
るようにしたことを特徴とする走査型荷電粒子ビーム装
置。 - 【請求項5】 試料の特定観察位置から別の複数の位置
への機械的な移動を行う都度、複数の各観察位置におい
て試料の機械的なX−Y方向の移動量、回転量、およ
び、スキャンローテーション機能、イメージシフト機能
を用いて像の回転、シフトを行った場合、像の回転角情
報、シフト量情報を記憶し、複数の観察位置のいずれか
の位置の観察を行う場合、記憶されたスキャンローテー
ション機能、イメージシフト機能による像の回転角情
報、シフト量情報、機械的なX−Y方向の移動量、回軽
量に基づいて自動的に当該位置における像を再現するよ
うにしたことを特徴とする請求項4記載の走査型荷電粒
子ビーム装置。 - 【請求項6】 観察画面上に観察位置の履歴表示を行
い、この履歴表示に基づいて所望の観察位置の像の再現
を行うことができるようにしたことを特徴とする請求項
5記載の走査型荷電粒子ビーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000116293A JP2001015058A (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-18 | 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12173099 | 1999-04-28 | ||
JP11-121730 | 1999-04-28 | ||
JP2000116293A JP2001015058A (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-18 | 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001015058A true JP2001015058A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=26459018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000116293A Pending JP2001015058A (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-18 | 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001015058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021100144A1 (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | 株式会社日立ハイテク | ラメラの作製方法、解析システムおよび試料の解析方法 |
WO2023225123A1 (en) * | 2022-05-18 | 2023-11-23 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Sample handlers of diagnostic laboratory analyzers and methods of use |
-
2000
- 2000-04-18 JP JP2000116293A patent/JP2001015058A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021100144A1 (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | 株式会社日立ハイテク | ラメラの作製方法、解析システムおよび試料の解析方法 |
JPWO2021100144A1 (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | ||
JP7389817B2 (ja) | 2019-11-20 | 2023-11-30 | 株式会社日立ハイテク | ラメラの作製方法、解析システムおよび試料の解析方法 |
WO2023225123A1 (en) * | 2022-05-18 | 2023-11-23 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Sample handlers of diagnostic laboratory analyzers and methods of use |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104364877B (zh) | 带电粒子束装置 | |
JP3859396B2 (ja) | 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び走査型荷電粒子ビーム装置 | |
JP3293739B2 (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
EP1061551B1 (en) | Scanning charged-particle beam instrument and method of observing specimen image therewith | |
JPH10172490A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JP2001210263A (ja) | 走査電子顕微鏡、そのダイナミックフォーカス制御方法および半導体デバイスの表面および断面形状の把握方法 | |
JP2001015058A (ja) | 走査型荷電粒子ビーム装置における試料像観察方法及び装置 | |
US6727911B1 (en) | Method and apparatus for observing specimen image on scanning charged-particle beam instrument | |
JPH0729536A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JP2838799B2 (ja) | 荷電粒子線装置 | |
JP2985568B2 (ja) | 走査形電子顕微鏡 | |
JPS6020439A (ja) | 荷電粒子線装置における試料回転装置 | |
JPS6240815B2 (ja) | ||
JP2775812B2 (ja) | 荷電粒子線装置 | |
JPH1083782A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JPH09259807A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JPH05144399A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JP3991945B2 (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JPH10302704A (ja) | 荷電粒子ビーム装置 | |
JPH0238368Y2 (ja) | ||
JPH02253550A (ja) | 荷電粒子ビーム装置 | |
JPH0460298B2 (ja) | ||
JPH0479140A (ja) | 荷電粒子ビーム装置及びその画像処理方法 | |
JPH07130321A (ja) | 走査形電子顕微鏡 | |
JPS6337549A (ja) | 荷電粒子線装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040615 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070313 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070424 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071009 |