JP2001014948A - 多導体送電線 - Google Patents

多導体送電線

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JP2001014948A
JP2001014948A JP11187167A JP18716799A JP2001014948A JP 2001014948 A JP2001014948 A JP 2001014948A JP 11187167 A JP11187167 A JP 11187167A JP 18716799 A JP18716799 A JP 18716799A JP 2001014948 A JP2001014948 A JP 2001014948A
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JP
Japan
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wire
transmission line
conductors
conductor
low
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JP11187167A
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English (en)
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Masatoshi Okamura
正俊 岡村
Hiroyuki Tashiro
洋征 田代
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】架設された4導体以上の多導体送電線で雨天時
及び雨天直後に発生するコロナ騒音を抑制し、且つ安価
な多導体送電線を提供する。 【解決手段】撚線4の最外層4aにスパイラル状の突出
部を形成する素線5を有し、この素線5の外表面に水滴
の形成を防止する処理を施したコロナ低騒音電線2から
なる素導体を備え、4導体以上で構成される多導体送電
線1において、多導体送電線1の中心Aと同じ高さ位置
を含み、その位置より下方に位置する複数の素導体のう
ち、少なくとも最下部に位置する素導体が前記コロナ低
騒音電線2で構成され、それ以外の素導体が、撚線4の
最外層4aにスパイラル状の突出部を形成する素線5を
有するが、その外表面に水滴の形成を防止する処理を施
してない低風騒音電線3で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架設された多導体
送電線に風が吹き付けたときに発生するコロナ騒音を抑
制する多導体送電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多導体送電線に風が吹き付けたと
きに発生する風騒音を抑制するには、多導体送電線を構
成する各素導体として、一般的に撚線の最外層にアルミ
合金の素線をスパイラル状に成形したスパイラルロッド
を、例えば密着2条巻き付けて突出部を形成したものを
用いている。
【0003】このような送電線は、風騒音を抑制できる
が、雨天時及び雨天直後においては、電線のスパイラル
ロッドに水滴がたまり、コロナが発生する。特に、4導
体以上の超高圧多導体送電線になると、コロナの発生量
が増大し、コロナ発生により生じるコロナ騒音が環境上
無視し得ない程度に大きくなる。
【0004】従って、多くの多導体送電線では、コロナ
騒音の発生を抑制するため、多導体送電線を構成する各
素導体のスパイラルロッドの外表面に水滴の形成を防止
する処理、例えば、サンドブラストや化学的処理を施し
て、その外表面を粗面化して摩擦係数を大きくするよう
な処理(被覆を含む)を施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の4導体以上の超高圧多導体送電線では、コロナ騒音
の発生を抑制できるものの、1径間(鉄塔間の1スパ
ン)の送電線に使用されるスパイラルロッド、即ち、そ
の外表面に水滴の形成を防止する処理を施したロッドの
量が多量になり、その総コストが、その処理を施してい
ないものに比較して、およそ1.5倍(単位長さ当たり
のコストも同じ)になるため、多導体送電線全体の価格
が高くなるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、全体として低価格でコロナ低騒音に優れた多導体
送電線を提供するものである。 本発明者が鋭意検討の
結果、4導体以上の多導体送電線では、各素導体の下側
に水滴が形成された場合、その送電線の中心と同じ高さ
位置を含み、その位置より下方に位置する素導体を構成
する電線における水滴からのコロナ放電がより激しくな
るという事実を見出した。これは、下方に位置する素導
体に形成された水滴の真下には、素導体が存在せず、当
該素導体の水滴が形成される下側の電位傾度がより高く
なるためであると考えられる。
【0007】本発明は上記事実にヒントを得て生まれた
もので、撚線の最外層にスパイラル状の突出部を形成す
る素線を有し、この素線の外表面に水滴の形成を防止す
る処理を施したコロナ低騒音電線からなる素導体を備
え、4導体以上で構成される多導体送電線において、多
導体送電線の中心と同じ高さ位置を含み、その位置より
下方に位置する複数の素導体のうち、少なくとも最下部
に位置する素導体は前記コロナ低騒音電線で構成され、
それ以外の素導体は、撚線の最外層にスパイラル状の突
出部を形成する素線を有するが、その外表面に水滴の形
成を防止する処理を施してない低風騒音電線で構成され
ることを特徴とするものである。
【0008】上記のような構成によると、水滴が形成さ
れることにより、下側の電位傾度がより高くなる素導体
の方がコロナ低騒音電線で構成され、水滴が形成されて
も下側の電位傾度があまり高くならない素導体の方がコ
ストの安い低風騒音電線で構成されることになり、全部
の素導体がコロナ低騒音電線で構成されている多導体送
電線に比べて価格を低減でき、また、表面に水滴の形成
を防止する処理を施してない低風騒音電線で構成された
多導体送電線に比べてコロナ騒音を抑制することができ
る。
【0009】なお、価格を低減できることについて、さ
らに追加説明すると、撚線の最外層にスパイラル状の突
出部を形成する素線として、外表面に水滴の形成を防止
する処理を施した素線の単位長さ当たりのコストが、該
処理を施してない素線に比較して1.5倍になることは
従来と変わらないが、水滴の形成を防止する処理を施し
た素線の使用量が送電線全体で半分以下に減少すること
になり、従って、該処理を施した素線のトータルコスト
が最大1.25倍程度高くなるだけで済み、多導体送電
線全体の価格を引き下げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
より詳細に説明する。図1は、4導体送電線の適用例を
示すものであり、本発明の多導体送電線1はその中心A
の高さ位置より下方の最下部に位置する2本の素導体が
コロナ低騒音電線2で構成され、それ以外の素導体、即
ち、多導体送電線1の中心Aの高さ位置より上方に位置
する2本の素導体が低風騒音電線3で構成されるもので
ある。
【0011】コロナ低騒音電線2は図2(イ)(ロ)に
示すように、撚線4の最外層4aにスパイラル状の突出
部を形成する素線5として、アルミ合金の素線をスパイ
ラル状に成形したスパイラルロッド5aを密着2条巻き
付けて構成され、且つスパイラルロッド5aの外表面に
は、これに水滴の形成を防止する処理が施されている。
【0012】その処理の仕方としては、親水処理をする
こと、即ち、表面を粗面化し、摩擦係数を大きくする粗
面層6を形成する。具体的には、サンドブラススト処
理、酸化性雰囲気下での加熱処理、酸、アルカリ性溶液
への浸漬処理、金属酸化物、金属水酸化物等の粉末層の
付着処理、アルマイト処理、多孔質の金属発泡体の被覆
処理、粗粉粒体入り接着材の塗布等種々の方法が適用で
きる。
【0013】低風騒音電線3は図3(イ)(ロ)に示す
ように、撚線4の最外層4aにスパイラル状の突出部を
形成する素線5として、アルミ合金の素線をスパイラル
状に成形したスパイラルロッド5aを密着2条巻き付け
て構成されるが、その外表面には水滴の形成を防止する
処理を施してない電線である。つまり、前記コロナ低騒
音電線2において、スパイラルロッド5aの外表面に、
これに水滴の形成を防止する処理を施してない電線に相
当する。
【0014】なお、コロナ低騒音電線2及び低風騒音電
線3において、撚線4の最外層4aにスパイラル状の突
出部を形成する素線5として、スパイラルロッド5aを
1条巻き付け、対角巻き付け、又は密着2条の対角巻き
付け等により構成してもよい。
【0015】さらに撚線4の最外層4aにスパイラル状
の突出部を形成する素線5として、図4に示すように、
前記スパイラルロッド5aの代りに、撚線4の最外層4
aを構成する複数の素線のうち、その1本又は複数本
(図示するものは密着2条撚合せ)を他の素線よりも外
方に突出するように丈を高くした突条素線5bを前記他
の素線と一緒に撚合わせることにより、スパイラル状の
突出部を形成する素線でもよい。
【0016】図5は、6導体送電線の適用例を示すもの
である。この多導体送電線1の場合は、その中心Aの高
さ位置より下方の最下部に位置する2本の素導体がコロ
ナ低騒音電線2で構成され、その中心Aの高さ位置より
上方の最上部に位置する2本の素導体が低風騒音電線3
で構成される。
【0017】そして、前記中心Aと同じ高さ位置にある
2本の素導体は、該素導体の下側に形成される水滴の真
下には導体が存在しないので、この素導体下側の電位傾
度は高くなるが、斜め下方に最下部に位置する素導体が
存在するので、水滴が形成されても、中心Aと同じ高さ
位置にある素導体の下側の電位傾度は、最下部に位置す
る素導体の下側の電位傾度に比べ高くならない。
【0018】よって、多導体送電線を架設する周囲環境
を配慮し、市街地に近くてコロナ騒音が心配される地域
に架設する場合はコロナ低騒音電線20で構成され、山
岳地帯、山間部、市街地から離れる等して、コロナ騒音
がそれほど心配されない地域に架設する場合には、低風
騒音電線30で構成される。従って、コロナ騒音が心配
される場合には、コロナ低騒音電線2、20と低風騒音
電線3の割合は、4:2にし、コロナ騒音がそれほど心
配されない場合は、コロナ低騒音電線2と低風騒音電線
3、30の割合は、2:4にするのが実用的である。
【0019】図6は、8導体送電線の適用例を示すもの
である。この多導体送電線1の場合は、その中心Aの高
さ位置より下方の最下部に位置する2本の素導体がコロ
ナ低騒音電線2で構成され、その中心Aの高さ位置より
上方に位置する4本の素導体が低風騒音電線3で構成さ
れる。
【0020】そして、前記中心Aの高さ位置と最下部の
位置との間に配置された2本の素導体は、該素導体の下
側に形成される水滴の真下には導体が存在しないので、
この素導体下側の電位傾度は高くなるが、斜め下方に最
下部に位置する素導体が存在するので、水滴が形成され
ても、中心Aの高さ位置と最下部の位置との間に配置さ
れた素導体の下側の電位傾度は、最下部に位置する素導
体の下側の電位傾度に比べ高くならない。
【0021】よって、周囲環境を配慮し、市街地に近く
てコロナ騒音が心配される地域に架設する場合はコロナ
低騒音電線200で構成され、山岳地帯、山間部、市街
地から離れる等して、コロナ騒音がそれほど心配されな
い地域に架設する場合には、低風騒音電線300で構成
される。
【0022】なお、本発明の上記実施の形態では、4導
体送電線、6導体送電線及び8導体送電線の適用例につ
いて説明したが、それより導体数の多い多導体送電線に
も適用できるものである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る多導
体送電線は、撚線の最外層にスパイラル状の突出部を形
成する素線を有し、この素線の外表面に水滴の形成を防
止する処理を施したコロナ低騒音電線からなる素導体を
備え、4導体以上で構成されるものにおいて、多導体送
電線の中心と同じ高さ位置を含み、その位置より下方に
位置する複数の素導体のうち、少なくとも最下部に位置
する素導体は前記コロナ低騒音電線で構成され、それ以
外の素導体は、撚線の最外層にスパイラル状の突出部を
形成する素線を有するが、その外表面に水滴の形成を防
止する処理を施してない低風騒音電線で構成される。
【0024】よって、水滴が形成されることにより下側
の電位傾度がより高くなる素導体の方がコロナ低騒音電
線で構成され、水滴が形成されても下側の電位傾度があ
まり高くならない素導体の方がコストの安い低風騒音電
線で構成されることになり、全部の素導体がコロナ低騒
音電線で構成されている多導体送電線に比べて価格を低
減できる。
【0025】また、表面に水滴の形成を防止する処理を
施してない低風騒音電線で構成された多導体送電線に比
べてコロナ騒音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を4導体送電線に適用した例を示す側面
図。
【図2】本発明において、コロナ低騒音電線を示すもの
で、(イ)は正面図、(ロ)は側面図。
【図3】本発明において、低風騒音電線を示すもので、
(イ)は正面図、(ロ)は側面図。
【図4】本発明において、撚線の最外層にスパイラル状
の突出部を形成する素線の変形例を示す側面図。
【図5】本発明を6導体送電線に適用した例を示す側面
図。
【図6】本発明を8導体送電線に適用した例を示す側面
図。
【符号の説明】
1 多導体送電線 2 コロナ低騒音電線 20 コロナ低騒音電線 200 コロナ低騒音電線 3 低風騒音電線 30 低風騒音電線 300 低風騒音電線 4 撚線 4a 最外層 5 素線 5a スパイラルロッド 5b 凸条素線 6 粗面層 A 多導体送電線の中心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚線の最外層にスパイラル状の突出部を
    形成する素線を有し、この素線の外表面に水滴の形成を
    防止する処理を施したコロナ低騒音電線からなる素導体
    を備え、4導体以上で構成される多導体送電線におい
    て、多導体送電線の中心と同じ高さ位置を含み、その位
    置より下方に位置する複数の素導体のうち、少なくとも
    最下部に位置する素導体は前記コロナ低騒音電線で構成
    され、それ以外の素導体は、撚線の最外層にスパイラル
    状の突出部を形成する素線を有するが、その外表面に水
    滴の形成を防止する処理を施してない低風騒音電線で構
    成されることを特徴とする多導体送電線。
JP11187167A 1999-07-01 1999-07-01 多導体送電線 Pending JP2001014948A (ja)

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