JP2001014435A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2001014435A
JP2001014435A JP11187859A JP18785999A JP2001014435A JP 2001014435 A JP2001014435 A JP 2001014435A JP 11187859 A JP11187859 A JP 11187859A JP 18785999 A JP18785999 A JP 18785999A JP 2001014435 A JP2001014435 A JP 2001014435A
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Yasumasa Yoshida
泰昌 吉田
Chie Matsubara
千恵 松原
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声チップを組み込むことで、ICカード自
体が単体で音声情報を出力する機能を有するICカード
を提供すること。 【解決手段】 ICカード1に音声出力機構10を組み
込むことで、特定の読み書き装置を用いることなくIC
カード1自身が単体で音声情報を出力することができ
る。音声出力機構10は、圧電振動素子や平面スピーカ
装置などの振動素子からなる音声出力装置8と、そこか
ら出力する音声信号の増幅器、および出力する音声信号
を蓄積している読み出し専用メモリである音声チップ7
により構成されている。また、ICカードにスイッチ機
構9を装備することで、使用者が音声情報の出力を自由
に指示できるICカードが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードに関
し、特に、デジタル情報を記録、制御、発信する機能を
有する音声チップ組み込み型のICカードに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、記録された音声情報を再生する機
能を有する音声ICや、その音声情報を出力するための
薄型スピーカ装置が定型の音声情報の再生機能を内蔵し
た電報用の台紙や、グリーティングカードに実用化され
ている。
【0003】一方、商品名マイフェアカード(MIFARE C
ARD)に代表されるICカードは、近年、電子技術の進
歩で、高機能化、低コスト化が進み、実用化の可能性が
高まった製品である。このICカードは、1枚のカード
の中にプロセッサおよびメモリを内蔵することで、従来
の磁気カードのように、単に特定情報を記録するだけで
はなく、情報の判断や加工の機能を有するカードであ
る。
【0004】また、このICカードは、料金を追加する
ことで、何回も使用回数を増やしたり、記録情報を暗号
化することで、内容の改竄を困難にするなどの機能を保
持することができるため、その特徴を活用できるプリベ
イドカードや定期券などへの応用が期待されている。
【0005】次に、従来のICカードを構成する電子デ
バイスの構成を図7に示す。図7において、プロセッサ
2が書換可能メモリ3に蓄積された情報を処理し、外部
装置とは必要に応じ、電気信号入力部5、電気信号出力
部6から電気信号により情報の交換を行う。電源4とし
ては、太陽電池、大容量コンデンサ、1次および2次電
池、もしくは、それらの組み合わせ等が利用できるほ
か、無電源として、外部装置と電気信号により情報の交
換を行う際にのみ外部から供給する方法としてもよい。
なお、電源4から各電子デバイスに対しては、駆動のた
めの電力が供給されているが、図7では、そのための電
力供給線は省略してある。
【0006】これらのICカードは、特定の読み書き装
置にアクセスすることにより、記録の読み取りや出力を
行っている。そのアクセス方法には、ICカードと読み
書き装置の電子回路が、接点を介して電気的に接続し、
電気信号の形で情報の交換を行う方法や、光信号や電磁
波を用いて、非接触で情報の伝達を行う方法が提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、I
Cカードの使用者との情報の交換は、前記読み書き装置
を介して行っており、ICカードが使用者に直接情報を
知らせたり、使用者がICカードに直接指示を伝達する
ことはできなかった。これは、使用者がICカードと直
接情報の交換を行うためには、そのための入出力機構を
ICカード自身に組み込む必要があるものの、この入出
力機構を低コストで小型化、薄型化することが困難であ
ったことが理由である。
【0008】従って、本発明は、音声情報を直接出力す
ることができる音声組み込み型のICカードを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、使用者
がICカードと直接情報の交換を行う機構の1つである
音声出力機構をICカードに組み込むことで、特定の読
み書き装置を用いることなく、ICカード自身が単体で
音声情報を出力するICカードを得ることができる。
【0010】この場合、音声出力機構は、圧電振動素子
や平面スピーカ装置などの振動素子と、そこから出力す
る音声信号の増幅器、および出力する音声信号を蓄積し
ている読み出し専用メモリにより構成されている。さら
に、それらを駆動するための電源もICカード内に必要
で、電源としては、太陽電池、大容量コンデンサ、1次
および2次電池、もしくはそれらの組み合わせ等が利用
できる。また、ICカードの使用目的によっては、使用
者が音声情報の出力を指示するための入力手段が求めら
れ、その場合には、ICカードにスイッチ機構が組み込
まれている必要がある。
【0011】即ち、本発明は、プロセッサを内蔵したI
Cカードにおいて、音声情報が記録される、もしくは、
あらかじめ記録された音声メモリと、再生された音声情
報を出力するスピーカ装置とを有することを特徴とする
ICカードである。
【0012】また、本発明は、該音声情報を再生する指
示情報を得るためのセンサ装置を有することを特徴とす
るICカードである。
【0013】また、本発明は、該再生される音声情報を
出力するスピーカ装置が圧電振動素子であることを特徴
とするICカードである。
【0014】また、本発明は、該再生される音声情報を
出力するスピーカ装置が平面スピーカ装置であることを
特徴とするICカードである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下に記す音声
とは、単に人間の発する声のみならず、動物の鳴き声
や、自然界にて広く蒐集される様々な音、人為的に作成
されうる音情報を全て含むものである。
【0016】また、音声チップは、以下、あらかじめ音
声情報が記録されている読み出し専用メモリとして説明
している。しかしながら、音声情報は、出力の際に記録
されていれば良い。また、書き換え可能なメモリを用い
ることも可能であり、マイクを内蔵させたり、スピーカ
ーをマイクとして利用したりして録音機能を附加するこ
とも可能である。
【0017】(実施の形態1)まず、実施の形態1のI
Cカードについて、図1により説明する。
【0018】図1は、音声チップ組み込み型のICカー
ドの構成例を示した図である。図1において、ICカー
ド1が、その目的とする情報の処理、および音声情報の
再生に関する指示は、プロセッサ2が実行する。
【0019】音声情報の再生手順は、以下のようにな
る。まず、プロセッサ2からの指示で、あらかじめ音声
情報が記録されている読み出し専用メモリである音声チ
ップ7からプロセッサ2側に音声情報が受け渡される。
次いで、プロセッサ2により処理されて、アナログの音
声信号となり、続いて、ICカード内の音声出力装置8
に音声信号が伝達され、音声として出力される。
【0020】なお、図1では、プロセッサ2に音声情報
の再生指示を伝える手段は、とくに設けられていない
が、プロセッサ2が時計機能を内蔵して、定期的に、例
えば、毎日、一定時刻に音声情報の再生、終了指示を自
ら発したり、あるいは音声情報の再生を常時行い続ける
などの使用方法に対しては、十分有効である。
【0021】また、音声出力装置8は、音声信号の増幅
器およびスピーカ装置から構成されている。読み出し専
用メモリである音声チップ7に蓄積されている音声信号
は、プロセッサ2による処理を受けるので、圧縮により
情報量が小さくて済むデジタル情報とすることができ
る。
【0022】また、音声チップ7、プロセッサ2、音声
出力装置8の全てには、経路を図示してはいないが、電
源4から常時、電力が供給されている。なお、プロセッ
サ2が行う音声情報処理以外の一般の情報処理の具体的
な手順については、説明を省略する。
【0023】さらに、電気信号入出力部5,6の端子
は、ICカード1が外部に対し情報を交換する際に必要
となるもので、ICカードの音声信号の再生機構には、
直接、関係しない。ただし、音声情報の再生および停止
の指示命令が、この電気信号入出力部5,6の端子を介
してICカードに伝えられる構成としても構わない。
【0024】また、書換可能メモリ3は、プロセッサ2
が各種の情報処理を行う際に必要となる一時記録領域
で、音声情報の一部または全てをプロセッサ2が一時的
に同領域に記録しても構わない。しかし、一般的には、
主としてICカード1に命じられている一般の情報処理
を、プロセッサ2が実行する際に使用される領域であ
る。
【0025】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2のICカードについて、図2により説明する。
【0026】図2は、音声チップ組み込み型のICカー
ド1に、使用者が音声情報の再生や終了に関する指示を
与えるためのスイッチ機構9を付加した場合の構成例を
示した図である。これは、図1の実施の形態1の場合と
同様に、ICカード1がその目的とする情報の処理、お
よび音声情報の再生に関する指示をプロセッサ2が実行
する。音声情報の再生手順は、以下のようになる。
【0027】まず、使用者が、スイッチ機構9を操作し
て、音声信号再生の指示をプロセッサ2に対し伝える。
それを受けて、プロセッサ2は、読み出し専用メモリで
ある音声チップ7に指示を出し、あらかじめ音声チップ
7に記録されている音声情報の情報を受け取る。なお、
スイッチ機構9としては、使用者の接触を感知する感圧
センサや静電容量変化を読み取るセンサ、明るさの変化
を検知する明かりセンサなどが想定されるが、そのほか
の方式のスイッチおよびセンサでも構わない。
【0028】この音声情報は、プロセッサ2により処理
されてアナログの音声信号となり、続いて、ICカード
1内の音声出力装置8に音声信号が受け渡されて、音声
として出力される。なお、音声出力装置8は、図1の実
施の形態1の場合と同じく、音声信号の増幅器およびス
ピーカ装置から構成されている。
【0029】また、読み出し専用メモリである音声チッ
プ7に蓄積されている音声信号は、実施の形態1と同様
に、プロセッサ2による処理を受けるので、圧縮により
情報量が小さくて済むデジタル情報とすることができ
る。
【0030】また、音声チップ7、プロセッサ2、音声
出力装置8の全てには、経路を図示してはいないが、電
源から常時、電力が供給されている。なお、プロセッサ
2が行う音声情報処理以外の一般の情報処理の具体的な
手順については、説明を省略する。
【0031】また、電気信号入出力部5,6の端子は、
ICカード1が外部に対し情報を交換する際に必要とな
るもので、ICカード1の音声情報の再生機構には、直
接、関係しない。ただし、音声情報の再生および停止の
指示命令が、この電気信号入出力部5,6の端子を介し
てICカード1に伝えられる構成としても構わない。
【0032】また、書換可能メモリ3は、プロセッサ2
が各種の情報処理を行う際に必要となる一時記録領域
で、音声情報の一部または全てをプロセッサ2が一時的
に同領域に記録しても構わない。しかし、一般には、I
Cカード1が主目的としている情報処理の内容を、プロ
セッサ2が実行する際に使用される領域である。
【0033】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3のICカードについて、図3により説明する。
【0034】図3は、音声チップ組み込み型のICカー
ドで、実施の形態1の図1とは異なる構成例を示した図
である。図3において、ICカード1が、その目的とす
る情報の処理に関する指示は、プロセッサ2が実行す
る。
【0035】プロセッサ2が音声情報の再生作業とは切
り放されており、音声出力装置8と読み出し専用メモリ
である音声チップ7は、プロセッサ2とは全く独立に音
声を出力する。音声情報の再生の際は、音声チップ7か
ら音声出力装置8に直接、音声信号が受け渡されて、音
声として出力される。
【0036】また、音声情報の再生指示を伝える手段
は、とくに設けられていないが、音声チップ7もしくは
音声出力装置8自身が時計機能を内蔵して、定期的に、
例えば、毎日、一定時刻に音声情報の再生、終了指示を
発したり、あるいは、常に音声情報の再生を常時行い続
けるなどの使用方法に対しては十分有効である。
【0037】音声出力装置8は、音声信号の増幅器およ
びスピーカ装置から構成されている。また、音声チップ
7、音声出力装置8には、経路を図示してはいないが、
電源4から常時電力が供給されている。なお、プロセッ
サ2が行う一般の情報処理の具体的な手順や、電気信号
入出力部5,6の端子に関する具体的な説明については
省略する。
【0038】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4のICカードについて、図4により説明する。
【0039】図4は、音声チップ組み込み型のICカー
ド1に、使用者が音声情報の再生や終了に関する指示を
与えるためのスイッチ9を付加した場合の構成例で、実
施の形態2の図2とは異なる構成例を示した図である。
これは、実施の形態3の図3に示す場合と同様に、プロ
セッサ2は、音声情報の再生作業とは切り放されてお
り、音声出力装置8と読み出し専用メモリである音声チ
ップ7は、プロセッサ2とは全く独立に音声を出力す
る。
【0040】図4において、音声情報の再生手順は、以
下のようになる。まず、使用者がスイッチ機構9を操作
して、ICカード1に音声情報の再生指示を伝える。そ
れを受けて、音声チップ7に記録されている音声情報の
情報が音声出力装置8に受け渡されて、音声として出力
される。なお、音声出力装置8は、音声信号の増幅器お
よびスピーカ装置から構成されている。
【0041】また、スイッチ機構9としては、図2に示
した実施の形態2の場合と同様、使用者の接触を感知す
る感圧センサや静電容量変化を読み取るセンサ、明るさ
の変化を検知する明かりセンサなどが想定されるが、ほ
かの方式のスイッチおよびセンサでも構わない。
【0042】また、音声チップ7、音声出力装置8の全
てには、経路を図示してはいないが、電源4から常時、
電力が供給されている。なお、プロセッサ2が行う音声
情報処理以外の一般の情報処理の具体的な手順について
は、説明を省略する。
【0043】次に、本実施の形態で音声出力手段として
用いる圧電振動素子について、図5により、説明する。
図5(a)は、平面図であり、図5(b)は、図5
(a)のA−A断面図である。
【0044】図1、図2、図3、および図4に示した実
施の形態1から4の音声情報の出力機構を有するICカ
ード1において、前記の通り音声出力装置8は、音声信
号の増幅器およびスピーカ装置から構成されるが、この
うちスピーカ装置に関しては、一般的に、面積および厚
さが大きい点が障害となっている。そのため、ICカー
ドへの搭載は、困難と考えられてきた。しかし、近年、
小形で、とくに厚さの薄いスピーカ装置が開発され、I
Cカードに音声出力装置を搭載することも可能となっ
た。
【0045】図5に示す圧電振動素子50は、コーン紙
を用いた従来のスピーカとは異なり、金属板51、電極
52、54、圧電セラミック薄板53、および接着剤5
5からなるもので、電極52、54間に電気信号である
音声信号を加えることで、圧電セラミック薄板53に伸
縮を生じさせ、金属板51との相対変位の変動により、
圧電振動素子自体を振動させて音声を出力する。
【0046】この圧電振動素子50は、従来のスピーカ
に比べ、極めて薄く作製できることが特長であり、ま
た、本体が金属板やセラミクス板から構成されているの
で、耐久性も優れている。
【0047】なお、圧電振動素子50を設置する際に
は、取り付け相手との間に空隙を設けて共鳴体とするこ
とで、音量を向上させることができるが、ICカードに
搭載する場合には、ICカード自体を共鳴体とすること
で、この空隙を省略する構成とする場合もある。
【0048】次に、図6に、本発明の実施の形態で、音
声出力手段として用いる平面スピーカ装置の構成を示
す。図6(a)は、平面図でり、図6(b)は、図6
(a)のB−B断面図である。
【0049】図6に示した平面スピーカ装置60は、コ
ーン紙を用いた従来のスピーカとは異なり、振動板6
1、筐体62、ヨーク63、平面コイル64、および磁
性体65からなり、ヨーク63、平面コイル64、およ
び磁性体65で磁気回路を構成している。
【0050】このスピーカ装置60は、平面コイル64
に電気信号である音声信号を加えることで、振動板61
を振動させ、音声を出力する。振動板61には、コーン
紙を用いた従来のスピーカとは異なり、硬いプラスチッ
ク板や非磁性金属板を用いることができる点が特長で、
耐久性の点でも優れている。
【0051】また、振動板61および筐体62の間の空
隙が共鳴体となり、出力音声を強める働きをしている。
なお、ヨーク63、平面コイル64、および磁性体65
からなる磁気回路の構成に関しては、図5に示した構成
のみに限定されるものではない。
【0052】
【実施例】以下、本発明による音声チップ組み込み型I
Cカードの実施例について説明する。
【0053】(実施例1)図2を参照して本発明の実施
例1を具体的に説明する。なお、本実施例1は、鉄道I
Cカードに対する応用を念頭においたものである。
【0054】図2において、鉄道ICカードは、縦54
mm、横86mm、厚さ0.5mmの長方形であり、内
部にプロセッサ2、コイルからなる電気信号入出力部
5,6、書換可能メモリ3、読み出し専用メモリである
音声チップ7、および圧電振動素子からなる音声出力装
置8、静電容量変化を感知する方式のスイッチ機構9、
および電源4を内蔵する。
【0055】この鉄道ICカード1は、改札において非
接触にて信号の送受信を行う必要があり、コイルからな
る電気信号入出力部5,6は、送信装置およびアンテナ
の機能を兼ね備えた電子デバイスとなっている。また、
電源4は、太陽電池および大容量コンデンサからなる素
子であり、改札通過時に太陽電池により充電を行う。
【0056】これらデバイスの中で最も厚さのある素子
は、音声出力装置8であり、その最大厚さは0.4mm
で、ICカード1を構成する樹脂材料に埋め込まれた形
状である。
【0057】また、ここでは、音声出力装置8と樹脂材
料との接着部に共鳴用の空隙は設けられていないが、樹
脂材料と空隙なく接着することで、ICカード自体を共
鳴体として利用している。出力する音声情報としては、
企業PR情報などが想定されるが、その他に簡単な操作
でカードの使用残高や有効期限などの情報を出力しうる
仕様としてもよい。
【0058】(実施例2)次に、図2及び図6を参照し
て本発明の実施例2を具体的に説明する。なお、本実施
2は、ポイントICカードに対する応用を念頭においた
ものである。
【0059】図2に示すポイントICカード1は、縦5
4mm、横86mm、厚さ2.0mmの長方形であり、
内部にプロセッサ2、電気信号入出力部5,6、書換可
能メモリ3、読み出し専用メモリである音声チップ7お
よび平面スピーカ装置からなる音声出力装置8、メカニ
カル式のスイッチ機構9、および電源4を内蔵する。
【0060】このポイントICカード1は、カード使用
時に特定の読み書き装置にて接触式で情報の交換を行う
ので、電気信号入出力部5,6は、金属接点式の端子と
すればよい。電源4は、充電式電池および電池切れ時に
蓄積情報を保護するための小容量コンデンサからなる素
子である。
【0061】これらデバイスの中で最も厚さのある素子
は、音声出力装置8で、その構成デバイスのうち平面ス
ピーカ装置(図6参照)の最大厚さは2.0mmで、こ
の平面スピーカ装置を構成する筐体62が、ICカード
1を構成する樹脂材料と一体化している。
【0062】また、ICカードを構成する樹脂材料と振
動板61との間の空隙の厚さは約1mmであって、この
空隙は共鳴体としての働きを持つ。出力する音声情報と
しては、企業PR情報などが想定されるが、その他に簡
単な操作でカードのポイントの残高などの情報を出力し
うる仕様としてもよい。
【0063】さらに、これ以外のICカードの応用例と
して、テレホンカード、ハイウエイカードなどのプリベ
イドカードや入場カードなどに企業PR情報、タレント
やキャラクターに関する声や音楽などの情報、動物の鳴
き声などの情報を記録しておき、販売促進の手段とした
りや各種グッズなどとして用いることが想定される。
【0064】なお、当然ながら、これらのカードには、
同時に写真、イラスト、文字等、上記の関連画像を印刷
することが想定される。漫画・ゲーム等のキャラクター
がおしゃべりする、写真のタレントが話しかける、結婚
式のカップルからの挨拶がなされる等、画像と音声を組
み合せることにより、本発明のICカードの価値は、増
大する。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、出力する音声信号を蓄積している読み出し専用メモ
リ、出力する音声信号の増幅器、および圧電振動素子や
平面スピーカ装置などの振動素子により構成される音声
出力装置、およびそれらを駆動するための太陽電池、大
容量コンデンサ、1次および2次電池、もしくは、それ
らの組み合わせ等からなる電源、さらに必要な場合に
は、使用者が音声情報の出力を指示するためのスイッチ
をICカードに組み込むことにより、特定の読み書き装
置を用いることなく、ICカード自身が単体で音声情報
を出力する機構を有する音声チップ組み込み型のICカ
ードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる音声チップ組み
込み型のICカードの構成図。
【図2】本発明の実施の形態2にかかる音声チップ組み
込み型のICカードの構成図。
【図3】本発明の実施の形態3にかかる音声チップ組み
込み型のICカードの構成図。
【図4】本発明の実施の形態4にかかる音声チップ組み
込み型のICカードの構成図。
【図5】本発明の実施の形態で音声出力手段として用い
る圧電振動素子の説明図。図5(a)は平面図、図5
(b)は、図5(a)のA−A断面図。
【図6】本発明の実施の形態で音声出力手段として用い
る平面スピーカ装置の説明図。図6(a)は平面図、図
6(b)は、図6(a)のB−B断面図。
【図7】従来のICカードの構成図。
【符号の説明】
1 ICカード 2 プロセッサ 3 書換可能メモリ 4 電源 5 電気信号入力部 6 電気信号出力部 7 音声チップ 8 音声出力装置 9 スイッチ機構 10 音声出力機構 50 圧電振動素子 51 金属板 52 電極 53 圧電セラミック薄板 54 電極 55 接着剤 60 平面スピーカ装置 61 振動板 62 筐体 63 ヨーク 64 平面コイル 65 磁性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサを内蔵したICカードにおい
    て、前記ICカードに音声情報があらかじめ記録された
    音声メモリを内蔵する音声チップ及び再生された音声情
    報を出力する音声出力装置からなる音声出力機構が埋設
    されていることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 プロセッサを内蔵したICカードにおい
    て、前記ICカードに音声情報が記録される音声メモリ
    を内蔵する音声チップ及び再生される音声情報を出力す
    る音声出力装置からなる音声出力機構が埋設されている
    ことを特徴とするICカード。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のICカードにお
    いて、音声情報を再生する指示情報を得るためのスイッ
    チ機構を有することを特徴とするICカード。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のIC
    カードにおいて、再生される音声情報を出力するための
    前記音声出力装置が圧電振動素子であることを特徴とす
    るICカード。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のIC
    カードにおいて、再生される音声情報を出力するための
    前記音声出力装置が平面スピーカ装置であることを特徴
    とするICカード。
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