JP2001013738A - 電子写真式平版印刷原版の処理装置 - Google Patents

電子写真式平版印刷原版の処理装置

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JP2001013738A
JP2001013738A JP11186611A JP18661199A JP2001013738A JP 2001013738 A JP2001013738 A JP 2001013738A JP 11186611 A JP11186611 A JP 11186611A JP 18661199 A JP18661199 A JP 18661199A JP 2001013738 A JP2001013738 A JP 2001013738A
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electrophotographic lithographic
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JP11186611A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Takekoshi
友昭 竹越
Hiromichi Tachikawa
博道 立川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カブリのない電子写真式平版印刷版の製造を
可能にする電子写真式平版印刷原版の処理装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、感光層を一様に帯電した後、
走査露光により、前記表面電位を残存する箇所と、前記
表面電位を減衰させた残留電位を有する箇所とからなる
静電潜像が形成された電子写真式平版印刷原版1を、現
像バイアス電圧印加手段により前記残留電位より大きく
且つ前記表面電位より小さく電位を設定した現像電極
に、前記静電潜像が形成された面を対向させて搬送し
て、前記残留電位を有する箇所に帯電電荷と同極性のト
ナー粒子を付着させて潜像を顕像化し、トナー像を定着
した後、搬送する溶出部11を備えている。そして、溶
出部11の出口付近に、電子写真式平版印刷原版1の静
電潜像が形成された面に接触しながら回転する、擦りロ
ーラ22aが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式平版印
刷版の製造工程において、電子写真式平版印刷原版に溶
出処理を施す溶出部を備えた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平版印刷版を電子写真法により製
造する方法が用いられている。以下、その概要を述べる
と、先ず、電子写真式平版印刷原版(以下「印刷原版」
ともいう)を帯電部に搬送してコロナ放電により一様に
帯電させる。このとき印刷原版は一様な表面電位を有し
ている。次に、帯電した印刷原版を露光部に搬送して、
面露光または走査露光を行う。このとき印刷原版の露光
された箇所は、表面電位が減衰された残留電位を有する
ようになり、したがって印刷原版には、表面電位を残存
する箇所と残留電位を有する箇所とからなる静電潜像が
形成される。
【0003】次に、画像露光された印刷原版を液体トナ
ー現像部に搬送し、静電潜像に対応したトナー画像を形
成する。トナー画像が形成された印刷原版は、熱的にト
ナー粒子を定着された後、図4に示すような処理装置8
0へと搬送される。処理装置80は、印刷原版1のトナ
ー画像以外の非画像部を、アルカリ剤等を含有する溶液
により溶出除去する溶出部81と、印刷原版1を水洗す
る水洗部82と、印刷原版1にガム液を塗布するガム部
83とを備えている。
【0004】溶出部81において印刷原版1は、搬送ロ
ーラ90a,90bによって搬送されつつ、噴射ノズル
95によって溶出液を吹きつけられる。また印刷原版1
は、ブラシローラ94によって画像面(図6では上面)
を擦られる。そして印刷原版1は、溶出部81の出口付
近で、印刷原版1を上下から挟む一対の絞りローラ91
a,91bによって溶出液を絞られた後、水洗部82へ
と搬送される。
【0005】次に、水洗部82において印刷原版1は、
搬送ローラ90c,90dによって搬送されつつ、噴射
ノズル95によって洗浄水を吹きつけられる。また、印
刷原版1は、絞りローラ91c,91dによって洗浄水
を絞られた後、ガム部83へと搬送される。そして、ガ
ム部83において印刷原版1は、搬送ローラ90e,9
0fによって搬送されつつ、噴射ノズル95によってガ
ム液を吹きつけられる。印刷原版1は、絞りローラ91
e,91fによってガム液を絞られた後、処理装置80
から搬出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液体トナー
現像には、トナー粒子の極性が感光層表面の帯電電荷の
極性と反対である正現像と、トナー粒子の極性が帯電電
荷の極性と同極性である反転現像とがある。以下、反転
現像について説明する。図5に、反転現像を行うトナー
現像部の模式図を示す。印刷原版1は、導電性支持体2
上に光導電層(感光層)3を積層した構成になってい
る。トナー現像部84では、印刷原版1をトナー現像液
中に搬送するが、このとき印刷原版1の光導電層3を現
像電極85に対向させて搬送する。ここでは、図示しな
い帯電部にて正の電荷を付与され、また図示しない露光
部にて像露光された印刷原版1を、トナー現像液中に搬
送した様子を示す。
【0007】図5には印刷原版1の、露光された箇所
(画像部)1aと露光されなかった箇所(非画像部)1
bとが示されている。印刷原版1の、非画像部1bは表
面電位を有しているが、画像部1aは僅かな電位である
残留電位を有している。そして現像電極85は、現像バ
イアス電圧印加手段86によって、残留電位より高く、
表面電位より低い電位に設定される。これにより、現像
電極85から画像部1aに向かう電界が形成され、現像
電極85と印刷原版1との間の、正に帯電したトナー粒
子が電気泳動して印刷原版の画像部1aに付着する。ま
た、印刷原版の非画像部1bから現像電極85に向かう
電界が形成されるので、印刷原版の非画像部1bにトナ
ー粒子が付着することはない。
【0008】しかしながら、このような反転現像がなさ
れた印刷原版に、図4に示したような処理装置80にお
いて所定の処理を施して作製した印刷版には、カブリが
生じてしまうことがあった。本発明者らは鋭意検討した
結果、印刷原版1は、レーザ光等により走査露光された
場合、露光箇所における残留電位が、面露光された場合
の露光箇所における残留電位ほど低くならないことを見
出した。
【0009】図6(A)に、面露光された印刷原版の模式
的断面図、図6(B)に、走査露光された印刷原版の模式
的断面図を示す。図6(B)に示す走査露光された印刷原
版の画像部1aにおける残留電位V3は、図6(A)に示
す面露光された印刷原版の非画像部1aにおける残留電
位V2ほど、低くならないのである。走査露光において
光量を増やしても、非画像部における残留電位V3を、
面露光した印刷原版の非画像部における残留電位V2ほ
ど低くすることはできなかった。
【0010】例えば、図6(A)の面露光された印刷原版
の、非画像部1bにおける表面電位V1が300V、画
像部1aにおける残留電位V2が30V、図6(B)のレ
ーザ露光された印刷原版の、表面電位V1が300V、
残留電位V3が60Vであったとする。図5に示したよ
うなトナー現像部84において、各印刷原版の画像部1
aに付着するトナー粒子の量は、現像バイアス電圧印加
手段86によって発生される、現像電極85から画像部
1aに向かう電界の強さに比例する。したがって、トナ
ー現像部84において、図6(A)の面露光された印刷原
版(画像部1aの残留電位V2=30V)を、現像電極
85の電位を230Vに設定して現像した際にその印刷
原版に付着するトナー粒子量と同等のトナー粒子量を、
図6(B)の走査露光された印刷原版(画像部1aの残留
電位V3=60V)に付着させるには、現像電極85の
電位を260Vに設定する必要がある。
【0011】このように所定のトナー付着量を得るため
に、現像電極85の電位を260Vに設定して走査露光
された印刷原版の現像を行う際の、表面電位V1が30
0Vである非画像部1bから現像電極85に向かう電界
は、現像電極85の電位を230Vに設定して面露光さ
れた印刷原版の現像を行う際の、非画像部1b(表面電
位300V)から現像電極85に向かう電界に比べて弱
くなる。このように走査露光された印刷原版において
は、非画像部1bから現像電極85に向かう電界が弱く
なることで、非画像部1bにトナー粒子が付着してカブ
リが生じ易くなっていたのである。
【0012】本発明は以上のような背景に基づいてなさ
れたもので、その目的は、カブリのない電子写真式平版
印刷版の製造を可能にする電子写真式平版印刷原版の処
理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、感光層を一様に帯電した後、走査露光により、前記
表面電位を残存する箇所と、前記表面電位を減衰させた
残留電位を有する箇所とからなる静電潜像が形成された
電子写真式平版印刷原版を、液体トナー中において、現
像バイアス電圧印加手段により前記残留電位より大きく
且つ前記表面電位より小さく電位を設定した現像電極
に、前記静電潜像が形成された面を対向させて搬送し
て、前記残留電位を有する箇所に前記帯電電荷と同極性
のトナー粒子を付着させて潜像を顕像化した後、トナー
像を定着し、前記電子写真式平版印刷原版を搬送しなが
らトナー付着部以外の感光層を溶出する電子写真式平版
印刷原版の処理装置において、溶出部の出口付近に、前
記電子写真式平版印刷原版の静電潜像が形成された面に
接触しながら回転する、擦りローラを設けたことを特徴
とする電子写真式平版印刷原版の処理装置によって達成
される。
【0014】ここで擦りローラの形態は限定されない
が、例えば、ナイロン毛を植設した長尺状のチャンネル
ブラシを、回転軸に螺旋状に巻き付けたチャンネルブラ
シローラを採用できる。捻りブラシ巻き付けブラシロー
ラも採用できる。毛の材質は、ポリプロピレン、ポリエ
ステル等を採用でき、また、天然の獣毛であってもよ
い。回転軸に絨毯やモルトン(布)を巻いた、絨毯ブラ
シ、モルトンローラ、スポンジローラ等も採用できる。
擦りローラは、正方向に回転させてもよく、逆方向に回
転させてもよい。また揺動させてもよい。
【0015】以上のような構成の電子写真式平版印刷原
版の処理装置によれば、溶出部において、印刷原版の静
電潜像が形成された面に、擦りローラが接触しながら回
転して、当該印刷原版の非画像部に付着するトナー粒子
を掻き落とす。このように、回転する擦りローラは、単
位時間あたりに印刷原版を擦る擦り量が多いため、印刷
原版の非画像部に付着するトナー粒子を確実に掻き落と
すことができる。また、擦りローラの毛に付着したトナ
ー粒子は、例えばブラシローラが溶出液中に浸漬されて
いる場合、ブラシローラ自身の回転により毛から離れ液
中に洗い流されるので、擦りローラは、頻繁に洗浄され
なくても長期にわたって印刷原版の非画像部に付着する
トナー粒子を掻き落とせる。
【0016】なお、本発明に係る電子写真式平版印刷原
版の処理装置には、溶出部の出口付近以外にも、擦りロ
ーラを備えることができ、例えば水洗部やガム部の搬送
ローラ或いは絞りローラ付近に擦りローラを備えていて
もよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて詳細に説明する。なお、既に説明した部材等
については、図中に同一符号または相当符号を付すこと
により、説明を簡略化或いは省略する。図1に、本発明
の第1実施形態を示す。印刷原版の処理装置10は、溶
出部11と、水洗部12と、ガム部13とを備えてい
る。
【0018】溶出部11は、溶出液を貯留した溶出槽3
0と、溶出槽30の上部を覆って溶出液の蒸発や空気劣
化を抑制する遮蔽蓋31とを備えている。図1では、溶
出槽30中の溶出液の液面を破線で示した。溶出槽30
の上流側には、印刷原版1をニップすると共に回転し
て、溶出液中に印刷原版1を搬送する一対の搬送ローラ
20a,20bが設けられている。また溶出槽30の下
流側には、印刷原版1を上下から挟む一対の絞りローラ
21a,21bが設けられている。一対の絞りローラの
うち下側の絞りローラ21bは、一部が溶出液中に浸漬
されている。なおこれらの絞りローラ21a,21b
は、印刷原版1を上下から挟みこんで印刷原版1から溶
出液を絞りつつ、回転して印刷原版1を水洗部12へと
搬送する。
【0019】溶出槽30内には、印刷原版1を溶出液中
で案内するガイド板23が配設されている。また溶出槽
30内には、溶出液中を搬送される印刷原版1の溶出を
促進するために、印刷原版1に溶出液を噴射する噴射ノ
ズル25や、印刷原版1の画像面を擦るブラシローラ2
4が配設されている。
【0020】そして、溶出槽30出口付近には、搬送さ
れてくる印刷原版1の画像面に接するようにブラシロー
ラ22aが配設されている。ブラシローラ22aは、図
示しない制御手段によって回転される。ブラシローラ2
2a,22bとして、例えば外径(毛の先端によって形
成される円の径)35mm、毛の長さ10mm、毛の太
さ(径)70μm、毛の材質がナイロンのブラシローラ
を採用できる。そして、例えば印刷原版1に対する相対
周速度10m/分で駆動できる。
【0021】溶出部11の下流側に設置された水洗部1
2では、図示しない循環ポンプによって受水槽32から
汲み上げられた洗浄水を、噴射ノズル25によって印刷
原版1の両面に吹きつける。なお吹きつけられた洗浄水
は、印刷原版1から落下して受水槽32内に回収され
る。印刷原版1は、噴射ノズル25を挟んで上流側に設
けられた一対の搬送ローラ20c,20d、及び下流側
に設けられた一対の絞りローラ21c,21dによって
搬送されつつ、噴射ノズル25によって洗浄水を吹きつ
けられる。水洗部12上流側の搬送ローラ20c,20
dのうち上側の搬送ローラ20cの上部には、液切りロ
ーラ33が接触しており、噴射ノズル25から搬送ロー
ラ20cに吹きつけられた洗浄水、および印刷原版1か
ら搬送ローラ20cに付着した洗浄水が当該搬送ローラ
20cの上流側に回り込まないようになっている。
【0022】そして、上側の搬送ローラ20c、及び上
側の絞りローラ21cに、別個のブラシローラ22b,
22cがそれぞれ接触している。そして各ブラシローラ
22b,22cは、搬送されてくる印刷原版1の画像面
に接触するように配置されている。これらのブラシロー
ラ22c,22dも図示しない制御手段によって回転さ
れる。各ブラシローラ22c,22dは、その近傍に配
設された噴射ノズル25により水洗水を噴射されるよう
になっている。
【0023】水洗部12の下流側に設置されたガム部1
3では、噴射ノズル25によって印刷原版1の画像面に
ガム液を吹きつける。印刷原版1は、噴射ノズル25を
挟んで上流側に設けられた一対の搬送ローラ20e,2
0f、及び下流側に設けられた一対の絞りローラ21
e,21fによって搬送されつつ、噴射ノズル25によ
ってガム液を吹きつけられる。上側の搬送ローラ20e
の上部には、液切りローラ33が接触している。
【0024】そしてガム部13においては、上側の搬送
ローラ20e、及び上側の絞りローラ21eに、別個の
ブラシローラ22d,22eがそれぞれ接触している。
そして各ブラシローラ22d,22eは、搬送されてく
る印刷原版1の画像面に接触するように配置されてい
る。これらのブラシローラ22d,22eも図示しない
制御手段によって回転される。
【0025】以下、本実施形態の作用を説明する。なお
ここで、各ローラの回転方向のうち、印刷原版1を搬送
方向に進める回転方向を順方向、その反対を逆方向とい
う。印刷原版1は、帯電・走査露光された後、処理装置
10の溶出部11に搬送され、溶出槽30のガイド板2
3に沿って溶出液中を搬送されていく。すると印刷原版
1は、逆方向R1に回転するブラシローラ24によって
画像面を擦られる。
【0026】そして印刷原版1は、溶出部11の出口付
近で、図2に詳細に示すように、ブラシローラ22aに
よって画像面を擦られる。ブラシローラ22aは、絞り
ローラ21aより遅い回転数で順方向R2に回転しなが
ら、印刷原版1の非画像部に付着したトナー粒子を掻き
落とす。その後印刷原版1は、順方向にそれぞれ回転す
る絞りローラ21a,21bによって、絞られながら水
洗部12へと搬送される。そして、印刷原版1が一対の
絞りローラ21a,21bを通過した後、万一、上側絞
りローラ21aにトナーが付着することがあっても、ブ
ラシローラ22aが、上側絞りローラ21aより遅い回
転数で順方向R2に回転しながら、上側絞りローラ21
aに付着したトナーを掻き落とす。
【0027】図1に戻る。溶出部11の次に印刷原版1
は水洗部12に搬送されると、搬送ローラ20c,20
dを通過した後、噴射ノズル25によって洗浄水を吹き
つけられながら、順方向R3,R4にそれぞれ回転する
ブラシローラ22b,22cによって画像面を擦られ
る。これにより、万一溶出部11で溶出しきれずに非画
像部が残存していても、印刷原版1から非画像部を完全
に除去できる。その後、順方向に回転する絞りローラ2
1c,21dによって絞られる。ブラシローラ22b,
22cは、搬送ローラ20cおよび絞りローラ21cよ
りそれぞれ遅い回転数で順方向R3,R4に回転して、
万一搬送ローラ20c及び/又は絞りローラ21cにト
ナーが付着することがあっても、そのトナーを掻き落と
せるようになっている。
【0028】水洗部12の次に印刷原版1はガム部13
に搬送されると、一対の搬送ローラ20e,20fの間
を通過した後、噴射ノズル25によってガム液を吹きつ
けられながら、順方向R5,R6にそれぞれ回転するブ
ラシローラ22d,22eによって画像面を擦られる。
その後、順方向に回転する絞りローラ21e,21fに
よって絞られる。ブラシローラ22d,22eは、搬送
ローラ20eおよび絞りローラ21eよりそれぞれ遅い
回転数で順方向R5,R6に回転して、万一搬送ローラ
20e及び/又は絞りローラ21eにトナーが付着する
ことがあっても、そのトナーを掻き落とせるようになっ
ている。
【0029】以上のような構成の印刷原版の処理装置1
0によれば、溶出部11において、印刷原版1の静電潜
像が形成された画像面に、ブラシローラ22aが接触し
ながら回転して、当該印刷原版1の非画像部に付着する
トナー粒子を掻き落とす。このように、回転するブラシ
ローラ22aは、単位時間あたりに印刷原版1を擦る擦
り量が多いため、印刷原版1の非画像部に付着するトナ
ー粒子を確実に掻き落とすことができる。また、ブラシ
ローラ22aの毛に付着したトナー粒子は、ブラシロー
ラ自身の回転により毛から液中に洗い流されるので、ブ
ラシローラ22aは、頻繁に洗浄されなくても長期にわ
たって印刷原版1の非画像部に付着するトナー粒子を掻
き落とせる。
【0030】また、印刷原版1が溶出部11の絞りロー
ラ21a,21bを通過した後、万一、上側絞りローラ
21aにトナーが付着することがあっても、ブラシロー
ラ22aが、上側絞りローラ21aに付着したトナーを
掻き落とす。したがって、印刷原版1の画像面に汚れが
付着することを確実に防止できる。
【0031】また水洗部12では、万一、溶出部11で
落としきれなかったトナー粒子が印刷原版1の非画像部
に付着したまま搬送されても、回転するブラシローラ2
2b,22cによってそのようなトナー粒子およびその
トナー粒子の下に残存していた感光層を確実に除去でき
る。
【0032】またガム部13では、万一、溶出部11お
よび水洗部12で落としきれなかったトナー粒子が印刷
原版1の非画像部に付着したまま搬送されても、回転す
るブラシローラ22d,22eによってそのようなトナ
ー粒子およびそのトナー粒子の下に残存していた感光層
を除去できる。
【0033】そして本実施形態の処理装置10において
は、ブラシローラ22a〜22eが全て順方向に回転す
るので、印刷原版1の搬送性が良好で、例えば印刷原版
1の先端が曲がっていたりしても、印刷原版1を折り曲
げることなく円滑に搬送して処理できる。
【0034】図3に、本発明の第2実施形態における溶
出部の出口付近を示す。本実施形態における、溶出部3
1の図示しない部分、水洗部およびガム部は、第1実施
形態と同様な構成を採用できる。本実施形態の印刷原版
の処理装置30においては、溶出槽の下流側に、印刷原
版1を上下から挟む一対の絞りローラ41a,41bが
設けられ、それらの絞りローラ41a,41bの上流側
に、搬送されてくる印刷原版1の画像面を擦るが、絞り
ローラ41aを擦らないブラシローラ42aが配設され
ている。ブラシローラ42aは、その一部を溶出液中に
浸漬され、また、近傍に配置された噴射ノズル45によ
って溶出液を拭きつけられるようになっている。
【0035】以上のような構成の印刷原版の処理装置3
0によっても、印刷原版1の画像面に、ブラシローラ4
2aが接触しながら回転して、当該印刷原版1の非画像
部に付着するトナー粒子を確実に掻き落とすことができ
る。また、ブラシローラ42aの毛に付着したトナー粒
子は、噴射ノズル45により噴射される溶出液により毛
から洗い流されるので、ブラシローラ42aは、頻繁に
洗浄されなくても長期にわたって印刷原版1の非画像部
に付着するトナー粒子を掻き落とせる。
【0036】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば本発明は、図4に示したような、溶出部にて、印
刷原版1を溶出液中に浸漬せずに、空中で搬送して噴射
ノズルによって溶出液を噴射するタイプの処理装置にも
適用可能である。
【0037】
【実施例】JIS1050アルミニウムシートをパミス
−水懸濁液を研磨剤として、回転ナイロンブラシで表面
を砂目立てした。この時の表面粗さ(中心線平均粗さ)
は0.5μmであった。水洗後、70℃の10%苛性ソ
ーダ水溶液に浸漬しアルミニウムの溶解量が6g/m2
になるようにエッチングした。水洗後、30%硝酸水溶
液に1分間浸漬することにより中和し、十分水洗した。
その後、0.7%硝酸水溶液中で、陽極時電圧13V、
陰極時電圧6Vの矩形波交番波形を用いて(特公昭55
−19191号公報に記載)20秒間電解粗面化を行
い、20%硝酸の50℃溶液中に浸漬して表面を洗浄し
た後、水洗した。更に、20%硝酸水溶液中で陽極酸化
皮膜重量が3.0g/m2となるように陽極酸化処理を
施して、水洗、乾燥することにより、基板を作成した。
【0038】次に、x型無金属フタロシアニンFast
ogen Blue 8120(大日本インキ(株)
製)1.0g、ベンジルメタクリレート/メタクリル酸
の共重合体(60/40モル%)9.0g、メチルエチ
ルケトン20g、メチルプロピレングリコール40gを
ペイントシェーカー(東洋精機製作所(株)製)で60
分間分散し、光導電層用塗布液を作成した。この光導電
層用塗布液をバーコーターで上記基板上に塗布、120
℃10分間乾燥し、乾燥膜厚4μmの電子写真式平版印
刷原版を作成した。
【0039】上記印刷原版の光導電層を暗所でコロナ帯
電機により表面電位を+350Vに帯電した後、黒/白
線が同一の幅となるような条件で次の露光を行ったとこ
ろ、20mWの半導体レーザ(780nm)の場合は、
残留電位は60Vであり、一方、帯電した光導電層にマ
スクを設け、タングステン光で5lux3.5秒露光し
た場合の残留電位は35Vであった。以上のように形成
した静電潜像をレーザ露光の場合は260Vのバイアス
電圧、面露光の場合は235Vのバイアス電位を印加
し、トナー付着電位を同一に調整してトナー現像を行っ
た。液体トナーは特開平8−110658号公報実施例
1に記載の方法で作成したメタクリル酸メチル/アクリ
ル酸メチル(1/1モル比)共重合体を分散し、使用し
た。
【0040】トナー現像後、乾燥、120℃で熱定着
し、図1に示した処理装置10と、図4に示した処理装
置80とにおいて、非画像部をケイ酸カリウム35重量
部、水酸化カリウム15重量部、ベンジルアルコール1
0重量部、モノエタノールアミン10重量部を水690
部に希釈した溶出液によって除去し、十分水洗後、ガム
液(富士写真フイルム製PS版用ガムGU−7)を塗布
することにより電子写真式平版印刷版を作成した。
【0041】レーザ露光した印刷原版を、図4に示した
従来の処理装置80で処理して作製した印刷版は、非画
像部に青色の残色が認められたが、面露光した印刷原版
を、図4に示した処理装置80で処理して作製した印刷
版は、残色がなかった。それに対して、レーザ露光した
印刷原版を、図1に示した処理装置10で処理して作製
した印刷版は残色がなかった。また、面露光した印刷原
版を、図1に示した処理装置10で処理して作製した印
刷版にも残色が認められなかった。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
子写真式平版印刷原版の処理装置によれば、溶出部にお
いて、印刷原版の静電潜像が形成された面に、擦りロー
ラが接触しながら回転して、当該印刷原版の非画像部に
付着するトナー粒子を掻き落とすので、カブリのない電
子写真式印刷版の製造が可能になる。特に、単位時間あ
たりに印刷原版を擦る擦り量が多い、回転する擦りロー
ラによって、印刷原版の非画像部に付着するトナー粒子
を確実に掻き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略図である。
【図2】図1における溶出部出口付近の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施形態における要部拡大図であ
る。
【図4】従来の電子写真式平版印刷原版の処理装置を示
す概略図である。
【図5】トナー現像部を示す模式図である。
【図6】面露光した印刷原版と走査露光した印刷原版と
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 印刷原版(電子写真式平版印刷原版) 10,30 印刷原版の処理装置(電子写真式平版
印刷原版の処理装置) 11,31 溶出部 22a,42a ブラシローラ(擦りローラ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を一様に帯電した後、走査露光に
    より、表面電位を残存する箇所と、前記表面電位を減衰
    させた残留電位を有する箇所とからなる静電潜像が形成
    された電子写真式平版印刷原版を、 液体トナー中において、現像バイアス電圧印加手段によ
    り前記残留電位より大きく且つ前記表面電位より小さく
    電位を設定した現像電極に、前記静電潜像が形成された
    面を対向させて搬送して、前記残留電位を有する箇所に
    帯電電荷と同極性のトナー粒子を付着させて潜像を顕像
    化した後、トナー像を定着し、 前記電子写真式平版印刷原版を搬送しながらトナー付着
    部以外の感光層を溶出する電子写真式平版印刷原版の処
    理装置において、 溶出部の出口付近に、前記電子写真式平版印刷原版の静
    電潜像が形成された面に接触しながら回転する、擦りロ
    ーラを設けたことを特徴とする電子写真式平版印刷原版
    の処理装置。
JP11186611A 1999-06-30 1999-06-30 電子写真式平版印刷原版の処理装置 Pending JP2001013738A (ja)

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