JP2001013482A - マトリクス表示装置およびプラズマアドレス表示装置 - Google Patents

マトリクス表示装置およびプラズマアドレス表示装置

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JP2001013482A
JP2001013482A JP2000058724A JP2000058724A JP2001013482A JP 2001013482 A JP2001013482 A JP 2001013482A JP 2000058724 A JP2000058724 A JP 2000058724A JP 2000058724 A JP2000058724 A JP 2000058724A JP 2001013482 A JP2001013482 A JP 2001013482A
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display device
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circuit
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Hiroshi Ito
寛 伊藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像データ間の干渉を抑制したマトリクス表
示装置およびプラズマアドレス表示装置を提供する。 【解決手段】 マトリクス表示装置100の複数の画素
101の内の任意の第1画素は、連続する複数の行をそ
れぞれが有する複数の行グループのいずれか1つに属す
る。信号生成供給回路105は、第1画素が表示すべき
第1映像データと、第1画素と同じ行グループRGに属
し、第1画素と同じ列に属し、且つ第1画素と異なる行
に属する第2画素が表示すべき第2映像データとを変数
として含み、少なくとも第1画素と第2画素との相対配
置関係に依存する、予め決められた補正関数に基づい
て、第1映像データを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマトリクス表示装置
に関し、特に、プラズマアドレス表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像表示装置の1つとして、
表示セル及びプラズマセルを重ねたフラットパネルと、
信号回路及び垂直走査回路等の周辺回路とを有するプラ
ズマアドレス表示装置が存在する。従来のプラズマアド
レス表示装置は、例えば特開平1−217396号公報
に記載されている。
【0003】図22は、従来のプラズマアドレス表示装
置のパネルの構造を示す。図22に示すように、表示セ
ル1とプラズマセル2は、マイクロシート3を介して重
ねられたフラットパネル構造を有している。プラズマセ
ル2は、行状に配列されたプラズマ放電チャネル5と下
側のガラス基板4を備えており、線順次でプラズマ放電
を発生させて走査を行う。プラズマ放電チャネル5は、
行状の空間を形成するバリアリブ6と、ガラス基板4の
内側表面に形成されるストライプ状のアノード電極
(A)7と、カソード電極(K)8とを備えており、空
間内はイオン化可能なガスが封入されている。一方、表
示セル1において、上側のガラス基板9とマイクロシー
ト3との間に、表示媒体である液晶10が保持されてい
る。ガラス基板9の内側表面には、ストライプ状のカラ
ーフィルタ12及びデータ電極(P)11がプラズマ放
電チャネル5と交差するように形成されている。ストラ
イプ状のカラーフィルタ12及びデータ電極(P)11
が、プラズマ放電チャネル5とマトリクス状に交差した
部分に個々の画素が規定される。
【0004】次に、図22のプラズマアドレス表示装置
の動作を図23を参照して説明する。図23は、図22
のプラズマアドレス表示装置の一部を示している。放電
パルスが印加されて、プラズマ放電チャネル5にプラズ
マ放電が発生すると、プラズマ放電チャネル5の内部は
略アノード電位に維持される。等価回路では、放電チャ
ネル5内のマイクロシート3の面に仮想電極20が形成
され、スイッチ21がオンとなる。パルス印加回路22
は、データ電極11とアノード電極7との間に“映像デ
ータを印加する回路である。パルス印加回路22がプラ
ズマ放電の発生と同時に映像データを印加すると、マイ
クロシート3を介して各画素の液晶11に映像データが
書き込まれる。プラズマ放電が終了すると、スイッチ2
1がオフとなって放電チャネル5はフローティングとな
り、書き込まれた映像データが各画素に保持される。保
持された映像データに応じて、液晶の透過率は変化す
る。
【0005】上述したプラズマアドレス表示装置におい
て高解像度化を図る場合には、水平方向(行方向)及び
垂直方向(列方向)において、各々構造物を微細化する
必要がある。垂直方向の高解像度化に注目した場合、行
状に並ぶプラズマ放電チャネルの幅を狭くする必要があ
る。しかし、バリアリブの幅を極端に薄くすることは製
造技術の面や機械的強度の面から難しい。バリアリブの
幅を一定のままバリアリブの配列ピッチを狭くすると、
開口率の低下を招く。またこの場合、バリアリブが有す
る高さ寸法は斜めから入射する光を遮ってしまうため視
野角が狭くなる。
【0006】本願発明者は他の者とともに、プラズマア
ドレス表示装置の高解像度化の一手法を提案した(特願
平10-253145号)。この手法は、バリアリブの
幅や配列ピッチをそのままに、プラズマアドレス表示装
置の垂直解像度を向上させるものである。
【0007】図24は、上述した本発明者らによる特願
平10−253145号に記載されたプラズマアドレス
表示装置のパネルの構造を示す。図24に示すプラズマ
アドレス表示装置のパネルの構造が、図22に示すプラ
ズマアドレス表示装置のパネルの構造と異なる点は、行
状に並ぶプラズマ放電用電極にある。プラズマ放電用電
極は、走査電極(S)13として、バリアリブ6の直下
と、2つのバリアリブ6の間とに配置されている。
【0008】図25(a)および図25(b)を参照し
て、プラズマアドレス表示装置の動作を説明する。図2
5(a)は特開平1−217396号公報のプラズマア
ドレス表示装置(従来)の映像データの書き込み動作を
示し、図25(b)は本発明者らが提案している高精細
なプラズマアドレス表示装置(上記特願平10−253
145号)に対して従来の駆動方法を採用した場合の映
像データの書き込み動作を示している。なお、図25に
おいてT11〜T1E、T21〜T2Eはタイミングを
示し、D11〜D13、D21〜D26は映像データを
示している。
【0009】図25(a)により示される動作は以下の
通りである。まず、タイミングT11に、カソードK1
に放電パルスを印加し、A1、K1からなるプラズマ放
電チャネルに映像データD11を書き込み、これを保持
する。次の走査期間であるタイミングT12には、K2
に放電パルスを印加し、A2、K2からなるプラズマ放
電チャネルに映像データD12を書き込み、これを保持
する。次の走査期間であるタイミングT13にも、前記
と同様に映像データD13を書き込む。タイミングT1
1〜T13の一連の処理により、T1Eに示すように、
所定のプラズマ放電チャネルに所定の映像データが書き
込まれる。なお、図25(a)より明らかであるよう
に、1つのプラズマ放電チャネルにつき、書き込まれる
映像データは1つである。
【0010】一方、図25(b)により示される動作は
以下の通りである。まず、タイミングT21に、走査電
極S1を選択して放電パルスを印加し、S1とその両隣
に位置する走査電極との間、すなわちS0−S1間とS
1−S2間に放電を発生させて映像データD21を書き
込み、これを保持する。次の走査期間であるタイミング
T22に、走査電極S2を選択して放電パルスを印加
し、S1とその両隣に位置する走査電極との間、すなわ
ちバリアリブ6をはさんだS1−S2間とS2−S3間
に放電を発生させて映像データD22を書き込み、これ
を保持する。ここで、走査電極S1−S2間に書き込ま
れる映像データに注目すると、タイミングT21に一旦
書き込まれた映像データD21は、タイミングT22に
映像データD22に書き直されている。同様に、タイミ
ングT23、T24、T25、T26に、各々走査電極
S3、S4、S5、S6を選択して放電パルスを印加
し、各映像データD23、D24、D25、D26を書
き込み、これらを保持する。タイミングT21〜T26
の一連の処理により、T2Eに示すように、所定のプラ
ズマ放電チャネルに所定の映像データが書き込まれる。
図25(b)から明らかであるように、図24のプラズ
マアドレス表示装置は、1つのプラズマ放電チャネルに
ついて書き込まれる映像データの数を2つにすることに
より、バリアリブの配列ピッチやリブ幅等の構造を変更
せずに、プラズマアドレス表示装置の垂直解像度を図2
5(a)に比べて改善している。
【0011】図26は、図24のプラズマアドレス表示
装置200の全体の構成を示す。図26に示すように、
プラズマアドレス表示装置200は、パネル201、信
号回路202、垂直走査回路203、制御回路204、
入力端子群206、同期分離回路207、システムマイ
コン208、及び垂直補償回路210を備えている。パ
ネル201は、行状に配した走査電極S1〜Snを有す
るプラズマセルと、データ電極P1〜Pmを有する表示
セルとを互いに重ねたフラットパネル構造である。走査
電極S1〜Snとデータ電極P1〜Pmの交点に画素2
05が規定される。同期分離回路207は、入力端子群
206から入力される映像データから、水平同期信号及
び垂直同期信号を抽出し、各種タイミング信号を、制御
回路204及びシステムマイコン208に供給する。シ
ステムマイコン208は、パネル201に映像データを
表示したときの表示位相の管理を行う。制御回路204
は、信号回路202と垂直走査回路203の同期制御を
行う。垂直走査回路203は、走査電極S1〜Snに線
順次で放電パルスを印加して走査を行う。信号回路20
2は、垂直走査回路203の走査に同期してデータ電極
P1〜Pmに映像データを供給する。垂直補償回路21
0は、映像データの垂直高域成分の補償を行う。
【0012】図27は、図26の垂直補償回路210の
詳細なブロック図である。また、図28は、垂直補償回
路210の動作を説明するための模式図である。図27
の垂直補償回路においては、ラインメモリ32、33を
参照して、走査期間単位に遅延した信号を得る。ライン
メモリ32、33から得られた信号について演算を行
い、ゲイン回路39によってゲイン調整した後に、加算
器40により現信号W2に加える。
【0013】図27の垂直補償回路の動作を図28を参
照して説明する。図28の(a)は、映像レベル50の
画素u1〜u4と、映像レベル150の画素u5〜u8
が1走査線期間単位で並んでいる状態を示している。画
素u4が現信号、つまり注目画素である場合、図27に
おいてW2がu4、W3がu3、W1がu5になる。図
28は、映像データにおいて、u3=50、u4=5
0、u5=150であると仮定した場合の例である。
【0014】図27のラインメモリ32、33から得ら
れた信号について、乗算器34、36により−1/4の
乗算を行い、乗算器35により1/2の乗算を行う。乗
算器34、35、36それぞれの乗算結果は、加算器3
7、38により加算される。加算器38の出力W4は、
−25と求まる。ゲイン回路39における演算量は、プ
ラズマアドレス表示装置の観察者の好みによって変わ
り、一概に最適値は決まらないのであるが、多くの場合
0〜1の間の演算量が用いられる。ここでは、演算量が
1/5であると仮定すると、ゲイン回路39が出力する
W5は−5となる。このW5と、現信号のW2との加算
を加算器40で行う。その結果、W6は45となる。同
様に、画素u5を現信号とすると、その前後の画素との
演算から、W6=155となる。画素u6など、前後の
画素のデータが同じであり、映像的に変化のない平坦な
場合には、演算結果はW6=150となり、補償は行わ
れない。
【0015】図28(b)は、画像データに垂直補償回
路により補償がなされた結果を示す。図28(b)より
明らかであるように、画素u4とu5との間のような、
画素レベルの変化点である映像のエッジ部分において、
補償信号が付加されて強調されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図24に示した、本発
明者らによる高精細プラズマアドレス表示装置において
は、同一プラズマ放電チャネル内の映像データが互いに
干渉し合う現象が発生する。例えば、図25(b)のタ
イミングT2Eにおいて、D21とD22や、D23と
D24が互いに干渉する。これは、D21とD22、D
23とD24の間にバリアリブが存在しないことに起因
する。
【0017】図29は、図24のプラズマアドレス表示
装置に映像データを表示した状態の模式図である。図2
4のプラズマアドレス表示装置における映像データ間の
干渉を、図29を参照して説明する。図29は、走査線
8ライン分(L1〜L8)、画素10画素分(X1〜X
10)の領域に、白地に例えば文字のような黒線が表示
されている状態を模式的に表している。図29(a)に
示すように映像データを書き込んで表示しようとする場
合、映像データ間にバリアリブが存在しないため、同一
プラズマ放電チャネル内の走査線の映像データが垂直方
向に互いに影響を及ぼし合う。すなわち、白い映像デー
タの輝度が落ちて暗くなり、逆に黒い映像データは輝度
が上がる。その結果、図29(b)に示すように、同一
プラズマ放電チャネル内で白黒の変化のある箇所、例え
ば(L5、X6)の交点に位置する画素と(L6、D
6)の交点に位置する画素とが、互いに干渉しあって、
本来の映像データが変化してしまい、表示画像の鮮鋭度
の低下や、エッジがにじむなどの画質劣化として観察者
に不快感を与えることがある。
【0018】垂直補償回路210によっては、この干渉
による妨害の改善はできない。逆に、垂直エッジ信号の
補償処理は干渉による妨害を助長する方向に働くため、
垂直補償処理によって、より妨害が目立つようになる。
つまり、干渉の影響のため、垂直補償処理のゲイン量を
十分に大きくすることができない。
【0019】また、上記の問題は例示したプラズマアド
レス表示装置に限らず、他の線順次駆動型マトリクス表
示装置で発生し得る。線順次駆動されるマトリクス表示
装置は、それぞれの画素が電気的にアドレスされ、それ
ぞれの表示状態を電気的に維持するので、行間または列
間で電気的な干渉(映像データ間の干渉)が生じること
がある。特に、上記のプラズマアドレス表示装置のよう
に、映像データ間の干渉が特定の行間(連続する走査単
位の間)において顕著に発生するアドレス方法を用いる
マトリクス表示装置において顕著となる。
【0020】本発明は、上記の問題に鑑み、映像データ
間の干渉を抑制したマトリクス表示装置およびプラズマ
アドレス表示装置を提供することを目的とする。
【0021】また、本発明は、特に、同一放電チャネル
内において垂直方向に隣接する映像データの振幅から干
渉による妨害の度合いを検出し、検出成分に対して最適
な処理を施して補正信号として求めて映像データを補正
することにより、干渉による劣化を改善し、高精細で、
なおかつボケやにじみのない高画質な画像を得ることを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のマトリクス表示
装置は、複数の行および複数の列を構成する、マトリク
ス状に配列された複数の画素と、前記複数の行にそれぞ
れ対応して設けられた複数の行選択要素と、前記複数の
列にそれぞれ対応して設けられた複数の映像信号供給要
素と、前記複数の行選択要素のそれぞれに、走査信号を
順次供給し、前記複数の画素を前記複数の行ごとに線順
次走査する走査回路と、前記複数の映像信号供給要素の
それぞれに、前記線順次走査と同期して、表示すべき映
像データに対応する映像信号を生成、供給する信号生成
供給回路とを有するマトリクス型表示装置であって、前
記複数の画素の内の任意の第1画素は、連続する複数の
行をそれぞれが有する複数の行グループのいずれか1つ
に属し、前記信号生成供給回路は、映像データを受信
し、前記第1画素が表示すべき第1映像データと、前記
第1画素と同じ行グループに属し、前記第1画素と同じ
列に属し、且つ前記第1画素と異なる行に属する第2画
素が表示すべき第2映像データとを変数として含み、少
なくとも前記第1画素と前記第2画素との相対配置関係
に依存する、予め決められた補正関数に基づいて、前記
第1映像データを補正し、前記補正された第1映像デー
タに対応する映像信号を生成し、前記第1画素が属する
列に対応する映像信号供給要素に供給する構成を備え、
そのことによって上記目的が達成される。
【0023】前記複数の行グループのそれぞれは、少な
くとも3本の連続する行を含み、前記補正関数は、前記
第1画素と同じ行グループに属し、前記第1画素と同じ
列に属し、且つ前記第1画素および前記第2画素と異な
る行に属する第3画素が表示すべき第3映像データを変
数としてさらに含み、前記第1画素と前記第3画素との
相対配置関係にさらに依存する、予め決められた関数で
あってもよい。
【0024】前記補正関数は、前記第1画素と同じ行グ
ループに属し、前記第1画素と異なる列に属し、且つ前
記第1画素または前記第2画素に隣接する第4画素が表
示すべき第4映像データを変数としてさらに含み、前記
第1画素と前記第4画素との相対配置関係にさらに依存
する、予め決められた関数であってもよい。
【0025】前記補正関数は、前記第1映像データと前
記第2映像データの線形関数であってもよい。
【0026】前記線形関数における、前記第1映像デー
タおよび前記第2映像データに乗算される係数は、前記
複数の画素の輝度特性に基づいて予め決められているこ
とが好ましい。
【0027】前記信号生成供給回路は干渉検出補正回路
を備え、前記干渉検出補正回路は、前記補正関数を用い
た前記補正を演算によって実行する構成としてもよい。
【0028】前記信号生成供給回路は、ルックアップテ
ーブルを用いて、前記補正関数を用いた前記補正を実行
する構成としてもよい。
【0029】複数の走査線がそれぞれの内部に設けられ
た複数のプラズマ放電チャネルを有し、前記複数の行グ
ループのそれぞれは、前記複数のプラズマ放電チャネル
のそれぞれに一対一で対応し、前記複数の行選択要素の
それぞれは、前記複数の走査線に対応する構成としても
よい。
【0030】本発明のプラズマアドレス表示装置は、少
なくとも2本以上の走査線が割り当てられたプラズマ放
電チャネルが行状に配置されたプラズマセルと、データ
電極が列状に配置された表示セルとを互いに重ねた積層
構造を有し、前記プラズマ放電チャネルと前記データ電
極の交差部に行列状の画素が規定されたパネルと、前記
プラズマ放電チャネルに順次放電パルスを印加して前記
パネルの走査を行う垂直走査回路と、前記走査に同期し
て前記データ電極に映像データを供給する信号回路と、
同一の前記プラズマ放電チャネルに割り当てられた前記
走査線の映像データの相関を検出し、検出した前記相関
に応じて前記データ電極に供給する映像データを補正す
る干渉検出補正回路とを備えており、これにより上記目
的が達成される。
【0031】前記干渉検出補正回路は、隣接する前記走
査線の映像データ間で演算を行うために、1走査期間の
映像データを蓄積するためのラインメモリを有してもよ
い。
【0032】前記干渉検出補正回路は、隣接する前記走
査線の映像データ間で行う演算において、同一の前記プ
ラズマ放電チャネルに割り当てられた走査線において完
結的に処理を行ってもよい。
【0033】前記干渉検出補正回路は、前記映像データ
をプラズマアドレス表示装置に表示した際の垂直表示位
置の移動を考慮した完結制御回路を有してもよい。
【0034】前記干渉検出補正回路は、メモリを用いた
ルックアップテーブル法により補正値を求めてもよい。
【0035】前記干渉検出補正回路は、前記映像データ
の垂直高域周波数利得を補償してもよい。
【0036】前記干渉検出補正回路は、垂直高域成分を
抽出するために必要となる1走査期間の映像データを前
記ラインメモリに蓄積してもよい。
【0037】前記干渉検出補正回路は、干渉を補正する
ためのゲイン制御回路に連動して最適なゲイン設定を行
ってもよい。
【0038】前記干渉検出補正回路は、ノイズを低減す
るためのノイズ低減回路を有してもよい。
【0039】前記ノイズ低減回路は、前記映像データの
ノイズレベルによって低減量を制御してもよい。
【0040】前記ノイズ低減回路は、ノイズ低減補正特
性をメモリに格納していてもよい。
【0041】前記干渉検出補正回路は、前記表示セルの
電気光学特性を考慮して補正値を決定してもよい。
【0042】前記干渉検出補正回路は、前記電気光学特
性をメモリに格納していてもよい。
【0043】
【発明の実施の形態】まず、本発明による実施形態のマ
トリクス表示装置100の構成と動作を図1Aを参照し
ながら説明する。図1Aは、M行N列((M,N)と表
記する)に配列された画素を有するマトリクス表示装置
100を模式的に示す図である。
【0044】本発明のマトリクス表示装置100は、複
数の行(画素行)および複数の列(画素列)を構成す
る、マトリクス状に配列された複数の画素101と、複
数の行にそれぞれ対応して設けられた複数の行選択要素
102と、複数の列にそれぞれ対応して設けられた複数
の映像信号供給要素103と、走査回路104と、信号
生成供給回路105とを有する。走査回路104は、複
数の行選択要素102のそれぞれに、走査信号を順次供
給し、複数の画素101を行ごとに線順次走査する。信
号生成供給回路105は、映像データを受け取り(図中
の矢印)、複数の映像信号供給要素103のそれぞれ
に、線順次走査と同期して、表示すべき映像データに対
応する映像信号を生成、供給する。映像信号供給要素1
03に供給された、ある画素101が表示すべき映像デ
ータに対応する映像信号は、その画素101が属する行
を選択する走査信号と同期されているので、ある画素1
01は所定の映像データに対応する表示状態となる。こ
の動作を行ごとに順次繰り返すことによって、全ての画
素が所定の表示状態となる。すなわち、マトリクス表示
装置100は、線順次駆動型マトリクス表示装置であ
る。
【0045】信号生成供給回路105は、受け取った映
像データに基づいて映像信号を生成する過程で、各画素
101間で発生する映像データ間の干渉を補償するよう
に映像データを補正する。なお、干渉が発生する画素や
その程度は、各画素101に印加する映像信号(映像電
圧)の振幅と表示状態(輝度)との関係を実測すること
によって予め求める。
【0046】全ての画素101は、連続する複数の行
(画素行)からなる行グループRGに分類される。例え
ば、上述したプラズマアドレス装置においては、それぞ
れの行グループRGはそれぞれのプラズマ放電チャネル
に対応する。それぞれの画素101は、それぞれ1つの
行グループRGにしか属さない。それぞれの行グループ
RGが、映像データ間の干渉が顕著に発生しやすい構成
の単位(例えば、プラズマ放電チャネル)に対応するよ
うに、画素101を行グループRGに分類する。
【0047】従って、任意の画素は、複数の行グループ
RGのうちの1つの行グループに属する。干渉を補償す
る(結果として干渉を抑制する)ための映像データの補
正は、この行グループRG内で完結的に行う。逆に言う
と、行グループRG内で完結的に補正処理を行うことに
よって、映像データ間の干渉が十分に補償(抑制)され
るように、行グループRGが割り当てられている。
【0048】補正処理は、以下のように実行される。
【0049】任意の1つの画素(「第1画素」と呼ぶこ
とにする。「注目画素」と呼ぶこともある。)101が
表示すべき映像データ(「第1映像データ」と呼ぶ。)
と、第1画素101と同じ行グループRGに属し、第1
画素101と同じ列に属し、且つ第1画素RGと異なる
行に属する第2画素が表示すべき第2映像データとを変
数として含む補正関数に基づいて、第1映像データを補
正する。補正関数は、第1画素101と第2画素101
との相対配置関係に依存する関数となる。勿論、映像デ
ータ間の干渉が、2つの画素101間だけでなく、第1
画素101と同じ列あるいは異なる列に属する他の画素
101との間においても発生する場合、補正関数は、他
の画素101が表示すべき映像データや他の画素101
との相対配置関係に依存する関数となる。補正関数は、
各画素101に印加する映像信号(映像電圧)の振幅と
表示状態(輝度)との関係を実測することによって得ら
れた情報に基づいて予め決定される。信号生成供給回路
105は、補正された第1映像データに対応する映像信
号を生成し、第1画素が属する列に対応する映像信号供
給要素に供給する。このようにして、映像データ間の干
渉が抑制された表示が実現される。
【0050】次に、図1Bを参照しながら、補正処理を
具体的に説明する。図1Bは、マトリクス表示装置10
0の4行2列分の画素Pix(M,N)を模式的に示し
ている。以下の図中のData(M,N)は該当する画
素Pix(M、N)で表示されるべき映像データを示
す。この実施形態では、m行とm+1行とが同じ行グル
ープRGに属し、m+2行とm+3行とが同じ行グルー
プRGに属する。
【0051】本実施形態においては、画素Pix(m,
n)で表示されるべきData(m,n)は、その下側
に位置する画素Pix(m+1,n)で表示されるべき
Data(m+1,n)との間の演算を行うことによっ
て、すなわち、これらの映像データを変数とする補正関
数に基づいて補正される。また、画素Pix(m+1,
n)で表示されるべきData(m+1,n)は、その
上側に位置する画素Pix(m,n)で表示されるべき
データData(m,n)との間の演算を行うことによ
って、すなわち、これらの映像データを変数とする補正
関数に基づいて補正される。Data(m,n)を補正
するための演算(補正関数)とData(m+1,n)
を補正するための演算(補正関数)とは、同じ場合もあ
るし、異なる場合もある。これは、表示装置の構造や駆
動方法などに依存する。
【0052】次に、補正処理のための演算(補正関数)
の例を説明する。
【0053】補正対象の第1画素(注目画素)をPix
(m,n)、第1画素Pix(m,n)に影響を及ぼす
第2画素(「干渉画素」とも言う。)をPix(m+
1,n)とする。まず、2つの映像データから、Pix
(m,n)に対する干渉成分Derr(m,n)を求め
る。Derr(m,n)は、Pix(m,n)が受ける
干渉の程度を示すデータであり、Data(m,n)と
Data(m+1,n)との差に主に依存するので、例
えば、以下の様な線形関数として表される。
【0054】Derr(m,n)=K3*{K1*Da
ta(m,n)−K2*Data(m+1,n)} ここで、係数K1,K2は、互いに干渉しあうData
(m,n)とData(m+1,n)との影響の程度の
比率を示す係数であり、係数K3は実際の表示の干渉に
対する影響の程度を示す係数(「ゲイン係数」と言うこ
ともある。)である。K3は、映像データの値に依存し
ない定数である場合もあり、マトリクス表示装置のガン
マ特性の関数となる場合もある。係数K1、K2および
K3は、画素の輝度特性(電気光学特性)に基づいて決
められる。なお、式中の「*」は乗算を意味する。
【0055】上述の様にして得られたDerr(m,
n)を第1画素Pix(m,n)のデータData
(m,n)に加算することによって、補正済み映像デー
タnewDataが得られる。従って、補正済みデータ
newDataは、下記に示すように、Data(m,
n)とData(m+1,n)とを変数とする線形関数
として表される。
【0056】newData(m,n)=Data
(m,n)+Derr(m,n)=Data(m,n)
+K3*{K1*Data(m,n)−K2*Data
(m+1,n)} 次に、補正対象の第1画素(注目画素)をPix(m+
1,n)、第1画素Pix(m+1、n)に影響を及ぼ
す第2画素(干渉画素)をPix(m,n)とする。上
記と同様にして、2つの映像データから、Pix(m+
1,n)に対する干渉成分Derr(m+1,n)を求
める。
【0057】Derr(m+1,n)=J3*{J1*
Data(m+1,n)−J2*Data(m,n)} ここで、J1,J2,J3は係数であり、マトリクス表
示装置の駆動条件などで、各々K1=J1,K2=J
2,K3=J3となる場合もあり、またそうでない場合
もある。また、K1=J2、K2=J1となる場合もあ
る。すなわち、Derr(m,n)は一般に、注目画素
と干渉画素との相対的な配置関係に依存する関数で表さ
れる。
【0058】これを第1画素Pix(m+1,n)のデ
ータに加算し、補正済みデータnewData(m+
1,n)が得られる。 newData(m+1,n)=Data(m+1,
n)+Derr(m+1,n)=Data(m+1,
n)+J3*{J1*Data(m+1,n)−J2*
Data(m,n)} 以上のように、干渉を及ぼしあうPix(m,n)とP
ix(m+1,n)との映像データを用いて補正を行う
ことができる。隣の列の画素に注目した場合、同様に、
Pix(m,n+1)およびPix(m+1,n+1)
の映像データを用いてそれぞれの映像データの補正を行
う。
【0059】このように、本実施形態によると、2つの
画素からなるエリアのなかで互いに演算を行うことによ
って、干渉を補償することができる。また、補正処理の
対象となるエリアは縦方向に重複することがない。つま
り、第1画素Pix(m+2,n)に対する補正処理
は、Pix(m+2,n)およびPix(m+3,n)
からなるエリアで実行される。
【0060】上記の例では、1つの行グループRGが2
つの行を含む例についての補正処理を説明したが、1つ
の行グループRGは3以上の行を含んでもよい。また、
補正処理が映像データの線形関数として表される補正関
数(簡単な四則演算)に基づいて実行される例を説明し
たが、補正関数は上記の例に限られない。マトリクス表
示装置の輝度特性や駆動方法、入力される映像データの
種類や、要求される補正の精度に応じて、補正関数は適
宜変えられる。また、補正処理は、演算を実行する回路
(例えば、後述する干渉検出補正回路)を用いて行って
もよいし、ルックアップテーブルを用いて行ってもよ
い。
【0061】次に、行グループRGのそれぞれが3本の
連続する行を含む場合の補正処理を図1Cを参照しなが
ら説明する。簡単さのために、第1画素(注目画素)と
同じ列に属する3つの画素間での干渉の補償を行う。従
って、補正関数は、第1画素と同じ列に属し、且つ第1
画素および第2画素と異なる行に属する第3画素が表示
すべき第3映像データを変数としてさらに含む。また、
この補正関数は、第1画素と第3画素との相対配置関係
にさらに依存する。
【0062】図1Cは、マトリクス表示装置100の6
行2列分の画素Pix(M,N)を示している。この実
施形態では、m行、m+1行およびm+2行とが同じ行
グループRGに属し、m+3行、m+4行およびm+5
行が同じ行グループRGに属する。
【0063】本実施形態においては、干渉しあう画素P
ix(m,n)、Pix(m+1,n)、Pix(m+
2,n)の3つの画素からなるエリアで、それぞれの映
像データに対して演算を行うことにより、画素Pix
(m,n)、Pix(m+1,n)、Pix(m+2,
n)の間で発生する干渉を補償する。
【0064】まず、補正対象の第1画素をPix(m,
n)、第1画素Pix(m,n)に影響を及ぼす干渉画
素を第2画素Pix(m+1,n)および第3画素Pi
x(m+2,n)とする。これらの映像データに基づい
て干渉成分を求める。第1画素Pix(m,n)に対す
る干渉成分Derr(m,n)は、下記の様に表され
る。
【0065】Derr(m,n)=Fa〔Data
(m,n),Data(m+1,n),Data(m+
2,n)] ここで、Fa[]は、Data(m,n)、Data
(m+1,n)およびData(m+2,n)を変数と
する関数である。線形関数である場合もあるし、そうで
ない場合もある。
【0066】これを第1画素Pix(m,n)の映像デ
ータData(m,n)に加算し、補正済みデータであ
るnewDataが得られる。すなわち、newDat
a(m,n)=Data(m,n)+Derr(m,
n)となる。
【0067】次に、補正対象の第1画素をPix(m+
1,n)とすると、第1画素Pix(m+1,n)に影
響を及ぼす干渉画素は、第2画素Pix(m,n)およ
び第3画素Pix(m+2,n)であるので、次式から
Pix(m+1,n)に対する干渉成分Derr(m+
1,n)が求められる。
【0068】Derr(m+1,n)=Fb[Data
(m+1,n),Data(m,n),Data(m+
2,n)] Fb[]は、Data(m,n)、Data(m+1,
n)、Data(m+2,n)を変数とする関数であ
る。Fb[]は、上述のFa[]と異なる関数である場
合もあり、同じ関数である場合もある。Derr(m,
n)は一般に、注目画素と干渉画素との相対的な配置関
係に依存する関数で表される。
【0069】これを第1画素Pix(m+1,n)の映
像データData(m+1,n)に加算し、補正済みデ
ータnewData(m+1,n)が得られる。
【0070】newData(m+1,n)=Data
(m+1,n)+Derr(m+1,n) 次に、補正対象の第1画素をPix(m+2,n)とす
る。第1画素Pix(m+2,n)に影響を及ぼす干渉
画素は、第2画素Pix(m,n)、第3画素Pix
(m+1,n)であるので、上記と同様に、次式からP
ix(m+2,n)に対する干渉成分Derr(m+
2,n)を求める。
【0071】Derr(m+2,n)=Fc[Data
(m+2,n),Data(m,n),Data(m+
1,n)] Fc[]は、Data(m,n)、Data(m+1,
n)およびData(m+2,n)を変数とする関数で
ある。前述のFa[]、Fb[]と異なる関数である場
合もあり、同じ関数である場合もある。すなわち、Fa
[]、Fb[]および Fc[]は、それぞれの画素の
相対は位置関係に依存する。
【0072】これを第1画素Pix(m+2,n)の映
像データData(m+2,n)に加算し、補正済みデ
ータnewDataを得る。
【0073】newData(m+2,n)=Data
(m+2,n)+Derr(m+2,n) 以上のように、干渉を及ぼしあうPix(m,n)、P
ix(m+1,n)およびPix(m+2,n)の映像
データを用いて補正を行う。同様に隣の列に注目した場
合、Pix(m,n+1)、Pix(m+1,n+1)
およびPix(m+2,n+1)の映像データを用いて
それぞれの映像データの補正を行う。
【0074】このように、本実施形態によると、3つの
画素からなるエリアのなかで互いに演算を行うことによ
って、干渉を補償することができる。また、補正処理の
対象となるエリアは縦方向に重複することがない。つま
り、第1画素Pix(m+3,n)に対する補正処理
は、Pix(m+3,n)、Pix(m+4,n)およ
びPix(m+5,n)からなるエリアで実行される。
【0075】次に、図1D、図1E、図1F、図1Gお
よび図1Hを参照しながら、より多くの画素間の干渉を
補償するための処理を説明する。すなわち、下記の実施
形態では、第1画素(注目画素)と異なる列に属する画
素からの影響をも補償する。一般に、第1画素に最も近
い画素からの影響が最も大きいので、1つの行グループ
が3つ以上の行を含む場合、最大で9つの画素間の干渉
を補償すれば、十分な干渉抑制効果が得られると考えら
れる。
【0076】以下では、簡単さのために、1つの行グル
ープが2つの行を含む場合について説明する。第1画素
に干渉する画素は、第1画素と同一の行内で隣接する第
2および第3画素と、第1画素と異なる行に属し、第
1、第2および第3画素とそれぞれ隣接する第4、第5
および第6画素とする。
【0077】まず、図1Eに示すように、第1画素をP
ix(m,n+1)と仮定すると、第1画素Pix
(m,n+1)は、その周辺画素(「最近接画素」とも
言う。)であるPix(m,n)、Pix(m,n+
2)、Pix(m+1,n)、Pix(m+1,n+
1)、Pix(m+1,n+2)から影響を受けるの
で、これらの画素のデータから補正値を求める。先と同
様に、Pix(m,n+1)に対する干渉成分Derr
(m,n+1)は、次式で求められる。
【0078】Derr(m,n+1)=F0[Data
(m,n+1)、Data(m,n+2),Data
(m,n),Data(m+1,n),Data(m+
1,n+1),Data(m+1,n+2)] F0[]は、Data(m,n+1)、Data(m,
n+2)、Data(m,n)、Data(m+1,
n)、Data(m+1,n+1)、Data(m+
1,n+2)を変数とする関数である。これを第1画素
Pix(m,n+1)の映像データData(m,n+
1)に加算し、補正済みデータであるnewData
(m,n+1)が得られる。すなわち、newData
(m,n+1)=Data(m,n+1)+Derr
(m,n+1)で表される。
【0079】以下、同様に、第1画素がPix(m+
1,n+1)の場合は、図1Fに示すエリアの映像画素
データに基づいて補正を行う。Derr(m+1,n+
1)を求めるための関数は、上述のF0[]と異なる場
合もあるし、そうでない場合もあるのは、先に述べた通
りである。第1画素が1列ずれてPix(m+1、n+
2)の場合は図1Gに示した画素間で補正処理を同様に
行う。また、第1画素がPix(m+2、n+1)の場
合は、図1Hにを示した画素間で補正処理を同様に行
う。このように、干渉を及ぼしあう6つの画素からなる
エリアのなかで互いに演算を行うことによって、干渉を
補償することができる。また、補正処理の対象となるエ
リアは縦方向に重複することがない。
【0080】以下、本発明による実施形態のプラズマア
ドレス表示装置を説明する。
【0081】(実施の形態1)図2Aは、本発明のプラ
ズマアドレス表示装置の全体の構成を示す。図2Aに示
すように、本発明のプラズマアドレス表示装置は、パネ
ル201、信号回路202、垂直走査回路203、制御
回路204、入力端子群206、同期分離回路207、
システムマイコン208、及び干渉検出補正回路209
を備えている。
【0082】パネル201は、行状に配した走査電極S
1〜Snを有するプラズマセルと、データ電極P1〜P
mを有する表示セルとを互いに重ねたフラットパネル構
造を有する。パネル201において、走査電極S1〜S
nとデータ電極P1〜Pmとの交点に画素205が規定
される。信号回路202は、垂直走査回路203の走査
に同期してデータ電極P1〜Pmに映像データを供給す
る。垂直走査回路203は、走査電極S1〜Snに線順
次で放電パルスを印加して走査を行う。制御回路204
は、信号回路202と垂直走査回路203の同期制御を
行う。
【0083】入力端子群206からは、補正対象となる
映像データを表す入力信号aが入力される。同期分離回
路207は、入力信号aから水平同期信号、垂直同期信
号を抽出し、各種タイミング信号を、制御回路204、
システムマイコン208、及び干渉検出補正回路209
に供給する。システムマイコン208は、パネル201
に映像データを表示したときの表示位相の管理を行う。
【0084】図2Aに示すプラズマアドレス表示装置の
特徴は、干渉検出補正回路209を有することである。
干渉検出補正回路209は、入力端子群206から入力
された入力信号aに対して、干渉の検出処理と補正処理
とを施し、補正済出力信号bとして制御回路204に出
力する。また、干渉検出補正回路209には、同期分離
回路207から垂直同期タイミングcが入力され、シス
テムマイコン208から垂直表示位相信号dが入力され
る。
【0085】図2Bは、図2Aのプラズマアドレス表示
装置が備えているパネル201の構造を示す。パネル2
01の構造は、図24に示した本発明者らによるのプラ
ズマアドレス表示装置のパネルの構造と同じである。バ
リアリブ6、マイクロシート3、及びガラス基板4によ
り形成されるプラズマ放電チャネル5には、少なくとも
2つ以上の走査線が割り当てられている。垂直走査回路
203により走査電極Sを順次選択し、選択された走査
電極Sとその前後の走査電極Sとの間でプラズマ放電を
発生させ、順次映像データを書き込み保持する。
【0086】表示セル1とプラズマセル2は、マイクロ
シート3を介して重ねられたフラットパネル構造を有し
ている。プラズマセル2は、行状に配列したプラズマ放
電チャネル5と下側のガラス基板4から構成され、線順
次でプラズマ放電を発生させ走査を行う。プラズマ放電
チャネル5は、行状の空間を形成するバリアリブ6と、
ガラス基板4の内側表面に形成されるストライプ状の走
査電極(S)13とから構成され、空間内はイオン化可
能なガスが封入されている。走査電極(S)は、バリア
リブ6直下と、2つのバリアリブ6の間に配置される。
一方、表示セル1において、上側のガラス基板9とマイ
クロシート3との間には、表示媒体としての液晶10が
保持されている。ガラス基板9の内側表面には、ストラ
イプ状のカラーフィルタ12及びデータ電極(P)11
がプラズマ放電チャネル5と交差する様に形成されてい
る。カラーフィルタ12及びデータ電極(P)11がプ
ラズマ放電チャネル5とマトリクス状に交差した部分
に、個々の画素が規定される図3は、図2Aのプラズマ
アドレス表示装置における映像データの書き込み動作を
模式的に示す。映像データの書き込み動作は、上述した
図24のパネルを備えているプラズマアドレス表示装置
と同じである。図22のパネルを備えているプラズマア
ドレス表示装置に比べて、本発明のプラズマアドレス表
示装置は書き込むデータが2倍となっている。
【0087】図4は、図2Aのプラズマアドレス表示装
置が備えている干渉検出補正回路209のブロック図で
ある。干渉検出補正回路209は、入力端子群401、
402、403、ラインメモリ404、405、検出回
路406、補正回路407、及び出力端子群408を備
えている。
【0088】入力端子群401、402、403から
は、それぞれ入力信号aと、垂直タイミング信号cと、
垂直表示位相信号dとが入力される。ラインメモリ40
4、405は、それぞれ1走査期間の映像データを蓄積
する。検出回路406には、入力端子群401からの信
号である入力信号aと、ラインメモリ404の出力であ
る1ライン遅延信号eと、ラインメモリ405の出力で
ある2ライン遅延信号fと、入力端子群402からの信
号である垂直タイミング信号cと、入力端子群403か
らの信号である垂直表示位相信号dとが入力される。検
出回路406は、これらの入力信号から干渉補正信号g
を求め、補正回路407に出力する。補正回路407に
は1ライン遅延信号eと、干渉補正信号gとが入力さ
れ、補正済出力信号bを出力する。ここで、1ライン遅
延信号eは入力信号aに対して1走査期間遅延した信号
であり、2ライン遅延信号fは入力信号aに対して2走
査期間遅延した信号である。
【0089】本発明のプラズマアドレス表示装置は、走
査線の演算を2ライン単位で完結的に処理する(完結処
理)ことを特徴とする。すなわち、検出を行う際に、常
に同一プラズマ放電チャネル内の映像データにより演算
を行う。完結処理について、図3を参照して説明する。
順次走査を行って、走査期間に同期してD21、D2
2、D23、と順番に、所定のチャネルに書き込む。D
23が入力信号aのとき、1ライン遅延信号eとしてD
22が、2ライン遅延信号fとしてD21が得られる。
【0090】
【表1】 表1は、ライン完結処理をまとめた表である。上記の状
態は、表1の上から1段目に対応している。上記のよう
な信号を得て、干渉補正として下記の演算を行う。すな
わち、D23に対して、 D23new=D23+KS*(D23−D24)(式1) という演算を行い、同様にD24に対して、 D24new=D24+KS*(D24−D23)(式2) という演算を行う。なお、係数KSについては後述す
る。
【0091】上記演算を行うため、信号eを補正対象と
する。
【0092】式1の内容は、D24を入力していると
き、D23を信号eから得て、信号aからD24を得
て、減算と乗算を行って、D23に加算するものであ
る。また、式2の内容は、D25を入力しているとき、
D24を信号eから得て、信号fからD23を得て、減
算と乗算を行って、D24に加算するものである。この
ように、演算対象が常に同一チャネル内となっている処
理が、完結処理である。
【0093】次に、信号処理に必要な係数KSの求め方
を説明する。映像データ間の干渉により、輝度変化が起
こる。ここでは、説明を単純にするため、パネル表示に
おける干渉による変化量はLN0としLN1のデータの
レベル差に比例すると仮定して、計数KSの求め方を以
下に説明する。
【0094】パネル表示の際の干渉の係数をKPとす
る。LN0に注目して、LN0を補正する場合を考え
る。パネルの干渉量は、上下データのレベル差に比例す
る。よって、 干渉による変化量=KP*(LN0−LN1)(式3) となる。また、信号処理においては、係数KSを用いて
下記の演算を行う。
【0095】 補正量=KS*(LN0−LN1)(式4) この係数KSの補正量を下記の式5、式6によって表さ
れる信号処理によって補正すればよい。
【0096】 LN0new=LN0+KS(LN0−LN1)(式5) LN1new=LN1+KS(LN1−LN0)(式6) これらの補正済み信号LN0new、LN1newを印
加して、そのレベル差によるパネルの干渉の変化量と、
信号処理による補正量がイコールになればよい。すなわ
ち、 KS*(LN0−LN1)=KP*(LN0new−LN1new)(式7) となればよい。
【0097】よって、KSとKPの関係は、 KS=KP/(1−2*KP)(式8) ここで、KPは、測定により求められる数値である。図
5(a)においては、上下の映像データのレベル差は、
LN0とLN1の書き込みデータレベルの差(200−
40)から、160が得られる。レベル差160のと
き、干渉によって発生する輝度低下(LN0>LN1を
仮定してるから低下する)は、測定結果より20であ
る。よって。式3から、 KP=干渉による変化量/(LN0−LN1) =20/(200−40) =1/8 これより、KPが1/8のとき、式8から、補正演算の
係数KSは、1/6と求められる。
【0098】式8によっては、KP=1/2のときに、
解を得られない。これは、一見矛盾しているようである
が、KP=1/2は、LN0とLN1がどのようなレベ
ルであろうと、干渉によってLN0=LN1となる状況
を意味する。このような状況は起こり得ない。なぜな
ら、パネルの特性によって決まるKPは、常に0<KP
<1/2の範囲をとるからである。よって、式8に矛盾
はない。
【0099】以上の説明においては、干渉による変化量
はLN0とLN1のデータのレベル差に比例すると仮定
したが、本発明のプラズマアドレス装置においてはこの
特性は比例しない。しかし、干渉による変化量とデータ
のレベル差との関係が非線形であっても、その非線形特
性に応じた係数KSを求めて演算を行えばよいため、K
Sを用いた上記の演算が適用できる。
【0100】図5は、本発明のプラズマアドレス表示装
置が備えている干渉検出補正回路の動作を説明するため
の模式図である。説明を単純にするため、図5は1つの
プラズマ放電チャネルと1つの画素のみを表わしてい
る。演算に必要な係数KSは、1/6を使用する。KS
=1/6は、LN0=200、LN1=40を表示した
時に実際にパネルにて発生する輝度の変化量から、上述
した演算を行って求めたものである。
【0101】図5(a)においては、LN0=200、
LN1=40であると仮定している。KS=1/6であ
るので、補正量は式4から、 補正量=KS*(LN0−LN1)=26(小数点以下
切り捨て) であり、LN0>LN1であるから、 LN0new=LN0+KS(LN0−LN1)=22
6 LN1new=LN1+KS(LN1−LN0)=14 となる。LN0newとLN1newをパネルに表示す
ると、その干渉から変化量は、 干渉による変化量=KP*(LN0new−LN1ne
w)=26 LN0new>LN1newであるため、LN0new
は26だけ輝度が低下し、逆にLN1newは26だけ
輝度が上昇する。よって、表示される輝度は、映像レベ
ルに置き換えると、 LN0new=200 LN1new=40 となる。このように、干渉による輝度変化分が補正され
る。
【0102】以上のように、本発明によるプラズマアド
レス表示装置の干渉検出補正回路は、同一プラズマ放電
チャネル内に形成される走査線の互いの干渉に起因する
妨害を、垂直方向に隣接する映像データの振幅から検出
して、映像データを補正する。これらの演算には、1走
査期間の映像データを蓄積する手段としてラインメモリ
を用いている。また垂直方向の相関の検出は、LN0に
対してLN1、LN1に対してLN0など、同一プラズ
マ放電チャネル内の走査線で完結的に行っている。
【0103】(実施の形態2)図6は、本発明の干渉検
出補正回路209の内部回路である検出回路406の詳
細なブロック図である。図6に示すように、検出回路4
06は、入力端子群601、602、603、604、
605、スイッチ606、完結制御回路607、減算器
608、ゲイン制御回路609、及び出力端子群610
を備えている。
【0104】スイッチ606の端子である606aに
は、入力端子群601から入力される入力信号aが入力
される。端子606bには、入力端子群603から入力
される2ライン遅延信号fが入力される。スイッチ60
6は、この2つの入力を、完結制御回路607から入力
されるチャネル完結切り替え信号hによって、1走査期
間単位で切り替える。完結制御回路607には、入力端
子群604から入力される垂直タイミング信号cと、入
力端子群605から入力される垂直表示位相信号dが入
力され、検出回路での走査線単位の処理が同一バリアリ
ブ内で完結的に行われるようチャネル完結切り替え信号
hを発生する。スイッチ606で切り替えられた信号
と、入力端子群602から入力される1ライン遅延信号
eが減算器608に入力され、減算処理が行われる。減
算器608が減算処理の結果として出力する差分信号i
が、垂直方向に隣接する映像データの振幅から求めた、
同一プラズマ放電チャネル内の走査線の互いの相関成分
となる。差分信号iは、ゲイン制御回路609に入力さ
れる。ゲイン制御回路609では、差分信号iに対して
適切なゲイン量の演算を行い、補正信号gとして出力端
子610から出力する。
【0105】図7は干渉検出補正回路209の内部回路
である補正回路407の詳細なブロック図である。図7
に示すように、補正回路407は入力端子群701、7
02、加算器703、及びオ−バ−/アンダーフロー回
路704を備えている。
【0106】加算器703は、入力端子群701から入
力される1ライン遅延信号eと、入力端子群702から
入力される干渉補正信号gとを入力とし、加算処理を行
う。オーバー/アンダーフロー回路704は、加算器7
03が出力する加算処理の結果に対して、オーバーフロ
ー/アンダーフローの処理を行い、補正済出力信号bと
して出力端子群705から出力する。
【0107】図8は図6におけるゲイン制御回路609
の詳細なブロック図である。図8に示すように、ゲイン
制御回路609は、入力端子群801、係数発生器80
2、乗算器803、及び出力端子群804を備えてい
る。
【0108】乗算器803は、係数発生器802の出力
である干渉補正ゲイン係数jと、入力端子群801から
入力される差分信号iとを入力とし、乗算処理を行い、
干渉補正信号gとして出力端子群804から出力する。
ここで、干渉補正ゲイン係数jとは、干渉による変化分
と、本発明の信号処理による補正分が一致するよう、差
分信号iに対して行う乗算の係数である。
【0109】図9は図6の完結制御回路607の詳細な
ブロック図である。図9に示すように、完結制御回路6
07は、入力端子群901、902、パルス発生回路9
03、even/odd判定回路904、エクスクルー
シブORゲ−ト905、及び出力端子群906を備えて
いる。
【0110】パルス発生回路903は、入力端子群90
1から入力される垂直タイミング信号cをトリガとし
て、1走査線期間毎にLow/Highを繰り返すパル
ス信号を発生する、even/odd判定回路904
は、入力端子群902から入力される垂直表示位相信号
dより、表示位相の偶数/奇数を判断する。even/
odd判定回路904は、例えば垂直表示位相信号dの
LSB(最下位ビット)を参照して、これが0なら偶
数、1なら奇数などの判断を行う。パルス発生回路90
3の出力は、垂直同期タイミングと映像データの位相関
係が変化した場合、同一チャネル内での処理の位相がず
れて、バリアリブを挟んだ走査線データ同士で演算して
しまう場合が発生する。この問題に対処するため、パル
ス発生回路903の出力とeven/odd判定回路ス
イッチ304の出力で互いにエクスクルーシブORをと
り、完結処置が常に同一プラズマ放電チャネル内の映像
データで行われるよう管理している。
【0111】
【表2】 表2は実施の形態2におけるゲイン制御回路の補正特性
を示す表である。表2は、干渉による輝度変化分が、L
N0とLN1の差分に対して1/8で発生する場合、つ
まり、式8から補正係数KS=1/6と求めた時の特性
を示している。ここで、映像データは8bitのビツト
幅を有し、黒が0、白が255のレベルに相当してい
る。表2においては、横軸に図5におけるLN0を取
り、縦軸にLN1を取り、各々16レベルごとに代表点
を取って表記している。LN0、LN1の交点に示され
る数値が、実施の形態2における干渉補正信号dの値の
絶対値である。
【0112】例えば、LN0=127、LN1=95で
あると仮定する。表2におけるこれらの値の交点より、
補正値は5となる。この場合には、LN0>LN1であ
るので、LN0+干渉補正信号g、LN0−干渉補正信
号gの演算を補正回路407において行う。補正済出力
信号bとして、LN0new=132、LN1new=
90を求め、パネルに表示する。パネル表示時に式3で
算出される干渉による変化が発生する。そのため、LN
0には132−(132−90)/8=126、LN1
には=90+(132−90)/8=95のレベルに相
当する輝度の映像データが表示される。
【0113】LN0の元のデータは127であり、補正
により表示パネルに表示されたデータはレベル126に
相当する輝度であって、1のレベルのずれがある。しか
し、このずれは256階調分の1の誤差であり、表示特
性として大きな妨害にはならない。このずれは、回路の
演算精度に起因し、演算精度を上げるよう回路を設計す
ることにより解消し得る。一方、LN1の元のデータは
95であり、補正により表示パネルに表示されたデータ
はレベル95に相当する輝度が得られる。よって、LN
1については補正が完了したことが分かる。
【0114】次に、例えばLN0=47、LN1=22
3であると仮定する。表2におけるこれらの値の交点よ
り、補正値は29となる。この場合には、LN0<LN
1であるので、LN0−干渉補正信号g、LN0+干渉
補正信号gの演算を補正回路407において行う。補正
済出力信号bとして、LN0new=18、LN1ne
w=252を求め、パネルに表示する。パネル表示時に
式3で算出される干渉による変化が発生する。そのた
め、LN0には18−(18−252)/8=47、L
N1には252+(18−252)/8=222のレベ
ルに相当する輝度の映像データが表示される。
【0115】LN0の元のデータは47であり、補正に
より表示パネルに表示されたデータはレベル47に相当
する輝度が得られる。また、LN1の元のデータは22
3であり、補正により表示パネルに表示されたデータは
レベル222に相当する輝度が得られる。このように、
LN0、LN1についての補正が完了したことが分か
る。
【0116】
【表3】 表3は、実施の形態2におけるゲイン制御回路の他の補
正特性を示す表である。LN0=200、LN1=40
の映像データを干渉補正せずにパネルに表示した際、L
N0がレベル184に相当する輝度分しか得られず、L
N1がレベル56の輝度が測定された場合には、式3か
ら、干渉による輝度変化はLN0とLN1の差分に対し
て1/10で発生していることになる。このような測定
結果が得られた場合には、式8から補正係数KS=1/
8となるので、表3に示す補正特性となる。
【0117】以上のように、実施の形態2のプラズマア
ドレス表示装置の干渉検出補正回路209は、同一プラ
ズマ放電チャネル内に存在し、かつ垂直方向に隣接する
映像データの差分信号から、干渉による表示時の変化分
を検出する。垂直方向に隣接する映像データを得るため
にラインメモリを有している。差分信号の検出は、スイ
ッチ606により、同一プラズマ放電チャネル内で完結
的に行う。完結制御は完結制御回路607により行い、
表示画面の垂直スクロールなどの際、完結の位相が乱れ
るのを防ぐ。差分信号に対してゲイン制御回路609に
より最適なゲイン処理を行う。ゲイン制御回路609に
より求めた補正量を補正回路407により加算して補正
する。
【0118】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3のゲイン制御回路609の詳細なブロック図で
ある。図10は、図8に示す実施の形態2のゲイン制御
回路609の別の構成を示している。図10において、
図8と同一のブロックには同一符号を付す。図10にお
いて、ゲイン制御回路609は、入力端子群801と、
メモリ1001と、出力端子群804とを備えている。
図10は、実施の形態2において、係数発生器802、
乗算器803で行っていた処理をメモリ1001に置換
し、演算特性をあらかじめメモリ1001にロードした
ものである。
【0119】メモリ1001は、補正の乗算入力端子群
801から入力される差分信号iを入力とし、乗算処理
を、メモリのルックアップテーブル法により一括で行
い、干渉補正信号gとして出力端子群804から出力す
る。ここで、メモリのルックアップテーブル法とは、想
定される差分信号iに対して係数を乗算した結果を、想
定される差分信号iをアドレスとしてメモリ1001に
予めロードしておき、実際に入力された差分信号iにつ
いてメモリ1001から乗算結果を取り出すという方法
である。
【0120】以上のように、実施の形態3の構成におい
ては、差分信号iに対するゲイン制御処理において、演
算特性をあらかじめメモリにロードしておいて、メモリ
のルックアップテーブル法により一括で行う。実施の形
態3においては、安価で高速な構成により、実施の形態
2と同等の複雑な演算を行う機能を実現し、演算精度も
向上させている。
【0121】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4の干渉検出補正回路209のブロック図であ
る。図11において、図4と共通のブロックには同一の
符号を付す。図11に示すように、実施の形態4におい
て、干渉検出補正回路209は、入力端子群401、4
02、403、ラインメモリ404、405、検出回路
1101、垂直エッジ検出回路1102、補正回路11
03、及び出力端子群408を備えている。図11に示
す構成は、図4の構成に垂直エッジ検出回路1102が
追加されたことにより、垂直高域補償機能が追加されて
いることを特徴とする。また、図11の構成において
は、検出回路1101及び補正回路1103は、図4の
検出回路406及び補正回路407と比較して異なる内
部回路を有している。
【0122】図11において、検出回路1101は、入
力された信号から干渉補正信号gを求めて補正回路11
03に対して出力し、差分信号iを求めて垂直エッジ検
出回路1102に対して出力する。垂直エッジ検出回路
1102は、入力信号aと、1ライン遅延信号eと、2
ライン遅延信号fと、差分信号iとを入力とし、垂直高
域信号kを出力する。補正回路1103は、1ライン遅
延信号eと、干渉補正信号gと、垂直高域信号kとを入
力とし、干渉補正と垂直高域補正とを行って補正済出力
信号bを出力する。
【0123】図12は、検出回路1101の詳細なブロ
ック図である。図12において、図6と共通のブロック
には同一の符号を付す。図12の構成においては、図6
の構成と比較して、減算器608で求めた差分信号iを
出力端子群1201に出力する点が異なる。出力端子群
1201に出力された差分信号iは、図11の垂直エッ
ジ検出回路1102に入力される。
【0124】図13は、図11の垂直エッジ検出回路1
102の詳細なブロック図である。図13に示すよう
に、垂直エッジ検出回路1102は、入力端子群130
1、1302、1303、1304、乗算器1305、
1306、1307、加算器1308、干渉補正量判断
回路1309、ゲイン制御回路1310、及び出力端子
群1311を備えている。
【0125】垂直エッジ検出回路1102は、入力信号
aと、1ライン遅延信号eと、2ライン遅延信号fとを
入力とし、これらの信号により演算を行う。乗算器13
05、1307においては各々入力信号に対して−1/
4の演算を行い、乗算器1306においては入力信号に
対して1/2の乗算を行う。これらの演算は乗算器を使
用してもよいし、ビットシフトにより実現してもよい。
これらの演算結果を加算器1308により加算する。す
なわち、下記の式9の演算を行う。
【0126】垂直高域成分=1/2*信号e−1/4*
信号a−1/4*信号f(式9)式9は、デジタルフィ
ルタとして一般的な演算である。この成分に対し、ゲイ
ン制御回路1310においてゲイン設定を行う。ゲイン
設定においては、例えば、1/2の乗算を行い、垂直高
域信号kを得る。この演算を式10として示す。
【0127】垂直高域信号k=1/2*垂直高域成分
(式10)ゲイン制御回路1310でのゲイン量は、上
記では1/2としたが、これは例えば1/4であっても
よい。ゲイン量は、プラズマアドレス表示装置の観察者
の好みにより、例えば0〜1の間で外部から変更できる
構成にしてもよい。
【0128】図14は、図11の補正回路1103の詳
細なブロック図である。図14において、補正回路11
03は、入力端子群701、1401、702、加算器
1402、703、オーバー/アンダーフロー回路14
03、704、及び出力端子群705を備えている。図
14において、図7と共通のブロックには同一の符号を
付す。
【0129】図14の補正回路の構成が図7の補正回路
の構成と異なる点は、加算器1402において垂直高域
信号kを補償対象である1ライン遅延信号eに加算演算
し、オーバー/アンダーフロー回路1403においてオ
ーバー/アンダーフローの処理を行う点である。その
後、図7と同様に、加算器703、オーバー/アンダー
フロー回路704において干渉補正処理を行い、補正済
出力信号bとして出力端子群705に出力する。
【0130】本実施形態において重要な点は、干渉補正
で行う補正と、ゲイン制御回路1310におけるゲイン
量との関係である。垂直高域成分を補償すると、干渉の
度合がより大きな方向に行く。ダイナミックレンジの関
係で、干渉の度合がより大きな方向に行くのは避けた方
がよい。干渉補正の度合が大きい時、つまり差分信号i
の絶対値の値が大きい場合は、ゲイン制御回路における
垂直高域補償のゲイン量は通常より抑える方が望まし
い。よって、入力端子群1304から、検出回路110
1により検出した差分信号iを入力し、干渉補正量判断
回路1309に渡す。干渉補正量判断回路1309にお
いては、差分信号iの大きさからゲイン制御回路131
0を制御する。
【0131】図15は、差分信号iの絶対値とゲイン制
御回路1310の特性との関係を示すグラフを示す。例
えば、図15(a)に示すように、iの絶対値が1/2
*B以下の場合ゲイン量をAにし、1/2*B以上の場
合ゲイン量を3/4*Aにする。このような処理によ
り、干渉補正と垂直高域補償の2重の処理により発生す
る画像の破綻を防ぐ。また、差分信号iの絶対値とゲイ
ン制御回路1310の特性は、図15(b)に示すよう
な特性であってもよい。
【0132】実施の形態4においては、干渉検出補正回
路で使用するラインメモリを垂直高域利得補償回路と共
用しており、わずかな回路規模の増加で垂直高域利得補
償回路を実現している。干渉の度合を示す差分信号の大
きさにより垂直高域補償のゲイン設定を制御しており、
干渉補正とあわせて最適な補償特性を実現している。
【0133】(実施の形態5)図16は本発明の実施の
形態5の検出回路406のブロック図である。図16に
おいて、図6と共通のブロックには同一の符号を付す。
図16の構成は、1ライン遅延信号eがゲイン制御回路
1601に入力されていることが図6の構成と異なる。
ゲイン制御回路1601は、信号eと差分信号iとを入
力とし、干渉補正のゲイン設定を行う。
【0134】図17は、図16のゲイン制御回路160
1の詳細なブロック図である。図17において、図8と
共通のブロックには同一の符号を付す。図17に示すよ
うに、ゲイン制御回路1601は、入力端子群801、
係数発生器802、乗算器803、及び出力端子群80
4の他に、入力端子群1701、ノイズ検出器170
2、コアリング量発生器1703、加減算器1704、
及びオーバー/アンダーフロー回路1705を備えてい
る。
【0135】ノイズ検出器1702は、入力端子群17
01から入力される1ライン遅延信号eから、映像信号
のノイズ量mを検出する。ノイズ検出器1702は、例
えば、映像データの水平ブランク部の固定レベル信号部
の変動を積分することにより、映像信号のノイズ量mを
検出する。このノイズ量mがコアリング量発生器170
3に入力され、ノイズ量mに適したコアリング量nが得
られる。ここで、ノイズ量とは、映像のSN比(Sig
nal/Noise比)の目安であり、コアリング量と
は、干渉補正信号gの微小成分をノイズとみなしてキャ
ンセルする量である。
【0136】図18にノイズ量mとコアリング量nの関
係を示す。図18を参照して、図17におけるコアリン
グ量発生器1703の特性を説明する。ノイズ検出器1
702は、映像データのノイズが多く、SN比が悪い場
合には、コアリング量nを大きくする。また、ノイズ検
出器1702は、SN比が良い場合には、コアリング量
nを小さくする。図18(a)においては、ノイズ検出
器1702からのノイズ量mに基づいて、m=0であれ
ばn=0、m=1であればn=1、m=2であればn=
2、m=3以上であればn=3という特性で、コアリン
グ量発生器1703においてコアリング量nを得てい
る。また、コアリング量発生器1703の特性は、図1
8(b)に示す特性であってもよい。コアリング量発生
器1703において得たコアリング量nと、乗算器80
3の出力とを加減算器1704に入力し、コアリング処
理を行う。オーバー/アンダーフロー回路1705は、
加減算器1704の出力にオーバーフロー/アンダーフ
ローの処理を行い、干渉補正信号gとして出力端子群8
04から出力する。
【0137】図19は、図17における加減算器170
4及びオーバー/アンダーフロー回路1705の特性を
説明するためのグラフを示す。図19(a)、(b)に
おいて、点線は乗算器803の出力する値を示し、実線
は干渉補正信号gとして出力端子群804に出力される
値を示す。図19(a)に示すように、乗算器803の
出力が正数である場合、コアリング量nを減算する。減
算結果が負になる場合、オーバー/アンダーフロー回路
1705によりゼロにクリップする。また、乗算器80
3の出力が負数である場合には、コアリング量nを加算
する。加算結果が正になる場合、オーバー/アンダーフ
ロー回路にてゼロにクリップする。このコアリング処理
により乗算器803の出力の微小成分がゼロになり、補
正後の映像信号がノイズによって受ける影響が除かれ
る。なお、図17の加減算器1704及びオーバー/ア
ンダーフロー回路1705における処理に代えて、図1
9(b)に示すようにコアリング量n以下の成分を強制
的にゼロにしても、同様の効果を得ることができる。
【0138】実施の形態5においては、検出回路406
は、検出成分に対してノイズを低減するためのノイズ低
減回路を有しており、映像データのSN比が悪い場合で
あっても表示映像に破綻をきたすことはない。また、こ
のノイズ低減回路は、前記映像データのノイズレベルに
よって低減量を制御しており、ノイズ低減精度を向上さ
せている。
【0139】(実施の形態6)図20は、本発明の実施
の形態6のゲイン制御回路を示すブロック図である。図
20は、実施の形態5の、ゲイン制御回路1601の別
の構成を示している。図20において、図17と同一の
ブロックには同一の符号を付す。図20のゲイン制御回
路は、入力端子群801、1701、ノイズ検出器17
02、メモリ2001、及び出力端子群804を備えて
いる。図20の構成は、図17の構成について、係数発
生器802、乗算器803、コアリング量発生器170
3、加減算器1704、及びオーバー/アンダーフロー
回路1705をメモリ2001に置換し、演算特性をあ
らかじめメモリ2001にロードしたものである。
【0140】メモリ2001は、補正の乗算入力端子群
801から入力される差分信号iを入力とし、この差分
信号iから乗算処理と、コアリング処理と、オーバー/
アンダーフロー処理とを、上述したメモリのルックアッ
プテーブル法により一括で行い、干渉補正信号gとして
出力端子群804から出力する。
【0141】以上のように、実施の形態6の構成におい
ては、差分信号iに対するゲイン制御処理やコアリング
処理、オーバー/アンダーフロー処理において、演算特
性をあらかじめメモリにロードしておいて、メモリのル
ックアップテーブル法により一括で行う。実施の形態6
においては、複雑な演算を安価かつ高速な構成により実
施の形態5と同等に行う機能を実現しており、また、演
算精度も向上させている。
【0142】(実施の形態7)図21は、本発明の実施
の形態7の電気光学特性を説明するためのグラフを示
す。図21のグラフは、ノーマリブラックモードの液晶
を前提にしている。実施の形態2〜6においては、映像
データをプラズマアドレス表示装置に表示する際の特性
をリニアに仮定していた。この場合も十分な干渉補正特
性を有するが、例えばプラズマアドレス表示装置の表示
セルが液晶の場合、データ電極に対する印加電圧に対し
て、液晶の持つ光学特性は図21に示すようになる。印
加電圧VOが同じでも、レベルによって実際の補正値が
異なっている。
【0143】実施の形態2、3、4におけるゲイン制御
回路609、実施の形態5、6におけるゲイン制御回路
1601にこの電気光学特性を加味したゲイン特性を持
たせれば、より最適な補正特性が得られる。また、実施
形態3、6に示すようにメモリのルックアップテーブル
法によりゲイン特性を得る場合、図21のような複雑な
特性もコストアップなしに実現可能である。
【0144】
【発明の効果】本発明によると、走査単位(行選択要素
単位)間に顕著に発生する映像データ間の干渉(表示状
態における画素間の干渉)が抑制されたマトリクス表示
装置が提供される。
【0145】本発明のマトリクス表示装置において、映
像データ間の干渉の抑制は、本来表示すべき映像データ
に対して、干渉の程度および干渉が起こる画素(互いに
干渉を及ぼしあう画素のエリア(画素の数と相対配置関
係))を考慮した補正処理を行うことによってなされ
る。すなわち、マトリクス表示装置において映像データ
間の干渉が起こる原因を取り除くのではなく、干渉の発
生を見越して、干渉が生じた結果として得られる表示状
態において映像データ間の干渉が観察されないように、
映像データが補正される。映像データの補正は、行グル
ープ(連続した複数の走査単位)毎に完結的に行われる
ので、比較的簡単な補正処理によって、映像データ間の
干渉が効果的に抑制される。
【0146】本発明は、特に、同一プラズマ放電チャネ
ル内に複数の走査線を有数する高精細なプラズマアドレ
ス表示装置に好適に適用される。
【0147】本発明によれば、プラズマアドレス表示装
置において、同一プラズマ放電チャネル内にある複数の
走査線同士の相関を、互いの映像データの振幅の差から
検出し、この相関をもとに同一プラズマ放電チャネル内
の走査線間に発生する干渉に起因する画質劣化を補正す
ることにより、高精細で、かつ表示品位を改善した高品
位な画質を実現することができる。
【0148】また、本発明によれば、プラズマアドレス
表示装置が、検出処理の際に、同一プラズマ放電チャネ
ル内に割り当てられた走査線に対して完結的に演算を行
って検出を行うことにより、走査線間に発生する干渉に
対して最適な補正特性を得ることができる。
【0149】さらに、本発明によれば、垂直表示位相の
変更によって走査線の完結処理が乱れないように工夫す
ることにより、表示画像を上下にスクロールさせた際
に、バリアリブをはさんだ走査線同士で演算を行うとい
う、完結処理の位相のずれによる表示映像の乱れを防止
することができる。
【0150】さらに、本発明によれば、干渉検出補正処
理に含まれるゲイン制御処理において、演算特性をあら
かじめメモリにロードしておいて、演算をメモリのルッ
クアアップテーブル法で一括で行うことにより、乗算な
どの複雑な演算を安価な構成により、高い演算精度で高
速に処理することができる。
【0151】さらに、本発明によれば、干渉検出補正処
理において、垂直高域周波数利得補償の機能をあわせ持
ち、干渉を補正し、かつ周波数特性も補償することによ
り、表示品位を改善し、文字などの映像のエッジがにじ
んだりぼけたりすることがないようにすることができ
る。
【0152】さらに、本発明によれば、干渉検出補正処
理で使用するラインメモリを垂直高域周波数利得補償処
理と共有することにより、本発明者らによる高精細プラ
ズマ表示装置に対して、わずかな回路規模の増加、わず
かな消費電力の増加、わずかなコストアップで垂直高域
周波数補償の機能を実現することができる。
【0153】さらに、本発明によれば、プラズマアドレ
ス表示装置が、干渉検出補正処理での補正量と、垂直高
域周波数補償のゲインが連動する構成を有することによ
り、垂直高域周波数補償でのゲインのかけすぎによる破
綻を防止することができる。
【0154】さらに、本発明によれば、プラズマアドレ
ス表示装置が、干渉検出補正処理での補正量の検出にお
いて、ノイズ成分を低減する回路を有することにより、
映像信号に重畳するノイズ成分に起因する妨害が表示さ
れることがないようにすることができる。
【0155】さらに、本発明によれば、プラズマアドレ
ス表示装置が、ノイズ成分を低減する回路での低減量に
ついて、入力映像信号のノイズ量を検出して、そのノイ
ズ量によって適応的に低減量を切り替える構成を有する
ことにより、ノイズ低減処理の精度を向上させることが
できる。
【0156】さらに、本発明によれば、干渉検出補正処
理におけるゲイン制御処理において、演算特性やノイズ
成分低減特性をあらかじめメモリにロ−ドしておいて、
演算をメモリのルックアップテーブル法により一括で行
うことにより、乗算、加減算、オーバー/アンダーフロ
ーなどの複雑な演算を安価な構成により、高い演算精度
で高速に処理することができる。
【0157】さらに、本発明によれば、干渉検出補正処
理において、表示セルの電気光学特性を考慮して補正値
を決定することにより、最適な補正を行うことができ
る。
【0158】さらに、本発明によれば、表示セルの電気
光学特性をあらかじめメモリにロ−ドしておいて、演算
をメモリのルックアップテ−ブル法により一括で行うこ
とにより、乗算、加減算、オーバー/アンダーフローな
どの複雑な演算を安価な構成により、高い演算精度で高
速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明による実施形態のマトリクス表示装置
100を模式的に示す図である。
【図1B】実施形態による補正処理の第1の例を説明す
るための図であり、マトリクス表示装置100の4行2
列分の画素Pix(M,N)を模式的に示す図である。
【図1C】実施形態による補正処理の第2の例を説明す
るための図であり、マトリクス表示装置100の6行2
列分の画素Pix(M,N)を模式的に示す図である。
【図1D】実施形態による補正処理の第3の例を説明す
るための図であり、マトリクス表示装置100の4行4
列分の画素Pix(M,N)を模式的に示す図である。
【図1E】実施形態による補正処理(Pix(m,n+
1)を対象)の第3の例を説明するための図であり、マ
トリクス表示装置100の4行4列分の画素Pix
(M,N)を模式的に示す図である。
【図1F】実施形態による補正処理(Pix(m+1,
n+1)を対象)の第3の例を説明するための図であ
り、マトリクス表示装置100の4行4列分の画素Pi
x(M,N)を模式的に示す図である。
【図1G】実施形態による補正処理(Pix(m,n+
2)を対象)の第3の例を説明するための図であり、マ
トリクス表示装置100の4行4列分の画素Pix
(M,N)を模式的に示す図である。
【図1H】実施形態による補正処理(Pix(m+2,
n+1)を対象)の第3の例を説明するための図であ
り、マトリクス表示装置100の4行4列分の画素Pi
x(M,N)を模式的に示す図である。
【図2A】本発明のプラズマアドレス表示装置の全体の
構成を示す図である。
【図2B】本発明のプラズマアドレス表示装置が備えて
いるパネル201の構造を示す図である。
【図3】本発明のプラズマアドレス表示装置における映
像データの書き込み動作を模式的に示す図である。
【図4】本発明のプラズマアドレス表示装置が備えてい
る干渉検出補正回路209のブロック図である。
【図5】本発明のプラズマアドレス表示装置が備えてい
る干渉検出補正回路の動作を説明するための模式図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2の干渉検出補正回路20
9の内部回路である検出回路406の詳細なブロック図
である。
【図7】本発明の実施の形態2の干渉検出補正回路20
9の内部回路である補正回路407の詳細なブロック図
である。
【図8】本発明の実施の形態2のゲイン制御回路609
の詳細なブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態2の完結制御回路607の
詳細なブロック図である。.
【図10】本発明の実施の形態3のゲイン制御回路60
9の詳細なブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態4の干渉検出補正回路2
09のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態4の検出回路1101の
詳細なブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態4の垂直エッジ検出回路
1102の詳細なブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態4の補正回路1103の
詳細なブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態4の差分信号iの絶対値
と垂直補償ゲインのグラフを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の検出回路406のブロ
ック図である。
【図17】本発明の実施の形態5のゲイン制御回路16
01の詳細なブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態5のノイズ量mとコアリ
ング量nの関係を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態5の加減算器1704及
びオーバー/アンダーフロー回路1705の特性を説明
するためのグラフを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態6のゲイン制御回路16
01を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施の形態7の印加電圧と光透過率
のグラフを示す図である。
【図22】従来のプラズマアドレス表示装置が備えてい
るパネルの構造図である。
【図23】従来のプラズマアドレス表示装置の動作を説
明する図である。
【図24】本発明者らによる高精細プラズマアドレス表
示装置が備えているパネルの構造図である。
【図25】(a)は、従来のプラズマアドレス表示装置
における映像データ書き込みの模式図であり、(b)
は、本発明者による高精細プラズマアドレス表示装置に
対して従来の駆動方法を採用した場合の映像データの書
き込み動作を示す図である。
【図26】本発明者らによる高精細プラズマアドレス表
示装置の全体を示す図である。
【図27】図26のプラズマアドレス表示装置が備えて
いる垂直補償回路210の内部ブロック図である。
【図28】図27の垂直補償回路における垂直補償動作
を説明する模式図である。
【図29】本発明者らによる高精細プラズマアドレス表
示装置を従来の駆動方法で動作させた場合の問題を説明
する模式図である。
【符号の説明】
1 表示セル 2 プラズマセル 3 マイクロシ−ト 4、9 ガラス基板 5 プラズマ放電チャネル 6 バリアリブ 7 アノード電極(A) 8 カソード電極(K) 10 液晶 11 データ電極 12 カラ−フィルタ 13 走査電極(S) 20 仮想電極 21 スイッチ 22 パルス印加回路 31、206、401、402、403、601、60
2、603,604,605、701、702、80
1、901、902、1301、1302,1303,
1304、1401、1701 入力端子群 34、35、36、803、1305、1306、13
07 乗算器 37、38,40,703,1308,1402 加算
器 39 ゲイン回路 41 オーバー/アンダーフロー回路 42、408、610、705、804、906、12
01,1311 出力端子群 100 マトリクス表示装置 101 画素 102 行選択要素(走査単位) 103 映像信号供給要素 104 走査回路 105 信号生成供給回路 200 プラズマアドレス表示装置 201 パネル 202 信号回路 203 垂直走査回路 204 制御回路 205 画素 207 同期分離回路 208 システムマイコン 209 干渉検出補正回路 210 垂直補償回路 32,33,404、405 ラインメモリ 406 1101 検出回路 407、1103 補正回路 606 スイッチ 606a スイッチ端子a 606b スイッチ端子b 607 完結制御回路 608 減算器 609、1310、1601 ゲイン制御回路 704、1403、1705 オーバー/アンダーフロ
ー回路 802 係数発生器 903 パルス発生回路 904 even/odd判定回路 905 エクスクル−シブORゲ−ト 1001、2001 メモリ 1102 垂直エッジ検出回路 1309 干渉補正量判断回路 1702 ノイズ検出器 1703 コアリング量発生器 1704 加減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/36 G09G 3/36

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行および複数の列を構成する、マ
    トリクス状に配列された複数の画素と、 前記複数の行にそれぞれ対応して設けられた複数の行選
    択要素と、 前記複数の列にそれぞれ対応して設けられた複数の映像
    信号供給要素と、 前記複数の行選択要素のそれぞれに、走査信号を順次供
    給し、前記複数の画素を前記複数の行ごとに線順次走査
    する走査回路と、 前記複数の映像信号供給要素のそれぞれに、前記線順次
    走査と同期して、表示すべき映像データに対応する映像
    信号を生成、供給する信号生成供給回路とを有するマト
    リクス型表示装置であって、 前記複数の画素の内の任意の第1画素は、連続する複数
    の行をそれぞれが有する複数の行グループのいずれか1
    つに属し、 前記信号生成供給回路は、映像データを受信し、前記第
    1画素が表示すべき第1映像データと、前記第1画素と
    同じ行グループに属し、前記第1画素と同じ列に属し、
    且つ前記第1画素と異なる行に属する第2画素が表示す
    べき第2映像データとを変数として含み、少なくとも前
    記第1画素と前記第2画素との相対配置関係に依存す
    る、予め決められた補正関数に基づいて、前記第1映像
    データを補正し、前記補正された第1映像データに対応
    する映像信号を生成し、前記第1画素が属する列に対応
    する映像信号供給要素に供給する、マトリクス表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の行グループのそれぞれは、少
    なくとも3本の連続する行を含み、前記補正関数は、前
    記第1画素と同じ行グループに属し、前記第1画素と同
    じ列に属し、且つ前記第1画素および前記第2画素と異
    なる行に属する第3画素が表示すべき第3映像データを
    変数としてさらに含み、前記第1画素と前記第3画素と
    の相対配置関係にさらに依存する、予め決められた関数
    である、請求項1に記載のマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記補正関数は、前記第1画素と同じ行
    グループに属し、前記第1画素と異なる列に属し、且つ
    前記第1画素または前記第2画素に隣接する第4画素が
    表示すべき第4映像データを変数としてさらに含み、前
    記第1画素と前記第4画素との相対配置関係にさらに依
    存する、予め決められた関数である、請求項1または2
    に記載のマトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記補正関数は、前記第1映像データと
    前記第2映像データの線形関数である請求項1から3の
    いずれかに記載のマトリクス表示装置。
  5. 【請求項5】 前記線形関数における、前記第1映像デ
    ータおよび前記第2映像データに乗算される係数は、前
    記複数の画素の輝度特性に基づいて予め決められてい
    る、請求項4に記載のマトリクス表示装置。
  6. 【請求項6】 前記信号生成供給回路は干渉検出補正回
    路を備え、前記干渉検出補正回路は、前記補正関数を用
    いた前記補正を演算によって実行する、請求項1から5
    のいずれかに記載のマトリクス表示装置。
  7. 【請求項7】 前記信号生成供給回路は、ルックアップ
    テーブルを用いて、前記補正関数を用いた前記補正を実
    行する、請求項1から5のいずれかに記載のマトリクス
    表示装置。
  8. 【請求項8】 複数の走査線がそれぞれの内部に設けら
    れた複数のプラズマ放電チャネルを有し、前記複数の行
    グループのそれぞれは、前記複数のプラズマ放電チャネ
    ルのそれぞれに一対一で対応し、前記複数の行選択要素
    のそれぞれは、前記複数の走査線に対応する、請求項1
    から7のいずれかに記載のマトリクス表示装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも2本以上の走査線が割り当て
    られたプラズマ放電チャネルが行状に配置されたプラズ
    マセルと、データ電極が列状に配置された表示セルとを
    互いに重ねた積層構造を有し、前記プラズマ放電チャネ
    ルと前記データ電極の交差部に行列状の画素が規定され
    たパネルと、 前記プラズマ放電チャネルに順次放電パルスを印加して
    前記パネルの走査を行う垂直走査回路と、 前記走査に同期して前記データ電極に映像データを供給
    する信号回路と、 同一の前記プラズマ放電チャネルに割り当てられた前記
    走査線の映像データの相関を検出し、検出した前記相関
    に応じて前記データ電極に供給する映像データを補正す
    る干渉検出補正回路と、 を備えたプラズマアドレス表示装置。
  10. 【請求項10】 前記干渉検出補正回路は、隣接する前
    記走査線の映像データ間で演算を行うために、1走査期
    間の映像データを蓄積するためのラインメモリを有す
    る、請求項9に記載のプラズマアドレス表示装置。
  11. 【請求項11】 前記干渉検出補正回路は、隣接する前
    記走査線の映像データ間で行う演算において、同一の前
    記プラズマ放電チャネルに割り当てられた走査線におい
    て完結的に処理を行う、請求項9に記載のプラズマアド
    レス表示装置。
  12. 【請求項12】 前記干渉検出補正回路は、前記映像デ
    ータをプラズマアドレス表示装置に表示した際の垂直表
    示位置の移動を考慮した完結制御回路を有する、請求項
    9に記載のプラズマアドレス表示装置。
  13. 【請求項13】 前記干渉検出補正回路は、メモリを用
    いたルックアップテーブル法により補正値を求める、請
    求項9に記載のプラズマアドレス表示装置。
  14. 【請求項14】 前記干渉検出補正回路は、前記映像デ
    ータの垂直高域周波数利得を補償する、請求項9に記載
    のプラズマアドレス表示装置。
  15. 【請求項15】 前記干渉検出補正回路は、垂直高域成
    分を抽出するために必要となる1走査期間の映像データ
    を前記ラインメモリに蓄積する、請求項14に記載のプ
    ラズマアドレス表示装置。
  16. 【請求項16】 前記干渉検出補正回路は、干渉を補正
    するためのゲイン制御回路に連動して最適なゲイン設定
    を行う、請求項14に記載のプラズマアドレス表示装
    置。
  17. 【請求項17】 前記干渉検出補正回路は、ノイズを低
    減するためのノイズ低減回路を有する、請求項9に記載
    のプラズマアドレス表示装置。
  18. 【請求項18】 前記ノイズ低減回路は、前記映像デー
    タのノイズレベルによって低減量を制御する、請求項1
    7に記載のプラズマアドレス表示装置。
  19. 【請求項19】 前記ノイズ低減回路は、ノイズ低減補
    正特性をメモリに格納している、請求項18に記載のプ
    ラズマアドレス表示装置。
  20. 【請求項20】 前記干渉検出補正回路は、前記表示セ
    ルの電気光学特性を考慮して補正値を決定する、請求項
    9に記載のプラズマアドレス表示装置。
  21. 【請求項21】 前記干渉検出補正回路は、前記電気光
    学特性をメモリに格納している、請求項9に記載のプラ
    ズマアドレス表示装置。
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