JP2005121802A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 黒書き込みによる擬似インパルス駆動を行う際、各走査ライン間の表示輝度差が視認されない範囲で、確実に所望の画像表示を行うことができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出し、各走査ラインの画像表示期間において液晶画素が画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求めて、液晶表示パネル7に供給するように構成し、同一階調の画像データに対して各走査ライン毎の表示輝度差が生じるのを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示パネルを用いて画像を表示する液晶表示装置に係り、特に液晶表示パネルを用いて動画像を表示する際に生じる動きボケの改善に適した液晶表示装置に関するものである。
近年、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:以下、LCDという)は大型化、高精細化が進み、表示される画像もパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等に用いられる液晶表示装置のように主として静止画像を扱うものから、TV等として用いられる液晶表示装置のように動画像を扱う分野にも普及しつつある。LCDは、陰極線管(Cathod Ray Tube:以下、CRTという)を備えるTVに比べて薄型であり、場所をさほど占有せずに設置することができるため、一般家庭へも普及しつつある。
LCDは、第1の基板に形成された複数の走査ラインと、第2の基板に形成された複数の信号ラインとが格子状に配置され、さらに第1及び第2の基板間に異方性誘電率を有する液晶が封入され、各走査ラインと信号ラインとが交差する部分に印加される画像データに応じた電界の強さを調節して第1及び第2の基板を透過する光の量を調節することにより所望の画像を表示させるものである。また、各走査ラインと各信号ラインとが交差する部分の液晶を駆動する場合、各走査ラインと各信号ラインとが交差する近傍に配置した非線形素子(スイッチング素子)であるTFT(Thin Film Transistor)によって行うことが主流となっている。
ところで、このようなLCDは、CRTに比べ、上述したように薄型である等の利点を有するが、動画像の表示にあってはCRTとは異なる画質劣化が見られる。すなわち、CRTは電子ビームが管面の蛍光体に当たった時点から数ミリ秒の間だけ光を発するいわゆるインパルス型であるのに対し、LCDは液晶画素へのデータの書き込みが終わった時点から次の書き込みに至るまで1フレーム期間(たとえば60Hzのプログレッシブスキャンの場合は16.7msec)表示光を保持するいわゆるホールド型である。特に、TFT−LCDの場合、液晶画素を構成するドット毎にTFTスイッチが設けられており、さらに通常は各液晶画素毎に補助容量が設けられているので、蓄えられた電荷の保持能力がきわめて高い。
そのため、動画像を表示する場合、インパルス型であるCRTは時間に対応した位置に画像が瞬間的に表示されるのに対し、ホールド型であるLCDでは新たに書き込みを行う直前まで1フレーム前の画像が残ることになる。このように、1フレーム前の画像が残ることになると、視覚の時間積分効果等により、1フレーム前の画像と現在表示されている画像とが重なって見える。このような現象は、一般に動きボケと呼ばれており、動画像の表示における画質劣化を改善するために、その動きボケを低減させる必要がある。
このような動きボケを低減するものとして、図15(a)に示すように、垂直ブランキング期間に黒表示になる所定電圧を液晶に印加することで、画像データに基づいた液晶画素への書き込み電圧をリセットする方法がある。つまり、1フレーム分の画像を表示した後に、全走査ラインに信号ラインを介し一括して同時に黒データを挿入することで、1フレーム分の画像を各走査ライン毎に順次表示した後、全走査ラインに対して同時に黒を表示するというものである。
しかしながら、このような方法で表示を行うと、1フレーム期間内における画像表示期間が走査ライン毎に異なるため、図15(b)に示すように、走査ライン毎に表示輝度差が生じるという問題がある。つまり、1フレーム分の画像を表示する場合、液晶表示パネルの上方から下方に向けて画像データの順次書き込み走査が行われるのに対し、黒を表示する際は画面全体に対して同時に一括して黒データの書き込みが行われることにより、1フレーム期間における液晶表示パネルの上側の走査ラインと下側の走査ラインとでは画像表示期間が異なってしまうためである。ちなみに、その画像表示期間は表示輝度に比例するものであり、画像表示期間が短いと表示輝度が低くなり、逆に画像表示期間が長いと表示輝度が高くなる。
このような液晶表示パネルの垂直方向位置により表示輝度差が生じるという問題を解消するものとして、特許文献1に示されているような各水平ラインの画像データ間に黒データを挿入する方法がある。これは、図16(a)に示すように、1つの走査ラインを走査するのに必要な時間より短い時間内で画像データ用選択期間と黒表示用選択期間とを設定し、画像データ用選択期間において信号ラインからの画像データに応じた画像を表示し、黒表示用選択期間において信号ラインからの黒データに応じた黒表示をすることで、1フレーム期間において各走査ライン毎に画像データに基づいた液晶画素への書き込み電圧をリセットするようにしたものである。これによれば、走査ライン毎に順次黒データが挿入されるため、上述した全走査ラインに一括して同時に黒データを挿入する方法に比べ、液晶表示パネルの垂直方向位置での画像表示期間の差は等しくなるため、図16(b)に示すように、液晶表示パネルの場所によって生じていた表示輝度差が低減される。
特開2001−166280号公報
ところで、上述した特許文献1のように、単に走査ライン毎に順次黒データを書き込むようにすると、液晶表示パネルの垂直方向位置によって生じていた表示輝度差が低減されるものの、画像データ及び黒データを液晶に書き込む時間(電圧印加時間)の確保が不十分となり(約1/2に短縮される)、所望の画像を表示することができなくなるとともに、適切な黒表示もなされないという現象を招来してしまう。現在の一般的な液晶表示パネルにおいては、データ書き込み時間(電圧印加時間)として、約10μsec以上を確保することが必要である。
すなわち、所望の画像表示及び黒表示を適切に行わせるためには、液晶画素への画像データ及び黒データを書き込む時間(電圧印加時間=ゲートパルス幅)を十分に確保する必要があり、このデータ書き込み時間(電圧印加時間=ゲートパルス幅)を十分に確保するためには、連続する複数の走査ラインに同時に黒データを書き込む必要がある。
ここで、同時黒書き込みライン数(同時に黒データを書き込む走査ライン数)x=N/4とし(N=液晶表示パネルの全走査ライン数)、黒表示期間(最大黒表示期間)を1フレーム期間の50%の期間とした場合について考察する。図17に示すように、最大画像表示期間を有する走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1と、最小画像表示期間を有する走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nとでは、画像データの書き込みタイミングが1/4フレーム期間も相違し(黒データの書き込みタイミングは同一)、黒データの書き込み時点における液晶画素の応答到達階調がそれぞれの走査ラインで異なることとなる。
すなわち、図18に示すように、たとえば走査ライン#1では黒書き込みタイミングにおいて画像データの定める目標透過率に液晶画素が応答到達していても、走査ライン#N/4では黒書き込みタイミングにおいて画像データの定める目標透過率に液晶画素が未到達となる。このように、液晶画素が目標透過率に未到達となると、各液晶画素の表示輝度は液晶透過率の時間積分値で表わされるため、最大画像表示期間を有する走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1と、最小画像表示期間を有する走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nとでは、それぞれに書き込まれる画像データが同一階調であっても表示階調輝度に差が生じてしまい、図19に示すように、表示画面の垂直方向位置によって不均一な輝度分布が出現し、これが視聴者に知覚されて、表示画像の品位を損なうという問題があった。
解決しようとする問題点は、画像データ及び黒データの液晶画素への書き込み時間(電圧印加時間)を十分に確保するために、複数の走査ラインに対して同時に黒データを書き込む場合、それぞれの走査ラインに書き込まれる画像データが同一であっても各走査ライン間で表示輝度に差が生じてしまう点である。
請求項1の液晶表示装置は、複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示装置であって、連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる表示制御手段と、前記画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出するライン検出手段と、前記ライン検出手段の検出結果に基づき、前記各走査ラインの画像表示期間において、液晶が前記画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求める強調変換手段とを備え、前記各走査ラインにおける表示輝度を略同一としたことを特徴とする。
請求項2の液晶表示装置は、前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する強調変換データが格納された強調変換テーブルを有することを特徴とする。
請求項3の液晶表示装置は、装置内温度を検出する温度検出手段を備え、前記強調変換手段は、前記温度検出手段による検出結果を基に、前記強調変換データを求めることを特徴とする。
請求項4の液晶表示装置は、前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償テーブルを有することを特徴とする。
請求項5の液晶表示装置は、1フレーム前の画像データが格納されるフレーム格納手段と、前記フレーム格納手段に格納されている1フレーム前の画像データを基に、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、その予測した到達階調レベルを前記強調変換手段に与える到達階調予測手段とを備え、前記強調変換手段は、前記到達階調レベルを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求めることを特徴とする。
請求項6の液晶表示装置は、前記到達階調予測手段は、前記1フレーム前の画像データから、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを有することを特徴とする。
請求項7の液晶表示装置は、装置内温度を検出する温度検出手段を備え、前記到達階調予測手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記1フレーム前の画像データとを基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、前記強調変換手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記到達階調レベルとを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求めることを特徴とする。
請求項8の液晶表示装置は、前記到達階調予測手段は、前記温度検出手段による検出結果を基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを有し、前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償用の強調変換テーブルを有することを特徴とする。
請求項9の液晶表示制御方法は、複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示制御方法であって、連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる工程と、前記画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出する工程と、前記走査ラインの検出結果に基づき、前記各走査ラインの画像表示期間において、液晶が前記画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求める工程とを有し、前記各走査ラインにおける表示輝度を略同一としたことを特徴とする。
請求項10の液晶表示制御方法は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する強調変換データが格納された強調変換テーブルを参照する工程を有することを特徴とする。
請求項11の液晶表示制御方法は、装置内温度を検出する工程と、前記装置内温度の検出結果を基に、前記強調変換データを求める工程とを有することを特徴とする。
請求項12の液晶表示制御方法は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償テーブルを参照する工程を有することを特徴とする。
請求項13の液晶表示制御方法は、1フレーム前の画像データが格納される工程と、前記格納されている1フレーム前の画像データを基に、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、その予測した到達階調レベルを与える工程と、前記到達階調レベルを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める工程とを有することを特徴とする。
請求項14の液晶表示制御方法は、前記1フレーム前の画像データから、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを参照する工程を有することを特徴とする。
請求項15の液晶表示制御方法は、装置内温度を検出する工程と、前記装置内温度の検出結果と前記1フレーム前の画像データとを基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測する工程と、前記装置内温度の検出結果と前記到達階調レベルとを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める工程とを有することを特徴とする。
請求項16の液晶表示制御方法は、前記装置内温度の検出結果を基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを参照する工程と、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償用の強調変換テーブルを参照する工程とを有することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、ライン検出手段により画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出し、強調変換手段によりライン検出手段の検出結果に基づき、各走査ラインの画像表示期間において、液晶が画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求めることで、各走査ラインにおける表示輝度を略同一とすることができる。
本発明の液晶表示装置は、液晶画素へのデータ書き込み時間(電圧印加時間)を十分に確保するために、複数の走査ラインに対して同時に黒データを書き込む場合、それぞれの走査ライン(表示ライン)間において、同一階調の画像データに対する表示階調輝度が略同一(輝度比が4%以下の範囲)となるように、入力画像データを強調変換して、液晶表示パネルへ供給するようにしたので、輝度ムラのない高画質の動画像表示を実現することができる。
本発明の液晶表示装置においては、1フレーム期間(たとえば60Hzのプログレッシブスキャンの場合は16.7msec)において、画像データ及び黒データの液晶画素への書き込み時間(電圧印加時間)を十分に確保するために、液晶表示パネルの1走査ライン毎に順次画像データを書き込むとともに、連続する複数の走査ラインへ同時に黒データを書き込むことになるが、その際、各走査ラインにおける画像表示期間が異なるので、それぞれの画像表示期間に対応して、各走査ラインに書き込む画像データに対し適切な強調変換を施すことで、各走査ライン(表示ライン)間において、同一階調の画像データに対する表示階調輝度(液晶透過率の時間積分値)が略同一(輝度比が4%以下の範囲)となるようにする。
(実施形態1)
図1は本発明の液晶表示装置の実施形態1を説明するための図、図2及び図3は図1の液晶表示装置における画像データ及び黒データの書き込みタイミングを示すタイミングチャート、図4は図1の強調変換テーブル(ROM)を単一としその強調変換テーブル(ROM)を参照して得られる補正電圧データから各走査ライン毎の補正電圧データを求める場合を説明するための図、図5は図1の強調変換部による強調変換データによる液晶画素の応答波形を説明するための図、図6〜図8は図1の強調変換部による強調変換により各走査ライン(表示ライン)において同一階調の画像データに対する表示階調輝度が略同一(輝度比が4%以下の範囲)とされることを説明するための図である。なお、以下の説明において、走査ラインG1〜GN、走査ライン#1〜#N等とした用語を用いているが、走査ライン#1〜#Nは走査ラインG1〜GNに相当するものであり、説明の内容に応じてそれぞれ使い分けするものとする。また、ここでは走査ラインが表示ラインに相当するものとして、以下説明する。
図1に示す液晶表示装置は、1フレーム期間(たとえば60Hzのプログレッシブスキャンの場合は16.7msec)内の画像データ書き込みタイミングからたとえば1/2フレーム期間(=8.3msec)後に、予め決められた所定数の走査ラインを同時に選択して黒データを書き込むという一連の動作を、1フレーム周期で行う。なお、以下の説明において、データ書き込み時間(電圧印加時間=ゲートパルス幅)を十分に確保するために、同時に黒データを書き込むべき走査ラインの本数xを、同時黒書き込みライン数という。この同時黒書き込みライン数xは、液晶表示パネルの全走査ライン数N以下であって2以上の範囲で、任意に設定することができる。
図2は、たとえば同時黒書き込みライン数x=4とした場合のゲートドライバ出力を示している。また、走査ラインG1〜GNの内、たとえば走査ラインG1〜G4での画像表示期間はそれぞれT1〜T4(T1>T2>T3>T4)となっている。また、たとえば走査ラインG1〜G4での黒表示期間は、それぞれB1〜B4(B1<B2<B3<B4)となっている。ここで、それぞれの画像表示期間T1〜T4は、上述したように表示輝度に比例するため、走査ラインG1〜G4間で表示輝度差を生じてしまうことになる。
すなわち、図3に示すように、画像データを1走査ライン毎に順次書き込みするとともに、黒データを複数の走査ライン毎に同時書き込みした場合、最大画像表示期間を有する走査ラインと最小画像表示期間を有する走査ラインとが隣接して存在することとなる。また、表示輝度は各走査ラインにおける画像表示期間に比例するため、最大画像表示期間を有する走査ラインと最小画像表示期間を有する走査ラインとでそれぞれの表示輝度が異なることが分かる。
ここで、本出願人が最大画像表示期間を有する走査ラインと最小画像表示期間を有する走査ラインとが隣接する領域の表示輝度差の識別限界に関する実験を行った結果、たとえば表示輝度が400cd/m における識別限界の輝度比は3.5%であった。識別限界とは、表示輝度差が視聴者に識別されない限界域であるが、様々な環境条件のもとで実際の表示においては、輝度比が最大4%以下であれば視聴者に識別されないことが実験の結果、分かった。
そこで、本実施形態では、データ書き込みに必要な期間を考慮して、同時黒書き込みライン数xを設定するとともに、各走査ラインGn〜Gn+(x−1)(ただし、n=1、x+1、2x+1、3x+1、・・・)の画像表示期間において、液晶画素が入力画像データの定める透過率となるように、各走査ラインに書き込まれる画像データのそれぞれに対し、適切な強調変換を施して液晶表示パネル7へ供給し、各走査ライン毎に表示輝度差が生じるのを防止するようにしている。これにより、各走査ライン(表示ライン)間において、同一階調の画像データに対する表示階調輝度(液晶透過率の時間積分値)が略同一(輝度比が4%以下)とされる。強調変換の詳細については、後述する。
また、図1に示す液晶表示装置は、ライン検出部1、制御CPU2、強調変換部3、強調変換テーブル(ROM)4a〜4d、黒データ供給部5、液晶コントローラ6、液晶表示パネル7を備えている。ライン検出手段としてのライン検出部1は、画像データ(ここでは、たとえば60Hzのプログレッシブデータ)の垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出する。制御CPU2は、ライン検出部1からの検出結果に応じて、強調変換部3による強調変換を制御したり、黒データ供給部5による黒データ供給を制御したり、液晶コントローラ6による液晶表示パネル7の駆動を制御したりする。
強調変換手段としての強調変換部3は、ライン検出部1の検出結果に応じて切換選択された強調変換テーブル(ROM)4a〜4dのいずれかを参照し、各走査ラインの画像表示期間において液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような補正電圧データ(強調変換データ)を読み出し、これを液晶コントローラ6に出力する。これにより、各走査ライン(表示ライン)間において、同一階調の画像データに対する表示階調輝度が略同一(輝度比が4%以下の範囲)とされる。
強調変換テーブル(ROM)4a〜4dは、同時黒書き込みライン数xをたとえば4本とした場合に対応させて設けられている。また、強調変換テーブル(ROM)4a〜4dには、各走査ラインの画像表示期間内において液晶画素が入力画像データの定める透過率に到達可能となるような補正電圧データ(強調変換データ)が格納されている。
ここで、強調変換テーブル(ROM)4aは走査ラインn用LUT(ルックアップテーブル)であり、強調変換テーブル(ROM)4bは走査ラインn+1用LUT(ルックアップテーブル)であり、強調変換テーブル(ROM)4cは走査ラインn+2用LUT(ルックアップテーブル)であり、強調変換テーブル(ROM)4dは走査ラインn+3用LUT(ルックアップテーブル)である。ただし、n=1、5、9、13・・・(x=4の場合)である。
強調変換テーブル(ROM)4aには、走査ラインnにおける画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような補正電圧データが格納されている。強調変換テーブル(ROM)4bには、走査ラインn+1における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような補正電圧データが格納されている。強調変換テーブル(ROM)4cには、走査ラインn+2における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となる補正電圧データが格納されている。強調変換テーブル(ROM)4dには、走査ラインn+3における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような補正電圧データが格納されている。
なお、各強調変換テーブル(ROM)4a〜4d内の補正電圧データは、液晶表示パネル7の光学応答特性の実測値から予め得られたものである。また、各強調変換テーブル(ROM)4a〜4dは、画像データが8ビットの256階調である場合、256の全ての階調に対する補正電圧データを持っていてもよいし、たとえば32階調の9つの代表階調についての補正電圧データのみを持つようにし、その他の補正電圧データについては上記の実測値から線形補完等の演算によって求めるようにしてもよい。補正電圧データを少なくすれば、各強調変換テーブル(ROM)4a〜4dの容量を小さくできる。
また、強調変換テーブル(ROM)4a〜4dは、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合に対応させて4個としているが、これに限らず、任意の同時黒書き込みライン数xに応じて設けるようにすればよい。すなわち、たとえば同時黒書き込みライン数xを3本とした場合は、走査ラインn用強調変換テーブル、走査ラインn+1用強調変換テーブル、走査ラインn+2用強調変換テーブルの合計3個のテーブルを切換参照して、各走査ラインに供給される画像データの強調変換を行う構成とすればよい。ただし、この場合、n=1、4、7、10・・・である。
また、たとえば同時黒書き込みライン数xを5本とした場合は、走査ラインn用強調変換テーブル、走査ラインn+1用強調変換テーブル、走査ラインn+2用強調変換テーブル、走査ラインn+3用強調変換テーブル、走査ラインn+4用強調変換テーブルの合計5個のテーブルを切換参照して、各走査ラインに供給される画像データの強調変換を行う構成とすればよい。ただし、この場合、n=1、6、11、16・・・である。よって、同時黒書き込みライン数をxとした場合、走査ラインn用強調変換テーブル、走査ラインn+1用強調変換テーブル、走査ラインn+2用強調変換テーブル、・・・、走査ラインn+(x−1)用強調変換テーブルの合計x個のテーブルを切換参照して、各走査ラインに供給される画像データの強調変換を行う構成とすればよい。ただし、この場合、n=1、x+1、2x−1、3x+1・・・である。
さらに、ここでは、たとえば各走査ラインn、n+1、n+2、n+3の全てにおいて同じ表示輝度を実現するように、同時黒書き込みライン数xに対応させた個数の強調変換テーブル(ROM)を設けているが、必ずしもx個のテーブルを備える必要はない。すなわち、その原理からも明らかなとおり、表示輝度差が顕著に現れるのは、第n本目の走査ラインと第n+(x−1)本目の走査ラインとの間であり、また、隣接する走査ライン間において視聴者に視認される輝度比は4%以上である。従って、少なくともこれらの走査ライン間で同一階調の画像データに対する表示輝度差が視認されない範囲になるように、画像データに対する強調変換を行えばよい。
すなわち、たとえば連続する2本の走査ライン毎に対応したx/2個の強調変換テーブルを備えてもよいし、連続する3本の走査ライン毎に対応したx/3個の強調変換テーブルを備えた構成としてもよい。このように、連続する複数走査ラインに対して強調変換テーブルを共用する構成とすれば、テーブルメモリの容量を抑制することができる。
また、強調変換テーブル(ROM)を、連続する複数走査ラインで共用する場合、強調変換テーブル(ROM)から読み出された補正電圧データに対して線形補完等の演算を施すことで、各走査ライン毎の補正電圧データを求めるようにしてもよい。
さらに、たとえば図4に示すように、走査ラインn用強調変換テーブル(ROM)4のみを備え、この強調変換テーブル(ROM)4から読み出された補正電圧データに対して、走査ライン毎に異なる係数α(α≧1)を乗算し、各走査ライン毎の補正電圧データを求めるようにしてもよい。この場合には、減算器3aによって強調変換テーブル(ROM)4から読み出された補正電圧データを入力画像データから減算し、乗算器3bによってその減算されたデータに該画像データが書き込まれる走査ラインに応じた係数αを乗算し、加算器3cによってその乗算されたデータと入力画像データとを加算することにより、液晶コントローラ6に出力する補正電圧データ(強調変換データ)を得るようにすることができる。
黒データ供給部5は、液晶表示パネル7に黒表示を行わせるための黒データを液晶コントローラ6に供給する。なお、黒データは、液晶コントローラ6内に予め格納しておいてもよい。この場合には、黒データ供給部5を省くことができる。
液晶コントローラ6は、上述した制御CPU2の制御により、液晶表示パネル7のゲートドライバ8及びソースドライバ9を、図2に示したように駆動させる。すなわち、ゲートドライバ8は、1フレーム期間(たとえば60Hzのプログレッシブスキャンの場合は16.7msec)において、図2に示した各走査ラインG1、G2、G3、G4、・・・、GNを順次選択して画像データの書き込みを行うとともに、画像データの書き込みからたとえば1/2フレーム期間(=8.3msec)後に、4本の走査ライン毎G1〜G4、G5〜G8、・・・を同時に選択して黒データの書き込みを行うという一連の動作を、1フレーム周期で行う。ソースドライバ9は、ゲートドライバ8による各走査ラインG1、G2、G3、G4、・・・の順次走査に合わせて対応する画像データを出力する。このとき、強調変換部3によって強調変換された強調変換データを用いて画像データの書き込みが行われる。
次に、上述した本実施形態での画像データの強調変換による液晶表示制御方法について説明する。なお、以下の説明においては、画像データが書き込まれる直前の黒表示期間内において、液晶画素が黒(0階調)に到達応答しているものとする。また、説明を簡単にするため、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合について説明する。
まず、画像データ(ここでは、たとえば60Hzのプログレッシブデータ)が入力されると、ライン検出部1によって画像データのライン検出が行われる。ここで、走査ラインG1に書き込まれる画像データが検出されると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn用の強調変換テーブル(ROM)4aを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。ここで、強調変換テーブル(ROM)4aには、上述したように、走査ラインG1における画像表示期間T1内で液晶画素が該画像データの定める透過率となるような補正電圧データが格納されており、その補正電圧データが液晶コントローラ6に出力されることで、走査ラインG1においては該画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
次に、ライン検出部1によって走査ラインG2に書き込まれる画像データが検出されると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn+1用の強調変換テーブル(ROM)4bを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。ここで、強調変換テーブル(ROM)4bには、上述したように、走査ラインG2における画像表示期間T2内で液晶画素が該画像データの定める透過率となるような補正電圧データが格納されており、その補正電圧データが液晶コントローラ6に出力されることで、走査ラインG2においては該画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
次に、ライン検出部1によって走査ラインG3に書き込まれる画像データが検出されると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn+2用の強調変換テーブル(ROM)4cを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。ここで、強調変換テーブル(ROM)4cには、上述したように、走査ラインG3における画像表示期間T3内で液晶画素が該画像データの定める液晶画素の透過率となるような補正電圧データが格納されており、その補正電圧データが液晶コントローラ6に出力されることで、走査ラインG3においては該画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
次に、ライン検出部1によって走査ラインG4に書き込まれる画像データが検出されると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn+3用の強調変換テーブル(ROM)4dを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。ここで、強調変換テーブル(ROM)4dには、上述したように、走査ラインG4における画像表示期間T4内で液晶画素が該画像データの定める液晶画素の透過率となるような補正電圧データが格納されており、その補正電圧データが液晶コントローラ6に出力されることで、走査ラインG4においては該画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
このようにして、各走査ラインの画像表示期間に対応した補正電圧データが液晶コントローラ6に出力されることで、1フレーム分の画像表示が行われる。このとき、画像データの書き込みからたとえば1/2フレーム期間(=8.3msec)後に、再度、走査ラインがx本毎に同時に選択されて黒データの書き込みが行われるが、各走査ラインの黒データが書き込まれる直前の画像表示期間において、液晶画素が入力画像データに対応した所望の透過率に到達応答することとなるため、各走査ライン間で表示輝度差が生じることなく、輝度ムラのない高品位な画像表示が可能となる。
すなわち、図2に示したように、走査ラインG1〜G4における画像表示期間T1〜T4がそれぞれT1>T2>T3>T4であっても、各走査ラインG1〜G4における表示輝度が同じになるように、各走査ラインG1〜G4に供給される画像データに対し、それぞれ最適な強調変換を行っているため、走査ライン毎に画像表示期間が異なっても表示輝度の差が生じない。また、ライン検出部1の検出結果に応じ、強調変換部3がそれぞれの走査ラインG1〜G4に対応する強調変換テーブル(ROM)4a〜4dを参照し、各画像表示期間T1〜T4に対応した補正電圧データを液晶コントローラ6に出力することで、所望の中間調をそれぞれの走査ラインG1〜G4で表示させることが可能となる。
これにより、たとえば図5に示すように、1フレーム期間の後半1/2フレーム期間(=8.3msec)に黒表示期間を設定し、画像データが書き込まれる直前の黒表示期間において、常に液晶画素が黒(0階調)に到達応答しているものとすると、たとえばあるフレームで64階調の画像データが入力された場合、強調変換テーブル(ROM)4a〜4dを参照して、所定の画像表示期間内に液晶画素を目標階調(64階調)に応答させるための72階調の補正電圧データ(強調変換データ)を液晶表示パネル7に供給することで、64階調の階調輝度を表示することができる。同様に、次のフレームで96階調の画像データが入力された場合は、強調変換テーブル(ROM)4a〜4dを参照して、所定の画像表示期間内に液晶画素を目標階調(96階調)に応答させるための108階調の補正電圧データ(強調変換データ)を液晶表示パネル7に供給することで、96階調の階調輝度を表示することができる。
ここで、同時黒書き込みライン数(同時に黒データを書き込む走査ライン数)x=N/4とし(N=液晶表示パネルの全走査ライン数)、黒表示期間(=最大黒表示期間)を1フレーム期間の50%の期間とした場合について考察する。
すなわち、図6に示すように、最大画像表示期間を有する走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1と、最小画像表示期間を有する走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nとでは、画像データの書き込みタイミングが1/4フレーム期間も相違しており(黒データの書き込みタイミングは同一)、黒データの書き込み時点における液晶画素の応答到達階調がそれぞれの走査ラインで異なることとなる。そこで、たとえば走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に書き込まれる(供給される)画像データに対しては、画像表示期間(1/2フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような、書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した強調変換テーブル(ROM)4aから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。また、たとえば走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる(供給される)データに対しては、画像表示期間(1/4フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような、書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した強調変換テーブル(ROM)4dから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。
この場合、同一階調の画像データであっても、走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に供給される書き込み画像データ(強調変換データ)に比べて、走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる書き込み画像データ(強調変換データ)の方が大きくなる(強調変換度合いは大きい)。
これにより、各走査ラインにおける画像表示期間が異なっていても、図7に示すように、各々の画像表示期間内で、液晶画素が入力画像データの定める透過率に応答到達することが可能となり、同一階調の画像データに対する表示階調輝度を略同一(輝度比が4%以下の範囲)にすることができ、図8に示すように、表示画面の垂直方向位置における輝度分布が均一化されることから、表示画像の品位が向上する。
ただし、厳密には、各走査ラインにおける黒データ書き込み直前での液晶透過率を同一にするだけでは、各走査ライン間の表示輝度(液晶透過率の時間積分値)は同一とはならないが、
表示輝度(液晶透過率の時間積分値)=黒データ書き込み直前での液晶透過率×(画像表示期間+黒表示期間)/2
により近似することができるので、各走査ラインにおける画像表示期間内で、液晶画素が入力画像データの定める透過率に応答到達するように、入力画像データに対する強調変換処理を制御することにより、各走査ライン(表示ライン)間の表示輝度差を視聴者に視認されない範囲(輝度比4%以下)に抑えることができる。
また、本実施形態では、常に黒表示期間内で必ず液晶画素が黒レベルに応答到達している場合について説明したが、黒表示期間(走査ライン毎で異なる)内で必ずしも液晶画素が黒レベルに応答到達しない場合であっても、本発明を適用することができる。それについては後述する。
このように、本実施形態では、画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出し、各走査ラインの画像表示期間において液晶が画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求めて、液晶表示パネル7に供給するように構成しているので、各走査ライン(表示ライン)間において、同一階調の画像データに対する表示階調輝度を略同一とする(輝度比を4%以内に抑える)ことができ、輝度ムラのない高品位な画像表示を実現することが可能となる。
(実施形態2)
図9は液晶の温度依存性による応答速度の改善を加味した場合の液晶表示装置の実施形態2を示す図、図10は図9の温度補償テーブルの一例を示す図である。なお、以下に説明する図において、図1と共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略する。
図9に示す液晶表示装置では、液晶表示パネル7の温度に応じて、ライン検出部1により検出された各走査ラインの画像表示期間内において液晶画素が入力画像データの定める透過率に到達可能となるような温度補償データ(強調変換データ)を用いて、液晶表示パネル7の駆動を行わせるようにしている。なお、その温度補償データ(強調変換データ)は、液晶の温度依存性による応答速度の改善を加味したものであるが、その詳細は後述する。また、液晶の温度依存性を補償するために、温度検出手段としての温度センサ11からの温度検出データ(検出結果)が用いられる。温度センサ11は、その本来の目的から液晶表示パネル7内に設けることが望ましいが、これは構造上困難であるため、液晶表示パネル7にできる限り近い場所に設置すればよい。
図9に示す液晶表示装置では、図1の各強調変換テーブル(ROM)4a〜4dに代えて、図10に示すような温度補償のための温度補償データ(強調変換データ)を有する温度補償テーブル(ROM)10a〜10dを設けている。ここで、温度補償テーブル(ROM)10aは走査ラインn用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)10bは走査ラインn+1用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)10cは走査ラインn+2用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)10dは走査ラインn+3用LUT(ルックアップテーブル)である。ただし、n=1、5、9、13、・・・(x=4の場合)である。
温度補償テーブル(ROM)10aには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインnにおける画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。温度補償テーブル(ROM)10bには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+1における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。温度補償テーブル(ROM)10cには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+2における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。温度補償テーブル(ROM)10dには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+3における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。
また、各温度補償テーブル10a〜10dには、図10に示すように、温度センサ11による検出温度がT1〜T2のときに参照するテーブル領域、T2〜T3のときに参照するテーブル領域、T3〜T4のときに参照するテーブル領域、T4〜T5のときに参照するテーブル領域のそれぞれを有している。また、これらのテーブル領域は、温度センサ11の温度検出データ(検出結果)を受けた制御CPU2により切換選択される。また、これらのテーブル領域は、別テーブルメモリとして備え、温度センサ11による検出温度によって切換参照するようにしてもよい。
なお、各温度補償テーブル(ROM)10a〜10d内の温度補償データは、上記同様に、各温度条件下における液晶表示パネル7の光学応答特性の実測値から予め得られたものである。また、各温度補償テーブル(ROM)10a〜10dは、画像データが8ビットの256階調である場合、上記同様に、256の全ての階調に対する温度補償データを持っていてもよいし、たとえば32階調の9つの代表階調についての温度補償データのみを持つようにし、その他の温度補償データについては上記の実測値から線形補完等の演算によって求めるようにしてもよい。温度補償データを少なくすれば、各温度補償テーブル(ROM)10a〜10dの容量を小さくできる。
また、各温度補償テーブル(ROM)10a〜10dは、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合に対応させて4個としているが、これに限らず、上記同様に、任意の同時黒書き込みライン数xに応じて設けるようにすればよい。また、温度補償テーブル(ROM)を、上記同様に、連続する複数走査ラインで共用するようにしてもよい。この場合、温度補償テーブル(ROM)から読み出された温度補償データに対して線形補完等の演算を施すことで、各走査ライン毎の温度補償データを求めるようにしてもよい。
このような構成では、上述したように、画像データが書き込まれる直前の黒表示期間内において、液晶画素が黒(0階調)に到達応答しているものとし、同時黒書き込みライン数xを4本とすると、ライン検出部1によって画像データ(ここでは、たとえば60Hzのプログレッシブデータ)のライン検出が行われる。ここで、走査ラインG1に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn用の温度補償テーブル(ROM)10aを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。
ここで、温度補償テーブル(ROM)10aには、各温度条件毎に走査ラインG1における画像表示期間T1内で液晶画素が画像データが定める透過率となるような温度補償データが格納されており、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG1において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となっている。
同様にして、走査ラインG2に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+1用の温度補償テーブル(ROM)10bを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG2において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となっている。
同様にして、走査ラインG3に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+2用の温度補償テーブル(ROM)10cを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG3においては入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となっている。
同様にして、走査ラインG4に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+3用の温度補償テーブル(ROM)10dを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG4において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となっている。
このようにして、各走査ラインに対応した温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、1フレーム分の画像表示が行われる。このとき、画像データの書き込みからたとえば1/2フレーム期間(=8.3msec)後に、再度、走査ラインがx本毎に同時に選択されて黒データの書き込みが行われるが、各走査ラインの黒データが書き込まれる直前の画像表示期間においては、液晶画素が温度センサ11による検出温度に応じて画像データに対応した所望の透過率に到達応答することとなるため、各走査ライン間で表示輝度差が生じることなく、輝度ムラのない高品位な画像表示が可能となる。
また、図6〜図8で説明したように、走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に書き込まれる(供給される)画像データに対しては、画像表示期間(1/2フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した温度補償テーブル(ROM)10aから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。また、走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる(供給される)画像データに対しては、画像表示期間(1/4フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した温度補償テーブル(ROM)10dから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。
この場合、上述したように、同一階調の入力画像データに対して、走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に供給される書き込み画像データ(強調変換データ)に比べ、走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる書き込み画像データ(強調変換データ)の方が大きくなる(強調変換度合いは大きい)ことから、上記同様に、各走査ライン(表示ライン)間において同一階調の画像データに対する表示階調輝度を略同一(輝度比が4%以下の範囲)とすることができる。
このように、本実施形態では、温度補償テーブル(ROM)10a〜10dの温度補償データ(強調変換データ)を用いて画像データの強調変換を行うようにしたので、上述した作用効果に加え、液晶の温度依存性による応答速度の改善を併せて実現することが可能となる。
(実施形態3)
図11は画像データが書き込まれる直前の黒表示期間において、液晶画素が黒(0階調)に到達応答していない場合について改善した液晶表示装置の実施形態3を示す図、図12は図11の到達階調予測テーブルの一例を示す図、図13は図11の温度補償テーブルの一例を示す図、図14は図11の強調変換部による強調変換データによる液晶画素の応答波形を説明するための図である。
図11に示す液晶表示装置は、図9に示した液晶表示装置の構成に、フレームメモリ(FM)12、到達階調予測部13、到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dを追加している。また、図9の温度補償テーブル(ROM)10a〜10dに代えて温度補償テーブル(ROM)15a〜15dを設けている。
フレーム格納手段としてのフレームメモリ(FM)12は、1フレーム分の画像データを格納することができるものであって、これから表示される画像データに対し、1フレーム前の画像データが格納されている。
到達階調予測部13は、制御CPU2を介して得られる温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dを参照し、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを走査ライン毎に予測し、その予測した到達階調レベルを強調変換部3に与えるものである。
すなわち、図14に示すように、1フレーム前の画像データに対応した、たとえば表示階調が64階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加しても、液晶表示パネル7の光学応答特性により、1フレーム期間の後半50%の黒表示期間内ではたとえば16階調までしか到達しないことがある。また、同様に、たとえば表示階調が96階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加しても、液晶表示パネル7の光学応答特性により、1フレーム期間の後半50%の黒表示期間内ではたとえば8階調までしか到達しないことがある。
この場合、黒表示期間で黒(0階調)レベルが未到達であるにも関わらず、次のフレームの画像表示が行われるとき、スタート階調(遷移前階調)を0階調として強調変換が行われると、目標到達階調に対する実際の表示階調輝度に誤差が生じてしまい、このような誤差がなし崩し的に拡大していく可能性がある。そのため、本実施形態では、画像表示期間内で正確に液晶を目標階調輝度に到達応答させるように、直前の黒表示期間内での到達階調レベル(黒に未到達の階調レベル)を予測し、これをスタート階調(遷移前階調)として、画像データの強調変換を行うようにしている。
到達階調予測テーブル(ROM)14aは走査ラインn用LUT(ルックアップテーブル)、到達階調予測テーブル(ROM)14bは走査ラインn+1用LUT(ルックアップテーブル)、到達階調予測テーブル(ROM)14cは走査ラインn+2用LUT(ルックアップテーブル)、到達階調予測テーブル(ROM)14dは走査ラインn+3用LUT(ルックアップテーブル)である。ただし、n=1、5、9、13・・・(x=4の場合)である。
到達階調予測テーブル(ROM)14aには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインnにおいて、1フレーム前の画像データの階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加したときの到達階調レベル(黒(0階調)への未到達レベル)を予測する予測データが格納されている。到達階調予測テーブル(ROM)14bには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+1において、1フレーム前の画像データの階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加したときの到達階調レベル(黒(0階調)への未到達レベル)を予測する予測データが格納されている。
到達階調予測テーブル(ROM)14cには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+2において、1フレーム前の画像データの階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加したときの到達階調レベル(黒(0階調)への未到達レベル)を予測する予測データが格納されている。到達階調予測テーブル(ROM)14dには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインn+3において、1フレーム前の画像データの階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加したときの到達階調レベル(黒(0階調)への未到達レベル)を予測する予測データが格納されている。
図12は、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dの一例を示すものであり、上記同様に、温度センサ11による検出温度がT1〜T2のときに参照するテーブル領域、T2〜T3のときに参照するテーブル領域、T3〜T4のときに参照するテーブル領域、T4〜T5のときに参照するテーブル領域のそれぞれを有している。また、これらのテーブル領域は、上記同様に、温度センサ11の温度検出データを受けた制御CPU2により切換選択される。また、これらのテーブル領域は、上記同様に、別テーブルメモリとして備え、温度センサ11による検出温度によって切換参照するようにしてもよい。
なお、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14d内の予測データは、上記同様に、液晶表示パネル7の光学応答特性の実測値から予め得られたものである。また、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dは、画像データが8ビットの256階調である場合、上記同様に、256の全ての階調に対する温度補償データを持っていてもよいし、たとえば32階調の9つの代表階調についての温度補償データのみを持つようにし、その他の温度補償データについては上記の実測値から線形補完等の演算によって求めるようにしてもよい。温度補償データを少なくすれば、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dの容量を小さくできる。
また、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dは、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合に対応させて4個としているが、これに限らず、上記同様に、任意の同時黒書き込みライン数xに応じて設けるようにすればよい。また、各到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dを、上記同様に、連続する複数走査ラインで共用するようにしてもよい。この場合、到達階調予測テーブル(ROM)から読み出された予測データに対して線形補完等の演算を施すことで、各走査ライン毎の予測データを求めるようにしてもよい。
温度補償テーブル(ROM)15aは走査ラインn用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)15bは走査ラインn+1用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)15cは走査ラインn+2用LUT(ルックアップテーブル)、温度補償テーブル(ROM)15dは走査ラインn+3用LUT(ルックアップテーブル)である。ただし、n=1、5、9、13、・・・(x=4の場合)である。
温度補償テーブル(ROM)15aには、温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルと現フレームの入力画像データの階調レベルとを基に、走査ラインnにおける画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。強調変換用テーブル(ROM)15bには、温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルと現フレームの入力画像データの階調レベルとから特定される、走査ラインn+1における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。
強調変換テーブル(ROM)15cには、温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルと現フレームの入力画像データの階調レベルとから特定される、走査ラインn+2における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。強調変換テーブル(ROM)15dには、温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルと現フレームの入力画像データの階調レベルとから特定される、走査ラインn+3における画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されている。
図13は、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15dの一例を示すものであり、上記同様に、温度センサ11による検出温度がT1〜T2のときに参照するテーブル領域、T2〜T3のときに参照するテーブル領域、T3〜T4のときに参照するテーブル領域、T4〜T5のときに参照するテーブル領域のそれぞれを有している。また、それぞれのテーブル領域の温度補償データは、到達階調予測部13からの到達階調レベル(予測データ)と現フレームの入力画像データとから求められる、各走査ラインにおける画像表示期間内で液晶画素が画像データの定める透過率となるようなデータである。
また、これらのテーブル領域は、上記同様に、温度センサ11の温度検出データを受けた制御CPU2により切換選択される。また、これらのテーブル領域は、上記同様に、別テーブルメモリとして備え、温度センサ11による検出温度によって切換参照するようにしてもよい。
なお、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15d内の温度補償データ(強調変換データ)は、上記同様に、液晶表示パネル7の光学応答特性の実測値から予め得られたものである。また、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15dは、画像データが8ビットの256階調である場合、上記同様に、256の全ての階調に対する温度補償データを持っていてもよいし、たとえば32階調の9つの代表階調についての温度補償データのみを持つようにし、その他の温度補償データについては上記の実測値から線形補完等の演算によって求めるようにしてもよい。温度補償データを少なくすれば、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15dの容量を小さくできる。
また、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15dは、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合に対応させて4個としているが、これに限らず、上記同様に、任意の同時黒書き込みライン数xに応じて設けるようにすればよい。また、各温度補償テーブル(ROM)15a〜15dを、上記同様に、連続する複数走査ライン間で共用するようにしてもよい。この場合、温度補償テーブル(ROM)から読み出された温度補償データに対して線形補完等の演算を施すことで、各走査ライン毎の温度補償データを求めるようにしてもよい。
このような構成では、上記同様に、同時黒書き込みライン数xを4本とした場合、フレームメモリ(FM)12に1フレーム前の画像データ(ここでは、たとえば60Hzのプログレッシブデータ)が格納されると、到達階調予測部13によりその1フレーム前の画像表示期間に続く黒表示期間における到達階調レベルが走査ライン毎に予測される。この場合、ライン検出部1で走査ラインnに書き込まれるべき画像データであることが検出されると、制御CPU2により到達階調予測部13に対して走査ラインn用の到達階調予測テーブル(ROM)14aを選択参照して、直前の黒表示期間における到達階調レベルを出力するよう指示される。
このとき、到達階調予測部13は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。
ここで、到達階調予測テーブル(ROM)14aには、温度センサ11からの温度検出データに対応して、走査ラインnにおいて、1フレーム前の画像データの表示階調から黒(0階調)に相当する電圧を液晶画素に印加したときの到達階調レベル(黒(0階調)への未到達レベル)を予測する予測データが格納されているため、制御CPU2を介して得られる温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14aを参照し、黒表示期間における到達階調レベル(予測データ)を予測し、その予測した到達階調レベルを強調変換部3に与える。
同様にして、ライン検出部1で走査ラインn+1に書き込まれるべき画像データであることが検出されると、制御CPU2により到達階調予測部13に対して走査ラインn+1用の到達階調予測テーブル(ROM)14bを選択参照して、該画像データの到達階調レベルを予測するよう指示される。到達階調予測部13が制御CPU2を介して得られる温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14bを参照し、黒表示期間における到達階調レベル(予測データ)を予測し、その予測した到達階調レベルを強調変換部3に与える。
同様にして、ライン検出部1で走査ラインn+2に書き込まれるべき画像データであることが検出されると、制御CPU2により到達階調予測部13に対して走査ラインn+2用の到達階調予測テーブル(ROM)14cを選択参照して、該画像データの到達階調レベルを予測するよう指示される。到達階調予測部13が制御CPU2を介して得られる温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14cを参照し、黒表示期間における到達階調レベル(予測データ)を予測し、その予測した到達階調レベルを強調変換部3に与える。
同様にして、ライン検出部1で走査ラインn+3に書き込まれるべき画像データであることが検出されると、制御CPU2により到達階調予測部13に対して走査ラインn+3用の到達階調予測テーブル(ROM)14dを選択参照して、該画像データの到達階調レベルを予測するよう指示される。到達階調予測部13が制御CPU2を介して得られる温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14dを参照し、黒表示期間における到達階調レベル(予測データ)を予測し、その予測した到達階調レベルを強調変換部3に与える。
このとき、上記同様に、ライン検出部1によって画像データ(ここでは、たとえば60Hzのプログレッシブデータ)のライン検出が行われ、走査ラインG1に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルとが得られると、制御CPU2により強調変換部3に対して走査ラインn用の温度補償テーブル(ROM)15aを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。またこのとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。
ここで、温度補償テーブル(ROM)15aには、温度センサ11からの温度検出データと到達階調予測部13からの到達階調レベルをスタート階調(遷移前階調)として、走査ラインnにおける画像表示期間内に液晶画素が現フレームの画像データの定める透過率となるような温度補償データが格納されており、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG1において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
同様にして、走査ラインG2に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+1用の温度補償テーブル(ROM)15bを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG2において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
同様にして、走査ラインG3に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+2用の温度補償テーブル(ROM)15cを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG3において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
同様にして、走査ラインG4に書き込まれる画像データが検出され、さらに温度センサ11からの温度検出データが得られると、走査ラインn+3用の温度補償テーブル(ROM)15dを選択参照して、該画像データの強調変換処理を施すよう指示される。このとき、強調変換部3は、温度センサ11による検出温度がたとえばT1〜T2のとき、そのT1〜T2のテーブル領域を参照するよう指示される。温度センサ11による検出温度がT2〜T3、T3〜T4、T4〜T5のときも同様にして指示される。そして、その温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、どのような使用環境温度であっても走査ラインG4において入力画像データが定める輝度表示を行うことが可能となる。
このようにして、各走査ラインにおける直前の黒表示期間内での到達階調レベルと現フレームの入力画像データと温度センサ11による検出温度とに応じた温度補償データが液晶コントローラ6に出力されることで、1フレーム分の画像表示が行われる。このとき、画像データの書き込みからたとえば1/2フレーム期間(=8.3msec)後に、再度、走査ラインがx本毎に同時に選択されて黒データの書き込みが行われるが、各走査ラインの黒データが書き込まれる直前の画像表示期間においては、液晶が温度センサ11による検出温度に応じて画像データに対応した所望の透過率に到達応答することとなるため、各走査ライン間で表示輝度差が生じることなく、輝度ムラのない高品位な画像表示が可能となる。
また、図6〜図8で説明したように、走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に書き込まれる(供給される)画像データに対しては、画像表示期間(1/2フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した温度補償テーブル(ROM)10aから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。また、走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる(供給される)画像データに対しては、画像表示期間(1/4フレーム期間)内で、液晶画素が入力画像データの定める目標到達階調(透過率)に到達応答するような書き込み画像データ(強調変換データ)が上述した温度補償テーブル(ROM)10dから求められて、後段の液晶コントローラ6に出力される。
この場合、上述したように、同一階調の入力画像データに対して、走査ライン#1、#N/4+1、#N/2+1、#3N/4+1に供給される書き込み画像データ(強調変換データ)に比べ、走査ライン#N/4、#N/2、#3N/4、#Nに書き込まれる書き込み画像データ(強調変換データ)の方が大きくなる(強調変換度合いは大きい)ことから、上記同様に、各走査ライン(表示ライン)間において同一階調の画像データに対する表示階調輝度を略同一(輝度比が4%以下の範囲)とすることができる。
このように、本実施形態では、到達階調予測部13により、温度センサ11からの温度検出データと、フレームメモリ(FM)12に格納されている1フレーム前の画像データとを基に、到達階調予測テーブル(ROM)14a〜14dが参照され、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベル(予測データ)が走査ライン毎に予測される。この到達階調予測部13からの到達階調レベルと温度センサ11からの温度検出データとを用いて、強調変換部3により、温度補償テーブル(ROM)15a〜15dを参照して、それぞれの走査ラインにおける画像表示期間内に液晶画素が入力画像データの定める透過率となるような温度補償データが液晶コントローラ6に出力されるようにしたので、上述した作用効果に加え、各走査ラインの黒表示期間内に黒(0階調)レベルに到達応答ができない場合であっても、その未到達階調レベルを予測し、これを用いて現フレームの画像データに対する強調変換を行っているため、表示輝度の誤差の発生を抑えて、高品位の画像表示を実現することができる。
ホールド型表示装置であればよく、たとえばマイクロレンズアレイ構造を用いた電気泳動ディスプレイにも適用可能である。また、平面パネル型の液晶表示パネル7を搭載している機器であればよく、パーソナルコンピュータ、テレビ受信機等の身近な機器に限らず、計測機器、医療機器、産業機器全般等にも適用可能である。
本発明の液晶表示装置の実施形態1を説明するための図である。 図1の液晶表示装置における画像データ及び黒データの書き込みタイミングを示すタイミングチャートである。 図1の液晶表示装置における画像データ及び黒データの書き込みタイミングを示す説明図である。 図1の強調変換テーブル(ROM)を単一とし、その強調変換テーブル(ROM)を参照して得られる補正電圧データから各走査ライン毎の補正電圧データを求める場合の構成例を説明するための図である。 図1の強調変換部の強調変換データによる液晶画素の応答波形を説明するための図である。 図1の液晶表示装置における画像データ及び黒データの書き込みタイミングを説明するための図である。 図1の強調変換部の強調変換データにより各走査ライン(表示ライン)間において同一階調の画像データに対する表示輝度が略同一(輝度比が4%以下の範囲)とされることを説明するための液晶画素の応答波形を示す図である。 図1の強調変換部の強調変換データにより各走査ライン(表示ライン)間において同一階調の画像データに対する表示輝度が略同一(輝度比が4%以下の範囲)とされることを説明するための画面輝度分布を示す図である。 液晶画素の温度依存性による応答速度の改善を加味した場合の液晶表示装置の実施形態2を示す図である。 図9の温度補償テーブルの一例を示す図である。 画像データが書き込まれる直前の黒表示において、液晶画素が黒(0階調)に到達応答していない場合について改善した液晶表示装置の実施形態3を示す図である。 図11の到達階調予測テーブルの一例を示す図である。 図11の温度補償テーブルの一例を示す図である。 図11の強調変換部の強調変換データによる液晶画素の応答波形を説明するための図である。 従来の動画像の表示における動きボケの低減方法の一例を示す図である。 従来の動画像の表示における動きボケの低減方法の他の例を示す図である。 従来の液晶表示装置における画像データ及び黒データの書き込みタイミングを説明するための図である。 従来の黒データの書き込み時点における液晶画素の応答到達階調がそれぞれの走査ラインで異なることによる表示輝度の差を説明するための液晶画素の応答波形を示す図である。 従来の黒データの書き込み時点における液晶画素の応答到達階調がそれぞれの走査ラインで異なることによる表示輝度の差を説明するための画面輝度分布を示す図である。
符号の説明
1 ライン検出部(ライン検出手段)
2 制御CPU
3 強調変換部(強調変換手段)
4a〜4d 強調変換テーブル(ROM)
5 黒データ供給部
6 液晶コントローラ(表示制御手段)
7 液晶表示パネル
10a〜10d 温度補償テーブル(ROM)
12 フレームメモリ(FM:フレーム格納手段)
13 到達階調予測部(到達階調予測手段)
14a〜14d 到達階調予測テーブル(ROM)
15a〜15d 温度補償テーブル(ROM)
G1〜GN 走査ライン

Claims (16)

  1. 複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示装置であって、
    連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる表示制御手段と、
    前記画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出するライン検出手段と、
    前記ライン検出手段の検出結果に基づき、前記各走査ラインの画像表示期間において、液晶が前記画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求める強調変換手段とを備え、
    前記各走査ラインにおける表示輝度を略同一とした
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する強調変換データが格納された強調変換テーブルを有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 装置内温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記強調変換手段は、前記温度検出手段による検出結果を基に、前記強調変換データを求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償テーブルを有することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 1フレーム前の画像データが格納されるフレーム格納手段と、
    前記フレーム格納手段に格納されている1フレーム前の画像データを基に、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、その予測した到達階調レベルを前記強調変換手段に与える到達階調予測手段とを備え、
    前記強調変換手段は、前記到達階調レベルを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記到達階調予測手段は、前記1フレーム前の画像データから、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを有することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 装置内温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記到達階調予測手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記1フレーム前の画像データとを基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、
    前記強調変換手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記到達階調レベルとを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記到達階調予測手段は、前記温度検出手段による検出結果を基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを有し、
    前記強調変換手段は、前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償用の強調変換テーブルを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示制御方法であって、
    連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる工程と、
    前記画像データの垂直/水平同期信号に基づいて、その画像データが書き込まれる走査ラインを検出する工程と、
    前記走査ラインの検出結果に基づき、前記各走査ラインの画像表示期間において、液晶が前記画像データの定める透過率に到達するような強調変換データを求める工程とを有し、
    前記各走査ラインにおける表示輝度を略同一とした
    ことを特徴とする液晶表示制御方法。
  10. 前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する強調変換データが格納された強調変換テーブルを参照する工程を有することを特徴とする請求項9に記載の液晶表示制御方法。
  11. 装置内温度を検出する工程と、
    前記装置内温度の検出結果を基に、前記強調変換データを求める工程とを有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示制御方法。
  12. 前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償テーブルを参照する工程を有することを特徴とする請求項11に記載の液晶表示制御方法。
  13. 1フレーム前の画像データが格納される工程と、
    前記格納されている1フレーム前の画像データを基に、各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測し、その予測した到達階調レベルを与える工程と、
    前記到達階調レベルを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める工程とを有する
    ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の液晶表示制御方法。
  14. 前記1フレーム前の画像データから、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを参照する工程を有することを特徴とする請求項13に記載の液晶表示制御方法。
  15. 装置内温度を検出する工程と、
    前記装置内温度の検出結果と前記1フレーム前の画像データとを基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測する工程と、
    前記装置内温度の検出結果と前記到達階調レベルとを基に、現フレームの画像データに対する前記強調変換データを求める工程とを有する
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の液晶表示制御方法。
  16. 前記装置内温度の検出結果を基に、前記各走査ラインの黒表示期間における到達階調レベルを予測するための予測データが格納された到達階調予測テーブルを参照する工程と、
    前記各走査ラインに書き込まれる画像データに対する温度補償用の強調変換データが格納された温度補償用の強調変換テーブルを参照する工程とを有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の液晶表示制御方法。
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