JP2005114941A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液晶コントローラにより連続する複数の走査ラインに対応するスイッチング素子であるTFTが同時にオンされて黒データが書き込まれることにより黒表示が行われるとき、制御CPUにより、画像データ及び黒データをTFTに印加する時間と、各走査ラインにおいて発生する輝度比が識別限界値である4%を超えないように設定された走査ラインの数とに基づき、黒データの液晶表示パネルへの書き込みを制御する。
【選択図】 図4
Description
また、前記同時に黒データを書き込む走査ラインの数である同時黒書き込みライン数xは、
n;全走査ライン数
tB;黒表示期間
tF;1フレーム期間
としたとき、
100−100×(tB−tF/(n+n/x))tB≦4(輝度比:%)
(ここで、tF/(n+n/x)は、前記黒データを前記液晶に書き込む時間である)
の条件を満たしていることを特徴とする。
また、前記画像データ及び前記黒データを前記液晶に書き込む時間は、前記スイッチング素子の充電に必要な時間を上回るように設定されていることを特徴とする。
本発明の液晶表示制御方法は、複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間にスイッチング素子のゲートを2回オンさせ、信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示制御方法であって、連続する複数の走査ラインに対応するスイッチング素子を同時にオンさせて黒データを書き込むことにより黒表示させる工程と、前記画像データ及び前記黒データの前記液晶への書き込みに必要な時間と、各走査ラインにおける表示輝度比が所定の値を超えないように設定された走査ラインの数とに基づき、黒データの書き込みを制御する工程とを有することを特徴とする。
また、前記同時に黒データを書き込む走査ラインの数である同時黒書き込みライン数xは、
n;全走査ライン数
tB;黒表示期間
tF;1フレーム期間
としたとき、
100−100×(tB−tF/(n+n/x))tB≦4(輝度比:%)
(ここで、tF/(n+n/x)は、前記黒データを前記液晶に書き込む時間である)
の条件を満たしていることを特徴とする。
また、前記画像データ及び前記黒データを前記液晶に書き込む時間は、前記スイッチング素子の充電に必要な時間を上回るように設定されていることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、表示制御手段により連続する複数の走査ラインに対応するスイッチング素子が同時にオンされて黒データが書き込まれることで黒表示が行われるとき、制御手段により、画像データ及び黒データの液晶表示パネルへの書き込みに必要な時間と、各走査ラインにおける輝度比が所定の値を超えないように設定された走査ラインの数とに基づき、黒データの書き込みを制御するようにしたので、画像データ及び黒データの書き込み時間(電圧印加時間)を十分に確保することが可能になるとともにと、走査ライン毎に発生する輝度差を低減して、画質の劣化を防止することができる。
図2は、たとえばXGA(1024×768:シングルスキャン)の仕様による場合であって、同時黒書き込みライン数がたとえば4本である場合を示している。
「表示ライン数+表示ライン数/同時黒書き込みライン数」
となっている。
表示ライン数=768本
同時黒書き込みライン数=4本
であるため、
シフトレジスタ13cの数は、768+768/4=960となる。
各セレクタ部13bの出力側には、表示ライン数=768本に相当するゲートバッファ13dが設けられている。
H=16.7/(768+768/4)
となる。そこで、たとえば8.35msec後、すなわち1フレーム期間における50%の期間に黒データを書き込むには、8.35/H後のシフトレジスタ13cが接続されることになる。
図2(c)は、セレクタ部13bを構成する論理回路を示すものであり、説明の都合上、図中最上位に位置しているセレクタ部13bを示している。また、図2(c)に示す論理回路は、1本の表示ラインに相当するものであり、4本の表示ラインに対応させるためには論理回路が4つ必要となるが、いずれも同じ構成であるため、ここではその図示を省略する。
図4(a)はゲートドライバ13の出力を示すものであり、図4(b)はソースドライバ14の出力を示すものである。また、図4(a)は、1フレーム期間;tF=16.7msecの場合を示している。ここでの1フレーム期間は、たとえば60Hzの順次走査における場合である。また、走査ラインG1〜Gnのうち、たとえば走査ラインG1〜G4での画像表示期間はそれぞれT1〜T4(T1>T2>T3>T4)となっている。また、たとえば走査ラインG1〜G4での黒表示期間は、それぞれB1〜B4(B1<B2<B3<B4)となっている。なお、本願明細書において、単に黒表示期間と記載する場合は、最大黒表示期間を指すこととする。
100−100×(tB−tF/(n+n/x))tB≦4(%)・・・(a)
ここで、
x;同時黒書き込みライン数
n;全走査ライン数
tB;黒表示期間
tF;1フレーム期間
である。
なお、(a)式において数字の4(%)は、輝度比を示すものであるが、その詳細は後述する。
図5は、画像データ及び黒データの書き込みタイミングを示す図であり、画像データを1走査ライン毎に順次書き込みするとともに、黒データを複数走査ライン毎に同時書き込みした場合、最大画像表示期間を有する走査ラインと最小画像表示期間を有する走査ラインが隣接して存在することとなる。
図6は、同時黒書き込みライン数を設定する際の輝度比に関わる輝度差の識別限界について説明する図であって、実際に実験して評価した結果である。図6では、縦軸に表示輝度差LogΔIを示し、横軸に背景輝度LogIを示している。
Log(ΔI)=0.93×log(I)−1.3
のような関係にあることが分かる。ここで、表示輝度が500cd/m2 のとき、上記の輝度差ΔIは16.2cd/m2 であり、輝度比は3.2%である。また、表示輝度が100cd/m2 のとき、上記の輝度差ΔIは0.56cd/m2 であり、輝度比は3.6%である。つまり、図6の識別限界のラインの上側が輝度差が識別される領域であり、その下側が輝度差が視聴者に識別されない領域となり、それぞれの領域の境が輝度差の識別限界となる。なお、ここでは、最大3.6%の輝度比が輝度差の識別限界となっているが、これは表示輝度などの要因によって変化するものであり、実際の表示においては輝度比が最大4%以下であれば識別されないことが実験の結果、分かった。
図7(a)は、XGA(1024×768:シングルスキャン)の仕様による場合の実験結果であり、縦軸に最大輝度比(%)を示し、横軸に同時黒書き込みライン数を示し、さらに1フレーム期間の30%の期間を黒表示期間とした時、50%の期間を黒表示期間とした時、70%の期間を黒表示期間とした時をそれぞれ示している。図7(a)より、最大輝度比が上述したたとえば3.6%となるように同時黒書き込みライン数を設定しようとすると、図8(a)に示すように、1フレーム期間の30%の期間を黒表示期間とした時は20、50%の期間を黒表示期間とした時は14、70%の期間を黒表示期間とした時は9であることが分かる。
図9(a)は、XGA(1024×768:シングルスキャン)の仕様による場合の実験結果であり、同時黒書き込みライン数を2以上に設定した場合、通常の液晶表示パネルにおいて必要とされる電圧印加時間である10μsec以上のデータ書き込み時間を確保することが可能となることが分かる。図9(b)は、Full HD(1920×1080:シングルスキャン)の仕様による場合の実験結果であり、同時黒書き込みライン数を2以上に設定した場合、通常の液晶表示パネルにおいて必要とされる電圧印加時間である10μsec以上のデータ書き込み時間を確保することが可能となることが分かる。図9(c)は、Full HD(1920×1080:デュアルスキャン)の仕様による場合の実験結果であり、同時黒書き込みライン数を2以上に設定した場合、通常の液晶表示パネルにおいて必要とされる電圧印加時間である10μsec以上のデータ書き込み時間を確保することが可能となることが分かる。つまり、これらの結果は、同時黒書き込み時のデータ書き込み期間をTFT15aへの必要な充電時間以上とするための同時黒書き込みライン数を示すものであって、それぞれ10μsecに限らず、液晶表示パネルのスイッチング素子の充電に必要な時間を上回るように同時黒書き込みライン数を設定すればよい。
11 黒データ供給部
12 液晶コントローラ
13 ゲートドライバ
14 ソースドライバ
15 液晶表示パネル
15a TFT
G1〜Gn 走査ライン
S1〜Sm 信号ライン
Claims (6)
- 複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示装置であって、
連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる表示制御手段と、
前記画像データ及び前記黒データの前記液晶への書き込みに必要な時間と、各走査ラインにおける表示輝度比が所定の値を超えないように設定された前記走査ラインの数とに基づき、前記表示制御手段による前記黒データの書き込みを制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記同時に黒データを書き込む走査ラインの数である同時黒書き込みライン数xは、
n;全走査ライン数
tB;黒表示期間
tF;1フレーム期間
としたとき、
100−100×(tB−tF/(n+n/x))tB≦4(輝度比:%)
(ここで、tF/(n+n/x)は、前記黒データを前記液晶に書き込む時間である)
の条件を満たしている
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記画像データ及び前記黒データを前記液晶に書き込む時間は、前記スイッチング素子の充電に必要な時間を上回るように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
- 複数の走査ラインと信号ラインとが交差する部分の液晶を順次走査によってオンされるスイッチング素子により駆動させる際、1フレーム期間に前記スイッチング素子のゲートを2回オンさせ、前記信号ラインからの画像データと黒データとを書き込む液晶表示制御方法であって、
連続する複数の前記走査ラインに対応する前記スイッチング素子を同時にオンさせて前記黒データを書き込むことにより黒表示させる工程と、
前記画像データ及び前記黒データの前記液晶への書き込みに必要な時間と、各走査ラインにおける表示輝度比が所定の値を超えないように設定された前記走査ラインの数とに基づき、前記黒データの書き込みを制御する工程とを有する
ことを特徴とする液晶表示制御方法。 - 前記同時に黒データを書き込む走査ラインの数である同時黒書き込みライン数xは、
n;全走査ライン数
tB;黒表示期間
tF;1フレーム期間
としたとき、
100−100×(tB−tF/(n+n/x))tB≦4(輝度比:%)
(ここで、tF/(n+n/x)は、前記黒データを前記液晶に書き込む時間である)
の条件を満たしている
ことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示制御方法。 - 前記画像データ及び前記黒データを前記液晶に書き込む時間は、前記スイッチング素子の充電時間を上回るように設定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の液晶表示制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003347692A JP2005114941A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 液晶表示装置 |
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JP2003347692A JP2005114941A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
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- 2003-10-06 JP JP2003347692A patent/JP2005114941A/ja active Pending
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