JP2001012868A - 加熱炉の温度低下防止用断熱部材及び断熱装置 - Google Patents
加熱炉の温度低下防止用断熱部材及び断熱装置Info
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Abstract
加工するに際して、被加工物の予熱を行う加熱炉から開
口部を介して熱が放散するのを防止するための温度低下
防止用断熱部材。 【解決手段】加熱炉10の開口部13の略上部を覆う上
遮蔽板15と開口部13の略下部を覆う下遮蔽板16と
を設け、その間にワーク11の加工を行うための加工間
隙17を形成し、加工間隙17は水平方向に延伸するよ
うに形成され、レーザ加工用のトーチ14はこの加工間
隙17から加熱炉10内のワーク11の加工を行い、上
遮蔽板15はその両端部に設けられた連結部を介してシ
リンダによって支持され、下遮蔽板16もその両端部に
設けられた連結部を介してシリンダによって支持され、
トーチ14が上下方向に移動する場合には、上遮蔽板1
5及び下遮蔽板16もその動きに合わせて移動する、加
熱炉の温度低下防止用断熱部材。
Description
下防止用断熱部材及び断熱装置に関し、更に詳しくは、
レーザ加工用のトーチ等の加工ヘッドを用いて加工する
に際して、被加工物の予熱を行う加熱炉から開口部を介
して熱が放散するのを防止するための温度低下防止用断
熱部材及び断熱装置に関する。
工機が知られている。例えば、レーザ光によってワーク
の加熱加工を行うレーザ加工機である。レーザ加工機の
使用によりレーザ光がワークの加工部位に照射される
と、これによってその部位が加工温度にまで上昇する。
このような急激な加熱は、ワーク内部に大きな温度勾配
を生じさせ、ワーク内部に大きな応力が生じ、その結
果、ワークにクラックや割れが発生することがある。か
かる事態を回避するためには、例えば図15に示すよう
に、加熱炉130内にワーク131を設置し、レーザ加
工機132によってレーザ光を照射する前に、ワーク1
31を加工温度未満の温度にまで加熱(予熱)し、その
後にレーザ光による加工を施すことが考えられる。図1
5の加工機では、加熱炉130内に設けられた開口部1
33を介してワーク131へのレーザ光の照射が行われ
る。
130の内部は、上述のように高温に保つ必要がある
が、開口部133があるため、そこから輻射熱や加熱さ
れた空気が漏れ出てしまう。このような輻射熱や加熱空
気の漏れは、加熱炉内の温度低下を招き、更には被加工
物の温度低下につながる。このような温度低下が生ずる
と、ワーク内部には好ましくない温度勾配を生じ、ワー
ク内部に応力が生ずることとなる。その結果、ワークに
クラックや割れが発生することとなる。また、このよう
な輻射熱や加熱空気の漏れは、エネルギーの節約という
観点からは好ましいものではない。
に於ける問題点を解決するために為されたものであり、
本発明の目的は、加熱炉の開口部からの熱の放散を防止
するための断熱部材及び断熱装置を提供することであ
る。
下防止用断熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより
加熱下で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉
の前記開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材
であって、該断熱部材は、前記開口部に於ける前記加工
ヘッドの移動範囲以外の部分を覆う遮蔽板を有すること
を特徴とする。このように、加工ヘッドの移動範囲以外
の部分を断熱部材によって覆うことにより、加工ヘッド
による加工を妨げることなく、開口部からの熱の放散を
防止することができる。
熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱部材であって、
前記開口部の上部を覆う上下移動が可能な上遮蔽板と、
前記開口部の下部を覆う上下移動が可能な下遮蔽板とを
備え、前記上遮蔽板と前記下遮蔽板との間に前記加工ヘ
ッドにより前記被加工物の加工を行うための加工間隙が
形成されることを特徴とする。このような上下移動が可
能な上遮蔽板と下遮蔽板とを設けることにより、その間
の加工間隙から加工ヘッドにより被加工物の加工を、開
口部からの熱の放散を防止しながら行うことができる。
記下遮蔽板は、前記加工ヘッドの移動に伴って上下に移
動することを特徴とする。これにより、加工ヘッドが加
工動作中に動いても、上遮蔽板と下遮蔽板との上下移動
により加工間隙を移動させることができ、加工ヘッドの
自由な移動が確保される。
熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱部材であって、
前記開口部を覆う遮蔽板と、該遮蔽板に設けられ前記加
工ヘッドが挿入される挿入口とを備え、前記遮蔽板は前
記加工ヘッドの移動に伴って移動可能であることを特徴
とする。このような構成では、加工ヘッドと共に遮蔽板
も移動するので、加工ヘッドを自由に移動させることが
でき、しかも開口部からの熱の放射を確実に遮蔽するこ
とができる。
熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱部材であって、
前記開口部を覆う遮蔽板と、該遮蔽板に設けられ前記被
加工物の加工部位に沿った形状を有する加工穴を備えた
ことを特徴とする。この構成では、加工穴は被加工物の
加工部位の形状に沿って形成されているので、加工ヘッ
ドによる加工を妨げられることがなく、しかも開口部か
らの熱の放射を確実に遮蔽することができる。
過性の透光材を設けた構成とすることもできる。この場
合には、加工穴からの熱の放射をも防ぐことができるの
で、加熱炉の温度低下を更に確実に防止することができ
る。
熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱部材であって、
前記開口部を覆う遮蔽幕と、該遮蔽幕に設けられた1又
は複数のスリットとを備えたことを特徴とする。この構
成では、加工ヘッドによる被加工物の加工はスリットか
ら行うことができ、しかも開口部からの熱の放射を確実
に遮蔽することができる。
熱部材は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱部材であって、
前記開口部を覆う複数の遮蔽小板を有する遮蔽板を備
え、前記複数の遮蔽小板の間に、前記加工ヘッドにより
前記被加工物の加工を行うための加工間隙が形成される
ことを特徴とする。このような複数の遮蔽小板を設けた
構成では、遮蔽小板の間に被加工物の加工部位の形状に
合わせた加工間隙を形成することができるので、遮蔽板
によって加工ヘッドによる加工を妨げられることがな
く、しかも開口部からの熱の放射を確実に遮蔽すること
ができる。
発明は、前記加工ヘッドがレーザ加工用のトーチである
場合に特に有用である。
は、開口部を介してレーザ加工用のトーチにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、該断熱部材が、前記開口部の前面に設けられたレー
ザ透過性の透光材からなる遮蔽板を有することを特徴と
する。この構成では、レーザ光による加工をレーザ透過
性の遮蔽板を介して行うことができるので、加工に際し
てトーチを自由に動かすことができ、しかも開口部から
の熱の放射を確実に遮蔽することができる。
は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被加工物
の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口部から
の熱の放散を防止するための断熱装置であって、前記加
熱炉内の空気を吸引するブロアポンプと、該ブロアポン
プで吸引された空気を前記開口部の上部から吹き出して
エアーカーテンを形成するためのノズルとを備えたこと
を特徴とする。この構成では、エアーカーテンは、加熱
炉内から吸引した空気を開口部の上部から吹き出すこと
により形成されるので、加熱炉とその外部との間の温度
勾配が緩やかとなり、開口部からの放熱量を減少させる
ことができる。
熱装置は、開口部を介して加工ヘッドにより加熱下で被
加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記開口
部からの熱の放散を防止するための断熱装置であって、
前記加熱炉及び前記加工ヘッドを収納する収納室と、該
収納室の外部から前記加熱炉内に加熱空気を供給する熱
源と、前記収納室を負圧に保つための減圧手段とを備え
たことを特徴とする。この構成では、加熱炉の外部の気
圧が加熱炉内部の気圧より常に低く保たれるため、加熱
炉の外部から低温の空気がその内部に入り込むことが防
止されるので、加熱炉内の温度低下を効果的に防止する
ことができる。
に従って説明する。図1は本発明の一実施形態に係る温
度低下防止用断熱部材の断面図である。本実施形態の断
熱部材は、加熱炉10内のガラス等からなるワーク(被
加工物)11をレーザ加工機12のトーチ14から出力
されるレーザ光を用いて加工するに際して、加熱炉10
の開口部13から放散する熱を遮蔽するためのものであ
る。加熱炉10はワーク11をレーザ加工温度より低い
温度に加熱(予熱)するために使用される。
部を覆う上遮蔽板15と、開口部13の下部を覆う下遮
蔽板16とを有している。上遮蔽板15と下遮蔽板16
との間には、ワーク11の加工を行うための加工間隙1
7が形成されている。図2は上遮蔽板15及び下遮蔽板
16の正面図である。図2に示すように、加工間隙17
は上遮蔽板15と下遮蔽板16との間に形成され、水平
方向に延伸するように形成されている。レーザ加工用の
トーチ14はこの加工間隙17から加熱炉10内のワー
ク11の加工を行う。本実施形態では、上遮蔽板15は
その両端部に設けられた連結部18,18を介してシリ
ンダ19によって支持されている。同様に、下遮蔽板1
6もその両端部に設けられた連結部18,18を介して
シリンダ19によって支持されている。これらの連結部
18及びシリンダ19により、上遮蔽板15及び下遮蔽
板16は上下に移動することが可能となっている。
の加工を行うために横方向に移動する場合には、上遮蔽
板15及び下遮蔽板16を移動させる必要はない。しか
し、トーチ14が上下方向に移動する場合には、上遮蔽
板15及び下遮蔽板16もその動きに合わせて移動させ
ることが必要となる。即ち、トーチ14が上方に移動す
る場合は、上遮蔽板15及び下遮蔽板16も上方に移動
し、トーチ14が下方に移動する場合は、上遮蔽板15
及び下遮蔽板16も下方に移動することとなる。このよ
うな上遮蔽板15及び下遮蔽板16の移動は、トーチ1
4の動きに同期し又はその動きを検知して、例えばコン
ピュータを用いてシリンダ19の動作を制御することに
より行うことができる。
よる加工を行う加工間隙17以外の部分では開口部13
は上遮蔽板15及び下遮蔽板16により覆われているの
で、開口部13から放散する熱を効果的に遮蔽すること
ができる。しかも、トーチ14の動きが妨げられること
もない。
材とその近傍の部分断面図である。また、図4は図3の
断熱部材の正面図である。本実施形態の断熱部材は、図
4に示すように、上遮蔽板15及び下遮蔽板16の加工
間隙17近傍にそれぞれにスライド溝20,20を設け
たことを除いて、図3の実施形態と同様であり、対応す
る要素には同じ符号が付してある。本実施形態では、図
3に示すように、トーチ14にフック21,21が上下
に設けられ、このフック21が前述のスライド溝20に
挿入される。
動する場合には、フック21がスライド溝20内をスラ
イドし、上遮蔽板15及び下遮蔽板16は移動すること
はない。一方、トーチ14が上下方向に移動する場合に
は、上遮蔽板15及び下遮蔽板16はトーチ14に設け
られたフック21により移動することが可能である。本
実施形態に於いても、トーチ14による加工を行う加工
間隙17以外の部分では開口部13は上遮蔽板15及び
下遮蔽板16により覆われているので、開口部13から
放散する熱を効果的に遮蔽することができ、しかも、ト
ーチ14の動きが妨げられることもない。
下防止用断熱部材を示す正面図である。本実施形態の断
熱部材は、遮蔽板30を有し、遮蔽板30の中央部には
挿入口31が形成されている。トーチ14はこの挿入口
31に挿入され、開口部13を介して加熱炉10内のワ
ーク11の加工を行うことになる。本実施形態では、遮
蔽板30はトーチ14が開口部13の四隅に移動した場
合にも開口部13を確実に覆うことができる大きさに設
定されている。
内に挿入されるため、遮蔽板30はトーチ14と共に移
動することができ、しかもトーチ14が開口部13の四
隅に移動した場合にも遮蔽板30が開口部13を確実に
覆っているので、開口部13から放散する熱を効果的に
遮蔽することができる。
下防止用断熱部材を示す正面図である。本実施形態の断
熱部材は、遮蔽板35を有し、この遮蔽板35にはスリ
ット状の加工穴36が設けられている。本実施形態の断
熱部材は加熱炉10の前面に設置され、スリット状の加
工穴36は加熱炉10の開口部13に対面する位置に設
けられ、加熱炉10内の被加工物の加工部位に沿った形
状に形成されている。本実施形態は、被加工物の加工部
位が横方向に同じ高さで直線状に加工される場合に使用
される断熱部材である。本実施形態では、トーチ14が
加工のために移動する部分にのみ加工穴36が形成され
ているので、開口部13から放散する熱を効果的に遮蔽
することができる。
6を4つ設けた場合の実施形態を示しており、対応する
要素には同じ符号が付してある。本実施形態では、被加
工物が例えば立方体で、加工部位がその四周である場合
を示しており、4つの加工穴36はその四周の長方形に
沿った形状に形成されている。本実施形態に於いても、
トーチ14が加工のために移動する部分にのみ加工穴3
6が形成されているので、開口部13から放散する熱を
効果的に遮蔽することができる。
四周である場合の断熱部材の他の実施形態を示してい
る。本実施形態では、図7の4つのスリット状の加工穴
36を一つの連なった加工穴37として形成し、その加
工穴37にはレーザ光透過性の材料からなる透光材38
が設けられている。透光材38の材質は用いるレーザ光
が透過するものであればよく、例えばCO2レーザの場
合には赤外線透過性のZnSe、KCl、NaCl等
を、YAGレーザの場合には可視光透過性のガラスを使
用することができる。透光材38は加工穴37に填め込
んでもよく、また、加工穴37より大きい透光材の板を
加工穴37を覆うように張り付けて形成してもよい。本
実施形態の断熱部材は、加工穴37が透光材38によっ
て遮蔽されているので、図7の場合より更に開口部13
から放散する熱を更に効果的に遮蔽することができる。
下防止用断熱部材を示す正面図である。本実施形態の断
熱部材は、図6の場合と同様に加熱炉10の開口部13
に対面する位置に遮蔽板35を設け、この遮蔽板35に
図6と同様のスリット状の加工穴36を設け、更に覗き
窓39を設けたものである。加工穴36には、図7の実
施形態と同様に、レーザ光透過性の材料からなる透光材
38が設けられている。覗き窓39はレーザ光による加
工の状態を観察するために設けられたものであり、可視
光透過性の透明板40を備えている。覗き窓39はレー
ザ光による加工を行うものではないため、透明板40の
材質は可視光が透過するものであればよい。従って、透
明板40の材質としてガラスを使用することができる。
本実施形態の断熱部材は、図6の実施形態と比較すれ
ば、加工穴36も遮蔽されているので、図6の場合より
更に開口部13から放散する熱を効果的に遮蔽すること
ができる。また、覗き窓39が設けられているため、レ
ーザ加工中に被加工物の加工状態を観察することができ
るという利点を有している。
形態に係る温度低下防止用断熱部材の概念図である。前
述の図1の実施形態では、断熱部材は上遮蔽板15と下
遮蔽板16との2つによって構成されていたが、本実施
形態では、4つの遮蔽小板41a〜41dによって遮蔽
板41が構成されている。そして、これらの遮蔽小板4
1a〜41dの間には、レーザ加工用のトーチ14から
のレーザ光を加熱炉10内のワーク11に照射するため
の加工間隙45が形成される。この加工間隙45は、遮
蔽小板41a〜41dの配置によってその形状を変更す
ることができる。例えば、図10(a)に示す配置で
は、4つの遮蔽小板41a〜41dの間に略十字型の加
工間隙45が形成される。また、図10(b)に示す配
置では、2つの遮蔽小板41a及び41cとを接して配
置し、同様に2つの遮蔽小板41b及び41dとを接し
て配置することにより、横方向に延伸する加工間隙45
が形成される。更に、図10(c)に示す配置では、2
つの遮蔽小板41a及び41bとを接して配置し、同様
に2つの遮蔽小板41c及び41dとを接して配置する
ことにより、縦方向に延伸する加工間隙45が形成され
る。どのような形状の加工間隙45を形成するかは、被
加工物の加工部位の形状によって決められる。
する熱を効果的に遮蔽することができ、しかも、4つの
遮蔽小板41a〜41dの配置によって加工間隙45の
形状を変更することができるので、種々の形状の被加工
物の加工部位の形状に対処することができる。なお、図
10(a)〜(c)では4つの遮蔽小板を設けた場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、3つ以上の複数の遮蔽小板を設けた場合について
適用することができる。
度低下防止用断熱部材を示している。本実施形態の断熱
部材は、加熱炉10の開口部13の上部から吊り下げら
れて開口部13を覆う遮蔽幕50を有している。遮蔽幕
50には複数のスリット51,51…が設けられてい
る。遮蔽幕50の加熱炉10側の面には、例えばアルミ
ニウム蒸着などによる断熱処理が施されている。本実施
形態に於いては、レーザ加工用のトーチ14による加工
は、これらのスリット51を介して行われる。本実施形
態に於いても、開口部13から放散する熱を効果的に遮
蔽することができる。
の温度低下防止用断熱部材を示す。本実施形態の断熱部
材は、加熱炉10の開口部13の前面に設置するための
透光性の材料からなる遮蔽板55を有している。本実施
形態では、遮蔽板55は、前述の図8の透光材38と同
様にレーザ光を透過させるものであればよく、例えばC
O2レーザの場合には赤外線透過性のZnSe、KC
l、NaCl等を、YAGレーザの場合には可視光透過
性のガラスを使用することができる。本実施形態では、
レーザ加工用のトーチ14は自由に移動させることがで
き、しかも、確実に開口部13から放散する熱を遮蔽す
ることができる。
防止用断熱装置を取り付けた加熱炉10の正面図であ
る。本実施形態の断熱装置は、加熱炉10内の加熱され
た空気を吸引するブロアポンプ60と、このブロアポン
プ60によって吸引された加熱空気を開口部13の上部
に導くためのパイプ61と、パイプ61によって送られ
てきた加熱空気を開口部13に吹き出すためのノズル6
2,62…とを有している。本実施形態では、ノズル6
2から吹き出された空気は開口部13にエアーカーテン
を形成し、しかも加熱炉10内の加熱された空気が用い
られているので、加熱炉10とその外部との間の温度勾
配が緩やかとなり、開口部13からの放熱量を減少させ
ることができる。
低下防止用断熱装置の概念図である。本実施形態の断熱
装置は、加熱炉10及びレーザ加工機12を収納する収
納室70と、収納室70の外部に設置された熱風源(図
示せず)と減圧手段としての吸引ポンプ(図示せず)と
を有している。、熱風源はパイプ71を介して加熱炉1
0内に熱風を供給し、吸引ポンプは収納室70をパイプ
72を介して負圧に保つ機能を果たしている。本実施形
態の断熱装置では、収納室70は吸引ポンプによって常
に負圧に保たれているとともに、パイプ71を介して熱
風源から常に熱風が供給されているため、加熱炉10内
には加熱炉10の外部の低温の空気が入ることはない。
従って、加熱炉10内の温度は常に加工温度近傍に保た
れる。しかも、レーザ加工用のトーチ14の移動に対す
る制限もない。
としてレーザ加工用のトーチを使用した場合について説
明したが、本発明は、図8、図9及び図12の実施形態
を除いて、他の加工ヘッドにも適用することができる。
れた本発明の温度低下防止用断熱部材を用いれば、加工
ヘッドによる加工を妨げることなく、開口部からの熱の
放散を防止することができるので、開口部からの放熱量
を減少させることができる。
明の断熱部材では、その間の加工間隙から加工ヘッドに
よる被加工物の加工を行うことができ、従って開口部か
らの熱の放散を大幅に減少させることができる。更に、
上遮蔽板及び下遮蔽板を加工ヘッドの移動に伴って上下
に移動可能とすることにより、加工ヘッドが加工中に動
いた場合でも、上遮蔽板と下遮蔽板との上下移動により
加工間隙を移動させることができ、加工ヘッドの移動を
妨げることなく開口部からの放熱量を減少させることが
できる。
挿入される挿入口を設けた本発明の断熱部材によれば、
加工ヘッドと共に遮蔽板も移動するので、加工ヘッドを
自由に移動させることができ、しかも開口部からの熱の
放射を確実に遮蔽することができる。
工部位に沿った形状を有する加工穴を設けた本発明の断
熱部材では、加工穴は被加工物の加工部位の形状に沿っ
て形成されているので、加工ヘッドによる加工を妨げら
れることがなく、しかも開口部からの熱の放射を確実に
遮蔽することができる。また、加工穴にレーザ透過性の
透光材を設けた構成とすることもでき、この場合には、
加工穴からの熱の放射をも防ぐことができるので、加熱
炉の温度低下を更に確実に防止することができる。
リットを設けた本発明の断熱部材では、加工ヘッドによ
る被加工物の加工は、上記の1又は複数のスリットから
行うことができ、しかも開口部からの熱の放射を、比較
的簡単な構成で確実に遮蔽することができる。
る遮蔽板を備えた本発明の断熱部材では、複数の遮蔽小
板の間に加工ヘッドにより被加工物の加工を行うための
加工間隙が形成されるので、加工ヘッドによる加工を妨
げられることがなく、しかも開口部からの熱の放射を確
実に遮蔽することができる。
過性の透光材で構成した本発明の断熱部材では、レーザ
光による加工をレーザ透過性の透光材を介して行うこと
ができ、しかも開口部の全面を塞いで熱の放射を確実に
防止することができる。
は、加熱炉内の空気を吸引するブロアポンプと、ブロア
ポンプで吸引された空気を前記開口部の上部から吹き出
してエアーカーテンを形成するためのノズルとを備えて
おり、エアーカーテンは加熱炉内から吸引した空気を開
口部の上部から吹き出すことにより形成されるので、加
熱炉とその外部との間の温度勾配が緩やかとなり、開口
部からの放熱量を減少させることができる。
外部から前記加熱炉内に加熱空気を供給する熱源と、前
記収納室を負圧に保つための減圧手段とを備えた本発明
の断熱装置では、加熱炉の外部の気圧が加熱炉内部の気
圧より常に低く保たれるため、加熱炉の外部から低温の
空気がその内部に入り込むことが防止され、従って加熱
炉内の温度低下を効果的に防止することができる。
止用断熱部材の断面図である。
分断面図である。
防止用断熱部材を示す正面図である。
防止用断熱部材を示す正面図である。
場合の実施形態を示す正面図である。
合の断熱部材の他の実施形態を示す正面図である。
防止用断熱部材を示す正面図である。
る加熱炉の温度低下防止用断熱部材の概念図である。
温度低下防止用断熱部材を示す正面図である。
下防止用断熱部材を示す正面図である。
止用断熱装置を取り付けた加熱炉の正面図である。
防止用断熱装置の概念図である。
を示す断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 該断熱部材は、前記開口部に於ける前記加工ヘッドの移
動範囲以外の部分を覆う遮蔽板を有することを特徴とす
る加熱炉の温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項2】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 前記開口部の上部を覆う上下移動が可能な上遮蔽板と、
前記開口部の下部を覆う上下移動が可能な下遮蔽板とを
備え、 前記上遮蔽板と前記下遮蔽板との間に前記加工ヘッドに
より前記被加工物の加工を行うための加工間隙が形成さ
れることを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱部
材。 - 【請求項3】 前記上遮蔽板及び前記下遮蔽板は、前記
加工ヘッドの移動に伴って上下に移動することを特徴と
する請求項2記載の加熱炉の温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項4】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 前記開口部を覆う遮蔽板と、該遮蔽板に設けられ前記加
工ヘッドが挿入される挿入口とを備え、 前記遮蔽板は前記加工ヘッドの移動に伴って移動可能で
あることを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱部
材。 - 【請求項5】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 前記開口部を覆う遮蔽板と、該遮蔽板に設けられ前記被
加工物の加工部位に沿った形状を有する加工穴を備えた
ことを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項6】 前記加工穴には、レーザ透過性の透光材
を設けたことを特徴とする請求項5記載の加熱炉の温度
低下防止用断熱部材。 - 【請求項7】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 前記開口部を覆う遮蔽幕と、該遮蔽幕に設けられた1又
は複数のスリットとを備えたことを特徴とする加熱炉の
温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項8】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱下
で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前記
開口部からの熱の放散を防止するための断熱部材であっ
て、 前記開口部を覆う複数の遮蔽小板を有する遮蔽板を備
え、前記複数の遮蔽小板の間に、前記加工ヘッドにより
前記被加工物の加工を行うための加工間隙が形成される
ことを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項9】 前記加工ヘッドがレーザ加工用のトーチ
である請求項1乃至8の何れかに記載の加熱炉の温度低
下防止用断熱部材。 - 【請求項10】 開口部を介してレーザ加工用のトーチ
により加熱下で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該
加熱炉の前記開口部からの熱の放散を防止するための断
熱部材であって、 該断熱部材が、前記開口部の前面に設けられたレーザ透
過性の透光材からなる遮蔽板を有することを特徴とする
加熱炉の温度低下防止用断熱部材。 - 【請求項11】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱
下で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前
記開口部からの熱の放散を防止するための断熱装置であ
って、 前記加熱炉内の空気を吸引するブロアポンプと、該ブロ
アポンプで吸引された空気を前記開口部の上部から吹き
出してエアーカーテンを形成するためのノズルとを備え
たことを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱装置。 - 【請求項12】 開口部を介して加工ヘッドにより加熱
下で被加工物の加工を行う加熱炉に於ける該加熱炉の前
記開口部からの熱の放散を防止するための断熱装置であ
って、 前記加熱炉及び前記加工ヘッドを収納する収納室と、該
収納室の外部から前記加熱炉内に熱風を供給する熱風源
と、前記収納室を負圧に保つための減圧手段とを備えた
ことを特徴とする加熱炉の温度低下防止用断熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187417A JP2001012868A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 加熱炉の温度低下防止用断熱部材及び断熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187417A JP2001012868A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 加熱炉の温度低下防止用断熱部材及び断熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001012868A true JP2001012868A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16205691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11187417A Pending JP2001012868A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 加熱炉の温度低下防止用断熱部材及び断熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001012868A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013173317A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Pilot Corporation | 筆記具 |
KR101354172B1 (ko) | 2007-10-17 | 2014-01-22 | 주식회사 포스코 | 오븐의 개도 조절용 게이트 장치 |
CN115090981A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-23 | 中机智能装备创新研究院(宁波)有限公司 | 纹路耐磨涂层钎焊制备方法及制备装置 |
-
1999
- 1999-07-01 JP JP11187417A patent/JP2001012868A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101354172B1 (ko) | 2007-10-17 | 2014-01-22 | 주식회사 포스코 | 오븐의 개도 조절용 게이트 장치 |
JP2013173317A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Pilot Corporation | 筆記具 |
CN115090981A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-23 | 中机智能装备创新研究院(宁波)有限公司 | 纹路耐磨涂层钎焊制备方法及制备装置 |
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