JP2001012395A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2001012395A
JP2001012395A JP11179334A JP17933499A JP2001012395A JP 2001012395 A JP2001012395 A JP 2001012395A JP 11179334 A JP11179334 A JP 11179334A JP 17933499 A JP17933499 A JP 17933499A JP 2001012395 A JP2001012395 A JP 2001012395A
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JP
Japan
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fan
fan cover
centrifugal fan
cut
exhaust
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JP11179334A
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English (en)
Inventor
Takao Taruya
隆夫 樽谷
Toshihiro Shudo
敏弘 周藤
Masaki Sasao
雅規 笹尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンカバーの外周部に排気口を形成する電
動送風機において、その抜きくず(ゴミ)による環境へ
の影響や、騒音の増大、吸い込み性能の低下等を改善す
る。 【解決手段】 遠心ファン63を覆うファンカバー65
の外周部に、遠心ファン63から排出される排気風の一
部又は全部を排出する排気口65aを形成して成る電動
送風機5であって、前記ファンカバー外周部の排気口6
5aを形成するに際して、ファンカバー外周部に遠心フ
ァン63の回転方向とは反対側の一辺65bが切り残さ
れた切れ込みを形成して、内側に90゜に満たない角度
で折り曲げられる切り起こし片65cを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気掃除機等に
使用される電動送風機に係わり、特にファンカバーの外
周部に排気口を形成した電動送風機の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ファンカバーの外周部に排気口を形成し
た電動送風機としては、例えば特公平6−100195
号公報等に開示されているような、水分を含んだ空気を
吸引することができる,いわゆるウエットアンドドライ
(WET&DRY)型の電動送風機がある。この電動送
風機は、遠心ファンにより吸い込んだ空気をモータ駆動
部内を通さずにファンカバー外周部に形成した排気口か
ら排出し、遠心ファンとは反対側(後部側)のモータ軸
に取り付けた冷却用ファンによりモータ駆動部を冷却す
るようにしたものである。
【0003】また、従来、電気掃除機等に使用される一
般的な電動送風機は、発熱するモータ駆動部を冷却する
ため、遠心ファンから排出された排気風が、ディフュー
ザとファンカバー内周面でモータ軸方向に方向転換し、
ディフューザ戻り通路を通り、モータフレームに形成さ
れた通風口からブラケット内部を通ってモータ駆動部を
冷却し、ブラケット排気口から外部へ排出されるように
構成されている。よって、遠心ファンから排出された排
気風は、ディフューザ等により十分に整流され、ブラケ
ット内で消音されて、外部へ排出される。
【0004】また、一般的な床移動型の掃除機において
は、掃除機本体に内蔵した電動送風機からの排気を総て
本体背面側等に形成された排気口から外部に排出するよ
うにしている。
【0005】すなわち、床用吸込具等から空気と共に吸
引された塵埃がパイプ及びホースを介して掃除機本体内
に取り込まれ、紙パック等で塵埃を取り除かれた空気が
電動送風機のモータ駆動部を冷却した後、排気口から外
部に排出されることになるが、電動送風機からの排気が
総て排出されるため、かなりの勢いで外部に吹き出され
る。従って、この排気風によって床面や絨毯上に沈滞す
る埃が舞い上がって、部屋中に拡散するという不具合が
生じる。
【0006】このような外部に吹き出される排気風を減
らしたり、集塵効果を上げる等の目的で、従来より、例
えば実公昭39−36553号公報や特公平7−449
11号公報等に開示されているように、掃除機本体に連
結されるホース,パイプ及び吸込具に、吸気流路と共に
電動送風機からの排気を還流する排気流路を形成して成
る電気掃除機が提案されている。
【0007】しかしながら、前述した従来の一般的な電
動送風機を上述した排気環流(循環)式の掃除機に適用
すると、モータ駆動部を冷却することにより温度が上昇
した排気風が循環することになるので、更なる温度上昇
を招き、掃除機本体やホース及びパイプ、そしてモータ
自身も高温化させ、掃除機使用時の不快感や、ひいては
掃除機本体の変形やモータの劣化、破壊等を招く恐れが
あった。
【0008】上記の対策として、前述したウエットアン
ドドライ(WET&DRY)型の電動送風機を用いるこ
とも考えられるが、この場合、冷却用ファンを別途取り
付けることから電動送風機(及び電気掃除機)が大型化
すると共に構造が複雑になり、生産性が大幅に低下し、
コスト高となる問題が生じる。
【0009】そこで、本願出願人は、従来の一般的な電
動送風機におけるファンカバーの外周部に排気口を形成
することにより、遠心ファンから排出される排気風の一
部は従来と同様にしてモータ駆動部冷却用として用い、
残りをモータ駆動部を通さずにファンカバー排気口から
還流用排気流路に排出するようにしたものを提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したウ
エットアンドドライ(WET&DRY)型や排気環流型
のようにファンカバー外周部に排気口を形成する電動送
風機においては、ファンカバープレス時に、排気口部分
をそのまま切り抜き排出することになるので、抜きくず
となり、環境への影響の点からゴミが増加し問題とな
る。また、排気口を一度設定して開けてしまうと、変更
するには、金型の大幅な改造が必要となり、排気口から
排出する風量を調整しにくかった。
【0011】また、遠心ファンから排出される排気風が
ファンカバー外周部の排気口から直接外部に排出される
ことによる騒音の増大や、整流されずに排出されること
による吸い込み性能の低下等の課題も生じる。
【0012】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、ファンカバーの外周部
に排気口を形成する電動送風機において、その抜きくず
(ゴミ)による環境への影響や、騒音の増大、吸い込み
性能の低下等を改善することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、遠心ファンを覆うファンカバ
ーの外周部に、遠心ファンから排出される排気風の一部
又は全部を排出する排気口を形成して成る電動送風機で
あって、前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに
際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向と
は反対側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、内
側に90゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし
片を形成したことを特徴とするものである。
【0014】さらに、遠心ファンとモータフレームとの
間にディフューザを配置して、モータフレームの下流側
にモータ駆動部を内蔵したブラケットを配置し、遠心フ
ァンとディフューザをファンカバーで覆って、遠心ファ
ンから排出される排気風をディフューザとファンカバー
によりモータ駆動部側に方向転換させ、モータフレーム
の通風口からブラケット内を通してモータ駆動部を冷却
すると共に、前記ファンカバーの外周部に、遠心ファン
から排出される排気風の一部を排出する排気口を形成し
て成る電動送風機であって、前記ファンカバー外周部の
排気口を形成するに際して、前記ディフューザのモータ
フレーム側に位置するファンカバー外周部に遠心ファン
の回転方向とは反対側の一辺が切り残された切れ込みを
形成して、内側に90゜に満たない角度で折り曲げら
れ、先端側がディフューザ外周部より内側まで伸ばされ
る切り起こし片を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、遠心ファンを覆うファンカバーの外
周部に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全
部を排出する排気口を形成して成る電動送風機であっ
て、前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際し
て、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の一
辺が切り残された切れ込みを形成して、内側に90゜に
満たない角度で折り曲げられる切り起こし片を形成した
ことを特徴とするものである。
【0016】また、遠心ファンを覆うファンカバーの外
周部に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全
部を排出する排気口を形成して成る電動送風機であっ
て、前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際し
て、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の一
辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に90゜を
越えた角度で折り曲げられる切り起こし片を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0017】また、遠心ファンを覆うファンカバーの外
周部に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全
部を排出する排気口を形成して成る電動送風機であっ
て、前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際し
て、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向とは反
対側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に
90゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし片を
形成したことを特徴とするものである。
【0018】さらに、排気還流式の電気掃除機に用いら
れ、遠心ファンを覆うファンカバーの外周部に、遠心フ
ァンから排出される排気風の一部又は全部をファンカバ
ー位置から前方のホース装着口に向けて形成された還流
用排気流路に排出する排気口を形成して成る電動送風機
であって、前記ファンカバー外周部の排気口を形成する
に際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向
側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に9
0゜を越えた角度で折り曲げられる切り起こし片を形成
すると共に、この切り起こし片の後端側を外方向に、前
端側を内方向に捻れた形状に形成したことを特徴とする
ものである。
【0019】また、排気還流式の電気掃除機に用いら
れ、遠心ファンを覆うファンカバーの外周部に、遠心フ
ァンから排出される排気風の一部又は全部をファンカバ
ー位置から前方のホース装着口に向けて形成された還流
用排気流路に排出する排気口を形成して成る電動送風機
であって、前記ファンカバー外周部の排気口を形成する
に際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向
とは反対側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、
外側に90゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こ
し片を形成すると共に、この切り起こし片の後端側を内
方向に、前端側を外方向に捻れた形状に形成したことを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1、図2は、本願発明による電動送風機
を排気環流式の電気掃除機に適用した一実施形態を示す
全体構成図とその掃除機本体部分の拡大図であり、この
床移動型の掃除機は、掃除機本体1、ホース2、連結パ
イプ3及び床用吸込具4などから構成されている。
【0022】掃除機本体1には、吸引用の電動送風機5
を収容する電動機室6及び紙パック7や微塵フィルタ8
を用いた集塵室9が内蔵されている。
【0023】また、掃除機本体1の背面側には、電動送
風機5の後述するモータ駆動部を冷却してブラケット排
気口から排出される排気風を排気フィルタ10を介して
外部に排出する排気口11が形成されている。
【0024】そして、掃除機本体1の一部、ホース2、
連結パイプ3及び床用吸込具4は流路が二重構造に成っ
ており、吸気流路Aと排気流路Bに分かれ、各部間で連
通するように構成されている。
【0025】すなわち、掃除機本体1の集塵室9や電動
機室6の下部側には、電動送風機5の後述するファンカ
バー外周部の排気口から排出される排気風を環流するた
めの排気流路Bが形成され、この排気流路Bは掃除機本
体1のホース差込口12に装着されるホースジョイント
部20の排気流路Bに連通するようになっている。な
お、上記掃除機本体1下部側の環流用排気流路Bと前述
した掃除機機本体1背面側の排気口11への排気流路と
は隔壁13により区画されている。
【0026】上記ホースジョイント部20は、接続パイ
プ20a,20bが同心円状の二重構造で、吸気流路A
を形成する内側の接続パイプ20a両端が突出した構成
になっており、その一端が紙パック7の取付部7aに差
し込まれると共に、外側の接続パイプ20bにより形成
される排気流路Bが上記本体1側の排気流路Bに連通す
るように構成されている。
【0027】上記接続パイプ20a,20bの他端側に
は二重構造のホース2の一端が取り付けられている。こ
のホース2は、内側にコンジットホースと呼ばれる洗濯
機用排水ホースと同様な可撓性ホース2aが用いられ、
外側には1層2線ホースと呼ばれる導電性(信号線等と
して用いるため)と保形性を有するコイル線21が内装
された一般的な電気掃除機用の可撓性ホース2bが用い
られている。
【0028】上記ホース2は、内側のコンジットホース
2aを内側の接続パイプ20a突出端に装着し接着して
から、外側の1層2線ホース2bを、外側の接続パイプ
20b外表面にネジ式に形成されたリブ22にねじ込む
ようにして装着固定される。このホース2の取付部は筒
状の保護カバー23で覆われる。
【0029】また、上記ホース2の他端は、手元操作用
のグリップ部24に接続パイプ24a,24bを介して
上記と同様にして装着固定されている。すなわち、内側
のコンジットホース2aを内側の接続パイプ24a突出
端に装着し接着してから、外側の1層2線ホース2b
を、外側の接続パイプ24b外表面にネジ式に形成され
たリブ25にねじ込むようにして装着固定される。この
ホース2の取付部も筒状の保護カバー26で覆われる。
【0030】また、連結パイプ3,3はそれぞれ、断面
略円形の吸気流路Aを形成する内側筒状部3aと、この
内側筒状部3aと上部が一体に形成されると共に内側筒
状部3aを覆うようにして排気流路Bを形成する外側筒
状部3bとから構成されている。
【0031】一方、電動送風機5は、図3に示すよう
に、電動機部5aと送風機部5bとから成り、電動機部
5aは、ロータ51やステータ52から成るモータ駆動
部53がモータフレーム54とブラケット55で覆わ
れ、ロータ51の回転軸(モータ軸)56がモータフレ
ーム54とブラケット55に設けられた軸受57,57
に回転自在に支持されている。また、ブラケット55に
は、モータ駆動部53を冷却した排気風が排出される排
気口55aが形成されると共に、ブラシ保持器58が取
り付けられている。このブラシ保持器58内にはコイル
バネ59を介してカーボンブラシ60がセットされ、コ
イルバネ59によりモータ軸56の整流子61に圧接さ
れるように構成されている。
【0032】また、送風機部5bは、モータフレーム5
4から突出するモータ軸56にナット62により固定さ
れた遠心ファン63と、この遠心ファン63とモータフ
レーム54との間に配置され、モータフレーム54に固
定されるディフューザ64とから成り、これらが金属製
のファンカバー65で覆われるように構成されている。
【0033】上記遠心ファン63は、渦巻き状のブレー
ド66とその前後を挟む前面シュラウド67及び後面シ
ュラウド68とから構成されている。前面シュラウド6
7は、その中央部に空気を吸い込む吸込口69が形成さ
れ、この吸込口69から外周部に向かって後面シュラウ
ド68との間隔が漸次狭くなるように形成されており、
外周部に吐出口70が形成されて、前面中央部の吸込口
69から吸い込んだ空気を外周部の吐出口70から放射
方向に排出するように構成されている。
【0034】また、上記ディフューザ64は、ボリュー
トリブを有する羽根付きディフューザで、遠心ファン側
には、遠心ファン63の外周側に遠心ファン63の回転
方向に傾斜した多数のボリュートリブ71が形成されて
いる。一方、モータフレーム側には、遠心ファン63か
ら排出され上記ボリュートリブ71及びファンカバー6
5を介して方向転換された排気風をモータフレーム54
に形成された通風口(図示せず)に導く渦巻き状の案内
リブ72が形成されている(図5参照)。なお、上記デ
ィフューザ64は、遠心ファン63から排出された排気
風を遠心ファン63側からモータフレーム54側に通す
ため、その外周径がファンカバー65の内周径よりも小
さく形成され、それらの間に通風路が形成されるように
構成されている。
【0035】一方、ファンカバー65は、遠心ファン6
3及びディフューザ64の前面及び外周面を覆うように
してモータフレーム54の外周部に装着されるように形
成され、前面側には、遠心ファン63の吸込口69に対
応した吸気孔73が形成されている。なお、ファンカバ
ー65の装着位置の位置決め固定は、ディフューザ64
に上述したようなボリュートリブ71があるので、この
ボリュートリブ71の先端がファンカバー65天面に当
接するまで圧入することにより、容易に位置決め固定す
ることができる。
【0036】上記ファンカバー65の吸気孔73には、
その端縁を遠心ファン63の吸込口69内側まで伸ばし
た筒状部74が形成されている。この筒状部74の周り
には、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)樹脂等か
ら成る環状のシール部材75が装着固定されており、遠
心ファン63の吸込口69端部が摺接するようにして、
遠心ファン63の吐出口70から排出される排気風が遠
心ファン63の前面側から吸込口69に吸い込まれるエ
アショートを防ぐようになっている。
【0037】そして、ファンカバー65の外周部には、
遠心ファン63から吐出された排気風の一部を排出する
ための排気口65aが形成されている。この排気口65
aは、ファンカバー65の外周部において遠心ファン位
置よりも下流側,すなわちディフューザ64のモータフ
レーム54側に形成された渦巻き状の案内リブ72側
に、矩形状のものが等間隔に複数(案内リブ72と同
数)形成されている。
【0038】本実施形態では、これらの排気口65aを
図4〜図6に示すように遠心ファン63の回転方向(図
4では反時計廻り、図5では時計回り)とは反対側の一
辺65bが切り残された切れ込みを形成して、内側に9
0゜に満たない角度(ここでは約10゜〜20゜)でな
だらかに折り曲げられる切り起こし片65cを形成する
ことにより実現している。
【0039】また、各切り起こし片65cの先端側は、
図5,図6に示すように、ディフューザ64の外周部よ
り内側まで伸びて、ディフューザ64の対応する案内リ
ブ72の先端部と係合するように接触している。これに
より、ディフューザ64の案内リブ72が渦巻き状にフ
ァンカバー65の内周壁まで連続したようになる。
【0040】このように構成することにより、切り起こ
し片65cがディフューザ64の戻り通路を形成する案
内リブ72の役割を果たし、ディフューザ64戻り通路
の案内リブ72の代わりとなる。従って、ディフューザ
64側の案内リブ72をファンカバー65内周壁に接触
するまで伸ばさなくても良くなるので、ディフューザ成
型材料を削減できると共に成型が容易となる。また、図
6に示すように、樹脂で成型されるディフューザ64の
案内リブ72よりも金属製薄板で形成されるファンカバ
ー65の材厚の方が薄いので、送風効率も向上する。
【0041】なお、上記のように切り起こし片65cの
先端と案内リブ72の先端が連続的に接触しているのが
最も効果的であるが、接触していなくても一定の効果は
得られる。さらに、切り起こし片65cの先端側がディ
フューザ64の外周部より内側まで伸ばされているか否
かに係わらず、切り起こしによって排気口65aを形成
することにより、抜きくずが生じなくなり、ゴミの発生
による環境への影響が無くなると共に、従来、抜きくず
となっていた切り起こし片65cを有効利用することに
より以下のような作用効果が得られる。
【0042】すなわち、切り起こし片65cの切り起こ
し角度を調整することにより、排気口65aから排出す
る風量の調整が容易となる。特に、本実施形態のよう
に、排気風の一部をモータ駆動部53の冷却に用い、残
りを吸込具4側に環流する排気環流式の掃除機に用いた
場合、冷却用と環流用の排気風を簡単に調整できる。ま
たファンカバー65外部へ排出する排気風と、モータ駆
動部53へ排出する排気風を整流することができるの
で、送風効率も向上する。さらに、切り起こし片65c
が防音壁の役割をして、遠心ファン63から排出される
排気風によって生じる風切り音等が直接ファンカバー6
5外へ排出されないので、騒音も低減できる。
【0043】また、上記の電動送風機5が掃除機本体1
の電動機室6に取り付けられるときには、図2に示すよ
うに、ファンカバー65の前面側外周縁がゴム等の軟質
材で形成されたモータクッション14で密着保持される
ので、ファンカバー65外周部に上述したように形成さ
れた排気口65aがモータクッション14で塞がれるこ
とはなく、また、排気口65aから排出された排気風が
ファンカバー65の前側に廻ってエアショートを起こす
こともないので、従来からのモータクッション14をそ
のまま用いることができる。
【0044】さて、上記のように構成された電動送風機
5を内蔵した排気環流式掃除機(図1)の使用時には、
遠心ファン63の回転による電動送風機5の吸引によっ
て、床用吸込具4から吸い込んだ塵埃の混じった空気が
連結パイプ3の吸気流路A、ホース2の吸気流路Aを通
って図2に示すように掃除機本体1内に取り込まれる。
本体1内では、紙パック7で塵埃が取り除かれ、更に微
塵フィルタ8を介して清浄化された空気が電動送風機5
に吸引される。
【0045】電動送風機5内では、遠心ファン63の前
面中央部の吸込口69から吸引された空気が、外周部の
吐出口70から放射方向に排出されるが、ディフューザ
64のボリュートリブ71,71間を通り、ファンカバ
ー65の外周部内面に当たって、ディフューザ64の案
内リブ72方向に方向転換させられる。
【0046】ディフューザ64の案内リブ72に対応す
るファンカバー65の外周部には、上述したような切り
起こし片65cを有する排気口65aが形成されている
ので、ここで排気風の一部が図2に矢印で示すように排
気口65aからファンカバー65外へ排出される。
【0047】残りの排気風は、ファンカバー65の切り
起こし片65c及びディフューザ64の案内リブ72に
沿ってモータフレーム54の通風口に導かれ、通風口か
らブラケット55内部を通ってモータ駆動部53を冷却
し、ブラケット排気口55aから排出されて、本体1背
面側の排気口11から外部へ排出される。
【0048】一方、ファンカバー65外周部の排気口6
5aから排出された排気風は、掃除機本体1の下部側に
形成された排気流路Bに環流され、ホース2の排気流路
B、連結パイプ3の排気流路Bを通って、床用吸込具4
に環流し、この排気風により舞い上げられた塵埃及び新
たに吸引される外気と共に、再び連結パイプ3の吸気流
路Aへと循環することになる。
【0049】このように、電動送風機5からの排気風の
一部が、ファンカバー65の外周部に形成された排気口
65aから掃除機本体1下部側に形成された排気流路B
に直接環流されるため、発熱するモータ駆動部53を通
ることなく、温度が低い状態のままで排気風を循環させ
ることができる。これにより、ホース2やパイプ3の表
面温度を安全な温度に維持することができるため、使用
者が違和感や異常を感じたり、ホース2やパイプ3など
の樹脂部品の耐熱や寿命、掃除機本体1の変形や電動送
風機5の劣化、破壊などの問題が生じなくなる。
【0050】以上のように、従来と同様にしてブラケッ
ト55内を通る排気風はモータ駆動部53の冷却に用
い、ファンカバー排気口65aから排出される排気風は
掃除機本体1の下部側に形成された排気流路B、ホース
2及びパイプ3の排気流路Bを介して床用吸込具4に環
流され、床面に吹き付け、ゴミを浮き上がらせて吸い込
むことにより、集塵効率を向上することができる。ま
た、この還流排気はブラケット55内を通らないので、
カーボンブラシ60と整流子61の接触によって発生す
るカーボン粉も含まれず、各排気流路Bや床面等がカー
ボン粉で汚れるような不具合も生じない。
【0051】また、従来の一般的な電動送風機のファン
カバーを改造するだけで、排気環流式掃除機に最適な電
動送風機5を実現できるので、従来のウエットアンドド
ライ(WET&DRY)型を用いるのに比べて、小型軽
量化、低コスト化、高生産性を実現できる。
【0052】また、循環用と冷却用の排気風を完全には
区別していないので、ファンカバー65の排気口65a
のトータル面積や切り起こし片65cの切り起こし角度
を調整するだけで、それらの比率を容易に変更できるた
め、集塵効率や排気風温度を簡単に調整でき、様々な要
求の電動送風機や電気掃除機に対応できる。
【0053】また、ファンカバー65外周部の排気口6
5aを遠心ファン位置よりも下流側に形成したことによ
る効果としては、遠心ファン63から排出された排気風
が直接ファンカバー65外部へ排出されずに、ディフュ
ーザ64とファンカバー65内周面とにより形成される
通路により動圧を静圧に変換した後に、ファンカバー6
5外部へ排出される排気風とモータ駆動部53を冷却す
る排気風とに分かれるので、モータ駆動部53を冷却す
る風量を十分確保できると共に、動圧を静圧に変換する
ことにより真空度が向上し、吸込効率の高効率化を実現
できる効果もある。また、遠心ファン63の回転に伴
い、遠心ファン63のブレード66とディフューザ64
のボリュートリブ71とが交差する際に、騒音が発生す
るが、ファンカバー65外周部の排気口65aを遠心フ
ァン位置よりも下流側に形成しており、排気口65aと
騒音の発生源との位置がずれているので、騒音が直接外
部へ排出されず、騒音を抑制することができる効果もあ
る。
【0054】図7〜図9は本願発明の第2の実施形態を
示す要部構成図であり、他の構成は前記第1の実施形態
と同様なものである。
【0055】本実施形態では、ファンカバー65外周部
の排気口65aを、遠心ファン63の回転方向(図7、
図8の反時計廻り)側の一辺65dが切り残された切れ
込みを形成して、内側に90゜に満たない角度(ここで
は約10゜〜20゜)で折り曲げられる切り起こし片6
5eを形成することにより実現している。これにより、
図8に示すように、切り起こし片65eの傾斜方向がデ
ィフューザ64のボリュートリブ71の傾斜方向と同様
になる。
【0056】このように構成することにより、前記実施
形態においてディフューザ64の戻り通路用案内リブ7
2の代わりとなることによる作用効果を除き、ほぼ同様
な作用効果が得られる。
【0057】すなわち、切り起こしによって排気口65
aを形成することにより、抜きくずが生じなくなり、環
境への影響が無くなると共に、従来、抜きくずとなって
いた切り起こし片65eを有効利用して、その切り起こ
し角度を調整することにより、排気口65aから排出す
る風量の調整が容易となる。特に、前記図1や図2に示
したような、排気風の一部をモータ駆動部53の冷却に
用い、残りを吸込具4側に環流する排気環流式の掃除機
に用いた場合、冷却用と環流用の排気風を簡単に調整で
き、またファンカバー65外部へ排出する排気風と、モ
ータ駆動部53へ排出する排気風を整流することができ
るので、送風効率も向上する。また、切り起こし片65
eが防音壁の役割をして、遠心ファン63から排出され
る排気風によって生じる風切り音等が直接ファンカバー
65外へ排出されないので、騒音も低減できる。
【0058】図10〜図12は本願発明の第3の実施形
態を示す要部構成図であり、他の構成は前記第1の実施
形態と同様なものである。
【0059】本実施形態では、ファンカバー65外周部
の排気口65aを、遠心ファン63の回転方向(図1
0、図11の反時計廻り)側の一辺65dが切り残され
た切れ込みを形成して、前記実施形態とは逆に外側に9
0゜を越えた角度(ここでは約180゜)で折り曲げら
れる切り起こし片65fを形成することにより実現して
いる。これにより、図11に示すように、切り起こし片
65fの傾斜方向がディフューザ64のボリュートリブ
71の傾斜方向とほぼ同様になる。また、図12に拡大
して示すように、排気口65aにおいて排気風が当たる
部分となる切り起こし片65fの屈曲部65gは、ファ
ンカバー材厚分の切断された方形形状ではなく、材厚の
2倍以上の直径のR形状なり、丸みを帯びたものとな
る。
【0060】このように構成することで、前記実施形態
同様、切り起こしによって排気口65aを形成すること
により、抜きくずが生じなくなり、環境への影響が無く
なると共に、従来、抜きくずとなっていた切り起こし片
65fを有効利用して、ファンカバー排気口65aから
排出される排気風が整流されるので、吸い込み性能を向
上できる。さらに、遠心ファン63から排出された排気
風がファンカバー排気口65aから出るときには、排気
口65aのファン回転方向側の一辺部分で風路分断され
るために最も大きな騒音を発生するが、その部分がファ
ンカバー材厚分の方形形状ではなく、材厚の2倍以上の
直径のR形状となるため騒音を低減できる。
【0061】図13〜図15は本願発明の第4の実施形
態を示す要部構成図であり、他の構成は前記第1の実施
形態と同様なものである。
【0062】本実施形態では、ファンカバー65外周部
の排気口65aを、遠心ファン63の回転方向(図1
3、図14の反時計廻り)と反対側の一辺65bが切り
残された切れ込みを形成して、外側に90゜に満たない
角度(ここでは約30゜ぐらい)で折り曲げられる切り
起こし片65hを形成することにより実現している。こ
れにより、図14に示すように、切り起こし片65hの
傾斜方向がディフューザ64のボリュートリブ71の傾
斜方向とほぼ同様になる。
【0063】このように形成しても、前記実施形態同
様、切り起こしよって排気口65aを形成することによ
り、抜きくずが生じなくなり、環境への影響が無くなる
と共に、従来、抜きくずとなっていた切り起こし片65
hを有効利用して、ファンカバー排気口65aから排出
される排気風が整流されるので、吸い込み性能を向上で
きる。さらに、切り起こし片65hが防音壁の役割をし
て、遠心ファン63から排出される排気風によって生じ
る風切り音等が直接ファンカバー65外へ排出されない
ので、騒音も低減できる。また、上記の第3の実施形態
のものに比べて、折り曲げ角度が小さいので、加工が簡
単に済む。
【0064】図16は、上記第4の実施形態のものを前
記第2図に示したような排気環流式掃除機に適用する際
に更なる改良を加えたものである。
【0065】ここでは、上記第4の実施形態と同様に外
側に90゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし
片65hの後端側65iを内方向に、前端側65jを外
方向に捻れた形状に形成したものである。
【0066】このように構成することにより、ファンカ
バー65の排気口65aから排出された排気風は上記の
ように捻れた形状に形成された切り起こし片65hによ
り、図16に矢印で示すように、掃除機本体1の下部側
に形成された環流用排気流路Bの流路方向に滑らかに誘
導され、排気還流式の掃除機本体1において排気風のホ
ース差込口13側への滑らかな誘導が実現できるので、
送風ロスや騒音の低減を図ることができる。
【0067】このような作用効果は、前記第3の実施形
態のものでも実現できる。すなわち、前記図10〜図1
2に示したように外側に90゜を越えた角度で折り曲げ
られる切り起こし片65fの場合は、上記とは逆になる
ので、その後端側を外方向に、前端側を内方向に捻れた
形状に形成することにより上記と同様な作用効果が得ら
れる。
【0068】なお、上述してきた各実施形態において
は、本願発明を、吸引された排気風の一部をモータ駆動
部冷却用に、残りを環流用に用いる電動送風機に適用し
た場合について説明したが、吸引と冷却を独立させたウ
エットアンドドライ(WET&DRY)型の電動送風機
に適用することも可能であり、さらには、排気環流式掃
除機以外の電気掃除機に用いられる電動送風機に適用し
ても一定の効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、ファン
カバー外周部の排気口を形成するに際して、ファンカバ
ー外周部に遠心ファンの回転方向とは反対側の一辺が切
り残された切れ込みを形成して、内側に90゜に満たな
い角度で折り曲げられる切り起こし片を形成したことに
より、抜きくずが生じなくなり、ゴミの発生による環境
への影響を防ぐことができる。また、これを有効利用し
て、切り起こし片の切り起こし角度を調整することによ
り、排気口から排出する風量の調整が容易となる。特
に、排気風の一部をモータ駆動部の冷却に用い、残りを
吸込具側に環流する排気環流式の掃除機に用いた場合、
冷却用と環流用の排気風を簡単に調整でき、またファン
カバー外部へ排出する排気風と、モータ駆動部へ排出す
る排気風を整流することができるので、送風効率が向上
する。また、遠心ファンから直接外部に排気されず、切
り起こし片が防音壁の役割をするため、騒音も低減でき
る。
【0070】さらに、ディフューザのモータフレーム側
に位置するファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向
とは反対側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、
内側に90゜に満たない角度で折り曲げられ、先端側が
ディフューザ外周部より内側まで伸ばされる切り起こし
片を形成したことにより、この切り起こし片がディフュ
ーザ戻り通路の案内リブの役割を果たせるので、ディフ
ューザ戻り通路の案内リブの代わりとなる。従って、デ
ィフューザ側の案内リブをファンカバーまで伸ばさなく
ても良くなるので、ディフューザ成型材料を削減できる
と共に成型が容易となり、また、ディフューザの案内リ
ブよりもファンカバー材厚の方が薄いので、送風効率も
向上する。
【0071】また、ファンカバー外周部の排気口を形成
するに際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転
方向側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、内側
に90゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし片
を形成することによっても、上記同様、抜きくずが生じ
なくなり、ゴミの発生による環境への影響を防ぐことが
できる。また、これを有効利用して切り起こし片の切り
起こし角度を調整することにより、排気口から排出する
風量の調整が容易となる。この構成でも、排気風の一部
をモータ駆動部の冷却に用い、残りを吸込具に環流する
排気環流式の掃除機に用いた場合、冷却用と環流用の排
気風を簡単に調整でき、またファンカバー外部へ排出す
る排気風と、モータ駆動部へ排出する排気風を整流する
ことができるので、送風効率も向上する。また、遠心フ
ァンから直接外部に排気されず、切り起こし片が防音壁
の役割をするため、騒音も低減できる。
【0072】一方、ファンカバー外周部の排気口を形成
するに際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転
方向側の一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側
に90゜を越えた角度で折り曲げられる切り起こし片を
形成することによっても、上記同様、抜きくずが生じな
くなり、ゴミの発生による環境への影響を防ぐことがで
きる。また、ファンカバー排気口から排出される排気風
は、外側に90゜を越えた角度で折り曲げられる切り起
こし片により整流されるので、吸い込み性能を向上でき
る。さらに、遠心ファンから排出された排気風がファン
カバー排気口から出るときに、排気口のファン回転方向
側の一辺部分で風路分断されるために最も大きな騒音を
発生するが、その部分がファンカバー材厚分の方形形状
ではなく、材厚の2倍以上の直径のR形状となるため、
騒音を低減できる。
【0073】また、ファンカバー外周部の排気口を形成
するに際して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転
方向とは反対側の一辺が切り残された切れ込みを形成し
て、外側に90゜に満たない角度で折り曲げられる切り
起こし片を形成することによっても、上記同様、抜きく
ずが生じなくなり、ゴミの発生による環境への影響を防
ぐことができる。また、ファンカバー排気口から排出さ
れる排気風は、外側に90゜に満たない角度で折り曲げ
られる切り起こし片により整流されるので、吸い込み性
能を向上できる。さらに、遠心ファンから排出される排
気風による騒音が直接外部へ放出されず、切り起こし片
が防音壁の役割をするため、騒音を低減できる。また、
上記に比べて、折り曲げ角度が小さいので、加工が簡単
に済む。
【0074】さらに、排気還流式の電気掃除機に用いら
れ、遠心ファンを覆うファンカバーの外周部に、遠心フ
ァンから排出される排気風の一部又は全部をファンカバ
ー位置から前方のホース装着口に向けて形成された還流
用排気流路に排出する排気口を形成して成る電動送風機
であって、ファンカバー外周部の排気口を形成するに際
して、ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の
一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に90゜
を越えた角度で折り曲げられる切り起こし片を形成する
と共に、この切り起こし片の後端側を外方向に、前端側
を内方向に捻れた形状に形成することにより、ファンカ
バーの排気口から排出された排気風は上記のように捻れ
た形状に形成された切り起こし片により環流用排気流路
の流路方向に滑らかに誘導され、排気還流式の掃除機本
体において排気風のホース差込口側への滑らかな誘導が
実現できるので、送風ロスや騒音の低減を図ることがで
きる。
【0075】また、上記と同様なもので、ファンカバー
外周部の排気口を形成するに際して、ファンカバー外周
部に遠心ファンの回転方向とは反対側の一辺が切り残さ
れた切れ込みを形成して、外側に90゜に満たない角度
で折り曲げられる切り起こし片を形成すると共に、この
切り起こし片の後端側を内方向に、前端側を外方向に捻
れた形状に形成することによっても、上記同様、ファン
カバーの排気口から排出された排気風は上記のように捻
れた形状に形成された切り起こし片により排気流路の流
路方向に滑らかに誘導され、排気還流式の掃除機本体に
おいて排気風のホース差込口側への滑らかな誘導が実現
できるので、送風ロスや騒音の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による電動送風機を排気環流式掃除機
に適用した第1の実施形態を示す全体構成図であり、ホ
ースの途中部分は図示の都合上省略している。
【図2】上記図1の掃除機本体部分の拡大断面図。
【図3】上記実施形態における電動送風機の構成を示す
半断面図。
【図4】上記電動送風機のファンカバーを示す図で、
(a)は一部切欠き正面図、(b)は一部切欠き側面
図。
【図5】上記電動送風機のファンカバーとディフューザ
の関係を示すため一部を断面で示した背面図。
【図6】上記図5の要部拡大断面図。
【図7】本願発明の第2の実施形態の要部を示す図で、
(a)は電動送風機のファンカバーの一部切欠き正面
図、(b)はその一部切欠き側面図。
【図8】同じく、電動送風機に装着されたファンカバー
前面部分を切除して示した正面図。
【図9】上記図8の要部拡大断面図。
【図10】本願発明の第3の実施形態の要部を示す図
で、(a)は電動送風機のファンカバーの一部切欠き正
面図、(b)はその一部切欠き側面図。
【図11】同じく、電動送風機に装着されたファンカバ
ー前面部分を切除して示した正面図。
【図12】上記図11の要部拡大断面図。
【図13】本願発明の第4の実施形態の要部を示す図
で、(a)は電動送風機のファンカバーの一部切欠き正
面図、(b)はその一部切欠き側面図。
【図14】同じく、電動送風機に装着されたファンカバ
ー前面部分を切除して示した正面図。
【図15】上記図14の要部拡大断面図。
【図16】上記第4の実施形態のものに更に改良を加え
て排気環流式の掃除機本体に内蔵した構成と作用を示す
図。
【符号の説明】
1 掃除機本体 2 ホース 3 連結パイプ 4 床用吸込具 5 電動送風機 6 電動機室 9 集塵室 11 本体排気口 12 ホース装着口 53 モータ駆動部 54 モータフレーム 55 ブラケット 55a ブラケット排気口 56 モータ軸 63 遠心ファン 64 ディフューザ 65 ファンカバー 65a ファンカバー排気口 65c,65e,65f,65h 切り起こし片 69 吸込口 70 吐出口 71 ボリュートリブ 72 案内リブ 73 吸気孔 A 吸気流路 B 排気流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/66 F04D 29/66 N (72)発明者 笹尾 雅規 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B006 FA02 3H033 AA02 BB02 BB06 BB20 CC03 EE06 EE19 3H034 AA02 AA13 BB02 BB06 BB20 CC03 DD12 DD25 EE06 EE18 3H035 DD03 DD05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心ファンを覆うファンカバーの外周部
    に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全部を
    排出する排気口を形成して成る電動送風機であって、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向とは反対側
    の一辺が切り残された切れ込みを形成して、内側に90
    ゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし片を形成
    したことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】 遠心ファンとモータフレームとの間にデ
    ィフューザを配置して、モータフレームの下流側にモー
    タ駆動部を内蔵したブラケットを配置し、遠心ファンと
    ディフューザをファンカバーで覆って、遠心ファンから
    排出される排気風をディフューザとファンカバーにより
    モータ駆動部側に方向転換させ、モータフレームの通風
    口からブラケット内を通してモータ駆動部を冷却すると
    共に、前記ファンカバーの外周部に、遠心ファンから排
    出される排気風の一部を排出する排気口を形成して成る
    電動送風機であって、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    前記ディフューザのモータフレーム側に位置するファン
    カバー外周部に遠心ファンの回転方向とは反対側の一辺
    が切り残された切れ込みを形成して、内側に90゜に満
    たない角度で折り曲げられ、先端側がディフューザ外周
    部より内側まで伸ばされる切り起こし片を形成したこと
    を特徴とする電動送風機。
  3. 【請求項3】 遠心ファンを覆うファンカバーの外周部
    に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全部を
    排出する排気口を形成して成る電動送風機であって、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の一辺が
    切り残された切れ込みを形成して、内側に90゜に満た
    ない角度で折り曲げられる切り起こし片を形成したこと
    を特徴とする電動送風機。
  4. 【請求項4】 遠心ファンを覆うファンカバーの外周部
    に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全部を
    排出する排気口を形成して成る電動送風機であって、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の一辺が
    切り残された切れ込みを形成して、外側に90゜を越え
    た角度で折り曲げられる切り起こし片を形成したことを
    特徴とする電動送風機。
  5. 【請求項5】 遠心ファンを覆うファンカバーの外周部
    に、遠心ファンから排出される排気風の一部又は全部を
    排出する排気口を形成して成る電動送風機であって、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向とは反対側
    の一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に90
    ゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし片を形成
    したことを特徴とする電動送風機。
  6. 【請求項6】 排気還流式の電気掃除機に用いられ、遠
    心ファンを覆うファンカバーの外周部に、遠心ファンか
    ら排出される排気風の一部又は全部をファンカバー位置
    から前方のホース装着口に向けて形成された還流用排気
    流路に排出する排気口を形成して成る電動送風機であっ
    て、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向側の一辺が
    切り残された切れ込みを形成して、外側に90゜を越え
    た角度で折り曲げられる切り起こし片を形成すると共
    に、この切り起こし片の後端側を外方向に、前端側を内
    方向に捻れた形状に形成したことを特徴とする電動送風
    機。
  7. 【請求項7】 排気還流式の電気掃除機に用いられ、遠
    心ファンを覆うファンカバーの外周部に、遠心ファンか
    ら排出される排気風の一部又は全部をファンカバー位置
    から前方のホース装着口に向けて形成された還流用排気
    流路に排出する排気口を形成して成る電動送風機であっ
    て、 前記ファンカバー外周部の排気口を形成するに際して、
    ファンカバー外周部に遠心ファンの回転方向とは反対側
    の一辺が切り残された切れ込みを形成して、外側に90
    ゜に満たない角度で折り曲げられる切り起こし片を形成
    すると共に、この切り起こし片の後端側を内方向に、前
    端側を外方向に捻れた形状に形成したことを特徴とする
    電動送風機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004108317A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
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