JP2001011473A - メソカーボンマイクロビーズの製造方法 - Google Patents

メソカーボンマイクロビーズの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼成品の解砕または粉砕時のチッピングを防止
でき、微粉末の発生を低減でき、またTI、QI、VM
量も目標値が得られやすいるメソカーボンマイクロビー
ズを得ることができる。リチウムイオン二次電池炭素負
極材用として、微粉末の少ない焼成品、さらには微粉末
の少ない黒鉛化品を得ることができる。 【解決手段】ピッチの熱処理により生成し、ピッチマト
リックスから分離されたメソカーボンマイクロビーズ
に、300〜350℃の温度での熱処理を加え、冷却し
た後、さらに300〜350℃の温度での熱処理を少な
くとも1回加えてメソカーボンマイクロビーズを製造す
る。このメソカーボンマイクロビーズを焼成、さらには
黒鉛化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メソカーボンマイ
クロビーズ、メソカーボンマイクロビーズ焼成品および
メソカーボンマイクロビーズ黒鉛化品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メソカーボンマイクロビーズ(メソフェ
ーズ小球体、球晶とも称す。)は、石油・石炭系ピッチ
類を熱処理した際に、350〜450℃付近でピッチ
(ピッチマトリックス)中に生成する粒径が数μm〜数
十μmの光学的異方性を有する微小球体である。ピッチ
マトリックス中のメソカーボンマイクロビーズは、沈降
分離、遠心分離、濾過分離等により、あるいはピッチマ
トリックスを溶媒に溶解して抽出除去することにより分
離される。
【0003】分離されたメソカーボンマイクロビーズ
は、上記のように球形の黒鉛類似構造を有しており、高
密度・高強度の炭素材用原料として極めて優れた特徴を
有している。このメソカーボンマイクロビーズは、その
ままで使用することもできるが、自己焼結性を有するこ
とから、これを700℃〜1200℃程度の温度で焼成
(炭化)さらには必要に応じて2000℃〜3000℃
の温度で黒鉛化した後使用される。特に黒鉛化品は、リ
チウムイオン二次電池の負極用活性物質などとして好適
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなメソカーボ
ンマイクロビーズの焼成、黒鉛化による炭素材料の製造
では、焼成時に自己焼結性を有するメソカーボンマイク
ロビーズが強固に融着するため、製品仕様として適した
粒度とするには強い解砕または粉砕処理を必要とし、通
常、黒鉛化前の焼成品に解砕または粉砕処理を施してい
る。
【0005】焼成により強固に融着したメソカーボンマ
イクロビーズ粒子を解砕または粉砕する際には、粒子本
体が割れ(チッピング)、微粉末(たとえば0.5μm
程度)発生するという問題点がある。たとえば微粉末量
が多い黒鉛化品をリチウムイオン二次電池の負極活性物
質として使用した場合には、比表面積の増加、嵩密度お
よび充填率の低下等により、電池容量が上がらないとい
う問題点があった。上記微粉末量を低減するにはふるい
分級等による微粉末の除去を行えばよいが、粒度調整は
黒鉛化品の歩留り低下をもたらし、製造コスト高を招
く。
【0006】このような問題を解決するものとして、ピ
ッチマトリックスから分離したメソカーボンマイクロビ
ーズを乾燥(低沸点溶媒除去)した後、700℃〜12
00℃程度の温度で焼成するに先立って、この炭化焼成
温度よりも低温で、たとえば約50℃でのエージング処
理する方法が知られている。しかしながらこのエージン
グ処理は、その効果を得るまでに約5ヶ月を要するた
め、黒鉛化品製造までの製造時間が長くなるといった問
題がある。
【0007】本出願人も、上記問題について検討し、先
に、ピッチ中から分離したメソカーボンマイクロビーズ
を1000℃以上で焼成するに先立って、不活性雰囲気
下、400℃〜500℃で熱処理することを提案してい
る(特開平7−169458号)。この方法によれば、
上記チッピングを低減して微粉末量を低減することがで
きる。しかしながら400〜500℃での熱処理によ
り、メソカーボンマイクロビーズを構成する芳香族炭化
水素の重縮合反応が促進され、熱処理品のトルエン不溶
分(TI)、キノリン不溶分(QI)が目標値より高く
なる傾向にあり、揮発分(VM)が目標値より低くなる
傾向にあり、ユーザースペックをはずれやすい。TI、
QI、VMの目標値は、それぞれTI:97〜99重量
%程度、QI:89〜93重量%程度、VM:8.0〜
11.0重量%程度が適切と考えられている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な従来技術に鑑みて、焼成品を解砕または粉砕する際に
チッピングが少なく、微粉末発生量の少ない焼成品およ
び黒鉛化品を得ることができるメソカーボンマイクロビ
ーズの製造方法について検討したところ、ピッチマトリ
ックスから分離された後焼成に供されるメソカーボンマ
イクロビーズに、予め300〜350℃の温度での熱処
理を2回以上加えることにより、焼成品のチッピングを
防止でき、微粉末の発生を低減できるとともに、TI、
QI、VM量も目標値が得られやすいことを見出して、
本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明に係るメソカーボンマイク
ロビーズの製造方法は、ピッチの熱処理により生成し、
ピッチマトリックスから分離されたメソカーボンマイク
ロビーズに、300〜350℃の温度での熱処理を加
え、冷却した後、さらに300〜350℃の温度での熱
処理を少なくとも1回加えることを特徴としている。
【0010】本発明に係るメソカーボンマイクロビーズ
焼成品の製造方法では、上記で得られたメソカーボンマ
イクロビーズを、700〜1200℃の温度で焼成す
る。また本発明では、上記メソカーボンマイクロビーズ
焼成品を黒鉛化してメソカーボンマイクロビーズ黒鉛化
品を製造する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、ピッチの熱処理によ
り生成し、ピッチマトリックスから分離されたメソカー
ボンマイクロビーズに、300〜350℃の温度での熱
処理を加え、冷却した後、さらに300〜350℃の温
度での熱処理を少なくとも1回加えてメソカーボンマイ
クロビーズを得ている。このメソカーボンマイクロビー
ズは、次いで焼成さらには黒鉛化に供される。
【0012】図1に本発明におけるメソカーボンマイク
ロビーズ、その焼成品および黒鉛化品の製造方法の好ま
しい態様例を一連のプロセスフローで示す。本発明で
は、(1)ピッチを熱処理してピッチマトリックス中に
メソカーボンマイクロビーズを生成させ、(2)生成し
たメソカーボンマイクロビーズとピッチマトリックスと
を分離し、(3)上記(2)で分離されたメソカーボン
マイクロビーズを乾燥し、(4)上記(3)で乾燥され
たメソカーボンマイクロビーズに、300〜350℃で
の熱処理を加え、(5)上記(4)で熱処理されたメソ
カーボンマイクロビーズを冷却後、さらに300〜35
0℃での熱処理を少なくとも1回加えてメソカーボンマ
イクロビーズを得る。(6)上記(5)で得られたメソ
カーボンマイクロビーズを焼成して焼成品を得る。
(7)上記(6)で得られたメソカーボンマイクロビー
ズ焼成品を黒鉛化することによりメソカーボンマイクロ
ビーズ黒鉛化品を得る。以下、上記のような本発明をよ
り具体的に説明する。
【0013】(1)メソカーボンマイクロビーズの生成 石油系または石炭系コールタールピッチを熱処理する
と、ピッチ成分である芳香族炭化水素化合物が重縮合反
応して高分子化し、粒径数〜数十μmの光学的異方性を
有するメソカーボンマイクロビーズ(メソフェーズ小球
体、球晶)が、ピッチマトリックス中に生成する。
【0014】メソカーボンマイクロビーズを生成させる
際のピッチの熱処理温度は300℃〜500℃であるこ
とが望ましい。熱処理温度が300℃未満では、芳香族
炭化水素化合物の重縮合反応が極めて遅く、メソカーボ
ンマイクロビーズの生成に長時間を要し、実用的ではな
い。また熱処理温度が500℃以上の場合には、芳香族
炭化水素化合物の重縮合反応が極めて速く、メソカーボ
ンマイクロビーズ生成の制御が困難となる。このことよ
り、熱処理温度は350℃〜450℃が好ましい。
【0015】(2)メソカーボンマイクロビーズの分離 ピッチの熱処理により生成したメソカーボンマイクロビ
ーズは、沈降分離、遠心分離、濾過分離等の種々の分離
手段を利用してピッチマトリックスから分離することが
できる。あるいはメソカーボンマイクロビーズを含有す
るピッチマトリックスに、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、タール中油、タール重油等のピッチマトリックスを
溶解しうる溶媒(ピッチ良溶媒)を添加し、ピッチマト
リックスを抽出除去することによりメソカーボンマイク
ロビーズを回収してもよい。溶媒添加量は、熱処理され
たピッチ全量に対して、通常5〜6倍当量(重量比)程
度で良い。またピッチマトリックスの抽出除去操作は複
数回行なってもよい。
【0016】(3)メソカーボンマイクロビーズの乾燥 分離されたメソカーボンマイクロビーズは、次いで熱処
理するに先立って、乾燥し、軽沸点油分を除去すること
が好ましい。乾燥は減圧下または常圧下で100℃〜1
50℃で加熱することが望ましい。なおこの乾燥が不十
分であれば次工程の熱処理時に、熱負荷が大きくなる。
また過剰乾燥の場合には、熱処理または焼成工程でのメ
ソカーボンマイクロビーズ表面に残存するレジン分の重
縮合反応が遅くなり、メソカーボンマイクロビーズの結
晶性が低下しやすい。
【0017】(4)メソカーボンマイクロビーズの熱処
理 本発明では、上記のようにピッチメトリックスから分離
され、好ましくは乾燥されたメソカーボンマイクロビー
ズに、まず300℃〜350℃での熱処理を加える。こ
の熱処理は、通常、不活性雰囲気下で、1〜6時間好ま
しくは1〜2時間行われる。この熱処理後、一旦150
℃以下、好ましくは50℃以下に冷却する。
【0018】(5)メソカーボンマイクロビーズの再熱
処理 本発明では、上記熱処理の後、一旦冷却されたメソカー
ボンマイクロビーズに、再び300℃〜350℃での熱
処理を少なくとも1回加える。この再熱処理は、メソカ
ーボンマイクロビーズを形成する芳香族炭化水素の重縮
合反応による品質変動の抑制を考慮すると、300℃〜
350℃の温度で行われる。再熱処理時間は、通常、不
活性雰囲気下で、1回につき1〜6時間好ましくは1〜
2時間行われる。再熱処理を2回以上行うときには、熱
処理後、一旦150℃以下、好ましくは50℃以下に冷
却した後、再び加熱することが望ましい。
【0019】上記のように熱処理されたメソカーボンマ
イクロビーズは、焼成に供する前に、必要に応じて解砕
(あるいは粉砕)・分級処理して粒度調整しておくこと
が望ましい。この粒度調整は、上記(4)または(5)
のいずれかの処理後に行ってもよいが、1回目の熱処理
(4)後に一旦行うことが効率的である。さらに再熱処
理(5)後に行ってもよい。
【0020】上記のような熱処理を特定温度で繰り返し
行うことにより、メソカーボンマイクロビーズの焼結活
性を低減させることができる。上記のような本発明で得
られるメソカーボンマイクロビーズ(熱処理品)は、焼
成後に解砕または粉砕の際に、チッピングを防止でき、
微粉末の発生を低減できるとともに、TI、QI、VM
量も目標値が得られやすい。具体的にこのメソカーボン
マイクロビーズ熱処理品のトルエン不溶分(TI)は、
97〜99重量%であり、キノリン不溶分(QI)は、
89〜93重量%であり、揮発分VM(800℃で7分
間処理した後の重量減少率)は8〜11重量%であるこ
とが望ましい。なお上記TIおよびQIはJIS K2
425に準拠して測定される。
【0021】(6)メソカーボンマイクロビーズの焼成 本発明では、上記のようなメソカーボンマイクロビーズ
(熱処理品)を、700〜1200℃の温度で焼成する
こと以外は、焼成は公知の焼成(炭化)条件により行う
ことができる。焼成は、通常、不活性雰囲気下で行われ
る。焼成後には、焼成品は通常塊状で得られるので、こ
れを粉砕する。
【0022】本発明では、ショア硬度が100以下で、
焼成品の嵩比重が1.6(g/cm 3 )以下の焼成品を
得ることができる。このため、焼成品は粉砕されやす
く、またメソカーボンマイクロビーズ粒子同士の融着が
弱いため、緩やかな条件で解砕・粉砕処理が可能とな
り、チッピングによる微粉末の発生量が飛躍的に抑制で
きる。さらに必要に応じて分級による粒度調整を行なっ
てもよい。本発明では、微粉末の少ない焼成品を得るこ
とができる。
【0023】(7)メソカーボンマイクロビーズの黒鉛
化 上記で得られたメソカーボンマイクロビーズ焼成品は、
通常、不活性雰囲気下、2000℃〜3000℃の温度
で黒鉛化される。本発明で得られる黒鉛化品は、微粉末
量が極めて少なく、特にリチウムイオン二次電池の負極
活性物質として好適である。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお本発明では、特にことわらない限り%は重量%
である。 (実施例1) (1)コールタールピッチを原料として450℃で熱処
理することにより、メソカーボンマイクロビーズを生成
させた。 (2)このコールタールピッチに、溶媒としてタール中
油を6倍当量添加したあと、フィルターにより2.0
(kg/cm2 )の加圧下でろ過し、メソカーボンマイ
クロビーズを分離した。 (3)次いで、得られたメソカーボンマイクロビーズを
常圧下、120℃で乾燥した。 (4)この乾燥品を、円筒形キルン中、窒素雰囲気下、
350℃で1時間加熱した後、室温まで自然冷却した。
次いで熱処理品をアトマイザーで解砕後、粗粉分(15
0μm以上)を除去した。 (5)上記(4)で熱処理されたメソカーボンマイクロ
ビーズを、再び円筒形キルン中に装入し、窒素雰囲気
下、320℃で1時間加熱した。得られたメソカーボン
マイクロビーズのTIは97.8重量%、QIは91.
2重量%、VMは8.8重量%であった。 (6)上記(5)で得られたメソカーボンマイクロビー
ズを、さらに1000℃で焼成した。焼成品のショア硬
度は90であり、また嵩比重は1.46(g/cm3
であった。
【0025】この焼成体を粉砕したあと、粒度測定を行
なった結果、チッピングは発生せず、最小粒径Dmin
は2.5μmであった。 (7)次いで3000℃で黒鉛化した。黒鉛化時には、
粒子同士の融着は起こらず、黒鉛化後の粒度分布測定結
果、最小粒径Dminは2.6μmであった。
【0026】(比較例1)実施例1の工程(5)の熱処
理を実施しなかったこと以外は、実施例1と同様にして
メソカーボンマイクロビーズを製造した後、この焼成品
を得た。得られた焼成体のショア硬度は145であり、
嵩比重は測定上限を超越した(1.7(g/cm3 )以
上)。この焼成体を粉砕時、チッピングが生じ、最小粒
径Dminは0.6μmであった。これに実施例と同様
の黒鉛化処理をした後の粒度分布を測定した結果、最小
粒径Dminは0.7μmであった。
【0027】(比較例2)実施例1の工程(4)の熱処
理時間を2時間延長し、工程(5)の熱処理を実施しな
かったこと以外は、実施例1と同様にしてメソカーボン
マイクロビーズを製造した後、この焼成品を得た。得ら
れた焼成体のショア硬度は143であり、嵩比重は測定
上限を超越した(1.7(g/cm3 )以上)。この焼
成体を粉砕時、チッピングが生じ、最小粒径Dminは
0.7μmであった。これに実施例と同様の黒鉛化処理
をした後の粒度分布を測定した結果、最小粒径Dmin
は0.7μmであった。
【0028】
【発明の効果】本発明のメソカーボンマイクロビーズの
製造方法によれば、焼成品の解砕または粉砕時のチッピ
ングを防止でき、微粉末の発生を低減できるメソカーボ
ンマイクロビーズを得ることができる。またこのメソカ
ーボンマイクロビーズの、TI、QI、VM量も目標値
が得られやすい。本発明では、このメソカーボンマイク
ロビーズを用いて、微粉末の少ない焼成品、さらには微
粉末の少ない黒鉛化品を得ることができる。黒鉛化品
は、リチウムイオン2次電池の負極用活性物質として最
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るメソカーボンマイクロビーズ、
その焼成品および黒鉛化品の製造方法の態様例をプロセ
スフローで示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 迎 孝征 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4G046 AA06 AB02 CA07 CB02 CC03 EA02 EB02 EC02 4H058 DA02 DA03 DA13 EA12 EA22 EA35 EA45 FA04 GA20 HA06 HA12 HA13 5H003 AA08 BA01 BB01 BC01 BD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピッチの熱処理により生成し、ピッチマト
    リックスから分離されたメソカーボンマイクロビーズ
    に、300〜350℃の温度での熱処理を加え、冷却し
    た後、さらに300〜350℃の温度での熱処理を少な
    くとも1回加えるメソカーボンマイクロビーズの製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法で得られたメソカー
    ボンマイクロビーズを、700〜1200℃の温度で焼
    成するメソカーボンマイクロビーズ焼成品の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法で得られたメソカー
    ボンマイクロビーズ焼成品を黒鉛化するメソカーボンマ
    イクロビーズ黒鉛化品の製造方法。
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