JP2001011413A - 接着剤組成物および積層体 - Google Patents

接着剤組成物および積層体

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JP2001011413A
JP2001011413A JP18086299A JP18086299A JP2001011413A JP 2001011413 A JP2001011413 A JP 2001011413A JP 18086299 A JP18086299 A JP 18086299A JP 18086299 A JP18086299 A JP 18086299A JP 2001011413 A JP2001011413 A JP 2001011413A
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adhesive composition
polyolefin
acid
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JP18086299A
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Akira Okazaki
明 岡崎
Tatsumi Fujii
龍美 藤井
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極性の小さい材料、例えばポリオレフィン系
材料と他の材料との接着を可能にする接着剤組成物を提
供する。 【解決手段】 ジメチロールブタン酸を開始剤としてこ
れにラクトン類を開環付加重合させて得られるポリエス
テルポリオールを含むポリオールと、ポリイソシアネー
ト化合物と、鎖伸長剤と、から得られる水性ポリウレタ
ン樹脂分散液の存在下に、α,β−エチレン性不飽和結
合を含む1種又は2種以上の重合性不飽和単量体を重合
させて得られる水性樹脂分散液からなる接着剤組成物を
接着剤として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極性の小さい接着
困難なポリオレフィン材料、例えばにOPPやCPPと
称されるポリプロピレンの延伸又は未延伸の加工品など
とその他の材料との接着に用いられる水性エマルジョン
型接着剤に関するものである。特にウレタン樹脂の有す
る弾性及び耐摩耗性とアクリル系樹脂の有する耐候性及
び強靱性とを兼ね備えた、いわゆるウレタン樹脂−アク
リル系樹脂エマルジョンを接着剤分野に用いるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系成形品が安価であるた
め市場において多量に普及しているが、極性が小さいた
めに、本質的に接着性に乏しい。この接着困難なポリオ
レフィン系材料の接着には、従来、ポリオレフィン自体
をコロナ放電、ブラズマ処理等で表面を物理的に処理
し、且つアルコール類による脱脂を行った後、さらにウ
レタン系もしくは、クロロプレンゴム系のプライマー処
理を施し、同系の溶剤型接着剤を用いて接着する方法が
主であった。このような接着製品としては、ポリエチレ
ンフィルムとポリアミドフィルムとの積層物などがあ
る。しかし、無公害型のニーズから水性エマルション型
接着剤の研究もなされているが、これまでのところポリ
オレフィンフィルムのような、極性が小さい材料との接
着には適さなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極性が小さ
いポリオレフィン系材料であっても十分な接着性を持つ
接着剤組成物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前期課題
を解決すべく鋭意検討し、従来の水性ポリウレタン接着
剤に代え、特定の水性ポリウレタン樹脂中でα,β−エ
チレン性不飽和結合を含む重合性不飽和単量体の重合を
行ったポリウレタン・アクリル樹脂系の水性樹脂分散液
を接着剤として用いることにより、かかる問題点を解決
しうることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、ジメチロールブタン酸
を開始剤としてこれにラクトン類を開環付加重合させて
得られるポリエステルポリオールを含むポリオールと、
ポリイソシアネート化合物と、鎖伸長剤とから得られる
水性ポリウレタン樹脂分散液の存在下に、α,β−エチ
レン性不飽和結合を含む1種又は2種以上の重合性不飽
和単量体を重合させて得られる水性樹脂分散液からなる
接着剤組成物に関する。さらに、本発明は極性の小さい
ポリオレフィン系材料用の水性樹脂分散液からなる接着
剤組成物に関する。また、さらには、ポリオレフィン系
材料の層と上記した接着剤組成物の乾燥物からなる層と
を隣接して有する積層物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳説する。まず本
発明の第1の特徴は、開始剤であるジメチロールカルボ
ン酸として、下記化学式(1)で示されるジメチロール
ブタン酸を用いて水性ウレタン樹脂分散液を得る点にあ
る。
【0007】
【化1】
【0008】このジメチロールブタン酸は、含有するエ
チル基により、従来から広く使用されているジメチロー
ルプロピオン酸に比べて、アセトン、メチルエチルケト
ン等の低沸点溶媒に溶解しやすいものである。従ってN
−メチルピロリドン、ジメチルホルムアルデヒド等の高
沸点有機溶媒を用いなくとも、ウレタンプレポリマー化
反応を均一に行わせることができる。この結果、ウレタ
ンポリマー鎖中にカルボキシル基をほぼ均一に導入する
ことができ、後述のようにこの水性ポリウレタン樹脂分
散液を反応の場としてα,β−エチレン性不飽和結合を
含む重合性不飽和単量体を重合させる際の、分散体とし
ての安定性を高めることができる。しかも、最終的に得
られる水性樹脂分散液に未反応のジメチロールカルボン
酸が含有されてしまうことが少ない。
【0009】本発明においてジメチロールブタン酸に開
環付加重合されるラクトン類としては、例えばε−カプ
ロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクト
ン、δ−バレロラクトン、トリメチルカプロラクトン等
が挙げられる。これらラクトン類は単独で、又は組み合
わせて用いることができる。これらラクトン類の中で
も、温和な条件下で重合可能であること、及び入手が容
易で工業的に低コストであること等の理由により、ε−
カプロラクトンを用いることが好ましい。
【0010】本発明では、ジメチロールブタン酸を開始
剤としてこれにε−カプロラクトン等のラクトン類を開
環付加重合させている。この反応に用いる触媒として
は、例えばテトラエチルチタネート、テトラブチルチタ
ネート、テトラプロピルチタネート等の有機チタン系化
合物、オクチル酸スズ、ジブチルスズオキサイド、ジブ
チルスズジラウレート等の有機スズ化合物、塩化第一ス
ズ、臭化第一スズ、ヨウ化第一スズ等のハロゲン化第一
スズ等が挙げられる。
【0011】これら触媒の仕込量は、ジメチロールブタ
ン酸とラクトン類との総量に対して0.1〜5000p
pmが好ましく、特に1〜3000ppmが好ましい。
触媒の仕込量が前記範囲未満であれば、ラクトン類の開
環反応が著しく遅くなり、工業的生産に適さなくなって
しまう場合がある。逆に触媒の仕込量が前記範囲を越え
ると、最終的に得られる水性樹脂分散液の耐久性、耐水
性等の諸物性が低下してしまう場合がある。また、ジメ
チロールブタン酸とラクトン類の仕込割合は、重量比で
1/12.5〜1/1、さらには1/5.8〜1/1
が、ポリエステルの分子量の観点から好ましい。
【0012】開環付加重合時の反応温度は、90〜24
0℃が好ましく、110〜220℃が特に好ましい。反
応温度が前記範囲未満であれば、ラクトン類の開環反応
が著しく遅くなり、工業的生産に適さなくなってしまう
場合がある。逆に反応温度が前記範囲を越えると、開環
付加重合したポリラクトンの解重合反応が生じてしまう
場合がある。なお、反応を窒素ガス等の不活性ガスの雰
囲気中で行うことが好ましい。これは、最終的に得られ
る水性樹脂分散液の色相に悪影響を与えない様にするた
めである。
【0013】なお、ウレタン化反応に際し、前記のジメ
チロールブタン酸にε−カプロラクトン等のラクトン類
を開環付加重合させて得られるポリエステルポリオール
に加えて、本発明の特徴を損なわない範囲でその他のポ
リオールを添加、併用してもよい。
【0014】このようなその他のポリオールとしては、
例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフ
ラン等の重合体又は共重合体等のポリエーテルポリオー
ル;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオール、1,4
−ブチレンジオール、ジプロピレングリコール等の飽和
又は不飽和の低分子ジオール類;n−ブチルグリシジル
エーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等の
アルキルグリシジルエーテル類;バーサティックグリシ
ジルエステル等のモノカルボン酸グリシジルエステル類
と、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、マロ
ン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸等のジカルボン酸類若しくはこれらの
無水物又はダイマー酸を脱水縮合又は重合させて得られ
るポリエステルポリオール類;例えばポリカプロラクト
ンポリオール類等の環状エステル化合物を開環付加重合
させて得られるポリエステルポリオール類;低分子ジオ
ールとカーボネートとを反応させて得られるポリカーボ
ネートポリオール類;ポリブタジエングリコール類;ビ
スフェノールA、ビスフェノールF又は水添ビスフェノ
ールAに酸化エチレン又は酸化プロピレンを付加させて
得られるグリコール類等が挙げられる。
【0015】本発明において、ウレタン化反応に用いら
れるポリオールの数平均分子量は300〜5000、さ
らには500〜1000が好ましい。数平均分子量が前
記範囲未満であれば、ポリウレタン樹脂物性のバランス
がとりにくくなってしまう場合がある。逆に数平均分子
量が前記範囲を越えると、水性樹脂分散液中のカルボキ
シル基の濃度が低くなり、安定性が低下してしまう場合
がある。
【0016】本発明において、ウレタン化反応に用いら
れるポリオールの水酸基価は45〜320mgKOH/
gが好ましく、特に、74〜320mgKOH/gが好
ましい。水酸基価が前記範囲未満であると、水性ポリウ
レタン樹脂の原料として好ましくなくなってしまう場合
がある。逆に水酸基価が前記範囲を超えると、ウレタン
プレポリマー反応時に他の原料との相溶性が低下して反
応が不均一となってしまう場合がある。本発明では、ジ
メチロールブタン酸を開始剤としてこれにラクトン類を
開環付加重合させ、これにポリイソシアネート化合物を
反応させてウレタンプレポリマーを得ている。用いられ
るポリイソシアネート化合物としては、例えばトリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート等の芳香族、脂肪族及び脂環族ジイソシアネー
ト類が挙げられる。中でも、水性樹脂分散液を塗料に用
いた場合に乾燥時の塗膜の変色が少なく、しかも塗膜の
耐候性を向上させることができる脂肪族及び脂環族ジイ
ソシアネート類が好ましい。
【0017】本水性樹脂分散液中のポリイソシアネート
化合物とポリオールとのIndex(NCO/OHの当
量比)、すなわち成分比は、0.85〜1.2が好まし
く、0.90〜1.1が特に好ましい。成分比が前記範
囲をはずれると高分子量物質を得ることができず、塗膜
物性が悪化する場合がある。
【0018】本発明に用いられる鎖伸長剤としては、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコール、2,
2−ジメチロールプロピオン酸、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサメチ
レングリコール等のジオール類及びエチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヒド
ラジン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン等の
アミン類が挙げられる。
【0019】ポリウレタン樹脂を調製する際のウレタン
化反応は、従来の公知の方法を使用することができる。
例えばポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応
させて末端にイソシアネートを有するプレポリマーを合
成し、これに鎖伸長剤を反応させるプレポリマー法を採
用することができるし、また、ポリオールとポリイソシ
アネート化合物と鎖伸長剤とを同時に反応させるワンシ
ョット法を採用することもできる。
【0020】これらのウレタン化反応は無溶剤で行って
もよいし、イソシアネート基と反応しない溶剤中で行っ
てもよい。用いられる溶剤としては、例えばアセトンや
メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、ジメチルホルム
アミド等のアミド系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン
等のピロリドン系溶剤等が挙げられる。特にアセトンや
メチルエチルケトン等のケトン系溶剤が、低沸点であり
最終的に得られる水性樹脂分散液中に残存しにくいので
好ましい。
【0021】ウレタン化反応に際して、触媒としてジブ
チルスズジラウレート、オクチル酸スズ等の有機スズ化
合物、N−メチルモリホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン等を用いてもよい。
【0022】ウレタン化反応の際の反応温度は50〜1
50℃が好ましく、70〜120℃が特に好ましい。た
だしアミン類を用いる場合は80℃以下、好ましくは0
〜50℃の範囲で反応が行われる。
【0023】本発明に用いられる水性ポリウレタン樹脂
分散液の固形分換算の酸価は10〜50mgKOH/
g、さらには15〜30mgKOH/gであることが好
ましい。酸価が前記範囲未満であると最終的に安定した
水性樹脂分散液を得ることが困難となる場合がある。逆
に酸価が上記範囲を超えると、自己乳化が困難になり、
且つ、得られるポリウレタン樹脂分散液の耐水性が低下
する場合がある。
【0024】本発明の第2の特徴は、前記のようにして
得られた水性ポリウレタン樹脂分散液の存在下に、α,
β−エチレン性不飽和結合を含む1種又は2種以上の重
合性不飽和単量体を重合させる点にある。これにより、
水性ポリウレタン樹脂分散液があたかも界面活性剤のご
とく作用し、これを反応の場としてα,β−エチレン性
不飽和結合を含む重合性不飽和単量体が重合反応を起こ
し、ウレタン樹脂とアクリル系樹脂とが有機的に結合し
て水中に分散する、いわゆるウレタン樹脂−アクリル系
樹脂エマルジョンを得ることができる。本発明ではジメ
チロールブタン酸を開始剤として用いた水性ポリウレタ
ン樹脂分散液を反応の場として重合反応を起こさせてい
るので、前述のように安定した水性樹脂分散液を得るこ
とができる。
【0025】本発明に用いられるα,β−エチレン性不
飽和結合を含む重合性不飽和単量体としては、例えばN
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−ブ
トキシメチルメタクリルアミド等のN−メチロール化合
物又はN−メチロールエーテル化合物;アクリル酸−2
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリ
ル酸−2−ヒドロキシプロピル等の不飽和カルボン酸の
ヒドロキシアルキルエステル類;アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のア
クリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸グリシジル等のメタクリル酸
エステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニ
ルエステル類;スチレン、α−メチルスチレン、クロル
スチレン、p−tert−ブチルスチレン、ビニルトル
エン等の芳香族ビニル化合物;ビニルピロリドン等の複
素環式ビニル化合物;塩化ビニル、アクリロニトリル、
ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルアミド等の各種
ビニルモノマー;塩化ビニリデン、臭化ビニリデン、フ
ッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン化合物;エチ
レン、プロピレン等のα−オレフィン類;ブタジエン等
のジエン類;ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
等のシラン系化合物;アリルアルコール、アクロレイ
ン、ジアセトンアクリルアミド、ビニルメチルケトン、
ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン、ジアセトン
アクリレート、アセトニトリルアクリレート等のα、β
−エチレン性不飽和モノマー;アクリルアミド、メタク
リルアミド、それらのN−アルキル、N−アルコキシア
ルキル又はN−アルコキシ誘導体、例えばN−メチルア
クリルアミド、N−イソブチルアクリルアミド、N−エ
トキシメチルアクリルアミド、N−n−ブトキシメチル
アクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−イ
ソプロポキシメタクリルアミド等の各種アミド類等から
構成される群から選択された1種又は2種以上の物質の
組み合わせ等が挙げられる。
【0026】本発明で用いられるα,β−エチレン性不
飽和結合を含む重合性不飽和単量体(a)と水性ポリウ
レタン樹脂分散液(b)との重量比((a)/(b))
は、固形分換算値で100/400〜100/5、さら
には100/200〜100/20が好ましい。この重
量比が100/400未満であるとアクリル成分等の特
性である耐候性や強靱性が発現されにくいという問題を
生ずる場合がある。逆にこの重量比が100/5を越え
ると重合反応が不安定となったり、またウレタン成分の
特性である弾性や耐磨耗性が発現されにくくなったりす
るという問題を生ずる場合がある。
【0027】本発明においては、水性ポリウレタン樹脂
分散液が重合性不飽和単量体の重合反応の場となるので
乳化剤等の界面活性剤は特に必要はないが、補助的に各
種界面活性剤を併用してもよい。用いられる界面活性剤
としては、例えばドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、アルキルアリ
ールポリエーテル硫酸塩、アルキルリン酸エステル等の
アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共
重合体等のノニオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0028】用いる界面活性剤の種類と量は慣用の範囲
内で適宜選択されるが、使用量は例えば全重合性不飽和
単量体100重量部に対して20重量部以下が好まし
い。前記界面活性剤の量が20重量部を越えると、水性
樹脂分散液を接着剤組成物に用いたときに耐水性が悪く
なるという問題が生ずる場合がある。
【0029】また、このような界面活性剤に代えて、又
は界面活性剤と併用して、水溶性オリゴマーを用いるこ
ともできる。さらに界面活性剤と併用して、重合反応に
先立ち、又は重合反応終了後、ポリビニルアルコール、
ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子物質を添
加してもよい。
【0030】重合性不飽和単量体の重合反応に際して用
いられる重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウムや
過硫酸ナトリウムや過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、
過酸化水素等の水溶性の重合開始剤を用いることができ
る。また、これら過硫酸塩や過酸価物と金属イオン、ナ
トリウムスルホキシレートホルムアルデヒド、ピロ亜硫
酸ナトリウム、L−アスコルビン酸等の還元剤とを組み
合わせて、水溶性のいわゆるレドックス型重合開始剤系
を構成してもよい。
【0031】反応系への重合性不飽和単量体の仕込み
は、一括仕込み法、連続滴下法、分割添加方式等の既知
の方法を採用することができる。重合反応時の温度は慣
用の範囲、例えば50〜80℃で行えばよく、またガス
状の重合性不飽和単量体を使用する場合は加圧下におい
て重合させればよい。
【0032】本水性樹脂分散液の濃度は、実用的な観点
から25〜65重量部の固形分となるように調整すれば
よい。また、重合体粒子の平均粒子径は、分散安定性、
密着性などを損なわない範囲、例えば、0.01〜2μ
m、好ましくは0.01〜0.5μm程度の範囲から選
択できる。
【0033】水性樹脂組成物には、必要に応じ例えば、
フッ素樹脂、シリコン樹脂、有機スルホン酸塩化合物、
有機リン酸塩化合物、有機カルボン酸塩化合物等の滑性
物質、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等の安定
剤、ラジカル捕捉剤、消光剤、帯電防止剤、可塑剤、増
粘剤、消泡剤等の添加剤等を添加してもよい。
【0034】このようにして得られた水性樹脂組成物は
極性の小さいポリオレフィン系材料との接着性が良く、
ポリオレフィン材料の表面を従来のように放射線処理な
どの表面処理をすることなく接着でき、ポリオレフィン
材料と接着性に乏しい他の材料と接着するのに適してい
る。例えば包装材料としてポリアミドフィルムと配向ポ
リプロピレンフィルム(OPPと略称されている)との
積層、例えばドライラミネーションの際の両者の接着剤
として優れた性質を発揮する。その他、コーキング材、
皮革、建材などの接着に用いられる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】[ポリエステルポリオールの調製] [製造例1]攪拌装置、還流冷却器、窒素ガス導入管及
び温度計を備えた10リッターの反応容器に、2,2−
ジメチロールブタン酸1628gとε−カプロラクトン
3872gとを投入し、触媒としての塩化第一スズ2
7.5mgを添加して、3時間反応させた。このときの
反応容器内の温度は120℃に維持した。これにより、
水酸基価が225.5mgKOH/g、酸価が114.
6mgKOH/gである液状のカルボキシル基含有ポリ
エステルジオール(PEDOL−1)を得た。
【0037】[製造例2]製造例1と同様の容器に2,
2−ジメチロールプロピオン酸1474gとε−カプロ
ラクトン4026gとを投入し、触媒としての塩化第一
スズ27.5mgを添加して、3時間反応させた。この
ときの反応容器内の温度は120℃に維持した。これに
より、水酸基価が213.7mgKOH/gで、酸価が
103.9mgKOH/gであるワックス状のカルボキ
シル基含有ポリエステルジオール(PEDOL−2)を
得た。
【0038】[水性ポリウレタン樹脂分散液の調製] [製造例3]攪拌装置、還流冷却器、窒素ガス導入管及
び温度計を備えた2リッターの反応容器に、イソホロン
ジイソシアネート211gとアセトン67gとを投入
し、窒素気流下で攪拌しながら、数平均分子量1000
のポリカプロラクトンポリオール(ダイセル化学工業株
式会社製の商品名PLACCEL210CP)248
g、製造例1で得たカルボキシル基含有ポリエステルジ
オール(PEDOL−1)119g、1,4−ブタンジ
オール22.4g及びジブチルチンジラウレート0.3
0gとを加えた。反応容器内の温度を65℃に8時間保
持してウレタン化反応を進行せしめ、NCO末端ウレタ
ンプレポリマーを調製した。このウレタンプレポリマー
をアセトン423g用いて希釈後、ジアミノエタノール
21.0gを加えて中和し、更に水1107gを攪拌下
に徐々に滴下して乳化させた後、ヘキサメチレンジアミ
ン9.2gを添加し、IRにてイソシアネート基の吸収
が見られなくなるまで反応を行った。引き続き減圧下、
60℃の条件で3時間かけてアセトンを溜去し、固形分
が35%のポリウレタン樹脂水性分散液(APURE−
1)を得た。
【0039】[製造例4]製造例3と同様の容器にイソ
ホロンジイソシアネート211g、アセトン67gとを
投入し、窒素気流下で攪拌しながら、平均分子量100
0のポリカプロラクトンポリオール(ダイセル化学工業
株式会社製の商品名PLACCEL210CP)248
gと製造例2で得たカルボキシル基含有ポリエステルジ
オール(PEDOL−2)119g、1,4−ブタンジ
オール22.4gおよびジブチルチンジラウレート0.
30gとを加えた。反応容器内の温度を65℃に8時間
保持してウレタン化反応を進行せしめ、NCO末端ウレ
タンプレポリマーを調製した。このウレタンプレポリマ
ーをアセトン423g用いて希釈後、ジアミノエタノー
ル21.0gを加えて中和し、更に水1107gを攪拌
下に徐々に滴下して乳化させた後、ヘキサメチレンジア
ミン9.2gを添加し、IRにてイソシアネート基の吸
収が見られなくなるまで反応を行った。この際、少量で
はあるが凝集物の発生が見られた。次いで減圧下、60
℃の条件で3時間かけてアセトンを溜去し、固形分が3
5%の水性ポリウレタン樹脂分散液(APURE−2)
を得た。
【0040】[実施例1]攪拌装置、還流冷却器、滴下
ロート、窒素ガス導入管及び温度計を備えた1リッター
の反応容器に製造例3で得た水性ポリウレタン樹脂分散
液(APURE−1)147gとイオン交換水103g
とを投入し、攪拌しつつ、窒素気流下で反応容器内の温
度を80℃に昇温した。一方、α,β−エチレン性不飽
和結合を含む重合性不飽和単量体としてスチレン60
g、メタクリル酸メチル54g、アクリル酸ブチル36
gとを用意し、これらとアニオン性乳化剤(日本乳化剤
社製の商品名ニューコール707SF)5g及びイオン
交換水70gとを用いて、乳化液を調製した。この乳化
液を前記反応容器中に3時間かけて滴下した。この際、
同時に3%過硫酸アンモニウム水溶液25gも3時間か
けて滴下した。滴下中の反応容器内の温度は80℃プラ
スマイナス5℃の範囲に維持した。滴下終了後も反応容
器内の温度を80℃プラスマイナス5℃の範囲に維持し
つつ1時間攪拌を継続し、反応を進行せしめた。この結
果、不揮発分が40重量%、pHが7.3、30℃での
粘度が16cpである水性樹脂分散液(ARE−1)を
得た。得られた水性樹脂分散液を用い接着試験を行い、
そのときの剥離状態を観察評価し、表1に示した。
【0041】[実施例2]α,β−エチレン性不飽和結
合を含む重合性不飽和単量体としてスチレン60g、メ
タクリル酸メチル50g、アクリル酸ブチル35g及び
メタクリル酸−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
5gを用いた他は実施例1と同様にして、不揮発分が4
0重量%、pHが7.2、30℃での粘度が22cpで
ある水性樹脂分散液(ARE−2)を得た。得られた水
性樹脂分散液を用い接着試験を行い、そのときの剥離状
態を観察評価し、表1に示した。
【0042】[実施例3]α,β−エチレン性不飽和結
合を含む重合性不飽和単量体としてスチレン60g、メ
タクリル酸メチル50g、アクリル酸ブチル35g及び
メタクリル酸−3−トリメトキシシリルプロピル5gを
用いた他は実施例1と同様にして、不揮発分が40重量
%、pHが7.2、30℃での粘度が23cpの水性樹
脂分散液(ARE−3)を得た。得られた水性樹脂分散
液を用い接着試験を行い、そのときの剥離状態を観察評
価し、表1に示した。
【0043】[実施例4]α,β−エチレン性不飽和結
合を含む重合性不飽和単量体としてスチレン60g、メ
タクリル酸メチル50g、アクリル酸ブチル35g及び
メタクリル酸−2−ジエチルアミノエチル5gを用いた
他は実施例1と同様にして、不揮発分が40重量%、p
Hが7.5、30℃での粘度が20cpの水性樹脂分散
液(ARE−4)を得た。得られた水性樹脂分散液を用
い接着試験を行い、そのときの剥離状態を観察評価し、
表1に示した。
【0044】[比較例1]水性ポリウレタン樹脂分散液
(APURE−1)に代えて別製造例の水性ポリウレタ
ン樹脂分散液(APURE−2)を用いた他は実施例1
と同様にして、不揮発分が39重量%、pHが6.8、
30℃での粘度が18cpの水性樹脂分散液(ARE−
C)を得た。得られた水性樹脂分散液を用い接着試験を
行い、そのときの剥離状態を観察評価し、表1に示し
た。
【0045】[試験方法]ポリプロピレン板(三井化学
社製の商品名SA−15NF)に実施例および比較例で
製造した各水性樹脂分散液を100g/m2塗布し、1
00℃熱風乾燥機で2分間乾燥しOPPフィルムを2k
g/cm2の圧力にて圧着し、試料を作成した。更に試
料を25mm幅に裁断し、23℃、湿度65%の恒温恒
湿室にて、テンシロン引張試験機にて180°ピール強
度を測定し、接着力をkg/25mmで表示すると共
に、剥離状態を目視観察して、その状態を次のように表
示した。 剥離状態評価基準: ○:接着剤の凝集破壊 ×:ポリプロピレンと接着剤との界面より剥離
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の特定接着剤組成物は、ポリオレ
フィン材料のような極性の小さい材料とも、接着前に特
別な表面処理を施すことが無くても十分な強度の接着が
可能であり、このような極性の小さい材料と接着しにく
い材料との接着が可能となる。また、ポリオレフィン系
材料の層と本発明の接着剤組成物由来の層を含む積層体
は、例えば本来接着しにくい材料との積層構造体を可能
にし、材料用途の幅を広げることが出来る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジメチロールブタン酸を開始剤としてこ
    れにラクトン類を開環付加重合させて得られるポリエス
    テルポリオールを含むポリオールと、ポリイソシアネー
    ト化合物と、鎖伸長剤とから得られる水性ポリウレタン
    樹脂分散液の存在下、α,β−エチレン性不飽和結合を
    含む1種又は2種以上の重合性不飽和単量体を重合させ
    て得られる水性樹脂分散液からなる接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 該ラクトン類がε−カプロラクトンであ
    る請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 該水性ポリウレタン樹脂分散液の固形分
    換算の酸価が10〜50mgKOH/gである請求項1
    または2に記載の接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 該α,β−エチレン性不飽和結合を含む
    重合性不飽和単量体と該水性ポリウレタン樹脂分散液と
    の重量比が固形分換算値で100/400〜100/5
    である請求項1ないし3のいずれかに記載の接着剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 該接着剤組成物がポリオレフィン系材料
    の接着剤である請求項1ないし4のいずれかに記載の接
    着剤組成物。
  6. 【請求項6】 該ポリオレフィン系材料がポリプロピレ
    ン、ポリエチレン、リニアローデンシティポリエチレン
    の1種又は2種以上である請求項5に記載の接着剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 ポリオレフィン系材料の層と請求項1な
    いし6いずれかに記載の接着剤組成物の乾燥物よりなる
    層とが隣接した構造を有する積層体。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィン系材料の層が延伸または
    未延伸のポリプロピレン層である請求項7に記載の積層
    体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004211037A (ja) * 2003-01-09 2004-07-29 Aica Kogyo Co Ltd 水性接着剤組成物とその製法
KR101181842B1 (ko) 2010-09-09 2012-09-11 주식회사 화승티엔씨 저극성 신발 소재용 폴리우레탄 접착제 조성물
WO2019157487A1 (en) * 2018-02-12 2019-08-15 Swimc Llc Urethane acrylic hybrid polymer dispersion with robust dry/wet adhesion and basecoats prepared therefrom

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