JP2001010954A - 酸化的ストレスに対する保護剤 - Google Patents

酸化的ストレスに対する保護剤

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JP2001010954A JP11183530A JP18353099A JP2001010954A JP 2001010954 A JP2001010954 A JP 2001010954A JP 11183530 A JP11183530 A JP 11183530A JP 18353099 A JP18353099 A JP 18353099A JP 2001010954 A JP2001010954 A JP 2001010954A
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勇三郎 大塚
Yoshikazu Shimamura
嘉一 島村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体内の過剰な活性酸素により惹起される悪影
響を予防するための酸化的ストレスに対する保護剤、健
康増進・維持剤、健康食品の提供。 【解決手段】白金とパラジウムの混合コロイド(例えば
Pt:Pd=3:1〜1:3,特に2:3)を含む酸化
的ストレスに対する保護剤(化粧品,食品等)。上記混
合コロイドを含む健康増進・維持剤(飲料水,食品,外
用剤等)。上記混合コロイドを添加した健康食品(ドリ
ンク剤,菓子類,ジャム類等)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化的ストレスに対
する保護剤、より詳しくは白金とパラジウムのコロイド
を含む酸化的ストレスに対する保護剤、健康増進・維持
剤および健康食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸素は多くの生物の生命維持に必須の物
質であり、生体においてエネルギー産生等の様々な役割
を果たしている。このエネルギー産生系や他の反応系に
おいて、酸素は酵素、紫外線、他の放射線等の作用によ
り、スーパーオキシドアニオン(・O2 - )、一重項酸
素( 12 )、ヒドロキシアニオン(・OH)等の活性
酸素となることが知られている。該活性酸素は白血球に
よる殺菌作用、すなわち食細胞が捕食した異物を分解す
る作用等の面で、生体にとってきわめて重要な役割を果
たす反面、上記活性酸素が過剰に生産されると、生体組
織自体に障害を起こしたり、生体膜のリン脂質を形成す
る不飽和脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、アラ
キドン酸等の過酸化を促進して過酸化脂質等の炎症因子
の産生を誘発したり、さらに該過酸化脂質と一緒になっ
てアルコキシラジカルやヒドロキシラジカルを発生して
生体膜を攻撃し、膜障害を起こしたり、有用な種々の酵
素類を失活させる恐れがある。一方、生体内には上記活
性酸素を失活させる酵素類、例えばスーパーオキサイド
ディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ等や、抗酸化作用
を有する各種ビタミン類、例えばα−トコフェロール
(ビタミンE)等が存在しており、これらの作用により
正常な生体維持がなされている。しかしながら、現代の
生体を取りまく環境中には上記活性酸素の生体内産生を
促す各種化学物質、例えば除草剤、殺虫剤、洗剤、医薬
品、各種食品添加物等が多量に存在しており、これら化
学物質の影響によって、しはしば上記酵素類やビタミン
類等による適切な防御機構の能力を越える活性酸素の発
生や過酸化脂質の生成、蓄積が起こり、さらには上記防
御機構の欠損が起こる。特に、加齢に伴い、活性酸素に
対する防御機構の低下が一般に認識されており、例えば
SODについての例を挙げると、40歳以降の壮年期に
おいて生体内SOD活性がかなり低下するとの報告があ
る。活性酸素が体内において異常に増加した場合、過酸
化反応の連鎖反応的進行に伴い、生体内には重大な障
害、例えば種々の炎症、肝障害、腎障害、胃障害、動脈
硬化、溶血、老化ないし老人性痴呆症、網膜症、肺障
害、虚血性血管疾患等の各種病理状態が発生する。この
ように、過剰な活性酸素が生体に悪影響を及ぼすことは
認識されているものの、日常口にする食品や肌等に直接
塗布する化粧品等に活性酸素の除去作用を積極的に付与
するまでには至っていない。21世紀に向けて高齢化が
ますます進むわが国において、これからの時代は、病気
は医者に治療してもらうのではなく、なるべく病気に罹
らない体をつくること、つまり、自己防衛により病気を
予防することがより一層必要とされることは疑いない。
そこで、活性酸素に対しても、その除去作用を有する物
質を含むことが知られている食品を努めて摂取すること
もさることながら、活性酸素の除去作用が積極的に付与
された食品や化粧品等が簡単に入手、利用できれば、人
々の病気の予防や健康増進ないしは維持に大きく貢献す
るであろう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況を考慮してなされたものであり、過剰な活性酸素によ
り惹起される酸化的ストレスに対する保護剤、より具体
的には化粧品や食品等、さらには生体内の過剰な活性酸
素を分解消去し得る健康増進・維持剤および健康食品等
の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため、種々研究を重ねた結果、白金コロイドとパ
ラジウムコロイドとの組合せが試験管内または生体内に
発生した活性酸素を効果的に分解消去し得ることを見出
し、さらに様々な検討を加え、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は以下の酸化的ストレスに対する保護
剤、健康増進・維持剤および健康食品に関するものであ
る。 (1)白金とパラジウムのコロイドを含むことを特徴と
する酸化的ストレスに対する保護剤。 (2)白金コロイドとパラジウムコロイドとが3:1な
いし1:3の割合で混合されている上記(1)の酸化的
ストレスに対する保護剤。 (3)経口摂取されるか、または塗布適用される形態に
ある上記(1)または(2)の酸化的ストレスに対する
保護剤。 (4)白金とパラジウムのコロイドを含むことを特徴と
する健康増進・維持剤。 (5)白金コロイドとパラジウムコロイドとが3:1な
いし1:3の割合で混合されている上記(4)の健康増
進・維持剤。 (6)経口摂取されるか、または塗布適用される形態に
ある上記(4)または(5)の健康増進・維持剤。 (7)白金とパラジウムのコロイドを添加したことを特
徴とする健康食品。 (8)白金コロイドとパラジウムコロイドとが3:1な
いし1:3の割合で混合されている上記(7)の健康食
品。
【0005】本発明において使用される白金コロイドお
よびパラジウムコロイドは、それ自体公知である方法も
しくは該方法に類似する方法またはそれらの方法の組合
せにより製造できる。例えば、白金コロイドはヘキサク
ロロ白金(IV)酸水溶液の表面にブンゼンバーナーの
外炎をあてて還元するか、該水溶液に保護コロイドとし
てリサルビン酸ナトリウム、アラビアゴムまたはゼラチ
ン等を添加し、適当な還元剤、例えばヒドラジンで還元
するか、または蒸発皿に蒸留水を入れ、これを冷却しな
がらこの中に浸した2本の白金線の間で30〜100V
程度の直流電圧または105 〜107 程度の高周波の交
流電圧の印加によりアークを飛ばせる方法(ブレージッ
ヒ法)により製造できる。また、パラジウムコロイドも
同様に、上記白金線をパラジウム線に代えてブレージッ
ヒ法によるか、または適当なパラジウム化合物を火炎ま
たは適当な還元剤により還元することにより製造でき
る。白金コロイドとパラジウムコロイドとの混合割合は
特に制限されないが、活性酸素の分解消去の観点から
3:1ないし1:3の割合が好ましく、2:1ないし
2:1の割合がより好ましく、中でもパラジウムコロイ
ドが白金コロイドに対して少し過剰である割合、例えば
2:3程度の割合が特に好ましい。また、本発明の酸化
的ストレスに対する保護剤、健康増進・維持剤または健
康食品中への白金とパラジウムコロイドの配合量は、本
発明の目的、すなわち活性酸素分解消去の作用を示し得
る程度の量であれば、特に制限されず、それぞれの製品
に応じて種々変化させ得る。通常、ブレージッヒ法等に
より製造したままの白金コロイド液とパラジウムコロイ
ド液を適当な比率で混合したものをコロイド原液として
(通常、蒸留水等の媒体1リットル中に白金およびパラ
ジウムを各々0.5〜20g含有する)、該原液をその
まま、または該原液を上記と同じか、または別の媒体で
10〜500倍に希釈したコロイド希釈液が使用され
る。最終製品中の白金およびパラジウムの各々の配合量
は20ppm(製品1g中2×10-5g)以上であるこ
とが好ましい。これ未満であると、活性酸素分解消去作
用が十分でないことがある。上限もまた特に制限されな
いが、3000ppm(製品1g中3×10-3g)を越
えても上記作用はそれほど上昇せず、コスト的に不利に
なることがある。従って、本発明において、最終製品中
の白金およびパラジウムの含有量が各々20〜3000
ppm、特に100〜1000ppmとなるように、白
金とパラジウムのコロイドが配合されることが好まし
い。本発明の一つの好ましい態様において、最終製品中
に白金を200ppm、そしてパラジウムを300pp
mの濃度で含有する。なお、各製品の摂取または適用の
頻度に応じて上記配合量を適宜変更し得ることはいうま
でもない。例えば該製品が1日に1回のみ摂取(適用)
される場合、製品あたりのコロイド混合物の配合量を比
較的多くすることが好ましく、1日に数回摂取(適用)
される場合は製品中のコロイド混合物は比較的少量で十
分であろう。本発明において「酸化的ストレス」とは、
自然に、例えば生体内のある種の代謝異常により、また
は人工的な原因、例えば活性酸素を誘導する傾向のある
薬剤治療、放射線治療や活性酸素の生体内産生を促す各
種物質への環境中での暴露等により、活性酸素の分解消
去能が低下しているか、生体内で処理し得る量を越えた
活性酸素が生成または蓄積されていることにより、生体
が悪影響を受ける可能性のある状態を意味する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の酸化的ストレスに対する
保護剤は、白金とパラジウムのコロイドであって、それ
ら両コロイドが好ましくは3:1ないし1:3、特に約
2:3の割合で混合されたコロイドを含むものであり、
例えば経口摂取される形態か、または塗布適用される形
態にある。前者の形態の場合、単独で、または他の調味
料等と混合された状態で、マヨネーズ、ソース、ドレッ
シング等と同様にして各種食品に適用できる他、各種飲
料類や菓子類等に混合してもよい。また、上記後者の塗
布適用されるものとして、溶液単独で塗布適用されるも
のの他、各種化粧品、例えばクリーム類、乳液類、化粧
水等の基礎化粧品の他、ファンデーション等のメーキャ
ップ化粧品、日焼けどめ用、防臭用、ニキビ用等の薬用
化粧品、シャンプー、ヘアートリートメント、ヘアース
タイリング剤等の毛髪用化粧品、その他、口腔用化粧
品、浴用化粧品、芳香品、エアーゾル製品等を挙げるこ
とができる。本発明の健康増進・維持剤もまた、白金コ
ロイドとパラジウムコロイドとが好ましくは3:1ない
し1:3、特に約2:3の割合で混合された混合コロイ
ドを含むものであり、例えば経口摂取される形態か、ま
たは塗布適用される形態にある。これらの健康増進・維
持剤は活性酸素に起因する各種障害ないしは疾病を効果
的に予防して健康を増進し、そしてその健康を維持す
る。また、本発明の健康増進・維持剤は老化抑制作用お
よび美容作用を発揮する。さらに、本発明の白金とパラ
ジウムのコロイドを添加した健康食品は、それ自体が食
品として適用されるものであり、例えば飲料類(ドリン
ク剤,ジュース類,飲料水)、菓子類(ゼリー,グミ
等)、ジャム・マーマレード類、乳製品(ヨーグルト
類)等の形態を採り得、これもまた、活性酸素に起因す
る各種障害ないしは疾病を効果的に予防し、かつ老化を
防ぎ、美容作用を発揮する。
【0007】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例において、白金とパラジウムのコロイ
ド(以下、白金・パラジウムコロイド液と表記)として
は、白金コロイドとパラジウムコロイドを2:3の割合
で混合したコロイド混合液(蒸留水1リットル中に白金
を2g、パラジウムを3g含有する)を用いたが、各製
品における配合量(重量%)は該混合液の配合量を示
す。 実施例1:乳液の調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量配合して乳液を調製し
た。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% 流動パラフィン 7.5重量% ステアリン酸 2.5重量% ワセリン 5.0重量% セチルアルコール 1.8重量% トリエタノールアミン 1.0重量% ポリオキシエクレンモノオレイン酸エステル 2.1重量% ポリエチレングリコール 2.8重量% 香料 0.3重量% 防腐剤 0.1重量% 水 残部 実施例2:コールドクリームの調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量配合してコールドクリ
ームを調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% スクワラン 36.0重量% 水添ラノリン 6.0重量% 蜜ロウ 7.0重量% モノグリセリン 2.0重量% セチルアルコール 4.0重量% プロピレングリコール 5.0重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0重量% 香料 0.3重量% 防腐剤 0.1重量% 水 残部 実施例3:化粧水の調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量配合して化粧水を調製
した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% エチルアルコール 10.0重量% プロピレングリコール 4.0重量% ポリオキシエチレンオレイルアルコールエステル 2.6重量% ポリエチレングリコール1500 1.5重量% クエン酸ナトリウム 0.1重量% 香料 0.3重量% 防腐剤 0.1重量% 水 残部 実施例4:ヘアートニックの調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量配合してヘアートニッ
クを調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% エチルアルコール 50.0重量% グリセリン 1.0重量% ポリオキシエチレンオレイルアルコールエステル 2.0重量% 香料 1.0重量% 水 残部 実施例5:シャンプーの調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量配合してシャンプーを
調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0重量% トリエタノールアミンラウリルエーテルサルフェート 18.0重量% ナトリウムラウリルエーテルサルフェート 40.0重量% ポリオキシエチレンラノリン 2.0重量% クエン酸 0.5重量% 香料 0.8重量% 防腐剤 0.1重量% 水 残部 実施例6:ドリンク剤の調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量混合してドリンク剤を
調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% ビタミンC 0.8重量% 液糖(70%溶液) 14.0重量% 天然香料 0.5重量% 天然着色料 0.5重量% 蒸留水 残部 実施例7:ドレッシングの調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量混合してドレッシング
(酢油ソース)を調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% 食酢 21.6重量% サラダ油 65.7重量% 食塩 2.7重量% 実施例8:ゼリーの調製 以下の各成分をそれぞれ表記の量混合した後、60℃程
度に加温した後、適当な型に流し冷却することにより、
ゼリーを調製した。 白金・パラジウムコロイド液 10.0重量% 砂糖 25.0重量% ゼラチン 2.0重量% ペクチン 1.0重量% 果汁 1.0重量% 天然香料 0.5重量% 水 残部 実施例9:活性酸素消去活性の測定 白金・パラジウムコロイド液の活性酸素消去活性をスピ
ントラッピングESR法により評価する。スピントラッ
ピングESR法とは、電子スピン共鳴装置(ESR)と
スピントラッピング試薬を組み合わせた測定系で行われ
る、不対電子を有するラジカル種(活性酸素,遷移金
属,有機ラジカル等)を選択的に高感度で検出できる測
定法である。測定に際し、以下の試薬を予め準備する。 (1)100mM H2 2 (2)100mM DMPO (3)100mM リン酸緩衝液(pH7.7) (4)白金・パラジウムコロイド液:上記コロイド混合
液 (5)7〜12mM アスコルビン酸 以下の組成からなる3種の試料を調製する。 コントロール試料 DMPO 0.1ml H2 2 0.2ml 精製水 0.7ml アスコルビン酸試料 DMPO 0.1ml H2 2 0.2ml リン酸緩衝液 0.1ml アスコルビン酸 0.1ml 精製水 0.5ml 白金・パラジウムコロイド試料 DMPO 0.1ml H2 2 0.2ml 白金・パラジウムコロイド液 0.1ml 精製水 0.6ml 上記各試料をESRセルに移して、ESRキャビティ内
で紫外線照射を室温で30秒間行い、次いで照射後のE
SR信号を定量的に測定する。結果は以下のとおりであ
った。コントロール試料に対して、30秒間の紫外線照
射によって過酸化水素由来のヒドロキシラジカルがDM
POに捕捉され、ESR信号が観測され、紫外線照射に
よるヒドロキシラジカルの生成が確認された。アスコル
ビン酸試料に対して、紫外線照射後のESR信号の測定
により、コントロール試料に比べESR信号強度の低下
が確認された。白金・パラジウムコロイド試料に対して
もまた、紫外線照射後のESR信号の測定により、コン
トロール試料に比べESR信号強度の低下が確認された
が、その低下率はアスコルビン酸試料より格段に高かっ
た。このことから、白金・パラジウムのヒドロキシラジ
カル消去反応速度はアスコルビン酸に比べ、約100倍
の速度定数を有することが確認された。以上の結果か
ら、白金・パラジウムコロイドは、活性酸素の消去に有
効であることが確認されているアスコルビン酸に比べ、
極めて高い活性酸素分解消去作用を示すことが明らかで
ある。上の評価試験ではアスコルビン酸との比較のため
に、単純な組成の試料を用いたものを示したが、実施例
1〜8の各調製品または他の本発明の白金・パラジウム
コロイド液を配合した調製品においても、同様の高い活
性酸素消去分解作用を示すことは明らかである。
【0008】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明はア
スコルビン酸に比べはるかに高い活性酸素分解消去作用
を有する白金とパラジウムのコロイドを含むものであ
り、酸化的ストレスに対する保護剤、健康増進・維持剤
および健康食品として適用され、体内に生じる過剰な活
性酸素を積極的に消去するものであり、該活性酸素に起
因する各種障害ないしは疾病を効果的に予防するばかり
でなく、老化を抑制し、美容効果も高い。また、本発明
においては、白金コロイドとパラジウムコロイドとを
3:1ないし1:3の特定範囲の混合比で配合すること
により、特に高い上記効果を奏するものである。さら
に、本発明の酸化的ストレスに対する保護剤および健康
増進・維持剤は食品またはその補助的な物として経口摂
取されるか、または化粧品またはそれに類似する物とし
て塗布適用されるものであり、使用に際して何ら煩わし
いことはなく、食事や化粧等の手軽な通常の生活の中で
の行動により上記の優れた効果を獲得できる。このよう
に、本発明は、食品や化粧品等の形態での使用により、
生体に対して多大な悪影響を及ぼす活性酸素を適度に除
去するため、病気の予防や健康の維持・増進に非常に有
用である。従って、本発明は、活性酸素からの防御機構
の加齢等による低下を保護し、人々、特に高齢者の病気
の予防、健康増進や維持に大いに貢献するものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金とパラジウムのコロイドを含むこと
    を特徴とする酸化的ストレスに対する保護剤。
  2. 【請求項2】 白金コロイドとパラジウムコロイドとが
    3:1ないし1:3の割合で混合されている請求項1記
    載の酸化的ストレスに対する保護剤。
  3. 【請求項3】 経口摂取されるか、または塗布適用され
    る形態にある請求項1または2記載の酸化的ストレスに
    対する保護剤。
  4. 【請求項4】 白金とパラジウムのコロイドを含むこと
    を特徴とする健康増進・維持剤。
  5. 【請求項5】 白金コロイドとパラジウムコロイドとが
    3:1ないし1:3の割合で混合されている請求項4記
    載の健康増進・維持剤。
  6. 【請求項6】 経口摂取されるか、または塗布適用され
    る形態にある請求項4または5記載の健康増進・維持
    剤。
  7. 【請求項7】 白金とパラジウムのコロイドを添加した
    ことを特徴とする健康食品。
  8. 【請求項8】 白金コロイドとパラジウムコロイドとが
    3:1ないし1:3の割合で混合されている請求項7記
    載の健康食品。
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