JP2001009837A - タイヤ加硫用の割金型装置 - Google Patents

タイヤ加硫用の割金型装置

Info

Publication number
JP2001009837A
JP2001009837A JP11187110A JP18711099A JP2001009837A JP 2001009837 A JP2001009837 A JP 2001009837A JP 11187110 A JP11187110 A JP 11187110A JP 18711099 A JP18711099 A JP 18711099A JP 2001009837 A JP2001009837 A JP 2001009837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tread
mold
ring
tire
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11187110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4138162B2 (ja
Inventor
Nobuhiko Irie
暢彦 入江
Takei Kubo
多兄 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP18711099A priority Critical patent/JP4138162B2/ja
Publication of JP2001009837A publication Critical patent/JP2001009837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4138162B2 publication Critical patent/JP4138162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トレッド金型部間に未加硫タイヤ
のゴムが噛み込むのを防ぎ、金型の寿命を延ばし、タイ
ヤの品質、コストダウン及び生産性の向上を図ることが
可能なタイヤ加硫用の割金型装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明は、半径方向へ移動可能なトレッ
ド金型部Mtを周方向に複数分割した金型Mが内装され
ているタイヤ加硫用の割金型装置2において、トレッド
金型部Mtは、縮径時に当接する両側分割面が傾斜面と
された第1トレッド型部Mtaと平行面とされた第2ト
レッド型部Mtbとからなり、トレッド金型部Mtの縮
径時に、第1トレッド型部Mtaの半径方向の内方への
移動よりも、第2トレッド型部Mtbが遅れて半径方向
へ移動するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ加硫用の割
金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の割金型装置には、半径方向へ移動
可能なトレッド金型部を周方向に複数分割したタイヤ金
型が内装されている。このような割金型装置としては、
タイヤ加硫中にタイヤ内方に導入される加熱加圧媒体
(蒸気、温水、ガス)の作用で金型を開こうとする力に
抗して、同金型を閉鎖状態に保持するための型締め手段
をタイヤ加硫設備に装備しておくことが必要な第1形式
のものと、本出願人による特開平5−200754号で
開示している如く、上記型締め手段をタイヤ加硫設備に
装備する必要がない第2形式のものとがある。いずれの
形式の割金型装置においても、同装置を構成する複数組
のトレッド金型部が半径方向へ同時にかつ一斉に移動す
るようになっている。
【0003】このような作用を行う割金型装置では、金
型の分割されている部分に予備膨張成形された未加硫タ
イヤのゴムが噛み込まれないようにするため、未加硫タ
イヤの整形(シェーピング)が終了した状態、すなわ
ち、上記加熱加圧媒体の導入直前の予備成形段階で、整
形された未加硫タイヤの外周表面がトレッド金型部を完
全に閉じたときの内周表面よりもわずかながら小さくな
るように膨張整形が行われることを前提として構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが最近、タイヤ
の品質向上を図るために、加熱加圧媒体の導入時に拡径
を必要としないように成形するタイヤの製造方法(例え
ば、特開昭62−270308号)が提案されている。
しかしながら、上述した従来の製造方法において、上記
従来型の割金型装置を使用すると、トレッド金型部を同
時に移動させて閉じる時、各トレッド金型部の間に未加
硫タイヤのゴム噛み込みを発生するという不具合があっ
た。このようなゴム噛み込みが発生すると、タイヤ金型
の寿命を縮めてしまうおそれがあるうえに、これを除去
する作業工程が必要になり、コスト高及び生産性の低下
を招くおそれがあった。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、トレッド金型部間に未加硫
タイヤのゴムが噛み込むのを防ぎ、金型の寿命を延ば
し、タイヤの品質、コストダウン及び生産性の向上を図
ることが可能なタイヤ加硫用の割金型装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明は、半径方向へ移動可能な
トレッド金型部を周方向に複数分割した金型が内装され
ているタイヤ加硫用の割金型装置において、前記トレッ
ド金型部は、縮径時に当接する両側分割面が傾斜面とさ
れた第1トレッド型部と平行面とされた第2トレッド型
部とからなり、前記トレッド金型部の縮径時に、前記第
1トレッド型部の半径方向の内方への移動よりも、前記
第2トレッド型部が遅れて半径方向へ移動するように構
成されている。すなわち、本発明の割金型装置は、トレ
ッド金型部の分割面が平行面とされている第2トレッド
型部と、この第2トレッド型部と隣り合い、前記平行面
に当接して金型を閉じた空間とする第1トレッド型部と
を組付けて使用するものであり、該第1トレッド型部を
閉じた後、それぞれの第1トレッド型部の両側面で形成
された平行面内を前記第2トレッド型部が後から遅れて
閉じるようにし、第1トレッド型部が未加硫タイヤのト
レッドゴム部分にめり込み、その結果、同ゴムが第2ト
レッド型部の領域に部分的にはみ出して来たとしても、
第2トレッド型部が最終的にはみ出して来たゴムを押し
戻して、第1及び第2トレッド型部間にゴムを噛み込ま
ないようにしている。
【0007】また、本発明は、前記第1及び第2トレッ
ド型部が内周面に取付けられた複数の第1及び第2セグ
メントと、該第2セグメントの外方傾斜面と係合する傾
斜面が内方に形成されたアウターリングと、前記第1及
び第2セグメントの外方傾斜面に上下方向へ沿って形成
されたT字溝に滑動自在に挿入される第1及び第2T字
ガイドと、前記アウターリングと同芯配置されたリング
とを具備し、前記第1トレッド型部が組付けられた第1
セグメントに挿入される第1T字ガイドは前記リングに
固定され、前記第2トレッド型部が組付けられた第2セ
グメントに挿入される第2T字ガイドは前記アウターリ
ングの内方傾斜面に固定され、該アウターリングに対す
るリングの相対的昇降により、前記第1及び第2トレッ
ド型部の半径方向移動に時間差が生じる構成とされてい
る。すなわち、本発明は、第1及び第2トレッド型部を
組付けて使用する割金型装置の第1及び第2セグメント
を半径方向へ移動させる第1傾斜面と第2傾斜面とを具
備させ、第1セグメントに係合している第1傾斜面を第
2セグメントが係合している第2傾斜面よりも先に上下
方向で下向きに移動させることにより、第1トレッド型
部の閉鎖終了後に第2トレッド型部が閉鎖終了するよう
に構成されている。
【0008】しかも、本発明において、前記アウターリ
ングに対する前記リングの相対的昇降は、前記アウター
リングが組付けられたボルスタープレートを介して前記
アウターリングと前記リングとの間に配設した流体圧シ
リンダ又は圧縮ばねの作用によって行われる構成とされ
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第
1実施形態に係るタイヤ加硫用の割金型装置の横断面視
で、図2におけるB−B線断面図、図2は第1実施形態
の割金型装置の縦断面視で、図1におけるA−A線断面
図、図3は第1実施形態の割金型装置の作用説明図で、
タイヤ金型が開いている状態を示している。
【0010】本発明の第1実施形態に係るタイヤ加硫用
の割金型装置2は、図1〜図3に示す如く、タイヤ加硫
設備のベース1上に搬入して設置されるものであり、詳
細は後述するタイヤ金型Mを有している。このベース1
には、ブラダBを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体
を給排出する通路ならびにブラダBをタイヤTの内方に
出入りさせるブラダ操作機構を含む公知の下部中心機構
3が固定されており、上記ブラダBの上端部及び下端部
は、公知手段で同下部中心機構3のブラダ把持部3b,
3cに把持されている。また、上記ベース1上には、図
示省略の駆動手段の作用により昇降する円筒状のブラケ
ット4が昇降自在に組付けられており、このブラケット
4内には、詳細後述のタイヤ金型Mのトレッド金型部を
開閉するための駆動手段等を含む公知の上部中心機構5
が組込まれている。
【0011】上記タイヤ金型Mは、割金型装置2に内装
される金型であり、タイヤTのトレッド部を形成する周
方向に沿って複数組に分割されたトレッド金型部Mt
と、タイヤTの側壁部を形成する上下サイドウォール金
型部Mc,Mdと、タイヤTのビード部を形成する上下
ビードリングMe,Mfとから構成されており、上ビー
ドリングMeは上サイドウォール金型部Mcにボルト締
めされ、下ビードリングMfは下部中心機構3にネジ止
め固定されている。しかも、各組のトレッド金型部Mt
は、図1に示す如く、型閉鎖時において両側面が平行面
とされた第2トレッド型部Mtbと、該第2トレッド型
部Mtbの平行面と接合する傾斜面とされた第1トレッ
ド型部Mtaとからなっており、この点が従来の金型と
異なっている。なお、加硫されるタイヤの仕様が変更さ
れた場合には、これら第1及び第2トレッド型部Mt
a,Mtbも交換される点は従来の金型と同様である。
【0012】一方、上記ベース1の上面には、図2に示
す如く、断熱板6を介して底板7が固定されており、該
底板7の上面には下円板8が固定されていると共に、該
下円板8の上面には下サイドウォール金型部Mdがボル
ト締めされている。また、上記ブラケット4の外周部に
は、ボルスタープレート14の内周部がボルト締めさ
れ、上部中心機構5のフランジ5aには上円板15の内
周部分がボルト締めされている。そして、この上円板1
5の下面には上サイドウォール型部Mcがボルト締めさ
れており、タイヤTの加硫中、同上円板15の上面はボ
ルスタープレート14の下面に当接するように構成され
ている。
【0013】上記底板7と上記ボルスタープレート14
との上下間には、滑動可能な複数個のセグメント10が
周方向に沿って配設されており、同セグメント10は、
内周面に第1トレッド型部Mtaがボルト締めされた第
1セグメント10aと、内周面に第2トレッド型部Mt
bがボルト締めされた第2セグメント10bとによって
構成されている。すなわち、セグメント10は、上円板
15の外方半径方向へ延びたアーム15bによって半径
方向へ滑動自在に吊り下げられていると共に、同第1及
び第2セグメント10a,10bの下面は、底板7の上
面に固定された案内板9の上を滑動自在に設置されてい
る。また、第1及び第2セグメント10a,10bの上
下端部には、同第1及び第2セグメント10a,10b
の下面が案内板9と当接して縮径し終えたときに、上下
円板15,8の外周に形成したフランジ15a,8aと
係合する爪10e,10dが形成されており、この際、
タイヤ金型Mの各部が閉鎖接合してタイヤTの外表面を
形成するようになっている。
【0014】上記セグメント10の外周側には、アウタ
ーリング11が配設されており、このアウターリング1
1の内周側には、第2セグメント10bの外方傾斜面
(または円錐面)10cと滑動する傾斜面(または円錐
面)11aが形成されている。また、各セグメント10
の外方傾斜面10cの中央部には、T字溝22が上下方
向へ沿って形成されており、同T字溝22にはT字ガイ
ド12が滑動自在に挿入配置されている。また、アウタ
ーリング11の外周側であって、上下方向の下方位置に
はリング13が配設されている。第1セグメント10a
用の第1T字ガイド12aの下端はリング13の内周面
に固定され、第2セグメント10b用の第2T字ガイド
12bはアウターリング11の内周傾斜面11aに固定
されている。そして、アウターリング11はスペーサ1
6を介してボルスタープレート14に固定され、リング
13にはボルスタープレート14に固定された流体圧シ
リンダ17のピストンロッド17aの先端が固定されて
いる。なお、本実施形態の割金型装置2は、加硫中のタ
イヤTの内方にブラダBを介して導入される加熱加圧媒
体の作用により、タイヤ金型Mを開こうとする力が発生
するが、トレッド金型部Mtに生じる半径方向外方の力
の斜面効果による上下方向分力にてアウターリング11
が浮上しないようにするロック手段、アウターリング1
1とリング13との同芯度を保持するガイド手段、ボル
スタープレート14の上面やアウターリング11の外周
面に装着される保温材などを具備しているが、図示は省
略している。
【0015】次に、本発明の第1実施形態に係るタイヤ
加硫用の割金型装置2の作用効果を説明する。図3はタ
イヤ金型Mが閉鎖開始直前の状態を示している。すなわ
ち、公知の手順により未加硫タイヤTを開かれた金型M
内に吊り込み、同タイヤT内にブラダBを挿入し、上部
中心機構5の作用によりボルスタープレート14と上円
板15とを離間させると共に、第1及び第2セグメント
10a,10bを拡径させた状態でブラケット4を下降
させる。そして、タイヤTの内方にブラダBを介して整
形用圧力媒体を導入しながら、上下サイドウォール金型
部Mc,Mdに接近させて行う整形工程(シェーピン
グ)を終了した状態にあるとして説明を続ける。なお、
流体圧シリンダ17の作用によるアウターリング11に
対するリング13の下降は、整形工程の開始前に実行し
ておく方がよい。
【0016】上記リングが下降していると、リング13
に固定されたT字ガイド12aの傾斜面は、T字ガイド
12bより下がっていることになり、一方セグメント1
0a,10bはアーム15bに吊り下げられているの
で、結果としてセグメント10aの方がセグメント10
bより内方に縮径している事になる。この状態で、全体
が下降するとセグメント10a,10bの下面が案内板
9に当接しセグメント10aと10bは同時に縮径を始
めるが、更に、ブラケット4を下降させると、第1トレ
ッド型部Mtaが上下サイドウォール金型部Mc,Md
の外周に当接して第1セグメント10aの内方への移動
は停止し、それ以降は流体圧シリンダ17のピストンロ
ッド17aが押し戻されてアウターリング11のみが下
降し第2トレッド型部Mtbが内方へ移動することにな
る。
【0017】この間、第2トレッド型部Mtbの両側平
行面は、それぞれ隣り合う第1トレッド型部Mtaの側
面で形成される平行面間を滑動して移動するので、先行
した第1トレッド型部MtaとタイヤTの表面との当接
により、後から接近する第2トレッド型部Mtbの当接
部のタイヤ表面に盛り上がりを生じていても、同第2ト
レッド型部Mtbによって押し戻されることから、トレ
ッド金型部Mt間にゴム噛みが発生することはない。こ
こで、第2トレッド型部Mtbが上下サイドウォール金
型部Mc,Mdの外周に当接したとき、第1セグメント
10aの外方傾斜面10cがアウターリング11の内方
傾斜面11aに当接するように予め各部寸法が決められ
ている。
【0018】ブラダBを介してタイヤTの内方に加熱加
圧媒体を導入した時、アウターリング11の弾性変形等
により各トレッド金型部Mt間に隙間が生じることのな
いように、更にわずかにアウターリング11を下降させ
て金型Mの閉鎖工程を終了させ(図2の状態)、公知の
加硫工程に入る。また、加硫中のタイヤTの内方にブラ
ダBを介して導入される加熱加圧媒体の作用により上下
サイドウォール金型部Mc,Mdを離間させようとする
力が生じるが、この力は上下円板15,8の外周フラン
ジ15a,8aとセグメント10の爪10e,10dと
の係合によりロックされ、トレッド金型部Mtを拡径さ
せようとする力の斜面効果によるアウターリング11の
浮き上がり力は図示省略のロック手段によりロックされ
るので、タイヤ加硫設備に型締め手段を必要としない点
に変わりはない。
【0019】加硫工程を終了して金型Mを開く場合は、
上記と逆の手順としても良いし、従来と同様に、第1及
び第2トレッド型部Mta,Mtbを同時に拡径するよ
うにしても良い。以上の説明より、本発明の第1実施形
態に係る割金型装置2を前述した従来例と対比すると明
らかな如く、流体圧シリンダ17の作用を中止すれば、
従来型の割金型装置としての作用も実行できるという効
果も得られる。
【0020】図4は本発明の第2実施形態に係るタイヤ
加硫用の割金型装置を示すもので、上記第1実施形態と
同じ構成部品には同一符号を付して説明を省略し、差異
部分についてのみ説明する。第2実施形態の割金型装置
32では、第1実施形態のリング13の代わりに、アウ
ターリング11の下方に配設した下部リング18と、同
アウターリング11の上方に配設した上部リング19と
を複数本のロッド20で連結した構成とされている。し
かも、トレッド金型部Mtのうち、第1トレッド型部M
taが固定された第1セグメント10a用の第1T字ガ
イド12aの上端部を上部リング19の内周面に取付
け、同第1T字ガイド12aの下端部を下部リング18
の内周面に取付ける一方、ボルスタープレート14に固
定した複数組の流体圧シリンダ21のピストンロッド2
1aの先端を上部リング19に取付け、同流体圧シリン
ダ21の作用によりリング18,19及び第1T字ガイ
ド12aを介して第1セグメント10aに取付けられた
第1トレッド型部Mtaを半径方向へ移動させるように
構成されている。
【0021】次に、本発明の第2実施形態に係る割金型
装置32の作用効果について説明する。第2実施形態の
割金型装置32は、上記した構成となっているため、第
1実施形態と同様の作用効果が得られる。それに加え
て、第1実施形態の第1T字ガイド12aがリング13
に対して片持梁であるが、本実施形態の第1T字ガイド
12aは上部リング19と下部リング18とにより両端
支持されているので、第1実施形態の構造よりも部品点
数は増えているが、T字ガイド12やリング18,19
の剛性が強化されることになり、比較的に幅広タイヤ用
の割金型装置に適している。
【0022】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において各種の変
形及び変更を加え得るものである。例えば、既述の実施
の形態は、本発明を型締め手段が必要としない形式の割
金型装置を例にして実施したものであるが、型締め手段
を必要とする形式の割金型装置にも実施できることは言
う迄もない。また、既述の実施の形態における流体圧シ
リンダ17の代わりに、アウターリング11とリング1
3との間に圧縮ばねを組込み、その付勢力を利用するよ
うな構成にしても良い。
【0023】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るタイヤ加硫用
の割金型装置は、半径方向へ移動可能なトレッド金型部
を周方向に複数分割した金型が内装されているものであ
って、前記トレッド金型部は、縮径時に当接する両側分
割面が傾斜面とされた第1トレッド型部と平行面とされ
た第2トレッド型部とからなり、前記トレッド金型部の
縮径時に、前記第1トレッド型部の半径方向の内方への
移動よりも、前記第2トレッド型部が遅れて半径方向へ
移動するように構成されているので、トレッド金型部間
に生じる未加硫タイヤのゴム噛み込みを無くすことが可
能になり、ゴム噛み込みの発生を防止することによって
金型の寿命を延ばし、タイヤの品質向上を図り、コスト
ダウン及び生産性を向上させることができる。
【0024】また、本発明の割金型装置において、前記
第1及び第2トレッド型部が内周面に取付けられた複数
の第1及び第2セグメントと、該第2セグメントの外方
傾斜面と係合する傾斜面が内方に形成されたアウターリ
ングと、前記第1及び第2セグメントの外方傾斜面に上
下方向へ沿って形成されたT字溝に滑動自在に挿入され
る第1及び第2T字ガイドと、前記アウターリングと同
芯配置されたリングとを具備し、前記第1トレッド型部
が組付けられた第1セグメントに挿入される第1T字ガ
イドは前記リングに固定され、前記第2トレッド型部が
組付けられた第2セグメントに挿入される第2T字ガイ
ドは前記アウターリングの内方傾斜面に固定され、該ア
ウターリングに対するリングの相対的昇降により、前記
第1及び第2トレッド型部の半径方向移動に時間差が生
じる構成とすれば、簡単な構造にて上記発明の効果が得
られる。しかも、前記アウターリングに対する前記リン
グの相対的昇降を、前記アウターリングが組付けられた
ボルスタープレートを介して前記アウターリングと前記
リングとの間に配設した流体圧シリンダ又は圧縮ばねの
作用によって行う構成とすれば、リングを迅速かつ確実
に作動させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るタイヤ加硫用の割
金型装置の横断面視であって、図2におけるB−B線断
面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るタイヤ加硫用の割
金型装置の縦断面視であって、図1におけるA−A線断
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るタイヤ加硫用の割
金型装置の作用を説明するもので、タイヤ金型が開いて
いる状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るタイヤ加硫用の割
金型装置の縦断面視であって、図1におけるA−A線断
面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2,32 割金型装置 3 下部中心機構 4 ブラケット 5 上部中心機構 6 断熱板 7 底板 8 下円板 9 案内板 10 セグメント 10a 第1セグメント 10b 第2セグメント 11 アウターリング 12 T字ガイド 12a 第1T字ガイド 12b 第2T字ガイド 13 リング 14 ボルスタープレート 15 上円板 16 スペーサ 17,21 流体圧シリンダ 18,19 リング 20 ロッド 22 T字溝 M タイヤ金型 Mt トレッド金型部 Mta 第1トレッド型部 Mtb 第2トレッド型部 Mc 上サイドウォール金型部 Md 下サイドウォール金型部 Me 上ビードリング Mf 下ビードリング T タイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向へ移動可能なトレッド金型部を
    周方向に複数分割した金型が内装されているタイヤ加硫
    用の割金型装置において、前記トレッド金型部は、縮径
    時に当接する両側分割面が傾斜面とされた第1トレッド
    型部と平行面とされた第2トレッド型部とからなり、前
    記トレッド金型部の縮径時に、前記第1トレッド型部の
    半径方向の内方への移動よりも、前記第2トレッド型部
    が遅れて半径方向へ移動するように構成されていること
    を特徴とするタイヤ加硫用の割金型装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2トレッド型部が内周面
    に取付けられた複数の第1及び第2セグメントと、該第
    2セグメントの外方傾斜面と係合する傾斜面が内方に形
    成されたアウターリングと、前記第1及び第2セグメン
    トの外方傾斜面に上下方向へ沿って形成されたT字溝に
    滑動自在に挿入される第1及び第2T字ガイドと、前記
    アウターリングと同芯配置されたリングとを具備し、前
    記第1トレッド型部が組付けられた第1セグメントに挿
    入される第1T字ガイドは前記リングに固定され、前記
    第2トレッド型部が組付けられた第2セグメントに挿入
    される第2T字ガイドは前記アウターリングの内方傾斜
    面に固定され、該アウターリングに対するリングの相対
    的昇降により、前記第1及び第2トレッド型部の半径方
    向移動に時間差が生じる構成とされていることを特徴と
    する請求項1に記載のタイヤ加硫用の割金型装置。
  3. 【請求項3】 前記アウターリングに対する前記リング
    の相対的昇降は、前記アウターリングが組付けられたボ
    ルスタープレートを介して前記アウターリングと前記リ
    ングとの間に配設した流体圧シリンダの作用によって行
    われる構成とされていることを特徴とする請求項2に記
    載のタイヤ加硫用の割金型装置。
  4. 【請求項4】 前記流体圧シリンダの代わりに、圧縮ば
    ねが装備されていることを特徴とする請求項3に記載の
    タイヤ加硫用の割金型装置。
JP18711099A 1999-07-01 1999-07-01 タイヤ加硫用の割金型装置 Expired - Fee Related JP4138162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18711099A JP4138162B2 (ja) 1999-07-01 1999-07-01 タイヤ加硫用の割金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18711099A JP4138162B2 (ja) 1999-07-01 1999-07-01 タイヤ加硫用の割金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001009837A true JP2001009837A (ja) 2001-01-16
JP4138162B2 JP4138162B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=16200286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18711099A Expired - Fee Related JP4138162B2 (ja) 1999-07-01 1999-07-01 タイヤ加硫用の割金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4138162B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100519528B1 (ko) * 1998-09-11 2005-12-08 한국타이어 주식회사 자동차 타이어 가류금형 장치
JP2010052171A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫装置
WO2013108490A1 (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用モールド

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100519528B1 (ko) * 1998-09-11 2005-12-08 한국타이어 주식회사 자동차 타이어 가류금형 장치
JP2010052171A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫装置
WO2013108490A1 (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用モールド
JP2013144414A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用モールド
US9056436B2 (en) 2012-01-16 2015-06-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tire mold

Also Published As

Publication number Publication date
JP4138162B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0368546B1 (en) Bladderless tyre moulding apparatus
US2730763A (en) Tire curing press
SU1264832A3 (ru) Устройство дл вулканизации шин
KR960006765B1 (ko) 타이어 가황프레스
JP4884934B2 (ja) タイヤ加硫装置
CN109501342B (zh) 轮胎模具的内模组件及轮胎模具
KR0138108B1 (ko) 자동차 공기타이어 경화를 위한 방법 및 장치
US6949213B1 (en) Vulcanizing mold for pneumatic tires
JP4377592B2 (ja) タイヤモールド用の、半径方向に拡張可能なビード成形リング
JP2001009837A (ja) タイヤ加硫用の割金型装置
JP4998987B2 (ja) タイヤ加硫成型装置及び加硫成型方法
JP2000334740A (ja) タイヤ金型のセグメント駆動装置及びセグメント駆動方法
JP2010058396A (ja) 空気ばね用ダイアフラムの製造方法および空気ばね用ダイアフラム
JPS5830138B2 (ja) 生タイヤの上方ビ−ドを加硫プレスの金型の上方部分内に心決めしかつ位置決めする方法および装置
WO2008138364A1 (en) Process and apparatus for vulcanization and moulding of vehicles tyres
JP3810585B2 (ja) タイヤ加硫装置
CN108481768A (zh) 机模一体硫化机及其方法
JPH07232329A (ja) タイヤ加硫プレス
JP2003285331A (ja) タイヤ加硫方法及び装置
EP1106322B1 (en) Vulcanizing mold for pneumatic tires
JP2020001362A (ja) タイヤ加硫装置および方法
JP3064156B2 (ja) タイヤ加硫装置
JPH10286833A (ja) タイヤ成形用金型
JP3059034B2 (ja) タイヤ加硫機の中心機構
JP2000202834A (ja) タイヤ加硫設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080605

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees