JP2001009541A - タレットパンチプレスにおけるダイ清掃方法およびその装置 - Google Patents

タレットパンチプレスにおけるダイ清掃方法およびその装置

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JP2001009541A
JP2001009541A JP11184200A JP18420099A JP2001009541A JP 2001009541 A JP2001009541 A JP 2001009541A JP 11184200 A JP11184200 A JP 11184200A JP 18420099 A JP18420099 A JP 18420099A JP 2001009541 A JP2001009541 A JP 2001009541A
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die
turret
punch press
injection nozzle
cleaning
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JP11184200A
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Shigeyoshi Kono
重義 河野
Takayuki Fujiwara
隆之 藤原
Jun Wakao
潤 若尾
Yoshiaki Taneda
吉晃 種田
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリや抜きカスによる製品の傷、打痕を防
ぎ、金型寿命を延ばすと共に自動的にダイの清掃を行な
い自動運転を可能とした。 【解決手段】 複数のダイDを装着した下部タレット7
を回転する下部回転軸13内に中央固定軸49を固定し
て設け、この中央固定軸49の軸芯に、空気圧発生源5
7より電磁切換弁59を介して圧縮空気が送られる圧力
流体供給流路67を設け、前記中央固定軸49の上端に
設けたサポートプレート51の上面に前記圧力流体供給
流路67に連通した噴射ノズル55を設け、この噴射ノ
ズル55の噴射口71をダイDに隣接し、且つ、ワーク
Wが通過する下方に設けた。したがって、パンチング加
工時に発生したバリや抜きカスを自動的に除去でき、製
品に傷を付けることなく金型寿命を延ばすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タレットパンチプレスにてワーク
の所望位置にパンチング加工するには、上部タレットと
下部タレットに装着した複数のパンチとダイとを回転
し、所望のパンチとダイをパンチング加工位置に位置決
めしてそのパンチをラムを介して油圧シリンダの作動に
より打撃し、パンチとダイとの協働によりワークにパン
チング加工が施されている。
【0003】また、ワークに連続打抜き加工を行なう場
合は、図11,図12および図13に示されているごと
きパンチとダイが用いられている。
【0004】すなわち、図11に用いられたパンチ20
1とダイ203は、パンチ201に形成した曲面部20
5にてワークWを押し曲げ、ワークWを丸め込みながら
追い抜き加工を行なう型式のものである。また、図12
に用いられたパンチ207とダイ209は、ダイ209
内に切断用チップ211Aが設けられ、ワークWを細か
く切断しながら追い抜き加工を行なう型式のものであ
る。なお、図中にWcで示したものは、細かく切断され
たワークを示す。
【0005】更に、図13には、切断用チップ211B
を示している。
【0006】上述したごとき金型を用いてパンチング加
工が施されるが、いずれの金型を用いても打抜き加工時
には、金型のクリアランスの関係、または、ワークの材
質等の条件により、切断面にバリが発生すると共に細い
ひも状の抜きカス等が発生する。そのため、バリとか抜
きカスがランダムに飛び散り、周辺に蓄積して行くので
定期的に清掃作業をしているのが現場である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のタレットパンチプレスでは、打抜き加工時に発生し
たバリや抜きカスが金型の板押え面あるいは下部タレッ
トの上面と付着したり、また、周囲に飛散することで、
製品の裏傷あるいは表面に打痕傷を付けることで、多大
な製品不良を起こさせることになる。更に、搬送テーブ
ル上に蓄積した抜きカスにより、傷の発生は永久的とな
る。
【0008】この傷を防ぐには、頻繁な清掃を施す以外
に現状の対応はなかった。
【0009】また、ワークに連続打抜き加工を行なう金
型、すなわち、パンチ207とダイ209を用いてワー
クに追い抜き加工を行なうと、長さに制限が無く、エン
ドレスで継ぎ目無し加工ができるメリットがあるが、ダ
イ209の中に切断用チップ211A,211Bを設け
る必要があり、そこに抜きカスや鉄粉が詰まったり付着
した状態で打抜きを行なうと、かじりや焼付きが発生し
たりする。
【0010】その結果、金型に傷付け寿命が著しく短く
なり、製品の仕上りに影響を及ぼすこととなっていた。
【0011】この発明の目的は、バリや抜きカスによる
製品の傷、打痕を防ぎ、金型寿命を延ばすと共に自動的
にダイの清掃を行ない自動運転を可能としたタレットパ
ンチプレスにおけるダイ清掃方法およびその装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のタレットパンチプレスにお
けるダイ清掃方法は、パンチとダイとの協働によりワー
クにパンチング加工を行なうタレットパンチプレスにお
いて、下部タレットに装着された複数のダイのうち、所
定のダイ清掃位置に位置決めされたダイに対してダイ清
掃装置の噴射ノズルより圧力流体を噴射して、前記ダイ
の少なくとも表面を清掃することを特徴とするものであ
る。
【0013】したがって、ダイ清掃装置の噴射ノズルよ
り圧力流体を噴射して、ダイ清掃位置に位置決めされた
ダイの少なくとも表面を清掃するので、パンチング加工
時に発生するバリや抜きカスが吹き飛ばされ、製品に疵
を付けることなく、金型寿命が延ばされる。
【0014】請求項2によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃方法は、請求項1のタレットパ
ンチプレスにおけるダイ清掃方法において、前記下部タ
レットを回転せしめる回転用モータの回転を制御する制
御装置からの指令により、ダイ清掃装置に設けた噴射ノ
ズルの位置に所望のダイを位置決めすると共に、前記制
御装置からの指令によりダイ清掃装置に設けた圧力流体
供給流路中の電磁切換弁を開閉動作して、前記ダイに圧
力流体を噴射ノズルより噴射あるいは噴射停止すること
を特徴とするものである。
【0015】したがって、下部タレットを回転せしめる
回転用モータの回転を制御装置からの指令により制御す
ると共に、圧力流体供給流路中に設けた電磁切換弁の開
閉を前記制御装置からの指令により制御して噴射ノズル
より圧力流体を噴射あるいは噴射停止せしめる。而し
て、ダイの清掃が自動で行われ、機械の自動運転が可能
となる。
【0016】請求項3によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃装置は、パンチとダイとの協働
によりワークにパンチング加工を行なうタレットパンチ
プレスにおいて、複数の前記ダイを装着した各ダイホル
ダを備えた下部タレットを回転せしめる駆動軸の内部に
中央固定軸を装着し、この中央固定軸内に圧力流体供給
流路を設けると共に、中央固定軸の上端に設けたサポー
トプレートの上面に前記圧力流体供給流路に連通したダ
イ清掃用の噴射ノズルを前記ダイ側へ延伸して設け、こ
のダイ清掃用の噴射ノズルの噴射口を前記ダイホルダの
うちの所望のダイホルダの近傍に設けてなることを特徴
とするものである。
【0017】したがって、下部タレットを回転せしめる
駆動軸の中に中央固定軸を設け、この中央固定軸内に圧
力流体供給流路を設けて、中央固定軸の上端に設けたサ
ポートプレートの上面に設けたダイ清掃用の噴射ノズル
に前記圧力流体流路を連結した。そして、ダイ清掃用の
噴射ノズルの噴射口をダイホルダの近傍に設けた。
【0018】而して、噴射ノズルは固定して設けられ、
ダイが清掃され、バリや抜きカスによる製品の傷、打痕
が防止され、金型の寿命延長が図られる。
【0019】請求項4によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃装置は、パンチとダイとの協働
によりワークにパンチング加工を行なうタレットパンチ
プレスにおいて、このタレットパンチプレスの上部フレ
ームより垂下して設けた支持部材の下部にダイ清掃用の
噴射ノズルを設け、このダイ清掃用の噴射ノズルの噴射
口をワークが通過する上方にして前記ダイの上面に近接
して設けてなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、タレットパンチプレスの上部
フレームより垂下して設けた支持部材にダイ清掃用の噴
射ノズルを設け、この噴射ノズルの噴射口をワーク上面
に対して上方にして、ダイの上面に近接して設けた。
【0021】而して、噴射ノズルは固定して設けられ、
ワークの通過に支障をきたすことなく、ダイが清掃さ
れ、バリや抜きカスによる製品の傷、打痕が防止され、
金型の寿命延長が図られる。
【0022】請求項5によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃装置は、駆動軸を偏心して設け
た小径の上部タレットと大径の下部タレットに装着され
たパンチとダイとの協働によりワークにパンチング加工
を行なうタレットパンチプレスにおいて、前記上、下部
タレットのパンチング加工位置の反対側適宜位置に前記
タレットパンチプレスの上部フレームより垂下して支持
部材を設け、この支持部材の下部にプレートを設け、こ
のプレート上面にダイ清掃用の噴射ノズルを設け、この
ダイ清掃用の噴射ノズルの噴射口を前記プレートの適宜
位置に形成した穴内へ挿入し、前記噴射口を前記ダイに
近接して設けてなることを特徴とするものである。
【0023】したがって、タレットパンチプレスの大径
の下部タレットのパンチング加工位置の反対側適宜位置
に、タレットパンチプレスの上部フレームより垂下して
設けた支持部材のプレートにダイ清掃用の噴射ノズルを
設け、プレートに形成した穴内に噴射ノズルを挿し、噴
射ノズルの噴射口をダイ上面に近接して設けた。
【0024】而して、噴射ノズルはワークの通過に支障
なく、ダイが清掃され、バリや抜きカスによる製品の
傷、打痕が防止され、金型の寿命延長が図られる。
【0025】請求項6によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃装置は、請求項3,4又は5の
タレットパンチプレスにおけるダイ清掃装置において、
前記ダイ清掃用の噴射ノズルより圧力流体を噴射あるい
は噴射停止せしめる電磁切換弁と、前記下部タレットを
回転せしめる回転用モータと、前記電磁切換弁のON,
OFFと前記回転用モータの駆動、停止とを制御する制
御装置と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0026】したがって、制御装置からの指令により下
部タレットの回転と噴射ノズルの開閉を制御するので、
自動的にダイの清掃ができ、連続して自動運転が行われ
る。
【0027】請求項7によるこの発明のタレットパンチ
プレスにおけるダイ清掃装置は、請求項3のタレットパ
ンチプレスにおけるダイ清掃装置において、前記ダイ清
掃用の噴射ノズルは、ワークが通過する下方に設けてな
ることを特徴とするものである。
【0028】したがって、噴射ノズルはワークの通過に
支障をきたすことなく、破損等が防がれる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0030】まず、第1の実施の形態について、タレッ
トパンチプレスと付帯設備の全体的配置について概略的
に説明する。
【0031】図3を参照するに、タレットパンチプレス
1は、上部フレーム3Uと下部フレーム3Dと側部フレ
ーム3Sとで構成された門型形状をしたフレーム3内に
上部タレット5と下部タレット7が回転自在に設けられ
ると共に、ワークWの移動位置決めを行なうワーク移動
位置決め装置9を備えている。なお、前記タレットパン
チプレス1は既に公知の構成であるため、詳細な図示と
説明を省略する。
【0032】前記上部タレット5には複数個のパンチP
が外周近傍に配設され、上部回転軸11は前記フレーム
3の上部フレーム3Uより垂下して設けられている。ま
た、下部タレット7にも前記パンチPに相対向する位置
に複数個のダイDが配設され、下部回転軸13は前記フ
レーム3の下部フレーム3Dより立設されている。
【0033】前記上部回転軸11と下部回転軸13とは
駆動装置15により回転され、この駆動装置15は、回
転用モータとしての例えばサーボモータ17の出力軸に
連結された駆動軸19に装着された駆動プーリ21よ
り、無端状のベルト23を介して前記上、下部回転軸1
1,13に設けた従動プーリ25に回転を伝達し、上、
下部タレット5,7を同期して回転せしめるものであ
る。
【0034】前記上部タレット5に配設されたパンチP
のパンチング加工位置Kの上方には、ラム27を介して
流体圧シリンダ29が前記フレーム3の上部フレーム3
Uに内蔵されている。より詳細には、前記流体圧シリン
ダ29に内蔵されたピストン31に一体的に設けたピス
トンロッド33の上下動により、ラム27を介して所望
のパンチPを打撃し、ダイDと協働してワークWにパン
チング加工が施される。
【0035】前記ワーク移動位置決め装置9は、前記フ
レーム3内に設けられ、前記下部タレット7に隣接して
固定テーブル35が設けられ、この固定テーブル35の
両側に図示を省略したが可動テーブルがY軸方向(図3
において左右方向)へ移動自在に設けられている。この
可動テーブルと一体的に前記固定テーブル35を跨いだ
態様でキャレッジベース37が設けられている。
【0036】このキャレッジベース37はX軸方向(図
3において図面に直交する方向)へ延伸して設けられ、
Y軸方向へ延伸したY軸ネジ部材39にY軸ナット部材
(図示省略)を介して移動自在となり、Y軸ネジ部材3
9は一端に連結されたY軸駆動モータ41により回転自
在となっている。
【0037】また、前記キャレッジベース37にはX軸
方向へ延伸してX軸ネジ部材43が設けられ、このX軸
ネジ部材43にX軸ナット部材(図示省略)を介してキ
ャレッジ45がX軸方向へ移動自在となっており、前記
X軸ネジ部材43の一端に連結されたX軸駆動モータ
(図示省略)によりX軸ネジ部材43は回転自在となっ
ている。そして、前記キャレッジ45には板状のワーク
Wの一側縁端を把持する複数のワーククランプ装置47
が設けられている。
【0038】上記構成により、X軸駆動モータを駆動せ
しめ、X軸ネジ部材43を回転させてキャレッジ45を
X軸方向へ移動せしめると共に、Y軸駆動モータ41を
駆動せしめY軸ネジ部材39を回転させてキャレッジベ
ース37をY軸方向へ移動せしめて、ワーククランプ装
置47にて把持したワークWをパンチング加工位置Kへ
位置決めして、所望のパンチング加工が施される。
【0039】前記下部タレット7に設けた下部回転軸1
3の内部には中央固定軸49が固定されて設けられ、こ
の中央固定軸49の上端に装着されたサポートプレート
51の上面にはダイ清掃装置53の噴射ノズル55が設
けられている。そして、流体圧発生源として例えば空気
圧発生源57より電磁切換弁59を介して前記噴射ノズ
ル55へ圧縮空気が送られるようになっている。
【0040】更に、前記電磁切換弁59をON,OFF
制御する制御装置61である数値制御装置が設けられ、
この制御装置61からの指令により上、下部タレット
5,7を駆動する前記サーボモータ17の回転を制御し
て、清掃を行なうダイDを噴射ノズル55の位置に位置
決めするものである。
【0041】前記ダイ清掃装置53について、更に詳細
に説明する。
【0042】図1および図2を参照するに、下部回転軸
13に下部タレット7は一体的に装着され、下部タレッ
ト7の外周近傍には複数の各種ダイDを装着したダイホ
ルダ63が放射状に設けられている。
【0043】前記下部回転軸13の軸芯には前記中央固
定軸49が軸受65を介して固定して設けられ、この中
央固定軸49の上端には前記サポートプレート51が一
体的に設けられ、このサポートプレート51の上面にダ
イ清掃装置53の噴射ノズル55が設けられている。よ
り詳細には、中央固定軸49の軸芯にそって形成された
圧力流体供給流路67より配管接続部材69を介して前
記噴射ノズル55が接続され、前記圧力流体供給流路6
7は、空気圧発生源57より電磁切換弁59を介して接
続され、この電磁切換弁59の流路切換えは制御装置6
1からの指令により行なわれる。
【0044】前記噴射ノズル55は、前記ダイホルダ6
3に近接した位置に噴射口71が設けられ、且つ、噴射
ノズル55はワークWが通過しても当接しないよう、ワ
ークWの裏面より若干下方に位置決めされている。な
お、符号73は消音器である。
【0045】上述したごとき構成により、中央固定軸4
9に噴射ノズル55を設け、ダイDに吹き付けるので、
移動体とは縁切されているので配管の自由度がある。ま
た、制御装置61からの指令により電磁切換弁59をO
N,OFFさせるので、任意のタイミングで空気圧をダ
イDに吹き付けることができ、パンチング加工時に発生
するバリや抜きカスを吹き飛ばす。
【0046】而して、製品に疵を付けることなく、金型
寿命を延ばすことができると共に、自動運転を可能とす
ることができる。
【0047】次に、第2の実施の形態について説明す
る。なお、この第2の実施の形態と前述した第1の実施
の形態と異なる点は、噴射ノズル55の取付形態が異な
るのみで他の構成部材は第1の実施の形態のものと全く
同一であるため、同一部材には同一符号を付して説明を
省略する。
【0048】図4,図5および図6を参照するに、タレ
ットパンチプレス1のフレーム3の上部フレーム3Uよ
り垂下して支持部材75が設けられ、この支持部材75
の下端に噴射ノズル77が装着されている。そして、前
記噴射ノズル77の噴射口79は、ワークWが通過する
際に当接しないようワークWの上面より若干上方に位置
し、且つ、清掃を要するダイDの上面に近接した位置に
設けられている。
【0049】前記噴射ノズル77へ圧力流体である圧縮
空気を送るため、前記空気圧発生源57より電磁切換弁
59を介して噴射ノズル77へ配管で連結連通してあ
る。
【0050】一方、前記上、下部タレット5,7を回転
せしめパンチング加工位置あるいはダイ清掃位置へ所望
のパンチP、ダイDを位置決めするため、前記サーボモ
ータ17が設けられている。このサーボモータ17の回
転制御と前記噴射ノズル77より圧縮空気を噴射した
り、噴射を止めるための電磁切換弁59のON,OFF
を制御する制御装置61が設けられている。
【0051】より詳細には、図6を参照するに、制御装
置61は加工プログラム部81と制御部83とを備えて
いる。なお、本実施例では従来例で説明した図12ある
いは図13に示したダイ209であるスロッティング金
型を対象として説明する。
【0052】加工プログラム部81内でスロッティング
金型が割付けられている番号が指令された場合、制御部
83はスロッティング金型で加工を行ったことを記憶す
る。加工プログラム部81のプログラム終了指令、また
は、材料搬出指令を読み込んだ時に、制御部83は、ス
テップS1にてスロッティング金型を使用して加工され
たか否かを判断し、スロッティング金型が使われた場合
は、ステップS2へ進みワークをY軸原点付近へ退避す
る。
【0053】そして、ステップS3にてスロッティング
金型が装着されているタレットステーションを、ダイ清
掃装置53の噴射ノズル77の場所に位置決め回転させ
るようにサーボモータ17を制御する。位置決めした時
点で、ステップS4にてダイ清掃装置53の電磁切換弁
59をONしてエアブローを行い、ダイの清掃を行い設
定時間後電磁切換弁59をOFFしてエアブローを停止
する。エアブロー動作終了後、ステップS5にて自動原
点復帰して終了する。
【0054】上述したごとく、加工プログラム部81内
のプログラム終了指令を読み込んだ時点で清掃動作制御
のサブプログラムを実行し、下部タレット7をダイ清掃
装置53の噴射ノズル77の場所に位置決めして、ダイ
清掃装置53の電磁切換弁59を制御して清掃動作を実
現する。
【0055】而して、ダイ清掃装置53をタレットパン
チプレス1内に取り付ければ、簡単な電気配線と加工プ
ログラムの変更により、ゴミ等に弱いスロッティング金
型を煩わしい手動操作なしに、自動運転内でオペレータ
が特に意識せずに清掃ができ、金型の寿命を延ばすこと
ができる。
【0056】更に、第3の実施の形態について説明す
る。なお、この第3の実施の形態と前述した第2の実施
の形態と異なる点は、上、下タレットの組合せと、噴射
ノズルの取付形態が異なるのみで、他の構成部材は第2
の実施の形態のものと全く同一であるため、同一部材に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0057】図7を参照するに、タレットパンチプレス
1は、門型形状をしたフレーム3内に小径の上部タレッ
ト85に大径の下部タレット87とを回転自在に設ける
と共に、ワークWの移動位置決めを行なうワーク移動位
置決め装置9を備えている。
【0058】前記小径の上部タレット85には、複数の
パンチPが装着され、前記フレーム3の上部フレーム3
Uより垂下して設けた上部回転軸89により回転自在と
なり、前記大径の下部タレット87は前記フレーム3の
下部フレーム3Dより立設した下部回転軸91により回
転自在となっている。
【0059】そして、前記上部タレット85の上部回転
軸89と下部タレット87の下部回転軸91とは偏心し
て設けられていて、パンチング加工位置KのパンチPの
直上にはラム27を備えた流体圧シリンダ29が設けら
れている。なお、上部回転軸89は駆動モータとして例
えばサーボモータ93Uの出力軸に連結された駆動プー
リ95Uより、無端状のベルト97Uを介して前記上部
回転軸89に設けた従動プーリ99Uに回転は伝達され
る。また、下部回転軸91は駆動モータとしての例えば
サーボモータ93Dの出力軸に連結された駆動プーリ9
5Dより、無端状のベルト97Dを介して前記下部回転
軸91に設けた従動プーリ99Dに回転は伝達される。
【0060】前記ワーク移動位置決め装置9は、第1の
実施の形態で説明したものと全く同一構成のものである
ため、説明を省略する。
【0061】次に、この発明の主要部であるダイ清掃装
置53は、前記下部タレット87のパンチング加工位置
Kの反対側適宜位置に設けられ、前記フレーム3の上部
フレーム3Uより垂下して複数の支持部材101が設け
られ、この複数の支持部材101の下端に設けたプレー
ト103上に複数の噴射ノズル105が設けられてい
る。
【0062】より詳細には、図8および図9を参照する
に、複数の支持部材101にて支承されたプレート10
3は円弧状をして、上部タレット85の外周に当接しな
い位置に設けられていると共に下部タレット87のダイ
Dの直上の位置に設けられている。そして、プレート1
03上にはダイDの位置に複数の穴107が形成され、
プレート103上には、マニホールド109を介して複
数の噴射ノズル105が設けられ、この噴射ノズル10
5の噴射口111が前記穴107内に挿入されている。
なお、前記マニホールド109には機外に設けた電磁切
換弁59より配管部材113を介して連通している。
【0063】上記構成により、図10に示されているご
とく、噴射ノズル105の噴射口111より噴射された
圧縮空気によりダイDは清掃され、特に、スロッティン
グ金型では内部の清掃を可能とする。
【0064】再び、図7を参照するに、流体圧発生源と
して例えば空気圧発生源57より電磁切換弁59を介し
て噴射ノズル105へ圧縮空気が送られるようになって
いる。更に、前記電磁切換弁59をON,OFF制御す
る制御装置61である数値制御装置が設けられ、また、
この制御装置61からの指令により下部タレット87を
駆動するサーボモータ93Dの回転を制御して、清掃を
行なうダイDを噴射ノズル105の位置へ位置決めする
ものである。
【0065】而して、加工時に発生するバリや抜きカス
を吹き飛ばし、製品に疵を付けることなく、自動運転の
流れの中でダイDの清掃を行なうことができ、人手を要
さず金型寿命を延ばすことができる。
【0066】なお、この発明は前述した発明の実施の形
態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。例えば、噴
射ノズル55,77の噴射口71,79の向きは自在で
位置を限定するものではない。
【0067】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1によるこの発明によれ
ば、ダイ清掃装置の噴射ノズルより圧力流体を噴射し
て、ダイ清掃位置に位置決めされたダイの少なくとも表
面を清掃するので、パンチング加工時に発生するバリや
抜きカスを吹き飛ばすことができ、製品に疵を付けるこ
となく、金型寿命を延ばすことができる。
【0068】請求項2によるこの発明によれば、下部タ
レットを回転せしめる回転用モータの回転を制御装置の
指令により制御すると共に、圧力流体供給流路中に設け
た電磁切換弁の開閉を前記制御装置の指令により制御し
て噴射ノズルより圧力流体を噴射あるいは噴射停止せし
める。而して、ダイの清掃を自動で行なうことができ、
機械の自動運転を可能とすることができる。
【0069】請求項3によるこの発明によれば、下部タ
レットを回転せしめる駆動軸の中に中央固定軸を設け、
この中央固定軸内に圧力流体供給流路を設けて、中央固
定軸の上端に設けたサポートプレートの上面に設けたダ
イ清掃用の噴射ノズルに前記圧力流体流路を連結した。
そして、ダイ清掃用の噴射ノズルの噴射口をダイホルダ
の近傍に設けた。
【0070】而して、噴射ノズルは固定して設けられ、
ダイを清掃することができ、バリや抜きカスによる製品
の傷、打痕を防ぎ、金型の寿命延長を図ることができ
る。
【0071】請求項4によるこの発明によれば、タレッ
トパンチプレスの上部フレームより垂下して設けた支持
部材にダイ清掃用の噴射ノズルを設け、この噴射ノズル
の噴射口をワーク上面に対して上方にして、ダイの上面
に近接して設けた。
【0072】而して、噴射ノズルは固定して設けられ、
ワークの通過に支障をきたすことなう、ダイを清掃する
ことができ、バリや抜きカスによる製品の傷、打痕を防
ぎ、金型の寿命延長を図ることができる。
【0073】請求項5によるこの発明によれば、タレッ
トパンチプレスの大径の下部タレットのパンチング加工
位置の反対側適宜位置に、タレットパンチプレスの上部
フレームより垂下して設けた支持部材のプレートにダイ
清掃用の噴射ノズルを設け、プレートに形成した穴内に
噴射ノズルを挿し、噴射ノズルの噴射口をダイ上面に近
接して設けた。
【0074】而して、噴射ノズルはワークの通過に支障
なく、ダイを清掃することができ、バリや抜きカスによ
る製品の傷、打痕を防ぎ、金型の寿命延長を図ることが
できる。
【0075】請求項6によるこの発明によれば、制御装
置の指令により下部タレットの回転と噴射ノズルの開閉
を制御するので、自動的にダイの清掃ができ、連続して
自動運転を行なうことができる。
【0076】請求項7によるこの発明によれば、噴射ノ
ズルはワークの通過に支障をきたすことなく、破損等を
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示し、ダイ清掃
装置の断面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】タレットパンチプレスの概略構成を示す側面説
明図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態を示し、ダイ清掃
装置の側面図である。
【図5】図4における平面図である。
【図6】制御装置のフローチャートである。
【図7】この発明の第3の実施の形態を示し、タレット
パンチプレスとダイ清掃装置の概略構成を表する側面説
明図である。
【図8】ダイ清掃装置のプレートを示す平面図である。
【図9】ダイ清掃装置の噴射ノズルを示す平面図であ
る。
【図10】作用説明図である。
【図11】従来例を示し、パンチとダイとの加工状態を
表する断面説明図である。
【図12】従来例を示し、パンチとダイとの加工状態を
表する断面説明図である。
【図13】従来例を示し、ダイの断面説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 3 フレーム 3U 上部フレーム 7,87 下部タレット 13 下部回転軸 17 サーボモータ(回転用モータ) 49 中央固定軸 51 サポートプレート 53 ダイ清掃装置 55,77,105 噴射ノズル 59 電磁切換弁 61 制御装置 63 ダイホルダ 67 圧力流体供給流路 71,79,111 噴射口 75 支持部材 85 上部タレット 101 支持部材 103 プレート 107 穴 W ワーク P パンチ O ダイ K パンチング加工位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイとの協働によりワークにパ
    ンチング加工を行なうタレットパンチプレスにおいて、
    下部タレットに装着された複数のダイのうち、所定のダ
    イ清掃位置に位置決めされたダイに対してダイ清掃装置
    の噴射ノズルより圧力流体を噴射して、前記ダイの少な
    くとも表面を清掃することを特徴とするタレットパンチ
    プレスにおけるダイ清掃方法。
  2. 【請求項2】 前記下部タレットを回転せしめる回転用
    モータの回転を制御する制御装置からの指令により、ダ
    イ清掃装置に設けた噴射ノズルの位置に所望のダイを位
    置決めすると共に、前記制御装置からの指令によりダイ
    清掃装置に設けた圧力流体供給流路中の電磁切換弁を開
    閉動作して、前記ダイに圧力流体を噴射ノズルより噴射
    あるいは噴射停止することを特徴とする請求項1記載の
    タレットパンチプレスにおけるダイ清掃方法。
  3. 【請求項3】 パンチとダイとの協働によりワークにパ
    ンチング加工を行なうタレットパンチプレスにおいて、
    複数の前記ダイを装着した各ダイホルダを備えた下部タ
    レットを回転せしめる駆動軸の内部に中央固定軸を装着
    し、この中央固定軸内に圧力流体供給流路を設けると共
    に、中央固定軸の上端に設けたサポートプレートの上面
    に前記圧力流体供給流路に連通したダイ清掃用の噴射ノ
    ズルを前記ダイ側へ延伸して設け、このダイ清掃用の噴
    射ノズルの噴射口を前記ダイホルダのうちの所望のダイ
    ホルダの近傍に設けてなることを特徴とするタレットパ
    ンチプレスにおけるダイ清掃装置。
  4. 【請求項4】 パンチとダイとの協働によりワークにパ
    ンチング加工を行なうタレットパンチプレスにおいて、
    このタレットパンチプレスの上部フレームより垂下して
    設けた支持部材の下部にダイ清掃用の噴射ノズルを設
    け、このダイ清掃用の噴射ノズルの噴射口をワークが通
    過する上方にして前記ダイの上面に近接して設けてなる
    ことを特徴とするタレットパンチプレスにおけるダイ清
    掃装置。
  5. 【請求項5】 駆動軸を偏心して設けた小径の上部タレ
    ットと大径の下部タレットに装着されたパンチとダイと
    の協働によりワークにパンチング加工を行なうタレット
    パンチプレスにおいて、前記上、下部タレットのパンチ
    ング加工位置の反対側適宜位置に前記タレットパンチプ
    レスの上部フレームより垂下して支持部材を設け、この
    支持部材の下部にプレートを設け、このプレートの上面
    にダイ清掃用の噴射ノズルを設け、このダイ清掃用の噴
    射ノズルの噴射口を前記プレートの適宜位置に形成した
    穴内へ挿入し、前記噴射口を前記ダイに近接して設けて
    なることを特徴とするタレットパンチプレスにおけるダ
    イ清掃装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイ清掃用の噴射ノズルより圧力流
    体を噴射あるいは噴射停止せしめる電磁切換弁と、前記
    下部タレットを回転せしめる回転用モータと、前記電磁
    切換弁のON,OFFと前記回転用モータの駆動、停止
    とを制御する制御装置と、を備えてなることを特徴とす
    る請求項3,4又は5記載のタレットパンチプレスにお
    けるダイ清掃装置。
  7. 【請求項7】 前記ダイ清掃用の噴射ノズルは、ワーク
    が通過する下方に設けてなることを特徴とする請求項3
    記載のタレットパンチプレスにおけるダイ清掃装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114130912A (zh) * 2021-11-04 2022-03-04 桂林航天工业学院 一种冲压机连续自动上料设备
CN116900228A (zh) * 2023-07-19 2023-10-20 河南中力明新材料有限公司 一种具有保温性能的铝合金锻造模具

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CN114130912B (zh) * 2021-11-04 2023-08-01 桂林航天工业学院 一种冲压机连续自动上料设备
CN116900228A (zh) * 2023-07-19 2023-10-20 河南中力明新材料有限公司 一种具有保温性能的铝合金锻造模具
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