JP2001008212A - 画像伝送方法 - Google Patents

画像伝送方法

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JP2001008212A
JP2001008212A JP17294199A JP17294199A JP2001008212A JP 2001008212 A JP2001008212 A JP 2001008212A JP 17294199 A JP17294199 A JP 17294199A JP 17294199 A JP17294199 A JP 17294199A JP 2001008212 A JP2001008212 A JP 2001008212A
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JP17294199A
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Hiroaki Kami
博章 嘉見
Tomoyuki Kurashige
知行 倉重
Toshiro Kinugasa
敏郎 衣笠
Keiichi Komatsu
恵一 小松
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG復号化処理部の復号化能力に合わせた最
適な画像伝送を行なう。 【解決手段】 送信端末2は、画像入力装置1から画像
信号を入力し、MPEG画像データに符号化して、ネットワ
ーク4を介し、受信端末3に送信する。受信端末3はこ
のMPEG画像データを復号し、モニタ5に供給する。受信
端末3としては、Bピクチャが間引きされた間引きMPEG
画像データをコピーピクチャを付加して正しいフレーム
間隔の画像信号に復号するものと、かかる間引きMPEG画
像データを正しく復号できず、完全なMPEG画像データし
か正しく復号できないものとがある。送信端末2は、送
信要求があった受信端末3への送信に先立って、この送
信先の受信端末3のかかる復号能力を検出し、この復号
能力に応じて、間引きMPEG画像データまたは完全なMPEG
画像データを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム内符号化
及びフレーム間予測符号化によって生成された符号化画
像データの伝送システムにおける画像データ伝送方法に
係り、例えば、フレーム間予測符号化による符号化画像
データを、所定のフレーム(ピクチャ)の画像データを
間引いて伝送する場合でも、受信端末が正しいフレーム
間隔で画像データの再生ができるようにした画像データ
伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既に、インターネットでは、個人あるい
は企業のホームページにおいて、動画像を伝送するサー
ビスが提供されている。動画像は、データ量が大きいた
めに、通常圧縮されており、その圧縮方式としては、フ
レーム内符号化及びフレーム間予測符号化を用いたMPEG
(Moving Picture Experts Group)規格などが知られてい
る。
【0003】MPEG規格に準拠して符号化された画像デー
タ(以下、MPEG画像データという)を伝送する例として
は、特開平10−336670号公報に記載のように、様々な伝
送レートを持つネットワークでMPEG規格で符号化された
データを伝送する技術が知られている。この従来技術
は、伝送レートを下げるために、コピーピクチャ(時間
軸上で過去の画像と全く同じ内容の情報のみからなる画
像データ。即ち、過去の画像と全く同じ画像)でもとの
画像データを置き換えるというものである。
【0004】即ち、送信端末(動画像カメラサーバ)が
複数の受信端末(コンピュータ)に夫々毎のネットワー
クを介して接続されているとき、かかるネットワーク毎
に、そのネットワークの伝送レートとそのときの符号化
データのビットレートとの関係に応じて、MPEG画像デー
タをそのまま伝送したり、Bピクチャのみをコピーピク
チャで置き換えたり、Pピクチャ及びBピクチャをコピ
ーピクチャで置き換えたり、さらには、所定の間隔でI
ピクチャをもコピーピクチャで置き換えたりするもので
ある。このコピーピクチャでは、MPEG規格に準拠して、
各マクロブロックが参照画像と同一としてデータを必要
としないスキップマクロブロックとするものである。こ
のため、本来伝送すべきB,P,Iピクチャをかかるコ
ピーピクチャで置き換えると、符号化データのビットレ
ートが低減されるし、しかも、このようにピクチャをコ
ピーピクチャで置き換えられた画像データはMPEG規格に
準拠していることになる。
【0005】また、上記公開公報には、単純にBピクチ
ャの画像データを間引いたMPEG画像データを伝送するサ
ービスとして、 http://www.comp.lancs.ac.uk/computing/users/njy/de
mo.html を指定して得られるホームページを、また、単純に画像
データを間引いたMPEG画像データから画像を正常に再生
する専用のデコーダを提供するホームページとして、 http://www.nettoob.com が存在すると指摘している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インターネ
ットに限らず、ネットワークには、伝送可能な帯域幅に
上限が存在するので、動画像の伝送においても、できる
限り質の高い映像をできる限り低い伝送レートで伝送可
能とすることが望まれる。MPEG画像データの伝送を例に
とると、上記公開公報に開示されている従来技術では、
伝送レートを下げるために、本来伝送されるべきピクチ
ャをコピーピクチャで置き換えた構成となっていて、MP
EG規格に準拠した画像データとなっているので、汎用の
MPEG復号装置で正しい復号が可能である。
【0007】これに対し、例えば、上記のBピクチャの
ように、単純に所望ピクチャの画像データを間引いたま
まのMPEG画像データを伝送する方法もある。このような
画像伝送方法によると、受信端末において、これを受信
して汎用のMPEG復号装置で復号する場合には、受信した
ピクチャの復号が終了すると、このピクチャに続いて本
来あるべきであるが、間引かれているために存在しない
ピクチャの復号再生が行なわれず、次に受信したピクチ
ャの復号が直ちに行なわれることになる。このために、
復号再生画像は早送りが行なわれたような画像となって
しまう。このような問題を解消するためには、間引かれ
たピクチャを再現可能な専用の復号装置が必要となる。
【0008】このように、MPEG画像データから所定のピ
クチャを単純に間引いて伝送する場合、その伝送の相手
方となる受信端末としては、汎用のMPEG復号装置を備え
たものもあるし、また、間引かれたピクチャを再現可能
な専用の復号装置を備えたものもあることから、送信端
末が単純に所定のピクチャを間引いたMPEG画像データを
送信すると、上記専用の復号装置を備えた受信端末で
は、間引きされたピクチャも復号再生できて問題はない
が、汎用のMPEG復号装置を備えた受信端末では、正しい
フレーム間隔で復号することができず、再生画像が早送
りの画像のようになってしまい、所望とする再生画像が
得られないという問題があった。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであって、その目的は、受信端末の復号
装置の復号能力に応じたデータ量で符号化画像データの
伝送を可能とし、できるだけ質の高い画像をできる限り
低い伝送レートで伝送することができるようにした画像
伝送方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、送信端末から所望とする受信端末に符号
化画像データを送信するに先立ち、該受信端末から該送
信端末に、該受信端末が間引きされた符号化画像データ
の復号が可能であるか否かを通知する構成とするもので
ある。
【0011】これにより、送信端末は、送信先の受信端
末に、この受信端末の復号能力に応じたデータ量の符号
化画像データ(所定のピクチャが間引かれた間引きMPEG
画像データまたは完全なMPEG画像データ)を伝送するこ
とができ、限られた伝送レートで最大の画質の画像が得
られるようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明するが、以下の実施形態では、イーサネット
規格のネットワークを介して、TCP/IP(Transmission Co
ntrol Protocol/Internet Protocol)により、MPEG規格
に準拠して符号化された画像データ(MPEG画像データ)
を伝送する画像データ伝送システムを例とするものであ
る。
【0013】図1は本発明による画像伝送方法の第1の
実施形態を用いた画像データ伝送システムの構成を示す
ブロック図であって、1は画像入力装置、2は送信端
末、3は受信端末、4はネットワーク、5はモニタであ
る。
【0014】同図において、画像入力装置1で入力され
る画像データは、送信端末2からネットワーク4を介し
て受信端末3に伝送され、これにより、モニタ5で画像
表示される。なお、ここでは、1個の受信端末3のみを
図示しているが、通常、2個以上の受信端末がネットワ
ーク4を介して送信端末2に接続されている。
【0015】図2は図1での送信端末2の一具体例を示
すブロック図であって、2aはMPEG符号化処理部、2b
はTCP/IPプロトコル処理部、2cは送信端末制御部、2
dはネットワーク処理部であり、図1に対応する部分に
は同一符号を付けている。
【0016】同図において、画像入力装置1から供給さ
れる画像信号は、MPEG符号化処理部2aにより、MPEG規
格に準拠して符号化されてMPEG画像データとなる。ここ
で、画像入力装置1から供給される画像信号には、例え
ば、ビデオカメラの出力信号としてのNTSC方式の画像信
号や、ディジタル信号としての輝度/色差信号などが考
えられる。NTSC方式の画像信号である場合には、輝度信
号と色信号との分離やこれら信号をディジタル変換する
処理が必要となるが、このような処理手段は、画像入力
装置1内に設けてもよいし、MPEG符号化処理部2a内に
設けてもよいし、また、画像入力装置1とMPEG符号化処
理部2aとの間に設けてもよい。これらいずれの場合に
も、最終的には、MPEG符号化処理部2aからはMPEG画像
データが出力される。
【0017】このMPEG画像データは、TCP/IPプロトコル
処理部2bにおいて、伝送に適切な大きさに分割され、
TCP/IPプロトコル処理されてTCP/IPパケットが形成され
る。これらTCP/IPパケットは夫々、ネットワーク処理部
2dにおいて、イーサネットのフレームフォーマットに
従ったヘッダの付加などの処理がなされた後、ネットワ
ーク4に送出される。
【0018】送信端末制御部2cは、TCP/IPプロトコル
処理部2bやネットワーク処理部2dを制御してネット
ワーク4に接続された受信端末3と通信を行なうように
し、また、MPEG符号化処理部2aを制御してMPEG符号化
処理を実行させる。
【0019】MPEG符号化処理部2aは、通常のMPEG規格
に準拠した符号化方法として、フレーム内符号化のみで
生成するIピクチャ(Intra coded picture),フレーム
内符号化及び片方向フレーム間予測符号化で生成するP
ピクチャ(Predictive codedpicture)、フレーム内符号
化及び双方向フレーム間予測符号化で生成するBピクチ
ャ(Bidirectionally predictive coded picture)の3
種類のピクチャを生成する。これを、以下、通常符号化
モードという。かかる通常符号化モードで符号化された
MPEG画像データは、1GOP(Group of Pictures)につい
てみると、例えば、図3(a)に示すようになる。ここ
では、1GOPが15ピクチャからなるものとし、IはI
ピクチャ、PはPピクチャ、BはBピクチャを示してお
り、下付けの添字はMPEG符号化処理部2aに入力された
時のピクチャの順序を示しており、復号された後のピク
チャの表示順序でもある。従って、上記のピクチャを入
力順、表示順に表わすと、B012345
67891011121314 ……とな
る。このMPEG符号化処理部2aへのピクチャの入力順序
は、MPEG画像データでいうところのピクチャ層のTR(Tem
poral Reference)の値(順序を表わす値であって、以
下、TR値という)として符号化する。即ち、ピクチャを
符号化するとともに、そのピクチャの入力順序を表わす
TR値も符号化し、MPEG符号化されたピクチャとともに伝
送する。
【0020】また、MPEG符号化処理部2aは、送信端末
制御部2cの指示により、Bピクチャを全く生成せず
に、間欠的にIピクチャとPピクチャのみを生成するIP
符号化モードも備えている。かかるIP符号化モードで符
号化されたMPEG画像データは、図3(b)に示すように
なる。上記の通常符号化モードでのMPEG画像データと対
比するために、図3(a)で示す通常符号化モードと時
間軸を等しくしている。
【0021】図3(a),(b)を比較して明らかなよ
うに、IP符号化モードで符号化されたMPEG画像データ
は、2ピクチャ分ずつ間隔がおかれた間欠的なデータと
なる。つまり、Bピクチャとして符号化される予定であ
った画像データ、即ち、MPEG符号化処理部2aへの入力
順序でいうと、0,1,3,4,6,7,9,10,12,1
3,……のピクチャの画像については符号化処理を全く
行なわない。この場合には、画像データはI,P,P,
P,P,……となり、1つのIピクチャとこれに続く4
つのPピクチャとを含むピクチャ群についていうと、IP
符号化モードの場合には、Bピクチャ10枚分の画像デ
ータが通常符号化モードの場合と比べて削減されること
になる。Bピクチャを間引いたかかるMPEG画像データ
を、以下、間引きMPEG画像データという。これに対し、
通常符号化モードで符号化されたMPEG画像データを、以
下、完全なMPEG画像データという。
【0022】図4は図1における受信端末3の一具体例
を示すブロック図であって、3aは受信端末制御部、3
bはネットワーク処理部、3cはMPEG復号処理部、3d
はTCP/IPプロトコル処理部であり、図1に対応する部分
には同一符号を付けている。
【0023】同図において、受信端末3では、ネットワ
ーク4からイーサネットのフレームフォーマットのパケ
ットを受信する。受信されたパケットは、ネットワーク
処理部3bにより、イーサネットでの伝送に必要なヘッ
ダの除去などの処理がなされ、TCP/IPパケットとなる。
このTCP/IPパケットは、TCP/IPプロトコル処理部3dに
より、TCP/IPプロトコル処理がなされてMPEG画像データ
となる。MPEG画像データは、MPEG復号処理部3cで復号
されてモニタ5に供給され、モニタ5で画像表示され
る。
【0024】受信端末制御部3aは、TCP/IPプロトコル
処理部3dやネットワーク処理部3bを制御することに
より、ネットワーク4を介して送信端末2(図1)と通
信を行なわせ、また、MPEG復号処理部3cを制御してMP
EG復号処理を行なわせる。
【0025】MPEG復号処理部3cは、通常符号化モード
で符号化された完全なMPEG画像データとIP符号化モード
で符号化された間引きMPEG画像データとの再生を正しく
行なうことができるが、受信端末3毎に、これに接続さ
れるネットワーク4の伝送帯域幅に応じて、通常符号化
モードで符号化された完全なMPEG画像データのみを復号
するか、IP符号化モードで符号化された間引きMPEG画像
データのみを復号するかに決められる。つまり、伝送帯
域幅が広いネットワーク4に接続される受信端末3で
は、MPEG復号処理部3cの復号能力を通常符号化モード
で符号化された完全なMPEG画像データが正しく復号可能
なものとし、伝送帯域幅が狭いネットワーク4に接続さ
れる受信端末3では、MPEG復号処理部3cの復号能力を
IP符号化モードで符号化された間引きMPEG画像データが
正しく復号可能なものとする。
【0026】ここで用いられる本発明による画像伝送方
法では、通常符号化モードで符号化された完全なMPEG画
像データを正しく復号するMPEG復号処理部3cを備えた
受信端末3には、確実に通常符号化モードで符号化され
た完全なMPEG画像データのみが伝送され、IP符号化モー
ドで符号化された間引きMPEG画像データを正しく復号す
るMPEG復号処理部3cを備えた受信端末3には、確実に
IP符号化モードで符号化された間引きMPEG画像データの
みが伝送されるようにするものである。
【0027】ここで、IP符号化モードで符号化された間
引きMPEG画像データを正しく復号するとは、この復号に
よって得られる復号画像信号が、画像入力装置1からMP
EG符号化処理部2aに供給される元の画像信号と同様の
フレーム間隔で正しく再生されることをいうものであっ
て、これを、図5により説明する。
【0028】図5(a)はMPEG復号処理部3cに供給され
るIP符号化モードで符号化された間引きMPEG画像データ
であって、図3(b)に示したものと同様のものである。
【0029】MPEG復号処理部3cは、かかる間引きMPEG
画像データを復号するに当って、供給されたIピクチャ
(図5(a)では、I2ピクチャ),Pピクチャ(図5
(a)では、P5,P8,P11,P14ピクチャ)はそのま
ま復号するが、図5(b)に示すように、これらの間の
Bピクチャが間引きされた期間では、間引きされたピク
チャ数分コピーピクチャCsを設定し、これを復号す
る。ここで、コピーピクチャCsは、時間軸上で過去の
画像(ピクチャ)と同じ情報内容の画像データからなる
ものであって、図示しないコピーピクチャ発生手段で発
生されて図5(b)に示すように挿入される。
【0030】間引きMPEG画像データにおいて、Bピクチ
ャが間引きされた期間内に発生するコピーピクチャCs
の個数(これは、その期間内での間引きされたBピクチ
ャの個数に等しい)は、受信したI,Pピクチャととも
に受信するこれらピクチャのTR値によって知ることがで
きる。つまり、IP符号化モードによる間引きMPEG画像デ
ータを復号するMPEG復号処理部3cを備えた受信端末3
では、かかる間引きMPEG画像データのみを受信するもの
であるから、間引きMPEG画像データでのI,Pピクチャ
のTR値は、図3(b)に示すように、(間引きされたBピ
クチャの個数+1)分不連続となっている。図3(b)に
示す例では、図3(a)に示す完全なMPEG画像データに対
し、I,Pピクチャ間やP,Pピクチャ間で2個ずつB
ピクチャが間引きされているから、例えば、I2,P5
クチャについてみると、I2ピクチャのTR値は2、次に
受信されるP5のTR値は5であるから、I2,P5ピクチ
ャ間で2から5にTR値が不連続になっている。この不連
続の大きさは、5−2=2+1となる(左辺はTR値の
差、右辺は間引きされたBピクチャの個数+1)。
【0031】このことから、逆に、間引きされたBピク
チャの個数を求めることができる。いま、復号するIま
たはPピクチャでのTR値をi、次に復号するPピクチャ
のTR値をjとすると、これらIまたはPピクチャとPピ
クチャとの間で間引きされたBピクチャの個数、従っ
て、挿入すべきコピーピクチャの個数nは、 n=j−i−1 で与えられる。従って、図5(b)において、I2ピク
チャとP5ピクチャとの間に挿入すべきコピーピクチャ
の個数nは、 n=5−2−1=2 ということになり、I2,P5ピクチャ間に2つのコピー
ピクチャCsが挿入されることになる。
【0032】ここで、コピーピクチャCsは、マクロブ
ロックスキップコードによって1画面が構成されたピク
チャである。符号化されるマクロブロックの情報として
は、参照画像との差分情報と動きベクトルとを有してい
るが、このマクロブロックスキップコードは、この差分
情報が0であり、動きベクトルが、コピーピクチャCs
と参照画像とを重ねたときに、これらの対応するマクロ
ブロックが同じ位置で重なるような関係で参照画像のマ
クロブロックを指定することを表わしている。このよう
に、コピーピクチャCsは、データ内容が固定した1種
類の符号化データである。
【0033】かかるコピーピクチャCsは、例えば、図
4におけるMPEG復号処理部3cに設けられている図示し
ないコピーピクチャ発生手段により、MPEG復号処理部3
cに供給される受信間引きMPEG画像データのピクチャ間
(I,Pピクチャ間やP,Pピクチャ間)に、あるいは
また、受信したかかるピクチャの復調期間の間に発生さ
れて復号される。
【0034】このコピーピクチャCsの復号画像は、コ
ピーピクチャCsが上記の構成をなしていることから、
その復号時に用いた参照画像に等しい。そこで、説明を
簡単にするために、コピーピクチャCsの復号時の参照
画像をこのコピーピクチャの直前に受信されたピクチャ
の復号画像とすると、図5(b)に示すようにコピーピ
クチャCsが挿入されたMPEG画像データは、図5(c)
に示すように、復号されることになる。即ち、受信した
2ピクチャが復号されると、その次のコピーピクチャ
Csの復号により、I2ピクチャの復号画像と同じ画像
が得られ、さらに次のコピーピクチャCsの復号によ
り、同じくI2ピクチャの復号画像と同じ画像が得られ
る。そして、次に、受信されたP5ピクチャが復号され
るが、その次のコピーピクチャCsが復号されると、こ
のP5ピクチャの復号画像と同じ画像が得られることに
なる。
【0035】このようにして、図4において、このMPEG
復号処理部3cでは、送信端末2(図2)で形成された
間引きMPEG画像データに対し、この送信端末2に供給さ
れるもとの画像信号と同じフレーム間隔の復号画像信号
が得られることになり、これがモニタ5に供給されるこ
とにより、このもとの画像信号による画像と同じ時間軸
の画像が表示されることになる。
【0036】図4において、上記の間引きMPEG画像デー
タを正しく復号可能なMPEG復号処理部3cは、また、通
常符号化モードによる完全なMPEG画像データの正しい復
号も可能である。この場合には、上記のTR値の不連続性
の検出は行なわず、受信した通常符号化モードによる完
全なMPEG画像データをそのまま復号する。従って、図4
におけるMPEG復号処理部3cは、後述するように、その
復号能力として、間引きMPEG画像データを正しく復号可
能なものと完全なMPEG画像データを正しく復号可能なも
のとのいずれかに設定されるものであり、前者に設定さ
れた場合には、上記のTR値の不連続性を検出し、後者の
場合には、かかる不連続性の検出は行なわない。
【0037】なお、図3(a)に示すような通常符号化
モードによる完全なMPEG画像データを復号するMPEG復号
処理部(即ち、汎用のMPEG復号装置)では、TR値のかか
る不連続性の検出は行なわれず、受信したMPEG画像デー
タをそのまま復号する。
【0038】ところで、図1に示すようにネットワーク
4を介して送信端末2に接続される受信端末3として
は、上記のように、IP符号化モードによる間引きMPEG画
像データを正しく復号可能なMPEG復号処理部3c(図
4)を備えたものばかりでなく、通常符号化モードによ
る完全なMPEG画像データしか正しく復号できない汎用の
MPEG復号処理装置を備えたものもあり、このような受信
端末3では、上記のようなIP符号化モードによる間引き
MPEG画像データを受信したときには、上記の従来技術と
同様に、早送り再生のような画像信号を復号することに
なる。図1に示した画像データ伝送システムに用いる本
発明による画像伝送方法の第1の実施形態はこれを防止
するものであって、以下、図6などを用いて説明する。
【0039】図6において、いま、受信端末3側におい
て、ユーザなどから画像の要求があると、受信端末3
は、送信端末2にMPEG画像データを要求するために、MP
EG画像データ伝送要求情報D1をネットワーク4を介し
て送信端末2に送信する。
【0040】この動作は、図4に示す受信端末3におい
て、受信端末制御部3aがかかるMPEG画像データ伝送要
求情報D1を生成出力するとともに、TCP/IPプロトコル
処理部3dとネットワーク処理部3bとを制御すること
によって行なわれる。これにより、TCP/IPプロトコル処
理部3dとネットワーク処理部3bとは、図2に示すTC
P/IPプロトコル処理部2bとネットワーク処理部2dと
の送信時の機能と同様の機能に設定される。このため、
受信端末制御部3aから出力されるMPEG画像データ伝送
要求情報D1は、TCP/IPプロトコル処理部3dでTCP/IP
パケット化され、ネットワーク処理部3bでイーサネッ
トのフレームフォーマット化されてネットワーク4に送
出される。
【0041】次に、図6において、送信端末2は、この
MPEG画像データ伝送要求情報D1を受信すると、IP符号
化モードで符号化した間引きMPEG画像を正しいフレーム
間隔で復号化できるか否かの復号能力問合せ情報D2を
送信する。
【0042】この動作を説明すると、図2において、送
信端末2は、送信端末制御部2cにより、MPEG画像デー
タの送信前では、ネットワークを介して送られてくる情
報信号を受信可能な状態にあり、ネットワーク処理部2
dやTCP/IPプロトコル処理部2bは、受信端末3でのネ
ットワーク処理部3bやTCP/IPプロトコル処理部3dと
の受信時の機能と同様の機能も有している。これによ
り、ネットワーク4を介して送られてきたMPEG画像デー
タ伝送要求情報D1の信号は、ネットワーク処理部2d
により、イーサネットでの伝送に必要なヘッダの除去な
どの処理がなされてTCP/IPパケットとなり、TCP/IPプロ
トコル処理部2bでTCP/IPプロトコル処理がなされてMP
EG画像データ伝送要求情報D1となる。このMPEG画像デ
ータ伝送要求情報D1を取り込むことによって送信端末
制御部2cは受信端末3からMPEG画像データの要求があ
ったことを認識し、これに応じてIP符号化モードによる
間引きMPEG画像データの復号が可能か否かを問い合わせ
る復号能力問合せ情報D2を生成出力する。この復号能
力問合せ情報D2は、TCP/IPプロトコル処理部2bでTC
P/IPパケットとなり、ネットワーク処理部2dでイーサ
ネットのフレームフォーマット化されてネットワーク4
に送出される。
【0043】次に、図6において、受信端末3は、復号
能力問合せ情報D2を受信し、これに応じてIP符号化モ
ードによる間引きMPEG画像データの復号が可能であるか
否かを表わす返答情報D3を、ネットワーク4を介し
て、送信端末2に送信する。MPEG復号処理部3cが、上
記のように、コピーピクチャを挿入して間引きMPEG画像
データを正しく復号可能になっているものであるなら
ば、復号可能と返答し、汎用のMPEG復号装置であって正
しく復号できない場合、または、復号可能であっても、
最大の画質を必要として完全なMPEG画像データのみを復
号するように設定されている場合には、復号不能と返答
する。この返答情報D3の処理も、MPEG画像データ伝送
要求情報D1の場合と同様である。
【0044】この返答情報D3を受信した送信端末2で
は、この応答情報D3の内容に応じて符号化モードを設
定する。この返答情報D3が間引きMPEG画像情報の復号
を可能としているときには、送信端末制御部2cは、MP
EG符号化処理部2aをIP符号化モードに設定してMPEG符
号化を開始させ、間引きMPEG画像データを生成させる。
この間引きMPEG画像データD4はTCP/IPプロトコル処理
部2b,ネットワーク処理部2dで処理されて、ネット
ワーク4を介し、受信端末3に送信される。受信端末3
からの返答情報D3が復号不能である場合には、送信端
末2では、送信端末制御部2cが、MPEG符号化処理部2
aを通常符号化モードに設定してMPEG符号化を開始さ
せ、図3(a)で示したような間引きのない完全なMPEG
画像データを受信端末3に伝送する。
【0045】ここで、以上の情報D1〜D4のTCP/IPパ
ケットのフォーマットの一具体例について説明する。こ
のパケットでは、基本的には、先頭の2バイトが通信内
容を表わしており、そのうちの最初の1バイトがデータ
種別(MPEG画像データ伝送要求情報や問合せ情報,返答
情報,MPEG画像データといった情報の種別)を表わして
おり、次の1バイトがデータ種別に応じた特定の内容の
コード(ここでは、復号能力)を表わしている。次の表
1は、この実施形態での最初の1バイトと次の1バイト
との例を示すものである。但し、表1での値は16進数
である。
【0046】
【表1】
【0047】上記表1から、上記情報D1〜D4のTCP/
IPパケットの先頭の2バイトは、次のフォーマットとな
る。 MPEG画像データ伝送要求情報D1:この情報パケット
の先頭の2バイトは、(01XX)16 で表わされる。但
し、()16は16進数であることを表わし、XXは使用さ
れずに無視される1バイトの情報であることを表わして
いる。即ち、1バイト目が(01)16であるTCP/IPパケッ
トは、先頭の1バイトだけが意味のある情報であって、
この1バイト目の情報でもってMPEG画像データ伝送要求
情報D1であることを表わしている。従って、2バイト
目以降は無視される。 復号能力問合せ情報D2:この情報パケットの先頭の
2バイトは、(10XX)16で表わされる。これも1バイ
ト目が意味のある情報である。即ち、1バイト目が(1
0)16であることにより、受信端末3はその復号能力の
問合せがあったことを認識できる。従って、2バイト目
以降は無視される。
【0048】返答情報D3:この情報パケットの先頭
の2バイトは、上記表1から、 完全なMPEG画像データの復号が可能なとき、(0201)16 間引きMPEG画像データの復号が可能なとき、(0202)16 双方のMPEG画像データの復号が可能なとき、(0203)16 となる。1バイト目は返答情報D3であることを表わ
し、2バイト目はどの符号化モードで符号化されたMPEG
画像データが復号可能であるかを表わしている。
【0049】MPEG画像データD4:この情報パケット
の先頭の2バイトは、(00XX)16で表わされ、この2
バイトの後に1パケット分のMPEG画像データが続く。受
信端末3は、1バイト目の(00)16からMPEG画像データ
のパケットと認識し、2バイト目は無視して、3バイト
目以降をMPEG画像データとして復号処理に用いる。
【0050】このようにして、送信端末2からは、復号
端末3に、その復号能力に応じたデータ量のMPEG画像デ
ータを伝送することができ、しかも、復号能力が大きい
場合には、これに応じて通常符号化モードによる完全な
MPEG画像データを送ることができて、高品質の再生画像
が得られることになる。
【0051】そこで、複数の受信端末3が伝送帯域幅が
異なるネットワーク4を介して同じ送信端末2に接続さ
れているようなシステム構成の場合、伝送帯域幅が狭い
ネットワークに接続されている受信端末3では、低い伝
送レートでMPEG画像データが送られてこなければならな
いから、この受信端末3のMPEG復号処理部3cも、IP符
号化モードによる間引きMPEG画像データを復号できる能
力をもつ必要があり、通常符号化モードによる完全なMP
EG画像データを受信してこの画像データが本来もつ最大
の画質を必要とする受信端末3では、MPEG復号処理部3
cとして通常符号化モードによる完全なMPEG画像データ
を復号する能力をもつものを使用し、これとともに、ネ
ットワーク4としても、かかる通常符号化モードによる
完全なMPEG画像データを充分に伝送可能な伝送帯域幅の
広いネットワークを使用することになる。このような画
像伝送システムにおいて、この実施形態、さらには、後
述の実施形態が有用なものとなる。
【0052】なお、この第1の実施形態では、送信端末
2は、受信端末3からのMPEG画像データ伝送要求情報D
1を受信した後に復号能力問合せ情報D2を送信してい
るが、送信端末2が予めネットワーク4上の所望の受信
端末3を探し、送信端末2の方から復号能力問合せ情報
D2をその受信端末3に送信するようにしてもよい。
【0053】図7は本発明による画像伝送方法の第2の
実施形態を示す図である。この実施形態を用いる画像伝
送システムとしては、図1〜図5で説明したシステムと
同様のシステムである。
【0054】図7において、MPEG画像データの伝送に先
立って、まず、受信端末3は、MPEG画像データ伝送要求
情報D1とともに、MPEG復号処理部3c(図4)がIP符
号化モードで符号化された間引きMPEG画像データを復号
化できるか否かを示す情報D3をネットワーク4(図
1)を介して送信端末2に送信する。このときの送信情
報(D1+D3)のTCP/IPパケットは、上記の表1か
ら、先頭の2バイトが、 完全なMPEG画像データの復号が可能なとき、(0301)16 間引きMPEG画像データの復号が可能なとき、(0302)16 双方のMPEG画像データの復号が可能なとき、(0303)16 となる。送信端末2では、図6で説明したように、MPEG
画像データ伝送要求情報D1を受信すると、これととも
に受信した情報D3から、受信端末3のMPEG復号処理部
3cが間引きMPEG画像データの復号が可能であるか否か
を判定し、この判定結果に応じてMPEG符号化処理部2a
の符号化モードを設定する。
【0055】これにより、図2において、先の第1の実
施形態と同様に、情報D3が間引きMPEG画像データの復
号が可能であることを表わしているときには、送信端末
制御部2cは、MPEG符号化処理部2aでIP符号化モード
によるMPEG符号化処理動作を行なわせ、TCP/IPプロトコ
ル処理部2b及びネットワーク処理部2dを動作させて
間引きMPEG画像データD4を形成させ(このMPEG画像デ
ータD4のTCP/IPパケットのフォーマットは、先の実施
形態と同様である)、受信端末3にネットワーク4を介
して送信する。また、情報D3によって受信端末3が備
えるMPEG復号処理部3cが間引きMPEG画像データを正し
く復号化できないものと判定した場合には、送信端末2
は、送信端末制御部2cの制御によって図3(a)に示
すような通常符号化モードによる完全なMPEG画像データ
D4が形成され、ネットワーク4を介して受信端末3に
伝送される。
【0056】このようにして、この第2の実施形態にお
いても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0057】図8は本発明による画像伝送方法の第3の
実施形態を用いた画像伝送システムの構成を示すブロッ
ク図であって、6は端末であり、図1に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0058】同図において、ネットワーク4を介して送
信端末2と受信端末3と端末6とが接続されており、送
信端末2から受信端末3へ符号化画像データが伝送され
る。また、送信端末2と受信端末3と端末6とは、互い
にネットワーク4を介して通信することができる。な
お、画像入力装置1,送信端末2,受信端末3,ネット
ワーク4、及びモニタ5は、図1,図2及び図4でで説
明したものと同様のものである。
【0059】図9は図8における端末6の一具体例を示
すブロック図であって、6aは端末制御部、6bはTCP/
IPプロトコル処理部、6cは記憶装置、6dはネットワ
ーク処理部であり、図8に対応する部分には同一符号を
付けている。
【0060】同図において、端末6は端末制御部6aと
TCP/IPプロトコル処理部6bと記憶装置6cとネットワ
ーク処理部6dから構成され、例えば、送信端末2(図
8)へデータを送信する場合には、必要に応じて、記憶
装置6cに記憶されている情報を参照,複製,加工して
TCP/IPプロトコル処理部6bに転送する。この情報はTC
P/IPプロトコル処理部6bでTCP/IPプロトコル処理され
てTCP/IPパケットとなり、このTCP/IPパケットは、ネッ
トワーク処理部6dでイーサネットのフレームフォーマ
ットに従ったヘッダ付加などの処理を経た後、ネットワ
ーク4に送出される。なお、ここでは、受信端末3は1
個のみを図示しているが、2個以上の受信端末3がネッ
トワーク4を介して送信端末2に接続されている。
【0061】端末制御部6aは、TCP/IPプロトコル処理
部6bやネットワーク処理部6dを制御することによ
り、ネットワーク4に接続された送信端末2や受信端末
3との通信を行なわせ、また、必要に応じて、記憶装置
6cに記憶されているデータを参照,複製,加工,更新
する。
【0062】記憶装置6cとしては、ハードディスクや
ROM,RAM,フラッシュメモリあるいはそれらの組
み合わせなどが用いられる。この記憶装置6cには、ネ
ットワーク4に接続されている送信端末2のMPEG符号化
処理部2a(図2)の符号化能力や各受信端末3のMPEG
復号処理部3c(図4)の復号能力についての情報が予
め記憶されている。このMPEG符号化処理部2aの符号化
能力とは、例えば、通常符号化モードだけでなく、IP符
号化モードでも符号化可能であることを意味している。
また、MPEG復号処理部3cの復号能力とは、例えば、通
常符号化モードで符号化されたMPEG画像データだけでな
く、間引きMPEG画像データであっても正しいフレーム間
隔で再生することができることを意味している。
【0063】図10は図8に示した画像伝送システムに
用いられる本発明による画像伝送方法の第3の実施形態
を示す図である。
【0064】同図において、MPEG画像データの伝送に先
立って、受信端末3はMPEG画像データ伝送要求情報D1
をネットワーク4を介して送信端末2に送信する。送信
端末2は、上記のようにして、このMPEG画像データ伝送
要求情報D1を受信すると、IP符号化モードによる間引
きMPEG画像データを正しく復号可能か否かというこの受
信端末3のMPEG復号処理部3c(図4)の復号能力につい
ての復号能力問合せ情報D2’を端末6に送信する。こ
の復号能力問合せ情報D2’は、図2において、先の第
1の実施形態と同様、送信端末制御部2cで発生し、TC
P/IPプロトコル処理部2bでTCP/IPパケットとなり、ネ
ットワーク処理部2dで処理されたイーサネットのフレ
ームフォーマットに従うTCP/IPパケットとして伝送され
る。
【0065】端末6は、図9において、送信端末2から
のこのTCP/IPパケットを受信する。このTCP/IPパケット
は、ネットワーク処理部6dとTCP/IPプロトコル処理部
6bで処理されて復号能力問合せ情報D2’に復元され
る。端末制御部6aは、この復号能力問合せ情報D2’
をもとに記憶装置6cを参照し、伝送要求があった受信
端末3のMPEG復号処理部3cが間引きMPEG画像データを
正しく復号化可能であるか否かを表わす情報を抽出して
読み出する。そして、端末制御部6aは、この記憶部6
cから読み出した情報を返答情報D3’とし、これをTC
P/IPプロトコル処理部6bとネットワーク処理部6dと
で処理してイーサネットのフレームフォーマットに従う
TCP/IPパケットとし、図10に示すように、ネットワー
ク4を介して送信端末2へ送信する。そこで、送信端末
2では、この返答情報D3’が受信されると、図4にお
いて、送信端末制御部2cがこの返答情報D3’の内容
に応じてMPEG符号化処理部2aを制御して返答情報D
3’の内容に応じた符号化モードのMPEG画像データを形
成し、このMPEG画像データをTCP/IPプロトコル処理部2
b,ネットワーク処理部2dで上記のように処理した
後、図10に示すように、返答情報D3’の内容に応じ
たモードのMPEG画像データD4とし受信端末3に送信す
る。
【0066】そこで、先の実施形態と同様に、送信端末
2は、受信端末3が間引きMPEG画像データを正しく復号
できる場合には、IP符号化モードによる間引くMPEG画像
データをネットワーク4を介して送信し、また、受信端
末3が間引きMPEG画像データを正しく復号できない場合
には、通常符号化モードによる完全なMPEG画像データを
ネットワーク4を介して送信する。
【0067】このように、この第3の実施形態では、送
信端末2からの問合せに対する返答を受信端末3の代わ
りに専用の端末6で行なうものであり、先の実施形態と
同様の効果が得られる上、受信端末3の機能の簡略化が
図れることになる。
【0068】なお、この第3の実施形態では、端末6が
符号化画像データを伝送するネットワーク4に接続され
ているが、これとは別のネットワークを介して送信端末
2と接続するようにしてもよい。また、送信端末2,受
信端末3,端末6に夫々無線通信手段を設けて互いに通
信ができるようにしてもよい。このようにすることによ
り、符号化画像データを伝送するネットワーク4を用い
ることなく、第3の実施形態と同様の画像伝送方法を実
現できる。
【0069】また、上記各実施形態において、MPEG画像
符号化処理部2aやMPEG復号処理部3cは、ハードウェ
アまたはソフトウェアあるいはその組み合わせのいずれ
を用いても、実現可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信端末における符号化画像データの復号装置の復号化
能力に応じた符号化モードで画像データを送信すること
ができ、受信端末では、限られた帯域幅の中で最適な品
質の画像が再現できる画像伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像伝送方法の第1,第2の実施
形態を用いる画像伝送システムの構成を示すブロック図
である。
【図2】図1における送信端末の一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図3】通常符号化モードによる完全なMPEG画像データ
とIP符号化モードによる間引きMPEG画像データとを示す
図である。
【図4】図1における受信端末の一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示した受信端末でのIP符号化モードによ
る間引きMPEG画像データの復号動作を示す図である。
【図6】図1に示した画像伝送システムに用いた本発明
による画像伝送方法の第1の実施形態を示す図である。
【図7】図1に示した画像伝送システムに用いた本発明
による画像伝送方法の第2の実施形態を示す図である。
【図8】本発明による画像伝送方法の第3の実施形態を
用いる画像伝送システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図9】図8における端末の一具体例を示すブロック図
である。
【図10】図8に示した画像伝送システムに用いた本発
明による画像伝送方法の第3の実施形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 送信端末 2a MPEG符号化処理部 2b TCP/IPプロトコル処理部 2c 送信端末制御部 2d ネットワーク処理部 3 受信端末 3a 受信端末制御部 3b ネットワーク処理部 3c MPEG復号処理部 3d TCP/IPプロトコル処理部 4 ネットワーク 5 モニタ 6 端末 6a 端末制御部 6b TCP/IPプロトコル処理部 6c 記憶装置 6d ネットワーク処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉重 知行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 衣笠 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 小松 恵一 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア製品事業部 内 Fターム(参考) 5C059 LB07 LB16 MA00 MA05 PP05 PP06 PP07 PP16 RA09 RB02 RE20 TA17 TC45 UA01 UA02 UA04 UA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをフレーム内符号化及びフレ
    ーム間予測符号化により符号化する画像符号化手段と該
    画像符号化手段から出力される符号化画像データを送出
    する画像データ送出手段とを有する送信端末と、該送信
    端末から送信された該符号化画像データを受信する画像
    データ受信手段と受信した該符号化画像データを復号す
    る画像復号手段とを有する受信端末と、該送信端末と該
    受信端末を接続する接続手段とを備え、該接続手段を介
    して該送信端末から該受信端末に符号化画像データを伝
    送する画像データ伝送システムにおいて、 該画像復号手段が復号可能な符号化方法を該受信端末か
    ら該送信端末に通知することを特徴とする画像伝送方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記画像復号手段が復号可能な符号化方法を、前記送信
    端末及び前記受信端末以外の前記接続手段に接続された
    端末から前記送信端末に通知することを特徴とする画像
    伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記画像復号手段がフレーム単位で間引かれた前記符号
    化画像データを前記画像符号化手段に入力された符号化
    前の画像信号のフレーム間隔と同様の間隔で復号再生可
    能であるか否かを、前記受信端末が前記送信端末に通知
    することを特徴とする画像伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記画像復号手段がフレーム単位で間引かれた前記符号
    化画像データを前記画像符号化手段に入力された符号化
    前の画像信号のフレーム間隔と同様の間隔で復号再生が
    可能であるか否かを、前記送信端末及び前記受信端末以
    外の前記接続手段に接続された端末が前記送信端末に通
    知することを特徴とする画像伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記符号化画像データがMPEG規格に準拠した符号化画像
    データであることを特徴とする画像伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記符号化画像データがMPEG規格に準拠した符号化画像
    データであることを特徴とする画像伝送方法。
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