JP2002152301A - データ通信システム、データ受信装置、データ通信方法、並びにプログラム記憶媒体 - Google Patents

データ通信システム、データ受信装置、データ通信方法、並びにプログラム記憶媒体

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JP2002152301A
JP2002152301A JP2000343014A JP2000343014A JP2002152301A JP 2002152301 A JP2002152301 A JP 2002152301A JP 2000343014 A JP2000343014 A JP 2000343014A JP 2000343014 A JP2000343014 A JP 2000343014A JP 2002152301 A JP2002152301 A JP 2002152301A
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Satoshi Omori
聡 大森
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信する符号化データのフォーマット、ビッ
トレートが受信する装置の処理機能と適合しない場合で
も受信装置での処理を可能とするシステムを提供する。 【解決手段】 データ送受信装置それぞれの処理可能な
フォーマット、ビットレート情報をネットワークに接続
された中継端末に通知し、中継端末でのデータ変換処理
の後に、受信装置に送信する構成とした。本構成によ
り、受信装置側での処理がスムーズに実行可能となり、
またデータ送信装置でのデータ送信処理の際も、受信装
置のリソース、機能を考慮する必要がなくなる。また、
ネットワークに障害が発生し、サーバとクライアント間
でのデータ通信不能が発生した場合、中継端末からのデ
ータ送信により、クライアントでの再生を引き続き実行
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信システ
ム、データ受信装置、データ通信方法、並びにプログラ
ム記憶媒体に関する。さらに詳細には、複数の復号処理
を並列に動作させることで効率的なデータ転送、データ
復号を可能としたデータ通信システム、データ受信装
置、データ通信方法、並びにプログラム記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種インフラが急速に普及してき
ており、かつてはアナログ電話網や、地上波テレビ放送
網しかなかったが、最近では、ディジタル電話網や携帯
電話網、PHS網、ケーブルテレビ(CATV)網、衛
星放送網、ATM網など様々な通信網が普及してきてい
る。一方、コンピュータネットワークを用いた電子メー
ルやWWW(World Wide Web)も普及してきており、そ
の基盤となっているインターネットの需要も大きくなっ
てきている。
【0003】現在では、データを伝送するための一般的
なネットワークの帯域は狭く、また、データを処理する
端末も、まだ処理能力がそれほど大きくないため、やり
とりするデータは、電子メールやWWWなどに代表され
るテキスト情報や静止画情報がメインであり、高品質な
動画像や音声を長時間に渡って転送する技術はあまり普
及していない。
【0004】しかし、インターネットのためのネットワ
ークは明らかに拡大しており、また、データをやりとり
するコンピュータの処理能力も急速に上昇する傾向にあ
り、今後、インターネット上で高品質な動画像や音声デ
ータのやりとりが広まっていくことが想像できる。
【0005】そういったネットワークやコンピュータを
研究開発していく上で、異種ネットワークや多彩なコン
ピュータ端末が登場することも想定でき、やりとりする
データを通信するネットワークの中で適切に変換処理を
実行して異なる環境にあるデータ送信側とデータ受信側
の相互接続を支援する装置が要求されつつある。
【0006】一方、WWWの情報などを一時的に記憶手
段に保存しておき、クライアントからの要求を直接サー
バヘ出すのではなく、記憶手段に対してアクセスを実行
させることで、WWWサーバの処理負担を軽減したり、
ファイアウォールを超えることを目的としたプロキシサ
ーバも多く出現しているが、これらの装置において処理
する情報は主にハイパーテキスト(Hyper Text)であ
り、高品質な動画像や音声データをネットワーク上で保
存、中継したり、フォーマットやビットレートを変換し
て転送する装置は未だ実現されていない。
【0007】昨今では、画像データ、特に動画像データ
のネットワークを介した転送が盛んに行なわれている。
画像データ、特に動画データは通常、送信側で符号化
(圧縮)処理によりデータ量を減少させ、受信側で復号
(伸長)処理を実行して再生する処理が行なわれる。
【0008】ネットワークを介して動画像および音声を
伝送することは一般的なネットワークアプリケーション
となっている。特にパーソナルコンピュータ(PC)を
ネットワークに接続して、WWW(World Wide Web)上
から好みの圧縮動画像をダウンロードして再生したり、
リアルタイムでライブ映像を見ることが可能である。そ
の中で動画像の圧縮フォーマットとしては、通常、ソフ
トウェアでの復号処理が適用される例えばMPEG1
(Moving Pictures Experts Group 1)、クイックタイ
ム(QuickTime)(アップル社商標)や、リア
ルプレイヤー(Real Player)(リアルネッ
トワークス商標)といったソフトデコード可能なものか
ら、MPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)
のように高画質だが現状はハードウェアによるデコード
が必要なものなど様々である。このような状況におい
て、ユーザーは各フォーマットに対応したデコーダとし
てのハードウェアまたはソフトウェアプログラムを例え
ばPC等の再生機器に1つまたは複数種類用意し、適宜
選択して使用している。
【0009】このような環境において、例えばネットワ
ークに接続されたユーザのクライアント装置が、蓄積型
ビデオコンテンツ(VOD:Video On Demand)やリア
ルタイムのビデオ放送などをコンピュータネットワーク
に接続されたサーバからダウンロードして再生する際
に、サーバのデータ配信の符号化フォーマット、ビット
レートがデータ受信を実行するクライアント装置の処理
可能なフォーマットあるいはビットレートである保証は
ない。
【0010】また、サーバとクライアント装置間のデー
タ転送接続経路に何らかの異常が発生し、ネットワーク
経路の遮断が発生すると、クライアント装置で実行中の
リアルタイム再生などの処理が途中で中断されてしまう
などの不具合が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、送受信装置それぞれの処
理可能なフォーマット、ビットレート情報をネットワー
クに接続された中継端末に通知し、中継端末でのデータ
変換処理により、受信装置側での処理をスムーズに実行
可能としたデータ通信システム、データ受信装置、デー
タ通信方法、並びにプログラム記憶媒体を提供すること
を目的とする。
【0012】さらに、本発明は、ネットワークの経路の
一部に障害が発生しデータ通信不能な経路が発生した場
合において、ネットワークに接続された中継端末からの
データ送信を行なうことにより、データ受信装置として
のクライアントでの再生を可能にするデータ通信システ
ム、データ受信装置、データ通信方法、並びにプログラ
ム記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
符号化データをネットワークに出力するデータ送信装置
と、ネットワークを介して符号化データを受信し、再生
するデータ受信装置と、前記データ送信装置の符号化デ
ータのデータ情報としての送信側データ構成情報と、前
記データ受信装置の処理可能なデータ情報としての受信
側データ構成情報とを取得して、前記データ送信装置か
ら受信した符号化データを、前記データ受信装置の処理
可能なデータ構成に変換して前記データ受信装置に対し
て送信する構成を持つデータ変換装置と、を有すること
を特徴とするデータ通信システムにある。
【0014】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ変換装置は、前記データ
送信装置から受信するデータパケットを展開するパケッ
ト展開手段と、パケットから取り出したデータを前記デ
ータ受信装置の処理可能なデータ構成に変換するデータ
変換手段と、前記データ変換手段の変換したデータを格
納したパケットを生成するパケット生成手段とを有する
ことを特徴とする。
【0015】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ送信装置の符号化データ
のデータ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビッ
トレート情報を含み、前記データ受信装置の処理可能な
データ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビット
レート情報を含み、前記データ変換装置は、前記データ
送信装置の符号化データの符号化フォーマット情報およ
びビットレート情報と、前記データ受信装置の処理可能
な符号化フォーマット情報およびビットレート情報に基
づいて、前記データ送信装置から受信した符号化データ
を前記データ受信装置の処理可能な符号化フォーマット
およびビットレートを持つ符号化データに変換する処理
を実行する構成を有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ変換装置は、データ変換
処理用ハードウェアを有し、ハードウェアによるデータ
変換を実行する構成を有することを特徴とする。
【0017】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ変換装置は、複数のデー
タ変換を並列処理可能な構成を有し、複数のデータ受信
装置に対応した異なるデータ変換処理を並列処理する構
成を有することを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第2の側面は、データを
ネットワークに出力するデータ送信装置と、ネットワー
クを介してデータを受信し、再生するデータ受信装置
と、前記データ送信装置からのデータを受信し、前記デ
ータ受信装置からの送信要求に応じて、前記データ送信
装置からのデータを転送する処理を実行するデータ中継
装置と、を有することを特徴とするデータ通信システム
にある。
【0019】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ受信装置は、前記データ
送信装置からのデータ受信エラーを検出し、該検出に基
づいて、前記データ中継装置に対するデータ送信要求の
送信処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0020】さらに、本発明のデータ通信システムの一
実施態様において、前記データ中継装置は、前記データ
送信装置の送信データと同一データを格納したデータ蓄
積手段を有し、前記データ受信装置からの送信要求に応
じて、前記データ蓄積手段に蓄積したデータを取得して
前記データ受信装置に対して送信する処理を実行する構
成を有することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の第3の側面は、ネットワ
ークを介するデータを受信するデータ受信装置におい
て、データ送信装置からのデータ受信エラーを検出し、
該検出に基づいて、前記データ送信装置とは異なるデー
タ中継装置に対するデータ送信要求の送信処理を実行す
る構成を有することを特徴とするデータ受信装置にあ
る。
【0022】さらに、本発明のデータ受信装置の一実施
態様において、前記データ受信装置は、前記データ送信
装置からの受信パケットの到着遅れの時間が予め定めた
閾値以上になったことを条件としてデータ受信エラーと
して判定し、予めメモリに格納した前記データ中継装置
のアドレスを宛て先としたデータ送信要求メッセージを
ネットワークに出力する構成を有することを特徴とす
る。
【0023】さらに、本発明の第4の側面は、データ送
信装置において、符号化データをネットワークに出力す
るデータ送信ステップと、データ変換装置において、デ
ータ送信装置の符号化データのデータ情報としての送信
側データ構成情報と、データ受信装置の処理可能なデー
タ情報としての受信側データ構成情報とに基づいて、前
記データ送信装置から受信した符号化データを、前記デ
ータ受信装置の処理可能なデータ構成に変換して前記デ
ータ受信装置に対して送信するデータ変換転送ステップ
と、データ受信装置において、前記データ変換装置か
ら、ネットワークを介して符号化データを受信し、再生
するデータ受信再生ステップと、を有することを特徴と
するデータ通信方法にある。
【0024】さらに、本発明のデータ通信方法の一実施
態様において、前記データ変換転送ステップは、前記デ
ータ送信装置から受信するデータパケットを展開するパ
ケット展開ステップと、パケットから取り出したデータ
を前記データ受信装置の処理可能なデータ構成に変換す
るデータ変換ステップと、前記データ変換手段の変換し
たデータを格納したパケットを生成するパケット生成ス
テップとを有することを特徴とする。
【0025】さらに、本発明のデータ通信方法の一実施
態様において、前記データ送信装置の符号化データのデ
ータ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビットレ
ート情報を含み、前記データ受信装置の処理可能なデー
タ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビットレー
ト情報を含み、前記データ変換転送ステップは、前記デ
ータ送信装置の符号化データの符号化フォーマット情報
およびビットレート情報と、前記データ受信装置の処理
可能な符号化フォーマット情報およびビットレート情報
に基づいて、前記データ送信装置から受信した符号化デ
ータを前記データ受信装置の処理可能な符号化フォーマ
ットおよびビットレートを持つ符号化データに変換する
処理を実行することを特徴とする。
【0026】さらに、本発明のデータ通信方法の一実施
態様において、前記データ変換転送ステップは、複数の
データ受信装置に対応した異なるデータ変換処理を並列
処理することを特徴とする。
【0027】さらに、本発明の第5の側面は、データ送
信装置において、データをネットワークに出力するデー
タ送信ステップと、データ受信装置において、ネットワ
ークを介してデータを受信し、再生する第1のデータ受
信ステップと、データ中継装置において、前記データ送
信装置からのデータを受信し、前記データ受信装置から
の送信要求に応じて、前記データ送信装置からのデータ
を転送する処理を実行するデータ中継ステップと、デー
タ受信装置において、前記データ中継装置から、ネット
ワークを介してデータを受信し、再生する第2のデータ
受信ステップと、を有することを特徴とするデータ通信
方法にある。
【0028】さらに、本発明のデータ通信方法の一実施
態様において、前記データ通信方法において、さらに、
データ受信装置において、前記データ送信装置からのデ
ータ受信エラーを検出し、該検出に基づいて、前記デー
タ中継装置に対するデータ送信要求の送信処理を実行す
ることを特徴とする。
【0029】さらに、本発明のデータ通信方法の一実施
態様において、前記データ通信方法において、さらに、
データ中継装置において、前記データ送信装置の送信デ
ータを受信し、データ蓄積手段に格納するステップと、
前記データ受信装置からの送信要求に応じて、前記デー
タ蓄積手段に蓄積したデータを取得して前記データ受信
装置に対して送信するステップと、を有することを特徴
とする。
【0030】さらに、本発明の第6の側面は、データ変
換中継処理をコンピュータ・システム上で実行せしめる
コンピュータ・プログラムを提供するプログラム記憶媒
体であって、前記コンピュータ・プログラムは、データ
送信装置の符号化データのデータ情報としての送信側デ
ータ構成情報と、データ受信装置の処理可能なデータ情
報としての受信側データ構成情報とに基づいて、前記デ
ータ送信装置から受信した符号化データを、前記データ
受信装置の処理可能なデータ構成に変換するステップ
と、前記データ受信装置に対して変換データを送信する
ステップと、を有することを特徴とするプログラム記憶
媒体にある。
【0031】なお、本発明の第6の側面に係るプログラ
ム記憶媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実
行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピ
ュータ・プログラムをコンピュータ可読な形式で提供す
る媒体である。
【0032】このようなプログラム記憶媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・プログラム
の機能を実現するための、コンピュータ・プログラムと
記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義した
ものである。換言すれば、該記憶媒体を介してコンピュ
ータ・プログラムをコンピュータ・システムにインスト
ールすることによって、コンピュータ・システム上では
協働的作用が発揮され、本発明の他の側面と同様の作用
効果を得ることができるのである。
【0033】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0034】
【発明の実施の形態】図1に圧縮データ等の符号化デー
タを送信する送信側端末としてのサーバと、受信する受
信側端末としてのクライアントを、ネットワークにより
接続した概念図を示す。
【0035】サーバ21は、例えばMPEG1、MPE
G2、MPEG4、Motion−JPEG2000な
どの様々なフォーマットで符号化したデータをインター
ネット等のネットワークを介してクライアント22に対
して送信する。受信側端末としてのクライアント22で
は、符号化フォーマットに対応する復号処理を実行して
再生する。
【0036】ネットワークを介する符号化データ転送
は、画像データ、音楽データの場合のように、リアルタ
イム処理を要求される場合、データの途切れない供給が
重視されるので、一般にTCP(Transmission Control
protocol)などの再送処理を実行するプロトコルはあま
り使用されず、再送処理を行なわないUDP(User Dat
agram Protocol)が使用される。ただしTCPを使用し
て送受信することも可能である。
【0037】UDPは、アプリケーションプロセスがリ
モートマシン上の他のアプリケーションのプロセスへデ
ータを転送することを最小のオーバヘッドで行なえるよ
うに設計されている。そのため、UDPのヘッダに入る
情報は、送信元ポート番号、宛先ポート番号、データ
長、チェックサムのみであり、TCP(Transmission Co
ntrol protocol)などのようにパケット順序を識別する
データフィールドがない。
【0038】そこで、IPネットワークにおけるリアル
タイムの画像、音声データの送受信プロトコルとしてリ
アルタイム・トランスポート・プロトコル:RTP(Re
al-time Transport Protocol)が使用される。RTPは
トランスポート層に位置し、一般にUDP上で用いられ
る。
【0039】図2にMPEGトランスポートストリーム
をRTP,UDP,IPによりパケット化したIPパケ
ットの構成中のRTPヘッダの詳細を示す。RTPヘッ
ダには、バージョン番号(v)、パディング(P)、拡
張ヘッダ(X)の有無、送信元数(CRSC:Contribu
ting Source)、マーカ情報(M)、ペイロードタイ
プ、シーケンス番号、RTPタイムスタンプ、同期送信
元識別子(SSRC)、および寄与送信元(CSRC)
識別子の各フィールドが設けられている。RTPヘッダ
に付与されたタイムスタンプによりRTPパケットの展
開時に処理時間の制御が実行され、リアルタイム画像、
または音声の再生制御が可能となる。なお、図2に示す
ように、圧縮データとしてのMPEGトランスポートス
トリームは、IPパケット中に複数格納される。
【0040】図3にMPEGトランスポートストリーム
をRTP,UDP,IPによりパケット化したIPパケ
ットの構成中のUDP(User Datagram Protocol)ヘッ
ダの詳細を示す。UDPはコネクションレス型のサービ
スを提供するプロトコルであり、シンプルなヘッダ構成
を持つ。図に示すようにUDPヘッダには、送信元ポー
ト番号、宛先ポート番号、データ長としてのヘッダとデ
ータ長の総バイト数を示す長さ。UDPパケットの信頼
性保証値としてのチェックサムを有する。UDPはこの
ようにシンプルな構成であるため、制御が簡素化され
る。
【0041】次に、図4にMPEGトランスポートスト
リームをRTP,UDP(TCP),IPによりパケッ
ト化したIPパケットの構成中のIPヘッダの詳細を示
す。IPv4、IPv6等のバージョンを示すバージョ
ン、ヘッダ長、さらに、優先度情報を格納したTOS
(Type of Service)フィールド、パケットの長さ、パ
ケットの識別子、IP層でのデータ分割(フラグメン
ト)に関する制御情報としてのフラグ、分割(フラグメ
ント)されたデータの場所を示す断片オフセット、デー
タの破棄までの時間情報を示すTTL(Time to Liv
e)、上位層で利用されるプロトコル(4:IP,TC
P:7,UDP:17…)、ヘッダのチェックサム、送
信元IPアドレス、宛て先IPアドレスを有する。
【0042】図5にデータ送受信装置の構成例を説明す
るブロック図を示す。本実施例においては、送受信する
データは、例えばMPEG1の如きソフトウェアでのエ
ンコード(符号化)、デコード(復号)可能な符号化デ
ータ、および一般にハードウェアによりエンコード(符
号化)、デコード(復号)を実行するフォーマットであ
るMPEG2(Moving Pictures Experts Group)フォ
ーマット・データ等、各機器において様々な符号化、復
号処理機能を持つ。
【0043】例えば、MPEG2により圧縮されたデー
タはIPパケットとしてネットワークを介して送受信さ
れる。そのため、データ送信側では、パケット生成(パ
ケタイズ処理)を実行し、データ受信側ではパケット展
開(デパケタイズ処理)を実行する。
【0044】図5の本発明のデータ送受信装置(ex.
PC)31は、MPEG2圧縮伸長を実行するとともに
パケット生成、展開処理を実行するMPEG2エンコー
ド、デコード専用ハードウェアであるMPEGコーデッ
ク101、通信ネットワークとのインタフェースとして
機能するネットワークインタフェース102、マウス3
7、キーボード36等の入力機器との入出力インタフェ
ース103、ビデオカメラ33、マイク34、スピーカ
35等のAVデータ入出力機器からのデータ入出力を行
なうAVインタフェース104、ディスプレイ32に対
するデータ出力インタフェースとしてのディスプレイ・
インタフェース105、各データ入出力インタフェー
ス、MPEGコーデック101、ネットワークインタフ
ェース102間のデータ転送制御、その他各種プログラ
ム制御を実行するCPU10106、CPU106によ
り制御実行される各種プログラムの格納、データの格
納、CPU106のワークエリアとして機能するRA
M、ROMからなるメモリ107、データ格納、プログ
ラム格納用の記憶媒体としてのHDD108を有し、そ
れぞれPCIバス109に接続され、相互のデータ送受
信が可能な構成を持つ。
【0045】MPEGコーデック101は、図5に示す
ように、例えばビデオカメラ33からの画像データ、マ
イク34からの音声データを入力し、MPEG2圧縮処
理、符号化多重化処理、パケット生成処理(パケタイ
ズ)を実行し、最終的にMPEGトランスポートストリ
ーム(TS)データを格納したIPパケットを生成す
る。生成されたIPパケットは、PCIバス109上に
出力され、ネットワークインタフェース102を介して
ネットワークに出力され、IPパケットのヘッダに設定
された宛先アドレスに配信される。
【0046】また、HDD108またはメモリ107に
格納されたMPEG1等のソフトウェアエンコードプロ
グラムに従ってCPU106の制御により、ビデオカメ
ラ33からの画像データ、マイク34からの音声データ
を符号化してネットワークインタフェース102を介し
てネットワークに出力する処理も実行可能である。
【0047】上述した例は、MPEG2、その他CPU
を用いたソフトウェアによる符号化処理機能を持つ符号
化装置としてのデータ送信装置(図1におけるサーバ2
1)の構成例を説明したが、サーバ21は、特定の符号
化フォーマット、特定のビットレートでの符号化データ
を送信する装置であってもよく、また、符号化データは
予めHDD等の記憶媒体に格納されたものをネットワー
クに送出する構成としてもよい。
【0048】データ送信装置としてのサーバからネット
ワークに送信される符号化フォーマット、ビットレート
情報は、図1に示すネットワーク内に接続されたメディ
アコンバータ11に入力され、メディアコンバータ11
内のメモリまたは接続されたデータ記憶装置12に蓄積
される。一方、データ受信装置であるクライアント22
の復号処理可能なフォーマット情報、ビットレート情報
もメディアコンバータ11に入力され、メディアコンバ
ータ11内のメモリまたは接続されたデータ記憶装置1
2に蓄積される。メディアコンバータ11は、データ送
信側から受信する符号化データを受信装置であるクライ
アントで処理可能なフォーマットおよびビットレートに
変換する処理を実行した後、ネットワークを介してクラ
イアントに出力する。これらの処理については、後述す
る。
【0049】上述のメディアコンバータ11により変換
された符号化データは、例えばMPEG2、MPEG1
など、クライアントの復号可能フォーマットに適応し、
またクライアントの処理可能なビットレートに応じた符
号化データである。
【0050】一例として、メディアコンバータ11によ
り変換された符号化データがIPパケット化されたMP
EGトランスポートストリーム(TS)データであると
仮定してデータ受信装置としてのクライアントの処理に
ついて図5に示すデータ送受信装置構成を用いて説明す
る。符号化データは、ネットワークインタフェース10
2を介して、バス106上に出力されて、MPEGコー
デック101に入力される。MPEGコーデック101
では入力データのパケット展開処理(デパケタイズ)を
実行し、MPEG圧縮データを抽出後、復号処理を実行
して、ディスプレイ32、スピーカ35において再生、
出力する。
【0051】ハードウェア構成を持つMPEGコーデッ
ク101の構成を図6に示す。図6のMPEGコーデッ
クは符号化、復号処理の双方を実行する構成を有する。
各処理について説明する。ビデオカメラ33から入力さ
れる動画データは、MPEG2ビデオエンコーダ201
に入力される。MPEG2ビデオエンコーダ201は、
入力動画像データに基づいてMPEGビテオストリーム
を生成する。また、マイク12から入力される音声デー
タは、MPEG2オーディオエンコーダ202に入力さ
れる。MPEG2オーディオエンコーダ202は、入力
音声データに基づいてMPEGオーディオストリームを
生成する。
【0052】MPEG2ビデオエンコーダ201、MP
EG2オーディオエンコーダ202、これらの2つのス
トリームは、MPEGマルチプレクサ203に入力され
てMPEG2トランスポートストリームとして多重化さ
れる。トランスポートストリーム(TS)は、各々が所
定のデータ量に区切られたパケットストリームであり、
LAN等のネットワーク出力されるIPパケット中には
複数のMPEG−TSパケット(図2参照)が含まれ
る。
【0053】MPEGマルチプレクサ203の生成した
MPEG2トランスポートストリームは、さらに、RT
Pパケット生成手段204において、MPEG2トラン
スポートストリームに対するRTPヘッダが付加されて
RTPパケットが生成され、UDP(User Datagram Pr
otocol)パケット生成手段205において、RTPパケ
ットに対するUDPヘッダが付加されてUDPパケット
が生成され、IPパケット生成手段206において、U
DPパケットに対するIPヘッダが付加されてIPパケ
ットが生成され、PCIインタフェース207を介して
PCIバス109に出力されて、図5に示すネットワー
クインタフェース102からネットワーク上に出力され
る。
【0054】このようにネットワーク上に出力されたI
Pパケットは、ネットワークインタフェース102、P
CIバス106を介してMPEGコーデックに入力さ
れ、PCIインタフェース207からIPパケット展開
手段208に入力されてIPパケットの展開、すなわち
IPヘッダ情報に従ったパケット展開処理が実行され、
UDPパケット展開手段209において、UDPパケッ
ト展開処理が実行され、最後にRTPパケット展開手段
210においてRTPヘッダに従った展開処理によって
MPEG2トランスポートストリームが取り出される。
RTPパケットは、後述するようにタイムスタンプを持
ち、タイムスタンプに基づいて、ネットワーク転送にお
ける遅延ゆらぎ、到着順序などが修正、吸収される。
【0055】取り出されたMPEG2トランスポートス
トリームは、MPEGデマルチプレクサ211におい
て、MPEGビデオストリームと、MPEGオーディオ
ストリームに分離され、それぞれMPEGビデオデコー
ダ212、MPEGオーディオデコーダ213において
復号処理が実行されて、ディスプレイ32、スピーカ3
5において再生される。
【0056】また、ネットワークインタフェース102
を介して入力したMPEG1他のソフトウェアデコード
可能な符号化データは、HDD108またはメモリ10
7に格納されたMPEG1等のソフトウェアデコードプ
ログラムに従ってCPU106の制御により復号(デコ
ード)処理が実行され、ディスプレイ32、スピーカ3
5において再生される。
【0057】上述のように、ネットワーク接続された送
受信装置の一方(ex.図1のサーバ21)から符号化
データが送信され、他方(ex.図1のクライアント2
2)が受信する。
【0058】前述したように、データ送信装置としての
サーバ21の符号化フォーマットおよびビットレート
は、データ受信装置としてのクライアント22の処理可
能な符号化フォーマットおよびビットレートと異なる可
能性がある。
【0059】このような場合に、ネットワーク上のデー
タ変換装置としてのメディアコンバータ(図1のメディ
アコンバータ11)が変換処理を実行する。
【0060】図7にメディアコンバータ11の処理概要
を説明する図を示す。ネットワークに接続されたメディ
アコンバータ31は、データ送信装置としてのサーバ2
1の符号化フォーマットおよびビットレート情報、およ
びデータ受信装置としてのクライアント22の復号フォ
ーマットおよびビットレート情報を、各装置から取得す
る。
【0061】図7の例では、サーバ21は、例えばフォ
ーマット:MPEG2、ビットレート:1Mbps〜8
Mbpsでの符号化データを、ネットワークに出力す
る。一方、クライアント22は、フォーマット:MPE
G4、ビットレート:128Kbps〜384Kbps
での符号化データの処理が可能な復号リソースを持つ。
【0062】メディアコンバータ11は、サーバ21、
クライアント22の処理可能なフォーマット、ビットレ
ート情報に基づいて、データ送信装置としてのサーバ2
1からのデータを、受信装置としてのクライアント22
において処理可能なフォーマットおよびビットレートに
変換する処理を実行する。
【0063】図7の下段に示すように、サーバ側がフォ
ーマットA,ビットレートAのデータを、ネットワーク
に送出し、クライアント側がフォーマットB、ビットレ
ートBの処理機能を持つ場合には、メディアコンバータ
11は、フォーマットA、ビットレートAの符号化デー
タをネットワークから入力して、フォーマットB、ビッ
トレートBの符号化データとしてネットワークに出力す
る。クライアントは、変換後のフォーマットB、ビット
レートBの符号化データを受信することによって、クラ
イアントのリソースを適用して復号が可能となる。
【0064】図8にメディアコンバータ11のブロック
図を示す。メディアコンバータ11は、ネットワークか
らインタフェースを介してデータ送信装置としてのサー
バからの送信データを受信する。データは例えば前述し
たRTPパケットを含むIPパケットとして入力され
る。
【0065】パケット展開手段801は、前述の図6で
説明したコーデックにおけるIPパケット展開手段、U
DPパケット展開手段、RTPパケット展開手段の機能
を持つものであり、データ部に格納された例えばMPE
Gトランスポートストリームを取り出す。サーバの符号
化フォーマットが異なれば、そのフォーマットに従った
データをIPパケットから取り出すことになる。
【0066】次に取り出された符号化データ、例えばM
PEGトランスポートストリームは、データ再構成手段
802に入力され、データの再構成が実行される。デー
タの再構成は、パケットから動画像、音声データを構成
するために必要な部分を取り出して再構成する処理とし
て実行される。
【0067】データ再構成手段802において再構成さ
れたデータは、データ変換手段803に入力され、入出
力フォーマット、ビットレート情報入力手段805に入
力済みのデータ送信装置およびデータ受信装置の処理フ
ォーマット、ビットレートに基づいてデータ変換が実行
される。図7の例では、サーバが、フォーマットA、ビ
ットレートAの符号化データを生成出力し、クライアン
トがフォーマットB、ビットレートBを処理可能である
情報が入出力フォーマット、ビットレート情報入力手段
804に格納され、この情報に基づいてデータ変換手段
803がフォーマット変更、ビットレート変更を実行す
る。
【0068】フォーマット変換は、具体的には、データ
変換手段803内のCPU、メモリなどのリソースを使
用して変換処理ソフトウェアによって実行可能である。
また、特定のフォーマットから特定の他のフォーマット
への変換機能を持つハードウェアとして構成されるトラ
ンスコーダによって変換を実行する構成としてもよい。
トランスコーダは、例えばMPEG2、MPEG1、M
PEG4等の各フォーマット間での変更に最適である。
データ変換手段803は、このような特定フォーマット
の変換を実行するハードウェアとソフトウェアによる変
換機能の両者を有する構成とし、様々な変換処理を実行
できる構成とすることが好ましい。
【0069】なお、ビットレート変換についても、デー
タ変換手段803内のCPU、メモリなどのリソースを
使用して変換処理ソフトウェアによって実行可能であ
り、また、上述のトランスコーダによる変換も可能であ
る。
【0070】例えばMPEGデータのビットレート変換
処理としては、MPEGデータから特定のデータを間引
いてビットレートを低下させる処理を実行することが可
能である。
【0071】MPEG2の符号化データは、図9に示す
ようにIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャと呼ぶ3つ
の要素によるGOP(Group Of Pictures)構造を採用
している。
【0072】Iピクチャ(Intra 符号化画像)は、フィ
ールド内符号化により作られるもので、前画像からの予
測符号化を行わない画像データである。予測符号化を使
って作った画像ばかり並んでいると、ランダムアクセス
が行われた場合、それに応じて瞬時に画面を出すことが
できない。そこで、定期的にアクセスの基準となるもの
を作ってランダムアクセスにも対応できるようにしてい
る。Iピクチャは、いわば、GOPの独立性を持つため
存在する。
【0073】Iピクチャの出現する頻度は、それぞれの
アプリケーションに必要とされるランダムアクセスの性
能によって決定されるが、普通1フィールドに1枚(1
フレームに2枚)、即ち画像15枚に1枚の割合であ
る。Iピクチャ1枚のデータ量は、Pピクチャ1枚の2
〜3倍、Bピクチャ1枚の5〜6倍に相当する。GOP
とは、1つのIピクチャから次のIピクチャまでの間の
ピクチャのグループのことである。従って、このグルー
プ内のピクチャ間で画像予測が行われることになる。
【0074】Pピクチャ(Predictive符号化画像)は、
1つ前の画像から予測符号化を行って作られる画像で、
Iピクチャに基づいて作られる。“フレーム内符号化画
像”であるIピクチャに対して、Pピクチャは“フレー
ム間順方向予測符号化画像”と定義づけられる。
【0075】Bピクチャ(Bidirectionally predictive
符号化画像)は、“双方向予測符号化画像”である。B
ピクチャは、前後の2枚のIピクチャまたはPピクチャ
からの予測を行うことで作られる。
【0076】Iピクチャ、Pピクチャ、BピクチャのG
OP内での配列例を図10に示す。GOPの初めにある
Iピクチャから1段目の予測は、前方即ち順方向に行わ
れ、Pピクチャが作られる。この際、Pピクチャは後か
ら作られる複数のBピクチャを飛び越す形で配置され
る。
【0077】2段目の予測は、最初のIピクチャと1段
目で符号化されたPピクチャの2枚から、その2枚の間
に、つまり、両方向の予測によって、複数のBピクチャ
が作られる。さらに、1枚目のPピクチャと2枚目のP
ピクチャの間にも、同じように複数のBピクチャが作ら
れる。Bピクチャは、復号化に当たって、2本の動きベ
クトルと2枚(前と後)の参照画像を用いて動き補償す
る。MPEGの特徴である両方向予測は、予測において
時間的に過去の画像と未来の画像の2つを用いるため
に、高い予測効率を得られるという特徴がある。
【0078】データ変換手段803は、上述のI,B,
PピクチャからなるMPEGデータから、一定間隔で所
定のピクチャを間引くことにより、データ量を削減して
ビットレートを低下させることができる。ただし、Iピ
クチャは上述したように重要な参照情報を含むものであ
り、失われることによる際限可能性の低下が懸念される
ので、間引く対象からは除外する。Iピクチャの位置
は、MPEGデータのヘッダ情報により確認可能であ
る。
【0079】MPEGでは、基本的に輝度信号Y、青色
差Cb、赤色差Crの情報で各画素ごとの色を表現して
いる。データ変換手段803は、この情報を元に例え
ば、画面1枚分のRGB画像を作り、受信側が期待する
静止画フォーマットに変換する処理も可能である。
【0080】データ変換手段803は、上述のようにデ
ータ送信装置から送信されたデータを、データ受信装置
としてのクライアントの処理可能なフォーマット、ビッ
トレートを持つ符号化データに変換する処理を実行す
る。
【0081】データ変換手段803により変換処理のな
されたデータは、パケット生成手段804に入力され
る。このパケット生成手段は、先に図6を用いて説明し
たコーデックのRTPパケット生成手段、UDPパケッ
ト生成手段、IPパケット生成手段と同様のパケット生
成機能を有し、各種のヘッダを生成してIPパケットを
生成する。生成されたIPパケットにはクライアントの
宛て先アドレスがヘッダに格納され、インタフェースを
介してネットワークに出力され、クライアント22によ
って受信される。
【0082】このように、データ変換機能を持つメディ
アコンバータにより、データ送信側の出力フォーマッ
ト、ビットレートがデータ受信側の処理可能なフォーマ
ット、ビットレートに変換されて、受信装置に入力され
ることになるので、受信装置であるクライアントは自デ
バイスの復号リソースを適用した復号処理が確実に実行
可能となる。また、データ送信側においても、受信先の
リソースと無関係に符号化データを出力可能となるの
で、処理が単純化され効率的なデータ処理が実行可能と
なる。
【0083】図11にネットワーク上に構成されたトラ
ンスコーダを有するデータ中継装置における処理手順を
まとめたフローを示す。各ステップについて説明する。
【0084】ステップS101において、データ送信装
置としてのサーバからネットワークを介してデータ(符
号化データ)を受信する。次に、受信したIPパケット
の展開処理を実行してMPEGデータを取り出す(S1
02)。なお、ここでは、サーバの送信するデータはM
PEGフォーマット符号化データであるとした例を説明
する。次に、予めデータ送信装置(サーバ)、データ受
信装置(クライアント)から取得しているフォーマッ
ト、およびビットレート情報に基づいてデータの再構成
処理を実行(S103)する。
【0085】次に、データ変換手段(ex.トランスコ
ーダ)に再構成されたデータが入力(S104)され、
トランスコーダ内でフォーマット、ビットレートの変換
処理を実行(S105)する。変換は、データ受信クラ
イアントの処理可能なフォーマット、ビットレート情報
に基づいて実行される。
【0086】次に、変換されたデータがトランスコーダ
から出力(S106)され、MPEGデータが所定サイ
ズ毎に分割(S107)される。これはMPEGトラン
スポートストリーム(TS)パケットを生成する処理で
ある。次に、生成したMPEG−TSパケットをIPパ
ケットに格納(S108)し、クライアントへ向けてネ
ットワーク上に出力(S109)する。
【0087】なお、上述の実施例では、サーバからクラ
イアントに対する1対1のデータ通信を想定して説明し
てきたが、マルチキャスト、ブロードキャストの場合
も、サーバから配信される符号化データをメディアコン
バータが受信し、それぞれのクライアントのリソースに
応じた変換を実行してIPパケットを再生成して送出す
ることで、サーバが送出するある特定のフォーマットデ
ータを、様々なクライアントにおいて処理可能としたデ
ータ転送が可能となる。
【0088】すなわち、データ変換装置としてのメディ
アコンバータは、データ変換専用のハードウェア、また
はソフトウェアによる変換が複数並列に処理可能な構成
を有する。従って、データ送信装置としてのサーバから
の受信データについて、様々なデータ受信装置に対応し
た異なるデータへの変換処理を並列に実行して、それぞ
れの変換データを各受信装置に対して転送する。
【0089】上述した変換装置(メディアコンバータ)
の構成により、データ送信装置としてのサーバは、フォ
ーマット、ビットレートについて考慮することなくデー
タを送信することが可能となる。
【0090】次に上述したネットワーク上に接続された
メディアコンバータをサーバに代わる代替のデータ送信
装置として機能させる構成について説明する。
【0091】図12(a)にデータ送信装置としてのサ
ーバ21からデータ受信装置としてのクライアント22
にネットワーク上の1つの経路が形成され、データ送信
が実行されている状態を示す。ネットワークには複数の
ルータ901a,b…があり、これらのルータ901
a,b…を経由してデータがサーバ21からクライアン
ト22に到達する。データはIPパケットとして送付さ
れ、IPパケットのヘッダ情報として設定された宛て先
アドレスに対応するクライアント22にIPパケットが
到着する。
【0092】ネットワーク上には、図1に示すと同様の
メディアコンバータ11、記憶装置12がサーバの代わ
りにデータ送信を実行するデータ中継装置として接続さ
れている。ネットワークの通信経路に異常がなく、正常
な通信が実行されている場合は、図12(a)に示すよ
うに、IPパケットの送信元と宛て先アドレスに対応す
る装置を結ぶ経路がネットワーク上に形成されてIPパ
ケットが転送される。
【0093】本発明のシステムにおいては、ネットワー
ク上のメディアコンバータ11、記憶装置12をサーバ
21からクライアント22に対するデータ転送経路に異
常が発生し、データ転送が不能な状態となった場合、デ
ータ送信装置としてのサーバ21の代わりにデータ中継
装置としてのメディアコンバータ11がデータ送信装置
としての機能を果たす構成としたものである。
【0094】メディアコンバータ11により、前述した
フォーマット変換、ビットレート変換が実行される場合
は、サーバ21からの符号化データはメディアコンバー
タが受信し、これを変換の後、クライアント22に対し
て送信することになるが、メディアコンバータによる変
換処理が不要な場合は、図12(a)に示すようにサー
バ21からクライアントに対してデータが直接送信され
る。
【0095】一方、メディアコンバータ11による変換
が必要な場合は、サーバ21からのデータは、メディア
コンバータ11が受信し、上述した説明に従ったフォー
マット、ビットレート変換の後、クライアントに送信さ
れる。この場合、図12(b)に示すように、サーバか
らの送信データは、メディアコンバータ11の記憶装置
12に蓄積される。
【0096】本実施例では、メディアコンバータ11に
よる変換処理が必要であるか否かに関わらず、サーバ2
1からクライアント22に対して送信されるデータはメ
ディアコンバータが受信して格納する。変換処理が必要
である場合は、メディアコンバータ11が変換してクラ
イアント22に送出するが、変換が不要で、図12
(a)に示すようにサーバ21から直接クライアント2
2に対して送信されるデータを、クライアントにおいて
処理が可能な場合もサーバから配信されるデータをメデ
ィアコンバータ21が受信し、記憶装置22に格納する
処理を実行する。サーバ21は、同一のデータをメディ
アコンバータとクライアントに対してそれぞれ独立のI
Pパケットで送信するか、あるいはマルチキャスト、ブ
ロードキャストによる送信処理を実行してクライアント
22、メディアコンバータ11の各々がサーバ21から
のデータを受信する。
【0097】このように、サーバ21からの送信データ
をクライアント22が受信中にネットワークのデータ送
信経路に異常が発生してデータ伝送が不能となった場
合、メディアコンバータ11が、サーバ21からの受信
データをクライアント22に対して送信する。
【0098】この状態を説明しているのが、図13
(c)、(d)である。図13(c)に示すようにネッ
トワーク上のサーバ21とクライアント22を結ぶ送信
経路に異常(故障)が発生すると、サーバ21からの送
信データは中断する。
【0099】このとき、クライアント22は、サーバ2
1からの例えば動画像のストリーミング配信の処理を実
行しているとすると、データ再生に必要なデータ(IP
パケット)の到着の遅れを検出して、その遅れが一定の
閾値に達すると、ネットワーク上の経路異常であると判
定し、メディアコンバータ11に対するデータ送信要求
を発行し、メディアコンバータ11は、クライアント2
2からのデータ送信要求に応答してサーバ21の代わり
に、データの送信を実行する。この状態を示すのが図1
3(d)である。
【0100】なお、メディアコンバータ11は、サーバ
21からクライアント22に対して送信されるデータを
クライアントの受信時に同時に並列して受信してもよい
が、予めサーバの提供する動画像、音声データ等を先に
受信し、データ記憶装置12に記憶しておき、クライア
ント22からのデータ識別子を含むデータ送信要求があ
ったときに、データ記憶装置カラ識別子に対応するデー
タを選択してクライアント22に送信する構成としても
よい。
【0101】また、データ送信装置としてのサーバ21
に対するクライアント22からのデータ送信要求の履歴
に基づいて、クライアントのデータ嗜好に従ったデータ
を、サーバ21からメディアコンバータ11に、予め配
信してデータ記憶装置12に記憶するように構成するこ
とで、クライアント22からメディアコンバー21に対
するデータ送信要求に対してデータ記憶装置12からデ
ータを抽出して応答することがより高確立で実行可能と
なる。
【0102】メディアコンバータ11からクライアント
22に対するデータ送信は、ネットワーク上の経路異常
時の緊急処理的要素があるので、ネットワーク異常が解
決されれば、サーバ21からクライアント22に対する
データ転送が再開可能である。メディアコンバータ11
からの画像は、メディアコンバータの変換機能を用いる
ことで例えばビットレートの低い画像としてクライアン
トに対して転送可能であり、この処理により高速転送が
実行でき、クライアント22において動画像の途切れの
ない再生が可能となる。
【0103】図14にメディアコンバータをサーバの代
わりのデータ送信装置として機能させた場合のサーバ、
メディアコンバータ、クライアント間における処理シー
ケンスを示す。
【0104】まず、メディアコンバータは、サーバに対
して仲介メディアコンバータとして登録する。登録は、
サーバからのデータを受信するためのメディアコンバー
タのアドレス情報をサーバに対して送信することで実行
する。なお、この場合、不正なデータ取得を排除するた
めに認証処理を実行してもよい。
【0105】次に、クライアントは、サーバに対してデ
ータ(ex.動画像ビテオコンテンツ)の送信要求を実
行する。このデータ送信要求には、クライアントにおけ
る復号可能なフォーマット、ビットレートなどの情報を
含み、サーバは、クライアントの要求に従ったフォーマ
ット、ビットレートでのデータ送信を実行するか、ある
いはフォーマット、ビットレートの変換処理を実行する
メディアコンバータを選択する。
【0106】いずれの場合も、サーバは、ネットワーク
異常による転送エラー時の代理送信を実行する少なくと
も1つのメディアコンバータを選択する。サーバは、選
択したメディアコンバータのアドレスをクライアントに
通知する処理を実行する。
【0107】メディアコンバータのアドレスを受信した
クライアントは、アドレスをメモリに格納する。メディ
アコンバータのアドレスは、例えばサーバからの動画像
受信中にパケットの遅れ時間が閾値を超えたとき、代理
送信を要求する際の宛て先アドレスとなる。クライアン
トからメディアコンバータに対するデータ送信要求は、
クライアント装置が、サーバからのデータの途切れをパ
ケット到着の時間遅れから判定し、メモリに格納したメ
ディアコンバータのアドレスを付加して実行される。
【0108】クライアントが動画像の再生(PLAY)
を開始することにより、例えばMPEGデータがクライ
アントに送信され、クライアントでは再生処理が実行さ
れる。この際、サーバはメディアコンバータに対しても
平行して同様のMPEGデータを送信し、メディアコン
バータは受信データをHDDのようなデータ記憶装置に
格納する。
【0109】クライアント側でのMPEGデータ再生中
に、前述したネットワークの経路故障が発生しデータ
(IPパケット)の到着が途切れると、先に、サーバか
ら受信したメディアコンバータのアドレスを使いデータ
送信要求を出力する。
【0110】メディアコンバータは、クライアントから
のデータ送信要求に応じて、データ蓄積装置に格納して
いるデータをクライアントに送信する。なお、この場
合、メディアコンバータは、コンバート機能を使用して
ビットレートを下げてクライアントにデータ送信を行な
うことで高速対応が可能となる。
【0111】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0112】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のデー
タ通信システムによれば、データ送受信装置それぞれの
処理可能なフォーマット、ビットレート情報をネットワ
ークに接続された中継端末に通知し、中継端末でのデー
タ変換処理の後に、受信装置に送信する構成としたの
で、受信装置側での処理がスムーズに実行可能となり、
またデータ送信装置でのデータ送信処理の際も、受信装
置のリソース、機能を考慮する必要がなくなる。
【0113】さらに、本発明のデータ通信システムによ
れば、ネットワークの経路の一部に障害が発生し、サー
バとクライアント間でのデータ通信不能な経路が発生し
た場合において、ネットワークに接続された中継端末か
らのデータ送信を行なうことにより、データ受信装置と
してのクライアントでの再生を引き続き実行することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワークシステム構成の概要図で
ある。
【図2】本発明のシステムにおいて転送されるIPパケ
ットにおけるRTPヘッダ構成を説明する図である。
【図3】本発明のシステムにおいて転送されるIPパケ
ットにおけるUDPヘッダ構成を説明する図である。
【図4】本発明のシステムにおいて転送されるIPパケ
ットにおけるTCPヘッダ構成を説明する図である。
【図5】本発明のデータ送受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明のデータ送受信装置のMPEGコーデッ
ク構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のシステムにおけるメディアコンバータ
における変換処理を説明する図である。
【図8】本発明のシステムにおけるメディアコンバータ
の構成を示すブロック図である。
【図9】MPEGデータのデータ構成を示す図である。
【図10】MPEGデータのデータの参照構成を示す図
である。
【図11】本発明のシステムにおけるメディアコンバー
タの処理フローを示す図である。
【図12】本発明のシステムにおけるデータのサーバに
代わる送信構成を説明する図(その1)である。
【図13】本発明のシステムにおけるデータのサーバに
代わる送信構成を説明する図(その2)である。
【図14】本発明のシステムにおけるサーバからのデー
タ受信をメディアコンバータに切り替える処理手順を示
すシーケンス図である。
【符号の説明】
11 メディアコンバータ 12 データ記憶装置 21 サーバ 22 クライアント 31 データ送受信装置(PC) 32 ディスプレイ 33 ビデオカメラ 34 マイク 35 スピーカ 36 キーボード 37 マウス 101 MPEGコーデック 102 ネットワークインタフェース 103 入出力インタフェース 104 AVインタフェース 105 ディスプレイインタフェース 106 CPU 107 メモリ 108 HDD 109 PCIバス 201 MPEGビデオエンコーダ 202 MPEGオーディオエンコーダ 203 MPEGマルチプレクサ 204 RTPパケット生成手段 205 UDPパケット生成手段 206 IPパケット生成手段 207 PCIインタフェース 208 IPパケット展開手段 209 UDPパケット展開手段 210 RTPパケット展開手段 211 MPEGデマルチプレクサ 212 MPEGビデオデコーダ 213 MPEGオーディオデコーダ 801 パケット展開手段 802 データ再構成手段 803 データ変換手段 804 パケット生成手段 805 入出力フォーマット、ビットレート情報入力手
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK00 MA00 PP05 PP06 PP07 RB02 RB10 RB11 RC05 RC11 RC28 RC32 RE09 SS08 SS14 SS20 TA07 TA25 TA73 TB03 TC37 5K034 AA10 BB06 CC02 CC05 DD01 FF13 HH01 HH02 HH06 HH17 HH18 HH61

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化データをネットワークに出力するデ
    ータ送信装置と、 ネットワークを介して符号化データを受信し、再生する
    データ受信装置と、 前記データ送信装置の符号化データのデータ情報として
    の送信側データ構成情報と、前記データ受信装置の処理
    可能なデータ情報としての受信側データ構成情報とを取
    得して、前記データ送信装置から受信した符号化データ
    を、前記データ受信装置の処理可能なデータ構成に変換
    して前記データ受信装置に対して送信する構成を持つデ
    ータ変換装置と、 を有することを特徴とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】前記データ変換装置は、 前記データ送信装置から受信するデータパケットを展開
    するパケット展開手段と、 パケットから取り出したデータを前記データ受信装置の
    処理可能なデータ構成に変換するデータ変換手段と、 前記データ変換手段の変換したデータを格納したパケッ
    トを生成するパケット生成手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信
    システム。
  3. 【請求項3】前記データ送信装置の符号化データのデー
    タ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビットレー
    ト情報を含み、 前記データ受信装置の処理可能なデータ構成情報は、符
    号化フォーマット情報と、ビットレート情報を含み、 前記データ変換装置は、 前記データ送信装置の符号化データの符号化フォーマッ
    ト情報およびビットレート情報と、前記データ受信装置
    の処理可能な符号化フォーマット情報およびビットレー
    ト情報に基づいて、前記データ送信装置から受信した符
    号化データを前記データ受信装置の処理可能な符号化フ
    ォーマットおよびビットレートを持つ符号化データに変
    換する処理を実行する構成を有することを特徴とする請
    求項1に記載のデータ通信システム。
  4. 【請求項4】前記データ変換装置は、 データ変換処理用ハードウェアを有し、ハードウェアに
    よるデータ変換を実行する構成を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ通信システム。
  5. 【請求項5】前記データ変換装置は、 複数のデータ変換を並列処理可能な構成を有し、複数の
    データ受信装置に対応した異なるデータ変換処理を並列
    処理する構成を有することを特徴とする請求項1に記載
    のデータ通信システム。
  6. 【請求項6】データをネットワークに出力するデータ送
    信装置と、 ネットワークを介してデータを受信し、再生するデータ
    受信装置と、 前記データ送信装置からのデータを受信し、前記データ
    受信装置からの送信要求に応じて、前記データ送信装置
    からのデータを転送する処理を実行するデータ中継装置
    と、 を有することを特徴とするデータ通信システム。
  7. 【請求項7】前記データ受信装置は、 前記データ送信装置からのデータ受信エラーを検出し、
    該検出に基づいて、前記データ中継装置に対するデータ
    送信要求の送信処理を実行する構成を有することを特徴
    とする請求項6に記載のデータ通信システム。
  8. 【請求項8】前記データ中継装置は、 前記データ送信装置の送信データと同一データを格納し
    たデータ蓄積手段を有し、 前記データ受信装置からの送信要求に応じて、前記デー
    タ蓄積手段に蓄積したデータを取得して前記データ受信
    装置に対して送信する処理を実行する構成を有すること
    を特徴とする請求項6に記載のデータ通信システム。
  9. 【請求項9】ネットワークを介するデータを受信するデ
    ータ受信装置において、 データ送信装置からのデータ受信エラーを検出し、該検
    出に基づいて、前記データ送信装置とは異なるデータ中
    継装置に対するデータ送信要求の送信処理を実行する構
    成を有することを特徴とするデータ受信装置。
  10. 【請求項10】前記データ受信装置は、前記データ送信
    装置からの受信パケットの到着遅れの時間が予め定めた
    閾値以上になったことを条件としてデータ受信エラーと
    して判定し、予めメモリに格納した前記データ中継装置
    のアドレスを宛て先としたデータ送信要求メッセージを
    ネットワークに出力する構成を有することを特徴とする
    請求項9に記載のデータ受信装置。
  11. 【請求項11】データ送信装置において、符号化データ
    をネットワークに出力するデータ送信ステップと、 データ変換装置において、データ送信装置の符号化デー
    タのデータ情報としての送信側データ構成情報と、デー
    タ受信装置の処理可能なデータ情報としての受信側デー
    タ構成情報とに基づいて、前記データ送信装置から受信
    した符号化データを、前記データ受信装置の処理可能な
    データ構成に変換して前記データ受信装置に対して送信
    するデータ変換転送ステップと、 データ受信装置において、前記データ変換装置から、ネ
    ットワークを介して符号化データを受信し、再生するデ
    ータ受信再生ステップと、 を有することを特徴とするデータ通信方法。
  12. 【請求項12】前記データ変換転送ステップは、 前記データ送信装置から受信するデータパケットを展開
    するパケット展開ステップと、 パケットから取り出したデータを前記データ受信装置の
    処理可能なデータ構成に変換するデータ変換ステップ
    と、 前記データ変換手段の変換したデータを格納したパケッ
    トを生成するパケット生成ステップと、 を有することを特徴とする請求項11に記載のデータ通
    信方法。
  13. 【請求項13】前記データ送信装置の符号化データのデ
    ータ構成情報は、符号化フォーマット情報と、ビットレ
    ート情報を含み、 前記データ受信装置の処理可能なデータ構成情報は、符
    号化フォーマット情報と、ビットレート情報を含み、 前記データ変換転送ステップは、 前記データ送信装置の符号化データの符号化フォーマッ
    ト情報およびビットレート情報と、前記データ受信装置
    の処理可能な符号化フォーマット情報およびビットレー
    ト情報に基づいて、前記データ送信装置から受信した符
    号化データを前記データ受信装置の処理可能な符号化フ
    ォーマットおよびビットレートを持つ符号化データに変
    換する処理を実行することを特徴とする請求項11に記
    載のデータ通信方法。
  14. 【請求項14】前記データ変換転送ステップは、 複数のデータ受信装置に対応した異なるデータ変換処理
    を並列処理することを特徴とする請求項11に記載のデ
    ータ通信方法。
  15. 【請求項15】データ送信装置において、データをネッ
    トワークに出力するデータ送信ステップと、 データ受信装置において、ネットワークを介してデータ
    を受信し、再生する第1のデータ受信ステップと、 データ中継装置において、前記データ送信装置からのデ
    ータを受信し、前記データ受信装置からの送信要求に応
    じて、前記データ送信装置からのデータを転送する処理
    を実行するデータ中継ステップと、 データ受信装置において、前記データ中継装置から、ネ
    ットワークを介してデータを受信し、再生する第2のデ
    ータ受信ステップと、 を有することを特徴とするデータ通信方法。
  16. 【請求項16】前記データ通信方法において、さらに、 データ受信装置において、前記データ送信装置からのデ
    ータ受信エラーを検出し、該検出に基づいて、前記デー
    タ中継装置に対するデータ送信要求の送信処理を実行す
    ることを特徴とする請求項15に記載のデータ通信方
    法。
  17. 【請求項17】前記データ通信方法において、さらに、 データ中継装置において、 前記データ送信装置の送信データを受信し、データ蓄積
    手段に格納するステップと、 前記データ受信装置からの送信要求に応じて、前記デー
    タ蓄積手段に蓄積したデータを取得して前記データ受信
    装置に対して送信するステップと、 を有することを特徴とする請求項15に記載のデータ通
    信方法。
  18. 【請求項18】データ変換中継処理をコンピュータ・シ
    ステム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムを提
    供するプログラム記憶媒体であって、前記コンピュータ
    ・プログラムは、 データ送信装置の符号化データのデータ情報としての送
    信側データ構成情報と、データ受信装置の処理可能なデ
    ータ情報としての受信側データ構成情報とに基づいて、
    前記データ送信装置から受信した符号化データを、前記
    データ受信装置の処理可能なデータ構成に変換するステ
    ップと、 前記データ受信装置に対して変換データを送信するステ
    ップと、 を有することを特徴とするプログラム記憶媒体。
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