WO2009145294A1

WO2009145294A1 - サーバ装置と通信方法ならびにプログラム

Info

Publication number: WO2009145294A1
Application number: PCT/JP2009/059855
Authority: WO
Inventors: 一範小澤
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2008-05-30
Filing date: 2009-05-29
Publication date: 2009-12-03
Also published as: CN102047675A; JPWO2009145294A1; US20110075570A1; EP2290978A1

Abstract

　２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から少なくともビデオ信号を含むストリームを受信してそれをコピーして第１の端末以外の端末に送出するサーバ装置において、途中から参加した端末に対しても、端末側で画質の劣化を発生させないようにするサーバ装置を提供する。２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末（１２０）から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し一部または全部をコピーし第１の端末とは異なる端末に前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置１５０であって、前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合は、前記第１の端末に対し非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御パケット生成・送出部１５８を備える。

Description

サーバ装置と通信方法ならびにプログラム

　（関連出願についての記載）
　本発明は、日本国特許出願：特願２００８－１４２７４５号（２００８年５月３０日出願）の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
　本発明は、サーバ装置と通信方法に関し、特に、少なくとも２台の端末が参加してグループを生成し、第１の端末からビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、これをコピーした上で第１の端末以外の他の端末に送出するサーバ装置と通信方法ならびにプログラムに関する。

　モバイルパケットネットワークの帯域幅の拡張や高速化に伴い、パケットによる通信や配信を行うサービスが増えてくると予想される。このようななかで、２台以上の端末（例えばＮ台）が参加してグループを生成し、第１の端末から送出されたパケットデータを受信してコピーし、これを第１の端末以外の端末（Ｎ－１台）に送出するサービスは、音声に対しては、ＰｏＣ（Ｐｕｓｈ　ｔｏ　ｔａｌｋ　ｏｖｅｒ　Ｃｅｌｌｕｌａｒ）という名称ですでにサービスが開始されている。

　今後は、ＩＭＳ（ＩＰ　Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ　Ｓｕｂｓｙｓｔｅｍ）の進展に伴い、ビデオ信号を対象にした同様なサービス（ビデオＰｏＣやビデオシェアリング）が開始されると予想される。

　この場合、ビデオ信号に対しては、低ビットレートで効率良く伝送するために端末側で圧縮符号化を行うが、これらの方式としては、ＩＴＵ－Ｔ（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｕｎｉｏｎ　Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｔａｎｄａｒｄｉｚａｔｉｏｎ　Ｓｅｃｔｏｒ）勧告Ｈ．２６３や、ＩＳＯ／ＩＥＣ（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ　ｆｏｒ　Ｓｔａｎｄａｒｄｉｚａｔｉｏｎ　／Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｅｌｅｃｔｒｏｔｅｃｈｎｉｃａｌ　Ｃｏｍｍｉｓｓｉｏｎ）で国際標準化されているＭＰＥＧ－４（Ｍｏｖｉｎｇ　Ｐｉｃｔｕｒｅ　Ｅｘｐｅｒｔｓ　Ｇｒｏｕｐ　ｐｈａｓｅ　４）が知られている。

　また、ＩＴＵ－ＴとＩＳＯ／ＩＥＣで国際標準化されたＨ．２６４／ＭＰＥＧ－４　ＡＶＣ（Ａｄｖａｎｃｅｄ　Ｖｉｄｅｏ　Ｃｏｄｉｎｇ）が前記動画像圧縮符号化方式よりも動画像信号を効率良く伝送できる。

　特許文献１、２には、ビデオストリーミングシステムにおいて、伝送時にフレームを紛失すると、次のパケットがクライアントに正しく送られたときに、クライアントがサーバにフレーム紛失を通知し、サーバは、現行の予測符号化フレームシーケンスの予測符号化フレームを飛ばし、次に内部符号化フレームから伝送を再開する構成が開示されている。特許文献３には、マルチキャストネットワークにおいて、あるマルチキャストグループに対応する要求されるチャネルを指示するチャネル変更要求を検出すると、要求されたチャネルの保持されたイントラフレームをユニキャスト通信として送信する構成が開示されている。特許文献４には、圧縮ビデオ信号のようなサービスデータストリーム伝送において、比較的大きな非予測フレームは事象の発生に基づく場合だけ伝送し、それ以外の場合比較的小さい予測フレームだけを伝送する方法、装置が開示されている。しかしながら、いずれの特許文献にも、少なくとも２台の端末が参加してグループを生成し、第１の端末からビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、これをコピーした上で第１の端末以外の他の端末に送出する構成としたサーバ装置は開示されていない。

特開２００１－２８５３９０号公報特開２００４－２８９８６８号公報特開２００５－１２４１９３号公報特表２００８－５０４７６７号公報

　上記特許文献１～４の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。
　以下に本発明による関連技術の分析を与える。

　ビデオ信号を対象としたビデオＰｏＣやビデオシェアリングでは、次の問題点がある。

　（ａ）主導権をもつ第１の端末でビデオ信号あるいはビデオコンテンツを前述の圧縮符号化方式により圧縮符号化する場合、非予測フレーム（Ｉフレームと呼ぶ）をコンテンツの先頭のみに入れるのが普通である（まれには数秒間隔で周期的にＩフレームを挿入することもある）。

　一方、第１の端末から送出されたパケットは、途中からグループに参加する端末があった場合であっても、第１の端末は当該端末の参加の時点でＩフレームを入れられないため、そのような圧縮符号化信号を当該端末で受信して復号・再生すると、最初から画像が乱れてしまう。

　グループにおける主導権をもつ端末（第１の端末）から送出されたビデオコンテンツを含むパケットが、たとえばモバイルＩＰネットワークでパケットロストしてサーバ装置に到着しない場合、サーバ装置でコピーしてグループ内の第１の端末以外に送出すると、パケットがロストした時点以降のある時間区間では、端末で復号したビデオ信号が劣化するなどの事象が発生し、サービス品質が著しく低下する。

　本発明の目的は、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から少なくともビデオ信号を含むストリームを受信してそれをコピーして第１の端末以外の端末に送出するサーバ装置において、途中から参加した端末に対しても、画質の劣化を端末側で発生させないようにするサーバ装置、方法、プログラムを提供することにある。

　また、本発明の他の目的は、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から少なくともビデオ信号を含むストリームを受信してそれをコピーして第１の端末以外の端末に送出するサーバ装置において、ＩＰネットワークで第１の端末から送出されたパケットがロストしてサーバ装置に到着しなくても、画質の劣化を端末側で発生させないようにするサーバ装置、方法、プログラムを提供することにある。

　本発明の１つの側面によれば、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し一部または全部をコピーし第１の端末とは異なる端末に前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置であって、前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合は、前記第１の端末に対し非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御部を備えるサーバ装置が提供される。

　本発明によれば、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し一部または全部をコピーし第１の端末とは異なる端末に前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置であって、前記第１の端末から送出されたパケットがロストしてサーバ装置に到着しない場合は前記第１の端末に対し非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御部を備えるサーバ装置が提供される。

　本発明の他の側面によれば、複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置が受信し、
　前記サーバ装置は前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出し、
　前記サーバ装置は、前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合に、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す通信方法が提供される。

　本発明によれば、複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置が受信し、
　前記サーバ装置は前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出し、
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合には、前記サーバ装置は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す通信方法が提供される。

　本発明のさらに他の側面によれば、複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置に、
　前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合に、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す処理を実行させるコンピュータ・プログラムが提供される。

　本発明によれば、複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置に、
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す処理を実行させるコンピュータ・プログラムが提供される。

　本発明によれば、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から少なくともビデオ信号を含むストリームを受信してそれをコピーして第１の端末以外の端末に送出するサーバ装置において、途中から参加した端末に対しても、サーバに制御機能を搭載することにより、画像の劣化を端末側で発生させないようにすることができる。本発明によれば、端末側を何ら改造することなしに、上記効果を奏する。

　本発明によれば、ＩＰネットワークで主導権をもつ第１の端末から送出されたパケットがロストしてサーバ装置に到着しなくても、サーバに制御機能を搭載することにより、画像の劣化を端末側で発生させないようにすることができる。本発明によれば、端末側を何ら改造することなしに、上記効果を奏する。

本発明のサーバ装置および携帯端末の接続形態を示す図である。本発明のサーバ装置の第１の実施例の構成を示す図である。本発明のサーバ装置の第２の実施例の構成を示す図である。

１２０、１２１、１２２、１２３　携帯端末
１３０　モバイルパケットネットワーク
１５０　サーバ装置
１５１　呼制御部
１５５　パケット受信部
１５６　パケットコピー部
１５７　品質情報収集部
１５８、１６５　制御パケット生成・送出部
１５９　パケット送出部

　図１乃至図３を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施例では、ビデオ（動画像）信号を送出する例について記載する。

　図１は、モバイルパケットネットワークにおけるサーバ装置及び携帯端末の接続形態の例を示している。図１においては、一例として、グループの参加端末数Ｎを４とし、４台の携帯端末１２０～１２３が１つのグループを構成し、モバイルパケットネットワーク１３０に接続される場合の例を示している。サーバ装置１５０はモバイルパケットネットワーク１３０に接続され、モバイルパケットネットワーク１３０を経由して上記グループに属する携帯端末との間でビデオパケットをやりとりする。ビデオＰｏＣサービスやビデオシェアリングサービスでは、ある時間タイミングで携帯端末１２０～１２３のいずれかが主導権をもつ。

　以下では、主導権をもった端末を第１の端末と呼ぶ。主導権をもった携帯端末（例えば１２０）からビデオストリームまたは、ビデオストリームを格納したパケットをサーバ装置１５０に向けて送信する。サーバ装置は、同一グループに属するＮ台の端末のうち、ある時間タイミングではどの端末が主導権をもつのか、端末からの呼制御信号であるＳＩＰ（Ｓｅｓｓｉｏｎ　Ｉｎｉｔｉａｔｉｏｎ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）信号かまたはＵ－Ｐｌａｎｅ信号であるＲＴＣＰ（ＲＴＰ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などを用いて判別する。そして主導権をもつ端末（第１の端末）からストリームまたはパケットを受信し、これをコピーした上で、第１の端末以外の他の端末（この場合携帯端末１２１～１２３）に対し、コピーしたパケットを送出する動作を行なう。

　ここで、ＳＩＰの詳細はＩＥＴＦ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ　Ｔａｓｋ　Ｆｏｒｃｅ）のＲＦＣ（Ｒｅｑｕｅｓｔ　Ｆｏｒ　Ｃｏｍｍｅｎｔｓ）３２６１を参照することができる。また、ＲＴＣＰの詳細はＩＥＴＦ　ＲＦＣ　１８８９を参照することができる。なお、ＳＩＰやＲＴＣＰ以外のプロトコルを用いることもできる。

＜実施例１＞
　図２は、本発明によるサーバ装置１５０の実施例の構成を示す図である。サーバ装置１５０は、呼制御部１５１、パケット受信部１５５、パケットコピー部１５６、パケット送出部１５９、制御パケット生成・送出部１５８を備えている。

　図２では、主導権をもつ端末はＳＩＰを用いてサーバ装置に伝えることを想定している。ただし前述したように、ＳＩＰ以外の手段（例えばＲＴＣＰなど）を用いて主導権をサーバ装置に伝えることもできる。

　呼制御部１５１は、携帯端末からＳＩＰ信号により、同じグループに属する携帯端末の台数（Ｎ）および各携帯端末のＩＰアドレス（または電話番号）、同じグループで主導権をもつ端末の情報（ＩＰアドレスまたは電話番号など）、各携帯端末のグループへの参加タイミング、セッション開始指示、セッション切断指示、などの情報を受信する。またＳＤＰ（Ｓｅｓｓｉｏｎ　Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を用いて各携帯端末の能力情報を受信する。ここでＳＤＰの詳細は、ＩＥＴＦ　ＲＦＣ　２３２７を参照することができる。

　まず、Ｎ台の携帯端末は全て、セッションの開始時にグループに参加していてセッションの途中では携帯端末の参加がない場合の動作を説明する（「動作（１）」という）。　

　呼制御部１５１はＳＩＰによりセッション開始指示を受信すると、パケット受信部１５５に対し、主導権をもつ携帯端末（ここでは１２０とする）からのＲＴＰパケットを受信するよう指示を出し携帯端末１２０の送信元ＩＰアドレスを通知する。パケット受信部１５５は当該送信元ＩＰアドレスから送出されるＲＴパケットを受信しパケットコピー部１５６に出力する。

　呼制御部１５１は、セッション途中で参加する携帯端末がないのでパケットコピー部１５６に指示を出し、パケットコピー部１５６はパケット受信部１５５から入力した全てのＲＴＰパケットを、主導権を持つ携帯端末以外の端末の個数（Ｎ－１）だけコピーして、パケット送出部１５９に出力する。

　パケット送出部１５９は、呼制御部１５１から開始指示及び、Ｎ－１台の送出先の携帯端末のＩＰアドレスを通知され、パケットコピー部１５６から入力したＮ－１個分のコピーＲＴＰパケットを、それぞれ、Ｎ－１台の携帯端末に向けて送出する。

　これらの一連の処理は、呼制御部１５１からセッション開始指示が通知されて以降、セッション切断指示が通知されるまで繰り返される。

　次にセッションの途中で新規に携帯端末が参加してきた場合の動作を説明する（「動作（２）」という）。ここで、新規の携帯端末が参加するまでの動作は、前述の動作（１）と同じである。

　セッションの途中で新規にグループに参加してきた携帯端末がある場合には、呼制御部１５１が当該携帯端末から接続用ＳＩＰ信号を受信することにより、呼制御部１５１は途中参加の端末があることを認識する。

　呼制御部１５１は、新規端末からＳＩＰ信号を受信した時点で、制御パケット生成・送出部１５８に指示を出す。制御パケット生成・送出部１５８は、非予測（Ｉｎｔｒａ）ビデオフレーム（略してＩフレーム）を送出するための制御パケットを生成し、主導権をもつ携帯端末（第１の端末：ここでは携帯端末１２０）に対し、当該制御パケットを送出する。なお、呼制御部１５１、制御パケット生成・送出部１５８によって行われるこの制御は、請求項１の制御部の処理に対応する。

　主導権をもつ携帯端末は前記制御パケットを受信し解析した上で、Ｉフレームを含むパケットをサーバ装置１５０に送出する。

　ここで、制御パケットの生成法としては、ＲＴＰのヘッダに制御信号を格納する方法、ＲＴＰペイロードに制御信号を格納する方法など、種々の方法が考えられるが、ここでは、ＩＥＴＦ　ＲＦＣ４５８５により制御パケットを用いる方法を使用する。なお、他の方法を用いることもできる。

　パケットコピー部１５６およびパケット送出部１５９の動作は上記（１）の動作と同じである。

　第１の実施例として、サーバ装置１５０の構成、動作を説明したが、このサーバ装置の動作は、本発明の通信方法の第１の実施例に対応する。すなわち、この通信方法は、複数の端末が参加してグループを生成し、複数の端末のうち第１の端末（例えば１２０）から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置（１５０）が受信し、サーバ装置（１５０）は、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出する工程を含む。さらに、サーバ装置（１５０）は、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出している途中に、新規端末が前記グループに参加した場合に、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す工程を含む。

　なお、サーバ装置１５０の各部（図２では、呼制御部１５１、パケット受信部１５５、パケットコピー部１５６、制御パケット生成・送出部１５８、パケット送出部１５９）は、サーバ装置１５０を構成するコンピュータ上で実行されるプログラムにより、その処理・機能を実現するようにしてもよいことは勿論である。

＜実施例２＞
　図３は、本発明の第２の実施例の構成を示す図である。本実施例では、図２の構成に品質情報収集部１５７が追加されている。図３において、図２と同じ構成要素には同一の参照番号を付している。図２と同一参照番号の構成要素は図２と同一の動作を行なうので説明を省略する。

　品質情報収集部１５７は、パケット受信部１５５で受信した全てのＲＴＰパケットに対し、ＲＴＰヘッダに格納されたシーケンス番号（ＳＮ）を用いて、ＳＮが連続的に変化しているかどうかをチェックする。

　もしＳＮがジャンプしている場合は、ジャンプした時間タイミングでパケットロスが発生したと判断する。パケットロスが発生したと判断した場合は、制御パケット生成・送出部１６５に対し指示を出して、非予測（Ｉｎｔｒａ）ビデオフレーム（略してＩフレーム）を送出するための制御パケットを生成し、主導権をもつ携帯端末（第１の端末：ここでは携帯端末１２０）に対して、当該制御パケットを送出させる。なお、品質情報収集部１５７、制御パケット生成・送出部１６５によって行われるこの制御は、請求項２の制御部の処理に対応する。

　上記各実施例においては、主導権をもつ携帯端末（第１の端末）にＩフレームを送出するための制御信号を、パケットとして第１の端末に送出したが、呼制御部１５１からＳＩＰ　Ｉｎｆｏメソッドとして制御信号を第１の端末に送出することもできる。ここで、ＳＩＰ　Ｉｎｆｏメソッドの詳細はＩＥＴＦ　ＲＦＣ２９７６などを参照することができる。

　また、上記実施例は、ビデオを圧縮符号化する方式には依存せず、Ｈ．２６３、ＭＰＥＧ－４、Ｈ．２６４など、どのような圧縮符号化方式でも対応することができる。

　また、以上説明した実施の形態では、Ｃ－Ｐｌａｎｅ（Ｃｏｎｔｒｏｌ－Ｐｌａｎｅ）処理である呼制御部と、Ｕ－Ｐｌａｎｅ（Ｕｓｅｒ－Ｐｌａｎｅ）処理であるパケット受信部、変換部、パケット送出部などをサーバ装置に配置したが、Ｃ－Ｐｌａｎｅ処理とＵ－Ｐｌａｎｅ処理とを別々の装置に分離する構成をとることもできる。この構成によれば、Ｃ－ＰｌａｎｅとＵ－Ｐｌａｎｅとに、独立にスケーラビリティを持たすことができる。

　第２の実施例として、サーバ装置１５０の構成、動作を説明したが、このサーバ装置の動作は、本発明の通信方法の第２の実施例に対応する。すなわち、この通信方法は、複数の端末が参加してグループを生成し、複数の端末のうち第１の端末（例えば１２０）から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置（１５０）が受信し、サーバ装置（１５０）は、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出する工程を含む。さらに、前記第１の端末（１２０）から送出されたパケットが紛失（ｌｏｓｔ）して前記サーバ装置（１５０）に到着しない場合には、前記サーバ装置（１５０）は、前記第１の端末（１２０）に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す工程を含む。

　なお、サーバ装置１５０の各部（図３では、呼制御部１５１、パケット受信部１５５、パケットコピー部１５６、品質情報収集部１５７、制御パケット生成・送出部１６５、パケット送出部１５９）は、サーバ装置１５０を構成するコンピュータ上で実行されるプログラムにより、その処理・機能を実現するようにしてもよいことは勿論である。

　なお、サーバ装置１５０において、上記第１、第２の実施例の構成を併せ持つ構成としてもよいことは勿論である。

　以下に上記実施例の作用効果を説明する。

　上記実施例によれば、２台以上の端末が参加してグループを生成し第１の端末から少なくともビデオ信号を含むストリームを受信してそれをコピーして第１の端末以外の端末に送出するサーバ装置において、途中から参加した端末に対しても、サーバに制御機能を搭載することにより、端末側を何ら改造することなしに、画像の劣化を端末側で発生させないようにすることができる。

　上記実施例によれば、ＩＰネットワークで主導権をもつ第１の端末から送出されたパケットがロストしてサーバ装置に到着しなくても、サーバに制御機能を搭載することにより、端末側を何ら改造することなしに、画像の劣化を端末側で発生させないようにすることができる。

　なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示（請求の範囲を含む）の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

Claims

　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置であって、
　前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合には、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御部を備える、ことを特徴とするサーバ装置。
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合には、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御部を備える、ことを特徴とする請求項１記載のサーバ装置。
　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置であって、
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合には、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す制御部を備える、ことを特徴とするサーバ装置。
　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置が受信し、
　前記サーバ装置は前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出し、
　前記サーバ装置は、前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合に、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す、ことを特徴とする通信方法。
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合には、前記サーバ装置は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す、ことを特徴とする請求項４記載の通信方法。
　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットをサーバ装置が受信し、
　前記サーバ装置は前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出し、
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合には、前記サーバ装置は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す、ことを特徴とする通信方法。
　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置に、
　前記送出している途中で新規端末が前記グループに参加した場合に、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す処理を実行させるプログラム。
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す処理を実行させる請求項７記載のプログラム。
　複数の端末が参加してグループを生成し、前記複数の端末のうち第１の端末から送出された少なくともビデオ信号を含むストリームまたはパケットを受信し、前記受信したストリームまたはパケットの一部または全部をコピーし、前記複数の端末のうち前記第１の端末とは異なる端末に、前記コピー後のストリームまたはパケットを送出するサーバ装置に、
　前記第１の端末から送出されたパケットが紛失して前記サーバ装置に到着しない場合は、前記第１の端末に対して、非予測ビデオフレームを送出するよう指示を出す処理を実行させるプログラム。