JP2001007594A - 電子部品供給用のトレイフィーダ - Google Patents

電子部品供給用のトレイフィーダ

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JP2001007594A
JP2001007594A JP11172069A JP17206999A JP2001007594A JP 2001007594 A JP2001007594 A JP 2001007594A JP 11172069 A JP11172069 A JP 11172069A JP 17206999 A JP17206999 A JP 17206999A JP 2001007594 A JP2001007594 A JP 2001007594A
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純 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落下異物の回収を容易に行うことが出来る電
子部品供給用のトレイフィーダを提供することを目的と
する。 【解決手段】 電子部品を保持するパレットを順次取り
出して電子部品実装装置の移載ヘッドによるピックアッ
プ位置に供給する電子部品供給用のトレイフィーダにお
いて、マガジンからパレットを引き出して載置する引き
出し部の周囲から落下する電子部品などの異物を回収す
る回収箱41をカバー部材9の内部に外部へ引き出し自
在に設け、回収箱41の周囲にカバー部材9内で落下す
る異物を回収箱41へ導くガイド部材40A、40Bを
備えた。これにより、ピックアップミスにより落下する
電子部品や小部品・工具などの落下異物をカバー部材9
を分解・開放することなく容易に回収することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品が格納さ
れたトレイを収納して電子部品実装装置に供給する電子
部品供給用のトレイフィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品実装装置において、半導体チッ
プなどの電子部品を供給する方法として、トレイフィー
ダを用いる方法が知られている。このトレイフィーダは
複数の電子部品を平面状に格納したトレイをマガジンな
どの容器に収納しておき、使用順に応じてトレイを順次
マガジンから取り出し、移載ヘッドのピックアップ位置
に供給するものである。トレイはパレットに装着された
状態で引き出し部のテーブル上に引き出され、この状態
で移載ヘッドによる電子部品のピックアップが行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで電子部品のピ
ックアップ時には、吸着状態の不良などにより電子部品
が移載ヘッドの吸着ノズルから落下するピックアップミ
スが生じやすい。そしてノズルから落下した電子部品
は、引き出し部のテーブル周囲からトレイフィーダの内
部にさらに落下する。ところが、引き出し部の周囲には
引き出し部の昇降動作機構部をカバーするカバー部材が
設けられているため、一旦落下した電子部品やノズル部
品などの異物を取り除く場合には、カバー部材を開放す
る必要があった。この異物落下はある頻度で発生するた
め、内部に落下した異物を除去する作業を定期的に行わ
なければならないが、従来のトレイフィーダには、この
落下異物の回収に手間を要するという問題点があった。
【0004】そこで本発明は、落下異物の回収を容易に
行うことが出来る電子部品供給用のトレイフィーダを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品供給用
のトレイフィーダは、電子部品が格納されたトレイを保
持するパレットを収納した容器から順次パレットを取り
出して電子部品実装装置の移載ヘッドによるピックアッ
プ位置に供給する電子部品供給用のトレイフィーダであ
って、前記パレットを段積みして収納する容器と、この
容器から前記パレットを引き出して載置する引き出し部
と、この引き出し部を閉囲するカバー部材と、前記引き
出し部の下方に配設され引き出し部の周囲から落下する
異物を回収する異物回収手段と、前記カバー部材内で落
下する異物を前記異物回収手段へ導くガイド部材とを備
えた。
【0006】本発明によれば、引き出し部の下方に配設
され引き出し部の周囲から落下する異物を回収する異物
回収手段と、前記カバー部材内で落下する異物を異物回
収手段へ導くガイド部材とを備えることにより、ピック
アップミスにより落下する電子部品や小部品・工具など
の落下異物を容易に回収することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1(a)は本発明の一実施の形態
の電子部品供給用のトレイフィーダの斜視図、図1
(b)は同電子部品供給用のトレイフィーダの電子部品
実装装置への連結状態を示す図、図2は同電子部品供給
用のトレイフィーダの側面図、図3は同電子部品供給用
のトレイフィーダのマガジンおよび引き出し部の斜視
図、図4は同電子部品供給用のトレイフィーダのマガジ
ンおよびパレットの平面図、図5は同電子部品供給用の
トレイフィーダの斜視図、図6(a)は同電子部品供給
用のトレイフィーダの部分斜視図、図6(b)は同電子
部品供給用のトレイフィーダの部分断面図である。
【0008】まず図1を参照してトレイフィーダの全体
構造について説明する。図1(a)において、トレイフ
ィーダ1には中心線CLに対して左右対称に同一構成の
パレット供給機構が配設されている。パレット3には電
子部品が格子状に多数格納されたトレイ2が装着され、
パレット3はマガジン4内に段積み状態で収納される。
左右それぞれのパレット供給機構には2セットのマガジ
ン4が上下方向に固定配置されている。マガジン4の電
子部品実装装置側(図1(a)において手前側)には、
マガジン4からパレット3を引き出して載置する引き出
し部5が配設されている。引き出し部5は、昇降手段で
ある昇降部7によって昇降自在となっている。
【0009】上側のマガジン4の上方には、実装されず
に排出される電子部品を収容する未実装部品排出部8が
配設され、さらに未実装部品排出部8の上方には、電子
部品の補給部6が配設されている。電子部品部品の補給
部6は、電子部品がピックアップされた後の空トレイを
保持したパレットの取り出し、および電子部品補給後の
パレットを再投入する。
【0010】前記各要素はカバー部材9内に収められて
おり、補給部6の上方は開閉自在なカバー10が設けら
れている。同様にマガジン4の後背部側にも開閉可能な
扉が設けられ、マガジン4の装着・取り外しおよびマガ
ジン4内へのパレット3の収納が行えるようになってい
る。
【0011】図1(b)に示すように、トレイフィーダ
1は電子部品実装装置11と連結して使用される。引き
出し部5の上昇位置は、移載ヘッド12による電子部品
のピックアップ位置となっており、マガジン4から順次
引き出されたパレット3は、引き出し部5を上昇させる
ことにより、移載ヘッド12のピックアップ位置に供給
される。そしてパレット3に保持されたトレイ2内の電
子部品は移載ヘッド12によってピックアップされ、実
装部に位置決めされた基板13に実装される。
【0012】次にトレイフィーダの各部の構造を説明す
る。図2において、トレイフィーダ1はキャスター20
A,20Bによって横移動自在に支持されたベース部材
21に、フレーム22,23を立設した構造となってい
る。フレーム22にはモータ24および送りねじ25を
備えた昇降部7が配設されており、昇降部7を駆動する
ことにより引き出し部5が昇降する。またフレーム22
には、トレイフィーダ1のレベル出し用のローラ26が
設けられている。ローラ26を電子部品実装装置に設け
られたレベル合わせ部に乗り上げさせることにより、ト
レイフィーダ1のレベルは電子部品実装装置の基準レベ
ルに合致する。
【0013】フレーム23にはマガジン収容部30が固
着されており、マガジン収容部30内には、上下2個の
マガジン4が収容されている。マガジン収容部30の背
後には扉31が設けられ、扉31を開閉することにより
マガジン4の取り付け、取り出しが行えるようになって
いる。マガジン収容部30内に複数のマガジン4を備え
ることにより、より多様なパレットの配膳を行うことが
できるとともに、一方のマガジンを使用して実装作業を
継続している間にも他方のマガジンを取り出してパレッ
トの補給・交換を行うことができるという利点がある。
マガジン収容部30の上方には、未実装部品排出部8お
よび補給部6が設けられている。また、カバー部材9に
よって閉囲された内部空間の底部には、落下異物を回収
するための回収箱41が設けられている。この回収箱4
1の機能については後述する。
【0014】次に図3、図4を参照してマガジン4内に
収納されるパレット3およびパレット3を引き出して載
置する引き出し部5について説明する。図3に示すよう
にマガジン4内には多数のラック(図示せず)に段積み
されて複数のパレット3が収納されている。パレット3
には電子部品Pが格子状に多数格納されたトレイ2が装
着されている。パレット3の前端部(図3において左
側)には切り欠きを有する係合部3aが設けられてい
る。
【0015】マガジン4の前方には上下方向に縦通した
2つのガイド部材36が配設されている。マガジン4の
前方で昇降動作を行う引き出し部5のテーブル5aの前
端部には、ガイド部材36に沿って摺動するスライド部
材35が設けられており、テーブル5aはマガジン4に
対して所定位置を保った状態で昇降動作を行うようにな
っている。
【0016】引き出し部5はモータ34によって駆動さ
れるパレット移動機構を備えており、モータ34を駆動
することにより、テーブル5a上で移動ブロック32が
矢印方向に往復動する。移動ブロック32には2個のロ
ーラ33が設けられており、ローラ33をパレット3の
係合部3aのきり欠き部に係合させた状態で、移動ブロ
ック32を往復動させることにより、図4に示すように
マガジン4内のパレット3をテーブル5a上に引き出
し、またテーブル5a上のパレット3をマガジン4内に
押送して収納することができる。このパレット3の往復
動において、テーブル5aに設けられたガイドレール3
7および上下に縦通するガイド部材36によってパレッ
ト3の位置が規制される。
【0017】次に図5、図6を参照して、引き出し部5
の下部に設けられた落下異物の回収箱について説明す
る。図5に示すように、引き出し部5の下方の空間はカ
バー部材9によって周囲を閉囲されており、外部からの
アクセスが困難な閉ざされた空間Aとなっている。テー
ブル5aの周囲には隙間Cが存在し、移載ヘッドによる
ピックアップミスが発生した場合には、この隙間から電
子部品がカバー部材9内部の空間A内に落下する。
【0018】このようなピックアップミスの電子部品
や、メンテナンス作業時に誤ってこの隙間Cから落下し
た部品などを回収するため、図6(a)に示すように、
カバー部材9内部の底面には矩形状の回収箱41が設け
られている。またテーブル5aの外縁部の隙間C直下に
相当する位置には、斜面状のガイド面を備えたガイド部
材40A、40Bが配設されており、図6(b)に示す
ようにガイド部材40A、40B面の下端部は回収箱4
1上に位置している。このため、テーブル5a周囲の隙
間からガイド部材9内に落下した異物はガイド部材40
A、40Bによって回収箱41内に導かれる。
【0019】回収箱41はトレイフィーダの後方(図6
(a)に示す矢印方向)に引き出し自在となっており、
必要に応じて回収箱41を外部に引き出すことにより、
トレーフィーダの内部に落下した異物を回収することが
できる。すなわち、回収箱41はカバー部材9内部に落
下する異物を回収する異物回収手段となっている。
【0020】この電子部品供給用のトレイフィーダは上
記のように構成されており、以下動作について説明す
る。まず図1において、電子部品が格納されたトレイ2
を保持したパレット3をマガジン4内の所定の収納位置
に収納する。所定のパレット3のマガジン4への収納作
業、マガジン4のマガジン収納部30への装着作業が完
了して電子部品実装装置が起動され実装動作が開始する
と、まず引き出し部5は所定の電子部品のパレット3の
高さ位置に上下移動する。次いで、図4に示すように移
動ブロック32のローラ33がパレット3の係合部3a
に係合した状態で、パレット移動機構を駆動して移動ブ
ロック32を実装装置側へ移動させることにより、パレ
ット3は引き出し部5のテーブル5a上に引き出され
る。
【0021】この後引き出し部5はピックアップ位置ま
で上昇して停止する。この状態で図1(b)に示すよう
に、電子部品実装装置11の移載ヘッド12が引き出し
部5上に移動し、ここで吸着ノズルにより引き出し部5
上のパレット3に保持されたトレイ2から電子部品をピ
ックアップする。その後移載ヘッド12は基板13上に
移動して、電子部品を基板13へ実装する。
【0022】この実装動作を順次反復して行う過程にお
いて、1つのトレイ2の電子部品を全て実装して当該ト
レイ2が空になった場合には、引き出し部5を補給部6
のレベルまで上昇させてテーブル5a上の当該トレイ2
が装着されたパレット3を補給部6内に押送するととも
に、部品切れを報知する。この報知を受けて、作業者は
補給部6から当該パレット3を取り出して、空トレイを
新たなトレイと交換した後、再びこのパレット3を補給
部6に戻し入れる。そしてこのパレット3はテーブル5
a上に引き出され、再び引き出し部5をピックアップ位
置まで戻して実装動作を継続する。
【0023】上記実装動作において、引き出し部5上で
トレイ2から電子部品をピックアップする際にピックア
ップミスによって移載ヘッド12の吸着ノズルから電子
部品が脱落する場合がある。脱落した電子部品は引き出
し部5を閉囲するカバー部材9の内部に落下する。この
ようなピックアップミスによって落下する電子部品や、
段取り替え作業、メンテナンス作業時に誤って落下した
小部品などの異物は、引き出し部5の下方に設けられた
ガイド部材40A、40Bによって受けられ、ガイド面
上を滑落しながら回収箱41内に導かれる。そしてこの
回収箱41を必要に応じて引き出すことにより、カバー
部材9内部に落下した異物を容易に回収することができ
る。これにより、従来はトレーフィーダ1を電子部品実
装装置11から取り外した上でカバー部材9を分解・開
放しなければ行えなかった異物の回収作業を容易かつ安
全に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、引き出し部の下方に配
設され引き出し部の周囲から落下する異物を回収する異
物回収手段と、前記カバー部材内で落下する異物を異物
回収手段へ導くガイド部材とを備えたので、ピックアッ
プミスにより落下する電子部品や小部品・工具などの落
下異物を容易に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態の電子部品供給用
のトレイフィーダの斜視図 (b)本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレイ
フィーダの電子部品実装装置への連結状態を示す図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレ
イフィーダの側面図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレ
イフィーダのマガジンおよび引き出し部の斜視図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレ
イフィーダのマガジンおよびパレットの平面図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレ
イフィーダの斜視図
【図6】(a)本発明の一実施の形態の電子部品供給用
のトレイフィーダの部分斜視図 (b)本発明の一実施の形態の電子部品供給用のトレイ
フィーダの部分断面図
【符号の説明】
2 トレイ 3 パレット 4 マガジン 5 引き出し部 6 補給部 7 昇降部 11 電子部品実装装置 12 移載ヘッド 40A、40B ガイド部材 41 回収箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品が格納されたトレイを保持するパ
    レットを収納した容器から順次パレットを取り出して電
    子部品実装装置の移載ヘッドによるピックアップ位置に
    供給する電子部品供給用のトレイフィーダであって、前
    記パレットを段積みして収納する容器と、この容器から
    前記パレットを引き出して載置する引き出し部と、この
    引き出し部を閉囲するカバー部材と、前記引き出し部の
    下方に配設され引き出し部の周囲から落下する異物を回
    収する異物回収手段と、前記カバー部材内に落下する異
    物を前記異物回収手段へ導くガイド部材とを備えたこと
    を特徴とする電子部品供給用のトレイフィーダ。
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